JP7205965B1 - レバーを動かす機械、および、その機械に接続されるコンピュータ - Google Patents

レバーを動かす機械、および、その機械に接続されるコンピュータ Download PDF

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Abstract

機械は、第1方向および第1方向に直交する第2方向に移動可能なレバーを動かす。この機械は、第1ロッド、第2ロッド、コネクタ、第1アクチュエータおよび第2アクチュエータを含む。第1ロッドは、第1近端と第1近端の反対の第1遠端とを有する。第2ロッドは、第2近端と第2近端の反対の第2遠端とを有する。第2ロッドは、第1ロッドと並んで配されている。コネクタは、第1部位、第2部位および第3部位を有する。第1部位は第1近端に第1ジョイントを介して連結される。第2部位は第2近端に第2ジョイントを介して連結される。第3部位はレバーに接続可能である。第1アクチュエータは、第1遠端に第3ジョイントを介して連結される。第1アクチュエータは、第1遠端を第1可動経路に沿って動かす。第2アクチュエータは、第2遠端に第4ジョイントを介して連結される。第2アクチュエータは、第2遠端を第1可動経路に略平行な第2可動経路に沿って動かす。

Description

本開示は、レバーを動かす機械、および、その機械に接続されるコンピュータに関する。
特許文献1は、パワーショベルの操作レバーに装着された遠隔操作装置を開示している。操作レバーは、支点を中心として前後左右に傾動可能である。遠隔操作装置は、第1アクチュエータから前後方向に沿う力を受けて操作レバーを前後方向に移動させる前後ガイドと、第2アクチュエータから左右方向に沿う力を受けて操作レバーを左右方向に移動させる左右ガイドを含む。
特許文献2は、パワーショベルの操作レバーに装着された遠隔操作装置を開示している。操作レバーは、動作支点を中心として前後左右に傾動可能である。遠隔操作装置は、第1アクチュエータから前後方向に沿う力を受けて操作レバーを前後方向に移動させる動力伝達部材を含む。この動力伝達部材は、また、第2アクチュエータから左右方向に沿う力を受けて操作レバーを左右方向にも移動させる。
特許第6641211号 国際公開2019/039546号
本開示の一態様に係る機械は、第1方向および第1方向に直交する第2方向に移動可能なレバーを動かす。この機械は、第1ロッド、第2ロッド、コネクタ、第1アクチュエータおよび第2アクチュエータを含む。第1ロッドは、第1近端と第1近端の反対の第1遠端とを有する。第2ロッドは、第2近端と第2近端の反対の第2遠端とを有する。第2ロッドは、第1ロッドと並んで配されている。コネクタは、第1部位、第2部位および第3部位を有する。第1部位は第1近端に第1ジョイントを介して連結される。第2部位は第2近端に第2ジョイントを介して連結される。第3部位はレバーに接続可能である。第1アクチュエータは、第1遠端に第3ジョイントを介して連結される。第1アクチュエータは、第1遠端を第1可動経路に沿って動かす。第2アクチュエータは、第2遠端に第4ジョイントを介して連結される。第2アクチュエータは、第2遠端を第1可動経路に略平行な第2可動経路に沿って動かす。
本開示の別の態様に係る機械は、第1方向および第1方向に直交する第2方向に移動可能なレバーを動かす。この機械は、動力伝達機構、第1アクチュエータおよび第2アクチュエータを含む。動力伝達機構は、第1入力部、第2入力部、出力部および変換器を含む。第1入力部は、第1可動経路に沿って移動可能である。第2入力部は、第1可動経路に略平行な第2可動経路に沿って移動可能である。出力部は、レバーに接続可能である。変換器は、第1入力部の第1可動経路に沿う移動および第2入力部の第2可動経路に沿う移動を合成して出力部の第1方向および第2方向に沿う移動に変換する。第1アクチュエータは、第1入力部に連結される。第1アクチュエータは、第1可動経路に沿って第1入力部を動かす。第2アクチュエータは、第2入力部に連結される。第2アクチュエータは、第2可動経路に沿って第2入力部を動かす。
本開示の一態様に係るコンピュータは、上記の機械および遠隔インターフェイスに接続される。遠隔インターフェイスは、第1方向に対応する第5方向および第2方向に対応する第6方向へのユーザによる操作を検知可能である。コンピュータは、第1パラメータと第2パラメータとの関係を示す関係情報を保存する。第1パラメータは、操作の第5方向に沿う第1成分および操作の第6方向に沿う第2成分を含む。第2パラメータは、第1可動経路に沿う移動を示す第3成分および第2可動経路に沿う移動を示す第4成分を含む。コンピュータは、第1パラメータを遠隔インターフェイスから受ける。コンピュータは、第1パラメータを受けて、第1パラメータと関係情報に基づいて第2パラメータを決定する。コンピュータは、第2パラメータの第3成分を示す第1コマンドを生成する。コンピュータは、第2パラメータの第4成分を示す第2コマンドを生成する。コンピュータは、第1コマンドを第1アクチュエータに送信する。コンピュータは、第2コマンドを第2アクチュエータに送信する。
本開示のさらに別の態様に係る機械は、運転キャビン内のフロア上に設置されたフロアに垂直な上下方向に延びる第1レバーを上下方向に直交する前後方向に動かすための機械である。この機械は、フロア上に配されるシャーシを備える。シャーシは、第1レバーから離れている。この機械は、シャーシに支持された第1回転モータを備える。第1回転モータは、上下方向に沿う第1回転シャフトを有する。この機械は、さらに、第1回転モータの回転に伴いフロアに略平行な第1面内で回転可能な第1回転アームを備える。第1回転アームは、第1回転シャフトに連結された第1内側端、および、第1内側端から第1回転シャフトの径方向に離れた第1外側端を有する。機械は、さらに、第1ロッドを備える。第1ロッドは、第1レバーに連結される第1遠端、および、第1外側端に第1ジョイントを介して連結された第1近端を有する。
図1は、本開示の第1実施形態に係る装置を示す斜視図である。 図2は、本開示の第1実施形態に係る装置の動きを示す概念図である。 図3は、本開示の第2実施形態に係る装置を示す斜視図である。 図4は、本開示の第3実施形態に係る装置を示す斜視図である。 図5は、本開示の第4実施形態に係るシステムを示すブロック図である。 図6は、本開示の第4実施形態に係るコンピュータを示すブロック図である。 図7は、本開示の第4実施形態に係るコンピュータに保存されるゲインテーブルを示す図である。 図8は、本開示の第5実施形態に係る初期キャリブレーションを示すフローチャートである。 図9は、特許文献1に開示された運転キャビンを示す斜視図である。 図10は、特許文献1に開示された走行レバー・ペダルを動かす装置を示す側面図である。 図11は、本開示の第6実施形態に係る機械を示す斜視図である。 図12は、図11に示された機械の展開斜視図である。 図13は、図12に示された機械の側面図である。 図14は、本開示の第7実施形態に係る機械を示す斜視図である。 図15は、本開示の第8実施形態に係る機械を含むシステムを示すブロック図である。 図16は、本開示の第9実施形態に係る機械を示す斜視図である。
図1に示すように、ジョイスティック10は、第1方向14および第1方向14に直交する第2方向15に移動可能なレバー11を有する。レバー11は、支点12でジョイスティックベース13に固定されている。レバー11は、支点12を中心として、第1方向14および第2方向15に傾斜可能である。
ジョイスティック10は、例えば、パワーショベル、ブルドーザまたはクレーンのような建設機械に設置されている。ジョイスティック10は、これに限らず、例えば、航空宇宙、海事、医療、自動車、軍事、エンターテイメント、その他の産業に利用されてもよい。
機械20は、レバー11を動かすように構成されている。機械20は、ジョイスティックベース13に固定されるベースプレート21を備える。ベースプレート21は、例えば、ジョイスティックベース13にボルトにより取付けられる。
機械20は、ベースプレート21に取付けられた第1アクチュエータ60を備える。第1アクチュエータ60は、ベースプレート21に固定された固定部61と、固定部61に対して移動可能な可動部62とを備える。図1に示すように、本実施形態では、可動部62は、直線状の第1可動軸64に沿って直線的に移動する。第1アクチュエータ60は、例えば、回転モータおよび回転モータの回転運動を直線運動に変換するボールねじを備える。これに代えて、第1アクチュエータ60は、例えば、リニアモータを備えてもよい。第1アクチュエータ60は、さらに、可動部62に固定された延長片63を備えてもよい。
機械20は、さらに、ベースプレート21に取付けられた第2アクチュエータ70を備える。第2アクチュエータ70は、第1アクチュエータ60と同じでもよく、異なっていてもよい。本実施形態では、第2アクチュエータ70は、第1アクチュエータ60と同じである。すなわち、第2アクチュエータ70は、第1アクチュエータ60と同様に、固定部71、可動部72および延長片73を備える。可動部72は、直線状の第2可動軸74に沿って直線的に移動する。
第2アクチュエータ70は、第1アクチュエータ60と略平行に配置されている。すなわち、第2可動軸74は、第1可動軸64に略平行である。本開示では、「略平行」の用語は、0度から45度までの角度の範囲を意味する。
第2アクチュエータ70は、第1アクチュエータ60に並んで配置されていてもよい。本実施形態では、第2アクチュエータ70は、第2方向15に沿って第1アクチュエータ60の隣に配置されている。ただし、これに限らず、第2アクチュエータ70は、第1方向14に沿って第1アクチュエータ60の隣に配置されてもよく、これ以外の方向に沿って第1アクチュエータ60の隣に配置されてもよい。
機械20は、さらに、第1ロッド30を備える。第1ロッド30は、例えば、鉄系金属、非鉄金属、樹脂、炭素繊維、ガラス繊維、または、これらの複合材からなる。第1ロッド30は、第1近端31と第1近端31の反対の第1遠端32とを有する。第1遠端32は、第3ジョイント34を介して第1アクチュエータ60に連結されている。第1アクチュエータ60は、第1遠端32を第1可動経路27に沿って動かす。本実施形態では、第1可動経路27は、第1可動軸64と平行であり、直線に沿う。
機械20は、さらに、第2ロッド40を備える。第2ロッド40は、寸法および素材に関して第1ロッド30と同じでもよく、異なっていてもよい。本実施形態では、第2ロッド40は、寸法および素材に関して第1ロッド30と同じである。第2ロッド40は、第1ロッド30に並んで配置されている。本実施形態では、第2ロッド40は、第1ロッド30に略平行である。第2ロッド40は、第2近端41と、第2近端41の反対の第2遠端42とを有する。第2遠端42は、第4ジョイント44を介して第2アクチュエータ70に連結されている。第2アクチュエータ70は、第2遠端42を第2可動経路28に沿って動かす。第2可動経路28は、第1可動経路27と略平行である。本実施形態では、第2可動経路28は、第2可動軸74と平行であり、直線に沿う。
機械20は、さらに、コネクタ50を備える。コネクタ50は、第1部位51、第2部位52、および、第3部位53を有する。第1部位51は、第1近端31に第1ジョイント33を介して連結されている。第2部位52は、第2近端41に第2ジョイント43を介して連結されている。第3部位53は、レバー11に接続可能に構成されている。第3部位53は、例えば、クランプ、クリップ、ボルトおよびナットのような機械的締結具によりレバー11を接続してもよい。これに代えて、または、これに加えて、第3部位53は、例えば、接着剤のような化学的締結材によりレバー11を接続してもよい。
第1ジョイント33は、例えば、ボールジョイント、ユニバーサルジョイント、その他の少なくとも2つの可動軸を有するジョイントであってもよい。第2ジョイント43、第3ジョイント34および第4ジョイント44は、第1ジョイント33と同じでもよく、異なっていてもよい。本実施形態では、第1ジョイント33、第2ジョイント43、第3ジョイント34および第4ジョイント44は、いずれもボールジョイントである。
本実施形態では、第1遠端32は、延長片63に連結されている。延長片63の長さは、第1遠端32が第1可動経路27上で最適な可動範囲で動くように設計される。同様に、第2遠端42は、延長片73に連結されている。延長片73の長さは、第2遠端42が第2可動経路28上で最適な可動範囲で動くように設計される。
第1ロッド30は、第1近端31と第1遠端32とを結ぶ第1中心軸35を有する。第2ロッド40は、第2近端41と第2遠端42とを結ぶ第2中心軸45を有する。第1中心軸35および第1可動経路27を含む第1平面と第2中心軸45および第2可動経路28を含む第2平面との間の空間29が規定される。第1アクチュエータ60および第2アクチュエータ70は、空間29内に配されていてもよい。
上述のように、コネクタ50は、第1部位51、第2部位52、および、第3部位53を有する。第3部位53は、第1部位51から第1距離だけ離れ、第2部位52から第2距離だけ離れている。第2距離は、第1距離と同じでもよく、異なっていてもよい。本実施形態では、第3部位53は、第1部位51と第2部位52との間に位置し、第1部位51と第2部位から等距離に位置している。
機械20は、2入力1出力の動力伝達機構22を備えていると表現され得る。動力伝達機構22は、第1入力部23、第2入力部24、出力部25および変換器26を備える。第1入力部23は、第1可動経路27に沿って移動可能である。第2入力部24は、第2可動経路28に沿って移動可能である。出力部25は、レバー11に接続可能である。変換器26は、第1入力部23の第1可動経路27に沿う移動および第2入力部24の第2可動経路28に沿う移動を合成して出力部25の第1方向14および第2方向15に沿う移動に変換する。変換器26の具体的な構造は、第1ロッド30、第2ロッド40およびコネクタ50でもよく、これと異なっていてもよい。例えば、変換器26は、ワイヤ、チェーン、ギア、その他の機械部品を含み得る。例えば、変換器26は、レバー11を第1方向14に挟む第1ガイド対と、レバー11を第2方向15に挟む第2ガイド対と、第1ガイド対および第2ガイド対に連結されたベースと、を含んでいてもよい。
図2の(a)~(d)は、機械20の動作原理を例示している。図2の(a)に示すように、第1ロッド30は、第1遠端32において第1アクチュエータ60に支持され、第1近端31においてコネクタ50に連結されている。第2ロッド40は、第2遠端42において第2アクチュエータ70に支持され、第2近端42においてコネクタ50に連結されている。コネクタ50は、レバー11を介して支点12に支持されている。
図2の(a)に示すように、第1アクチュエータ60は、第1可動経路27に沿う上向きの動力65を第1ロッド30に与える。同時に、第2アクチュエータ70は、第2可動経路28に沿う上向きの動力75を第2ロッド40に与える。第1ロッド30は、動力65をコネクタ50に伝達する。第2ロッド40は、動力75をコネクタ50に伝達する。コネクタ50は、動力65および動力75を合成して、第1方向14の第1の向き(例えば、後向き)の動力16を生成し、レバー11に動力16を付与する。つまり、上向きの動力65および上向きの動力75のコンビネーションが、第1方向14の第1の向きの動力16を生成する。
図2の(b)に示すように、下向きの動力66および下向きの動力76のコンビネーションは、第1方向14の第1の向きとは逆の第2の向き(例えば、前向き)の動力17を生成する。
図2の(c)に示すように、上向きの動力65および下向きの動力76のコンビネーションは、第2方向15の第3の向き(例えば、右向き)の動力18を生成する。
図2の(d)に示すように、下向きの動力66および上向きの動力75のコンビネーションは、第2方向15の第3の向きとは逆の第4の向き(例えば、左向き)の動力19を生成する。
上述のように、第1アクチュエータ60および第2アクチュエータ70の動力の向きおよび強度は、レバー11に付与される動力16~18の向きおよび強度に関係する。ただし、この関係は、機械20内の要素(第1ロッド30、第2ロッド40、コネクタ50、第1アクチュエータ60、第2アクチュエータ70)の寸法および配置に依存し得る。したがって、上記関係は、図2の(a)~(d)の例に限られない。例えば、図2の(c)では、上向きの動力65および下向きの動力76のコンビネーションが、第2方向15の第3の向きの動力18を生成している。しかし、機械20内の要素の寸法および配置によっては、上向きの動力65および上向きの動力75のコンビネーション(ただし動力65は動力75よりも高強度)が動力18を生成し得る。または、下向きの動力66および下向きの動力76のコンビネーション(ただし動力66は動力76よりも低強度)が動力18を生成し得る。
図3に示すように、第1アクチュエータ60は、回転モータであってもよい。第1アクチュエータ60は、第1遠端32を第1可動経路27に沿って動かす。第2アクチュエータ70は、第1アクチュエータ60と同様に、回転モータであってもよい。第2アクチュエータ70は、第2遠端42を第2可動経路28に沿って動かす。第2可動経路28は、第1可動経路27に略平行である。
第1可動経路27は、第1曲率半径を有する円弧に沿ってもよい。第2可動経路28は、第2曲率半径を有する円弧に沿ってもよい。第2曲率半径は、第1曲率半径と同じでもよく、異なっていてもよい。本実施形態では、第2曲率半径は、第1曲率半径と同じである。
第1アクチュエータ60は、例えば、ステッピングモータ、サーボモータ、直流モータ、その他のモータである。第1アクチュエータ60は、減速機を含むギアードモータでもよく、減速機を含まないダイレクトドライブモータでもよい。本実施形態では、第1アクチュエータ60は、ダイレクトドライブモータである。第2アクチュエータ70は、第1アクチュエータ60と同じでもよく、異なっていてもよい。本実施形態では、第2アクチュエータ70は、ダイレクトドライブモータである。
第1アクチュエータ60は、バックドライバビリティを有してもよい。言い換えると、第1アクチュエータ60は、第1アクチュエータ60が非アクティブである場合に、レバー11に付与された強制力に基づく第1遠端32の第1可動経路27に沿う動きを許容してもよい。第2アクチュエータ70は、第1アクチュエータ60と同様に、バックドライバビリティを有してもよい。言い換えると、第2アクチュエータ70は、第2アクチュエータ70が非アクティブである場合に、レバー11に付与された強制力に基づく第2遠端42の第2可動経路28に沿う動きを許容してもよい。非アクティブとは、モータがモータドライバからモータ電流を受けていない状況をいう。一般に、ダイレクトドライブモータは、バックドライバビリティを有する。バックドライバビリティにより、レバー11が機械20に接続されたままで、オペレータからの手動の操作を受けることができる。
図1に示された機械20と同様に、図3に示される機械20でも空間29が定義される。第1アクチュエータ60および第2アクチュエータ70は、空間29内に配されていてもよい。第2アクチュエータ70は、第2方向15に沿って第1アクチュエータ60の隣に配置されてもよい。
図4に示すように、第2アクチュエータ70は、第1アクチュエータ60よりもレバー11の近くに配置されてもよい。本実施形態では、第2ロッド40は、第1ロッド30よりも短い。
図5は、上述の機械を応用したシステム100を例示する。システム100は、オペレータによるパワーショベル90の遠隔操作を可能とする。
システム100は、パワーショベル90を備える。パワーショベル90は、例えば、4つの可動軸、すなわち、クローラと運転席との間の旋回軸91、運転席とブームとの間の関節軸92、ブームとアームとの間の関節軸93、および、アームとバケットとの間の関節軸94を含む。旋回軸91は、運転席の左旋回および右旋回を可能とする。関節軸92は、ブームの上下を可能とする。関節軸93は、アームのダンプ・掘削を可能とする。関節軸94は、バケットのダンプ・掘削を可能とする。
パワーショベル90は、左ジョイスティック10aおよび右ジョイスティック10bを備える。左ジョイスティック10aおよび右ジョイスティック10bは、いずれも図1、3、4に示されるジョイスティック10と同じである。左ジョイスティック10aは、第1方向14および第2方向15の2軸の操作を提供する。右ジョイスティック10bは、左ジョイスティック10aと同様に、2軸の操作を提供する。パワーショベル90の4つの可動軸のそれぞれは、左ジョイスティック10aおよび右ジョイスティック10bの合計4軸にそれぞれ割り当てられる。この割り当てパターンは、建設機械の会社または建設機械の機種に依存する。
ある例では、左ジョイスティック10aの第1方向14は、運転席の左旋回・右旋回を担当し、左ジョイスティック10aの第2方向15は、アームのダンプ・掘削を担当し、右ジョイスティック10bの第1方向14は、ブームの上下を担当し、右ジョイスティック10bの第2方向15は、バケットのダンプ・掘削を担当する。
別の例では、左ジョイスティック10aの第1方向14は、バケットのダンプ・掘削を担当し、左ジョイスティック10aの第2方向15は、ブームの上下を担当し、右ジョイスティック10bの第1方向14は、運転席の左旋回・右旋回を担当し、右ジョイスティック10bの第2方向15は、アームのダンプ・掘削を担当する。
システム100は、さらに、左ジョイスティック10aに接続された機械20aおよび右ジョイスティック10bに接続された機械20bを備える。機械20aおよび機械20bは、図1、3、4に示される機械20と同じである。
システム100は、さらに、遠隔インターフェイス108を備える。遠隔インターフェイス108は、オペレータによる手動の操作を受け付ける。
遠隔インターフェイス108は、例えば、左ジョイスティック105aおよび右ジョイスティック105bであってもよい。左ジョイスティック105aは、第1方向14に対応する第5方向および第2方向15に対応する第6方向へのオペレータによる操作を検知可能である。右ジョイスティック105bは、左ジョイスティック105aと同じであってもよい。
遠隔インターフェイス108は、例えば、ゲーミングコントローラ106であってもよい。ゲーミングコントローラ106は、第1方向キー106aと第2方向キー106bを備える。第1方向キー106aは、第1方向14に対応する第5方向および第2方向15に対応する第6方向へのオペレータによる操作を検知可能である。第2方向キー106bは、第1方向キー106aと同じであってもよい。
遠隔インターフェイス108は、例えば、タッチスクリーンデバイス107であってもよい。タッチスクリーンデバイス107は、第1バーチャル方向キー107aおよび第2バーチャル方向キー107bを提供する。第1バーチャル方向キー107aは、第1方向14に対応する第5方向および第2方向15に対応する第6方向へのオペレータによる操作を検知可能である。第2バーチャル方向キー107bは、第1バーチャル方向キー107aと同じでもよい。
システム100は、さらに、ディスプレイ102を備えてもよい。ディスプレイ102は、パワーショベル90の運転席からの景色をリアルタイムに表示する運転席ビューをオペレータに提供してもよい。オペレータは、運転席ビューを見ながら、遠隔インターフェイス108を操作してもよい。
システム100は、インターネット104に接続されたコンピュータ95、コンピュータ101およびコンピュータ103を備えてもよい。コンピュータ95は、パワーショベル90内に配されている。コンピュータ101は、遠隔操作室内に配されている。コンピュータ103は、クラウドサーバである。
図6は、遠隔インターフェイス108からレバー11までの一連の情報および動力の流れを示す。同図では、遠隔インターフェイス108は、例えば、右ジョイスティック105bである。レバー11は、例えば、右ジョイスティック10bのレバーである。この一連の情報および動力の流れは、予め決められたサンプリング周期で繰り返されてもよい。
遠隔インターフェイス108は、オペレータによる操作量を反映する第1パラメータを検出する。第1パラメータは、第5方向に沿う第1成分および第6方向に沿う第2成分を含む。本実施形態では、第1パラメータは、傾斜角である。第1成分は、第5方向に沿う傾斜角θ1である。第2成分は、第6方向に沿う傾斜角θ2である。ただし、第1パラメータは、傾斜角に代えて、角速度、位置座標、圧力、その他のオペレータによる遠隔インターフェイス108の操作量を反映する物理量でもよい。
コンピュータ109は、第1パラメータを遠隔インターフェイス108から受ける。コンピュータ109は、図5に示されたコンピュータ95、101、103のいずれか、または、それらの少なくとも2つの集合体であってもよい。
コンピュータ109は、第1パラメータと第2パラメータとの関係を示す関係情報を保存している。第1パラメータは、オペレータによる遠隔インターフェイス108の操作量を反映する。第2パラメータは、第1アクチュエータ60および第2アクチュエータ70のそれぞれの移動量を反映する。具体的には、第2パラメータは、第1可動経路27に沿う移動を示す第3成分および第2可動経路28に沿う移動を示す第4成分を含む。本実施形態では、第2パラメータは、目標位置を含む。第3成分は、第1アクチュエータ60の可動部62の目標位置Pt1である。第4成分は、第2アクチュエータ70の可動部72の目標位置Pt2である。ただし、第2パラメータは、位置に代えて、または、位置に加えて、トルク、モータ電流、速度、角度、角速度、その他の第1アクチュエータ60および第2アクチュエータ70により受け入れ可能な物理量であってもよい。関係情報は、演算式の形態で保存されていてもよく、テーブルの形態で保存されていてもよい。
コンピュータ109は、遠隔インターフェイス108から受けた第1パラメータおよびコンピュータ109に保存されている関係情報に基づいて、第2パラメータを決定する。第2パラメータは、第3成分および第4成分を含む。
コンピュータ109は、第2パラメータの第3成分を示す第1コマンドを生成し、第1コマンドを第1アクチュエータ60に送信する。本実施形態では、第3成分は、目標位置Pt1である。コンピュータ109は、第2パラメータの第4成分を示す第2コマンドを生成し、第2コマンドを第2アクチュエータに送信する。本実施形態では、第4成分は目標位置Pt2である。
第1コマンドは、さらに、第1アクチュエータ60の可動部62の目標速度Vt1を含んでもよい。第2コマンドは、さらに、第2アクチュエータ70の可動部72の目標速度Vt2を含んでもよい。例えば、コンピュータ109は、第1アクチュエータ60から現在位置Pc1を示す位置信号を受ける。コンピュータ109は、第2アクチュエータ70から現在位置Pc2を示す位置信号を受ける。コンピュータ109は、現在位置Pc1および目標位置Pt1に基づいて目標速度Vt1を算出する。コンピュータ109は、現在位置Pc2および目標位置Pt2に基づいて目標速度Vt2を算出する。
第1アクチュエータ60は、第1コマンドに従い可動部62を動かす。第2アクチュエータ70は、第2コマンドに従い可動部72を動かす。例えば、可動部62は、目標位置Pt1まで目標速度Vt1で動く。可動部72は、目標位置Pt2まで目標速度Vt2で動く。
動力伝達機構22は、第1アクチュエータ60および第2アクチュエータ70から受けた動力をレバー11に伝達する。レバー11は、動力伝達機構22から動力を受けて、第1方向14では傾斜角θ1まで傾斜し、第2方向15では傾斜角θ2まで傾斜する。
なお、上記関係情報は、第1成分に適用されるゲインおよび第2成分に適用されるゲインを含んでもよい。ゲインは、第3成分および第4成分に影響を与える。例えば、大きなゲインは、大きな第3成分および第4成分を生成する。第1成分に適用されるゲインは、第2成分に適用されるゲインと同じでもよく、異なっていてもよい。また、第1成分は、第1の値(例えば、負の値)と、原点を挟んで第1の値とは反対の第2の値(例えば、正の値)とを取り得る。原点は、遠隔インターフェイス108の中立点により定義される。第1の値に適用されるゲインは、第2の値に適用されるゲインと同じでもよく、異なっていてもよい。第2成分は、第1成分と同様に、第3の値(例えば、負の値)と、原点を挟んで第3の値とは反対の第4の値(例えば、正の値)とを取り得る。第3の値に適用されるゲインは、第4の値に適用されるゲインと同じでもよく、異なっていてもよい。
図7は、ゲインテーブルを例示する。ゲインテーブルは、水平方向に第1ゲイン(θ1、負)、第2ゲイン(θ1、正)、第3ゲイン(θ2、負)および第4ゲイン(θ2、正)を含む。ゲインテーブルは、垂直方向に、感度に関して、低ゲイン、標準ゲインおよび高ゲインを含む。
例えば、同じ感度であれば、第1ゲイン(例えば、G11:0.1)は、第2ゲイン(例えば、G12:0.2)と異なる。第1ゲインは、第1パラメータ(本実施形態では、傾斜角)から得られる第2パラメータ(本実施形態では、目標位置)に第1の影響を与える。第2ゲインは、第1パラメータから得られる第2のパラメータに第1の影響とは異なる第2の影響を与える。コンピュータ109は、第1成分が第1の値のときに第1ゲインを関係情報に代入し、第1成分が第2の値のときに第2ゲインを関係情報に代入してもよい。その結果として、遠隔インターフェイス108の第5方向に沿う操作量が絶対値的には同じであっても、正負の符号が異なる場合、レバー11に付与される動力の強度が異なり得る。
また、例えば、同じ感度であれば、第3ゲイン(例えば、G13:0.2)は、第4ゲイン(例えば、G14:0.2)と同じである。第3ゲインは、第1パラメータから得られる第2パラメータに第3の影響を与える。第4ゲインは、第1パラメータから得られる第2パラメータに第3の影響と同じ第4の影響を与える。コンピュータ109は、第2成分が第3の値のときに第3ゲインを関係情報に代入し、第2成分が第4の値のときに第4ゲインを関係情報に代入してもよい。その結果として、遠隔インターフェイス108の第6方向に沿う操作量の絶対値が同じで正負の符号が異なる場合であっても、レバー11に付与される動力の強度が等しくなり得る。
例えば、パワーショベル90のブームの下向きの移動は、上向きの移動よりも弱い力で足りる。第1ゲインは、ブームの下向きの移動に割り当てられてもよい。第2ゲインは、ブームの上向きの移動に割り当てられてもよい。また、パワーショベル90の左旋回は、右旋回と同じ力を要する。第3ゲインは、パワーショベル90の左旋回に割り当てられてもよい。第4ゲインは、パワーショベル90の右旋回に割り当てられてもよい。
また、上述の通り、パワーショベル90の4つの可動軸は、それぞれ2つの2軸ジョイスティックに割り当てられる。この割り当てパターンは、建設機械の会社または建設機械の機種に依存する。コンピュータ109は、会社または機種ごとにゲインテーブルを保存し、適切に選択されたゲインテーブルを利用してもよい。例えば、図5に示すように、ディスプレイ102は、機種を選択するための機種選択メニュー111を提供してもよい。コンピュータ109は、機種選択メニュー111を通じてオペレータによる機種の選択を受け、選択された機種に紐づけられたゲインテーブルを利用してもよい。
上述の通り、ゲインテーブルは、垂直方向に、感度に関して、低ゲイン、標準ゲインおよび高ゲインを含む。例えば、低ゲイン(例えば、G11:0.1)は、標準ゲイン(例えば、G21:0.15)よりも小さい。標準ゲイン(例えば、G21:0.15)は、高ゲイン(例えば、G31:0.2)よりも小さい。
感度は、オペレータによる遠隔インターフェイス108の第1操作量に対する機械20によるレバー11の第2操作量の相対的な大きさを指標する。例えば、高い感度は、小さな第1操作量から大きな第2操作量を生成する。
感度は、オペレータにより選択されてもよい。例えば、図5に示すように、ディスプレイ102は、感度を調整するための感度調整メニュー110を提供してもよい。感度調整メニュー110は、本実施形態では、ディスプレイ102に表示されたスライダである。コンピュータ109は、感度調整メニュー110を通じてオペレータによる感度の選択を受け、選択された感度に従ってゲインテーブルからゲインを決定してもよい。
コンピュータ109は、機械20がレバー11を精度よく操作するための初期キャリブレーションを実行してもよい。図8は、初期キャリブレーションのプロセスを例示する。
ステップS101では、コンピュータ109は、機械20を駆動してレバー11に第1方向の第1の向きに第1動力16を付与し、レバー11の第1方向の第1の向きの第1移動量を検出する。例えば、第1動力16は、図2の(a)に示すように、第1アクチュエータ60の上向きの動力65および第2アクチュエータ70の上向きの動力75のコンビネーションにより生成される。第1移動量は、例えば、第1アクチュエータ60の移動量および第2アクチュエータ70の移動量により算出されてもよい。第1アクチュエータ60の移動量は、第1アクチュエータ60に設けられたセンサにより検出されてもよい。第2アクチュエータ70の移動量は、第2アクチュエータ70に設けられたセンサにより検出されてもよい。あるいは、第1移動量は、レバー11に設けられたセンサにより検出されてもよい。
ステップS102では、コンピュータ109は、機械20を駆動してレバー11に第1方向の第2の向きに第2動力17を付与し、レバー11の第1方向の第2の向きの第2移動量を検出する。例えば、第2動力17は、図2の(b)に示すように、第1アクチュエータ60の下向きの動力66および第2アクチュエータ70の下向きの動力76のコンビネーションにより生成される。
ステップS103では、コンピュータ109は、機械20を駆動してレバー11に第2方向の第3の向きに第3動力18を付与し、レバー11の第2方向の第3の向きの第3移動量を検出する。例えば、第3動力18は、図2の(c)に示すように、第1アクチュエータ60の上向きの動力65および第2アクチュエータ70の下向きの動力76のコンビネーションにより生成される。
ステップS104では、コンピュータ109は、機械20を駆動してレバー11に第2方向の第4の向きに第4動力19を付与し、レバー11の第2方向の第4の向きの第4移動量を検出する。例えば、第4動力19は、図2の(d)に示すように、第1アクチュエータ60の下向きの動力66および第2アクチュエータ70の上向きの動力75のコンビネーションにより生成される。
ステップS105では、コンピュータ109は、第1アクチュエータ60および第2アクチュエータ70を非アクティブ化し、レバー11の基準位置を検出する。本実施形態では、第1アクチュエータ60および第2アクチュエータ70は、バックドライバビリティを有する。加えて、レバー11は、バネにより中立位置に自動で戻る。第1アクチュエータ60および第2アクチュエータ70の非アクティブ化により、レバー11は、中立位置に戻る。このとき、コンピュータ109は、レバー11の位置を基準位置として検出する。
ステップS106では、コンピュータ109は、初期キャリブレーションを実施する。具体的には、コンピュータ109は、第1動力16、第2動力17、第1移動量、第2移動量および基準位置に基づいて、第1方向の動力と第1方向の位置との間の第1相関関係を特定する。加えて、コンピュータ109は、第3動力18、第4動力19、第3移動量、第4移動量および基準位置に基づいて、第2方向の動力と第2方向の位置との間の第2相関関係を特定する。第1相関関係および第2相関関係を利用することで、コンピュータ109は、要求される位置へとレバー11を精度よく動かすための第1アクチュエータ60の動力および第2アクチュエータ70の動力を決定する。
本開示は、さらに、運転キャビン内のフロア上に設置されたフロアに垂直な上下方向に延びる第1レバーを上下方向に直交する前後方向に動かすための機械を提供する。
特許文献1は、図9および図10に示すように、パワーショベルの走行レバー・ペダル(第1レバー891、第2レバー892)に装着された遠隔操作装置900を開示している。第1レバー891は、支点を中心として前後方向894に傾動可能である。遠隔操作装置900は、運転キャビン890内のフロア893上に配置されている。遠隔操作装置900は、フロア893上に配された回転モータ902を備える。回転モータ902は、左右方向896に沿う回転シャフト903を有する。遠隔操作装置900は、さらに、駆動ベルト904を介して回転シャフト903の回転を受け、左右方向896に沿う駆動軸905を中心にして上下方向895に搖動するリンク906を備える。第1レバー891は、リンク906の搖動を受けて前後方向894に動く。
図9に示すように、運転キャビン890は、前後方向894および左右方向896に広がるフロア893を備える。運転キャビン890は、さらに、フロア893上に設置された第1レバー891および第2レバー892を備える。第1レバー891は、上下方向895に延びており、前後方向894に傾動可能である。第2レバー892は、第1レバー891と同様に、上下方向895に延びており、前後方向894に傾動可能である。第2レバー892は、第1レバー891から左右方向896に離れて配置されている。
左右方向896は、前後方向894に直交する。上下方向895は、左右方向896および前後方向894に直交する。上下方向895は、フロア893に垂直である。
運転キャビン890は、さらに、第1レバー891および第2レバー892から前後方向894に離れた運転シート897を備える。運転キャビン890は、さらに、オペレータが運転キャビン890内に乗降するための乗降口898を備える。
運転キャビン890は、例えば、パワーショベル、ブルドーザまたはクレーンのような建設機械に設置されている。ただし、運転キャビン890は、これに限らず、例えば、航空宇宙、海事、医療、自動車、軍事、エンターテイメント、その他の産業に利用されてもよい。
本実施形態では、運転キャビン890は、パワーショベルに設置されている。パワーショベルは、例えば、左クローラ、右クローラ、ブーム、アームおよびバケット(あるいはバケットの代わりにグラップル)を備える。第1レバー891は、例えば、左クローラの前進および後退を制御するために利用される。第2レバー892は、例えば、右クローラの前進および後退を制御するために利用される。
第1レバー891および第2レバー892は、運転シート897に着席したオペレータにより前後方向894に動かされる。第1レバー891および第2レバー892は、さらに、フロア893上に配置された機械により前後方向894に動かされる。この機械は、運転キャビン890に後付けで取り付けられてもよい。
図11に示すように、機械300は、フロア893上に配されるシャーシ310を備える。本実施形態では、シャーシ310は、前後方向894に第1レバー891および第2レバー892から離れている。本実施形態では、シャーシ310は、ベース311、第1サポート312および第2サポート313を含む。ベース311は、フロア893に締結具により固定される。締結具は、例えば、スイッチにより磁気的吸引力の強度を変更可能な磁石ユニット、ボルト・ナット、その他の機械的締結具である。第1サポート312および第2サポート313は、ベース311に固定されている。
機械300は、シャーシ310に支持された第1回転モータ320を備える。本実施形態では、第1回転モータ320は、第1サポート312により支持されている。図12に示すように、第1回転モータ320は、上下方向895に沿う第1回転シャフト322を有する。
第1回転モータ320は、例えば、ステッピングモータ、サーボモータ、直流モータ、その他のモータである。第1回転モータ320は、減速機を含むギアードモータでもよく、減速機を含まないダイレクトドライブモータでもよい。本実施形態では、第1回転モータ320は、ダイレクトドライブモータである。
機械300は、さらに、シャーシ310に支持された第2回転モータ330を備える。本実施形態では、第2回転モータ330は、第1サポート312により支持されている。第2回転モータ330は、左右方向896に第1回転モータ320から離れて配置されている。図12に示すように、第2回転モータ330は、上下方向895に沿う第2回転シャフト32を有する。
第2回転モータ330は、第1回転モータ320と同様に、例えば、ステッピングモータ、サーボモータ、直流モータ、その他のモータである。第2回転モータ330は、第1回転モータ320と同じでもよく、異なっていてもよい。本実施形態では、第2回転モータ330は、ダイレクトドライブモータである。
機械300は、さらに、第1回転モータ320の回転に伴い回転可能な第1回転アーム340を備える。図12に示すように、第1回転アーム340は、フロア893に略平行な第1面内で回転可能である。第1回転アーム340は、第1内側端341、および、第1内側端341から第1回転シャフト322の径方向に離れた第1外側端342を有する。第1内側端341は、第1回転シャフト322に連結されている。略平行は、0度から45度までの範囲内の角度をいう。第1回転アーム340は、例えば、鉄系金属、非鉄金属、樹脂、炭素繊維、ガラス繊維、または、これらの複合材からなる。
機械300は、さらに、第2回転モータ330の回転に伴い回転可能な第2回転アーム350を備える。図12に示すように、第2回転アーム350は、フロア893に略平行な第2面内で回転可能である。第2回転アーム350は、第2内側端351、および、第2内側端351から第2回転シャフト332の径方向に離れた第2外側端352を有する。第2内側端351は、第2回転シャフト332に連結されている。第2面は、第1面と同じでもよく、異なっていてもよい。本実施形態では、第2面は、第1面と同じである。第2回転アーム350は、例えば、鉄系金属、非鉄金属、樹脂、炭素繊維、ガラス繊維、または、これらの複合材からなる。
機械300は、さらに、第1ロッド360を備える。第1ロッド360は、第1遠端361および第1近端362を有する。第1遠端361は、第1レバー891に連結される。第1近端362は、第1ジョイント363を介して第1外側端342に連結されている。第1ロッド360は、前後方向894に延びている。第1ロッド360は、第1回転アーム340から回転運動344を受け、この回転運動344を前後方向894に沿う直線運動364に変換し、直線運動364を第1レバー891に伝える。第1レバー891は、第1回転モータ320により駆動される。第1ロッド360は、例えば、鉄系金属、非鉄金属、樹脂、炭素繊維、ガラス繊維、または、これらの複合材からなる。
機械300は、さらに、第2ロッド370を備える。第2ロッド370は、第2遠端371および第2近端372を有する。第2遠端371は、第2レバー892に連結される。第2近端372は、第2ジョイント373を介して第2外側端352に連結されている。第2ロッド370は、前後方向894に延びている。第2ロッド370は、第2回転アーム350から回転運動354を受け、この回転運動354を前後方向894に沿う直線運動374に変換し、直線運動374を第2レバー892に伝える。第2レバー892は、第2回転モータ330により駆動される。第2ロッド370は、例えば、鉄系金属、非鉄金属、樹脂、炭素繊維、ガラス繊維、または、これらの複合材からなる。
機械300は、さらに、第1回転モータ320および第2回転モータ330に電気的に接続されたモータ駆動回路を含む回路ボックス380を備える。回路ボックス380は、シャーシ310に支持されている。本実施形態では、回路ボックス380は、第2サポート313により支持されている。このように回路ボックス380は、第1回転モータ320および第2回転モータ330と一体化されてもよい。この一体化は、機械300の設置に要するユーザの手間を軽減する。
上述の通り、第1ロッド360は、第1レバー891に連結される第1遠端361を有する。第1遠端361は、例えば、クランプ、クリップ、ボルト・ナットのような機械的締結具により第1レバー891に連結されてもよい。これに代えて、または、これに加えて、第1遠端361は、例えば、接着剤のような化学的締結材により第1レバー891に連結されてもよい。第2ロッド370も同様である。
上述の通り、第1ロッド60は、第1ジョイント63を介して第1外側端42に連結されている。第1ジョイント63は、例えば、ロッドエンドジョイント、ユニバーサルジョイント、ボールジョイントなど、少なくとも1つの可動軸を有するジョイントであってもよい。第2ジョイント73も同様である。
本実施形態では、第2ロッド370は、第1ロッド360と略平行に配されている。第2ロッド370は、左右方向896に第1ロッド360から第1の距離だけ離れている。第2回転モータ330は、左右方向896に第1回転モータ320から第2の距離だけ離れている。第2の距離は、第1の距離よりも大きい。ただし、これに限らず、第2の距離は、第1の距離よりも小さくてもよい。例えば、第2レバー892が、左右方向896に第1レバー891から比較的大きく離れていれば、第2の距離(モータ間距離)が第1の距離(ロッド間距離)よりも小さくてもよい。
上述の通り、機械300は、フロア893上に配される。図13に示すように、本実施形態では、機械300は、前後方向894において第1レバー891と運転シート897との間に位置する。機械300は、運転シート897に着席したオペレータの足元に位置することになる。機械300は、上下方向895に高さを有する。この機械300の高さは、オペレータの邪魔になりにくいように、運転シート897の上下方向895の高さよりも低くてもよい。
上述の通り、本実施形態では、シャーシ310は、第1サポート312および第2サポート313を含む。第1サポート312は、第1回転モータ320および第2回転モータ330が上下方向895における第1の位置に配されるように第1回転モータ320および第2回転モータ330を支持する。第2サポート313は、回路ボックス380が上下方向895における第2の位置に配されるように回路ボックス380を支持する。第2の位置は、第1の位置よりもフロア893に近い。
図13に示すように、シャーシ310は、さらに、ベース311と第2サポート313との間に接続された免震部材314を備えてもよい。免震部材314は、例えば、ゴム、バネ、その他の機械的振動を吸収する部材である。免震部材314は、機械的振動がフロア893から回路ボックス380に伝わるのを防止または抑制する。
第1回転モータ320は、バックドライバビリティを有してもよい。言い換えると、第1回転モータ320は、第1回転モータ320が非アクティブである場合に、第1レバー891に付与された強制力に基づく第1ロッド360の前後方向894の動きを許容してもよい。非アクティブとは、第1回転モータ320がモータドライバからモータ電流を受けていない状況をいう。一般に、ダイレクトドライブモータは、バックドライバビリティを有する。バックドライバビリティにより、第1レバー891が機械300に連結されたままで、オペレータからの手動の操作を受けることができる。同様に、第2回転モータ330は、バックドライバビリティを有してもよい。言い換えると、第2回転モータ330は、第2回転モータ330が非アクティブである場合に、第2レバー892に付与された強制力に基づく第2ロッド370の前後方向894の動きを許容してもよい。
図11に示すように、本実施形態では、回路ボックス380は、第1パネル381と、第1パネル381に対向する第2パネル382を含む。第1パネル381は、左右方向896に略垂直である。第2パネル382は、左右方向896に略垂直で、左右方向896に第1パネル381から離れている。略垂直とは、45度から90度までの範囲内の角度をいう。
本実施形態では、機械300が運転キャビン890内のフロア893上に配置されたとき、第1パネル381は運転キャビン890の乗降口898に向かう。このとき、第2パネル382は、左右方向896に乗降口898とは反対の壁に向かう。第1パネル381は、乗降口898に向かうので、比較的広い空間に面する。一方、第2パネル382は、乗降口898とは反対の壁に向かうので、第2パネル382と壁との間の隙間という比較的狭い空間に面する。第1パネル381は、オペレータによる手動操作を受けるスイッチ類383を備えてもよい。スイッチ類383は、例えば、主電源スイッチ、磁石ユニットの磁力を変更するためのスイッチである。オペレータは、比較的広い空間に面する第1パネル381に容易にアクセスすることができ、スイッチ類383を容易に操作できる。第2パネル382は、ケーブル類384を機械300内から機械300外に引き出すケーブルポートを備えてもよい。ケーブル類384は、例えば、電源ケーブル、信号ケーブル、油圧ホース、その他の機械300内から機械300外に引き出されるケーブルである。ケーブル類384は、オペレータの乗降の邪魔になりにくいように、乗降口898とは反対の壁に沿って引き回されてもよい。第2パネル382は、ケーブルポートを介してケーブル類384を壁に向かわせることができ、ケーブル類384の壁に沿う配置をしやすくできる。
上述の通り、回路ボックス380は、モータ駆動回路を含んでもよい。これに加えて、回路ボックス380は、通信回路および制御回路を含んでいてもよい。通信回路は、インターネット487を介して遠隔コントローラ483aからの第1レバー891および第2レバー892の動作量を示す動作量情報を受け取る。制御回路は、動作量情報に基づいて第1回転モータ320および第2回転モータ330の回転量を示す回転量情報を算出し、回転量情報をモータ駆動回路に送信する。通信回路および制御回路は、遠隔コントローラによる機械300の駆動を可能とする。
回路ボックス380は、さらに、電源回路、電圧変動対策回路を含んでもよい。電源回路は、パワーショベルに内蔵された発電機から電力を受けて、その電力をモータ駆動回路に供給する。電圧変動対策回路は、発電機から受けた電力の電圧を安定化する。電源回路および電圧変動対策回路は、バッテリーレスによる機械300の駆動を可能とする。
図14に示すように、機械300は、さらにカバー315を備えてもよい。カバー315は、シャーシ310を覆い、第1ロッド360および第2ロッド370を通すための窓316を含んでもよい。カバー315は、シャーシ310を覆うことで、オペレータの乗降時にオペレータが機械300の可動部品(第1回転モータ320、第2回転モータ330、第1回転アーム340、第2回転アーム350、第1ロッド360および第2ロッド370)に引っかかることを防止する。
図15は、上述の機械300を応用したシステム480を例示する。システム480は、オペレータによるパワーショベルの遠隔操作を可能とする。
システム480は、第1レバー891および第2レバー892を有するパワーショベルを備える。第1レバー891は、左クローラの前進および後退に対応する。第2レバー892は、右クローラの前進および後退に対応する。
システム480は、さらに、第1レバー891および第2レバー892に連結された機械300を備える。
システム480は、さらに、遠隔コントローラ483aを備える。遠隔コントローラ483aは、オペレータによる手動の操作を受け付ける。
遠隔コントローラ483aは、例えば、左ジョイスティック481aおよび右ジョイスティック482aであってもよい。左ジョイスティック481aは、第1レバー891に対応し、前後方向へのオペレータによる操作を検知可能である。右ジョイスティック482aは、第2レバー892に対応し、前後方向へのオペレータによる操作を検知可能である。
遠隔コントローラ483aは、例えば、ゲーミングコントローラ483bであってもよい。ゲーミングコントローラ483bは、第1方向キー481bと第2方向キー482bを備える。第1方向キー481bは、第1レバー891に対応し、前後方向へのオペレータによる操作を検知可能である。第2方向キー482bは、第2レバー892に対応し、前後方向へのオペレータによる操作を検知可能である。
遠隔コントローラ483aは、例えば、タッチスクリーンデバイス483cであってもよい。タッチスクリーンデバイス483cは、第1バーチャル方向キー481cおよび第2バーチャル方向キー482cを提供する。第1バーチャル方向キー481cは、第1レバー891に対応し、前後方向へのオペレータによる操作を検知可能である。第2バーチャル方向キー482cは、第2レバー892に対応し、前後方向へのオペレータによる操作を検知可能である。
システム480は、さらに、ディスプレイ485を備えてもよい。ディスプレイ485は、パワーショベルの運転キャビン890からの景色をリアルタイムに表示する運転席ビューをオペレータに提供してもよい。オペレータは、運転席ビューを見ながら、遠隔コントローラ483aを操作してもよい。
システム480は、インターネット487に接続されたコンピュータ484、486を備えてもよい。コンピュータ484は、遠隔操作室内に配されている。コンピュータ486は、クラウドサーバである。
コンピュータ484、486は、遠隔コントローラ483aから第1レバー891および第2レバー892に対応する検知信号を受け取り、検知信号に基づいて第1レバー891および第2レバー892の動作量を示す動作量情報を生成し、動作量情報を機械300に送信する。機械300は、動作量情報に基づいて第1回転モータ320および第2回転モータ330を駆動して、第1レバー891および第2レバー892を前後方向に動かす。
図16に示すように、機械500は、さらに、第1レバー891および第2レバー892に加えて、第3レバー691を動かしてもよい。第3レバー691は、例えば、パワーショベルのグラップルを操作するためのレバーである。
機械500は、第3回転モータ620、第3回転アーム640および第3ロッド660を備えてもよい。第3ロッド660は、第3遠端661および第3近端662を有する。第3遠端661は、第3レバー691に連結される。第3近端662は、第3ジョイントを介して第3回転アーム640に連結されている。第3回転モータ620は、ベース311に固定された第3サポート317により支持されている。第3サポート317は、第3回転モータ620が第1回転モータ320よりも上下方向895にフロア893から離れ、第1回転モータ320に前後方向894または左右方向896に重なるように、第3回転モータ620を支持する。
機械500は、さらに、第4レバー692を動かしてもよい。機械500は、第4回転モータ630、第4回転アーム650および第4ロッド670を備えてもよい。第4ロッド670は、第4遠端671および第4近端672を有する。第4遠端671は、第4レバー692に連結される。第4近端672は、第4ジョイントを介して第4回転アーム650に連結されている。第4回転モータ630は、ベース311に固定された第3サポート317により支持されている。第3サポート317は、第4回転モータ630が第2回転モータ330よりも上下方向895にフロア893から離れ、第2回転モータ330に前後方向894または左右方向896に重なるように、第4回転モータ630を支持する。
本実施形態では、第3ロッド660は、前後方向894において第1ロッド360とは反対向きに延びている。ただし、これに限らず、第3ロッド660は、前後方向894において第1ロッド360と同じ向きに延びていてもよい。第3ロッド660の向きは、第3レバー691と機械500の間の位置関係に依存する。同様に、第4ロッド670は、前後方向894において第2ロッド370とは反対向きに延びている。これに限らず、第4ロッド670は、前後方向894において第2ロッド370と同じ向きに延びていてもよい。
本実施形態では、機械300は、第1レバー891を動かすための第1セット(第1回転モータ320、第1回転アーム340および第1ロッド360を含む)と、第2レバー892を動かすための第2セット(第2回転モータ330、第2回転アーム350および第2ロッド370を含む)を備えている。第2セットは、第1セットと共通にシャーシ310に支持されている。ただし、これに限らず、第2セットは、第1セットとは別のシャーシに支持されていてもよい。この場合に、第2回転モータ330を駆動する駆動回路は、第1回転モータ320を駆動する駆動回路と共通に回路ボックス380に収容されていてもよく、第1回転モータ320を駆動する駆動回路とは別の回路ボックスに収容されていてもよい。
本実施形態では、回路ボックス380は、シャーシ310に支持されている。ただし、これに限らず、回路ボックス380は、シャーシ310とは別の運転キャビン890内の構造物に支持されていてもよい。このような構造物は、例えば、フロア893、運転シート897(具体的には運転シート897を支持するシートアーム)であってもよい。
本実施形態では、シャーシ310は、前後方向894に第1レバー891および第2レバー892から離れて配置されている。ただし、これに限らず、シャーシ310は、前後方向894には第1レバー891および第2レバー892と同じ位置で、左右方向896に第1レバー891および第2レバー892から離れた位置に配置されてもよい。例えば、機械300が左右方向896において第1レバー891に隣接して配されてもよい。このような場合でも、第1回転アーム340、第2回転アーム350、第1ロッド360および第2ロッド370の長さおよび形状を調整することにより、第1レバー891および第2レバー892を前後方向に動かすことができる。

Claims (13)

  1. 第1方向および前記第1方向に直交する第2方向に移動可能なレバーを動かす機械であって、
    第1近端と前記第1近端の反対の第1遠端とを有する第1ロッドと、
    第2近端と前記第2近端の反対の第2遠端とを有し、前記第1ロッドと並んで配された第2ロッドと、
    第1部位、第2部位および第3部位を有し、前記第1部位が前記第1近端に第1ジョイントを介して連結され、前記第2部位が前記第2近端に第2ジョイントを介して連結され、前記第3部位が前記レバーに接続可能なコネクタと、
    前記第1遠端に第3ジョイントを介して連結され、前記第1遠端を第1可動経路に沿って動かす第1アクチュエータと、
    前記第2遠端に第4ジョイントを介して連結され、前記第2遠端を前記第1可動経路に略平行な第2可動経路に沿って動かす第2アクチュエータと、
    を備える機械。
  2. 前記第1可動経路は直線に沿い、前記第2可動経路は直線に沿う、
    または、前記第1可動経路は第1曲率半径を有する円弧に沿い、前記第2可動経路は前記第1曲率半径と略同じ第2曲率半径を有する円弧に沿う、
    請求項1に記載の機械。
  3. 前記第1ロッドは、前記第1近端と前記第1遠端とを結ぶ第1中心軸を有し、
    前記第2ロッドは、前記第2近端と前記第2遠端とを結ぶ第2中心軸を有し、
    前記第1中心軸および前記第1可動経路を含む第1平面と前記第2中心軸および前記第2可動経路を含む第2平面との間の空間が規定され、
    前記第1アクチュエータは、前記空間内に配され、
    前記第2アクチュエータは、前記空間内に配されている、
    請求項1または2に記載の機械。
  4. 前記第1アクチュエータは、前記第1アクチュエータが非アクティブである場合に、前記レバーに付与された強制力に基づく前記第1遠端の前記第1可動経路に沿う動きを許容するためのバックドライバビリティを有し、
    前記第2アクチュエータは、前記第2アクチュエータが非アクティブである場合に、前記レバーに付与された強制力に基づく前記第2遠端の前記第2可動経路に沿う動きを許容するためのバックドライバビリティを有する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の機械。
  5. 前記第1ジョイント、前記第2ジョイント、前記第3ジョイントおよび前記第4ジョイントは、いずれもボールジョイントを含む、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の機械。
  6. 第1方向および前記第1方向に直交する第2方向に移動可能なレバーを動かす機械であって、
    第1可動経路に沿って移動可能な第1入力部、前記第1可動経路に略平行な第2可動経路に沿って移動可能な第2入力部、前記レバーに接続可能な出力部、および、前記第1入力部の前記第1可動経路に沿う移動および前記第2入力部の前記第2可動経路に沿う移動を合成して前記出力部の前記第1方向および前記第2方向に沿う移動に変換する変換器、を含む動力伝達機構と、
    前記第1入力部に第3ジョイントを介して連結され、前記第1可動経路に沿って前記第1入力部を動かす第1アクチュエータと、
    前記第2入力部に第4ジョイントを介して連結され、前記第2可動経路に沿って前記第2入力部を動かす第2アクチュエータと、
    を備える機械。
  7. 請求項1または6に記載された機械と、前記第1方向に対応する第5方向および前記第2方向に対応する第6方向へのオペレータによる操作を検知可能な遠隔インターフェイスに接続されるコンピュータであって、
    前記操作の前記第5方向に沿う第1成分および前記操作の前記第6方向に沿う第2成分を含む第1パラメータと、前記第1可動経路に沿う移動を示す第3成分および前記第2可動経路に沿う移動を示す第4成分を含む第2パラメータとの関係を示す関係情報を保存し、
    前記第1パラメータを前記遠隔インターフェイスから受け、
    前記第1パラメータを受けて、前記第1パラメータと前記関係情報に基づいて前記第2パラメータを決定し、
    前記第2パラメータの前記第3成分を示す第1コマンドを生成し、
    前記第2パラメータの前記第4成分を示す第2コマンドを生成し、
    前記第1コマンドを前記第1アクチュエータに送信し、
    前記第2コマンドを前記第2アクチュエータに送信する、
    コンピュータ。
  8. 前記第1成分は、第1の値と、前記遠隔インターフェイスの中立点により定義される原点を挟んで前記第1の値とは反対の第2の値とを取り得、
    前記関係情報は、前記第1成分に適用されるゲインを含み、
    前記コンピュータは、さらに、
    前記第3成分および前記第4成分に第1の影響を与える第1ゲインと、記第3成分および前記第4成分に前記第1の影響とは異なる第2の影響を与える第2ゲインとを含むゲインテーブルを保存し、
    前記第1成分が前記第1の値のときに前記第1ゲインを前記関係情報に代入し、前記第1成分が前記第2の値のときに前記第2ゲインを前記関係情報に代入する、
    請求項7に記載のコンピュータ。
  9. 運転キャビン内のフロア上に設置された前記フロアに垂直な上下方向に延びる第1レバーを前記上下方向に直交する前後方向に動かすための機械であって、
    前記フロア上に、前記第1レバーから離れて配されるシャーシと、
    前記シャーシに支持された第1回転モータであって、前記上下方向に沿う第1回転シャフトを有する第1回転モータと、
    前記第1回転モータの回転に伴い前記フロアに略平行な第1面内で回転可能な第1回転アームであって、前記第1回転シャフトに連結された第1内側端、および、前記第1内側端から前記第1回転シャフトの径方向に離れた第1外側端を有する第1回転アームと、
    前記第1レバーに連結される第1遠端、および、前記第1外側端に第1ジョイントを介して連結された第1近端を有する第1ロッドと、
    を備える機械。
  10. 前記第1回転モータに電気的に接続されたモータ駆動回路を含む回路ボックスであって、前記シャーシに支持された回路ボックスをさらに備える、請求項9に記載の機械。
  11. 前記シャーシは、
    前記フロアに固定されるベースと、
    前記ベースに固定された第1サポートであって、前記第1回転モータが前記上下方向における第1の位置に配されるように前記第1回転モータを支持する第1サポートと、
    前記ベースに固定された第2サポートであって、前記回路ボックスが前記上下方向における前記第1の位置よりも前記フロアに近い第2の位置に配されるように前記回路ボックスを支持する第2サポートと、を備える、
    請求項10に記載の機械。
  12. 前記シャーシは、前記ベースと前記第2サポートとの間に接続された免震部材をさらに備える、請求項11に記載の機械。
  13. 前記機械は、さらに、前記フロア上に設置された前記上下方向に延びる第2レバーであって、前記上下方向および前記前後方向に直交する左右方向に前記第1レバーから離れて配された第2レバーを前記前後方向に動かすための機械であり、
    前記シャーシに支持された第2回転モータであって、前記上下方向に沿う第2回転シャフトを有し、前記左右方向に前記第1回転モータから離れた第2回転モータと、
    前記第2回転モータの回転に伴い前記フロアに略平行な第2面内で回転可能な第2回転アームであって、前記第2回転シャフトに連結された第2内側端、および、前記第2内側端から前記第2回転シャフトの径方向に離れた第2外側端を有する第2回転アームと、
    前記左右方向に前記第1ロッドから離れて前記第1ロッドと略平行に配され、前記第2レバーに連結される第2遠端、および、前記第2外側端に第2ジョイントを介して連結された第2近端を有する第2ロッドと、
    をさらに備える請求項9に記載の機械。
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