JP7206081B2 - 気泡注入システムおよび気泡シールド工法 - Google Patents
気泡注入システムおよび気泡シールド工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7206081B2 JP7206081B2 JP2018175738A JP2018175738A JP7206081B2 JP 7206081 B2 JP7206081 B2 JP 7206081B2 JP 2018175738 A JP2018175738 A JP 2018175738A JP 2018175738 A JP2018175738 A JP 2018175738A JP 7206081 B2 JP7206081 B2 JP 7206081B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bubble
- foam
- foaming
- injection system
- injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、発泡器通過後の発泡状態を確認することを可能とし、その結果、不良な発泡状態をいち早く発見することで即時に対処することを可能とする気泡注入システムとこれを利用した気泡シールド工法を提供することを課題とする。
かかる気泡注入システムによれば、気泡供給管の内部を視認可能なため、発泡器から排出された発泡体(混合体)が適正に発泡しているか否かを確認することができる。そのため、発泡状態が不良な場合には、即時に対処することが可能となり、その結果、計画注入量に沿って気泡材を注入することができる。
なお、気泡注入システムが前記混合体を加圧して前記発泡器に送出するスクイズポンプを備えていれば、高水圧下においても気泡注入を行うことが可能となるとともに、注入圧力を簡易に調整することができる。さらに、前記コンプレッサーと前記スクイズポンプとの間に圧縮空気の空気圧を調整するレギュレーターを備えていれば、気泡供給管内の発泡状態が不良な場合に、空気圧を調整することで即時に対処することができる。すなわち、空気圧を低減して発泡器に供給する空気量を増加させることで、混合体の発泡を促すことができる。
当該気泡シールド工法では、前記気泡供給管内の前記発泡体の発泡が不十分と判断された場合には、一部の前記注入系統による前記発泡体の注入を停止させることでその他の前記注入系統による混合体の流速を増加させて発泡を促すか、前記圧縮空気の空気圧を減圧させることで前記発泡器に供給する圧縮空気の空気量を増加させることで発泡を促すものとする。
かかる気泡シールド工法によれば、発泡状態が不良な場合であっても即時に対処することで安定的な施工を継続することができる。しかも、起泡材の注入量を計画注入量から大幅に増加させることがないため、経済的な施工が可能である。
気泡注入システム1は、起泡剤と圧縮空気A等を混合して発泡体L3を生成し、この発泡体L3を加圧した状態で切羽に注入する。気泡注入システム1は、掘削断面に対して発泡体L3を均等に供給するように配置された14本(図1では7本のみ表示している)の注入系統2と、複数の注入系統2を制御する制御手段9(図2参照)とを備えている。図3に示すように、14本の注入系統2の注入口21A~21N(以下、「注入口21A~21N」を区別しない場合は、単に「注入口21」を称する)は、カッターヘッドCに対して、各注入口21から吐出される発泡体L3が均等に排出されるように配置されている。すなわち、各注入口21は、他の注入口21と同じ面積の領域(図3において二点鎖線で囲まれた範囲)に対して発泡体L3を注入する。なお、注入口21の数は限定されるものではなく、掘削断面形状等に応じて適宜決定すればよい。
注入系統2は、図4に示すように、起泡剤供給ポンプ3と、コンプレッサー4と、レギュレーター5と、スクイズポンプ6と、発泡筒(発泡器)7と、気泡供給管8とを備えている。すなわち、気泡注入システム1は、複数(本実施形態では14台)のスクイズポンプ6,6,…を介して、切羽に対して複数の注入口21から発泡体L3を注入する。なお、注入系統2の本数は限定されるものではなく、掘削断面形状等に応じて適宜設定すればよい。
コンプレッサー4は、レギュレーター5を介してスクイズポンプ6,6,…に接続されている。
コンプレッサー4とレギュレーター5は、第一送気管41により連結されている。第一送気管41は、図1に示すように、コンプレッサー4に接続する本管41aと、本管41aから分岐されて、各レギュレーター5接続する分岐管41b,41b,…と、により構成されている。 なお、分岐管41bには、圧縮空気Aの流量を調節する電磁弁や圧縮空気Aから不純物を除去するエアーフィルター等が配設されている。
合流管63内では、起泡剤供給ポンプ3を介して圧送された希釈気泡液L1とコンプレッサー4からレギュレーター5を介して圧送された圧縮空気Aとが混合される。これにより得られた混合体L2は、スクイズポンプ6に供給される。
図4に示すように、発泡筒7には、流量計71が設置されている。流量計71は、発泡筒7内を通過する混合体L2の流量を測定する。
発泡筒7から排出された発泡体L3は、気泡供給管8を介して切羽に注入される。
発泡筒7の吐出口と気泡供給管8との接続部には、流量計72および圧力センサー73が設置されている。流量計72は、切羽に注入される発泡体L3の流量を測定し、圧力センサー73は、発泡体L3の圧力を測定する。
本実施形態では、視認区間(サイトグラス81)を撮影する監視カメラ82が設けられている。監視カメラ82は、運転室のモニター92(図2参照)に接続されていて、運転室において視認区間の映像を確認可能である。本実施形態では、図示しない照明設備によりサイトグラス81に照明をあてた状態で撮影する。照明設備の構成は限定されるものではないが、例えば、調光機能を有した白色照明を利用する。なお、監視カメラ82が照明内蔵型(例えば赤外線照明内蔵)であれば、照明設備は省略してもよい。
運転室には、制御手段9の操作盤91(図2参照)が設けられていて、気泡注入システム1の操作を行う。1つのサイトグラス81(注入系統2)に対して1台の監視カメラ82を設けてもよいし、複数のサイトグラス81を1台の監視カメラ82により撮影してもよい。
制御手段9は、図2に示すように、操作盤91と、モニター92と、CPUボックス93とを備えている。
操作盤91は、気泡注入システム1の起動スイッチ、注入系統2の選択スイッチ等を備えている。 操作盤91から出力された信号は、CPUボックス93に送信される。
モニター92は、監視カメラ82や各計測器(流量計32,72、圧力計62、圧力センサー73等)により測定された各データを表示する。
CPUボックス93は、操作盤91から送信された信号に応じて、注入系統2に信号を出力し、注入圧や注入流量の制御を行う。つまり、気泡注入システム1では、監視カメラ82の画像や各計測機により測定されたデータに応じて管理者が操作盤91を操作することにより、レギュレーター5やスクイズポンプ6等の制御を行う。
なお、コンプレッサー4は、定圧供給であるため、ON/OFF以外の制御は行わない。
また、発泡筒7の使用期間が長く、ガイシの劣化やつまりが予想される場合には、発泡筒7を交換する。
また、監視カメラ82の画像に基づいて遠隔操作をすることで、作業員が視認区間において常時監視する必要がない。その結果、監視に要する人員を削減することができる。
また、コンプレッサー4とスクイズポンプ6との間に圧縮空気Aの空気圧を調整するレギュレーター5を備えているため、気泡供給管8内の発泡状態が不良な場合に、空気圧を調整することができる。すなわち、発泡状態が不良である場合には、空気圧を低減して発泡筒7に供給する空気量を増加させることで、混合体L2の発泡を促すことができる。
例えば、前記実施形態では、モニター92に表示された監視カメラ82の映像に基づいて、オペレータが操作盤91を操作する場合について説明したが、モニター92には、画像処理後のデータが表示されてもよい。すなわち、監視カメラ82が、監視カメラ82の撮影画像から発泡体L3と発泡体L3以外の物質(空気や希釈気泡液L1)とに区分(例えば色分け)する画像処理を行う画像処理手段(図示せず)に接続されていて、モニター92は画像処理手段により作成された処理画像を表示してもよい。このようにすれば、オペレータが発泡状況を確認しやすい。
また、起泡注入システムで使用するスクイズポンプ6の台数は限定されるものではなく、掘削断面形状に応じて適宜設定すればよい。 また、スクイズポンプ6の台数と注入口21の数との関係は適宜設定すればよく、例えば、1台のスクイズポンプ6を利用して2箇所の注入口21から注入してもよい。
コンプレッサー4や各ポンプ等の吐出能力は限定されるものではない。
発泡筒7を介して発泡体L3を生成したが、発泡体L3の生成方法は限定されるものではない。
2 注入系統
21 注入口
3 起泡剤供給ポンプ
4 コンプレッサー
5 レギュレーター
6 スクイズポンプ
7 発泡筒(発泡器)
8 気泡供給管
81 サイトグラス
82 監視カメラ
9 制御手段
A 圧縮空気
C カッターヘッド
L1 希釈気泡液
L2 混合体
L3 発泡体
Claims (5)
- 切羽あるいはチャンバー内に発泡体を注入する気泡注入システムであって、
前記発泡体を供給する複数の注入系統を備えており、
前記注入系統は、
起泡剤を圧送する起泡剤供給ポンプと、
圧縮空気を圧送するコンプレッサーと、
前記起泡剤と前記圧縮空気とを混合した混合体を気泡化して前記発泡体を生成する発泡器と、
前記発泡体を前記切羽あるいは前記チャンバーへ供給する気泡供給管と、を備えており、
前記気泡供給管の少なくとも一部に、当該気泡供給管の内部を視認可能な視認区間を有しており、
前記視認区間を撮影する監視カメラと、
前記監視カメラの撮影画像から前記発泡体と当該発泡体以外の物質とに区分する画像処理を行う画像処理手段と、をさらに備えていることを特徴とする、気泡注入システム。 - 前記視認区間にサイトグラスが設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の気泡注入システム。
- 前記混合体を加圧して前記発泡器に送出するスクイズポンプを備えていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の気泡注入システム。
- 前記コンプレッサーと前記スクイズポンプとの間に、前記圧縮空気の空気圧を調整するレギュレーターを備えていることを特徴とする、請求項3に記載の気泡注入システム。
- 気泡注入システムにより供給された発泡体と、掘削土砂とを混合して気泡混合土を生成し、当該気泡混合土により切羽の土圧に対抗しながら掘進する気泡シールド工法であって、
前記気泡注入システムは、起泡剤を圧送する起泡剤供給ポンプと、圧縮空気を圧送するコンプレッサーと、前記起泡剤と前記圧縮空気とを混合した混合体を気泡化して前記発泡体を生成する発泡器と、前記発泡体を切羽あるいはチャンバーへ供給する気泡供給管と、を備える複数の注入系統を備えており、
前記気泡供給管の少なくとも一部に、当該気泡供給管の内部を視認可能な視認区間を有していて、
前記気泡供給管内の前記発泡体の発泡が不十分と判断された場合には、一部の前記注入系統による前記発泡体の注入を停止させることで、その他の前記注入系統による混合体の流速を増加させることを特徴とする、気泡シールド工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018175738A JP7206081B2 (ja) | 2018-09-20 | 2018-09-20 | 気泡注入システムおよび気泡シールド工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018175738A JP7206081B2 (ja) | 2018-09-20 | 2018-09-20 | 気泡注入システムおよび気泡シールド工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020045696A JP2020045696A (ja) | 2020-03-26 |
JP7206081B2 true JP7206081B2 (ja) | 2023-01-17 |
Family
ID=69900968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018175738A Active JP7206081B2 (ja) | 2018-09-20 | 2018-09-20 | 気泡注入システムおよび気泡シールド工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7206081B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114607394B (zh) * | 2022-03-14 | 2024-10-22 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种顶管机智能减摩剂注入控制系统及其工作方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005138052A (ja) | 2003-11-07 | 2005-06-02 | Sankai Kasei Kk | 発泡圧送装置 |
JP2006198545A (ja) | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Toa Harbor Works Co Ltd | 気泡供給装置および気泡供給方法 |
JP2012087557A (ja) | 2010-10-21 | 2012-05-10 | Taisei Corp | 気泡注入システム |
JP2014222018A (ja) | 2014-09-04 | 2014-11-27 | 株式会社フジタ | 気泡シールド工法における、抑泡剤を用いた、掘削土の流体輸送方法 |
JP2015232238A (ja) | 2014-06-10 | 2015-12-24 | 株式会社大林組 | 土砂シール装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06185839A (ja) * | 1991-12-16 | 1994-07-08 | Chubu:Kk | 状態判別装置及び状態管理システム |
-
2018
- 2018-09-20 JP JP2018175738A patent/JP7206081B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005138052A (ja) | 2003-11-07 | 2005-06-02 | Sankai Kasei Kk | 発泡圧送装置 |
JP2006198545A (ja) | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Toa Harbor Works Co Ltd | 気泡供給装置および気泡供給方法 |
JP2012087557A (ja) | 2010-10-21 | 2012-05-10 | Taisei Corp | 気泡注入システム |
JP2015232238A (ja) | 2014-06-10 | 2015-12-24 | 株式会社大林組 | 土砂シール装置 |
JP2014222018A (ja) | 2014-09-04 | 2014-11-27 | 株式会社フジタ | 気泡シールド工法における、抑泡剤を用いた、掘削土の流体輸送方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020045696A (ja) | 2020-03-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11739623B2 (en) | Fracturing system and control system and method for the fracturing system | |
US20140352954A1 (en) | Synchronizing pulses in heterogeneous fracturing placement | |
US9222346B1 (en) | Hydraulic fracturing system and method | |
US20130048094A1 (en) | Continuous additive proportioning | |
JP7206081B2 (ja) | 気泡注入システムおよび気泡シールド工法 | |
KR101622880B1 (ko) | 유턴라인을 가지는 그라우팅 약액라인의 유량 및 압력 표시장치 | |
CN102606164B (zh) | 一种盾构机泡沫注射系统及其工作方法 | |
DE60212119T2 (de) | Schleifmittel-flüssigkeitsstrahl-vorrichtung | |
CN109622267A (zh) | 一种移动式混凝土喷射机械手喷射物自动调节控制装置及方法 | |
JPS618065A (ja) | 添加剤混合消火剤の製造−放出方法及び装置 | |
CN111433413A (zh) | 挖土机 | |
JP5507411B2 (ja) | 気泡注入システム | |
JP7008524B2 (ja) | グラウト材の注入方法 | |
JPH1018282A (ja) | 薬液注入工法 | |
KR100737833B1 (ko) | 그라우트 주입시스템 | |
JP2008093199A (ja) | 大容量泡放水消火システムの泡剤混合装置 | |
JP7289212B2 (ja) | 地盤の変位状態監視システム及び変位状態監視方法 | |
KR100775645B1 (ko) | 그라우트 주입을 위한 자동제어장치, 주입시스템 및 그제어방법 | |
JPS58218511A (ja) | 薬液注入管理方法およびその装置 | |
JP2005120673A (ja) | 多液同時注入システム | |
JP3706924B2 (ja) | 二液型発泡性注入材の注入工法とその装置 | |
JP7008383B1 (ja) | 地盤改良方法 | |
CA3157096A1 (en) | A fracturing system and control system and method for the fracturing system | |
US20180245447A1 (en) | Pre-Job Operation Valve Checks | |
JP4430260B2 (ja) | 推進装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20200805 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210917 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220712 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221004 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230104 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7206081 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |