JP7205552B2 - X線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線撮影装置に関し、特に、第1位置および第2位置において検出されたX線に基づいて生成された第1画像および第2画像よりも解像度が高い超解像画像を生成するX線撮影装置に関する。
従来、第1位置および第2位置において検出されたX線に基づいて生成された第1画像および第2画像よりも解像度が高い超解像画像を生成するX線撮影装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、X線ビームを放出するX線発生器と、X線ビームの放出方向に対して垂直に配置された平面を有する放射線検出器と、放射線検出器を保持するとともに、放射線検出器をピクセル方向に平行移動させる平行移動ステージと、を備えたX線撮影装置が開示されている。上記特許文献1のX線撮影装置では、放射線検出器は、平行移動ステージによりピクセルサイズよりも微細な距離だけ平行移動されることによって、互いに異なる検出位置に移動するように構成されている。そして、互いに異なる検出位置において取得された複数のラジオグラフ(画像)に基づいて、取得されたラジオグラフよりも微細な解像度を有する画像(超解像画像)を生成するように構成されている。
特表2016-517961号公報
ここで、上記特許文献1には記載されていないが、上記特許文献1に記載のような従来のX線撮影装置のように、取得された複数の画像に基づいて超解像画像を生成する場合には、多数のパラメータを用いた逐次的な演算が行われることが知られている。このように、逐次的な演算が行われる場合、計算時間が比較的長くなり易い。また、多数のパラメータが用いられる場合、生成される超解像画像の画質がパラメータに左右され易く、一定の超解像効果(画質を低下させることなく解像度を高くする効果)を得られない場合がある。このため、上記特許文献1に記載のような従来のX線撮影装置では、取得された複数の画像に基づいて超解像画像を生成するための計算時間が長くなるとともに、生成された超解像画像において一定の超解像効果を得られない場合があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、超解像画像を生成する際の計算時間が長くなるのを抑制するとともに一定の超解像効果を確保しながら超解像画像を生成することが可能なX線撮影装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるX線撮影装置は、X線源と、X線源から照射されたX線を、第1位置と、第1位置から1画素分よりも小さい移動量だけ第1方向へ平行移動させた第2位置とにおいて検出する検出器と、第1位置において検出されたX線に基づいて第1画像を生成するとともに、第2位置において検出されたX線に基づいて第2画像を生成する画像処理部と、検出器によるX線の検出位置を、第1位置と第2位置との間で移動させる移動機構と、を備え、画像処理部は、第1画像と第2画像とを上記移動量に対応する分だけ第1方向にずらして重ねて表示した場合に、第1画像および第2画像の一方の第1画素の画素値を、第1画像および第2画像の他方における第1画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値に基づいて第1方向に分割する第1方向の分割処理を行った分割画像に基づいて、第1画像および第2画像よりも第1方向における解像度が高い超解像画像を生成するように構成されている。
この発明の一の局面によるX線撮影装置では、上記のように、画像処理部は、第1画像および第2画像の一方の第1画素の画素値を、第1画像と第2画像とを上記移動量に対応する分だけ第1方向にずらして重ねて表示した場合に、第1画像および第2画像の他方における第1画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値に基づいて第1方向に分割する第1方向の分割処理を行った分割画像に基づいて、第1画像および第2画像よりも第1方向における解像度が高い超解像画像を生成するように構成されている。ここで、第1画像と第2画像とを上記移動量に対応する分だけ第1方向にずらして重ねて表示した場合に、第1画像および第2画像の他方における第1画素に対してオーバラップする2つの画素は、第1方向において、それぞれ、第1画素の一方側および他方側に部分的にずれた画素である。すなわち、第1画像および第2画像の他方における第1画素に対してオーバラップする2つの画素は、第1画素の画素値を、第1方向の一方側と他方側とに分割する場合の目安の値と考えることができる。したがって、上記のように構成すれば、第1画素の画素値を、2つの画素の画素値に基づいて分割するだけの比較的単純な演算により、実際の画素値の分布を考慮して、第1方向に分割することができる。すなわち、2つの画素の画素値に基づいて画素値を分割するだけの演算なので、従来の超解像処理で行っていた逐次的な演算や多数のパラメータを用いる必要がない。また、実際の画素値の分布を考慮して画素を分割するので、第1画像および第2画像よりも少なくとも第1方向における解像度が高いとともに一定の画質が確保された超解像画像を生成することができる。その結果、超解像画像を生成する際の計算時間が長くなるのを抑制するとともに一定の超解像効果(画質を低下させることなく解像度を高くする効果)を確保しながら、超解像画像を生成することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、画像処理部は、第1画像および第2画像の一方の第1画素の画素値を、第1画像と第2画像とを上記移動量に対応する分だけ第1方向にずらして重ねて表示した場合に、第1画像および第2画像の他方における第1画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値およびオーバラップする面積比率に基づいて分割処理を行った分割画像に基づいて、超解像画像を生成するように構成されている。このように構成すれば、第1画素を、第1画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値に加えて、2つの画素のオーバラップする面積比率が考慮されているので、実際の画素値の分布をより精度よく考慮して、第1方向に分割することができる。その結果、2つの画素のオーバラップする面積比率を考慮しない場合と比較して、第1画像および第2画像よりも少なくとも第1方向における解像度が高いとともにより画質の良い超解像画像を生成することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、画像処理部は、第1画像における第1画素の画素値を、第1画像と第2画像とを上記移動量に対応する分だけ第1方向にずらして重ねて表示した場合に、第2画像における第1画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値に基づいて分割処理を行った第1分割画像と、第2画像における第2画素の画素値を、第1画像と第2画像とを上記移動量に対応する分だけ第1方向にずらして重ねて表示した場合に、第1画像における第2画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値に基づいて分割処理を行った第2分割画像とに基づいて、超解像画像を生成するように構成されている。このように構成すれば、第1分割画像または第2分割画像の一方のみを考慮して超解像画像を生成する場合と比較して、第1分割画像および第2分割画像の両方を考慮して超解像画像を生成することにより、第1方向における画素値の分割の精度を向上することができる。その結果、第1分割画像または第2分割画像の一方のみを考慮して超解像画像を生成する場合と比較して、第1画像および第2画像よりも少なくとも第1方向における解像度が高いとともにより画質の良い超解像画像を生成することができる。
この場合、好ましくは、画像処理部は、第1分割画像と第2分割画像とを、互いに対応する画素において平均した平均画像を生成することにより、超解像画像を生成するように構成されている。このように構成すれば、平均画像を生成しない場合と比較して、第1分割画像と第2分割画像との間に生じる誤差を低減することができるので、第1方向における画素値の分割の精度を容易に向上することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、検出器は、第1位置および第2位置に加えて、第1位置および第2位置からそれぞれ1画素分よりも小さい移動量だけ第1方向に直交する第2方向へ平行移動させた第3位置および第4位置とにおいて検出するように構成されており、画像処理部は、第1位置、第2位置、第3位置および第4位置において検出されたX線に基づいて、それぞれ、第1画像、第2画像、第3画像および第4画像を生成するとともに、第1画像および第2画像に基づいて第1方向の分割処理を行った分割画像と、第3画像および第4画像に基づいて第1方向の分割処理を行った分割画像とに基づいて、第1方向における分割処理と同様の処理を第2方向に対して行うことにより、第1画像、第2画像、第3画像および第4画像よりも第1方向および第2方向における解像度が高い超解像画像を生成するように構成されている。このように構成すれば、第1方向に加えて第2方向においても解像度が高いとともに一定の画質が確保された超解像画像を生成することができるので、第1方向のみにおいて解像度が高い場合と比較して、第1方向と第2方向とにおいて、解像度の程度に偏りのない超解像画像を生成することができる。また、一般的な表示装置における画素は、マトリクス状に配列された検出素子の行方向および列方向におけるサイズが等しいので、第1方向と第2方向との解像度が異なる場合のように、第1方向と第2方向とにおける画素サイズを調整する画像の補間処理等の超解像画像を表示装置に表示させるための後工程を簡略化することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、画像処理部は、第1画像または第2画像の他方の端部において、第1画像と第2画像とを上記移動量に対応する分だけ第1方向にずらして重ねて表示した場合に、第1画像および第2画像の一方の第1画素に対してオーバラップする画素が1つしかない場合には、オーバラップする1つの画素の画素値に基づいて、もう1つのオーバラップする画素を仮想的に生成するように構成されている。このように構成すれば、もう1つのオーバラップする画素を仮想的に生成することにより、端部に位置する第1画素に対してオーバラップする画素が1つしかない場合でも、第1画素を第1方向に分割する演算を確実に行うことができる。
上記画像処理部が第1画素の画素値を第1画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値およびオーバラップする面積比率に基づいて分割処理を行った分割画像に基づいて超解像画像を生成する構成において、好ましくは、検出器は、X線源から照射されたX線を、第1位置と、第1位置から1画素分の半分の長さ分だけ第1方向へ平行移動させた第2位置とにおいて検出するように構成されている。このように構成すれば、2つの画素のオーバラップする面積比率が等しくなる(1対1になる)ので、第1画素の画素値を、第1画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値自体の比率により、第1方向に分割することができる。その結果、2つの画素のオーバラップする面積比率を2分割以外の比率に分割する場合と比較して、分割処理における演算を簡略化することができるので、超解像画像を生成する際の計算時間が長くなるのをより抑制することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、検出器は、X線源から照射されたX線を、第3方向を回転軸として回転しながら複数の方向から検出する検出動作と、第3方向への平行移動とを、交互に繰り返し行うことにより、断層撮影を行うように構成されている。このように構成すれば、上記のような(いわゆるノンヘリカルスキャン型の)断層撮影を行うX線撮影装置において、超解像画像を生成する際の計算時間が長くなるのを抑制するとともに一定の超解像効果を確保しながら超解像画像を生成することができる。
本発明によれば、上記のように、超解像画像を生成する際の計算時間が長くなるのを抑制するとともに一定の超解像効果を確保しながら超解像画像を生成することができる。
本発明の一実施形態によるX線撮影装置の全体構成を示したY方向から見た図である。 本発明の一実施形態によるX線撮影装置の全体構成を示したX方向から見た図である。 本発明の一実施形態によるX線撮影装置におけるX線の検出位置を説明するための図である。 本発明の一実施形態によるX線撮影装置により撮影されたX線透視画像を説明するための図である。 本発明の一実施形態によるX線撮影装置における超解像処理を説明するための図である。 X方向の超解像処理が行われる第1X線透視画像の一部および第2X線透視画像の一部を示した図である。 第1X線透視画像および第2X線透視画像に基づいて生成された第1分割画像および第2分割画像を説明するための図である。 第1分割画像と第2分割画像とを平均した平均画像を説明するための図である。 第3X線透視画像および第4X線透視画像に対するX方向の超解像処理を説明するための図である。 X方向の超解像処理が行われた2つの画像に基づくY方向の超解像処理を説明するための図である。 X方向およびY方向の超解像処理が行われた複数の超解像画像を再構成した再構成画像の生成を説明するための図である。 超解像画像の生成フローである。 第1X線透視画像および第2X線透視画像に基づいて、X方向の超解像処理を行うフローである。 第3X線透視画像および第4X線透視画像に基づいて、X方向の超解像処理を行うフローである。 X方向の超解像処理が行われた2つの画像に基づいて、さらにY方向の超解像処理を行うフローである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1~図9を参照して、本発明の一実施形態によるX線撮影装置100の構成について説明する。
図1に示すように、X線撮影装置100は、X線源1と、検出器2と、処理ユニット3と、回転ステージ4と、検出器移動機構5と、を備えている。なお、検出器移動機構5は、特許請求の範囲の「移動機構」の一例である。
X線撮影装置100では、X線源1と、回転ステージ4と、検出器2とが、X線源1と検出器2とを結ぶ方向(Z方向)に、この順に並んで配置されている。本明細書では、X線源1から検出器2に向かう方向をZ2方向、その逆方向をZ1方向とする。また、Z方向と直交する面内方向のうちの回転ステージ4が並進移動する方向をY方向とする。また、Z方向およびY方向と直交する方向をX方向とする。なお、X方向は、特許請求の範囲の「第1方向」および「行方向」の一例である。また、Y方向は、特許請求の範囲の「第2方向」および「列方向」の一例である。
X線源1は、高電圧が印加されることにより、X線を発生させることが可能なX線発生装置である。X線源1は、発生させたX線をZ2方向に照射するように構成されている。
検出器2は、X線源1から照射されたX線を検出するとともに、検出されたX線を電気信号に変換する。検出器2は、マトリクス状にX方向およびY方向に所定の周期L1で並んで配列された複数の検出素子2aを含む検出面2bを有する。検出器2は、複数の検出素子2aのそれぞれに対応するように配置されるとともに、検出されたX線を電気信号に変化する複数の変換素子(図示せず)を含む。検出器2は、たとえば、FPD(Flat Panel Detector)である。検出器2で変換された検出信号(電気信号)は、処理ユニット3が備える画像処理部3b(後述する)に送られる。
処理ユニット3は、制御部3aと、画像処理部3bと、を備えている。
制御部3aは、回転ステージ4および検出器移動機構5の動作を制御するように構成されている。制御部3aは、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを含む。
画像処理部3bは、検出器2から送られた検出信号に基づいて、X線透視画像Ia(図4参照)を生成するように構成されている。また、画像処理部3bは、複数のX線透視画像Ia(図4参照)に基づいて、後述する再構成画像70x(図8参照)を生成するように構成されている。画像処理部3bは、たとえば、GPU(Graphics Processing Unit)や画像処理用に構成されたFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプロセッサを含む。なお、X線透視画像Ia(図4参照)における各画素Ea(E)のデータは、それぞれ、検出器2の各検出素子2aで検出されたX線量に対応する。
回転ステージ4は、被写体Sを載置する載置面4a(図2参照)を有する。回転ステージ4は、XZ平面内において、Y方向に沿った回転軸90周りに360度回転移動することが可能に構成されている。また、図2に示すように、回転ステージ4は、Y方向に並進移動することが可能に構成されている。これにより、本実施形態では、検出器2は、X線源1から照射されたX線を、Y方向を回転軸として回転しながら(XZ平面内の)複数の方向から検出する検出動作と、Y方向への平行移動とを、交互に繰り返し行うことにより、断層撮影を行うことが可能に構成されている。すなわち、X線撮影装置100は、いわゆるノンヘリカルスキャン型の断層撮影を行うことが可能な撮影装置である。
図1および図2に示すように、検出器移動機構5は、検出器2を、検出素子2aよりも小さい移動量だけX方向およびY方向にそれぞれ移動させることが可能に構成されている。これにより、図3に示すように、検出器移動機構5は、検出器2を、第1位置P1と、第2位置P2と、第3位置P3と、第4位置P4との間で移動させることが可能である。第2位置P2は、第1位置P1から距離L2だけX方向へ平行移動させた位置である。第3位置P3は、第1位置P1から距離L3だけY方向へ平行移動させた位置である。第4位置は、第1位置P1から距離L3だけY方向における第3位置と同じ側へ平行移動させた位置である。距離L2および距離L3は、それぞれ、X方向およびY方向において、検出素子2aの1つ分の大きさ(検出素子2aが並ぶ周期)L1よりも小さい距離である。なお、X線撮影装置100では、距離L2および距離L3は、それぞれ、X方向およびY方向において、検出素子2aの1つ分の大きさL1の半分の距離(長さ)である。すなわち、本実施形態では、検出器2は、X線源1から照射されたX線を、第1位置P1と、第1位置P1から1画素Ea分(の長さL4(図5参照))の半分の長さL5(図5参照)分だけX方向へ平行移動させた第2位置P2と、第1位置P1および第2位置P2からそれぞれ1画素Ea分(の長さL4(図5参照))の半分の長さL5(図5参照)分だけY方向へ平行移動させた第3位置P3および第4位置P4とにおいて検出することが可能に構成されている。
以上の構成により、図4に示すように、画像処理部3bは、第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3および第4位置P4において検出されたX線に基づいて、それぞれ、X線透視画像Iaとして、第1X線透視画像10、第2X線透視画像20、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40を生成することが可能である。なお、第1X線透視画像10、第2X線透視画像20、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1画像」、「第2画像」、「第3画像」および「第4画像」の一例である。
第1X線透視画像10、第2X線透視画像20、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40は、それぞれ、回転ステージ4を用いた断層撮影により取得された複数のX線透視画像Iaを含む。すなわち、第1X線透視画像10は、回転ステージ4によりXZ平面内の撮影方向およびY方向の撮影位置の少なくとも一方が互いに異なる第1X線透視画像11、12、13、14、…を含む。第2X線透視画像20は、回転ステージ4の動作によりXZ平面内の撮影方向およびY方向の撮影位置の少なくとも一方が互いに異なる第2X線透視画像21、22、23、24、…を含む。第3X線透視画像30は、回転ステージ4の動作によりXZ平面内の撮影方向およびY方向の撮影位置の少なくとも一方が互いに異なる第3X線透視画像31、32、33、34、…を含む。第4X線透視画像40は、回転ステージ4の動作によりXZ平面内の撮影方向およびY方向の撮影位置の少なくとも一方が互いに異なる第4X線透視画像41、42、43、44、…を含む。
図5に示すように、第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とは、X方向において、1画素Eaの大きさL4の半分の大きさL5分だけ撮影位置が異なるデータである。また、第3X線透視画像30と第4X線透視画像40とは、X方向において、1画素Eaの大きさL4の半分の大きさL5分だけ撮影位置が異なるデータである。また、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20と、第3X線透視画像30と第4X線透視画像40とは、Y方向において、1画素Eaの大きさL4の半分の大きさL5分だけ撮影位置が異なるデータである。なお、図5では、第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示するとともに、第3X線透視画像30と第4X線透視画像40とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した状態を示している。
ここで、本実施形態では、画像処理部3bは、第1X線透視画像10(X線透視画像Ia)と第2X線透視画像20(X線透視画像Ia)とに基づいて、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20よりもX方向における解像度が高い超解像画像Ibを生成するように構成されている。なお、以下の説明では、複数の画像(元画像)に基づいて、元画像よりも解像度が高い画像を生成する処理を「超解像処理」と呼ぶ場合がある。
詳細には、図6に示すように、画像処理部3bは、第1X線透視画像10における画素E1(図6A参照)の画素値をX方向に分割するX方向の分割処理を行った分割画像51(図6B参照)と、第2X線透視画像20における画素E2(図6A参照)の画素値をX方向に分割するX方向の分割処理を行った分割画像52(図6B参照)とに基づいて、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20よりもX方向における解像度が高い超解像画像Ib(図5参照)を生成するように構成されている。また、画像処理部3bは、分割画像51(図6B参照)と分割画像52(図6B参照)とを、互いに対応する画素Eにおいて平均した平均画像60(図6C参照)を生成することにより、超解像画像Ib(図5参照)を生成するように構成されている。なお、画素E1および画素E2は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1画素」および「第2画素」の一例である。また、分割画像51および分割画像52は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1分割画像」および「第2分割画像」の一例である。
分割画像51(図6B参照)は、第1X線透視画像10における画素E1(図6A参照)の画素値を、(図5に示すように)第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第2X線透視画像20における画素E1(図6A参照)に対してオーバラップする2つの画素E2の画素値およびオーバラップする面積比率に基づいて、X方向の分割処理を行った分割画像50(図6B参照)である。分割画像52(図6B参照)は、第2X線透視画像20における画素E2(図6A参照)の画素値を、第1X線透視画像10における画素E2(図6A参照)に対してオーバラップする2つの画素E1の画素値およびオーバラップする面積比率に基づいて、X方向の分割処理を行った分割画像50(図6B参照)である。なお、図6では、図示の都合上、X線透視画像Iaの内の1つの行だけを取り出して説明している。また、図6Aおよび図6Bでは、図5と同様に、第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして表示するとともに、(重ねて表示した)図5とは異なり、図示の都合上、紙面の上下方向にずらして表示している。
具体的には、図6Bに示すように、画像処理部3bは、第1X線透視画像10における画素E1bを、分割画像51の画素となる画素E51cと画素E51dとに分割する。画像処理部3bは、画素E51cおよび画素E51dの画素値を、それぞれ、第2X線透視画像20において画素E1bに対してオーバラップする画素E2aの画素値と画素E2bの画素値との比率で、画素E1bの画素値を分割した値とする。たとえば、画像処理部3bは、画素E1bの画素値(7)を、画素E2aの画素値(5)と画素E2bの画素値(4)との比率で分割した値(7×(5/(5+4))=3.9)および値(7×(4/(5+4))=3.1)を、それぞれ、画素E51cの画素値および画素E51dの画素値とする。すなわち、X線撮影装置100では、画像処理部3bは、第1X線透視画像10の画素E1の画素値を、第2X線透視画像20における画素E1に対してそれぞれ半分ずつがオーバラップする2つの画素E2の画素値に基づいて半分に分割するように構成されている。
画像処理部3bは、同様の処理を、第1X線透視画像10における他の画素E1についても行う。すなわち、画像処理部3bは、第1X線透視画像10における画素E1cを、分割画像51の画素Eとなる画素E51eと画素E51fとに分割する。画像処理部3bは、画素E51eおよび画素E51fの画素値を、それぞれ、第2X線透視画像20において画素E1cに対してオーバラップする画素E2bの画素値と画素E2cの画素値との比率で、画素E1cの画素値を分割した値とする。また、画像処理部3bは、第1X線透視画像10における画素E1dを、分割画像51の画素となる画素E51gと画素E51hとに分割する。画像処理部3bは、画素E51gおよび画素E51hの画素値を、それぞれ、第2X線透視画像20において画素E1dに対してオーバラップする画素E2cの画素値と画素E2dの画素値との比率で、画素E1dの画素値を分割した値とする。
ここで、本実施形態では、画像処理部3bは、(図5に示すように)第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第2X線透視画像20の端部において、第1X線透視画像10の画素E1に対してオーバラップする画素Eが1つしかない場合には、オーバラップする1つの画素E2の画素値に基づいて、もう1つのオーバラップする画素E2を仮想的に生成するように構成されている。具体的には、画像処理部3bは、第1X線透視画像10における画素E1aを、分割画像51の画素Eとなる画素E51aと画素E51bとに分割する。画像処理部3bは、第2X線透視画像20において画素E1aに対してオーバラップする(第2X線透視画像20における端部の)画素E2aに隣接した仮想的な画素E2eを生成する。そして、画像処理部3bは、画素E51aおよび画素E51bの画素値を、それぞれ、画素E2aの画素値と(仮想的な)画素E2dの画素値との比率で、画素E1aの画素値を分割した値とする。なお、X線撮影装置100では、画像処理部3bは、仮想的な画素Eの画素値を、隣接する画素Eの画素値と等しい画素値となるように生成するように構成されている。
画像処理部3bは、分割画像51と分割画像52との画素数を等しくように、分割画像51の端部の画素Eを生成するように構成されている。具体的には、画像処理部3bは、第1X線透視画像10における(端部の)画素E1dに隣接した(仮想的な)画素E1eに基づいて、画素E51iを生成する。以上の構成により、第1X線透視画像10の画素E1をX方向に分割した分割画像51が生成される。
そして、画像処理部3bは、第2X線透視画像20の画素E2をX方向に分割した分割画像52も(分割画像51の生成と)同様の方法により生成する。すなわち、画像処理部3bは、第2X線透視画像20における画素E2aを、分割画像52の画素Eとなる画素E52bと画素E52cとに分割する。また、画像処理部3bは、第2X線透視画像20における画素E2bを、分割画像52の画素Eとなる画素E52dと画素E52eとに分割する。また、画像処理部3bは、第2X線透視画像20における画素E2cを、分割画像52の画素となる画素E52fと画素E52gとに分割する。また、第2X線透視画像20における画素E2dを、分割画像52の画素Eとなる画素E52hと画素E52iとに分割する。また、画像処理部3bは、分割画像51と分割画像52との画素数を等しくように、第2X線透視画像20における(端部の)画素E2aに隣接した(仮想的な)画素E2eに基づいて、画素E52aを生成する。以上の構成により、第2X線透視画像20の画素E2をX方向に分割した分割画像52が生成される。
そして、図6Bおよび図6Cに示すように、画像処理部3bは、分割画像51と分割画像52との互いに対応する画素Eの画素値同士を平均した平均画像61(60)を生成する。すなわち、画像処理部3bは、分割画像51の画素E51aの画素値(1.5)と、分割画像52の画素E52aの画素値(2.5)とを平均して、平均画像61の画素E61aの画素値(2)とする。画像処理部3bは、他の画素についても同様の処理を行う。すなわち、画像処理部3bは、分割画像51の画素E51b、E51c、E51d、E51e、E51g、E51hおよびE51iの画素値と、分割画像52の画素E52b、E52c、E52d、E52e、E52g、E52hおよびE52iの画素値とを、それぞれ平均して、平均画像61の画素E61b、E61c、E61d、E61e、E61g、E61hおよびE61iの画素値とする。
図5に示すように、平均画像61(60)は、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20よりもX方向に解像度が高くなっている(2倍になっている)。具体的には、X方向において、平均画像61(60)の1画素Eb分の長さL5は、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20の1画素Ea分の長さL4の半分となっている。すなわち、平均画像61(60)は、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20よりもX方向における解像度が高い(X方向に超解像処理が行われた)超解像画像Ibである。
また、本実施形態では、画像処理部3bは、第1X線透視画像10(X線透視画像Ia)と、第2X線透視画像20(X線透視画像Ia)と、第3X線透視画像30(X線透視画像Ia)と、第4X線透視画像40(X線透視画像Ia)とに基づいて、第1X線透視画像10、第2X線透視画像20、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40よりもX方向およびY方向における解像度が高い超解像画像Icを生成するように構成されている。詳細には、画像処理部3bは、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20に基づいてX方向の分割処理を行った分割画像50(分割画像51および分割画像52)と、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40に基づいてX方向の分割処理を行った分割画像50(分割画像53および分割画像54)とに基づいて、X方向における分割処理と同様の処理をY方向に対して行うことにより、超解像画像Icを生成するように構成されている。なお、分割画像53および分割画像54は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1分割画像」および「第2分割画像」の一例である。
具体的には、図7に示すように、画像処理部3bは、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20に基づいてX方向の分割処理を行った分割画像51および分割画像と同様に、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40に基づいてX方向の分割処理を行って分割画像53および分割画像54を生成する。すなわち、画像処理部3bは、第3X線透視画像31(30)における画素E3の画素値をX方向に分割するX方向の分割処理を行って分割画像53を生成するとともに、第4X線透視画像41(40)における画素E4の画素値をX方向に分割するX方向の分割処理を行って分割画像54を生成する。なお、画素E3および画素E4は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1画素」および「第2画素」の一例である。
そして、画像処理部3bは、分割画像53と分割画像54との互いに対応する画素Eの画素値同士を平均した平均画像62(60)を生成する。すなわち、画像処理部3bは、分割画像53の画素E53の画素値と、(画素E53に対応する)分割画像54の画素E54の画素値とを平均して、平均画像62の画素E62とする。これにより、図5に示すように、平均画像61(60)と同様に、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40よりもX方向に解像度が高くなっている(2倍になっている)平均画像62(60)が生成される。すなわち、平均画像62(60)は、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40よりもX方向における解像度が高い(X方向に超解像処理が行われた)超解像画像Ibである。
そして、図8に示すように、画像処理部3bは、(X方向に超解像処理が行われた超解像画像Ibである)平均画像61および平均画像62に基づいて、Y方向の分割処理を行って分割画像55および分割画像56を生成する。すなわち、画像処理部3bは、平均画像61における画素E61の画素値をY方向に分割するY方向の分割処理を行って分割画像55を生成するとともに、平均画像62における画素E62の画素値をY方向に分割するY方向の分割処理を行って分割画像56を生成する。
そして、画像処理部3bは、分割画像55と分割画像56との互いに対応する画素Eの画素値同士を平均した平均画像71(70)を生成する。すなわち、画像処理部3bは、分割画像55の画素E55の画素値と、(画素E55に対応する)分割画像56の画素E56の画素値とを平均して、平均画像71の画素E71とする。これにより、図5に示すように、平均画像61(60)および平均画像62(60)よりもY方向に解像度が高くなっている(2倍になっている)平均画像71(70)が生成される。具体的には、Y方向において、平均画像71(70)の1画素Ec分の長さL5は、平均画像61(60)および平均画像62(60)の1画素Eb分の長さL4の半分となっている。すなわち、平均画像71(70)は、X線透視画像Ia(第1X線透視画像10、第2X線透視画像20、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40)よりもX方およびY方向における解像度が高い(X方向およびY方向に超解像処理が行われた)超解像画像Icである。
なお、図9に示すように、画像処理部3bは、(X方向およびY方向に超解像処理が行われた)超解像画像Icを再構成して、再構成画像70xを生成するように構成されている。すなわち、画像処理部3bは、回転ステージ4を用いた断層撮影により取得された複数のX線透視画像Iaに対して、超解像画像Icを生成する。具体的には、画像処理部3bは、超解像画像Icである(2次元の)平均画像71、72、73、74、…を再構成して3次元の再構成画像70xを生成する。なお、平均画像72は、第1X線透視画像12、第2X線透視画像22、第3X線透視画像32および第4X線透視画像42により生成された超解像画像Icである平均画像72(70)である。平均画像73は、第1X線透視画像13、第2X線透視画像23、第3X線透視画像33および第4X線透視画像43により生成された超解像画像Icである平均画像73(70)である。平均画像74は、第1X線透視画像14、第2X線透視画像24、第3X線透視画像34および第4X線透視画像44により生成された超解像画像Icである平均画像74(70)である。
(超解像画像の生成フロー)
次に、図10~13を参照して、X線透視画像IaよりもX方向およびY方向における解像度が高い超解像画像Icの生成フローを説明する。なお、超解像画像Icの生成に先立って、第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3および第4位置P4において、スキャン撮影が行われることにより、第1X線透視画像10、第2X線透視画像20、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40が生成されているものとする。
まず、図10に示すように、ステップ110において、画像処理部3bは、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20に基づいてX方向に超解像処理を行った超解像画像Ibを生成する。
具体的には、図11に示すように、ステップ111において、画像処理部3bは、第1X線透視画像10の画素E1を、第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第2X線透視画像20において画素E1に対してオーバラップする2つの画素E2の画素値に基づいて、X方向に分割して分割画像51を生成する。
次に、ステップ112において、画像処理部3bは、第2X線透視画像20の画素E2を、第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第1X線透視画像10において画素E2に対してオーバラップする2つの画素E1の画素値に基づいて、X方向に分割して分割画像52を生成する。なお、ステップ111およびステップ112の順序は逆でもよい。
次に、ステップ113において、画像処理部3bは、分割画像51および分割画像52を、互いに対応する画素E同士で平均して平均画像61(X方向において超解像処理が行われた超解像画像Ib)を生成する。
次に、図10に示すように、ステップ120において、画像処理部3bは、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40に基づいてX方向に超解像処理を行った超解像画像Ibを生成する。なお、ステップ110およびステップ120の順序は逆でもよい。
具体的には、図12に示すように、ステップ121において、画像処理部3bは、第3X線透視画像30の画素E3を、第3X線透視画像30と第4X線透視画像40とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第4X線透視画像40において画素E3に対してオーバラップする2つの画素E4の画素値に基づいて、X方向に分割して分割画像53を生成する。
次に、ステップ122において、画像処理部3bは、第4X線透視画像40の画素E4を、第3X線透視画像30と第4X線透視画像40とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第3X線透視画像30において画素E4に対してオーバラップする2つの画素E3の画素値に基づいて、X方向に分割して分割画像54を生成する。なお、ステップ121およびステップ122の順序は逆でもよい。
次に、ステップ123において、画像処理部3bは、分割画像53および分割画像54を、互いに対応する画素E同士で平均して平均画像62(X方向において超解像処理が行われた超解像画像Ib)を生成する。
次に、図10に示すように、ステップ130において、画像処理部3bは、(X方向において超解像処理が行われた超解像画像Ibである)平均画像61および平均画像62に基づいて、さらにY方向に超解像処理を行った超解像画像Icを生成する。
具体的には、図13に示すように、ステップ131において、画像処理部3bは、平均画像61と平均画像62とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけY方向にずらして重ねて表示した場合に、平均画像61の画素E61を、平均画像62において画素E61に対してオーバラップする2つの画素E62の画素値に基づいて、Y方向に分割して分割画像55を生成する。
次に、ステップ132において、画像処理部3bは、平均画像61と平均画像62とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけY方向にずらして重ねて表示した場合に、平均画像62の画素E62を、平均画像61において画素E62に対してオーバラップする2つの画素E61の画素値に基づいて、Y方向に分割して分割画像56を生成する。なお、ステップ131およびステップ132の順序は逆でもよい。
次に、ステップ133において、画像処理部3bは、分割画像55および分割画像56を、互いに対応する画素E同士で平均して平均画像70(X方向およびY方向において超解像処理が行われた超解像画像Ic)を生成する。
(実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、画像処理部3bを、第1X線透視画像10の画素E1の画素値を、第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第2X線透視画像20における画素E1に対してオーバラップする2つの画素E2の画素値に基づいてX方向に分割するX方向の分割処理を行った分割画像50(分割画像51)に基づいて、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20よりもX方向における解像度が高い超解像画像Ibを生成するように構成する。これにより、画素E1の画素値を、2つの画素E2の画素値に基づいて分割するだけの比較的単純な演算により、実際の画素値の分布を考慮して、X方向に分割することができる。すなわち、2つの画素E2の画素値に基づいて画素値を分割するだけの演算なので、従来の超解像処理で行っていた逐次的な演算や多数のパラメータを用いる必要がない。また、実際の画素値E2の分布を考慮して画素E1を分割するので、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20よりも少なくともX方向における解像度が高いとともに一定の画質が確保された超解像画像Ibを生成することができる。その結果、超解像画像Ibを生成する際の計算時間が長くなるのを抑制するとともに一定の超解像効果(画質を低下させることなく解像度を高くする効果)を確保しながら、超解像画像Ibを生成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像処理部3bを、第1X線透視画像10の画素E1の画素値を、第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第2X線透視画像20における画素E1に対してオーバラップする2つの画素E2の画素値およびオーバラップする面積比率に基づいて分割処理を行った分割画像50(分割画像51)に基づいて、超解像画像Ibを生成するように構成する。これにより、画素E1を、画素E1に対してオーバラップする2つの画素E2の画素値に加えて、2つの画素E2のオーバラップする面積比率が考慮されているので、実際の画素値の分布をより精度よく考慮して、X方向に分割することができる。その結果、2つの画素E2のオーバラップする面積比率を考慮しない場合と比較して、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20よりも少なくともX方向における解像度が高いとともにより画質の良い超解像画像Ibを生成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像処理部3bを、第1X線透視画像10における画素E1の画素値を、第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第2X線透視画像20における画素E1に対してオーバラップする2つの画素E2の画素値に基づいて分割処理を行った分割画像51と、第2X線透視画像20における画素E2の画素値を、第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第1X線透視画像10における画素E2に対してオーバラップする2つの画素E1の画素値に基づいて分割処理を行った分割画像52とに基づいて、超解像画像Ibを生成するように構成する。これにより、分割画像51または分割画像52の一方のみを考慮して超解像画像Ibを生成する場合と比較して、分割画像51および分割画像52の両方を考慮して超解像画像Ibを生成することにより、X方向における画素値の分割の精度を向上することができる。その結果、分割画像51または分割画像52の一方のみを考慮して超解像画像Ibを生成する場合と比較して、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20よりも少なくともX方向における解像度が高いとともにより画質の良い超解像画像Ibを生成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像処理部3bを、分割画像51と分割画像52とを、互いに対応する画素Eにおいて平均した平均画像61を生成することにより、超解像画像Ibを生成するように構成する。これにより、平均画像61を生成しない場合と比較して、分割画像51と分割画像52との間に生じる誤差を低減することができるので、X方向における画素値の分割の精度を容易に向上することができる。
また、本実施形態では、上記のように、検出器2は、第1位置P1および第2位置P2に加えて、第1位置P1および第2位置P2からそれぞれ1画素分よりも小さい移動量だけX方向に直交するY方向へ平行移動させた第3位置P3および第4位置P4とにおいて検出するように構成する。そして、画像処理部3bを、第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3および第4位置P4において検出されたX線に基づいて、それぞれ、第1X線透視画像10、第2X線透視画像20、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40を生成するように構成する。また、画像処理部3bを、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20に基づいてX方向の分割処理を行った分割画像50(51、52)と、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40に基づいてX方向の分割処理を行った分割画像50(53、54)とに基づいて、X方向における分割処理と同様の処理をY方向に対して行うことにより、第1X線透視画像10、第2X線透視画像20、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40よりもX方向およびY方向における解像度が高い超解像画像Icを生成するように構成する。これにより、X方向に加えてY方向においても解像度が高いとともに一定の画質が確保された超解像画像Icを生成することができるので、X方向のみにおいて解像度が高い場合と比較して、X方向とY方向とにおいて、解像度の程度に偏りのない超解像画像Icを生成することができる。また、一般的な表示装置における画素Eは、マトリクス状に配列された検出素子2aの行方向(X方向)および列方向(Y方向)におけるサイズが等しいので、X方向とY方向との解像度が異なる場合のように、X方向とY方向とにおける画素サイズを調整する画像の補間処理等の超解像画像Icを表示装置(図示しない)に表示させるための後工程を簡略化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像処理部3bを、第1X線透視画像10と第2X線透視画像20とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第2X線透視画像20の端部において、第1X線透視画像10の画素E1に対してオーバラップする画素E2が1つしかない場合には、オーバラップする1つの画素E2の画素値に基づいて、もう1つのオーバラップする画素E2を仮想的に生成するように構成する。これにより、もう1つのオーバラップする画素Eを仮想的に生成することにより、第1X線透視画像10の端部に位置する画素E1に対してオーバラップする画素E2が1つしかない場合でも、画素E1を分割する演算を確実に行うことができる。また、画像処理部3bを、第1X線透視画像10の端部において、第2X線透視画像20の画素E2に対してオーバラップする画素E1が1つしかない場合には、オーバラップする1つの画素E1の画素値に基づいて、もう1つのオーバラップする画素E1を仮想的に生成するように構成する。これにより、もう1つのオーバラップする画素E1を仮想的に生成することにより、第2X線透視画像20の端部に位置する画素E2に対してオーバラップする画素E1が1つしかない場合でも、画素E2をX方向に分割する演算を確実に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、検出器2を、X線源1から照射されたX線を、第1位置P1(第3位置P3)と、第1位置P1(第3位置P3)から1画素Ea分(の長さL4)の半分の長さL5分だけX方向へ平行移動させた第2位置P2(第4位置P4)とにおいて検出するように構成する。これにより、2つの画素E2(画素E4)のオーバラップする面積比率が等しくなる(1対1になる)ので、画素E1(画素E3)の画素値を、画素E1(画素E3)に対してオーバラップする2つの画素E2(画素E4)の画素値自体の比率により、X方向に分割することができる。その結果、2つの画素E2(画素E4)のオーバラップする面積比率を2分割以外の比率に分割する場合と比較して、分割処理における演算を簡略化することができるので、超解像画像Ibを生成する際の計算時間が長くなるのをより抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、検出器2を、X線源1から照射されたX線をX方向を回転軸として回転しながら複数の方向から検出する検出動作と、X方向への平行移動とを、交互に繰り返し行うことにより、断層撮影を行うように構成する。これにより、ノンヘリカルスキャン型の断層撮影を行うX線撮影装置100において、超解像画像Ibを生成する際の計算時間が長くなるのを抑制するとともに一定の超解像効果を確保しながら超解像画像Ib、Icを生成することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、画像処理部3bを、仮想的な画素Eを、隣接する画素Eの画素値と等しい画素値となるように生成するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部を、仮想的な画素の画素値を、隣接する画素と異なる画素値となるように生成するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、X線の検出位置を、1画素Ea分の長さL4の半分の長さL5分だけ平行移動させるとともに、画像処理部3bを、第1X線透視画像10(第3X線透視画像30)と第2X線透視画像20(第4X線透視画像40)とを(X線の検出位置の)移動量に対応する分だけX方向にずらして重ねて表示した場合に、第1X線透視画像10(第3X線透視画像30)の画素E1(画素E3)の画素値を、第2X線透視画像20(第4X線透視画像40)における画素E1(画素E3)に対してそれぞれ半分ずつがオーバラップする2つの画素E2(画素E4)の画素値に基づいて半分に分割するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、X線の検出位置を、1画素分の長さの半分よりも長い長さ分だけ平行移動させるように構成してもよいし、1画素分の長さの半分よりも短い長さ分だけ平行移動させるように構成してもよい。この場合、画像処理部を、「(特許請求の範囲の)第1画像」の「(特許請求の範囲の)第1画素」の画素値を、「(特許請求の範囲の)第2画像」における「第1画素」に対してオーバラップする2つの「(特許請求の範囲の)第2画素」の画素値およびオーバラップする面積比率に基づいて分割処理を行って分割画像を生成するように構成すればよい。
また、上記実施形態では、画像処理部3bを、X方向またはY方向のいずれかに平行移動させた位置において検出されたX線に基づくX線透視画像Ia同士を分割して、分割画像50を生成するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部を、X方向およびY方向のいずれにも平行移動(X方向およびY方向に対して斜めに平行移動)させた位置において検出されたX線に基づくX線透視画像同士を分割して、分割画像を生成するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、画像処理部3bを、2つの分割画像50を互いに対応する画素Eにおいて平均した平均画像60を生成することにより、超解像画像Ibを生成するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部を、1つの分割画像自体を超解像画像として処理するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、X線撮影装置100を、超解像画像Icの生成に先立って、第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3および第4位置P4において、スキャン撮影が行われることにより、第1X線透視画像10、第2X線透視画像20、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40が生成されているものとして構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、一の超解像画像の生成に必要なX線透視画像が生成された時点で、他の超解像画像の生成に必要なX線透視画像が生成される前に、一の超解像画像の生成を開始するように構成してもよい。たとえば、上記実施形態の例に当てはめると、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20が生成された時点で、第3X線透視画像30および第4X線透視画像40が生成されていない場合でも、第1X線透視画像10および第2X線透視画像20に基づいてX方向に超解像処理を行った超解像画像Ibの生成を開始してもよい。
また、上記実施形態では、画像処理部3bを、2つのX線透視画像Iaに基づいて、超解像画像Ibを生成するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部を、3つ以上のX線透視画像に基づいて、超解像画像を生成するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、画像処理部3bを、X方向およびY方向において超解像処理が行われた超解像画像Icを再構成して、再構成画像70xを生成するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部を、X方向またはY方向のいずれかのみにおいて超解像処理が行われた超解像画像を再構成して、再構成画像を生成するように構成してもよい。この場合、超解像処理を行わない方向における、X線の検出位置が異なるX線透視画像が不要となる。
また、上記実施形態では、ノンヘリカルスキャン型の断層撮影を行うX線撮影装置100において、超解像画像Ib、Icを生成するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、(螺旋状に動作する)ヘリカルスキャン型の断層撮影を行うX線撮影装置において、超解像画像を生成するように構成してもよい。また、断層撮影を行わないX線撮影装置において、超解像画像を生成するように構成してもよい。
1 X線源
2 検出器
3b 画像処理部
5 検出器移動機構(移動機構)
10(11、12、13、14) 第1X線透視画像(第1画像)
20(21、22、23、24) 第2X線透視画像(第2画像)
30(31、32、33、34) 第3X線透視画像(第3画像)
40(41、42、43、44) 第4X線透視画像(第4画像)
50 分割画像
51、53 分割画像(第1分割画像)
52、54 分割画像(第2分割画像)
60(61、62) 平均画像
90 回転軸
100 X線撮影装置
E(Ea、Eb、Ec) 画素
E1、E3 画素(第1画素)
E2、E4 画素(第2画素)
Ib、Ic 超解像画像
P1 第1位置
P2 第2位置
P3 第3位置
P4 第4位置

Claims (8)

  1. X線源と、
    前記X線源から照射されたX線を、第1位置と、前記第1位置から1画素分よりも小さい移動量だけ第1方向へ平行移動させた第2位置とにおいて検出する検出器と、
    前記第1位置において検出されたX線に基づいて第1画像を生成するとともに、前記第2位置において検出されたX線に基づいて第2画像を生成する画像処理部と、
    前記検出器によるX線の検出位置を、前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記画像処理部は、前記第1画像および前記第2画像の一方の第1画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とを前記移動量に対応する分だけ前記第1方向にずらして重ねて表示した場合に、前記第1画像および前記第2画像の他方における前記第1画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値に基づいて、前記第1方向に分割する前記第1方向の分割処理を行った分割画像に基づいて、前記第1画像および前記第2画像よりも前記第1方向における解像度が高い超解像画像を生成するように構成されている、X線撮影装置。
  2. 前記画像処理部は、前記第1画像および前記第2画像の一方の前記第1画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とを前記移動量に対応する分だけ前記第1方向にずらして重ねて表示した場合に、前記第1画像および前記第2画像の他方における前記第1画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値およびオーバラップする面積比率に基づいて前記分割処理を行った前記分割画像に基づいて、前記超解像画像を生成するように構成されている、請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記画像処理部は、前記第1画像における前記第1画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とを前記移動量に対応する分だけ前記第1方向にずらして重ねて表示した場合に、前記第2画像における前記第1画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値に基づいて前記分割処理を行った第1分割画像と、前記第2画像における第2画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とを前記移動量に対応する分だけ前記第1方向にずらして重ねて表示した場合に、前記第1画像における前記第2画素に対してオーバラップする2つの画素の画素値に基づいて前記分割処理を行った第2分割画像とに基づいて、前記超解像画像を生成するように構成されている、請求項1または2に記載のX線撮影装置。
  4. 前記画像処理部は、前記第1分割画像と前記第2分割画像とを、互いに対応する画素において平均した平均画像を生成することにより、前記超解像画像を生成するように構成されている、請求項3に記載のX線撮影装置。
  5. 前記検出器は、前記第1位置および前記第2位置に加えて、前記第1位置および前記第2位置からそれぞれ1画素分よりも小さい前記移動量だけ前記第1方向に直交する第2方向へ平行移動させた第3位置および第4位置とにおいて検出するように構成されており、
    前記画像処理部は、前記第1位置、前記第2位置、前記第3位置および前記第4位置において検出されたX線に基づいて、それぞれ、前記第1画像、前記第2画像、第3画像および第4画像を生成するとともに、前記第1画像および前記第2画像に基づいて前記第1方向の前記分割処理を行った前記分割画像と、前記第3画像および前記第4画像に基づいて前記第1方向の前記分割処理を行った前記分割画像とに基づいて、前記第1方向における前記分割処理と同様の処理を前記第2方向に対して行うことにより、前記第1画像、前記第2画像、前記第3画像および前記第4画像よりも前記第1方向および前記第2方向における解像度が高い前記超解像画像を生成するように構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  6. 前記画像処理部は、前記第1画像または前記第2画像の他方の端部において、前記第1画像と前記第2画像とを前記移動量に対応する分だけ前記第1方向にずらして重ねて表示した場合に、前記第1画像および前記第2画像の一方の前記第1画素に対してオーバラップする画素が1つしかない場合には、前記オーバラップする1つの画素の画素値に基づいて、もう1つの前記オーバラップする画素を仮想的に生成するように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  7. 前記検出器は、前記X線源から照射されたX線を、前記第1位置と、前記第1位置から1画素分の半分の長さ分だけ前記第1方向へ平行移動させた前記第2位置とにおいて検出するように構成されている、請求項2に記載のX線撮影装置。
  8. 前記検出器は、前記X線源から照射されたX線を、第3方向を回転軸として回転しながら複数の方向から検出する検出動作と、前記第3方向への平行移動とを、交互に繰り返し行うことにより、断層撮影を行うように構成されている、請求項1~7のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
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