JP7205906B2 - 部品供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数種類の部品を分別して次工程に供給するロボットビジョン方式の部品供給装置に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、複数種類の部品が混在している部品混在物(多数の小物ワーク)を搬送するピッキング用コンベア(搬送コンベア)と、部品混在物をピッキング用コンベアの搬送面の上に不規則に投入する投入機構と、搬送面の上の部品混在物の画像データを取得するカメラと、この画像データに基づいて個々の部品を認識し、個別にピッキングして所定の供給場所に移送するロボットハンド装置(ワーク形状検出手段、目標位置検出手段、ロボット等)と、ピッキングできなかった部品を再びピッキング用コンベアに搬入する還流機構とを備えた受け渡し制御装置があった。投入機構には1つ以上の低速コンベアが設けられ、低速コンベアの部品搬送速度をピッキング用コンベアよりも低速に設定することによって、ピッキング用コンベアの上の部品を分散させている。
また、特許文献2に開示されているように、搬送面に部品が載置された状態で周回移動する搬送ベルトに、移動方向に適当な間隔をあけて複数の貫通孔を設け、貫通孔の内部を真空ポンプで吸引して部品の下面を吸着し、搬送面の上で部品が位置ずれするのを防止した搬送装置があった。
特開2002-274641号公報 特開平11-278626号公報
ロボットビジョン方式の部品供給装置は、ピッキング用コンベアの搬送面に載置された個々の部品の輪郭や位置を正確に画像認識するため、搬送面の上で各部品を分散させることと、搬送面の上で各部品が位置ずれしないようにすることが重要になる。
しかし、特許文献1の受け渡し制御装置の場合、ピッキング用コンベアの搬送面の上に部品が載置された後、ピッキング用コンベアの搬送面が移動又は停止する時に、部品が位置ずれしてしまう可能性がある。例えば、合成樹脂製の軽い部品は、搬送面の上を滑りやすく、円柱形や円錐形の部品は、搬送面の上に倒して置かれると転がりやすいという特徴があるので、このような部品は、搬送面の上に分散させて載置したとしても、その状態を維持することができない。
特許文献2の搬送装置は、部品の下面をエア吸着して部品の位置ずれを防止するものであるが、既存の汎用ベルトコンベアを改造して製作するのは困難であり、しかも真空ポンプのような特別な設備も用意しなければならないので、特許文献2の技術を上記のピッキング用コンベアに適用するのは容易ではない。また、特許文献2の技術は、平坦な下面を有した部品には効果的であるが、立体的でデコボコした形状の部品や転がりやすい形状の部品の位置ずれを防止することは難しい。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、搬送面の上の部品の位置ずれを容易に防止できるシンプルな構造のピッキング用コンベアを備えたロボットビジョン方式の部品供給装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数種類の部品が混在している部品混在物が搬送面の上に搬入されるベルトコンベア型のピッキング用コンベアと、前記搬送面の上に在る前記部品混在物の画像データを取得する撮像装置と、前記画像データに基づいて前記搬送面の上に在る個々の前記部品を認識し、個別にピッキングして所定の供給場所に移送するロボットハンド装置とを備えた部品供給装置であって、前記搬送面の最表層には、一定以上の柔軟性を有した素材で成り、表面に多数の微小凹部を有したエア吸着層が設けられ、前記搬送面の上に在る前記部品は、下面が前記エア吸着層の前記微小凹部により吸盤式に吸着されて位置決めされる部品供給装置である。
前記搬送面は、無端ベルトの表面に積層されたクッション層と、前記クッション層を覆う前記エア吸着層とで形成され、前記搬送面の、前記部品の荷重を受けた領域は、前記荷重により前記クッション層の厚みが薄くなり、前記荷重により前記エア吸着層が前記クッション層の表面形状に沿って変形することによって窪み、この窪んだ領域が前記部品の下面に密接するよう構成されている
前記ピッキング用コンベアの部品搬出部と部品搬入部とを連結するベルトコンベア型の還流用コンベアが設けられ、前記還流用コンベアの部品搬送速度は、前記ピッキング用コンベアよりも低速であり、前記搬送面の上に在る前記部品混在物の中の、前記ロボットハンド装置によってピッキング不能と判断された前記部品は、前記ピッキング用コンベアによって前記還流用コンベアの搬送面の上に搬出され、前記還流用コンベアによって再び前記ピッキング用コンベアの搬送面の上に搬入される構成にしてもよい。この場合、前記還流用コンベアに前記部品混在物を投入する部品混在物投入装置を設けることが好ましい。
さらに、前記還流用コンベアは、複数の搬送コンベアを直列に連結することによって設けられ、最も上流側に位置する前記搬送コンベアに前記部品混在物投入装置が設置され、複数の前記搬送コンベアの部品搬送速度は、下流側に位置するものが上流側に位置するものよりも高速に設定され、最も下流側の前記搬送コンベアの部品搬送速度は、前記ピッキング用コンベアよりも低速に設定されている構成にしてもよい。
本発明の部品供給装置は、ピッキング用コンベアの搬送面の最表層に、一定以上の柔軟性を有した素材で成り、表面に多数の微小凹部を有したエア吸着層が設けられているという特徴があり、搬送面の上に在る部品は、下面がエア吸着層の微小凹部により吸盤式に吸着されて位置決めされる。したがって、搬送面が移動又は停止した時の部品の位置ずれが効果的に防止され、個々の部品の輪郭や位置を正確に画像認識することができる。
また、搬送面を、無端ベルトの表面にクッション層と、クッション層を覆うエア吸着層とで形成することによって、立体的でデコボコした形状の部品や転がりやすい形状の部品でも、部品の下面の広い面積を吸着することが可能になるので、優れた位置ずれ防止の効果が得られる。さらに、このピッキング用コンベアは、既存の汎用ベルトコンベアを改造することによって容易に製作できる構成なので、非常に導入しやすいものである。
本発明の部品供給装置の一実施形態を示す平面図(a)、投入される部品の外観を示す斜視図(b)である。 図1のピッキング用コンベアを示す左側面図(a)、ロボットハンド装置を示す正面図(b)である。 図1の第一の搬送コンベアを示す背面図(a)第二の搬送コンベアを示す右側面(b)、第三の搬送コンベアを示す正面図(c)である。 図1の部品切り離し装置を示す正面図(a)、平面図(b)である。 図1のピッキング用コンベアの搬送面を示す図(a)、A部を拡大した図(b)、搬送面に部品が載置された状態を示す図(c)である。 図1のピッキング用コンベアの搬送面の変形例を示す図(a)、B部を拡大した図(b)、変形例の搬送面に部品が載置された状態を示す図(c)である。
以下、本発明の部品供給装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態の部品供給装置10は、2種類の部品B1,B2が混在している部品混在物Bを、部品B1とB2に分別して次工程に供給する装置である。部品B1,B2は、一対に組み合わせて使用される合成樹脂製の小形部品で、図1(b)に示すように、相互に螺合させるためのネジ部が設けられている。また、部品B1は、外形が略筒形であり、転がりやすいものである。
部品供給装置10は、図1~図3に示すように、ピッキング用コンベア12、撮像装置14、ロボットハンド装置16、還流用コンベア18及び部品混在物投入装置20等で構成され、テーブル22の上に設置されている。
ピッキング用コンベア12は、2つのプーリに張架された無端ベルト24の上側に搬送面12aが形成されるベルトコンベアであり、搬送面12aはほぼ水平に配置され、図示しない駆動装置によって駆動される。部品混在物Bが搬入される部品搬入部12bは、図2(a)における右側の端部であり、搬送面12aの上に載置された部品混在物Bを、反対側の端部である部品搬出部12cまで搬送することができる。
撮像装置14及びロボットハンド装置16は、ピッキング用コンベア12の近傍に各々設置されている。撮像装置14は、搬送面12aの上に在る部品混在物Bの画像データを取得するカメラ等であり、ピッキング用コンベア12の中央部の上方に下向きに設置されている。
ロボットハンド装置16は、図2(b)に示すように、多関節アーム16aと、多関節アーム16aのヘッド部に設けられた部品把持機構16bと、図示しないパソコン等の制御装置とで構成されている。ロボットハンド装置16は、ピッキング用コンベア12の側方に設置され、撮像装置14が取得した画像データに基づいて搬送面12aの上に在る個々の部品B1,B2を認識し、これらを部品把持機構16bで個別にピッキングし、所定の供給場所(図示せず)に移送する動作を行う。所定の供給場所とは、例えば、部品B1,B2を一対に整列させて次工程に送るための部品パレットの中等である。
還流用コンベア18は、ピッキング用コンベア12の部品搬出部12cと部品搬入部12aとを連結するコンベアであり、3つの搬送コンベア26,28,30を直列に連結することによってコの字形にレイアウトされている。搬送コンベア26,28,30は、2つのプーリに張架された無端ベルトの上側に搬送面26a,28a,30aが各々形成されるベルトコンベアであり、図示しない駆動装置によって各々駆動される。
第一の搬送コンベア26は、図3(a)に示すように、一方の端部である部品搬入部26bがピッキング用コンベア12の部品搬出部12cの下方に配置され、搬送面26aの上に載置された部品混在物Bを、反対側の端部である部品搬出部26cまで搬送することができる。第二の搬送コンベア28は、図3(b)に示すように、一方の端部である部品搬入部28bが第一の搬送コンベア26の部品搬出部26cの下方に配置され、搬送面28aの上に載置された部品混在物Bを、反対側の端部である部品搬出部28cまで搬送することができる。第三の搬送コンベア30は、図3(c)に示すように、一方の端部である部品搬入部30bが第二の搬送コンベア28の部品搬出部28cの下方に配置され、搬送面30aの上に載置された部品混在物Bを、反対側の端部である部品搬出部30cまで搬送することができる。
3つの搬送コンベア26,28,30の部品搬送速度は、下流側に位置するものが上流側に位置するものよりも高速に設定されている。また、最も下流側の搬送コンベア30の部品搬送速度は、ピッキング用コンベア12よりも低速に設定されている。
部品混在物投入装置20は、互いに並列に配置された2つの部品投入用コンベア32,34で構成され、3つの搬送コンベア26,28,30の中の、最も上流側に位置する第一の搬送コンベア26の側方に設置されている。部品投入用コンベア32は、部品B1を第一の搬送コンベア26の搬送面26aの上に不規則に投入し、部品投入用コンベア34は、部品B2を第一の搬送コンベア26の搬送面26aに不規則に投入するためのコンベアであり、挿入された部品B1,B2は搬送面26aの上で部品混在物Bとなる。なお、部品混在物投入装置20は、1台の大型部品投入用コンベアや、部品投入用ホッパ等に変更してもよい。
さらに、ピッキング用コンベア12の部品搬入部12bには、独特な構成の部品切り離し装置36が設置されている。部品切り離し装置36は、図4(a)、(b)に示すように、略直角三角形の固定板38と可動板40とを有している。固定板38は、略直角三角形の斜辺がテーブル22の角部から中央部に向かう角度に配置され、搬送面12aの上方に僅かに隙間を空けて固定されている。可動板40は、略直角三角形の斜辺がテーブル22の角部から中央部に向かく角度に配置され、固定板38の上方に僅かに隙間を空けて支持され、アクチュエータ42に駆動されて、第三の搬送コンベア30の搬送方向とほぼ平行に往復移動する。
ピックアップ用コンベア12は、他のコンベアとは異なる独特な構造の搬送面12aを有している。搬送面12aは、図5(a)、(b)に示すように、無端ベルト24の平坦な上面に、クッション層44及びエア吸着層46が順に積層された構造になっている。最表層のエア吸着層46は、一定以上の柔軟性を有した素材で成り、表面に多数の微小凹部46aを有している。クッション層44は、搬送面12aに部品B1,B2が載置された時、搬送面12aの荷重を受けた領域を窪ませ、窪んだ領域を部品B1,B2の下面に密接させる働きをする。したがって、例えば部品B1が搬送面12aに載置されると、図5(c)に示すように、部品B1の荷重を受けた部分が窪み、部品B1の下面の広い面積が搬送面12aに密接し、エア吸着層46の微小凹部46aにより吸盤式に吸着され、しっかりと位置決めされる。
搬送面12aの構造は、立体的でデコボコした形状の部品や転がりやすい形状の部品を位置決めするのに適している。しかし、部品の形状によっては、クッション層44が無くても、部品と搬送面との接触面積が十分に得られる場合があるので、クッション層44は必要に応じて省略することができる(例えば、部品が平坦な板材等の場合)。
次に、部品供給装置10の動作を説明する。まず、図1(a)に示すように、部品混在物投入装置20(部品投入用コンベア32,34)が、第一の搬送用コンベア26の搬送面26aの上に、部品混在物Bを不規則に投入する。そして、投入された部品混在物Bが、第一、第二及び第三の搬送コンベア26,28,30を順に乗り継いでピックアップ用コンベア12の部品搬入部12bに搬入される。
第一、第二、第三の搬送コンベア26,28,30及びピックアップ用コンベア12の部品搬送速度は、下流側に位置するものが上流側に位置するものよりも高速に設定されている。したがって、部品混在物B内の各部品は、各コンベアを乗り継ぐ時にコンベアの搬送方向に少しずつ切り離されることになる。
例えば、部品混在物Bが第三の搬送コンベア30の部品搬出部30cに達した時の状態を考えると、図4(c)に示すように、各部品はコンベアの搬送方向に切り離されているが、コンベアの幅方向の切り離しは十分でない可能性がある。そこで、部品切り離し装置36が、各部品をコンベアの幅方向に切り離す動作を行う。
部品搬出部30cから搬出された部品B1,B2は、部品切り離し装置36の固定板38又は可動板40の上に落下する。例えば、可動板40が第三の搬送コンベア30の下方に退避しているタイミングで落下すると、部品混在物Bは、一旦固定板38の上に載り、その後、固定板38の方向に出てきた可動板40の斜辺に側面が押されて斜めに移動し、搬送面12aの上に順に押し出される。また、可動板40が固定板38と重なっているタイミングで落下すると、部品混在物Bは、一旦可動板40の上に載り、可動板40が退避した時に固定板38の上に落ち、その後、再び固定板38の方向に出てきた可動板40の斜辺に側面が押されて斜めに移動し、搬送面12aの上に順に押し出される。その結果、部品B1,B2は、搬送面12aの上でコンベアの幅方向に切り離されることになる。
搬送面12aに押し出された部品B1,B2は、図4(c)に示すように、コンベアの搬送方向だけでなく幅方向にも切り離され、接触したり重なったりすることなく十分に分散した状態になる。そして、各部品は、下面がエア吸着層46の微小凹部46aに吸着されてしっかりと位置決めされて保持されるので、搬送面12aが移動又は停止しても位置ずれしない。
その後、部品混在物Bは、撮像装置14の下方に移送され、撮像装置14が、搬送面12aに載置された部品混在物Bの画像データを取得する。ロボットハンド装置16は、この画像データを解析して個々の部品の種類や位置を認識し、部品B及び部品B2を個別にピッキングして所定の供給場所に移送する。搬送面12aの上の各部品は、ほぼ確実に分散した状態になっているので、ロボットハンド装置16は、個々の部品の輪郭や位置を正確に画像認識し、支障なくピッキングすることができる。また、部品B1,B2は、下面がエア吸着層46の微小凹部46aに吸着されているだけなので、搬送面12aから簡単に引き離すことができ、部品B1,B2に粘着剤等の異物が残ることもない。
部品供給装置10は、ロボットハンド装置16のピッキング能力を上回る量の部品B1,B2が供給された場合や、認識不能な対象物が発生した場合、余剰の部品B1,B2や認識不能な部材をロボットハンド装置16でピッキングせずに、ピッキング用コンベア12から第一の搬送コンベア26に送り返す。そして、第一の搬送コンベア26に送り返された部品は、部品混在物投入装置20から投入された新しい部品混在物Bの流れに合流し、再び第二及び第三の搬送コンベア26,28,30を通じてピックアンプ用コンベア12に搬入される。この動作を繰り返すことによって、最終的には全ての部品を正確に認識し、ピッキングすることができる。
以上説明したように、部品供給装置10は、ピッキング用コンベア12が独特な搬送面12aを有しており、搬送面12aの上に在る各部品は、下面の広い面積がエア吸着層46の微小凹部46aにより吸盤式に吸着されて位置決めされる。したがって、搬送面12aが移動又は停止した時の各部品の位置ずれが効果的に防止され、個々の部品の輪郭や位置を正確に画像認識することができる。また、ピッキング用コンベア12は、既存の汎用ベルトコンベアを改造することによって容易に製作可能な構成なので、非常に導入しやすいものである。
ここで、上述したピッキング用コンベア12の搬送面12aと、図6(a)、(b)に示す一般的な搬送面48とを比較する。搬送面12aは、滑りやすい部品や転がりやすい部品でも適切に位置決めできるように、上面が平坦な無端ベルト24にクッション層44及びエア吸着層46を積層した構造になっている。一方、搬送面48は、表面に多数の凹凸が形成された無端ベルト50に、上記と同様のエア吸着層46を積層した構造になっており、例えば部品が小ネジB3の場合、図6(c)に示すように、小ネジB3の頭部が凹部に入って転がりにくくなり、且つ小ネジB3と搬送面12aとの接触面積が広くなってエア吸着層46の微小凹部46aに吸着されるので、小ネジB3を位置決めすることができる。しかし、搬送面48は、クッション層44を備えていないため位置決めの効果は限定的であり、上記の搬送面12aの方がより大きな効果が得られる。
なお、本発明の部品供給装置は、上記実施形態に限定されるものではない。部品供給装置10は、ピッキング用コンベア12と3つの搬送コンベア26,28,30で成る還流用コンベア20とを連結することによって四角形の循環路を形成しているが、搬送コンベアの数を増やして五角形や六角形の循環路を形成してもよい。あるいは、ピッキング用コンベア12と1つの曲線コンベアで成る還流用コンベアとを連結することによって循環路を形成してもよい。また、部品を循環させる必要がない時は、還流用コンベアを省略してもよい。
部品供給装置10は、ピッキング用コンベア12の搬送面12aの上の各部品を効果的に分散させるため、独特な部品切り離し装置36を備えている。ただし、部品切り離し装置36は、ピッキング用コンベア12と前段のコンベア(第三の搬送コンベア30)の搬送方向が互いに交差していることを利用したものなので、搬送方向が互いに交差していない場合や前段にコンベアが無い場合は、部品切り離し装置36とは異なる別の部品切り離し手段を設けると良い。
ロボットハンド装置は、ピッキング用コンベアの搬送面の上に在る個々の前記部品を、撮像装置が取得した画像データに基づいて認識し、個別にピッキングして所定の供給場所に移送できるものであればよく、ロボットハンド装置16の形態(多関節アーム16a及び部品把持機構16bをパソコン等の制御装置で制御する形態)に限定されない。
撮像装置は、ピッキング用コンベアの搬送面の上に在る部品混在物を撮像し、ロボットハンド装置の動作に必要な情報を含んだ画像データを取得できるものであればよく、撮像素子の種類や撮像装置の設置方法は特に限定されない。また、画像データのディメンジョン(2次元又は3次元)ついても、部品形状の複雑さ等に鑑みて自由に決定することができる。
10 部品供給装置
12 ピッキング用コンベア
12a,48 搬送面
12b 部品搬入部
12c 部品搬出部
14 撮像装置
16 ロボットハンド装置
18 還流用コンベア
20 部品混在物投入装置
24,50 無端ベルト
26,28,30 搬送コンベア(還流用コンベア)
44 クッション層
46 エア吸着層
B1~B3 部品

Claims (4)

  1. 複数種類の部品が混在している部品混在物が搬送面の上に搬入されるベルトコンベア型のピッキング用コンベアと、前記搬送面の上に在る前記部品混在物の画像データを取得する撮像装置と、前記画像データに基づいて前記搬送面の上に在る個々の前記部品を認識し、個別にピッキングして所定の供給場所に移送するロボットハンド装置とを備えた部品供給装置において、
    前記搬送面は、無端ベルトの表面に積層されたクッション層と、前記クッション層を覆うエア吸着層とで形成され、前記エア吸着層は、一定以上の柔軟性を有した素材で成り、表面に多数の微小凹部を有した層であり
    前記搬送面の、前記部品の荷重を受けた領域は、前記荷重により前記クッション層の厚みが薄くなり、前記エア吸着層が前記クッション層の表面形状に沿って変形することによって窪み、
    前記搬送面の上に在る前記部品は、この窪んだ領域に下面が密接し、前記エア吸着層の前記微小凹部により吸盤式に吸着されて位置決めされることを特徴とする部品供給装置。
  2. 前記ピッキング用コンベアの部品搬出部と部品搬入部とを連結するベルトコンベア型の還流用コンベアが設けられ、前記還流用コンベアの部品搬送速度は、前記ピッキング用コンベアよりも低速であり、
    前記搬送面の上に在る前記部品混在物の中の、前記ロボットハンド装置によってピッキング不能と判断された前記部品は、前記ピッキング用コンベアによって前記還流用コンベアの搬送面の上に搬出され、前記還流用コンベアによって再び前記ピッキング用コンベアの搬送面の上に搬入される請求項1記載の部品供給装置。
  3. 前記還流用コンベアに前記部品混在物を投入する部品混在物投入装置が設けられている請求項2記載の部品供給装置。
  4. 前記還流用コンベアは、複数の搬送コンベアを直列に連結することによって設けられ、最も上流側に位置する前記搬送コンベアに前記部品混在物投入装置が設置され、
    複数の前記搬送コンベアの部品搬送速度は、下流側に位置するものが上流側に位置するものよりも高速に設定され、最も下流側の前記搬送コンベアの部品搬送速度は、前記ピッキング用コンベアよりも低速に設定されている請求項3記載の部品供給装置。
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