JP7201287B1 - 光給電コンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の光ファイバケーブルを介して入力される光を光強度が高くならないように半導体受光素子に入射させることができる光給電コンバータを提供すること。【解決手段】複数の光ファイバケーブル(OC)から入力される複数の入射光(L1)から光電流を生成して給電する光給電コンバータ(1)は、円錐面(6b)を反射面とする複数の反射鏡(6)と、受光領域(12)で光電流を生成する半導体受光素子(10)を備え、複数の反射鏡(6)は、円錐面(6b)が受光領域(12)に臨み且つ円錐面(6b)の対称軸(6c)が受光領域(12)の中心軸線(12a)に対して傾斜すると共に、複数の対称軸(6c)が互いに平行となる姿勢で複数の円錐面(6b)の頂点が中心軸線(12a)上に並ぶように間隔を空けて配設され、複数の入射光(L1)の光軸(OA)が対応する反射鏡(6)の頂点を中心軸線(12a)に対して垂直に通るように複数の入射光(L1)が入力され、リング状の光に夫々変換された複数の反射光(L2)が交差せずに受光領域(12)に入射するように構成された。

Description

本発明は、光ファイバケーブルを介して入力される光を電力に変換して給電する光給電コンバータに関する。
給電設備がない遠隔地、給電による微弱な電磁界がノイズとなる環境、防爆を必要とする環境、電気的相互影響がある超高電圧設備内等、特殊な環境では電源ケーブルを介して電子機器類を作動させる電力を供給できない場合がある。そのため、電子機器類の傍まで光ファイバケーブルを介して入力される光を受けて、光電変換によって光電流を生成して給電する光給電コンバータが利用されている。
大きな電力を給電することが光給電コンバータに求められる場合には、例えば光入力を大きくすることが有効である。しかし、一般的なシングルモードの光ファイバケーブルは、光が伝搬するコアの直径が10μm程度と小さいので、例えば1Wを超える大きい光入力に対してファイバフューズ現象によってコアが損傷する場合がある。それ故、例えば特許文献1,2のように、複数の光ファイバケーブルを用いて光を入力することが検討されている。
特許文献1には、放物面の性質を利用する凹面反射鏡によって、複数の光ファイバケーブルを介して入力される光を放物面の焦点位置に集め、この光を受光素子が光電変換して給電する技術が記載されている。また、特許文献2には、回転楕円面の性質を利用する凹面反射鏡によって、複数の光ファイバケーブルを介して入力される光を回転楕円面の焦点位置に集め、この光を受光素子が光電変換して給電する技術が記載されている。
特許第6928992号公報 特許第6937538号公報
光ファイバケーブルを介して入力される光は、光ファイバケーブルの出射端から出射された後には進行するほど照射領域が広がる円錐状のビームである。この光の光強度分布は一般的にガウス分布であり、光軸から離隔するほど光強度が低下すると共に、光軸に対して回転対称状の光強度分布である。
複数の光ファイバケーブルから出射されたガウス分布の光が特許文献1,2のように焦点位置に集められた場合には、光強度が最も高い光軸上の光が焦点位置で重なる。それ故、この焦点位置及びこの焦点近傍において光強度が高くなり過ぎ、この光を受ける半導体受光素子は、例えば空間電荷効果、温度上昇等によって光電変換の効率が低下して、光給電コンバータの給電能力が低下する虞がある。
そこで、本発明は、複数の光ファイバケーブルを介して入力される光を光強度が高くならないように半導体受光素子に入射させることができる光給電コンバータを提供することを目的としている。
請求項1の発明の光給電コンバータは、複数の光ファイバケーブルを介して入力される複数の入射光から光電流を生成して給電する光給電コンバータにおいて、円錐面を反射面とする複数の反射鏡と、光電流を生成する受光領域を有する半導体受光素子を備え、複数の前記反射鏡は、複数の前記円錐面が前記受光領域に臨むように、複数の前記円錐面の対称軸が前記受光領域の中心軸線に対して夫々傾斜すると共に、複数の前記対称軸が互いに平行になる姿勢で、複数の前記円錐面の頂点が前記中心軸線上に並ぶように間隔を空けて配設され、複数の前記入射光は、複数の前記対称軸と前記中心軸線を含む平面上に並べられた複数の前記光ファイバケーブルから、前記入射光の光軸が対応する前記反射鏡の頂点を前記中心軸線に対して垂直に通るように、複数の前記反射鏡に入力され、複数の前記反射鏡で反射されることによってリング状の光に夫々変換された複数の反射光が、互いに交差せずに前記受光領域に入射するように構成されたことを特徴としている。
上記構成によれば、複数の光ファイバケーブルを介して入力される複数の入射光は、対応する複数の反射鏡に夫々入射する。複数の反射鏡は、半導体受光素子の受光領域に臨む円錐面を夫々反射面としており、複数の円錐面の対称軸が互いに平行になるように受光領域の中心軸線に対して一定の角度で夫々傾いている。受光領域の中心軸線に対して垂直に複数の反射鏡に入射された複数の入射光は、夫々反射されて複数のリング状の反射光に変換される。複数の反射鏡は、それらの円錐面の頂点が間隔を空けて受光領域の中心軸線上に並んでおり、複数の反射鏡で反射された複数のリング状の反射光が互いに交差せずに受光領域に入射するように構成されている。従って、複数の光ファイバケーブルから入力される複数の入射光を、複数のリング状の反射光にして受光領域において集中させないので、光強度が高くならないように受光領域に入射させることができる。
請求項2の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、複数の前記反射鏡は、前記円錐面の頂角が互いに等しいことを特徴としている。
上上記構成によれば、複数の反射鏡を同一種類にすることができるので、光給電コンバータの形成が容易になると共に、製造コストを低減することができる。
請求項3の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、複数の前記反射鏡のうちの少なくとも1つは、前記円錐面の頂角が他の前記反射鏡と異なることを特徴としている。
上記構成によれば、円錐面の頂角を変えることによってリング状の反射光の広がり方を変えることができる。従って、例えば反射光が大きく広がるように円錐面の頂角を小さく設定し、この頂角に応じて複数の反射鏡の間隔を調整して、光給電コンバータ1を小型化することができる。
請求項4の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、前記受光領域から遠い前記反射鏡ほど前記円錐面の頂角が小さいことを特徴としている。
上記構成によれば、受光領域から遠い反射鏡ほど反射光が大きく広がるので、複数のリング状の反射光を互いに交差させずに隣接する反射鏡の間の間隔を縮小して、光給電コンバータを小型化することができる。
本発明の光給電コンバータによれば、複数の光ファイバケーブルを介して入力される光を光強度が高くならないように半導体受光素子に入射させることができる。
本発明の実施形態に係る光給電コンバータの例を示す図である。 図1の光給電コンバータの反射鏡への光の入射例を示す図である。 図2の反射鏡の説明図である。 図1の光給電コンバータの反射鏡の対称軸と受光領域の中心軸線を含む断面図である。 光ファイバケーブルから出射される光の光強度分布図である。 反射鏡に入射する光線の例を示す図である。 反射鏡に入射する光線の他の例を示す図である。 受光領域に入射する反射光の分布の1例を示す図である。 入射光の頂角と反射光の外径に相当する距離の関係を示すグラフの1例である。 入射光の頂角と反射鏡の底角に対して反射光の外径に相当する距離を等高線状に示すグラフの1例である。 図1の光給電コンバータの他の構成例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、光給電コンバータ1は、基台2と、カバー部5と、半導体受光素子10を有する。この光給電コンバータ1は、例えばシングルモードの複数の光ファイバケーブルOCを介して入力される複数の入射光L1から光電流を生成し、この光電流を外部に給電する。以下では、3本の光ファイバケーブルOCを介して光が入力される例について説明する。
基台2には、半導体受光素子10と、この半導体受光素子10を保護すると共に半導体受光素子10に対して複数の光ファイバケーブルOCの出射端Eを位置決めするためのカバー部5が固定されている。この基台2は、半導体受光素子10から光電流を外部に給電するための1対の出力端子部3a,3bを有する。
半導体受光素子10は、例えば基台2に形成された収容部2aに収容されて固定されている。この半導体受光素子10は、光電変換により光電流を生成するための受光領域12と、生成された光電流を出力するための1対の電極10a,10bを有する。1対の電極10a,10bは、例えば導電性ワイヤ11a,11bによって、対応する出力端子部3a、3bに接続されている。尚、図示を省略するが、出力端子部3a、3bは、基台2の側面に延びている。
カバー部5は、筒状の周壁部5aと、周壁部5a内に充填されて硬化した透明樹脂5bと、複数の反射鏡6を有する。透明樹脂5bは、入射光L1を透過させる例えばエポキシ系の樹脂である。このカバー部5には、複数の反射鏡6に対応するように、周壁部5aを貫通して透明樹脂5b内に至る所定の深さの複数の光ファイバ導入部5cが形成されている。複数の光ファイバケーブルOCは、対応する光ファイバ導入部5cに差し込まれ、出射端Eが光ファイバ導入部5cの奥の透明樹脂5bに当接した状態で固定される。尚、周壁部5aは、矩形の筒状以外の円筒又は多角形の筒状であってもよい。
図3に示すように、反射鏡6は、例えば周壁部5a内に充填された透明樹脂5bと同じ材料で形成された円柱状の本体6aと、円柱状の本体6aの2つの底面のうちの一方が円錐状に加工されて形成された円錐面6bを有する。円錐面6bの対称軸6cは、本体6aの中心軸と一致する。この円錐面6bの母線と円錐底面のなす角を反射鏡6の円錐底角αとし、円錐面6bの頂角を反射鏡6の円錐頂角βとする。円錐面6bには例えば金、銀のような金属膜が例えば蒸着によって形成されており、円錐面6bは入射光L1を反射する反射面になっている。
反射鏡6は、円柱状の本体6aの他方の底面6dが、透明樹脂5bと同じ材料で形成された柱状の支持部材7の先端に固定されている。支持部材7の先端には、この支持部材7の軸7aに対して所定の角度φとして45°傾斜した傾斜端面7bが形成され、この傾斜端面7bに反射鏡6の底面6dが固定されている。支持部材7の軸7aに直交する断面の形状は、例えば楕円形であるが、これに限定されるものではない。
図1~図4のように、複数の反射鏡6は、半導体受光素子10の受光領域12に円錐面6bが臨むように夫々配設されている。先端に反射鏡6が固定された複数の支持部材7は、透明樹脂5bの充填前に、周壁部5aを貫通するように間隔を空けて設けられた複数の支持部材装着部5dに、基端側が夫々挿通されて固定される。そして、複数の支持部材7が固定されたカバー部5が、半導体受光素子10が固定された基台2に固定される。尚、支持部材7の基端側は、周壁部5aから外側に突出しないように切断されている。
このとき、複数の反射鏡6は、円錐面6bの頂点が受光領域12に対して垂直にこの受光領域12の中心Cを通る受光領域12の中心軸線12a上に並ぶように、間隔を空けて配設される。これと同時に、複数の反射鏡6は、各々の円錐面6bの対称軸6cが中心軸線12aに対して夫々傾斜し且つ互いに平行になる姿勢で配設される。支持部材7は、その軸7aの延長線が中心軸線12a対して直交方向に延びるように固定され、円錐面6bの円錐底面及び対称軸6cが中心軸線12aに対して一定の角度φとして夫々45°傾いている。
基台2に固定されたカバー部5の周壁部5aの内側に透明樹脂5bが充填され、この透明樹脂5bが硬化して支持部材7及び反射鏡6の本体6aが透明樹脂5bと一体化される。周壁部5aの内部が透明樹脂5bによって封止されるので、例えば振動による反射鏡6の揺動、脱落が防止され、例えば水分等から反射鏡6及び半導体受光素子10が保護される。また、透明樹脂5bと支持部材7の界面、及び透明樹脂5bと本体6aの界面における光の屈折、反射が防止される。尚、周壁部5a内に透明樹脂5bが充填されたカバー部5が、基台2に固定されてもよい。
複数の光ファイバケーブルOCが差し込まれる複数の光ファイバ導入部5cは、複数の反射鏡6に対応するように、例えばマイクロドリルによって掘削されて、周壁部5aを貫通して透明樹脂5b内に至るように所定の深さに形成される。周壁部5aに設けられた複数の光ファイバ導入部5cに棒状の金型を挿入して透明樹脂5bを充填し、透明樹脂5bの硬化後に金型を除去してもよい。複数の光ファイバ導入部5cは、その軸線が、複数の対称軸6cと受光領域12の中心軸線12aを含む平面において、受光領域12の中心軸線12aに対して直交するように夫々形成される。
複数の光ファイバケーブルOCは、対応する光ファイバ導入部5cに固定されて、対称軸6cと中心軸線12aを含む平面上に並べられる。このとき、入射光L1の光軸OAが対応する反射鏡6の円錐面6bの頂点(反射鏡6の頂点)を中心軸線12aに対して垂直に通るように、出射端Eの位置が夫々調整される。光ファイバケーブルOCを介して入力される光は、波長が例えば1.5μm程度の赤外光である。この光ファイバケーブルOCの出射端Eから出射された入射光L1は、図5に示すように、進行するほど照射範囲が広がる頂角θ(全角)の円錐状のビームである。この入射光L1の光強度分布は、一般的にはガウス分布であり、光軸OAから離隔するほど光強度が低下すると共に、光軸OAに対して回転対称状の光強度分布である。そして、光軸OAと直交する平面Pに入射する入射光L1の光強度が、光軸OA上の光強度の1/eになるところを、入射光L1の最外周としている。
図3、図4のように、複数の光ファイバケーブルOCの出射端Eから出射された複数の入射光L1は、対応する複数の反射鏡6によって、半導体受光素子10の受光領域12に向けて夫々反射される。このとき、入射光L1は、反射鏡6の円錐面6bで反射されてリング状の反射光L2に変換され、この反射光L2が受光領域12に入射する。
次に、入射光L1に含まれる光線R1が反射鏡6で反射された反射光線R2について説明する。図6、図7のように、円錐面6bの対称軸6cと受光領域12の中心軸線12aを含むxy平面において、中心軸線12aをy軸に一致させ、入射光L1の光軸OAをx軸に一致させる。反射鏡6は、その頂点が原点Oの位置となるように、且つ円錐面6bの円錐底面がx軸及びy軸に夫々φ=45°で交差するように傾斜した姿勢で配設されている。尚、円錐底角αは円錐頂角βを用いて表すことができ、α=(180°-β)/2である。
入射光L1の出射点を出射点P0、入射光L1に含まれる光線R1が円錐面6bに入射する位置を点P1とする。出射点P0は、原点O(反射鏡6の円錐面6bの頂点)から距離sだけ離隔している。また、x軸(光軸OA)に対する光線R1の角度をγ、点P1における入射角をζとする。点P1において反射角ζで反射された反射光線R2は、原点Oから距離hだけ離隔した受光領域12の点P2に入射する。
xy平面における点P1,P2の座標は、円錐面6bを表す直線と光線R1の交点、及び受光領域12を表す直線と反射光線R2の交点である。円錐面6bを表す直線は、下記(1),(2)式で表される。
y=xtan(3φ-α) (x<0) ・・・(1)
y=-xtan(φ-α) (x>0) ・・・(2)
また、受光領域12を表す直線は、下記(3)式で表される。
y=-h ・・・(3)
図6のように上記(1)式の円錐面6bに入射する光線R1は、下記(4)式で表される。
y=(x+s)tan(γ) ・・・(4)
反射鏡6の円錐面6bの形状を表す円錐底角αと、入射光L1の出射点P0を表す距離sと、入射光L1の頂角θが与えられると、0≦γ≦(θ/2)の範囲内で、上記(1),(4)式の交点として点P1(x1,y1)が算出される。点P1で反射された反射光線R2は、下記(5)式で表される。
y=y1+(x-x1)tan(180°+γ+2ζ) ・・・(5)
そして、原点Oから受光領域12までの距離hが与えられると、点P1と上記(3),(5)式を用いて点P2(x2,-h)が算出される。このときζ=45°-α-γである。
一方、図7のように上記(2)式の円錐面6bに入射する光線R1は、下記(6)式で表される。
y=-(x+s)tan(γ) ・・・(6)
上記と同様に円錐底角αと距離sと頂角θが与えられると、上記(2),(6)式の交点として点P1(x1,y1)が算出され、点P1で反射された反射光線R2が下記(7)式で表される。
y=y1+(x-x1)tan(180°-γ+2ζ) ・・・(7)
そして、距離hが与えられると、点P1と上記(3),(7)式を用いて点P2(x2,-h)が算出される。このときζ=45°+α+γである。
xy平面上の入射光L1は、円錐面6bを表す2つの直線で反射されて、2つの反射光L2に分かれる(図3参照)。ここで、入射光L1は、x軸、y軸に夫々直交するz軸方向にも広がりを有することを考慮すると、反射鏡6で反射されて受光領域12に反射光線R2が入射する点P2の分布がリング状になる。つまり、入射光L1は反射鏡6で反射されて照射領域がリング状になるリング状の反射光L2に変換されている。
光給電コンバータ1では、図4のように複数の入射光L1が対応する反射鏡6で夫々反射されるので、例えば図8のように、受光領域12における点P2の分布(複数の反射光L2の照射領域)が複数のリング状になる。矢印Aは、複数の入射光L1の入射方向を示す。
複数の反射鏡6は、受光領域12の中心軸線12a上に円錐面12bの頂点が位置するように間隔を空けて配設されており、反射鏡6が半導体受光素子10から遠いほど、リング状の反射光L2は広がって受光領域12の外周側に入射する。そして、複数のリング状の反射光L2が受光領域12において互いに重ならないように、反射鏡6の形状と位置(円錐底角αと距離sと距離h)を設定することにより、光を集中させず、光強度が高くならないように受光領域12に入射させることができる。尚、リング状の反射光L2は、円環ではなく、x軸方向が長径となる楕円環に近似する形状になる。
図9には、反射鏡6の円錐底角αが10°又は20°、出射端Eと反射鏡6の頂点との距離sが500μm、反射鏡6の頂点と受光領域12との距離hが500μmの場合に、頂角θの入射光L1が入射したときに、この頂角θの半角(θ/2)と受光領域12におけるリング状の反射光L2のx軸方向の外径に相当する距離Doの関係が示されている。入射光L1の頂角θが大きいほど距離Doが大きくなる。また、円錐底角αが大きい方、即ち反射鏡6の円錐頂角βが小さい方が、距離Doが大きくなることがわかる。
図10には、出射端Eと反射鏡6の頂点との距離sが500μm、反射鏡6の頂点と受光領域12との距離hが500μmの場合に、入射光L1の頂角θの半角(θ/2)と反射鏡6の円錐底角αをパラメータとして、距離Doが等高線状に示されている。この図10を用いて、例えば所望の距離Doが得られる入射光L1の頂角θと反射鏡6の円錐底角αの組み合わせを設定することができる。
例えば図4では、半導体受光素子10に近い反射鏡6から順に、反射鏡6の円錐頂角βが176°、168°、160°に夫々設定されている。そして、反射鏡6の頂点から受光領域12までの距離hについて、半導体受光素子10に近い反射鏡6から順に距離H1,H2,H3とすると、H1=800μm、H2=1500μm、H3=1980μmに設定されている。半導体受光素子10から遠い反射鏡6ほど、円錐頂角βが小さいため反射光L2が大きく広がるので、複数のリング状の反射光L2を互いに交差させずに隣接する反射鏡6の間の間隔を縮小して、光給電コンバータ1を小型化することができる。少なくとも1つの反射鏡6の円錐頂角を他の反射鏡よりも小さくすることによって、この反射鏡6の反射光L2が他の反射光L2と重ならないように半導体受光素子10に近づけて、光給電コンバータ1を小型化することが可能である。
一方、例えば図11では、複数の反射鏡6の円錐頂角βが160°に夫々設定され、距離H1=800μm,H2=1370μm,H3=1980μmに設定されている。複数の反射鏡6は形状が同一なので、支持部材7を含めて同一種類の反射鏡6を使用して、光給電コンバータ1の形成を容易にすると共に製造コストを低減することができる。
上記光給電コンバータ1の作用、効果について説明する。
複数の光ファイバケーブルOCを介して光給電コンバータ1に入力される複数の入射光L1は、対応する複数の反射鏡6に夫々入射する。複数の反射鏡6は、半導体受光素子10の受光領域12に臨む円錐面6bを夫々反射面としており、円錐面6bの対称軸6cは、互いに平行になるように受光領域12の中心軸線12aに対して一定の角度φ=45°で傾いている。中心軸線12aに対して垂直に複数の反射鏡6の円錐面6bに入力された複数の入射光L1は、夫々反射されて複数のリング状の反射光L2に変換される。複数の反射鏡6は、間隔を空けて中心軸線12a上に円錐面6bの頂点が並ぶように配設され、複数の反射鏡6で反射された複数のリング状の反射光L2が互いに交差せずに受光領域12に入射するように構成されている。従って、複数の光ファイバケーブルOCから入力される複数の入射光L1を集中させないので、光強度が高くならないように受光領域12に入射させることができる。
複数の反射鏡6の円錐面6bの円錐頂角βが互いに等しい場合には、複数の反射鏡6を同一種類にすることができるので、光給電コンバータ1の形成が容易になると共に、製造コストを低減することができる。
複数の反射鏡6のうちの少なくとも1つは、円錐面6bの円錐頂角βが他の反射鏡6と異なる場合には、円錐頂角βを変えることによってリング状の反射光L2の広がり方を変えることができる。従って、例えば反射光L2が大きく広がるように円錐頂角βを小さく設定し、この円錐頂角βに応じて複数の反射鏡6の間隔を調整して、光給電コンバータ1を小型化することができる。また、複数のリング状の反射光L2の間の距離が小さなるように調整して、受光領域12の大部分に入射させることができる。
受光領域12から遠い反射鏡6ほど円錐頂角βが小さい場合には、受光領域12から遠い反射鏡6ほど反射光L2が大きく広がる。従って、複数のリング状の反射光L2を互いに交差させずに隣接する反射鏡6の間の間隔を縮小して、光給電コンバータ1を小型化することができる。
半導体受光素子10は裏面入射型であってもよい。光ファイバケーブルOCの本数に応じた個数の反射鏡6を有する光給電コンバータ1を形成して、2本又は4本以上の光ファイバケーブルOCからの入力に対応させることが可能である。複数の光ファイバ導入部5cは同等の深さに形成されているが、互いに異なる深さに形成することによって、異なるビーム径の入射光L1を対応する反射鏡6に入射させて、反射光L2のサイズを調整することもできる。その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、上記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はその種の変更形態も包含するものである。
1 :光給電コンバータ
2 :基台
3a,3b:出力端子部
5 :カバー部
5a :周壁部
5b :透明樹脂
5c :光ファイバ導入部
5d :支持部材装着部
6 :反射鏡
6a :本体
6b :円錐面
6c :対称軸
6d :底面
7 :支持部材
7a :軸
7b :傾斜端面
10 :半導体受光素子
10a,10b:電極
11a,11b:導電性ワイヤ
12 :受光領域
12a:中心軸線
L1 :入射光
L2 :反射光
OA :光軸
OC :光ファイバケーブル

Claims (4)

  1. 複数の光ファイバケーブルを介して入力される複数の入射光から光電流を生成して給電する光給電コンバータにおいて、
    円錐面を反射面とする複数の反射鏡と、光電流を生成する受光領域を有する半導体受光素子を備え、
    複数の前記反射鏡は、複数の前記円錐面が前記受光領域に臨むように、複数の前記円錐面の対称軸が前記受光領域の中心軸線に対して夫々傾斜すると共に、複数の前記対称軸が互いに平行になる姿勢で、複数の前記円錐面の頂点が前記中心軸線上に並ぶように間隔を空けて配設され、
    複数の前記入射光は、複数の前記対称軸と前記中心軸線を含む平面上に並べられた複数の前記光ファイバケーブルから、前記入射光の光軸が対応する前記反射鏡の頂点を前記中心軸線に対して垂直に通るように、複数の前記反射鏡に入力され、
    複数の前記反射鏡で反射されることによってリング状の光に夫々変換された複数の反射光が、互いに交差せずに前記受光領域に入射するように構成されたことを特徴とする光給電コンバータ。
  2. 複数の前記反射鏡は、前記円錐面の頂角が互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
  3. 複数の前記反射鏡のうちの少なくとも1つは、前記円錐面の頂角が他の前記反射鏡と異なることを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
  4. 前記受光領域から遠い前記反射鏡ほど前記円錐面の頂角が小さいことを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
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