JP7207759B2 - L型ガード - Google Patents

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Description

本発明は、道路工事や道路付帯工事等において、落石や破砕物等の飛散から道路等を防護するために仮設されるL型ガードに関する。
従来、柱材と敷桁とをL字状に配し、それらを間隔を空けて複数組並置してなるL型ガードが提案、実施されている(特許文献1参照)。L型ガードは、敷桁上には作業平場となる覆工板がさらに配され、柱材の工事施工側の面には落石や破砕物の遮蔽板となる矢板がさらに配されてなる。
この種のL型ガードによれば、柱材を地中に埋設する必要がなく、L型ガードの仮設(設置)および撤去を効率的かつ迅速に実施することができる。
特許第3122637号公報
ところで、上記L型ガードの施工に際しての柱材と敷桁との連結、固定は、柱材の底板部と敷桁の天板部とを密着するように重ね、複数箇所においてボルトで連結することでなされる。そのように連結するために底板部および天板部のそれぞれには、ボルト用の複数の挿通孔が底板部、天板部間で位置が合致するように開設されている。
このような挿通孔は、現場での施工を効率的に実施するために、あらかじめ挿通孔が開設された柱材および敷桁を用いることが通例とされ、例えばH型鋼よりなる山留主材が多く用いられている。この山留主材のフランジや兵側板には、他の部材との接続用に規則的に並んだ複数のボルト取付孔が開設されており、このボルト取付孔が挿通孔として用いられている。
しかしながら、柱材、敷桁間で重合させるべき挿通孔の位置が、種々の理由により合致しない場合があり、そのような場合には当然にそのままでは両部材を連結することはできない。接続位置が合うように別の挿通孔を開ければよいが、そのような加工をすることで作業工数や費用が多く発生することになる。さらに、山留主材がリース品の場合には、新たに挿通孔を開設、加工すれば全損買取扱いとなり、工事依頼者または施工業者にとって想定外の工事費が発生することとなる。
なお、柱材、敷桁のそれぞれに同種の山留主材を用いたとしても、山留主材の閉塞板のボルト取付孔の開設位置と、山留主材のフランジのボルト取付孔の開設位置とによっては、底板部と天板部とにおいて挿通孔同士が合致しないおそれがある。このように、柱材、敷桁の2部材に使用できる、挿通孔が合致した山留主材を選択することは決して容易ではなかった。
また、250~350cm程度の長さの柱材を効率よく立設施工するためには、それ以前に覆工板を敷桁上に設置して作業平場を形成しておくことが望ましい。しかしながら覆工板は、隣接する柱材間に架け渡すように固定するつなぎ材で決め、固定がなされるものであるため、従来では覆工板の施工前の作業平場が十分に出来上がっていない状態で柱材を施工しなければならなかった。したがって、従来のL型ガードの施工は決して効率よいものとはいえなかった。しかも、高さのある柱材を工事の前半工程で設置するため、安全性を十分に担保しなければならず、それにより工数が増大することもあった。
なお、つなぎ材は柱材だけではなく敷桁にもボルト止めされるため、つなぎ材をまず敷桁に仮固定し、ついで覆工板を設置し、その後、柱材を設置する手順で施工することも想定できるが、つなぎ材の最終的な柱材へのボルト止めがきわめてしにくく、この施工手順も最適なものとはいえない。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、挿通孔同士の位置が合致しない柱材、敷桁を用いる場合でも、それらを効率的に連結できるL型ガードを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のL型ガードは、間隔を開けて複数並置される敷桁と、該敷桁のそれぞれの一端に連結材を介して複数立設される柱材と、該柱材間に架け渡されるように設置され工事施工における遮蔽板となる矢板と、前記敷桁上に敷設され作業平場となる覆工板とを備えたL型ガードであって、前記柱材は、底板用固定具挿通孔を複数有する底板部を備え、前記敷桁は、天板用固定具挿通孔を複数有する天板部を備え、前記連結材は、前記底板用固定具挿通孔のそれぞれに重合する位置に上板用固定具挿通孔を有する上板部と、前記天板用固定具挿通孔のそれぞれに重合する位置に下板用固定具挿通孔を有する下板部とを備えている
本発明のL型ガードは上述した構成とされているため、挿通孔同士の位置が合致しない柱材、敷桁を用いて施工する場合でも、それらを効率的に連結することができる。
(a)は本発明の一実施形態に係るL型ガードの正面図、(b)は(a)のA部の拡大図である。 (a)は同L型ガードの平面図、(b)は柱材とそれに取りつける矢板の平面図である。 同L型ガードの側面図である。 (a)は柱材、敷桁に用いられる山留主材の部分斜視図、(b)は図1のB-B線矢視断面図(柱材の横断面図)、(c)は敷桁の部分平面図である。 連結材の説明図である。(a)は連結材の正面図、(b)は同右側面図、(c)は同平面図、(d)は同底面図である。 つなぎ材の一部を省略した斜視図である。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
まず、L型ガード1の概略基本構成を記述する。
以下に説明する実施形態に係るL型ガード1は、間隔を開けて複数並置される敷桁20と、敷桁20のそれぞれの一端に連結材30を介して立設される柱材10とを備えており、それらはつぎのような構成とされる。
柱材10は連結材30と連結するための底板用固定具挿通孔13aを複数有する底板部13を備え、敷桁20は連結材30と連結するための天板用固定具挿通孔22aを複数有する天板部22を備え、さらに連結材30は底板用固定具挿通孔13aのそれぞれに重合する位置に上板用固定具挿通孔31aを有する上板部31と、天板用固定具挿通孔22aのそれぞれに重合する位置に下板用固定具挿通孔32aを有する下板部32とを備えている。
なお、柱材10と敷桁20と連結材30とはそれらが合体されることでL型ガード1のL字部3をなし、そのL字部3を間隔を開けて複数並置することでL型ガード1の骨組み部が形成される。そして、骨組み部の複数の敷桁20上には作業平場となる覆工板50が配され、複数の柱材10の工事施工側の面には落石や破砕物の遮蔽板となる矢板55が配される。
ついで、図1~図6を参照しながら、L型ガード1およびこれに用いられる種々の部材について説明する。
このL型ガード1は、道路工事や道路付帯工事の際に設置されるもので、例えば擁壁工事の場合、図1(a)に示すように、工事施工側とされる擁壁8側からの破砕物等の飛散から道路7を防護するための防護柵として作用する。
図1(a)に示すように、L型ガード1は、道路7の進行両方向の一方より見たときに、L字形状(図1(a)の例)または反L字形状(L字とは左右対称形状)をなす防護柵である。本明細書ではL字に見える図1(a)を正面図として、これを基準に図2(a)を平面図、図3を左側面図として説明する。なお、L型ガード1の各構成部材についても、図1(a)の正面図を基準として、構成部材の正面、平面、側面等を規定する。
また以下では、図1(a)の正面図を基準として、上下、左右、前後の方向を規定する。以下では、図1において、走行可能な道路7がL型ガード1の左側にあるため、道路側を左側と記述し、工事施工の対象がL型ガード1の右側にあるため、工事施工側を右側と記述する。
本実施形態に係るL型ガード1の骨組み部には、複数並置される敷桁20の上に配される長尺のつなぎ材40、45がさらに含まれている。また、L型ガード1の構成部材としては、柱材10間に架け渡されるように設置される矢板55と、矢板55を固定する矢板止め56と、敷桁20上に敷設される覆工板50とが含まれる。
まず、L字部3の一部である柱材10と敷桁20について、図4を参照しながらさらに詳述する。図4(a)は柱材10および敷桁20に用いられる山留主材Yの部分斜視図、図4(b)は図1のB-B線矢視断面図(柱材10の横断面図)、図4(c)は敷桁20の部分平面図である。
L字部3は、柱材10および敷桁20として、長さが異なり、太さおよびボルト取付孔Y2a、Y3aの開設態様については同種の山留主材Yが用いられる。なお、本実施形態で用いられる柱材10用の山留主材Yの長さ寸法は250cmとされ、敷桁20用の山留主材Yの長さ寸法は350cmとされる。このような寸法の鋼材であるから、柱材10や敷桁20の設置にはクレーン車などの工事機器が必要とされる。
柱材10および敷桁20はそれぞれ、図4(a)に示すように、太さ30cm×30cmのH型鋼よりなる山留主材Yを用いてなる。なお、2種の山留主材Yの斜視図は共通図として図4(a)に示してある。山留主材YはウェブY1と、2つのフランジY2とを有し、長手方向の両端には閉塞板Y3が配されている。また、フランジY2および閉塞板Y3には山留主材Y同士をボルトで連結するための複数のボルト取付孔Y2a、Y3a(以下、たんに取付孔Y2a、Y3aという)が開設されている。
フランジY2には、幅方向に沿って対称的に並設された2つの取付孔Y2aが設けられ、その一組の取付孔Y2aがフランジY2の長手方向に沿って等ピッチで設けてある。フランジY2の幅方向に並ぶ2つの取付孔Y2aの間隔は15cmとされ、それぞれの取付孔Y2aからその取付孔Y2aに近い幅方向の端部までの寸法は7.5cmとされる。また、フランジY2の長手方向に沿って設けられた取付孔Y2aのピッチは10cmとされる。長手方向の端部に最も近い取付孔Y2aからその端部までの寸法は5cmとされる。なお、フランジY2の一方については上記の取付孔開設態様であればよく、他方のフランジY2については他の開設態様であってもよい。
また閉塞板Y3には、フランジY2の幅方向に沿って対称的に並設された2つの取付孔Y3aが二組設けてある。並設された2つの取付孔Y3aの間隔は20cmとされ、それぞれの取付孔Y3aからその取付孔Y3aに近い幅方向の端部までは5cmとされる。また、二組の取付孔Y3aの間隔は15cmとされ、各組の取付孔Y3aに最も近い端部までの寸法は7.5cmとされる。
L型ガード1(L字部3)の組み立て状態では、図1に示すように、柱材10は、2つのフランジ12が、その長手方向を上下方向(略鉛直方向)に合わせた状態で、道路7の進行方向に直交する方向に沿って平行に並ぶように配される。また敷桁20は、2つのフランジ22、23が、その長手方向を道路7の進行方向に直交する方向に合わせた状態で、上下に並ぶように配される。
図4(b)は柱材10の底板部13を図1(a)のB-B線より見た図である。なお、上述したように山留主材Yの閉塞板Y3の取付孔Y3aの配置は対称的であるため、底板部13を裏面側から見た場合も底板用固定具挿通孔13aの配置は図4(b)の配置と同様である。なお、図4(c)は敷桁20の部分平面図である。天板用固定具挿通孔22aは、長手方向に延びる仮想的中心線(不図示)を中心に対称的に設けられている。山留主材Yの2つのフランジY2について取付孔Y2aの位置が一致していれば、いずれのフランジY2も天板部22として用いることができる。
柱材10とされる山留主材Yの閉塞板Y3(底板部13)を、敷桁20とされる山留主材YのフランジY2(天板部22)の上に重ねた場合、図4(c)において2点鎖線を付記した部位が閉塞板Y3(底板部13)の輪郭とされ、×印を付記した位置が閉塞板Y3の取付孔Y3a(底板用固定具挿通孔13a)とされ、上下の部材間で挿通孔同士の位置は合致しない。
このように挿通孔の一致しない2部材をL字状に連結するために、連結材30が用いられる。柱材10の閉塞板Y3(底板部13)の取付孔Y3aは、連結材30と連結するための底板用固定具挿通孔13aとして用いられ、敷桁20の天板部(フランジ)22の取付孔Y2aは、連結材30と連結するための天板用固定具挿通孔22aとして用いられる。
連結材30は鋼材で製されており、図5(a)~(d)の各図に示した形状とされる。連結材30の平面寸法は30cm×30cmとされ、高さ寸法は20cmとされる。連結材30の正面および背面は開口し、他の2側面は側板部33にて閉塞されている。また、連結材30は角筒状とされるが、図例のように中央部に設けた補強用の仕切板部34で仕切られていてもよい。
なお、連結材30は、柱材10と敷桁20とをずれなく連結し、かつ柱材10を下方より支持する構成であるため十分な強度が求められる。そのため、仕切板部34は、連結材30の内部空間を平面視で例えば4つに区切る十字状のリブ板で構成されたものでもよい。
連結材30の上板部31には4つの上板用固定具挿通孔31aが設けてある。この上板部31の外形は柱材10の底板部13の外形に合致し、4つの上板用固定具挿通孔31aは4つの底板用固定具挿通孔13aの位置に合致する。
また、連結材30の下板部32には4つの下板用固定具挿通孔32aが設けてある。この下板部32の奥行寸法は敷桁20の天板部22のフランジ幅寸法に合致する。連結材30の下板部32の4つの下板用固定具挿通孔32aは、連結材30の左側の端部を敷桁20の左側の端部に合わせて、連結材30を敷桁20の天板部22に載置すれば、天板部22の天板用固定具挿通孔22aの左から1組目と3組目の位置に合致する。なお、天板部22の天板用固定具挿通孔22aはピッチが10cmであるため、下板部32には天板部22の左側から2組目の天板用固定具挿通孔22aに合致する下板用固定具挿通孔32aを設けてもよい。
また、連結材30の側板部33には、つなぎ材40と連結するための固定具孔33aが設けてある。この固定具孔33aは一方の側板部33のみに設けてあればよいが、上述したように上板用固定具挿通孔31aおよび下板用固定具挿通孔32aは平面視で前後、左右でそれぞれ対称的であるため、固定具孔33aについても両側板部33に設けてあることが扱いやすく、望ましい。
このようにして、連結材30は、その上板部31が柱材10の底板部13とボルト61、ナット62で連結され、下板部32が敷桁20の天板部22とボルト61、ナット62で連結され、その結果、柱材10および敷桁20と連結一体化されてL字部3が形成される。
このような連結材30は、山留主材Yの長手方向の端部を切り取り、その切り取り材料の閉塞板Y3の部分を上板部31とし、切り取り材料のフランジY2の部分を側板部33とし、切り取り材料の開口部分に、山留主材YのフランジY2のみを切除してそのフランジY2部分を溶接にて固着することで形成できる。
このように、図4(a)に示すような山留主材Yを用いることで、柱材10と敷桁20との挿通孔の位置が図4(c)に示すように不一致である場合でも、このような連結材30を介在させることで、現場で新たな挿通孔を開けることなく容易にL字部3を組み立てることができる。また、種々の幅寸法、ピッチの取付孔Y2a、Y3aを有する山留主材Yに対応させて、種々の連結材30を準備すればよい。
また、高さ寸法の種々異なる連結材30を準備すれば、柱材10の高さが足りない場合でも高さを高くすることができる。柱材10に底板部13と同様の天板部が形成されている場合には、連結材30を柱材10と敷桁20との連結に用いるとともに、同形状の他の連結材30を柱材10の天板部に付加接続することで高くすることができる。
さらに、本例の連結材30を奇数個重ねて用いてもよい。例えば連結材30を3つ用いて、1段目と3段目に連結材30を図1と同様に使用し、2段目に連結材30を上下反転させて使用して高さ調節をすることができる。
また、敷桁20が柱材10と長さの異なる同種の山留主材Yを用いてなるため、敷桁20の長さが足りない場合にも連結材30を利用できる。すなわち、柱材10の底板部13の下側に連結材30を接続するやり方と同様に、敷桁20の側板部(閉塞板)の右側(擁壁8側)に連結材10を接続して敷桁20を右方に延ばすことができ、広い作業平場を必要とするL型ガードにも対応させることができる。
このように、連結材30は柱材10と敷桁20の連結用部材としてだけではなく、それらの延長部材としても使用することができる。
このようにして形成した複数のL字部3に対して、つなぎ材40を取りつけることで骨組み部が形成される。このつなぎ材40は図6に示したようにC型鋼とされ、ウェブ41の長手方向の両端部には連結材30に固定するための固定具挿通孔41aが開設され、下のフランジ42の長手方向の両端部には敷桁20に固定するための固定具挿通孔42aが開設されている。固定具挿通孔41aの開設位置は、連結材30の側板部33の固定具孔33aの高さ位置に合致した位置とされる。
つなぎ材40は、複数のL字部3の敷桁20上に架け渡されるように、それぞれの連結材30の右側の側板部33に対し、側板部33の固定具孔33aにウェブ41の固定具挿通孔41aを合わせてボルト61、ナット62で固定される(図1、図6参照)。なお図1(b)に示すように、つなぎ材40の上方には矢板55配され、右側には覆工板50が配される。
このつなぎ材40は、複数並置されたL字部3を一体化するように連結する長尺材料であり(図6参照)、これを配設することで、L型ガード1の強度を格段に向上させることができる。
複数設置されたL字部3の敷桁20の上に、つなぎ材40に隣接するように覆工板50が設置される(図1(a)および図2(a)参照)。図1(a)に示すように、設置された覆工板50の右側(擁壁8側)には、他のつなぎ材45が天板部22にボルト61、ナット62で固定されるようにして取りつけられる。ボルト61は、つなぎ材40の下のフランジ42の固定具挿通孔42aと、敷桁20の天板部22の天板用固定具挿通孔22aとに対し挿通させて取りつけられる(図1、図6参照)。
この他のつなぎ材45は、連結材30に隣接させたつなぎ材40と同様、L型ガード1の強化に寄与するとともに、覆工板50のずれを防ぐ作用も有する。また、覆工板50の上には鉄板51が敷かれるようにしてもよい。
また、複数設置されたL字部3に対して、柱材10の右側には遮蔽板となる矢板55が設置される。この矢板55は、図2(b)に示すように隣り合う2つの柱材10に対し、矢板止め56を介して取りつけられる。矢板止め56はH型鋼とされ、柱材10ごとに、その柱材10の右側のフランジ12に矢板止め56のフランジ56bをボルト(不図示)で固定して取りつけられる。矢板55は隣り合う矢板止め56のウェブ56a間に配設、固定される。
以上のように、本L型ガード1はL字状であるため、柱材10を地中に埋設することなく地面の上に載置するように施工することができる。したがって、道路7を傷めることなく、施工および撤去を簡易にかつ迅速に実施することができる。
また、連結材30は、柱材10や敷桁20にくらべ十分に小さいものであるため、単体で工事現場に持ち込まずに柱材10あるいは敷桁20に付属物として一体にした状態で運びこめばよい。そうすることで、現場ではさらに効率よくL型ガード1を設置することができる。なお、矢板止め56もあらかじめ柱材10に一体にしておけば、現場作業を効率化することができる。
特に本L型ガード1によれば、柱材10と敷桁20とが連結材30を介して連結されるため、柱材10の底板部13と敷桁20の天板部22の挿通孔同士の位置が一致しない場合でも、それらに合った連結材30を準備しておけば、柱材10や敷桁20に現場で連結のための挿通孔を開ける必要がなく、L字部3および骨組み部の効率的な設置を実現することができる。
また、以上のように柱材10と敷桁20とを直接連結する必要がないため、柱材10、敷桁20の両部材の挿通孔が合致しない場合でも新たな挿通孔を開設、加工しなくてもよい。そのため、柱材10や敷桁20がリース品の場合であっても、新たな挿通孔の加工により全損買取扱いになるような事態にはいたらず、想定外の工事費が発生することを防ぐことができる。
さらに、連結材30は高さ寸法が20cm程度の扱いやすい大きさであるため、覆工板50が設置されていない、つまり作業平場が準備されていない状態でも設置作業を実施することができる。しかも、連結材30の上に柱材10を設置する前であれば、連結材30が倒れたり、ずれたりする可能性はほとんどなく安全でもある。
したがって、骨組み部の施工としては、まず敷桁20および連結材30を設置し、つぎにつなぎ材40をL字部3間に架け渡すように敷桁20および連結材30に固定し、ついで覆工板50をつなぎ材30で位置合わせするように固定し、その後、柱材10の立設作業を行えばよい。このような手順であれば、柱材10の立設作業を、作業平場ができあがった状態で実施することができる。
このように覆工板50が設置されていない状態で連結材30を設置するためには、その寸法、特に高さ寸法が十分に小さいことが望ましい。連結材30としては例えば、本実施形態の図例のように、覆工板50の厚さ寸法(約20cm)程度の高さ寸法のものであればよく、例えば人手だけで敷桁20上で動かすことができる、15~50cm程度の高さ寸法のものであることが望ましい。
このように、構成部材として連結材30を付加したL型ガード1によれば、L型ガード1を施工するにあたり、効率的でかつ安全な施工手順を採用することができる。
以上に例示説明した柱材10および敷桁20はそれぞれ、連結材30との連結において、上下に重なった2枚の板をボルト61、ナット62で固定する締結構造とされているが、これには限定されない。例えば特許第3122637号公報に記載された、同方向に延びた上下一対の腕を有するコの字状の金具本体と、各腕に先端が対向するように貫通螺合した一対の締付ボルトとを備えた締結金具を用いてもよい。
本明細書および添付図面に示したL型ガード1は本発明の一例にすぎない。よって、L型ガード1の構成部材として、上述したもの以外の種々の態様、種々の寸法のものが適用され得ることはいうまでもない。
1 L型ガード
3 L字部
7 走行可能な道路
8 擁壁
10 柱材
11 ウェブ
12 フランジ
13 底板部
13a 底板用固定具挿通孔
20 敷桁
21 ウェブ
22 天板部(フランジ)
22a 天板用固定具挿通孔
23 フランジ
Y 山留主材
Y1 ウェブ
Y2 フランジ
Y2a ボルト取付孔
Y3 閉塞板
Y3a ボルト取付孔
30 連結材
31 上板部
31a 上板用固定具挿通孔
32 下板部
32a 下板用固定具挿通孔
33 側板部
33a 固定具孔
34 仕切板部
40 つなぎ材
41 ウェブ
41a 固定具挿通孔
42 フランジ
42a 固定具挿通孔
45 他のつなぎ材
50 覆工板
51 鉄板
55 矢板
56 矢板止め
56a ウェブ
56b フランジ
61 ボルト
62 ナット

Claims (3)

  1. 間隔を開けて複数並置される敷桁と、該敷桁のそれぞれの一端に連結材を介して複数立設される柱材と、該柱材間に架け渡されるように設置され工事施工における遮蔽板となる矢板と、前記敷桁上に敷設され作業平場となる覆工板とを備えたL型ガードであって、
    前記柱材は、底板用固定具挿通孔を複数有する底板部を備え、
    前記敷桁は、天板用固定具挿通孔を複数有する天板部を備え、
    前記連結材は、前記底板用固定具挿通孔のそれぞれに重合する位置に上板用固定具挿通孔を有する上板部と、前記天板用固定具挿通孔のそれぞれに重合する位置に下板用固定具挿通孔を有する下板部とを備えたことを特徴とするL型ガード。
  2. 請求項1において、
    前記柱材、前記連結材間および前記敷桁、前記連結材間はそれぞれ、重合する一対の挿通孔ごとにボルト、ナットで連結されることを特徴とするL型ガード。
  3. 請求項1または2において、
    前記連結材は側板部を有する角筒状とされ、
    該側板部と前記敷桁の前記天板部とに対し、並置された複数の前記敷桁に架け渡すように固定される長尺なつなぎ材をさらに備えたことを特徴とするL型ガード。
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