JP7034045B2 - 高圧タンク用ライナの製造装置及び製造方法 - Google Patents

高圧タンク用ライナの製造装置及び製造方法 Download PDF

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本発明は、樹脂製の複数個のライナ構成部材を接合して高圧タンク用ライナを得る高圧タンク用ライナの製造装置及び製造方法に関する。
例えば、特許文献1に記載されるように、流体を内側に収容可能な高圧タンク用ライナは、ライナ構成部材同士を接合して構成されることが知られている。
特開2013-119924号公報
この種の高圧タンク用ライナには、流体が高圧で充填されるため、該流体の圧力に耐え得るようにライナ構成部材同士を良好に接合することが求められる。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、ライナ構成部材同士を良好に接合して高圧タンク用ライナを得ることが可能な高圧タンク用ライナの製造装置及び製造方法を提供する。
本発明の一態様は、樹脂製の複数個のライナ構成部材にそれぞれ設けられた開口端面を互いに接合して高圧タンク用ライナを得る高圧タンク用ライナの製造装置であって、前記開口端面に間隔を置いて対向して、前記開口端面を加熱する赤外線加熱機構と、前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間に空気を流通させる送風機と、を備える。
本発明の別の一態様は、樹脂製の複数個のライナ構成部材にそれぞれ設けられた開口端面を互いに接合して高圧タンク用ライナを得る高圧タンク用ライナの製造方法であって、赤外線加熱機構と、前記開口端面とを間隔を置いて対向させる対向工程と、送風機により前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間に空気を流通させながら、前記赤外線加熱機構により前記開口端面を加熱する送風加熱工程と、を有する。
本発明では、ライナ構成部材の開口端面同士を接合して、高圧タンク用ライナを得るべく、開口端面に赤外線加熱機構を対向させて加熱する。この際、ライナ構成部材を構成する樹脂材に吸収されていた水分が多量に蒸発すること等によって、開口端面と赤外線加熱機構との間に多量に水蒸気が生じても、送風機によって空気を流通させることで、水蒸気の滞留を抑制することができる。これによって、赤外線加熱機構により照射された赤外線が水蒸気に吸収されることを抑制できるため、開口端面の全体を効率的且つ略均等に加熱することができる。その結果、ライナ構成部材同士を良好に接合して高圧タンク用ライナを得ることが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る高圧タンク用ライナの製造装置及び製造方法を適用して得られる高圧タンク用ライナの一例を示す概略構成図である。 図1の高圧タンク用ライナの製造方法におけるライナ構成部材の開口端面同士を位置合わせする位置合わせ工程を説明する説明図である。 図2のライナ構成部材の開口端面に、赤外線加熱機構を対向させる対向工程と、開口端面と赤外線加熱機構との間に送風機により空気を流通させつつ赤外線加熱機構により加熱を行う送風加熱工程とを説明する説明図である。 図3の赤外線加熱機構及び支持体と、開口端面との位置関係を説明する平面図である。 図3の赤外線加熱機構により加熱された開口端面同士を振動溶着する接合工程を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態に係る高圧タンク用ライナの製造装置及び製造方法を説明する説明図である。 本発明の第3実施形態に係る高圧タンク用ライナの製造装置及び製造方法を説明する説明図である。 本発明の第4実施形態に係る高圧タンク用ライナの製造装置及び製造方法を説明する説明図である。 図8の赤外線加熱機構及び支持体と、開口端面との位置関係を説明する平面図である。
本発明に係る高圧タンク用ライナの製造装置及び製造方法(以下、単に製造装置、製造方法ともいう)について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図において、同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素に対しては同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する場合がある。
第1実施形態に係る製造装置10(図3参照)及び製造方法を適用して、図1に示す高圧タンク用ライナ(以下、単に「ライナ」ともいう)12を得ることができる。先ず、ライナ12について、図1及び図2を参照しつつ簡単に説明する。
ライナ12は、例えば、何れも不図示であるが、燃料電池電気自動車等の燃料電池車両である搭載体に搭載され、燃料電池システムに供給するための水素ガスを貯留する高圧水素用タンクに好適に用いられる。そこで、以下では、ライナ12が、上記の高圧水素用タンクに用いられる例について説明するが、特にこれに限定されるものではない。ライナ12は、燃料電池車両以外の搭載体に搭載されてもよいし、水素ガス以外の流体を貯留することも可能である。
図1に示すように、ライナ12は、円筒状の胴体部14と、胴体部14の軸方向両側にそれぞれ設けられたドーム状部16と、ドーム状部16の軸方向両側からそれぞれ突出する突出部18とを有する。胴体部14の径は軸方向に略一定である。ドーム状部16は、胴体部14から突出部18側に向かって円弧状に縮径する。突出部18は、胴体部14よりも小径の円筒状であり、内側にライナ12の内部と外部を連通する開口20が設けられている。なお、本実施形態では、ライナ12は、その軸方向の一端側と他端側とが、軸方向に直交する方向を軸として対称となるように構成されている。
このライナ12は、図2に示すように、少なくとも一部が円筒状である2個のライナ構成部材22、24の端部にそれぞれ設けられた円環状の開口端面22a、24a同士を接合した後、所定の除去加工等を施すことで得られる。ライナ構成部材22、24の各々は、例えば、ナイロン系樹脂等の水素バリア性を有する吸湿性の樹脂材からなる。
一方のライナ構成部材22は、ライナ12の軸方向の中心から一端側の半分を構成し、他方のライナ構成部材24は、ライナ12の軸方向の中心から他端側の半分を構成する。すなわち、ライナ構成部材22、24は、互いに略同形状であり、胴体構成部26と、上記のドーム状部16及び突出部18とをそれぞれ有する。胴体構成部26は、開口端面22a、24a同士が接合されることで、ライナ12の胴体部14を構成する。
開口端面22a、24a近傍の胴体構成部26の外周面からは、該外周面を全周に亘って周回して突出するフランジ部28がそれぞれ設けられている。フランジ部28は、後述するように、ライナ構成部材22、24を保持したり、開口端面22a、24a同士を接合したりする際に利用される。このため、ライナ構成部材22、24同士を接合した後のライナ12では、フランジ部28が除去加工により切除されている(図1参照)。
次いで、図3を参照しつつ、第1実施形態に係る製造装置10について説明する。製造装置10は、不図示の保持機構と、赤外線加熱機構30と、支持体32と、送風機34と、振動溶着機構36とを備える。保持機構は、例えば、フランジ部28と係合する係合部等(不図示)を備え、ライナ構成部材22、24を互いの開口端面22a、24a同士が間隔を置いて対向するように保持する。なお、保持機構は、後述する振動溶着機構36の溶着用治具36a、36bによって構成されてもよい。
赤外線加熱機構30は、開口端面22a、24aの形状に応じた円環状の2個の赤外線放射部38a、38bを有する。赤外線放射部38a、38bは、開口端面22a、24aにそれぞれ対向して赤外線を放射することで、開口端面22a、24aを加熱する。なお、図4では、赤外線放射部38a、38bと開口端面22a、24aとを対向させた際の平面視の位置関係を説明するべく、赤外線放射部38a、38b上に二点鎖線で開口端面22a、24aの形状を示している。
図4に示すように、赤外線放射部38a、38bの内径は、開口端面22a、24aの内径よりも若干小さく、赤外線放射部38a、38bの外径は、開口端面22a、24aの外径よりも若干大きく設定されることが好ましい。この場合、赤外線放射部38a、38bから開口端面22a、24aの全体に赤外線を良好に照射することが可能になる。赤外線放射部38a、38bとしては、赤外線(遠赤外線及び近赤外線)を放射して開口端面22a、24aを非接触で加熱することが可能であれば、公知のいかなる構成を採用してもよい。
図3に示すように、支持体32は、開口端面22a、24aの外径より大きい寸法の2枚の板部材40a、40bを有する。板部材40a、40bは、互いの一方の主面側が重なるように積層されている。また、板部材40a、40bの他方の主面には、円環状の支持溝42がそれぞれ形成され、該支持溝42の内部に赤外線放射部38a、38bがそれぞれ配設される。つまり、支持体32は、その両面側に赤外線放射部38a、38bをそれぞれ支持する。また、支持体32の赤外線放射部38a、38b(支持溝42)の径方向の内側には、円板状の板状部44が設けられる。
支持体32は、上記のように保持機構により保持されたライナ構成部材22、24の互いに対向する開口端面22a、24a同士の間に介在する。これによって、支持体32の両面側に設けられた赤外線放射部38a、38bのそれぞれを開口端面22a、24aに間隔を置いて対向させることが可能である。この際、支持体32の板状部44は、ライナ構成部材22、24の開口端面22a、24aよりも径方向の内側に対向する。
送風機34は、赤外線加熱機構30と開口端面22a、24aとの間に空気を流通させる。具体的に第1実施形態において、送風機34は、上記のようにして互いに対向させた赤外線放射部38a、38bと開口端面22a、24aとの間のそれぞれに空気を流通させることが可能となるように、ライナ構成部材22、24の外周部の互いに対向する部位の一方側から他方側(図3の矢印方向)に向かって送風する。
赤外線加熱機構30と開口端面22a、24aとの間に送風する空気の温度は、例えば、60℃以上であり且つライナ構成部材22、24を構成する樹脂材の融点以下の高温風であることが好ましい。この場合、赤外線加熱機構30による加熱部である開口端面22a、24aが、送風機34から送風される空気により不均一に抜熱されることを抑制できる。また、前記加熱部の不均一な抜熱を防止するべく、送風機34による送風速度は、必要最小限の流速に設定することが好ましい。さらに、開口端面22a、24aの内周側及び外周側に、不図示の熱電対等を設置すること等により、開口端面22a、24aの内周側と外周側との温度差を可及的に小さくすることが好ましい。
振動溶着機構36は、一組の溶着用治具36a、36bを有する。溶着用治具36aは、ライナ構成部材22のフランジ部28の内部に挿入可能な円環状である。溶着用治具36bは、ライナ構成部材24のフランジ部28に挿入可能な円環状である。振動溶着機構36は、フランジ部28に挿入した溶着用治具36a、36bを介して、互いに当接させた開口端面22a、24aに振動を付与して、これらを振動溶着することが可能である。
第1実施形態に係る製造装置10は、基本的には以上のように構成される。第1実施形態に係る製造方法について、製造装置10を用いてライナ12を得る場合を例に挙げて説明する。
この製造方法では、先ず、図2に示すように、保持機構(不図示)にセットしたライナ構成部材22、24を互いの開口端面22a、24a同士が間隔を置いて対向するように位置合わせする位置合わせ工程を行う。この際、保持機構は、ライナ構成部材22、24の軸方向と鉛直方向とを沿わせてもよいし、該軸方向と水平方向とを沿わせてもよいし、水平方向及び鉛直方向に対して該軸方向を傾斜させてもよい。なお、保持機構が溶着用治具36a、36bから構成される場合には、図3に仮想線で示すように、フランジ部28に溶着用治具36a、36bを挿入して、ライナ構成部材22、24を保持してもよい。
次に、図3に示すように、円環状の赤外線加熱機構30と、開口端面22a、24aとを間隔を置いて対向させる対向工程を行う。具体的に、対向工程では、開口端面22a、24a同士の間に支持体32を介在させる。これによって、赤外線放射部38a、38bを開口端面22a、24aに間隔を置いて対向させるとともに、板状部44をライナ構成部材22、24の開口端面22a、24aよりも径方向の内側に対向させる。
次に、送風機34により赤外線加熱機構30と開口端面22a、24aとの間に空気を流通させながら、赤外線加熱機構30により開口端面22a、24aを加熱する送風加熱工程を行う。具体的に、送風加熱工程では、送風機34によりライナ構成部材22、24の外周部の互いに対向する部位の一方側から他方側に向かって、図3の矢印方向に送風することで、赤外線加熱機構30(赤外線放射部38a、38b)と開口端面22a、24aの間にそれぞれ空気を流通させながら、赤外線加熱機構30により赤外線を放射して開口端面22a、24aを加熱する。
これによって、接合前の開口端面22a、24aを所定の温度まで予備加熱した後、開口端面22a、24a同士の間から支持体32を退避させる。そして、図5に示すように、ライナ構成部材22、24を互いに接近させて、開口端面22a、24a同士を接合する接合工程を行う。
接合工程では、振動溶着により、開口端面22a、24a同士を接合する。具体的には、軸方向の両側からライナ構成部材22、24のフランジ部28に溶着用治具36a、36bをそれぞれ挿入することで、溶着用治具36a、36b及びフランジ部28を介して、開口端面22a、24aに互いに接近する方向に加圧力を加える。この状態で、溶着用治具36a、36bの一方を振動させることで、開口端面22a、24aを摩擦熱により軟化ないし溶融させて互いに溶着する。
上記のようにして開口端面22a、24a同士を溶着した後、溶着用治具36a、36bをフランジ部28から離脱させることで、ライナ構成部材22、24同士が接合された接合体が得られる。この接合体に、フランジ部28を切除する除去加工を施すことで、図1に示すライナ12を得ることができる。
以上から、第1実施形態に係る製造装置10及び製造方法では、開口端面22a、24aに赤外線加熱機構30を対向させて加熱する際、ライナ構成部材22、24を構成する樹脂材に吸収されていた水分が蒸発すること等によって水蒸気が生じることがある。この場合であっても、開口端面22a、24aと赤外線加熱機構30との間に、送風機34により空気を流通させることで、水蒸気が滞留することを抑制できる。これによって、赤外線加熱機構30から放射された赤外線が水蒸気に吸収されることを抑制できるため、該赤外線により開口端面22a、24aの全体を効率的且つ略均等に加熱することができる。
その結果、開口端面22a、24aの溶着時に溶融不良部等が生じることを回避して、ライナ構成部材22、24同士を良好に接合することができる。ひいては、高圧の水素ガスを充填しても、該水素ガスの圧力に十分に耐え得る耐久性に優れたライナ12を得ることが可能になる。
また、第1実施形態に係る製造装置10及び製造方法では、送風機34によりライナ構成部材22、24の外周部の互いに対向する部位の一方側から他方側に向かって送風する簡単な構成によって、赤外線加熱機構30と開口端面22a、24aとの間の水蒸気を分散させることができる。従って、製造装置10の簡素化や低コスト化を図りつつ、開口端面22a、24a同士を良好に接合することができる。
次いで、図6を併せて参照しつつ、第2実施形態に係る製造装置50及び製造方法について説明する。第2実施形態に係る製造装置50は、1個の送風機34に代えて、2個の送風機52a、52bと、これらの送風機52a、52bにそれぞれ接続される送風管54a、54bとを備えていることを除いて、上記の第1実施形態に係る製造装置10と同様に構成されている。送風管54aは、送風機52aにより送風された空気を、開口20を介してライナ構成部材22の内部に導くことが可能に配設されている。送風管54bは、送風機52bにより送風された空気を、開口20を介してライナ構成部材24の内部に導くことが可能に配設されている。
なお、製造装置50では、2個の送風機52a、52bを備えることに代えて、例えば、1個の送風機52aのみを備え、不図示ではあるが、送風機52aに接続された送風管を分岐させることや、送風機52aに2本の送風管を接続すること等によって、ライナ構成部材22、24の各々の内部に空気を導くこととしてもよい。
次いで、第2実施形態に係る製造方法について、製造装置50を用いてライナ12を得る場合を例に挙げて説明する。この製造方法では、上記の第1実施形態に係る製造方法と同様にして位置合わせ工程及び対向工程を行う。そして、送風機52a、52bにより赤外線加熱機構30(赤外線放射部38a、38b)と開口端面22a、24aとの間に空気を流通させながら、赤外線加熱機構30により開口端面22a、24aをそれぞれ加熱する送風加熱工程を行う。
この送風加熱工程では、送風機52a、52bにより送風管54a、54bを介して、開口20からライナ構成部材22、24の内部にそれぞれ送風することで、図6に矢印で示すように、板状部44を沿って、ライナ構成部材22、24の径方向の外側に向かう空気を、赤外線加熱機構30と開口端面22a、24aとの間にそれぞれ流通させる。
上記のようにして送風加熱工程を行うことで、接合前の開口端面22a、24aを所定の温度まで予備加熱した後、上記の第1実施形態に係る製造方法と同様にして接合工程等を行うことによって、図1に示すライナ12を得ることができる。
従って、第2実施形態に係る製造装置50及び製造方法によっても、開口端面22a、24aと赤外線加熱機構30との間に水蒸気が滞留することを抑制できる。これによって、開口端面22a、24aの全体を効率的且つ略均等に加熱することができるため、ライナ構成部材22、24同士を良好に接合して耐久性に優れたライナ12を得ることができる。
また、第2実施形態に係る製造装置50及び製造方法では、ライナ構成部材22、24の内部に送風することにより、赤外線加熱機構30と開口端面22a、24aとの間に効率的に空気を流通させることができるため、水蒸気の滞留を一層効果的に抑制することができる。
次いで、図7を併せて参照しつつ、第3実施形態に係る製造装置60及び製造方法について説明する。第3実施形態に係る製造装置60は、ライナ構成部材22、24の外周部の互いに対向する部位の両側に送風機62a、62bが備えられることを除いて、上記の第1実施形態に係る製造装置10と同様に構成されている。すなわち、送風機62a、62bは、保持機構に保持されたライナ構成部材22、24を挟んで互いに対向するように配設されている。
次いで、第3実施形態に係る製造方法について、製造装置60を用いてライナ12を得る場合を例に挙げて説明する。この製造方法では、上記の第1実施形態に係る製造方法と同様にして位置合わせ工程及び対向工程を行う。そして、送風機62a、62bにより赤外線加熱機構30(赤外線放射部38a、38b)と開口端面22a、24aとの間にそれぞれ空気を流通させながら、赤外線加熱機構30により開口端面22a、24aを加熱する送風加熱工程を行う。
この送風加熱工程では、図7に矢印で示すように、送風機62a、62bにより、ライナ構成部材22、24の外周部の互いに対向する部位から内側に向かってそれぞれ送風することで、赤外線加熱機構30と開口端面22a、24aとの間からライナ構成部材22、24の内部に空気を流通させる。そして、この空気を、開口20を介してライナ構成部材22、24の外部に排気する。
上記のようにして送風加熱工程を行うことで、接合前の開口端面22a、24aを所定の温度まで予備加熱した後、上記の第1実施形態に係る製造方法と同様にして接合工程等を行うことによって、図1に示すライナ12を得ることができる。
従って、第3実施形態に係る製造装置60及び製造方法によっても、開口端面22a、24aと赤外線加熱機構30との間に水蒸気が滞留することを抑制できる。これによって、開口端面22a、24aの全体を効率的且つ略均等に加熱することができるため、ライナ構成部材22、24同士を良好に接合して耐久性に優れたライナ12を得ることができる。
また、第3実施形態に係る製造装置60及び製造方法では、ライナ構成部材22、24の外周部の互いに対向する部位の両側から送風することで、赤外線加熱機構30と開口端面22a、24aとの間に効率的に空気を流通させることができるため、水蒸気の滞留を一層効果的に抑制することができる。
次いで、図8及び図9を併せて参照しつつ、第4実施形態に係る製造装置70及び製造方法について説明する。第4実施形態に係る製造装置70は、送風機72と、該送風機72に接続される送風管74とを備え、該送風管74と開口20を介して一方のライナ構成部材22の内部に送風可能であること、及び支持体32の板状部44に貫通孔76が設けられていることを除いて、上記の第1実施形態に係る製造装置10と同様に構成されている。貫通孔76は、図8に示すように、板状部44を厚さ方向に貫通する。また、図9に示すように、板状部44には、平面視で、赤外線放射部38a、38bの内周の一部に沿う円弧状の2個の貫通孔76が設けられている。なお、貫通孔76の配置、個数、形状等は特に限定されるものではない。
次いで、第4実施形態に係る製造方法について、製造装置70を用いてライナ12を得る場合を例に挙げて説明する。この製造方法では、上記の第1実施形態に係る製造方法と同様にして位置合わせ工程及び対向工程を行う。そして、図8に示すように、送風機72により赤外線加熱機構30(赤外線放射部38a、38b)と開口端面22a、24aとの間に空気を流通させながら、赤外線加熱機構30により開口端面22a、24aを加熱する送風加熱工程を行う。
この送風加熱工程では、送風機72により送風管74を介して、開口20から一方のライナ構成部材22の内部に送風することで、図8に矢印で示すように、板状部44を沿って流通する空気を赤外線加熱機構30の赤外線放射部38aと開口端面22aとの間に流通させる。また、貫通孔76を通過した空気を赤外線加熱機構30の赤外線放射部38bと開口端面24aとの間に流通させる。さらに、貫通孔76を通過して他方のライナ構成部材24に流入した空気を、開口20を介して該ライナ構成部材24の外部に排気する。
上記のようにして送風加熱工程を行うことで、接合前の開口端面22a、24aを所定の温度まで予備加熱した後、上記の第1実施形態に係る製造方法と同様にして接合工程等を行うことによって、図1に示すライナ12を得ることができる。
従って、第4実施形態に係る製造装置70及び製造方法によっても、開口端面22a、24aと赤外線加熱機構30との間に水蒸気が滞留することを抑制できる。これによって、開口端面22a、24aの全体を効率的且つ略均等に加熱することができるため、ライナ構成部材22、24同士を良好に接合して耐久性に優れたライナ12を得ることができる。
また、第4実施形態に係る製造装置70及び製造方法では、1個の送風機72及び送風管74と、板状部44に設けられた貫通孔76との簡単な構成により、ライナ構成部材22、24の内部に送風して、開口端面22a、24aと赤外線加熱機構30とのそれぞれの間に効果的に空気を流通させることができる。従って、簡素な構成で効率的に水蒸気の滞留を抑制することができる。
上記の製造装置10、50、60、70では、赤外線加熱機構30は、間隔を置いて対向する一組の開口端面22a、24a同士の間に介在し、送風機34、52a、52b、62a、62b、72は、一組の開口端面22a、24aのうち、一方の開口端面22aと赤外線加熱機構30(赤外線放射部38a)との間、及び他方の開口端面24aと赤外線加熱機構30(赤外線放射部38b)との間のそれぞれに空気を流通させることとした。また、上記の実施形態に係る製造方法において、対向工程では、間隔を置いて対向させた一組の開口端面22a、24a同士の間に介在する赤外線加熱機構30と、一組の開口端面22a、24aのそれぞれとを対向させ、送風加熱工程では、一組の開口端面22a、24aのうち一方の開口端面22aと赤外線加熱機構30(赤外線放射部38a)との間、及び他方の開口端面24aと赤外線加熱機構30(赤外線放射部38b)との間のそれぞれに空気を流通させることとした。
この場合、互いに対向させて位置合わせした一組の開口端面22a、24aの両方を一度の送風加熱工程により効率的に加熱した後、速やかに当接させて接合することが可能になる。このため、開口端面22a、24a同士を効率的且つ良好に接合してライナ12を得ることが可能になる。
上記の実施形態に係る製造装置10、50、60、70では、開口端面22a、24a同士の接合前に、送風機34、52a、52b、62a、62b、72による送風を行うこととした。また、上記の実施形態に係る製造方法では、送風加熱工程を、開口端面22a、24a同士を接合する接合工程の前に行うこととした。これによって、開口端面22a、24aの全体を効率的且つ略均等に加熱した状態で、開口端面22a、24a同士を接合することが可能になるため、接合品質に優れたライナ12を得ることができる。
上記の実施形態に係る製造装置10、50、60、70では、吸湿性の樹脂材からなるライナ構成部材22、24の開口端面22a、24a同士を接合して、水素ガスを貯留する高圧水素用タンクに用いられるライナ12を得ることとした。また、上記の実施形態に係る製造方法では、吸湿性の樹脂材からなるライナ構成部材22、24の開口端面22a、24a同士を接合して、水素ガスを貯留する高圧水素用タンクに用いられるライナ12を得ることとした。
水素ガスを貯留する高圧水素用タンクに用いられるライナ12では、例えば、ナイロン系樹脂等の水素バリア性のある樹脂材が好適に用いられるが、この種の樹脂は、吸湿性が高くなり易い。上記の製造装置10、50、60、70及び製造方法は、吸湿性が高い樹脂材からなるライナ構成部材22、24であっても、水蒸気を分散させながら開口端面22a、24aの全体を効率的且つ略均等に加熱することができるため、高圧水素用タンクに用いられるライナ12を得る場合にも好適に適用することができる。
上記の実施形態に係る製造装置10、50、60、70では、燃料電池車両に搭載される高圧水素用タンクに用いられるライナ12を得ることとした。また、上記の実施形態に係る製造方法では、燃料電池車両に搭載される高圧水素用タンクに用いられる高圧タンク用ライナ12を得ることとした。上記の製造装置10、50、60、70及び製造方法を適用して得られるライナ12は、耐久性に優れるため、燃料電池自動車に搭載される高圧水素用タンクにも好適に適用することができる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
上記の第1実施形態~第4実施形態(これらを総称して実施形態ともいう)では、ライナ構成部材22、24の少なくとも一部が円筒状であることとしたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、ライナ構成部材22、24の少なくとも一部は、円筒状以外の閉断面形状であってもよい。また、上記の実施形態では、開口端面22a、24a及び赤外線放射部38a、38bのそれぞれを円環状としたが、特にこれに限定されるものでもない。例えば、開口端面22a、24aは、多角形状、複数の円弧が連なる形状、楕円形状等であってもよい。赤外線放射部38a、38bは、開口端面22a、24aの全体に対向することが可能な形状であればよい。この場合、板状部44も円板状に代えて、赤外線放射部38a、38b(開口端面22a、24a)の形状に応じた形状とすることができる。
上記の実施形態では、送風加熱工程により、開口端面22a、24aを予備加熱した後、振動溶着により開口端面22a、24aを接合する接合工程を行うこととしたが、特にこれに限定されるものではない。
例えば、送風加熱工程により、互いに溶着可能な温度まで加熱した開口端面22a、24aを、接合工程で互いに当接させて接合を行ってもよい。また、送風加熱工程で予備加熱を行った場合に、その後の接合工程において、振動溶着以外の種々の溶着手法を採用してもよい。なお、振動溶着以外の溶着手法の一例としては、赤外線加熱を行った後の開口端面22a、24a同士を、振動を加えることなく単に押圧すること等が挙げられる。また、上記の実施形態では、製造装置10が振動溶着機構36を備えることとしたが、製造装置10は、振動溶着機構36を備えていなくてもよく、振動溶着機構36以外の接合機構を備えていてもよい。これらの場合であっても、開口端面22a、24aを良好に接合することができる。
上記の実施形態では、図3、図6~図8に示すように、支持体32が2枚の板部材40a、40bを積層して構成されることとした。また、赤外線加熱機構30が、2個の赤外線放射部38a、38bを備えることとした。しかしながら、特にこれらに限定されるものではない。
支持体32は、開口端面22a、24aに対向するように、赤外線加熱機構30を支持することが可能に構成されればよく、例えば、一枚の板部材40aの両面に赤外線放射部38a、38bを支持してもよい。また、図3及び図7に示す製造装置10、60では、支持体32に板状部44が設けられていなくてもよい。赤外線加熱機構30は、支持体32の両面に露出するように設けられた1個の赤外線放射部38aから構成されてもよい。
上記の実施形態では、互いに対向させた一組の開口端面22a、24aの間に支持体32を介在させて、これらの開口端面22a、24aを赤外線加熱機構30によって同時に加熱することとした。しかしながら、図3、図6及び図7に示す、製造装置10、50、60では、開口端面22a、24aの何れか一方のみを加熱可能に構成されてもよいし、並列させた開口端面22a、24aを赤外線加熱機構30によって同時に加熱可能に構成されてもよい。
図7及び図8に示す製造装置60、70では、開口20からライナ構成部材22、24の少なくとも何れか一方の内部の空気を吸引するポンプやコンプレッサ等の吸引機構(不図示)をさらに備えてもよい。また、送風機62a、62bの両方又は何れか一方に代えて上記の吸引機構を備えてもよい。
図7に示す製造装置60では、ライナ構成部材22、24のうち、少なくとも開口端面22a、24aの近傍の外周を覆うチャンバ(不図示)を設け、該チャンバ内に送風機62a、62bの少なくとも何れか一方から送風を行うことで、赤外線加熱機構30と開口端面22a、24aとの間に送風を行うようにしてもよい。
上記の実施形態では、軸方向の両側に突出部18及び開口20が設けられたライナ12を得ることとしたが、特にこれに限定されるものではなく、軸方向の一端側にのみ突出部18及び開口20が設けられたライナ12を得ることも可能である。上記の実施形態では、ライナ12の胴体部14の径は軸方向に略一定であるとしたが、特にこれに限定されるものではなく、胴体部14の径は軸方向に異なっていてもよい。
また、上記の実施形態では、2個のライナ構成部材22、24を接合してライナ12を得ることとしたが、3個以上のライナ構成部材を接合してライナ12を得てもよい。この場合、例えば、ライナ構成部材22、24の間に、軸方向に径が略一定の円筒状のライナ構成部材(不図示)が介在する。このように、軸方向に径が略一定の円筒状のライナ構成部材であっても、ライナ構成部材22、24の開口端面22a、24aと同様に、その全体を効率的且つ略均等に加熱することができる。従って、3個以上の複数個のライナ構成部材であっても、互いに良好に接合して耐久性に優れたライナを得ることができる。
10、50、60、70…製造装置 12…高圧タンク用ライナ
20…開口 22、24…ライナ構成部材
22a、24a…開口端面 30…赤外線加熱機構
32…支持体
34、52a、52b、62a、62b、72…送風機
44…板状部 54a、54b、74…送風管
76…貫通孔

Claims (18)

  1. 樹脂製の複数個のライナ構成部材にそれぞれ設けられた開口端面を互いに接合して高圧タンク用ライナを得る高圧タンク用ライナの製造装置であって、
    前記開口端面に間隔を置いて対向して、前記開口端面を加熱する赤外線加熱機構と、
    前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間に空気を流通させる送風機と、
    を備え
    前記送風機は、前記ライナ構成部材の外周部の互いに対向する部位の一方側から他方側に向かって送風することで、前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間に前記空気を流通させ高圧タンク用ライナの製造装置。
  2. 樹脂製の複数個のライナ構成部材にそれぞれ設けられた開口端面を互いに接合して高圧タンク用ライナを得る高圧タンク用ライナの製造装置であって、
    前記開口端面に間隔を置いて対向して、前記開口端面を加熱する赤外線加熱機構と、
    前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間に空気を流通させる送風機と、
    を備え、
    前記赤外線加熱機構の径方向の内側に配設される板状部を有するとともに、前記赤外線加熱機構を支持する支持体をさらに備え、
    前記送風機は、前記ライナ構成部材の軸方向で前記開口端面と反対側に設けられた開口から前記ライナ構成部材の内部に送風することで、前記板状部を沿って、前記ライナ構成部材の径方向の外側に向かう前記空気を、前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間に流通させる、高圧タンク用ライナの製造装置。
  3. 請求項1又は2記載の高圧タンク用ライナの製造装置において、
    前記送風機は、前記ライナ構成部材の外周部の互いに対向する部位から内側に向かって送風することで、前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間から前記ライナ構成部材の内部に流通させた前記空気を、前記ライナ構成部材の軸方向で前記開口端面と反対側に設けられた開口から排気する、高圧タンク用ライナの製造装置。
  4. 請求項1~の何れか1項に記載の高圧タンク用ライナの製造装置において、
    前記赤外線加熱機構は、間隔を置いて対向する一組の前記開口端面同士の間に介在し、
    前記送風機は、前記一組の開口端面のうち、一方の前記開口端面と前記赤外線加熱機構との間、及び他方の前記開口端面と前記赤外線加熱機構との間のそれぞれに前記空気を流通させる、高圧タンク用ライナの製造装置。
  5. 請求項記載の高圧タンク用ライナの製造装置において、
    前記赤外線加熱機構は、間隔を置いて対向する一組の前記開口端面同士の間に介在し、
    前記板状部は、厚さ方向に貫通孔が設けられ、
    前記送風機は、前記一組の開口端面のうち、一方の前記開口端面を有する前記ライナ構成部材の前記開口から内部に送風することで、前記板状部を沿って流通する前記空気を前記赤外線加熱機構と前記一方の開口端面との間に流通させ、且つ前記貫通孔を通過した前記空気を前記赤外線加熱機構と他方の前記開口端面との間に流通させる、高圧タンク用ライナの製造装置。
  6. 請求項1~の何れか1項に記載の高圧タンク用ライナの製造装置において、
    前記開口端面同士の接合前に前記送風機による送風を行う、高圧タンク用ライナの製造装置。
  7. 請求項1~の何れか1項に記載の高圧タンク用ライナの製造装置において、
    吸湿性の樹脂材からなる前記ライナ構成部材の前記開口端面同士を接合して、水素ガスを貯留する高圧水素用タンクに用いられる前記高圧タンク用ライナを得る、高圧タンク用ライナの製造装置。
  8. 請求項記載の高圧タンク用ライナの製造装置において、
    燃料電池車両に搭載される前記高圧水素用タンクに用いられる前記高圧タンク用ライナを得る、高圧タンク用ライナの製造装置。
  9. 請求項1~の何れか1項に記載の高圧タンク用ライナの製造装置において、
    前記赤外線加熱機構は、少なくとも一部が円筒状である前記ライナ構成部材の円環状の前記開口端面に対向することが可能な円環状である、高圧タンク用ライナの製造装置。
  10. 樹脂製の複数個のライナ構成部材にそれぞれ設けられた開口端面を互いに接合して高圧タンク用ライナを得る高圧タンク用ライナの製造方法であって、
    赤外線加熱機構と、前記開口端面とを間隔を置いて対向させる対向工程と、
    送風機により前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間に空気を流通させながら、前記赤外線加熱機構により前記開口端面を加熱する送風加熱工程と、
    を有し、
    前記送風加熱工程では、前記ライナ構成部材の外周部の互いに対向する部位の一方側から他方側に向かって送風することで、前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間に前記空気を流通させ高圧タンク用ライナの製造方法。
  11. 樹脂製の複数個のライナ構成部材にそれぞれ設けられた開口端面を互いに接合して高圧タンク用ライナを得る高圧タンク用ライナの製造方法であって、
    赤外線加熱機構と、前記開口端面とを間隔を置いて対向させる対向工程と、
    送風機により前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間に空気を流通させながら、前記赤外線加熱機構により前記開口端面を加熱する送風加熱工程と、
    を有し、
    前記対向工程では、前記赤外線加熱機構を前記開口端面に対向させるとともに、前記赤外線加熱機構を支持する支持体のうち、前記赤外線加熱機構の径方向内側に設けられた板状部を前記ライナ構成部材の前記開口端面よりも径方向の内側に対向させ、
    前記送風加熱工程では、前記ライナ構成部材の軸方向で前記開口端面と反対側に設けられた開口から前記ライナ構成部材の内部に送風することで、前記板状部を沿って、前記ライナ構成部材の外側に向かう前記空気を、前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間に流通させる、高圧タンク用ライナの製造方法。
  12. 請求項10又は11記載の高圧タンク用ライナの製造方法において、
    前記送風加熱工程では、前記ライナ構成部材の外周部の互いに対向する部位から内側に向かって送風することで、前記赤外線加熱機構と前記開口端面との間から前記ライナ構成部材の内部に流通させた前記空気を、前記ライナ構成部材の軸方向で前記開口端面と反対側に設けられた開口から排気する、高圧タンク用ライナの製造方法。
  13. 請求項1~1の何れか1項に記載の高圧タンク用ライナの製造方法において、
    前記対向工程では、間隔を置いて対向させた一組の前記開口端面同士の間に介在する前記赤外線加熱機構と、前記一組の前記開口端面のそれぞれとを対向させ、
    前記送風加熱工程では、前記一組の開口端面のうち一方の前記開口端面と前記赤外線加熱機構との間、及び他方の前記開口端面と前記赤外線加熱機構との間のそれぞれに前記空気を流通させる、高圧タンク用ライナの製造方法。
  14. 請求項11記載の高圧タンク用ライナの製造方法において、
    前記対向工程では、間隔を置いて対向させた一組の前記開口端面同士の間に介在する前記赤外線加熱機構と、前記一組の前記開口端面のそれぞれとを対向させ、且つ、前記一組の開口端面のそれぞれの径方向の内側に前記板状部を対向させ、
    前記送風加熱工程では、前記一組の開口端面のうち、一方の前記開口端面を有する前記ライナ構成部材の前記開口から内部に送風することで、前記板状部を沿って流通する前記空気を前記赤外線加熱機構と前記一方の開口端面との間に流通させ、且つ前記板状部に設けられた貫通孔を通過した前記空気を前記赤外線加熱機構と他方の前記開口端面との間に流通させる、高圧タンク用ライナの製造方法。
  15. 請求項1~1の何れか1項に記載の高圧タンク用ライナの製造方法において、
    前記送風加熱工程は、前記開口端面同士を接合する接合工程の前に行う、高圧タンク用ライナの製造方法。
  16. 請求項1~1の何れか1項に記載の高圧タンク用ライナの製造方法において、
    吸湿性の樹脂材からなる前記ライナ構成部材の前記開口端面同士を接合して、水素ガスを貯留する高圧水素用タンクに用いられる前記高圧タンク用ライナを得る、高圧タンク用ライナの製造方法。
  17. 請求項1記載の高圧タンク用ライナの製造方法において、
    燃料電池車両に搭載される前記高圧水素用タンクに用いられる前記高圧タンク用ライナを得る、高圧タンク用ライナの製造方法。
  18. 請求項1~1の何れか1項に記載の高圧タンク用ライナの製造方法において、
    前記対向工程では、少なくとも一部が円筒状である前記ライナ構成部材の円環状の前記開口端面に、円環状の前記赤外線加熱機構を対向させる、高圧タンク用ライナの製造方法。
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