JP7207270B2 - 赤外線溶着機 - Google Patents

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本発明は、樹脂製の筒状部材同士を溶着により接合するための赤外線溶着機に関する。
例えば特許文献1には、2つのプラスチック管の各端面同士を溶着により接合する突合せ溶接装置が記載されている。
この装置は、耐熱性ならびに電気絶縁性を有する円板からなる固定板の両面に渦巻状または環状の抵抗加熱要素を取り付け、この固定板および抵抗加熱要素を筒状筐体要素と防護板とで覆い囲むような構成になっている。前記防護板は、赤外線透過性のガラスセラミックスとされている。
特表平09-502405号公報
上記特許文献1の防護板は、そもそも前記抵抗加熱要素から放射される赤外線を透過する材質であって、前記抵抗加熱要素からの熱を遮るものではなく、前記抵抗加熱要素に対して前記筒状筐体要素が接触するものを防止するものである。そのために、前記赤外線が加熱対象以外の部位に照射されることが避けられないので、前記加熱対象以外の部位の昇温または熱劣化が懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、第1筒状部材の環状の端面と第2筒状部材の環状の端面とを溶着により接合するにあたって、接合対象となる前記各端面のみを加熱可能にして、前記第1、第2筒状部材の各端面以外の部位を不必要に加熱してしまうことを回避可能とする赤外線溶着機の提供を目的としている。
本発明は、樹脂製の第1筒状部材と第2筒状部材とを同軸上に向き合わせた状態で正対する環状の端面同士を溶着により接合するための赤外線溶着機であって、前記第1、第2筒状部材の各環状の端面に、個別に軸方向から非接触に対面した状態で赤外線を照射することにより前記両方の端面を加熱、溶融する環状の第1、第2ランプと、前記第1ランプから放射される赤外線が前記第1筒状部材の内部空間へ向かうことを遮断するための第1遮断部材と、前記第2ランプから放射される赤外線が前記第2筒状部材の内部空間へ向かうことを遮断するための第2遮断部材と、前記第1ランプと前記第2ランプとの間に非接触に配置されて当該各ランプから放射される赤外線が互いに向かうことを遮断するための第3遮断部材と、前記第1、第2ランプから放射される赤外線が前記第1、第2筒状部材の各端面よりも外径側へ向かうことを遮断するための第4遮断部材と、を備えていることを特徴としている。
この構成によれば、前記第1筒状部材の環状の端面と前記第2筒状部材の環状の端面とを溶着により接合するにあたって、接合対象となる前記各端面のみを加熱することが可能になって、前記第1、第2筒状部材の各端面以外の部位を不必要に加熱してしまうことを回避できるようになる。
ところで、上記赤外線溶着機は、前記第1筒状部材の環状の端面を照射するための第1ランプと、前記第2筒状部材の環状の端面を照射するための第2ランプとを備えているので、次のような作用、効果が得られる。
この構成によれば、前記第1筒状部材の環状の端面と前記第2筒状部材の環状の端面とを別々のランプで個別に加熱することが可能になる。これにより、各部材を精度良く加熱できる。
また、上記赤外線溶着機は、前記第1ランプと前記第2ランプとの間に非接触に配置されて当該各ランプから放射される赤外線が互いに向かうことを遮断するための第3遮断部材をさらに備えているので、次のような作用、効果が得られる。
この構成によれば、前記第1ランプおよび前記第2ランプがそれぞれの赤外線により過剰に昇温することを抑制または防止できるようになる。これにより、前記第1ランプからの赤外線と第2ランプからの赤外線との干渉が減り、精度良く加熱できる。
また、上記赤外線溶着機は、前記接合対象となる前記第1、第2筒状部材、ならびに当該赤外線溶着機を構成する各要素を覆い囲むケースをさらに備えているとともに、前記ランプから放射される赤外線が前記第1、第2筒状部材の各端面よりも外径側へ向かうことを遮断するための第4遮断部材をさらに備えているので、次のような作用、効果が得られる。
この構成によれば、前記ランプから放射される赤外線が前記ケースに直接照射することを阻止できるから、当該ケースの過剰な昇温を抑制できるようになる。これにより、設備の安全性が高まる。
また、上記赤外線溶着機において、前記第1、第2遮断部材には、自身を冷却するための冷却手段が設けられている構成とすることができる。
この構成によれば、前記第1、第2遮断部材の過剰な昇温を抑制できるようになる。これにより、前記第1、第2遮断部材を耐熱性の高い高価な材料にせずに済むので、設備コストの低減に貢献できる。
また、上記赤外線溶着機は、前記ランプおよび前記第1、第2遮断部材を、前記第1筒状部材の環状の端面と前記第2筒状部材の環状の端面との対向空間(照射位置)に配置させる一方で、当該対向空間から離れた待機位置に配置させるための移送手段をさらに備えている構成とすることができる。
この構成によれば、前記第1、第2筒状部材の各端面を加熱、溶融した後で、素早く加圧作業へと移行できるようになる。これにより、ロスタイムを短縮できるので、接合時間ならびに接合コストの低減に貢献できる。
また、上記赤外線溶着機は、前記第1筒状部材を不動に保持する固定板と、前記第2筒状部材を保持した状態で当該第2筒状部材の環状の端面を前記第1筒状部材の環状の端面に当接させて加圧する加圧手段と、をさらに備えている構成とすることができる。
この構成によれば、前記第1、第2筒状部材の各端面を加熱、溶融した後で、素早く加圧作業へと移行できるようになる。これにより、ロスタイムを短縮できるので、接合時間ならびに接合コストの低減に貢献できる。
本発明によれば、第1筒状部材の環状の端面と第2筒状部材の環状の端面とを溶着により接合するにあたって、接合対象となる前記各端面のみを加熱可能にして、前記第1、第2筒状部材の各端面以外の部位を不必要に加熱してしまうことを回避可能とする赤外線溶着機を提供することができる。
本発明に係る赤外線溶着機の一実施形態の概略構成を説明するための図である。 第1、第2ランプの概略構成を説明するための正面図である。 第1~第3遮断板の概略構成を説明するための側面図である。 第1~第3遮断板の冷却管の概略構成を説明するための正面図である。 第1、第2筒状部材の各端面を加熱、溶融した後の動作を説明するための図である。 第1、第2筒状部材の各端面を当接して加圧する工程を説明するための図である。 本発明に係る赤外線溶着機の他の実施形態の概略構成を説明するための図である。 本発明に係る赤外線溶着機のさらに他の実施形態の概略構成を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図6に本発明の一実施形態を示している。図中、1は赤外線溶着機の全体を示している。
この赤外線溶着機1は、樹脂製の第1筒状部材2と第2筒状部材3とを同軸上に向き合わせた状態で正対する環状の端面同士を溶着により接合するものである。
ここで、赤外線溶着機1の詳細説明に先立ち、第1筒状部材2および第2筒状部材3について詳細に説明する。
第1、第2筒状部材2,3は、例えばナイロンなどのポリアミド樹脂等とされる。第1筒状部材2は、円筒胴部21の軸方向一端側を第1ドーム部22で閉塞したような形状になっている。第2筒状部材3は、円筒胴部31の軸方向一端側を第2ドーム部32で閉塞したような形状になっている。
そして、第1筒状部材2の円筒胴部21における軸方向他端側の環状の端面と、第2筒状部材3の円筒胴部31における軸方向他端側の環状の端面とを溶着により接合することにより、中空容器4が製作される。
この中空容器4は、例えば車載用の燃料電池システムに用いる水素等を貯蔵するために利用される高圧タンクとされる。
このような高圧タンクとする場合には、耐圧性を高めるために、前記のような中空容器4を製作した後、当該中空容器4の両円筒胴部21,31の外周に外殻(図示省略)を覆うように形成することにより二重殻構造とすることが好ましい。
なお、前記外殻は、カーボン繊維等の強化繊維にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸した繊維強化プラスチックとされる。
この外殻は、例えば中空容器4の外表面にフッ素系離型剤またはシリコン系離型剤を塗布して膜状に硬化させてからフィラメントワインディング法(以下、FW法とも呼ぶ)によって巻き付けられることによって形成される。
また、前記高圧タンク内に前記水素等を充填するための供給ノズルの取付口、ならびに前記高圧タンク内に充填される前記水素等を外部に排出するための排出ノズルの取付口として、第1、第2ドーム部22,32の中心には、それぞれ第1、第2口金23,33が円筒胴部21,31の中心軸線に沿って貫通するように取り付けられている。なお、第1、第2口金23,33は、例えばアルミニウム合金等で形成される。
次に、赤外線溶着機1について詳細に説明する。
赤外線溶着機1は、例えば図1に示すように、第1ランプ5、第2ランプ6、第1遮断部材7、第2遮断部材8、第3遮断部材9、第4遮断部材10、移送手段11、ケース12、載置板13、固定板14、加圧手段15等を備えている。
第1ランプ5は、第1筒状部材2の環状の端面に、軸方向から非接触に対面した状態で赤外線を照射することにより前記端面を加熱、溶融する。
第2ランプ6は、第2筒状部材3の環状の端面に、軸方向から非接触に対面した状態で赤外線を照射することにより前記端面を加熱、溶融する。
具体的に、第1、第2ランプ5,6は、図2に示すように、環状のガラス管51,61の内部空間にフィラメント52,62を収容した構成である。
ガラス管51,61は、密閉されていて、その内部空間には、不活性ガスと微量のハロゲンガスが封入されている。
フィラメント52,62は、例えばタングステン線を螺旋状に巻回した構成であって、それぞれ側面視ほぼ半円形状に形成されている。これら半円形状のフィラメント52,62は、ガラス管51,61内において側面視ほぼ円形にするように接続される。
このようなフィラメント52,62には、電源装置16が接続されている。この電源装置16によりフィラメント52,62に通電することにより、当該フィラメント52,62から赤外線をガラス管51,61の径方向外向きの全方位へ向けて放射させる。
第1遮断部材7は、第1ランプ5から放射される赤外線が第1筒状部材2の内部空間へ向かうことを遮断するものである。
第2遮断部材8は、第2ランプ6から放射される赤外線が第2筒状部材3の内部空間へ向かうことを遮断するものである。
第3遮断部材9は、第1ランプ5と第2ランプ6との間に非接触に配置されていて、第1、第2ランプ5,6から放射される赤外線が互いに向かうことを遮断するものである。
第1、第2、第3遮断部材7,8,9は、自身を冷却することが可能となるように構成されている。
具体的に、第1、第2、第3遮断部材7,8,9は、図3に示すように、第1、第2円形板71,72,81,82,91,92の間に冷却管73,83,93を介装した構成になっている。
第1、第2円形板71,72,81,82,91,92は、耐熱性を有する金属で形成されている。冷却管73,83,93は、図4に示すように、外径側輪状部73a,83a,93aと、第1内径側半円部73b,83b,93bと、第2内径側半円部73c,83c,93cと、を有している。
第1内径側半円部73b,83b,93bの一端には、不図示の冷媒導入管が接続される導入部73d,83d,93dが設けられている。第2内径側半円部73c,83c,93cには、不図示の冷媒排出管が接続される排出部73e,83e,93eが設けられている。
なお、前記不図示の冷媒導入管および冷媒排出管は、下記するベース111の内部を通してケース12の外部に設置される不図示の熱交換器ならびに循環ポンプ等に接続されるようになっている。
第4遮断部材10は、第1、第2ランプ5,6から放射される赤外線が第1、第2筒状部材2,3の各端面よりも外径側ならびに第1、第2筒状部材2,3の外周へ向かうことを遮断するものであって、円筒部材101および第1、第2環状板102,103を有している。
円筒部材101は、第3遮断部材9の外周に取り付けられている。第1、第2環状板102,103は、第1、第2遮断部材7,8の外径側に所定間隔離した状態で配置されるように取り付けられている。
移送手段11は、第1、第2ランプ5,6および第1~第4遮断部材7~10を支持して鉛直方向に沿って昇降させるものであって、ベース111、アクチュエータ112等を備えている。
ベース111は、第1、第2ランプ5,6および第1~第4遮断部材7~10を支持する。アクチュエータ112は、ベース111を鉛直方向に沿って直線的に昇降させるものである。
このアクチュエータ112は、例えば油圧シリンダまたはエアシリンダ等とされており、シリンダ113が縦向き姿勢でケース12の底壁に貫通するように固定されており、また、ピストン114の先端がベース111に固定されている。
具体的に、移送手段11は、第1、第2ランプ5,6および第1~第4遮断部材7~10を、図1に示すように、第1筒状部材2の環状の端面と第2筒状部材3の環状の端面との対向空間(照射位置)に配置させる一方で、図5に示すように、前記対向空間から離れた待機位置に配置させるように作動される。
ケース12は、接合対象となる第1、第2筒状部材2,3、ならびに赤外線溶着機1を構成する各要素(5~11)を覆い囲むものである。
載置板13は、第1、第2筒状部材2,3を同軸上に向かい合うように搭載されるものであって、ケース12の周壁内面に取り付けられている。
固定板14は、第1筒状部材2を不動に保持するものであって、ケース12の周壁内面において載置板13よりも上の所定位置に取り付けられている。
加圧手段15は、第2筒状部材3を保持した状態で当該第2筒状部材3の環状の端面を第1筒状部材2の環状の端面に当接させて加圧するものである。
この加圧手段15は、例えば油圧シリンダまたはエアシリンダ等とされており、シリンダ151が横向き姿勢でケース12の側壁に貫通するように固定されており、また、ピストン152の先端が第2筒状部材3に固定される。
次に、上述した赤外線溶着機1を用いて第1筒状部材2と第2筒状部材3とを溶着により接合するときの手順ならびに動作について説明する。
まず、図1に示すように、第1筒状部材2および第2筒状部材3を同軸上に向き合わせるように載置板13上に配置し、第1筒状部材2を固定板14に保持させる一方で第2筒状部材3に加圧手段15のピストン152を固定する。
そして、移送手段11によりベース111に取り付けている第1、第2ランプ5,6および第1~第4遮断部材7~10を、第1筒状部材2の環状の端面と第2筒状部材3の環状の端面との対向空間(照射位置)に配置させる。
このように準備した後、電源装置16により第1、第2ランプ5,6に通電することにより、第1、第2ランプ5,6から赤外線を放射させる。これにより、前記赤外線が第1筒状部材2の環状の端面および第2筒状部材3の環状の端面に照射されることになる。
このとき、第1、第2遮断部材7,8の存在により、前記赤外線は、第1筒状部材2の環状の端面および第2筒状部材3の環状の端面のみに照射されることになるので、当該両方の端面が効率良く加熱、溶融されることになる。このときの条件(加熱温度や加熱時間等)については、経験的に把握している最適値に適宜調整される。
この加熱、溶融を所定時間実行した後、図5に示すように、移送手段11によりベース111に取り付けている第1、第2ランプ5,6および第1~第4遮断部材7~10を、前記対向空間(照射位置)から離れた待機位置に配置させる。
続いて、図6に示すように、第2筒状部材3を第1筒状部材2へ向けて移動させることにより、第2筒状部材3の環状の端面を第1筒状部材2の環状の端面に当接させて加圧する。
これにより、第1筒状部材2の環状の端面と第2筒状部材3の環状の端面とが溶着されて接合されることになって、中空容器4が得られる。このときの条件(当接速度、加圧圧力、加圧時間等)については、経験的に把握している最適値に適宜調整される。
なお、前記加圧過程では、図6において拡大して図示しているように、第1筒状部材2の環状の端面と第2筒状部材3の環状の端面との溶着により接合部分の一部を加圧圧力によって径方向外向きと径方向内向きとにはみ出させるようにしている。この径方向外向きにはみ出す部分に符号20を、また、径方向内向きにはみ出す部分に符号21を付している。
その理由を説明する。そもそも、上記加熱、溶融過程においては、第1筒状部材2の環状の端面と第2筒状部材3の環状の端面との外表面が酸化されることになるので、この酸化される部分を前記溶着により接合部分に残存させると接合強度が低下する原因になりかねない。
そこで、前記酸化される部分を径方向外向きと径方向内向きとにはみ出させるようにすれば、前記溶着により接合部分から不純物を排除することができるので、前記溶着により接合部分の接合強度を向上することが可能になるのである。なお、径方向外向きにはみ出した部分20は、後で除去される。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、第1筒状部材2の環状の端面と第2筒状部材3の環状の端面とを溶着により接合するにあたって、接合対象となる前記各端面のみを加熱することが可能になって、第1、第2筒状部材2,3の各端面以外の部位を不必要に加熱してしまうことを回避できるようになる。
特に、上記実施形態では、第1ランプ5で第1筒状部材2の環状の端面を、また、第2ランプ6で第2筒状部材3の環状の端面を個別に加熱しているから、前記第1、第2筒状部材2,3を精度良く加熱できる。
また、上記実施形態では、第1ランプ5と第2ランプ6との間に第3遮断部材9を配置しているから、第1ランプ5および第2ランプ6が、それぞれの赤外線を受けて過剰に昇温することを抑制または防止できるようになる。これにより、第1ランプ5からの赤外線と第2ランプ6からの赤外線との干渉が減り、精度良く加熱できる。
また、上記実施形態では、第1、第2ランプ5,6から放射される赤外線がケース12に直接照射することを第4遮断部材10によって阻止できるから、当該ケース12の過剰な昇温を抑制できるようになる。これにより、設備の安全性が高まる。
また、上記実施形態では、第1~第3遮断部材7~9を冷却管73,83,93で冷却するようにしているから、第1~第3遮断部材7~9の過剰な昇温を抑制できるようになる。これにより、第1~第3遮断部材7~9の各第1、第2円形板71,72,81,82,91,92を耐熱性が過剰に高い高価な材料にせずに済むので、設備コストの低減に貢献できる。
また、上記実施形態では、第1、第2筒状部材2,3の各端面を加熱、溶融した後で、移送手段11により第1、第2ランプ5,6および第1~第4遮断部材7~10を第1筒状部材2の環状の端面と第2筒状部材3の環状の端面との対向空間(照射位置)から離れた待機位置に移送させるようにしているから、素早く加圧作業へと移行できるようになる。これにより、ロスタイムを短縮できるので、接合時間ならびに接合コストの低減に貢献できる。
また、上記実施形態では、第1、第2ランプ5,6および第1~第4遮断部材7~10を待機位置に配置した後で、固定板14で不動に保持した第1筒状部材2の環状の端面に加圧手段15により第2筒状部材3の環状の端面を当接させて加圧するようにしているから、素早く加圧作業へと移行できるようになる。これにより、ロスタイムを短縮できるので、接合時間ならびに接合コストの低減に貢献できる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)例えば図7に本発明の他の実施形態を示している。この実施形態において図1に示す実施形態との相違は、第4遮断部材10を備えていないことである。その他の構成については、図1に示す実施形態と基本的に同様とされている。この実施形態でも上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。
(2)例えば図8に本発明の他の実施形態を示している。この実施形態において図1に示す実施形態との相違は、単一のランプ5Aを備えていることと、第3遮断部材9および第4遮断部材10を備えていないことである。その他の構成については、図1に示す実施形態と基本的に同様とされている。この実施形態でも上記実施形態と遜色のない作用、効果が得られる。
(3)上記実施形態では、第1~第3遮断部材7~9を冷却可能に構成した例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば第1~第3遮断部材7~9については、前記のような冷却するための構成を備えていない構成つまり単一の円形板とすることが可能である。このような構成の第1~第3遮断部材7~9も本発明に含まれる。
(4)上記実施形態では、第1筒状部材2の環状の端面と第2筒状部材3の環状の端面とを溶着により接合する例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図示していないが、第1、第2筒状部材2,3における円筒胴部21,31と第1、第2ドーム部22,32とを別体で形成しておいて、それらを溶着により接合する場合には、当該接合を本発明に係る赤外線溶着機1で行うことが可能である。
本発明は、樹脂製の筒状部材同士を溶着するための赤外線溶着機に好適に利用することが可能である。
1 赤外線溶着機
2 第1筒状部材
3 第2筒状部材
5 第1ランプ
6 第2ランプ
7 第1遮断部材
71 第1円形板
72 第2円形板
73 冷却管
8 第2遮断部材
81 第1円形板
82 第2円形板
83 冷却管
9 第3遮断部材
91 第1円形板
92 第2円形板
93 冷却管
10 第4遮断部材
11 移送手段
12 ケース
13 載置板
14 固定板
15 加圧手段
16 電源装置

Claims (1)

  1. 樹脂製の第1筒状部材と第2筒状部材とを同軸上に向き合わせた状態で正対する環状の端面同士を溶着により接合するための赤外線溶着機であって、
    前記第1、第2筒状部材の各環状の端面に、個別に軸方向から非接触に対面した状態で赤外線を照射することにより前記両方の端面を加熱、溶融する環状の第1、第2ランプと、
    前記第1ランプから放射される赤外線が前記第1筒状部材の内部空間へ向かうことを遮断するための第1遮断部材と、
    前記第2ランプから放射される赤外線が前記第2筒状部材の内部空間へ向かうことを遮断するための第2遮断部材と、
    前記第1ランプと前記第2ランプとの間に非接触に配置されて当該各ランプから放射される赤外線が互いに向かうことを遮断するための第3遮断部材と、
    前記第1、第2ランプから放射される赤外線が前記第1、第2筒状部材の各端面よりも外径側へ向かうことを遮断するための第4遮断部材と、を備えていることを特徴とする赤外線溶着機。
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