JP7202233B2 - 保全システム、保全方法および保全プログラム - Google Patents
保全システム、保全方法および保全プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7202233B2 JP7202233B2 JP2019057989A JP2019057989A JP7202233B2 JP 7202233 B2 JP7202233 B2 JP 7202233B2 JP 2019057989 A JP2019057989 A JP 2019057989A JP 2019057989 A JP2019057989 A JP 2019057989A JP 7202233 B2 JP7202233 B2 JP 7202233B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- damage
- maintenance
- input
- degree
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Description
この特許文献1の配管補修用ゴムバンドは、損傷箇所を含む管壁を外面側から比較的強い力で巻き付けることで、流体の漏れを止めるものである。
(a)「管路設備」の損傷箇所について「損傷情報」を入力する、
(b)所定期間経過後に、同じ損傷箇所について「経時変化」を示す「損傷情報」を入力する、
といった手順を踏むと、これらの情報に基づいて、保全情報が生成されるように構成されている。
図1に示すように、本実施形態にかかる保全システム1は、通信機器の一例である携帯端末10と、管理サーバ20とを備え、これらは、公衆通信回線2を介して互いに通信可能に構成されている。なお、上記保全システム1と、携帯端末10とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「保全システム」と、「入力手段」とに該当する。
まず、携帯端末10について図1、図6および図7を参照しつつ説明する。
携帯端末10は、公衆通信回線2を介して他の通信機器(本実施形態では、管理サーバ20)と通信可能な「データ通信機能」および「写真撮像機能」等が設けられた公知の機器(本実施形態では、いわゆる「スマートフォン」)である。
図6に示すように、本実施形態では、保全システム1を利用するのにあたり、「保全情報」の取得(診断)を求める管路(ガス管)の「損傷情報」を、管理サーバ20に登録するように構成されている。
(a)まず、診断対象となる管路を識別することが可能な識別情報(「登録ID」)を入力する(図6(a)および(b)参照)、
(b)次に、その管路の「基本情報」として、
・「設置場所」を示す情報(「道路内」の配管(埋設管)であるか、「道路外」(埋設管以外)の配管であるか、といった情報)、
・「灯内外」の種別を示す情報(「灯外」の配管であるか、「灯内(屋内)」の配管であるか、「灯内(屋外)」の配管であるか、といった情報)、
・「管種」を示す情報(「鉄管」、「PE管」および「その他」の何れであるのか、といった情報)
・損傷箇所を示す情報(「直管部」および「継手部」の何れであるのか、といった情報)、および、
・管路を敷設した「施工日」、
を入力する(図6(c)および(d)参照)、
(c)その後、現在の管路の「損傷情報」として、
・「漏えいの有無」を示す情報、
・漏えいしている場合、その箇所の「孔の大きさ」を示す情報(「ピンホール」、「~3φ」および「3φ~5φ」、といった情報)、
・管路の「サビの色」を示す情報、および、
・「損傷箇所の画像」(特許請求の範囲に記載の「画像情報」に該当)
を入力する(図6(f)~(h)参照)、
といった手順を踏むことによりおこなわれるように構成されている。なお、上記「漏えいの有無」を示す情報、管路の「サビの色」を示す情報および「損傷箇所の画像」が特許請求の範囲に記載の「管路設備の損傷度合いを示す損傷情報」に、また、上記「損傷箇所の画像」が特許請求の範囲に記載の「画像情報」に、それぞれ、該当する。
(a)まず、「登録ID」を入力する(図6(e)参照)、
(b)次に、(「基本情報」を入力することなく、)現在の「損傷情報」(「経時変化」を示す「損傷情報)を入力する(図6(f)~(h)参照)、
ことによって、これをおこなうことができるように構成されている。なお、上記管路(損傷箇所)の登録をおこなった後に入力される「損傷情報」が、特許請求の範囲に記載の「管路設備の損傷度合いを示す損傷情報」および「経時変化」を示す「損傷情報」に該当する。
・診断対象の管路について管理サーバ20にはじめて送信する「損傷情報」を「登録損傷情報」と、
・それ以降に送信する(「経時変化」を示す)「損傷情報」を「経時変化損傷情報」と、
・これら「登録損傷情報」および「経時変化損傷情報」をまとめていうときは「損傷情報」と、
称することとする。
次に、管理サーバ20について図1~図4を参照しつつ説明する。
図1に示すように、管理サーバ20は、制御装置21と、通信部24と、表示部25と、入力部26とを備えている。なお、上記制御装置21が特許請求の範囲に記載の「コンピュータ」に該当する。
制御装置21は、中央処理部22(CPU:Central Processing Unit)と、記憶部23とを有し、通信部24、表示部25および入力部26と電気的に接続されている。なお、上記中央処理部22と、記憶部23とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「制御手段」、「判定手段」、「推定手段」および「比較手段」と、「記憶手段」とに該当する。
中央処理部22は、記憶部23に記憶された各種プログラムを読み込み、所定の演算処理をおこなって、表示部25に所定の画像を表示させる制御等をおこなう。
(a)「基本情報」および「登録損傷情報」(「漏えいの有無」を示す情報や管路の「サビの色」等の損傷度合いを示す情報(図6(f)~(h)参照))に基づいて、管路の損傷のレベル(本実施形態では、「レベル1」~「レベル5」の「5段階」、以下、「損傷レベル」と称す)を決定する、
(b)決定した「損傷レベル」に基づいて、「保全情報」を生成する(図7参照)、
等の制御をおこなう。
(a)受信した「経時変化損傷情報」(「漏えいの有無」を示す情報や管路の「サビの色」等の損傷度合いを示す情報(図6(f)~(h)参照))に基づいて「損傷レベル」を決定する、
(b)「前回診断日」から「今回診断日」までの期間(以下、「診断間隔」と称す)等を算出する、
(c)前回の「損傷レベル」、今回の「損傷レベル」、「診断間隔」、および、記憶部23に記憶された基準値(後述する進行度合い基準情報記憶領域23Eに記憶された「基準情報」)等に基づいて、損傷の進行度合いを分析(推定)する、
(e)分析した進行度合い等に基づいて「保全情報」を生成する(図7参照)、
ように構成されている。
記憶部23は、ROM(Read Only Memory)等の半導体メモリーからなり、
(a)保全システム1の基本動作を司る基本動作プログラムや、後述する「保全情報生成処理」を実行するためのプログラム(以下、「保全情報生成プログラム」と称す)が記憶される記憶領域を有するほか、
(b)登録情報記憶領域23A、履歴情報記憶領域23B、指標情報記憶領域23C、生成情報記憶領域23Dおよび進行度合い基準情報記憶領域23Eを有している。なお、上記「保全情報生成プログラム」が特許請求の範囲に記載の「保全プログラム」に該当する。
図2(a)に示すように、登録情報記憶領域23Aは、ユーザが(新規に)登録した情報、すなわち、管路(損傷箇所)についてユーザが「初めて」入力した情報(「登録ID」、「基本情報」および「登録損傷情報」)を記憶する領域である(図6(b)~(d)および(f)~(h)参照)。
具体的に、登録情報記憶領域23Aには、受信した登録した「登録ID」に対応させて、
(a)「登録日」、「設置場所」、「灯内外」、「管種」、「損傷箇所」および「施工日」を示す情報(「基本情報」)、および、
(b)「漏えい有無」、「孔径」および「サビの色」を示す情報(「登録損傷情報」)、
が記憶されるようになっている。
図2(b)に示すように、履歴情報記憶領域23Bは、「登録ID」とともに「経時変化損傷情報」を受信した際に、その情報を記憶する領域である(図6(e)~(h)参照)。
具体的に、履歴情報記憶領域23Bには、「登録ID」に対応させて、
(a)今回受信した「経時変化損傷情報」(「今回診断情報」)、および、前回受信した「登録損傷情報」または「経時変化損傷情報」(「前回診断情報」)が記憶されるとともに、
(b)中央処理部22により算出される、
・「診断間隔」(保全システム1の前回診断日から今回診断日までの期間)、
・「診断回数」、および、
・その管路の「敷設年数」、
といった情報(「経時変化情報」)が記憶されるようになっている。なお、本実施形態では、登録情報記憶領域23Aと同様に、履歴情報記憶領域23Bにも、今回の「経時変化損傷情報」に基づいて決定された「損傷レベル」を示す情報、および、今回受信した「損傷箇所の画像」を示す情報(図示省略、図6(h)参照)が、「登録ID」に対応して記憶されるように構成されている。
図3に示すように、指標情報記憶領域23Cは、管路(損傷箇所)の「損傷レベル」を決定する際の指標となる情報(以下、「指標情報」と称す)を記憶する領域である。なお、上記「指標情報」が特許請求の範囲に記載の「指標情報」に該当する。
・「設置場所:屋内」+「管種:鉄管」+「損傷箇所:直管部」といった組み合わせや、
・「設置場所:屋内」+「管種:鉄管」+「損傷箇所:継手部」といった組み合わせ、
ごとに、基準となる「サビの色」、「外面状態」および「内面状態」を示す情報(画像情報)が、「5段階」の「損傷レベル」に対応して複数記憶されている。なお、図3は、管路の「設置場所」が「道路外」(「灯内(屋内)」)、管種が「鉄管」、損傷箇所が「継手部」である場合の「指標情報」を示したものである。
(a)診断対象である管路の「設置場所」、「管種」および「損傷箇所」等(「基本情報」)を確認して、これに対応する「指標情報」を抽出する、
(b)受信した「損傷情報」(例えば、「サビの色:3」(図6(g)参照))と、指標情報記憶領域23Cに記憶された「指標情報」(例えば、「サビの色:3」(図3参照))とに基づいて、「損傷レベル」(例えば、「損傷レベル:3」(図3参照))を決定する、
等の制御をおこなうように構成されている。
このような手法としては、例えば、
(a)公知の画像認識技術を用いて、受信した「損傷箇所の画像」(「損傷情報」、図6(h)参照)から管路の損傷状態(例えば、損傷範囲(サビの範囲)やサビの色)を認識(画像認識)する、
(b)画像認識された損傷状態と、指標情報記憶領域23Cに記憶された「損傷レベル:1」~「損傷レベル:5」の各画像(例えば、図3に示す「外面状態」の画像)とを比較して、最も近似する「外面状態」の画像を抽出する、
(c)抽出された「外面状態」の画像に基づいて、「損傷レベル」を決定する、
といった技術を採用することが可能である。
生成情報記憶領域23Dは、「損傷レベル」に応じて、管路の「保全情報」を生成するための情報を記憶する領域である。なお、上記生成情報記憶領域23Dに記憶される情報が特許請求の範囲に記載の「生成情報」に該当する。
例えば、生成情報記憶領域23Dには、「保全情報」を生成するための情報として、
(a)管路の取り替えの「緊急度」に関する情報等のほか(図示省略)、
(b)管路の修理に関する情報(以下、「修理情報」と称す)(図4(a)参照)
が記憶されている。なお、上記「修理情報」が特許請求の範囲に記載の「修理情報」に該当する。
(a)「設置場所:屋内」、
(b)(漏えい箇所の)「孔径:4φ」、および、
(c)「損傷レベル:4」
である場合、中央処理部22は、生成情報記憶領域23Dに記憶された「修理情報」(図4(a)参照)に基づいて、「孔径3φ」まで修理することが可能な
・「ES工法」(2種類の部材を混ぜ合わせた状態で硬化する樹脂剤を管路の外面に取り付ける工法)や
・「コメット工法」(管路内に液状の樹脂剤を流し込む工法)
ではなく、「孔径:4φ」以上でも修理することが可能な、
・「R2工法」((LEDライトを照射すると硬化する)樹脂剤を管路の外面に取り付けてLEDライトを照射する工法)、
を選定する処理をおこなう。
図4(b)に示すように、進行度合い基準情報記憶領域23Eは、管路の損傷が進行する基準年数を示す情報(以下、「基準情報」と称す)を「5段階」の「損傷レベル」に対応して記憶する領域である。なお、上記「基準情報」が特許請求の範囲に記載の「基準情報」に該当する。
具体的に、進行度合い基準情報記憶領域23Eには、
(a)管路の「敷設年数:0~3年目」(3年間)の場合、「損傷レベル:1」
(b)管路の「敷設年数:4~6年目」(3年間)の場合、「損傷レベル:2」
(c)管路の「敷設年数:7~9年目」(3年間)の場合、「損傷レベル:3」
(d)管路の「敷設年数:10~12年目」(3年間)の場合、「損傷レベル:4」
(e)管路の「敷設年数:13~15年目」(3年間)の場合、「損傷レベル:5」
といった「基準情報」が記憶されている。
・前回の診断結果が「損傷レベル:2」(「敷設年数:5年目」)
・今回の診断結果が「損傷レベル:4」(「敷設年数:7年目」)
である場合(「診断間隔:2年」で「損傷レベル」が「2」上昇した場合)、進行度合い基準情報記憶領域23Eに記憶された、
(a)「3年」経過するごとに「損傷レベル」が「1」上昇する、といった情報や、
(b)「敷設年数:7年目」では「損傷レベル:3」、といった情報、
に基づいて、損傷の進行度合いが「早い」といった結果を導き出す処理をおこなう。
なお、進行度合い基準情報記憶領域23Eに記憶される情報は、「設置場所」や「管種」等を問わずして、一律に定めてもよく、また、指標情報記憶領域23Cのように、管路の「設置場所」、「管種」および「損傷箇所」等の各種組み合わせに応じて、異ならせることも可能である。
図1に示すように、通信部24は、公衆通信回線2を介して、携帯端末10等の通信機器と通信可能なインターフェイスである。
表示部25は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)からなり、中央処理部22からの指令に基づいて所定の画像、例えば、登録情報記憶領域23A~進行度合い基準情報記憶領域23Eの各記憶領域に記憶された情報や、「管路設備」を診断した診断結果を示す画像を表示する。
入力部26は、例えば、公知のキーボードやタッチパネルからなり、指標情報記憶領域23C~進行度合い基準情報記憶領域23Eの各記憶領域に記憶された情報を書き換える場合、その情報等を入力することが可能な装置である。
次に、管理サーバ20において実行される「保全情報生成プログラム」を用いた制御処理(以下、「保全情報生成処理」と称す)について図1~図7を参照しつつ説明する。
なお、以下においては、説明の便宜上、
(a)通信機器の一例である携帯端末10から「損傷情報」が送信されること、
(b)携帯端末10と管理サーバ20とが通信可能な状態となっていること、
を前提として説明する。
図1および図5に示すように、「保全情報生成処理」は、主に、中央処理部22において実行され、損傷情報受信判定処理S100をおこなうことから始まる。
中央処理部22は、「損傷情報」を受信したと判定すると、ステップS200に処理を移し、「損傷情報」を受信していないと判定すると、本処理を繰り返し実行する。
図1および図5に示すように、中央処理部22は、ステップS200において、診断対象である管路の「損傷レベル」を決定する処理(損傷レベル決定処理)をおこなう。なお、本処理が特許請求の範囲に記載の「損傷レベル決定工程」および「損傷レベル決定ステップ」に該当する。
中央処理部22は、損傷レベル決定処理S200をおこなった後、ステップS300に処理を移す。
中央処理部22は、ステップS300において、今回診断する管路について、以前診断したことがあるか否かを判定する処理(診断回数確認処理)をおこなう。なお、本処理が特許請求の範囲に記載の「判定工程」および「判定ステップ」に該当する。
(a)「診断回数:1回」である場合、携帯端末10から「登録ID」、「基本情報」および「登録損傷情報」が送信される一方(図6(a)~(d)および(f)~(h)参照)、
(b)「診断回数:2回」以上である場合、携帯端末10から「登録ID」および「経時変化損傷情報」が送信される(図6(a)および(e)~(h)参照)、
ように構成されている。
図1、図2(a)および図5に示すように、中央処理部22は、ステップS400において、受信した「登録ID」に対応して、
(a)「登録損傷情報」、
(b)「基本情報」、および、
(b)損傷レベル決定処理S200で決定した「損傷レベル」、
を登録情報記憶領域23Aに記憶させる処理(登録情報記憶処理)をおこなう。なお、本処理が特許請求の範囲に記載の「記憶工程」および「記憶ステップ」に該当する。
中央処理部22は、登録情報記憶処理S400をおこなった後、ステップS500に処理を移す。
図1および図5に示すように、中央処理部22は、ステップS500において、
(a)登録情報記憶領域23A(図2(a)参照)に記憶された情報(登録情報記憶処理S400)、
(b)生成情報記憶領域23D(図4(a)参照)に記憶された情報(例えば、管路の取り替えの緊急度(図示省略)や「修理情報」)、
等に基づいて、「保全情報」を生成する処理(登録保全情報生成処理)をおこなう。なお、本処理が特許請求の範囲に記載の「保全情報生成処理」および「保全情報生成ステップ」に該当する。
中央処理部22は、登録保全情報生成処理S500をおこなった後、ステップS900に処理を移す。
図1、図2(b)および図5に示すように、中央処理部22は、ステップS600において、受信した「登録ID」に対応して、
(a)「経時変化損傷情報」およびステップS200の処理で決定した「損傷レベル」を示す情報(図2(b)の「今回診断情報」参照)、
(b)前回診断した診断結果を示す情報(図2(b)の「前回診断情報」参照)、および、
(c)後述する「経時変化情報」(図2(b)の「経時変化情報」参照)、
を履歴情報記憶領域23Bに記憶させる処理(履歴情報記憶処理)をおこなう。なお、本処理が特許請求の範囲に記載の「記憶工程」および「記憶ステップ」に該当する。
(a)登録情報記憶領域23A(今回の診断が「2回目」の場合、図2(a)参照)や履歴情報記憶領域23B(今回の診断が「3回目」以上の場合)に記憶された情報に基づいて、
・「登録ID」に対応する管路について過去に診断を受けた回数(「診断回数」)
・「診断間隔」(前回診断日から今回診断日までの期間)、および、
・対象となる管路の「敷設年数」
等を算出するとともに、
(b)算出した各種情報(「経時変化情報」)を履歴情報記憶領域23Bに記憶する、
ように構成されている。
(a)「施工日」、「前回診断日」および「今回診断日」に基づいて、「診断回数」(「2回」)、「診断間隔」(「2年」)、「敷設年数」(「7年」)について算出したうえで、
(b)これら算出した情報を履歴情報記憶領域23Bに記憶させる、
制御をおこなうように構成されている。
中央処理部22は、履歴情報記憶処理S600をおこなった後、ステップS700に処理を移す。
図1、図2(b)、図4(b)および図5に示すように、中央処理部22は、ステップS700において、
(a)履歴情報記憶領域23B(図2(b)参照)に記憶された情報、および、
(b)進行度合い基準情報記憶領域23E(図4(b)参照)に記憶された情報
に基づいて、損傷の進行度合いを分析(推定)する処理(進行度合い分析処理)をおこなう。なお、本処理が特許請求の範囲に記載の「推定工程」および「推定ステップ」に該当する。
(a)履歴情報記憶領域23Bに記憶された情報から、「敷設年数:7年」、「診断間隔:2年」、今回の「損傷レベル:4」および前回の「損傷レベル:2」等の情報を抽出する、
(b)抽出した情報に基づいて、
・「損傷レベル」が「2年」で「2」段階上昇している、
・「敷設年数:7年」目で「損傷レベル:4」である、
といった点を確認する、
(c)上記把握した情報と、進行度合い基準情報記憶領域23Eに記憶された情報、例えば、
・「3年」経過するごとに「損傷レベル」が「1」上昇する、といった情報や、
・「敷設年数:7年目」では「損傷レベル:3」といった情報
とを比較する、
(d)比較した結果、
・「損傷レベル」の上昇度合い、および、
・「敷設年数」における「損傷レベル」、
の何れにおいても、損傷の進行度合いが「早い」等の結論を導き出す、
等の処理をおこなう。
中央処理部22は、進行度合い分析処理S700をおこなった後、ステップS800に処理を移す。
図1、図2(b)、図4(a)および図5に示すように、中央処理部22は、ステップS800において、
(a)履歴情報記憶領域23B(図2(b)参照)に記憶された情報、
(b)進行度合い分析処理S700で分析した分析結果、
(c)生成情報記憶領域23D(図4(a)参照)に記憶された情報(例えば、管路の取り替えの緊急度や「修理情報」)
等に基づいて、「保全情報」を生成する処理(経時変化保全情報生成処理)をおこなう。なお、本処理が特許請求の範囲に記載の「保全情報生成工程」および「保全情報生成ステップ」に該当する。
中央処理部22は、経時変化保全情報生成処理S800をおこなった後、ステップS900に処理を移す。
図1、図5および図7に示すように、中央処理部22は、ステップS900において、登録保全情報生成処理S500または経時変化保全情報生成処理S800で生成した保全情報を携帯端末10に送信する処理(保全情報出力処理)をおこなう。これにより、携帯端末10には、管理サーバ20において生成された保全情報が表示されることとなる。なお、図7は、上記「登録ID:×××aaa」(図2(b)参照)の管路を診断したときの保全情報を示している。
(a)損傷レベル決定処理S200で決定した「損傷レベル」等(図7(a)参照)、および、
(b)指標情報記憶領域23C(図3参照)に記憶された、上記「損傷レベル」に対応する管路の「内面状態」(図7(b)参照)、
が順に表示された後、
(c)保全情報(図7(c)参照)、
が表示されるように構成されている。なお、図7(c)に示すように、「修理情報」を表示する場合、その修理(工法)のやり方を示す「動画」を表示するのが好ましい。
本実施形態では、保全情報出力処理S900をおこなった後、再び、ステップS100に処理を移すように構成されている。
(a)管路の損傷箇所について「損傷情報」を送信する、
(b)その後、同じ損傷箇所について「経時変化損傷情報」を送信する、
といった手順を踏むと、これらの情報に基づいて、保全情報が生成されるように構成されている。
2 公衆通信回線
10 携帯端末
20 管理サーバ
21 制御装置
22 中央処理部
23 記憶部
23A 登録情報記憶領域
23B 履歴情報記憶領域
23C 指標情報記憶領域
23D 生成情報記憶領域
23E 進行度合い基準情報記憶領域
24 通信部
25 表示部
26 入力部
Claims (5)
- 管路設備の損傷レベルに応じて保全情報を生成する保全システムであって、
前記保全システムは、
前記管路設備の損傷度合いを示す損傷情報を入力可能な入力手段と、
前記損傷レベルを決定する際の指標となる指標情報と前記保全情報を生成するための生成情報とを記憶する記憶手段と、
前記入力手段により入力された前記損傷情報と前記記憶手段に記憶された前記指標情報とに基づいて前記損傷レベルを決定するとともに決定された前記損傷レベルと前記記憶手段に記憶された前記生成情報とに基づいて前記保全情報を生成する制御手段と、
を備え、
前記生成情報は、前記管路設備を修理する修理方法を示す修理情報を含み、
前記記憶手段には、
前記入力手段により入力された前記損傷情報が記憶され、
前記制御手段は、
前記記憶手段に既に記憶された前記損傷情報に基づいて前記入力手段により入力された前記損傷情報が経時変化を示すものであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記経時変化を示すものであると判定されると、前記管路設備の損傷の進行度合いを推定する推定手段と、を有し、
前記推定手段により推定された前記進行度合いに基づいて前記保全情報を生成する、
ことを特徴とする保全システム。 - 前記記憶手段には、
前記進行度合いの基準となる基準情報が記憶され、
前記制御手段は、
前記推定手段により推定された前記進行度合いと前記記憶手段に記憶された前記基準情報とを比較する比較手段をさらに有し、
前記比較手段により比較された比較結果に基づいて前記保全情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の保全システム。 - 前記損傷情報は、
前記管路設備の損傷箇所を含む画像を示す画像情報を含む、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保全システム。 - 管路設備の損傷レベルに応じて保全情報を生成する保全システムを用いた保全方法であって、
前記保全システムは、
前記管路設備の損傷度合いを示す損傷情報を入力可能な入力手段と、
前記損傷レベルを決定する際の指標となる指標情報と前記保全情報を生成するための生成情報とを記憶する記憶手段と、
備え、
前記生成情報は、前記管路設備を修理する修理方法を示す修理情報を含み、
前記保全方法は、
前記入力手段を用いて前記損傷情報を入力する入力工程と、
前記入力手段により入力された前記損傷情報と前記記憶手段に記憶された前記指標情報とに基づいて前記損傷レベルを決定する損傷レベル決定工程と、
前記損傷レベル決定工程をおこなうことにより決定された前記損傷レベルと前記記憶手段に記憶された前記生成情報とに基づいて前記保全情報を生成する保全情報生成工程と、
前記入力手段により入力された前記損傷情報を前記記憶手段に記憶させる記憶工程と、
前記記憶工程をおこなうことにより記憶された前記損傷情報に基づいて前記入力手段により入力された前記損傷情報が経時変化を示すものであるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程をおこなうことによって前記経時変化を示すものであると判定されると、前記管路設備の損傷の進行度合いを推定する推定工程と、
を含み、
前記保全情報生成工程は、
前記推定工程をおこなうことにより推定された前記進行度合いに応じて前記保全情報を生成する工程を含む、
ことを特徴とする保全方法。 - 管路設備の損傷レベルに応じて保全情報を生成する保全システムを用いた保全プログラムであって、
前記保全システムは、
前記管路設備の損傷度合いを示す損傷情報を入力可能な入力手段と、
前記損傷レベルを決定する際の指標となる指標情報と前記保全情報を生成するための生成情報とを記憶する記憶手段と、
前記保全プログラムを実行するコンピュータと、
備え、
前記生成情報は、前記管路設備を修理する修理方法を示す修理情報を含み、
前記保全プログラムは、
前記入力手段により入力された前記損傷情報と前記記憶手段に記憶された前記指標情報とに基づいて前記損傷レベルを決定する損傷レベル決定ステップと、
前記損傷レベル決定ステップをおこなうことにより決定された前記損傷レベルと前記記憶手段に記憶された前記生成情報とに基づいて前記保全情報を生成する保全情報生成ステップと、
前記入力手段により入力された前記損傷情報を前記記憶手段に記憶させる記憶ステップと、
前記記憶ステップをおこなうことにより記憶された前記損傷情報に基づいて前記入力手段により入力された前記損傷情報が経時変化を示すものであるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップをおこなうことによって前記経時変化を示すものであると判定されると、前記管路設備の損傷の進行度合いを推定する推定ステップと、
を含み、
前記保全情報生成ステップは、
前記推定ステップをおこなうことにより推定された前記進行度合いに応じて前記保全情報を生成するステップを含む、
ことを特徴とする保全プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019057989A JP7202233B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 保全システム、保全方法および保全プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019057989A JP7202233B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 保全システム、保全方法および保全プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020160665A JP2020160665A (ja) | 2020-10-01 |
JP7202233B2 true JP7202233B2 (ja) | 2023-01-11 |
Family
ID=72643429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019057989A Active JP7202233B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 保全システム、保全方法および保全プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7202233B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003226230A (ja) | 2002-02-05 | 2003-08-12 | Mazda Motor Corp | 製品の修理支援装置、その方法、及び製品の修理支援用プログラムを記録した記録媒体 |
JP2009222132A (ja) | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Fujitsu Ltd | 保守点検支援プログラム、保守点検支援装置および保守点検支援方法 |
JP2014149656A (ja) | 2013-01-31 | 2014-08-21 | Nippon Gas Co Ltd | 保安調査結果の自動合否判定通知システムおよび方法 |
JP2017156779A (ja) | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 株式会社日立製作所 | インフラ設備管理システム及び管理画面の表示方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08122221A (ja) * | 1994-10-24 | 1996-05-17 | Osaka Gas Co Ltd | 地中埋設管の健全性評価方法および装置 |
-
2019
- 2019-03-26 JP JP2019057989A patent/JP7202233B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003226230A (ja) | 2002-02-05 | 2003-08-12 | Mazda Motor Corp | 製品の修理支援装置、その方法、及び製品の修理支援用プログラムを記録した記録媒体 |
JP2009222132A (ja) | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Fujitsu Ltd | 保守点検支援プログラム、保守点検支援装置および保守点検支援方法 |
JP2014149656A (ja) | 2013-01-31 | 2014-08-21 | Nippon Gas Co Ltd | 保安調査結果の自動合否判定通知システムおよび方法 |
JP2017156779A (ja) | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 株式会社日立製作所 | インフラ設備管理システム及び管理画面の表示方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020160665A (ja) | 2020-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7331217B2 (en) | Re-usable main drain testing method and apparatus | |
US10509012B2 (en) | Sound propagation comparison with automated frequency selection for pipe condition assessment | |
US10690630B2 (en) | Generation and utilization of pipe-specific sound attenuation | |
US10565752B2 (en) | Graphical mapping of pipe node location selection | |
CN115662469B (zh) | 一种水管探漏方法、电子设备和存储介质 | |
CN109697333A (zh) | 管线探测数据库的检测方法、装置以及电子设备 | |
JP7202233B2 (ja) | 保全システム、保全方法および保全プログラム | |
KR101896059B1 (ko) | Gis와 통합된 상수관망 시스템 | |
JP7002427B2 (ja) | プラント診断用データ生成システムおよび方法 | |
JP2008281355A (ja) | 腐食危険度評価方法、維持管理計画作成方法、腐食危険度評価プログラム、維持管理計画作成プログラム、腐食危険度評価装置、維持管理計画作成装置 | |
US11402292B1 (en) | System and method for leak detection using a manifold assembly and model monitor cylinder | |
CN115265923A (zh) | 一种泄漏检测方法、装置及终端 | |
KR101633371B1 (ko) | 배관 설비 노후도 진단 장치 및 방법 | |
Niebuhr et al. | Field experience with pressure-based leakage characterisation of bulk water pipelines | |
KR20210100348A (ko) | 가스 배관 위험성 측정 방법 및 이를 이용한 측정 시스템 | |
WO2012165158A1 (ja) | ガス検知位置の配置の決定を支援するための装置および記録媒体、ならびに、ガス検知位置の設定支援方法 | |
US20210055100A1 (en) | Assisted corrosion and erosion recognition | |
JP4863918B2 (ja) | Ofケーブル異常検出装置およびofケーブルの漏油検出方法 | |
JP2021015258A (ja) | 締付体験方法、体験システム、およびプログラム | |
KR101565760B1 (ko) | 하수관거 성능 및 물량산출 시뮬레이션 시스템 및 방법 | |
JP3140465U (ja) | 内部健全度調査装置 | |
CN213582789U (zh) | 一种压力检测控制系统实训装置 | |
KR102671018B1 (ko) | 상수도 시설물 관리 시스템 | |
JP7137887B1 (ja) | 建物内部への水の浸入箇所の特定方法 | |
US11726071B2 (en) | Finding a contaminant source in a volume of flowing fluid |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211012 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220920 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221101 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221223 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7202233 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |