JP7201467B2 - 携帯用加工機 - Google Patents

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Description

本発明は、加工材の上面に載せて使用者が移動操作することにより加工材の加工を行う携帯用加工機に関する。
この種の加工機は、加工材の上面に当接させるベースと、ベースの上面側に支持した加工機本体を備え、加工機本体の円形の刃具をベースの下面側へ突き出させ、この突き出し部分を加工材に切り込ませて切断加工等の加工を行う構成となっている。この種の加工機では、加工機本体がベースに対して上下に揺動可能に支持されており、加工機本体の上下揺動位置を変更することで、ベース下面側の刃具の突き出し量を変化させることができ、これにより刃具の加工材に対する切り込み深さを変更できるようになっている。
一般に加工機本体の上下揺動のための支持構造は、加工機本体の前部に設けた揺動ヒンジ部をベース側に設けた二股形のヒンジ受け部に挟み込ませた状態で揺動支軸を介して揺動ヒンジ部をヒンジ受け部に連結した構成となっている。係る揺動支持構造については、ヒンジ受け部の挟み込みを適度に緩くしてスムーズな上下揺動動作を確保する一方、ヒンジ受け部の緩い挟み込みにより発生する揺動ヒンジ部のがたつきを抑制するための工夫がなされている。下記の特許文献1には、揺動支軸として段付きピンを用いてヒンジ受け部に対する揺動ヒンジ部のがたつきを抑制する技術が開示されている。下記の特許文献2には、板金製のヒンジ受け部の撓みを利用して揺動ヒンジ部のがたつきを抑制する技術が開示されている。
特開平11-300519号公報 特開2011-183467号公報
しかしながら、前者の特許文献1に開示された揺動支持構造によれば、段付きピンに対して径方向に固定ねじを押圧してその軸方向の位置を固定する構成であるので、段付きピンに固定ねじの押圧痕ができて、ヒンジ受け部から段付きピンを抜き出しにくくなり、その結果当該揺動支持部のメンテナンス性が損なわれる問題があった。
また、後者の特許文献2に開示された揺動支持構造によれば、板金製のヒンジ受け部を開き方向に撓ませて揺動ヒンジ部を挟み込む構成であることから、撓みがなく剛性の高いヒンジ受け部を利用することができない問題があった。
本発明は、加工機本体をベースに対して上下に揺動可能に支持する上下揺動支持部について、従来のようなメンテナンス性を損なうことがなく、高い剛性のヒンジ受け部を適用できるようにすることを目的とする。
本開示の主たる特徴によると、加工材に当接させるベースと、ベースの上面に支持された加工機本体を備えた携帯用加工機であって、加工機本体は揺動ヒンジ部を備え、揺動ヒンジ部を、ベースに設けたヒンジ受け部に揺動支軸を介して連結して、加工機本体がベースに対して上下に揺動可能に支持されている。係る揺動支持構造において、ヒンジ受け部及び揺動支軸とは別体の規制部材を、揺動支軸に介装し、規制部材により揺動ヒンジ部のヒンジ受け部に対する揺動軸線方向の位置を規制する構成となっている。
上記の特徴によると、揺動支軸に介装した規制部材により揺動ヒンジ部のがたつきが規制される。このため、規制部材の揺動軸線方向の位置を例えば固定ねじを締め込んで固定すればがたつき規制状態が固定されるのであり、従来のように揺動支軸に直接固定ねじを押圧して押圧痕を発生させることがない。その結果、揺動支軸が押圧痕によりヒンジ受け部から抜き出しにくくなるといった従来の問題を解消して、そのメンテナンス性を確保することができる。
また、上記の特徴によると、ヒンジ受け部と揺動支軸とは別に用意した規制部材によりがたつきを規制する構成であり、従来のような板金製のヒンジ受け部の撓みを利用する構成ではないので、板金製ではなく剛性の高いヒンジ受け部を適用することができる。
他の特徴によると、規制部材は揺動軸線方向の位置を調整可能に設けられ、規制部材の調整位置を固定部材により固定可能な構成となっている。
上記他の特徴によると、規制部材の調整位置が固定部材により固定されて、規制部材による揺動ヒンジ部のがたつき規制状態が確実に保持される。
他の特徴によると、規制部材は、揺動支軸の周囲に介装されるスリーブである。
上記他の特徴によると、規制部材としてのスリーブの位置が固定部材により固定され、固定部材によりスリーブに押圧痕が形成された場合であっても、揺動支軸をヒンジ受け部から抜き出すことに支障は生じないので、メンテナンス性を損なうことがない。
他の特徴によると、揺動ヒンジ部が合成樹脂製である。
上記他の特徴によると、軽量化を図ることができる一方、寸法精度を確保しづらい合成樹脂製の揺動ヒンジ部について、規制部材によりヒンジ受け部に対するがたつきを抑制できる効果を得ることができる。
他の特徴によると、揺動ヒンジ部の前記揺動支軸が挿通される支持孔は、一端側が他端側よりも大径である抜き勾配を有しており、支持孔の大径側に規制部材としてのスリーブを介装した。
上記他の特徴によると、合成樹脂製の揺動ヒンジ部は加工性が低いことから孔加工しにくく、成形により支持孔を設けた場合には支持孔に抜き勾配が発生する。抜き勾配を有する支持孔の大径側にスリーブを配置し、スリーブの内周孔と小径側に揺動支軸を挿通させることで、抜き勾配によるがたつきを排除することができる。
他の特徴によると、揺動支軸としてスプリングピンを用いた。
上記他の特徴によると、揺動支軸を圧入して軸方向に固定できることから、構成及び組付けの手間を簡略化でき、この点でコストダウンを図ることができる。
第1実施形態に係る携帯用加工機の全体斜視図である。 携帯用加工機を図1中矢印(II)方向から見た右側面図である。 携帯用加工機を図2中矢印(III)方向から見た平面図である。 携帯用加工機を図1中矢印(IV)方向から見た左側面図である。 携帯用加工機の、図4中(V)-(V)線断面矢視図である。 図5中(VI)部の拡大図であって、上下揺動支持部の縦断面図である。 第2実施形態の上下揺動支持部に係る揺動ヒンジ部の縦断面図である。 携帯用加工機の、図4中(VIII)-(VIII)線断面矢視図である。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態を図1~図6に基づいて説明する。図1~図4は、本発明の実施形態に係る携帯用加工機1を示している。携帯用加工機1は、携帯マルノコとも称され、主として木材の切断加工に用いられる手持ち式の切断機で、加工材Wに当接するベース10と、ベース10の上面側に支持した加工機本体20を備えている。図2において、使用者は当該携帯用加工機1の左側に位置して当該携帯用加工機1を右方へ移動操作することで加工材Wを切断加工することができる。以下の説明では、切断加工が進行する方向を前側とし、使用者から見て手前側を後側とする。また、上下左右の各方向については使用者を基準として用いる。
ベース10は、概ね矩形の平板形状を有しており、加工材Wの上面に直接当接されるか、若しくは長尺定規を介して間接的に加工材Wの上面に当接される。
加工機本体20は、駆動源としての電動モータ21と、円板形の刃具22と、ループ形のハンドル部23を備えている。刃具22の上側ほぼ半周の範囲が固定カバー24で覆われている。固定カバー24の右側面には、刃具22の回転方向を示す矢印24aが表示されている。固定カバー24の後部には、集塵ホースを接続するための集塵口24bが設けられている。
固定カバー24の左側面には、減速ギヤ部25を介して電動モータ21が結合されている。減速ギヤ部25は、円筒形のギヤハウジング25aにギヤ列を収容した部位で、電動モータ21の回転出力を減速して出力する機能を有している。ギヤハウジング25aと電動モータ21のモータハウジング21aとの結合部付近に揺動ヒンジ部26が設けられている。揺動ヒンジ部26は、合成樹脂製で前方へ延びている。揺動ヒンジ部26の前部が揺動支軸15を介して本体支持ブラケット13に上下に揺動可能に連結されている。これにより、加工機本体20は、ベース10に対して揺動支軸15を介して上下に揺動可能に支持されている。
加工機本体20は、上下に揺動可能であるとともに、左右に傾動可能に支持されている。ベース10の前側に、アンギュラープレート12が上方へ起立状態に設けられている。アンギュラープレート12の後面に、本体支持ブラケット13が左右に傾動可能に結合されている。アンギュラープレート12に対する本体支持ブラケット13の左右傾動位置は、固定用の摘みねじ11を締め込むことにより固定される。加工機本体20をベース10に対して左側又は右側に傾斜させることにより、刃具22を加工材Wに対して斜めに切り込ませるいわゆる傾斜切りを行うことができる。
加工機本体20がベース10に対して上下に揺動可能に支持されることにより、刃具22の加工材Wに対する切り込み深さを調整することができる。刃具22の下部側は、ベース10の窓部を経て下面側へ突き出されている。ベース10の下面側へ突き出された刃具22の下部側の周囲は、可動カバー27で覆われている。可動カバー27は、刃具22の周囲に沿って開閉可能に設けられている。図示するように可動カバー27は、その前端部を加工材Wに当接させた状態で携帯用切断機1を切断進行側に移動させることにより相対的に開かれていく。
ベース10の下面側へ突き出された部分が加工材Wに切り込まれて切断加工がなされる。刃具22のベース10の下面側への突き出し部分が、刃具22の加工材Wに対する切り込み深さに相当する。加工機本体20を揺動支軸15を中心にして上下に揺動させることにより、刃具22の加工材Wに対する切り込み深さを調整することができる。
固定カバー24の後部側は、円弧形のデプスガイド17を介してベース10の後部上面に結合されている。デプスガイド17のガイド溝には、固定カバー24の左側部に結合した固定ねじ軸が挿通されている。固定レバー19の緩め操作により固定ねじ軸に対して固定ナット18を緩めることにより、加工機本体20を揺動支軸15を中心にして上下に揺動させて切り込み深さを調整することができる。固定レバー19の締め込み操作により固定ねじに対して固定ナット18を締め込むとデプスガイド17に対して固定カバー24が結合されて、加工機本体20の上下揺動位置(刃具22の切り込み深さ)が固定される。加工機本体20の上下揺動支持構造についてはさらに詳述する。
減速ギヤ部25の上方にループ形のハンドル部23が設けられている。ハンドル部23の内周側にトリガ形式のスイッチレバー23aが設けられている。スイッチレバー23aを指先で上方へ引き操作すると内装したメインスイッチがオンされる。メインスイッチがオンすると電動モータ21が起動する。スイッチレバー23aの引き操作を解除すると、メインスイッチがオフして電動モータ21が停止する。
ハンドル部23の前側の起立部23bはギヤハウジング25aの上部から上方へ起立している。起立部23bの上部から後方斜め下方に向けてグリップ部23cが延びている。グリップ部23cの後部は、矩形平板形のバッテリ取り付け部30の後部に結合されている。バッテリ取り付け部30の前部はギヤハウジング25aの後面側に結合されている。バッテリ取り付け部30の下面側には、箱体形でスライド取り付け形式の2つのバッテリパック31が取り付けられている。2つのバッテリパック31は、切断が進行する前後方向に対してほぼ直交する横向き姿勢で前後に並んで取り付けられている。
駆動源としての電動モータ21はこの2つのバッテリパック31を電源として動作する。バッテリパック31は、バッテリ取り付け部30から取り外して充電することにより繰り返し使用することができる。バッテリパック31は、バッテリ取り付け部30に対して右方にスライドさせて取り付けることができ、左方にスライドさせて取り外すことができる。取り外したバッテリパック31は、別途用意した充電器で充電することにより繰り返し使用することができる。
減速ギヤ部25のギヤハウジング25aに対して電動モータ21のモータハウジング21aがねじ結合されている。図8に示すように電動モータ21にはブラシレスモータが用いられている。モータハウジング21aの内周側に沿って円環形のステータ21bが固定され、ステータ21bの内周側にロータ21cが回転支持されている。ロータ21cを回転支持するモータ軸21dには冷却ファン21eが取り付けられている。電動モータ21の起動により冷却ファン21eが回転することにより、モータハウジング21aの後部に設けた吸気口21fから外気が導入される。図8中黒く塗りつぶした矢印で示すように吸気口21fから導入された外気は、モータハウジング21a内を右方に流れることにより、ステータ21b及びロータ21c等の冷却がなされる。
電動モータ21の上部には、コントローラ収容部32が設けられている。図8に示すように、コントローラ収容部32には、主として電動モータ21の動作制御を行うためのコントローラ33が収容されている。コントローラ33は矩形底浅のアルミダイキャスト製のケースに制御基板を収容して樹脂モールドしたもので、図示するようにその右側が高くなる方向に傾いた姿勢で収容されている。図8では約10°程度傾斜した状態に示されている。
コントローラ33の制御基板には、センサ基板で検知されたロータ21cの位置情報に基づいて制御信号を送信するマイコンからなる制御回路、及びこの制御回路から受信した制御信号に基づいて電動モータ21の電流をスイッチングするFETからなる駆動回路、及びバッテリパック31の状態の検出結果に応じて過放電又は過電流状態とならないように電動モータ21への電力供給を遮断するオートストップ回路等が搭載されている。
図8中黒く塗り潰した矢印で示すように、電動モータ21の冷却ファン21eによりモータハウジング21a内に導入されたモータ冷却風は、通気口32aを経てコントローラ収容部32内にも流入されてコントローラ33の冷却がなされる。流入した冷却風により、コントローラ33の制御基板に搭載したFET(電界効果トランジスタ)やダイオードブリッジ等の発熱源が冷却される。コントローラ収容部32に流入した冷却風は、ハンドル部23の起立部23b付近から、固定カバー24の左側部に向けて排気される。なお、モータ冷却風の一部は、コントローラ収容部32内に流入せず、ギヤハウジング25a内を経て固定カバー24の内部に排気される。
図8に示すように電動モータ21の回転出力は、減速ギヤ部25で減速されて出力軸28に伝達される。モータ軸21dの右端部に出力ギヤ部21gが設けられている。出力ギヤ部21gは、減速ギヤ部25の減速ギヤ25bに噛み合わされている。減速ギヤ25bは出力軸28に固定されている。出力軸28は、モータ軸21dに対して一定距離だけ後側にずれて配置されている。これによりモータ軸21dと出力軸28との上下方向の軸間距離が縮小されて、刃具22のより大きな切り込み深さが確保されるようになっている。
出力軸28は、固定カバー24の内側に進入している。固定カバー24内において、出力軸28の右端部に刃具22が取り付けられている。刃具22は、2つの刃具取付フランジ28a,28bにより板厚方向に挟み込まれ、かつ刃具固定ねじ28cの締め込みによりこの挟み込み状態で出力軸28の左端部に取り付けられている。
加工機本体20の前部であって、電動モータ21の前部付近には、サブグリップ29が前方かつ上方へ突き出す状態に設けられている。使用者は、右手でハンドル部23のグリップ部23cを把持し、左手でこのサブグリップ29を把持して、携帯用加工機1を安定した姿勢で移動操作することができる。
加工機本体20を上下に揺動可能に支持する上下揺動支持構造について詳述する。係る上下揺動支持構造の詳細が図5及び図6に示されている。本体支持ブラケット13には後方に張り出す2つのヒンジ受け部13a,13bが設けられている。2つのヒンジ受け部13a,13b間に、加工機本体20の揺動ヒンジ部26が進入されている。2つのヒンジ受け部13a,13b間には、揺動支軸15が掛け渡されている。この揺動支軸15を介して加工機本体20の揺動ヒンジ部26が本体支持ブラケット13に対して上下に揺動可能に結合されている。揺動支軸15は、揺動ヒンジ部26の支持孔26aに相対回転可能に挿通されている。揺動支軸15の軸線が、揺動ヒンジ部26の上下揺動軸線に相当する。
図6に示すように2つのヒンジ受け部13a,13bには、径が異なる2つの挿通孔13aa,13baが同軸に設けられている。左側のヒンジ受け部13aに大径の挿通孔13aaが設けられ、右側のヒンジ受け部13bに小径の挿通孔13baが設けられている。
揺動支軸15には、左端側に円形の頭部15aを有し、右端側にねじ軸部15bを有する段付きねじが用いられている。揺動支軸15は、左側の挿通孔13aaから右側の挿通孔13baに向けて挿通されている。左側の挿通孔13aaには、スリーブ14が揺動軸線方向(左右方向)の位置を調整可能な状態で挿通されている。揺動支軸15は、左側の挿通孔13aaに挿入したスリーブ14の内周側の挿通孔14aを経て右側の挿通孔13baに挿通されている。スリーブ14の挿通孔14aは、右側の挿通孔13baと同径に設定されている。スリーブ14の軸方向長さは、その左右両端部をそれぞれ左側のヒンジ受け部13aの側部(挿通孔13aaの端部)から突き出させるに足る十分な長さに設定されている。
スリーブ14の左端面に頭部15aを当接させて、ねじ軸部15bにナット15cが締め込まれて、揺動支軸15が2つのヒンジ受け部13a,13b間に跨って、軸方向移動不能かつ軸回りに回転不能に固定されている。このため、加工機本体部20の揺動動作に伴って、揺動ヒンジ部26の支持孔26aが揺動支軸15に対して相対的に軸回りに回転する。
スリーブ14の左右両端部は、それぞれ左側のヒンジ受け部13aの左右側部から突き出されている。このため、スリーブ14の右端面は、ナット15cの締め込み力により揺動ヒンジ部26の左側部に押圧されている。揺動ヒンジ部26の左側部にスリーブ14が押圧される結果、揺動ヒンジ部26の右側部は右側のヒンジ受け部13bに押し付けられている。
図6中二点鎖線で示すように揺動ヒンジ部26の支持孔26aには、成形型の抜き勾配26aaが設定されているため、厳密にはその内径は一定ではない。この抜き勾配26aaにより支持孔26aは左側ほど内径が大きくなるテーパ孔形状を有している。支持孔26aの右端側は、右側のヒンジ受け部13bの挿通孔13baと同径に成形され、従ってスリーブ14の挿通孔14aの孔径と同径に設定されている。支持孔26aの左端側は、スリーブ14の挿通孔14aの孔径よりも大きくなっている。
スリーブ14が押し当てられた揺動ヒンジ部26の左側部には、円形の段付き凹部26bが設けられている。この段付き凹部26bは、支持孔26aと同軸に設けられている。スリーブ14は、この段付き凹部26bに嵌まり込んで径方向の相対変位が規制された状態で揺動ヒンジ部26の左側部に押し当てられている。スリーブ14が段付き凹部26bに嵌まり込んで径方向の相対変位が規制されることで、支持孔26aの主として大径側に対する揺動支軸15の径方向のがたつきが規制されている。
このように、加工機本体20の揺動ヒンジ部26は、揺動支軸15のねじ軸部15bに対するナット15cの締め込み力により、スリーブ14を介して右側のヒンジ受け部13bに押圧されている。これにより揺動ヒンジ部26は、左右方向及び上下方向(揺動支軸15の軸方向及び径方向)にがたつきのない状態でヒンジ受け部13a,13bに対して上下に揺動可能に結合されている。
左側のヒンジ受け部13aの上面には、固定部材16が締め込まれている。固定部材16には小ねじが用いられている。固定部材16は、その締め込み力によりスリーブ14の周面に押圧されている。この固定部材16の締め込みによりスリーブ14の回り止めがなされている。固定部材16は、スリーブ14の回り止めをするための固定部材として機能する。揺動ヒンジ部26と揺動支軸15の頭部15aとの間に軸方向に挟み込まれたスリーブ14の回り止めがなされることにより、揺動ヒンジ部26の上下揺動動作により発生する回転力によるスリーブ14の回転が規制されて、揺動支軸15に伝わらないようになっている。揺動支軸15に対して軸回りの回転力が伝わらないことにより、揺動ヒンジ部26の上下揺動動作に伴ってナット15cの緩みが防止され、これにより揺動ヒンジ部26のがたつきない支持状態が長期間にわたって維持される。
以上のように構成した本実施形態の携帯用加工機1によれば、加工機本体20をベース10に対して上下に揺動可能に支持する上下揺動支持構造において、揺動支軸15に介装した別体のスリーブ14により揺動ヒンジ部26の主として左右方向(揺動軸線方向)のがたつきが規制される。このため、スリーブ14の回り止め若しくは軸方向の位置ずれ防止のために、固定部材16を締め込んでその外周面に押圧痕を発生させることはあっても、揺動支軸15に押圧痕が発生することはない。その結果、メンテナンス時に揺動支軸15がヒンジ受け部13a,13bの挿通孔13aa,13baから抜き出しにくくなるといったことがなくなってメンテナンス性を確保することができる。
また、ヒンジ受け部13a,13bと揺動支軸15とは別部材としてのスリーブ14によりがたつきを規制する構成であり、ヒンジ受け部13a,13bの撓みを利用する構成ではないので、例示したような板金製ではなく例えばアルミダイキャスト製等の剛性の高いヒンジ受け部を適用することができる。
規制部材としてのスリーブ14が固定部材16としての固定ねじの締め込みによりその揺動軸線方向の調整位置が固定されてその位置ずれが防止され、またその回り止めがなされることにより、揺動ヒンジ部26のがたつき規制状態がより確実に保持される。
揺動ヒンジ部26が合成樹脂製であることから、加工機本体20の軽量化が図られる一方、寸法精度を確保しづらい合成樹脂製の揺動ヒンジ部26について、スリーブ14によりヒンジ受け部13a,13b(本体支持ブラケット13)に対するがたつきを抑制することができる。
また、揺動ヒンジ部26の揺動支軸15が挿通される支持孔26aは、一端側が他端側よりも大径である抜き勾配26aaを有しているが、大径側に規制部材としてのスリーブ14を介装し、このスリーブ14を段付き凹部26bに同軸に押圧する構成であるので、抜き勾配26aaによる径方向のがたつきを排除することができる。
以上説明した実施形態は、種々変更を加えることができる。例えば、スリーブ14の回り止めをするための固定部材16は省略してもよい。スリーブ14の軸方向の位置固定は、ナット15cの締め込みにより実質的になされ、回り止めは、外周面が角型のスリーブを採用し、若しくはヒンジ受け部13aの挿通孔13aaに対してキー結合するスリーブを採用することにより実現することができる。
[第2実施形態]
また、揺動支軸15として段付きねじを用いる構成を例示したが、これに代えてスプリングピンを揺動支軸として用いることができる。係る第2実施形態の上下揺動支持構造が図7に示されている。変更を要しない部材及び構成については、同位の符合を用いてその説明を省略する。
揺動支軸35としてのスプリングピンは、左右のヒンジ受け部13a,13b間に跨って取り付けられている。左側のヒンジ受け部13aには大径の挿通孔13abが設けられている。第1実施形態と同様、この挿通孔13abに規制部材としてのスリーブ14が支持されている。第2実施形態の場合、スリーブ14の内周孔は、揺動支軸35に対して適度なクリアランスを持たせた遊挿孔14bとなっている。スリーブ14の遊挿孔14bに揺動支軸35の左端部側が遊挿されている。右側のヒンジ受け部13bには、同じく揺動支軸35に対して適度なクリアランスを持たせた遊挿孔13bbがスリーブ14の遊挿孔14bと同軸に設けられている。揺動支軸35の右端部側は、遊挿孔13bbに遊挿されている。
揺動支軸35の左右端部は、それぞれ遊挿孔14b、遊挿孔13bbから適度に突き出されている。揺動支軸35は、揺動ヒンジ部26の支持孔26aに圧入されている。揺動支軸35は、図7中白抜き矢印で示すように、左側の遊挿孔14bから右側の遊挿孔13bbに向けて遊挿されている。これにより、第1実施形態と同様、スリーブ14が揺動ヒンジ部26の左側部の段付き凹部26bに当接されている。スリーブ14の段付き凹部26bに対する当接状態は、揺動支軸35の右端部側が遊挿孔13bbに遊挿されることにより保持される。
スリーブ14が揺動ヒンジ部26の左側部に当接されることにより、揺動ヒンジ部26が右側のヒンジ受け部13bに当接されて、当該揺動ヒンジ部26のヒンジ受け部13a,13bに対する軸方向のがたつきが規制される。固定部材16の締め込みによりスリーブ14の軸方向の位置ずれが規制されて、スリーブ14の揺動ヒンジ部26に対する当接状態が保持される。スリーブ14の揺動ヒンジ部26に対する当接状態が保持されることにより、揺動ヒンジ部26の主として軸方向(左右方向)のがたつきが抑制される。
また、第1実施形態と同様、固定部材16によりスリーブ14の回り止めがなされる。さらに、第2実施形態の場合、揺動支軸35が揺動ヒンジ部26の支持孔26aに圧入されて一体化されている。これにより揺動支軸35の支持孔26a内での相対的な回り止めがなされて、樹脂製の揺動ヒンジ部26の支持孔26aの摩耗が抑制され、これによっても当該揺動ヒンジ部26のがたつきが抑制される。
第1実施形態と同じく、スリーブ14は、揺動ヒンジ部26の左側部に設けた円形の段付き凹部26bに当接されて、抜き勾配26aaの大径側による径方向のがたつきが発生しないようになっている。
第2実施形態の上下揺動支持構造によると、揺動支軸35としてのスプリングピンを揺動ヒンジ部26の支持孔26aに圧入して軸方向に固定できることから、構成及び組付けの手間を簡略化でき、この点でコストダウンを図ることができる。
以上説明した実施形態にはさらに変更を加えることができる。例えば、支持孔26aの抜き勾配26aaが問題にならないのであれば、段付き凹部26bを省略してもよい。
また、第2実施形態において、スプリングピンに代えて中実ピンを揺動支軸として揺動ヒンジ部26の支持孔26aに圧入し、スリーブ14の遊挿孔14b、ヒンジ受け部13bの遊挿孔13bbに遊挿する構成としてもよい。
携帯用加工機として携帯マルノコとも称され、刃具を回転させて主として木工材の切断加工を行う切断機を例示したが、砥石やチップソーを回転させて石材や金属材の切断加工あるいは溝切り加工を行うカッタについても、例示した上下揺動支持構造を適用することができる。
W…加工材
1…携帯用加工機
10…ベース
11…摘みねじ
12…アンギュラープレート(前側)
13…本体支持ブラケット
13a…ヒンジ受け部(左側)、13b…ヒンジ受け部(右側)
13aa…挿通孔(左側)、13ba…挿通孔(右側)
13ab…挿通孔(左側)、13bb…遊挿孔(右側)
14…スリーブ(規制部材)
14a…挿通孔、14b…遊挿孔
15…揺動支軸(第1実施形態)
15a…頭部、15b…ねじ軸部、15c…ナット
16…固定部材(固定ねじ)
17…デプスガイド
18…固定ナット
19…固定レバー
20…加工機本体
21…電動モータ
21a…モータハウジング、21b…ステータ、21c…ロータ、21d…モータ軸
21e…冷却ファン、21f…吸気口、21g…出力ギヤ部
22…刃具
23…ハンドル部
23a…スイッチレバー、23b…起立部、23c…グリップ部
24…固定カバー
24a…矢印(刃具22の回転方向)、24b…集塵口
25…減速ギヤ部
25a…ギヤハウジング、25b…減速ギヤ
26…揺動ヒンジ部
26a…支持孔、26b…段付き凹部
27…可動カバー
28…出力軸
28a、28b…刃具取付フランジ、28c…刃具固定ねじ
29…サブグリップ
30…バッテリ取り付け部
31…バッテリパック
32…コントローラ収容部
33…コントローラ
35…揺動支軸(第2実施形態)

Claims (4)

  1. 加工材に当接させるベースと、前記ベースの上面に支持された加工機本体を備えた携帯用加工機であって、
    前記加工機本体は合成樹脂製の揺動ヒンジ部を備え、前記揺動ヒンジ部を、前記ベースに設けたヒンジ受け部に揺動支軸を介して連結して、前記加工機本体が前記ベースに対して上下に揺動可能に支持されており、
    前記ヒンジ受け部及び前記揺動支軸とは別体の規制部材を、前記揺動支軸に介装し、前記規制部材により前記揺動ヒンジ部の前記ヒンジ受け部に対する揺動軸線方向の位置を規制する構成とされ、
    前記揺動ヒンジ部の前記揺動支軸が挿通される支持孔は、一端側が他端側よりも大径である抜き勾配を有しており、前記支持孔の大径側に前記規制部材としてのスリーブを介装した携帯用加工機。
  2. 請求項1に記載した携帯用加工機であって、前記規制部材は前記揺動軸線方向の位置を調整可能に設けられ、前記規制部材の調整位置を固定部材により固定可能な構成とした携帯用加工機。
  3. 請求項1又は2に記載した携帯用加工機であって、
    前記揺動支軸としてスプリングピンを用いた携帯用加工機。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載の携帯用加工機であって、
    前記揺動ヒンジ部に前記スリーブが当接される段付き凹部を設けた携帯用加工機。



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