JP6928992B1 - 光給電コンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】光を入力する光ファイバケーブルの本数を容易に増加させることができ、光入力の全部を受光素子に入射させて出力を増加させることができる光給電コンバータを提供すること。【解決手段】光ファイバケーブルからの光を光電変換して給電する光給電コンバータ(1)は、回転放物面の凹面を反射面とする凹面反射鏡(6)を備えた反射部(3)と、凹面反射鏡(6)の回転軸と直交する受光面(2a)の中心を凹面反射鏡(6)の焦点と一致させて配設した光電変換用の受光素子(2)と、凹面反射鏡(6)に向けて光を出射する複数の光ファイバケーブルの出射端(OE)を凹面反射鏡(6)の回転軸から所定の離隔距離だけ離隔させてこの回転軸と平行に装着する装着部(9)であって、受光面(2a)を含む平面からこの回転軸の軸方向に離隔距離に応じたシフト距離だけ凹面反射鏡(6)に近づけた位置又は凹面反射鏡(6)から遠ざけた位置に光ファイバケーブルの出射端(OE)を装着可能な複数の装着部(9)を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブルを介して入力した光を光電変換によって電流に変換して出力する光給電コンバータに関する。
給電設備がない遠隔地、給電による微弱な電磁界がノイズとなる環境、防爆を必要とする環境、電気的相互影響がある超高電圧設備内等、特殊な環境では電源ケーブルを介して電子機器類を作動させる電力を供給できない場合がある。そのため、電子機器類の傍まで光ファイバケーブルを介して光を送り、この光を電流に変換して給電する光給電コンバータが利用されている。
このような光給電コンバータには、一層大きな電力を出力できるようにすることが要求されている。例えば特許文献1のように光給電コンバータの出力電圧を高くするために、アレイ状に分割された受光部を直列に接続した光給電コンバータが知られているが、出力する電力を大きくするものではない。また、光電変換効率の向上によって出力を増加させることも容易ではない。
一方、光給電コンバータに入力する光入力を大きくすることは、出力の増加に有効である。しかし、一般的なシングルモードの光ファイバケーブルは、光が伝搬するコアの直径が10μm程度と小さい。それ故、例えば1Wを超える大きい光入力に対してファイバフューズ現象によってコアが損傷する場合があるため、複数の光ファイバケーブルから光を入力することが検討されている。複数の光ファイバケーブルからの光を入力可能なように、例えば特許文献2のような部分球面状の凹面反射鏡を設け、入射した光を凹面反射鏡で反射すると共に集光することによって、光吸収領域に入射させることが考えられる。
米国特許出願公開第2011/0108081号明細書 国際公開第2019/150533号
特許文献2の半導体受光素子は、光吸収領域の中心線と平行に入射する平行光線が光吸収領域で焦点を結ばないように、凹面反射鏡の焦点位置よりも凹面反射鏡側に近づけた位置に設けられた光吸収領域に入射させている。また、光吸収領域の中心線と平行でない光は、光吸収領域に入射させることが困難である。そしてこの凹面反射鏡は、複数の光ファイバケーブルを並べて入射させることができるほど大きくできない。そのため、光給電コンバータを形成する場合に、複数の光ファイバに対応するように複数の半導体受光素子を装備すること、又は複数の光ファイバケーブルの光入力を平行光線にして重ねて凹面反射鏡に入射させるための複雑な光学系の装備が必要になる。それ故、光給電コンバータが大型化してしまい、製造コストも増加する課題があった。
本発明の目的は、光を入力する光ファイバケーブルの本数を容易に増加させることができると共に、光入力の全部を受光素子に入射させて出力を増加させることができる光給電コンバータを提供することである。
請求項1の発明の光給電コンバータは、光ファイバケーブルを介して入射した光を光電変換して外部に給電する光給電コンバータにおいて、回転放物面の凹面を反射面とする凹面反射鏡を備えた反射部と、前記凹面反射鏡の回転軸と直交する受光面を備え、且つ前記受光面の中心が前記凹面反射鏡の焦点と一致するように配設された光電変換用の受光素子と、前記凹面反射鏡に向けて光を出射するように、前記光ファイバケーブルの出射端を前記回転軸から所定の離隔距離だけ離隔させて前記回転軸と平行に装着する装着部であって、前記受光面を含む平面から前記回転軸の軸方向に前記離隔距離に応じたシフト距離だけ前記凹面反射鏡に近づけた位置又は前記凹面反射鏡から遠ざけた位置に前記出射端を装着可能な複数の装着部を有することを特徴としている。
上記構成によれば、光給電コンバータは、複数の装着部に夫々装着された光ファイバケーブルを介して入射した光を凹面反射鏡によって反射させ、受光素子の受光面に入射させる。凹面反射鏡は回転放物面の凹面を反射面としている。受光素子は、受光面が凹面反射鏡の回転軸と直交するように、且つ受光面の中心が凹面反射鏡の焦点と一致するように配設されている。凹面反射鏡の回転軸と平行に装着された光ファイバケーブルの出射端から出射される光の光軸は、この回転軸と平行になる。この光軸上の光は、回転放物面の性質に基づいて凹面反射鏡で反射されて凹面反射鏡の焦点に到達する。光ファイバケーブルの出射端から出射される光は発散角を有して広がるので、光軸の周りに広がる光は凹面反射鏡で反射されて焦点の近傍に到達する。光ファイバケーブルの出射端は、凹面反射鏡の回転軸から所定の離隔距離だけ離隔され、且つ受光素子の受光面を含む平面から離隔距離に応じたシフト距離だけ回転軸の軸方向にシフトさせた位置に装着される。これによって離隔距離に応じて到達範囲が受光面内に収まるようにシフトさせて出射端を装着することができる。従って、光ファイバケーブルを介して入射する光の全部を受光素子に入射させることにより、光給電コンバータの出力を増加させることができる。
請求項2の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、前記出射端から出射された光の全部が前記受光面に入射するように、前記光ファイバケーブルの出射端から出射される光の発散角と前記離隔距離に基づいて、前記シフト距離が設定されたことを特徴としている。
上記構成によれば、装着される光ファイバケーブルに応じて、その出射端の位置を設定することができる。従って、出射された光の全部を受光面に入射させて、光給電コンバータの出力を増加させることができる。
請求項3の発明の光給電コンバータは、請求項1又は2の発明において、前記複数の装着部は、複数の前記光ファイバケーブルの出射端を、前記回転軸を中心とした円弧状に装着可能に形成されたことを特徴としている。
上記構成によれば、複数の光ファイバケーブルの出射端の離隔距離を揃えることができるので、離隔距離に応じたシフト距離を揃えることができる。従って、複数の出射端を対応する装着部に装着することが容易になる。そして、これら出射端から出射された光の全部を受光面に入射させて、光給電コンバータの出力を増加させることができる。
請求項4の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、前記装着部は、複数の前記光ファイバケーブルを平行に1列に並べて形成されたリボンファイバケーブルの出射端を、前記回転軸を中心とした円弧状に装着可能に形成されたことを特徴としている。
上記構成によれば、複数の光ファイバケーブルの出射端の離隔距離を揃えることによってシフト距離を揃えて一体的に装着することができる。従って、これら出射端を装着部に装着することが容易になる。そして、これら出射端から出射された光の全部を受光面に入射させて、光給電コンバータの出力を増加させることができる。また、光ファイバケーブル間の間隔を最小にして装着可能な光ファイバケーブルの数量を増加させることができるので、光給電コンバータの出力を増加させることができる。
本発明の光給電コンバータによれば、光を入力する光ファイバケーブルの本数を容易に増加させることができると共に、光入力の全部を受光素子に入射させて出力を増加させることができる。
本発明の実施例1に係る光給電コンバータの平面図である。 図1の光給電コンバータの側面図である。 図1のIII−III線断面図である。 光ファイバケーブルの出射端から出射された光の入射位置の説明図である。 離隔距離と発散角と広がり距離の関係を示す図である。 異なるシフト距離の場合の図3に相当する図である。 離隔距離とシフト距離と広がり距離の関係を示す図である。 ガイド部を有する場合の図3に相当する図である。 複数の離隔距離を設定した場合の光給電コンバータの平面図である。 図9のX−X線断面図である。 本発明の実施例2に係る光給電コンバータの平面図である。 図11のXII−XII線断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
光給電コンバータ1は、光ファイバケーブルを介して入射する光入力(入射光)を、光電変換によって電流に変換して外部に給電する。図1〜図3に示すように、この光給電コンバータ1は、光電変換用の受光素子2と、この受光素子2に向けて入射光を反射させるための反射部3と、反射部3を支持する基台4と、外部に給電するための1対のリードフレーム5a,5bを有する。
受光素子2は不図示のフォトダイオードを有し、このフォトダイオードの受光面2aに入射する赤外光領域、可視光領域又は紫外光領域の波長の光を電流に変換する半導体受光素子である。この受光素子2は、1対のリードフレーム5a,5bの一方(ここではリードフレーム5a)に固定されている。そして、光電変換による電流を外部に出力するために、受光素子2は、例えば不図示の金属ワイヤによって1対のリードフレーム5a,5bに電気的に接続されている。
反射部3は、図4に示すxy平面上の放物線Pが、y軸を回転軸ARとして回転されて形成される回転放物面の凹面を反射面とする凹面反射鏡6を備えている。この放物線Pはy=−ax2+1/4aのように表され、焦点Fを原点Oに一致させている。
図2、図3に示すように凹面反射鏡6は、例えば合成樹脂製の反射部3を面3a側から回転放物面の凹面を有するように凹入させた凹面に、例えばAg,Au,Al等の不図示の金属膜を形成して、入射した光を反射するように形成されている。この凹面反射鏡6は、例えば直径が3.5mm、焦点距離が1.5mmに設定されている。このとき、図4においてa=1/6mmに相当する。尚、凹面反射鏡6の直径、焦点距離は、適宜設定可能である。
図1〜図3に示すように、反射部3には、凹面反射鏡6の外縁に連なる円筒状の内壁を有する側壁部7が形成されている。凹面反射鏡6の回転軸AR上の焦点Fは、この側壁部7によって反射部3内に位置する。反射部3は、例えば接着剤によって、面3aを基台4に当接させた状態に固定される。側壁部7は、凹面反射鏡6が形成された反射部3に一体的に形成されているが、別々に形成されて接合されてもよい。反射部3の側壁部7には、回転軸ARと直交する直線上で互いに対向するように1対の切り欠き部8が設けられている。
1対のリードフレーム5a,5bは、反射部3の対応する切り欠き部8に夫々挿通されて反射部3に固定されている。このとき、1対のリードフレーム5a,5bの何れか一方に固定されている受光素子2は、その受光面2aが凹面反射鏡6の回転軸ARと直交するように、且つ凹面反射鏡6の焦点Fと受光面2aの中心とが一致するように配設される。尚、受光素子2の受光面2aが凹面反射鏡6の回転軸ARと直交するように、且つ凹面反射鏡6の焦点Fの位置と受光面2aの中心とが一致するように、受光素子2が基台4に固定され、リードフレーム5a,5bに相当する基台4に形成された配線を介して、外部に出力可能なように構成されていてもよい。
基台4は、凹面反射鏡6に向けて光を出射する光ファイバケーブルの出射端OEを、凹面反射鏡6の回転軸ARと平行に装着可能な複数の装着部9を有する。これらの装着部9は、凹面反射鏡6の回転軸ARから所定の離隔距離sだけ離れた点を結ぶ円Cに沿って、適当な間隔を空けて、且つリードフレーム5a,5bと干渉しないように、円弧状に並んでいる。
装着部9は、基台4を貫通させた貫通孔であり、凹面反射鏡6の回転軸ARと平行に形成された例えば円筒状の内壁を有する。装着部9に挿入された出射端OEは、例えば接着剤、固定具によって固定される。このとき出射端OEは、その出射端面が受光素子2の受光面2aを含む平面から離隔距離sに応じたシフト距離hだけ回転軸ARの軸方向にシフトさせた位置となるように装着される。出射端OEは外径が例えば0.25mmであり、装着部9の内径はこの出射端OEを挿入可能な大きさである。出射端OEが装着部9に装着されたときに、この出射端OEから出射される光の光軸OAは回転軸ARから所定の離隔距離sだけ離隔される。
光給電コンバータ1は、装着部9に装着された光ファイバケーブルを介して入射した光を凹面反射鏡6によって反射させ、受光素子2の受光面2aに入射させる。凹面反射鏡6の回転軸ARと平行に装着された光ファイバケーブルの出射端OEから出射される光の光軸OAは、この回転軸ARと平行になる。この光軸OA上の光は、回転放物面の性質に基づいて凹面反射鏡6で反射されて凹面反射鏡6の焦点Fに到達する。
図4に示すように、光ファイバケーブルの出射端OEから出射される光は発散角θ(半角)を有して広がるので、光軸OAの周りに広がる光は、放物線Pで表される凹面反射鏡6で反射されて焦点Fの近傍に到達する。発散角θで広がる光線の受光面2aを含む平面上の到達位置と焦点Fの間の距離を広がり距離δとする。受光面2aを含む平面は、図4におけるx軸を含む平面であって、y軸と直交する平面である。
図5は、シフト距離h=0.5mmの場合に、離隔距離sと発散角θをパラメータにして、広がり距離δについて等高線プロットしている。離隔距離sと広がり距離δは、図4においてy軸からx軸の正の方向に離隔した場合を夫々正の値にしている。また、発散角θは、光軸OAに対してx軸の正の方向に広がる場合を正の値にしている。シフト距離hは、原点Oからy軸の正の方向にシフトさせた場合を正の値にしている。
図5によれば、発散角θが一定であれば、離隔距離sの絶対値が大きくなる程、広がり距離δの絶対値が大きくなる。言い換えると、発散角θが一定の場合、出射端OEが回転軸ARから離れる程、到達位置が焦点Fから離れ、照射範囲が広がる。また、離隔距離sが一定であれば、発散角θの絶対値が大きくなる程、広がり距離δの絶対値が大きくなる。これも言い換えると、離隔距離sが一定の場合、入射光の発散角θが大きい程、到達位置が焦点Fから離れ、照射範囲が広がる。そこで、離隔距離sと発散角θに基づいて、広がり距離δが受光面2aからはみ出さないシフト距離hを設定する。
出射端OEは、その出射端面がシフト距離hだけ、受光素子2の受光面2aを含む平面から、凹面反射鏡6に近づけた位置(図3参照)となるように、又は凹面反射鏡6から遠ざけた位置(図6参照)となるように装着される。光軸OA上の光は、シフト距離hによらず焦点Fの位置の受光面2aの中心に入射する。
図7は、発散角θ=6°(発散角が正の値)の場合に、離隔距離sとシフト距離hをパラメータにして、広がり距離δについて等高線プロットしている。離隔距離s、シフト距離h、広がり距離δ、発散角θの正負は、上記と同じである。図7によれば、シフト距離hが一定であれば、離隔距離sが負の値且つその絶対値が大きくなる程(出射端OEが回転軸ARから離れる程)広がり距離δが大きくなる傾向がある。
この発散角が正の値の場合に、離隔距離sが負の値で一定であればシフト距離hが小さい値になる程(出射端OEが凹面反射鏡6から離れる程)広がり距離δが大きくなる。一方、離隔距離sが正の値で一定であればシフト距離hが小さい値になる程広がり距離δの絶対値が小さくなる。
到達位置が焦点Fから遠くなる程、光ファイバケーブルを介して入射する光のうち、受光素子2の受光面2aから外側にはみ出して出力に寄与しない光が増える。そのため、離隔距離sと、離隔距離sに応じたシフト距離hを設定して、入射光の全部を受光面2aに入射させる。
例えば、受光面2aの半径が0.3mmの受光素子2は、一般的に1辺の長さが0.6mmより大きい矩形の受光素子2なので、出射端OEの直径(例えば0.25mm)を考慮して受光素子2に干渉しない離隔距離sを設定する。このとき、出射される光の発散角θに基づいて、出射された光の全部を受光面2aに入射可能な離隔距離sを設定する。例えば発散角θ=6°の場合に図7に基づいて、広がり距離の絶対値|δ|<0.3mmとなる離隔距離sとして例えばs=+/−1.2mmとする。
そして、入射光の全部を受光面2aに入射可能となるシフト距離hを設定する。図7によると、離隔距離s=−1.2mmの場合には、h=1mmのときにδ≒0.24mm、h=−1mmのときにδ≒0.28mmになる。また、離隔距離s=1.2mmの場合には、h=1mmのときにδ≒0.27mm、h=−1mmのときにδ≒0.23mmになる。それ故、この範囲(−1mm≦h≦1mm)のシフト距離hを設定することによって半径0.3mmの受光面2aを有する受光素子2に入射光の全部を入射させることができる。
尚、焦点距離1.5mmの凹面反射鏡6の場合、離隔距離s=+/−1.2mmにおいて、出射端OEが凹面反射鏡6に当接しないシフト距離hの最大値は1.1mm程度であり、シフト距離hの最小値は基台4の厚さ、又は不図示の固定具等による出射端OEを装着可能な範囲によって決まる。また、一般的なシングルモードの光ファイバケーブルから出射される光の発散角θは6°程度の場合が多く、この発散角θを想定して離隔距離sとシフト距離hを設定すれば、多くの場合入射光が受光面2aからはみ出さないようにすることができる。
装着部9には、シフト距離hに対応する位置まで出射端OEを挿入可能なように、例えば図8のようなガイド部10が装備されてもよい。ガイド部10は、光ファイバケーブルの出射端OEを挿通可能な挿通部10aと、シフト距離hの位置で出射端OEの出射端面の外縁部分を当接させて制止させるための制止部10bを有する。制止部10bは、挿通部10aと同心状に形成された貫通孔によって、入射光の入射を妨げないように形成されている。このようなガイド部10によって、離隔距離sに応じて設定されたシフト距離hで出射端OEを固定することが容易になる。尚、図示を省略するが、固定具によって出射端を装着する場合には、例えば光ファイバケーブルをシフト距離hに対応する長さだけ固定具から出射端OEを突出させた状態で固定具に固定し、出射端OEを対応する装着部9に挿入して固定具を基台4に固定する。
上記実施例1の光給電コンバータ1を部分的に変更した光給電コンバータ1Aについて説明する。上記実施例1と同等部分には実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
図9、図10に示すように、光給電コンバータ1Aは、受光素子2と、この受光素子2に向けて入射光を反射させるための反射部3と、反射部3を支持する基台14を有する。この光給電コンバータ1Aに装着可能な光ファイバケーブルの本数を増加させるために、離隔距離が2種類設定されているが、離隔距離は3種類以上設定することもできる。
光給電コンバータ1Aは、リードフレーム5a,5bと干渉しないように、離隔距離s1=1.2mmを半径とする円C1に沿って円弧状に並ぶように基台14に形成された複数の装着部19aと、離隔距離s2=1.1mmを半径とする円C2に沿って円弧状に並ぶように基台14に形成された複数の装着部19bを有する。これら複数の装着部19a,19bに、対応する光ファイバケーブルの出射端OEを装着する。実施例1と同様に、離隔距離s1,s2に応じたシフト距離h1,h2となるように装着部19a,19bに挿通されて、接着剤又は固定具によって固定される。また、離隔距離s1,s2に応じたシフト距離h1,h2となるガイド部を備えていてもよい。
装着部19aではシフト距離h1を例えば0.5mmに設定し、装着部19bではシフト距離hを例えば−0.3mmに設定する。この場合には、複数の装着部19a,19bに夫々装着された出射端OEから出射される発散角θ=6°の光において、広がり距離δ=0.24mmに揃えることができる。従って、半径0.3mmの受光面を有する受光素子2に入射光の全部を入射させることができる。このとき、離隔距離が小さい(回転軸ARに近い)程シフト距離を小さい値(h1>h2)にして、回転軸ARに近い出射端が回転軸ARから遠い出射端からの光の入射を遮らないようにする。特に、シフト距離h2を負の値に設定することにより、確実に入射の妨げにならないようにすることができる。
上記実施例1の光給電コンバータ1を部分的に変更した光給電コンバータ1Bについて説明する。上記実施例1と同等部分には実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
図11、図12に示すように、光給電コンバータ1Bは、受光素子2と、この受光素子2に向けて入射光を反射させるための反射部3と、反射部3を支持する基台24を有する。基台24は、リードフレーム5a,5bと干渉しないように円弧状に形成された装着部29を有する。
装着部29は、基台24を貫通する貫通孔であり、所定の離隔距離sを半径とする円Cに沿う円弧状に形成されている。複数の光ファイバケーブルを平行に1列に並べて連結されたリボンファイバケーブルの出射端OERを装着部29に装着したときに、各光ファイバケーブルのコアが離隔距離sを半径とする円C上に円弧状に並ぶ。
リボンファイバケーブルなので、出射端面を揃えることによりシフト距離hを容易に揃えることができる。また、隣り合う光ファイバケーブルとの間隔が最小なので、光給電コンバータ1よりも一層多くの光ファイバケーブルを装着して光入力を増加させることが可能である。リボンファイバケーブルは、実施例1と同様に、離隔距離sに応じたシフト距離hとなるように装着部29に挿通されて、接着剤又は固定具によって固定される。また、離隔距離sに応じたシフト距離hとなるガイド部を備えていてもよい。実施例2のように2種類以上の離隔距離に対応させることもできる。
上記光給電コンバータ1,1A,1Bの作用、効果について説明する。
光給電コンバータ1,1A,1Bは、回転放物面の凹面を反射面とする凹面反射鏡6を有する。この凹面反射鏡6は、光ファイバケーブルの出射端OEから凹面反射鏡6の回転軸ARと平行な方向に出射された光を焦点Fに向けて反射する。凹面反射鏡6の回転軸ARと平行に出射された光軸OA上の光は、回転放物面の性質に基づいて凹面反射鏡6で反射されて焦点Fに到達する。光ファイバケーブルの出射端OEから出射される光は発散角θを有して広がるので、光軸OAの周りに広がる光は凹面反射鏡6で反射されて焦点Fの近傍に到達する。
光ファイバケーブルの出射端OEは、凹面反射鏡6の回転軸ARから所定の離隔距離だけ離隔され、且つ受光面2aを含む平面から離隔距離に応じたシフト距離だけ回転軸ARの軸方向にシフトさせた位置に装着される。これによって離隔距離に応じて到達範囲が受光面2a内に収まるように出射端OEを装着することができ、光ファイバケーブルを介して入射する光の全部を受光素子2に入射させることにより、光給電コンバータ1,1A,1Bの出力を増加させることができる。
出射端OEから出射された光の全部が受光面2aに入射するように、光ファイバケーブルの出射端OEから出射される光の発散角と離隔距離に基づいて、シフト距離が設定される。これにより、発散角が異なる光ファイバケーブルがある場合でも、装着される光ファイバケーブルに応じて、その出射端OEの位置を設定することができる。従って、出射された光の全部を受光面2aに入射させて、光給電コンバータ1,1Aの出力を増加させることができる。
装着部9,19a,19bは、複数の光ファイバケーブルの出射端OEを、回転軸ARを中心とした円弧状に装着可能に形成されている。複数の光ファイバケーブルの出射端OEの離隔距離を揃えることができるので、離隔距離に応じたシフト距離を揃えることができる。従って、複数の出射端OEを対応する装着部9,19a,19bに装着することが容易になる。そして、これら出射端OEから出射された光の全部を受光面2aに入射させて、光給電コンバータ1,1Aの出力を増加させることができる。
装着部29は、複数の光ファイバケーブルを1列に並べて形成されたリボンファイバケーブルの出射端OERを、回転軸ARを中心とした円弧状に装着可能に形成されている。リボンファイバケーブルの複数の出射端の離隔距離を揃えることによってシフト距離を揃えて一体的に装着することができる。従って、この出射端OERを装着部29に装着することが容易になる。そして、この出射端OERから出射された光の全部を受光面2aに入射させて、光給電コンバータ1Bの出力を増加させることができる。また、リボンファイバケーブルを構成する光ファイバケーブル間の間隔を最小にして、装着可能な光ファイバケーブルの本数を増加させることができるので、光入力を増やして光給電コンバータ1Bの出力を増加させることができる。
その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、上記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はその種の変更形態も包含するものである。
1,1A,1B :光給電コンバータ
2 :受光素子
2a :受光面
3 :反射部
4、14,24 :基台
5a,5b :リードフレーム
6 :凹面反射鏡
7 :側壁部
8 :切り欠き部
9,19a,19b,29 :装着部
10 :ガイド部
10a :挿通部
10b :制止部
AR :回転軸
F :焦点
OA :光軸
OE,OER :出射端
h、h1,h2 :シフト距離
s,s1,s2 :離隔距離
θ :発散角

Claims (4)

  1. 光ファイバケーブルを介して入射した光を光電変換して外部に給電する光給電コンバータにおいて、
    回転放物面の凹面を反射面とする凹面反射鏡を備えた反射部と、
    前記凹面反射鏡の回転軸と直交する受光面を備え、且つ前記受光面の中心が前記凹面反射鏡の焦点と一致するように配設された光電変換用の受光素子と、
    前記凹面反射鏡に向けて光を出射するように、前記光ファイバケーブルの出射端を前記回転軸から所定の離隔距離だけ離隔させて前記回転軸と平行に装着する装着部であって、前記受光面を含む平面から前記回転軸の軸方向に前記離隔距離に応じたシフト距離だけ前記凹面反射鏡に近づけた位置又は前記凹面反射鏡から遠ざけた位置に前記出射端を装着可能な複数の装着部を有することを特徴とする光給電コンバータ。
  2. 前記出射端から出射された光の全部が前記受光面に入射するように、前記光ファイバケーブルの出射端から出射される光の発散角と前記離隔距離に基づいて、前記シフト距離が設定されたことを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
  3. 前記複数の装着部は、複数の前記光ファイバケーブルの出射端を、前記回転軸を中心とした円弧状に装着可能に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光給電コンバータ。
  4. 前記装着部は、複数の前記光ファイバケーブルを平行に1列に並べて形成されたリボンファイバケーブルの出射端を装着可能に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
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