JP7207990B2 - マスク回路 - Google Patents

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本発明は、パルス幅変調信号のマスク回路に関する。
特許文献1に開示されるAC-DCコンバータ等のように、スイッチング電源において、2種類のパルス幅変調信号(以下「PWM信号」と称する)が制御信号として用いられることがある。
図6(a)(b)は、2種類のPWM信号によりスイッチング制御される回路例を示している。図6(a)は、フルブリッジ回路の一例を示している。この例は、絶縁型スイッチング電源におけるトランスTの一次側のスイッチング回路である(二次側の構成は省略)。このフルブリッジ回路は、NチャネルMOSFETである4個のスイッチング素子A1、A2、B1、B2を有する。スイッチング素子A1、A2が、PWM信号Vaにより同時にオンオフ制御される。そして、スイッチング素子B1、B2が、PWM信号Vbにより同時にオンオフ制御される。
図6(b)は、同期整流型フォワードコンバータの一例を示している。この回路はNチャネルMOSFETである3個のスイッチング素子A1、A2、Bを有する。スイッチング素子A1、A2が、PWM信号Vaにより同時にオンオフ制御される。そして、スイッチング素子Bが、PWM信号Vbによりオンオフ制御される。
図6(a)(b)におけるPWM信号VaとVbは、通常、数十kHz~数百kHzの一定の同じ周波数と同じデューティ比を有しかつ位相が互いに180°ずれた電圧信号である。いずれの例においても、PWM信号VaとPWM信号Vbは、異なるグループに属するスイッチング素子が同時にオンとなることを避けるために、PWM信号Vaのオフ時からPWM信号Vbのオン時までの間、及び、PWM信号Vbのオフ時からPWM信号Vaのオン時までの間に適宜のデッドタイムが設けられている。
PWM信号の生成には、PWMICが広く用いられている。汎用的なPWMICは、通常、所定の周波数とデューティ比を有する1つのPWM信号を出力する。
特開2002-10632号公報
汎用的なPWMICでは1つのPWM信号しか得られないため、図6に例示した回路に2つのPWM信号を適宜のデッドタイムを設けて供給する場合、複雑な分周回路や演算処理のためのプロセッサ等を含む制御回路がさらに必要となる。
本発明は、汎用的なPWMICにより生成される1つのPWM信号から、位相が互いに180°ずれた2つのPWM信号を生成可能なマスク回路を簡易な構成で提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、本発明は、以下の構成を提供する。
本発明の態様は、入力PWM信号が入力される入力端と、第1の出力PWM信号及び第2の出力PWM信号をそれぞれ出力する第1出力端及び第2出力端とを備えたマスク回路において、
一端が前記入力端に接続されかつ他端が前記第1出力端に接続された第1の電流路と前記第1の電流路を導通又は遮断するようにオンオフ制御される第1の制御端とを有する第1のスイッチング素子(T1)と、
一端が前記入力端に接続されかつ他端が前記第2出力端に接続された第2の電流路と前記第2の電流路を導通又は遮断するようにオンオフ制御される第2の制御端とを有する第2のスイッチング素子(T2)と、
前記入力端に接続されたトリガ端子と前記トリガ端子に前記入力PWM信号の1つのパルスが入力する毎にハイレベル電位とローレベル電位との間で互いに反対向きに反転する2つの出力端子(Qa、Qb)とを有するフリップフロップ回路と
第1のマスク電位生成部(6)及び第2のマスク電位生成部(7)と、を備え、
前記第1のマスク電位生成部(6)は、
一端が前記第1のスイッチング素子(T1)の前記第1の制御端に接続され他端が接地端に接続された第3の電流路と前記フリップフロップ回路の2つの出力端子のうち一方の出力電位(Qa)の分圧を印加される第3の制御端とを有する第3のスイッチング素子(T3)と、
前記第1のスイッチング素子(T1)の制御端と前記入力端の間に接続された第1の抵抗(R1)と、を有し、
前記第2のマスク電位生成部(7)は、
一端が前記第2のスイッチング素子(T2)の前記第2の制御端に接続され他端が接地端に接続された第4の電流路と前記フリップフロップ回路の2つの出力端子のうち他方の出力電位(Qb)の分圧を印加される第4の制御端とを有する第4のスイッチング素子(T4)と、
前記第2のスイッチング素子(T2)の制御端と前記入力端の間に接続された第2の抵抗(R2)と、を有することを特徴とする。
上記態様において、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子がトランジスタであり、各々のコレクタが前記入力端に接続されると共に、各々のエミッタが前記第1出力端及び第2出力端にそれぞれ接続されていることが、好適である。
また、上記態様において、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子がMOSFETであり、各々のドレインが前記入力端に接続されると共に、各々のソースが前記第1出力端及び第2出力端にそれぞれ接続されていることが、好適である。
本発明のマスク回路によれば、複雑な制御回路を必要とせずに、簡易な構成により1つのPWM信号から、位相が互いに180°ずれた2種類のPWM信号を生成できる。
図1は、本発明のマスク回路の第1の実施形態の原理を示す概略的な回路例である。 図2は、図1に示した回路のタイミングチャートの一例を示している。 図3は、本発明のマスク回路の別の例を概略的に示している。 図4は、図3に示した回路のタイミングチャートの一例を示している。 図5は、本発明のマスク回路の別の例を概略的に示している。 図6(a)(b)は、2種類のPWM信号によりスイッチング制御される回路例を示している。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。本発明によるマスク回路は、例えば汎用的なPWMICにより生成された1つのPWM信号を入力され、そして、例えば上述した図6に示したPWM信号Va、Vbを2つの出力端からそれぞれ出力することができる。ここでは、マスク回路に入力されるPWM信号を「入力PWM信号」と称し、マスク回路から出力されるPWM信号を「出力PWM信号」と称することとする。
なお、「マスク回路」とは、例えば、所定の条件に応じてPWM信号を一定のマスク時間だけ強制的に出力させない(零ボルトとする)ように制御する回路をいう。
(1)第1の実施形態の回路構成
図1は、本発明のマスク回路の第1の実施形態の原理を示す概略的な回路例である。図1を参照すると、入力PWM信号は、入力端1と接地端2の間に入力される。入力PWM信号は、例えば汎用的なPWMICにより生成され、所定の周波数と、所定のデューティ比を有する。周波数は、スイッチング電源のスイッチング素子を制御する場合、例えば数十kHz~数百kHz程度である。
第1の出力端3Aと接地端2の間に、第1の出力PWM信号Vaが出力される。第2の出力端3Bと接地端2の間に、第2の出力PWM信号Vbが出力される。出力PWM信号Vaと出力PWM信号Vbとは、互いに位相が180°ずれた同じ周波数及び同じデューティ比をもつPWM信号である。詳細は後述するが、このマスク回路の出力PWM信号Va、Vbの周波数は、入力PWM信号の周波数の2分の1であり、パルス幅は入力PWM信号のパルス幅と同じである。
入力端1と出力端3Aとの間には第1のスイッチング素子T1が挿入されている。すなわち、スイッチング素子T1の電流路の一端が入力端1に接続され、他端が出力端3Aに接続されている。スイッチング素子T1は、電流路を導通又は遮断するようにオンオフ制御される制御端を有する。
同様に、入力端1と出力端3Bとの間には第2のスイッチング素子T2が挿入されている。すなわち、スイッチング素子T2の電流路の一端が入力端1に接続され、他端がが出力端3Bに接続されている。スイッチング素子T2は、電流路を導通又は遮断するようにオンオフ制御される制御端を有する。
スイッチング素子T1、T2は、好適にはトランジスタであり、ここではnpnトランジスタである。好適には、トランジスタT1、T2のコレクタが入力端1に接続され、トランジスタT1のエミッタが出力端3Aに接続され、トランジスタT2のエミッタが出力端3Bに接続されている。トランジスタT1、T2のベースにはそれぞれ、トランジスタT1、T2をオンオフ制御するマスク電位v1、v2が印加される。ダイオードD1、D2は、それぞれベースエミッタ間の過電圧保護のために接続されている。
トランジスタT1、T2は、いずれもエミッタフォロワで出力端3A、3Bと接続されているので、コレクタエミッタ間が導通状態のときは出力側に影響を及ぼさない低出力インピーダンスとなり、遮断状態のときは入力側に負担をかけない高抵抗となる。
このマスク回路はさらに、フリップフロップ回路5を有する。フリップフロップ回路5は、トリガ端子trと、2つの出力端子Qa、Qbを備えたいわゆるTフリップフロップである。トリガ端子trは、入力端1に接続されている。トリガ端子trに入力PWM信号の1つのパルスが入力する毎に、出力端子Qaと出力端子Qbの出力電位が、ハイレベル電位からローレベル電位へ、又は、ローレベル電位からハイレベル電位へ互いに反対向きに反転する。そして、次のパルスが入力するまで、その反転した電位を維持する。フリップフロップ回路5は、トリガ端子trに入力するパルスの立ち上がり又は立ち下がりのいずれでトリガされてもよい。
出力端子Qaの出力電位は、マスク電位生成部6に与えられる。マスク電位生成部6は、トランジスタT1のベースを制御するマスク電位v1を生成する。同様に、出力端子Qbの出力電位は、マスク電位生成部7に与えられる。マスク電位生成部7は、トランジスタT2のベースを制御するマスク電位v2を生成する。
マスク電位生成部6は、スイッチング素子T3を有し、この例ではnpnトランジスタである。トランジスタT3のベースには、出力端子Qaの出力電位が、抵抗R3と抵抗R4により分圧されて印加される。トランジスタT3のエミッタは接地端2に接続され、コレクタは、トランジスタT1のベースに接続されている。さらに、トランジスタT1のベースと入力端1の間に抵抗R1が接続されている。
同様に、マスク電位生成部7は、スイッチング素子T4を有し、この例ではnpnトランジスタである。トランジスタT4のベースには、出力端子Qbの出力電位が、抵抗R5と抵抗R6により分圧されて印加される。トランジスタT4のエミッタは接地端2に接続され、コレクタは、トランジスタT2のベースに接続されている。さらに、トランジスタT2のベースと入力端1の間に抵抗R2が接続されている。
スイッチング素子T1~T4は、MOSFETを用いて構成することもできる。その場合、スイッチング素子T1、T2は、ドレインが入力端1に接続され、ソースが出力端3A、3Bにそれぞれ接続されることが好適である。ソースフォロワで出力端3A、3Bと接続されることにより、ドレインソース間が導通状態のときは出力側に影響を及ぼさない低出力インピーダンスとなり、遮断状態のときは入力側に負担をかけない高抵抗となる。
(2)第1の実施形態の回路動作
図2(a)~(i)は、図1に示したマスク回路のタイミングチャートの一例を示した図である。横軸は時間である。各波形は、模式的に示したものである。図2を参照して、図1のマスク回路の動作を説明する。以下の説明において、図1中の符号を参照することがある。
図2(a)は、入力PWM信号vinの波形を示す。符号H、Lはそれぞれ、ハイレベル電位(H電位)の区間、ローレベル電位(L電位)の区間を示す。パルスの立ち上がり部分の矢印は、図1のフリップフロップ回路5が、この例ではパルスの立上りでトリガーされることを示している。
図2(b)は、フリップフロップ回路5の出力端子Qaの出力電位を、図2(c)は、図2(b)の出力電位の反転電位Qainvを示している。さらに、図2(d)は、マスク電位v1を、図2(e)は、出力端3Aの出力PWM信号Vaの波形をそれぞれ示している。図2(f)は、フリップフロップ回路5の出力端子Qbの出力電位を、図2(g)は、図2(f)の出力電位の反転電位Qbinvを示している。図2(h)は、マスク電位v2を、図2(i)は、出力端3Bの出力PWM信号Vbの波形をそれぞれ示している。なお、図2(c)(g)の反転電位Qainv、Qbinvは、説明の便宜上、仮想的に示したものであり、図1の回路上では出現しない。
図1の回路動作では、入力PWM信号vinの2周期分の動作が繰り返される。入力PWM信号vinの第1周期の動作をモードIとし、第2周期の動作をモードIIとする。
<モードI>
モードIは、フリップフロップ回路5の出力端子Qaがハイレベル電位(H電位)でありかつ出力端子Qbがローレベル電位(L電位)となる期間である。
出力端子QaがH電位の間、マスク電位生成部6のトランジスタT3は、ベースにバイアス電流が流れ、オン状態である。この間、トランジスタT1のベースに印加されるマスク電位v1は、ほぼ接地電位である(図2(d)参照)。その結果、トランジスタT1のベースエミッタ間にバイアス電流が流れないので、トランジスタT1はオフ状態である。従って、入力端1から出力端3Aへの電流路は、遮断状態である。モードIの期間、出力端3Aの出力PWM信号Vaは、入力PWM信号vinの電位に関係なく常にL電位となる(図2(e)参照)。
出力端子QbがL電位の間、マスク電位生成部7のトランジスタT4は、ベースエミッタ間にバイアス電流が流れず、オフ状態である。この間、トランジスタT2のベースに印加されるマスク電位v2は、抵抗R2を介してほぼ入力端1の電位となる(図2(h)参照)。その結果、トランジスタT2は、入力PWM信号vinがH電位のときはオン状態となり、L電位のときはオフ状態となる。トランジスタT2がオン状態のとき、入力端1から出力端3Bへの電流路が導通状態となる。よって、モードIの期間、出力端3Bの出力PWM信号Vbは、入力PWM信号vinがH電位のときはH電位となり、L電位のときはL電位となる(図2(i)参照)。
<モードII>
モードIIは、フリップフロップ回路5の出力端子QaがL電位でありかつ出力端子QbがH電位となる期間である。この期間の動作は、トランジスタT1とT2に関して上述したモードIと対称的となるが、実質的に同じである。
出力端子QaがL電位の間、マスク電位生成部6のトランジスタT3は、ベースエミッタ間にバイアス電流が流れず、オフ状態である。この間、トランジスタT1のベースに印加されるマスク電位v1は、抵抗R1を介してほぼ入力端1の電位となる(図2(d)参照)。その結果、トランジスタT1は、入力PWM信号vinがH電位のときはオン状態となり、L電位のときはオフ状態となる。トランジスタT1がオン状態のとき、入力端1から出力端3Aへの電流路が導通状態となる。よって、モードIIの期間、出力端3Aの出力PWM信号Vaは、入力PWM信号vinがH電位のときはH電位となり、L電位のときはL電位となる(図2(e)参照)。
出力端子QbがH電位の間、マスク電位生成部7のトランジスタT4は、ベースにバイアス電流が流れ、オン状態である。この間、トランジスタT2のベースに印加されるマスク電位v2はほぼ接地電位である(図2(h)参照)。その結果、トランジスタT2のベースエミッタ間にバイアス電流が流れないので、トランジスタT2はオフ状態である。従って、入力端1から出力端3Bへの電流路は、遮断状態である。モードIIの期間、出力端3Bの出力PWM信号Vbは、入力PWM信号vinの電位に関係なく常にL電位となる(図2(i)参照)。
<出力PWM信号Va、Vbについて>
上述したモードI及びモードIIを合わせた期間が、第1及び第2の出力PWM信号Va、Vbの各々の一周期となる。従って、出力PWM信号Va、Vbの周波数は、入力PWM信号vinの周波数の2分の1である。また、出力PWM信号Va、Vbのオン期間(H電位の期間)は、入力PWM信号vinのオン期間と同じ長さを有する。よって、第1及び第2の出力PWM信号Va、Vbは、互いに位相が180°ずれた波形を有すると共に、同じデューティ比を有する。そのデューティ比は、入力PWM信号vinのデューティ比により自動的に決まることになる。
さらに、図2(i)に示すように、出力PWM信号Vaのオフ時から出力PWM信号Vbのオン時までの間、及び、出力PWM信号Vbのオフ時から出力PWM信号Vaのオン時までの間の期間に対応するデッドタイムdtも、入力PWM信号vinのデューティ比により自動的に決まることになる。
図1の回路の動作を、論理図にまとめると、表1のようになる。表1を参照すると、入力PWM信号vinと、フリップフロップ回路5の出力端子Qaの反転電位Qainvとの論理積によって、出力電位Vaが生成されることが判る。すなわち、入力PWM信号vinと出力端子Qaの反転電位Qainvの双方がH電位のときにのみ、出力電位VaがH電位となり、他の条件のときは出力電位VaはL電位である。
また、入力PWM信号vinとフリップフロップ回路5の出力端子Qbの反転電位Qbinvとの論理積によって、出力電位Vbが生成されることが判る。すなわち、入力PWM信号vinと出力端子Qbの反転電位Qbinvの双方がH電位のときにのみ、出力電位VbがH電位となり、他の条件のときは出力電位VbはL電位である。
Figure 0007207990000001
(3)第2の実施形態の回路構成
図3は、本発明のマスク回路の第2の実施形態の原理を示す概略的な回路例である。第1の実施形態と同じ構成要素については同じ符号を用いている。第2の実施形態については、第1の実施形態とは異なる点のみを説明する。
第2の実施形態では、マスク電位生成部60、70のトランジスタT30、T40としてpnpトランジスタを用いている。トランジスタT30は、コレクタが接地端2に接続され、エミッタがトランジスタT1のベースに接続されている。トランジスタT40は、コレクタが接地端2に接続され、エミッタがトランジスタT2のベースに接続されている。それ以外の構成は、第1の実施形態と同じである。
(4)第2の実施形態の回路動作
図4は(a)~(g)は、図3に示したマスク回路のタイミングチャートの一例を示した図である。横軸は時間である。各波形は、模式的に示したものである。図4を参照して、図3のマスク回路の動作を説明する。以下の説明において、図3中の符号を参照することがある。
図4(b)は、フリップフロップ回路5の出力端子Qaの出力電位を示している。図4(c)は、マスク電位v1を、図4(d)は、出力端3Aの出力PWM信号Vaの波形をそれぞれ示している。図4(e)は、フリップフロップ回路5の出力端子Qbの出力電位を示している。図4(f)は、マスク電位v2を、図4(g)は、出力端3Bの出力PWM信号Vbの波形をそれぞれ示している。
図3の回路動作では、入力PWM信号vinの2周期分の動作が繰り返される。第1周期の動作をモードIとし、第2周期の動作をモードIIとする。
<モードI>
モードIは、フリップフロップ回路5の出力端子QaがH電位でありかつ出力端子QbがL電位となる期間である。
出力端子QaがH電位の間、マスク電位生成部60のトランジスタT30は、ベースエミッタ間にバイアス電流が流れず、オフ状態である。この間、トランジスタT1のベースに印加されるマスク電位v1は、抵抗R1を介してほぼ入力端1の電位となる(図4(c)参照)。その結果、トランジスタT1は、入力PWM信号vinがH電位のときはオン状態となり、L電位のときはオフ状態となる。トランジスタT1がオン状態のとき、入力端1から出力端3Bへの電流路が導通状態となる。よって、モードIの期間、出力端3Aの出力PWM信号Vaは、入力PWM信号vinがH電位のときはH電位となり、L電位のときはL電位となる(図4(d)参照)。
出力端子QbがL電位の間、マスク電位生成部70のトランジスタT40は、ベースにバイアス電流が流れ、オン状態である。この間、トランジスタT2のベースに印加されるマスク電位v2は、ほぼ接地電位である(図4(f)参照)。その結果、トランジスタT2のベースエミッタ間にバイアス電流が流れないので、トランジスタT2はオフ状態である。従って、入力端1から出力端3Bへの電流路は、遮断状態である。モードIの期間、出力端3Bの出力PWM信号Vbは、入力PWM信号vinの電位に関係なく常にL電位となる(図4(g)参照)。
<モードII>
モードIIは、フリップフロップ回路5の出力端子QaがL電位でありかつ出力端子QbがH電位となる期間である。この期間の動作は、トランジスタT1とT2に関して上述したモードIと対称的となるが、実質的に同じである。
出力端子QaがL電位の間、マスク電位生成部60のトランジスタT30は、ベースにバイアス電流が流れ、オン状態である。この間、トランジスタT1のベースに印加されるマスク電位v1は、ほぼ接地電位である(図4(c)参照)。その結果、トランジスタT1のベースエミッタ間にバイアス電流が流れないので、トランジスタT1はオフ状態である。従って、入力端1から出力端3Aへの電流路は、遮断状態である。モードIIの期間、出力端3Aの出力PWM信号Vaは、入力PWM信号vinの電位に関係なく常にL電位となる(図4(d)参照)。
出力端子QbがH電位の間、マスク電位生成部70のトランジスタT40は、ベースエミッタ間にバイアス電流が流れず、オフ状態である。この間、トランジスタT2のベースに印加されるマスク電位v2は、抵抗R2を介してほぼ入力端1の電位となる(図4(f)参照)。その結果、トランジスタT2は、入力PWM信号vinがH電位のときはオン状態となり、L電位のときはオフ状態となる。トランジスタT2がオン状態のとき、入力端1から出力端3Bへの電流路が導通状態となる。よって、モードIIの期間、出力端3Bの出力PWM信号Vbは、入力PWM信号vinがH電位のときはH電位となり、L電位のときはL電位となる(図4(g)参照)。
<出力PWM信号Va、Vbについて>
上述したモードI及びモードIIを合わせた期間が、第1及び第2の出力PWM信号Va、Vbの各々の一周期となる。入力PWM信号vinと、第1及び第2の出力PWM信号Va、Vbとの関係は、第1の実施形態と同じである。また、第1の出力PWM信号Vaと第2の出力PWM信号Vbとの関係も、第1の実施形態と同じである。
図3の回路の動作を、論理図にまとめると次の表2のようになる。表2を参照すると、入力PWM信号vinとフリップフロップ回路5の出力端子Qaの出力電位との論理積によって、出力電位Vaが生成されることが判る。すなわち、入力PWM信号vinと出力端子Qaの出力電位の双方がH電位のときにのみ、出力電位VaがH電位となり、他の条件のときは出力電位VaはL電位である。
また、入力PWM信号vinとフリップフロップ回路5の出力端子Qbの出力電位との論理積によって、出力電位Vbが生成されることが判る。すなわち、入力PWM信号vinと出力端子Qbの出力電位の双方がH電位のときにのみ、出力電位VbがH電位となり、他の条件のときは出力電位VbはL電位である。
Figure 0007207990000002
(4)第3の実施形態
図5は、本発明のマスク回路の第3の実施形態の原理を示す概略的な回路例である。第2の実施形態と同じ構成要素については同じ符号を用いている。第3の実施形態については、第2の実施形態とは異なる点のみを説明する。
第3の実施形態では、マスク電位生成部61、71が、第2の実施形態のマスク電位生成部60、70に替えて、それぞれダイオードD3、D4で構成されている。ダイオードD3、D4は、カソードがトランジスタT1、T2のベースにそれぞれ接続され、そしてアノードがフリップフロップ回路5の出力端子Qa、Qbにそれぞれ接続されている。
第3の実施形態の回路の動作は、第2の実施形態において示した図4のタイミングチャート及び上記の表2と同じになる。
以上、図1、図3及び図5に示した本発明のマスク回路の実施形態の例は、原理的な構成を示したものであり、実際の適用においては多様な回路構成が可能である。
1 入力端
2 接地端
3A 第1の出力端
3B 第2の出力端
5 フリップフロップ回路
6、7、60、70、61、71 マスク電位生成部
T1、T2、T3、T4、T30、T40 スイッチング素子
R1、R2、R3、R4、R5、R6 抵抗
D1、D2、D3、D4 ダイオード
Qa、Qb フリップフロップ回路の出力端子

Claims (3)

  1. 入力PWM信号が入力される入力端と、第1の出力PWM信号及び第2の出力PWM信号をそれぞれ出力する第1出力端及び第2出力端とを備えたマスク回路において、
    一端が前記入力端に接続されかつ他端が前記第1出力端に接続された第1の電流路と前記第1の電流路を導通又は遮断するようにオンオフ制御される第1の制御端とを有する第1のスイッチング素子(T1)と、
    一端が前記入力端に接続されかつ他端が前記第2出力端に接続された第2の電流路と前記第2の電流路を導通又は遮断するようにオンオフ制御される第2の制御端とを有する第2のスイッチング素子(T2)と、
    前記入力端に接続されたトリガ端子と前記トリガ端子に前記入力PWM信号の1つのパルスが入力する毎にハイレベル電位とローレベル電位との間で互いに反対向きに反転する2つの出力端子(Qa、Qb)とを有するフリップフロップ回路と
    第1のマスク電位生成部(6)及び第2のマスク電位生成部(7)と、を備え、
    前記第1のマスク電位生成部(6)は、
    一端が前記第1のスイッチング素子(T1)の前記第1の制御端に接続され他端が接地端に接続された第3の電流路と前記フリップフロップ回路の2つの出力端子のうち一方の出力電位(Qa)の分圧を印加される第3の制御端とを有する第3のスイッチング素子(T3)と、
    前記第1のスイッチング素子(T1)の制御端と前記入力端の間に接続された第1の抵抗(R1)と、を有し、
    前記第2のマスク電位生成部(7)は、
    一端が前記第2のスイッチング素子(T2)の前記第2の制御端に接続され他端が接地端に接続された第4の電流路と前記フリップフロップ回路の2つの出力端子のうち他方の出力電位(Qb)の分圧を印加される第4の制御端とを有する第4のスイッチング素子(T4)と、
    前記第2のスイッチング素子(T2)の制御端と前記入力端の間に接続された第2の抵抗(R2)と、を有することを特徴とするマスク回路。
  2. 前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子がトランジスタであり、各々のコレクタが前記入力端に接続されると共に、各々のエミッタが前記第1出力端及び第2出力端にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1に記載のマスク回路。
  3. 前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子がMOSFETであり、各々のドレインが前記入力端に接続されると共に、各々のソースが前記第1出力端及び第2出力端にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1に記載のマスク回路。
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