JP7200064B2 - 試料ホルダー - Google Patents

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本発明は、試料ホルダーに関する。
集束イオンビーム(Focused Ion Beam、FIB)装置で透過電子顕微鏡用試料の加工を行った場合、試料を集束イオンビーム装置から透過電子顕微鏡に移さなければならない。集束イオンビーム装置で加工した試料は、微細で壊れやすいため、集束イオンビーム装置の試料ホルダーから透過電子顕微鏡の試料ホルダーに試料を移し替える際に試料が壊れてしまうおそれがある。
例えば、特許文献1では、集束イオンビーム装置と透過電子顕微鏡に共通の試料ホルダーを用いて、試料を移し替えることなく、集束イオンビーム装置で加工した試料を、透過電子顕微鏡に導入できるようにしている。
従来、集束イオンビーム装置と透過電子顕微鏡に共通の試料ホルダーを用いる場合、試料室の大きさを汎用の集束イオンビーム装置の試料室よりも小さくした専用の集束イオンビーム装置を用いていた。
特開2010-146957号公報
一般的に、透過電子顕微鏡のレンズカラムは直径200mm~300mm程度であり、透過電子顕微鏡の試料ホルダーの長さは150mm~250mm程度である。これに対して、汎用の集束イオンビーム装置では、比較的大型の試料を加工する場合があるため、試料室は大型になる。そのため、集束イオンビーム装置の試料ホルダーの長さは、300mm以上となる場合がある。したがって、汎用の集束イオンビーム装置と透過電子顕微鏡に共通の試料ホルダーでは、汎用の集束イオンビーム装置の試料室に対応した長さが必要となる。
ここで、透過電子顕微鏡の試料ホルダーには、ピンが設けられている。同様に、集束イオンビーム装置の試料ホルダーには、ピンが設けられている。透過電子顕微鏡および集束イオンビーム装置は、それぞれ試料ホルダーが挿入されたこと、すなわち試料台が試料室に導入されたことを検知するためのセンサーを備えている。ピンによってセンサーを動作させることができる。
集束イオンビーム装置と透過電子顕微鏡に共通の試料ホルダーを実現するためには、試料ホルダーに、透過電子顕微鏡のセンサーと集束イオンビーム装置のセンサーの両方に適用可能なピンを設けなければならない。
本発明の目的は、試料室の大きさが異なる電子顕微鏡と集束イオンビーム装置に共通に用いることができる試料ホルダーを提供することにある。
本発明に係る試料ホルダーの一態様は、
電子顕微鏡と集束イオンビーム装置に共通の試料ホルダーであって、
ロッドと、
前記ロッドの先端に設けられている試料台と、
前記電子顕微鏡の受容部および前記集束イオンビーム装置の受容部に嵌まるピンと、
前記ピンを固定する固定部材と、
を含み、
前記ピンは、前記固定部材から前記試料台に向けて前記ロッドに沿って突出し、
前記試料台と前記ピンの先端との間の距離は、可変である。
このような試料ホルダーでは、試料台とピンの先端との間の距離が可変であるため、試料室の大きさが異なる集束イオンビーム装置および透過電子顕微鏡であっても、共通に用いることができる。
第1実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第1実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第1ピンおよび第2ピンを着脱可能に固定する機構を説明するための図。 第1ピンおよび第2ピンを着脱可能に固定する機構の他の例を説明するための図。 第1ピンおよび第2ピンを着脱可能に固定する機構の変形例を説明するための図。 第1ピンおよび第2ピンを着脱可能に固定する機構の変形例を説明するための図。 第1ピンおよび第2ピンを着脱可能に固定する機構の変形例を説明するための図。 第1ピンおよび第2ピンを着脱可能に固定する機構の変形例を説明するための図。 第1ピンおよび第2ピンを着脱可能に固定する機構の変形例を説明するための図。 集束イオンビーム装置を模式的に示す図。 透過電子顕微鏡を模式的に示す図。 第2実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 ピンの把持部から突出する部分の長さを変更する機構を説明するための図。 ピンの把持部から突出する部分の長さを変更する機構の変形例を説明するための図。 第3実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第3実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 アダプターの構成を説明するための図。 アダプターの構成の変形例を説明するための図。 アダプターの構成の変形例を説明するための図。 第4実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第4実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 試料ホルダーの変形例を説明するための図。 第5実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第5実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第6実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第6実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第7実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第7実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第8実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。 第8実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 試料ホルダー
まず、第1実施形態に係る試料ホルダーについて、図面を参照しながら説明する。図1および図2は、第1実施形態に係る試料ホルダー100を模式的に示す図である。
なお、図1は、試料ホルダー100を、透過電子顕微鏡の試料ホルダーとして用いる場合を図示している。図2は、試料ホルダー100を、集束イオンビーム装置の試料ホルダーとして用いる場合を図示している。
試料ホルダー100は、図1および図2に示すように、ロッド10と、試料台20と、第1ピン30と、第2ピン32と、把持部40(固定部材の一例)と、ガイドピン50と、を含む。試料ホルダー100は、集束イオンビーム装置と透過電子顕微鏡に共通の試料ホルダーである。
ロッド10は、棒状の部材である。ロッド10は、透過電子顕微鏡よりも大型の試料室を有する集束イオンビーム装置に対応できるように、集束イオンビーム装置の試料室に試料台20を導入できる長さを有している。
試料台20は、ロッド10の先端に設けられている。試料台20には、試料が載置される。試料台20には、図示はしないが、試料を保持するための保持機構が設けられており、当該保持機構により試料が試料台20に固定される。
第1ピン30は、図1に示すように、把持部40に取り付けられている。第2ピン32は、図2に示すように、把持部40に取り付けられている。第1ピン30および第2ピン32は、把持部40に対して着脱可能である。すなわち、試料ホルダー100では、第1ピン30を把持部40に取り付けることもできるし、第2ピン32を把持部40に取り付けることもできる。把持部40に取り付けられた第1ピン30および第2ピン32は、把持部40から試料台20に向けて突出する。第1ピン30および第2ピン32は、ロッド10に沿って突出する。第1ピン30は、第2ピン32よりも長い。
第1ピン30および第2ピン32は、後述する透過電子顕微鏡の受容部および集束イオンビーム装置の受容部に嵌まる形状を有している。試料ホルダー100では、第1ピン30と、第2ピン32と、を用いることで、試料台20とピンの先端との間の距離を、可変にできる。図1に示す試料台20と第1ピン30の先端との間の距離は、距離L1(第1距離)であり、図2に示す試料台20と第2ピン32の先端との間の距離は、距離L2(第2距離)である。距離L1は、距離L2よりも小さい。
第1ピン30は、試料台20が透過電子顕微鏡の試料室に導入されたときに、透過電子顕微鏡の受容部に嵌まる。透過電子顕微鏡の受容部にはセンサーが設けられている。当該センサーは、試料ホルダー100が挿入されたこと、すなわち、試料台20が透過電子顕微鏡の試料室に導入されたことを検知して透過電子顕微鏡の制御部に通知するためのセンサーである。第1ピン30が透過電子顕微鏡の受容部に嵌まることで、試料ホルダー10
0が挿入されたことが制御部に通知される。
第2ピン32は、試料台20が集束イオンビーム装置の試料室に導入されたときに、集束イオンビーム装置の受容部に嵌まる。集束イオンビーム装置の受容部にはセンサーが設けられている。当該センサーは、試料ホルダー100が挿入されたこと、すなわち、試料台20が集束イオンビーム装置の試料室に導入されたことを集束イオンビーム装置の制御部に通知するためのセンサーである。第2ピン32が集束イオンビーム装置の受容部に嵌まることで、試料ホルダー100が挿入されたことが制御部に通知される。
把持部40は、ユーザーが把持する部分である。把持部40は、ロッド10の試料台20が設けられた側の端部(先端部)とは反対側の端部(後端部)に設けられている。把持部40の径は、ロッド10の径よりも大きい。把持部40は、第1ピン30および第2ピン32を固定する固定部材として機能する。
ガイドピン50は、試料ホルダー100の試料台20を透過電子顕微鏡の試料室に導入する際に、試料室を大気側と遮断するためのバルブを開くためのピンである。
図3は、第1ピン30および第2ピン32を着脱可能に固定する機構を説明するための図である。
把持部40には、図3に示すように、試料台20の方向を向く面に挿入孔42が設けられている。挿入孔42は、開口が円である。挿入孔42に、円柱状の第1ピン30を挿入することによって、第1ピン30が固定される。第1ピン30は、挿入孔42に抜き差しが可能である。
第2ピン32は、第1ピン30よりも長さが短い点を除いて第1ピン30と同様の形状を有している。そのため、第2ピン32も、第1ピン30と同様に、挿入孔42に抜き差しが可能である。第1ピン30の長さと、挿入孔42の深さによって、第1ピン30の先端の位置決めができる。同様に、第2ピン32の長さと、挿入孔42の深さによって、第2ピン32の先端の位置決めができる。
なお、図3では、挿入孔42の開口が円であり、第1ピン30および第2ピン32が円柱状である場合について説明したが、挿入孔42および第1ピン30および第2ピン32の形状はこれに限定されない。例えば図4に示すように、挿入孔42の開口が四角形であり、第1ピン30および第2ピン32が四角柱であってもよい。
図5~図9は、第1ピン30および第2ピン32を着脱可能に固定する機構の変形例を説明するための図である。
図5に示すように、第1ピン30に雄ねじを形成し、挿入孔42に雌ねじを形成することで、第1ピン30をねじの作用で固定してもよい。
また、図6に示すように、第1ピン30に鍔形状の張り出し部34を形成してもよい。これにより、第1ピン30の把持部40から露出する部分の長さを正確に規定することができる。
また、図7に示すように、第1ピン30が、2つの部分に分離可能であってもよい。図7に示す例では、第1ピン30は、先端側の第1部分30aと、後端側の第2部分30bと、を有している。第2部分30bには挿入孔42に形成された雌ねじに螺合する雄ねじが形成されている。第2部分30bの先端に第1部分30aを差し込むことで、第1部分
30aと第2部分30bとを一体にできる。第2ピン32も、第1ピン30と同様の形状を有しており、第1部分32aと、第2部分32bと、を有している。なお、第1ピン30の第1部分30aは、第2ピン32の第1部分32aよりも長い。
図8に示すように、把持部40の試料台20側とは反対側の第1面40aから試料台20側の第2面40bまで延びる貫通孔44を形成し、貫通孔44の第1面40a側から第1ピン30を差し込んで固定してもよい。第2ピン32についても同様である。
また、図9に示すように、把持部40の側面に溝46を形成して、溝46に第1ピン30を差し込んでもよい。溝46の長さと第1ピン30の長さによって、第1ピン30の先端の位置決めができる。第2ピン32についても同様である。
1.2. 試料ホルダーの使用方法
図10は、集束イオンビーム装置2を模式的に示す図である。図10では、試料ホルダー100によって、試料室201に試料S(すなわち試料台20)が導入された状態を図示している。
集束イオンビーム装置2は、図10に示すように、イオン源202と、集束イオンビーム光学系204と、ガス銃206と、2次電子検出器207と、ゴニオメーター208と、センサー211と、制御部212と、を含む。
集束イオンビーム装置2では、イオン源202で発生したイオンビームIBを、集束イオンビーム光学系204で集束して試料S上で走査することで、試料Sをエッチング加工することができる。また、集束イオンビーム装置2では、試料表面付近にガス銃206によってガスを供給しながら、イオンビームIBを照射することで、試料S上に成膜することができる。また、集束イオンビーム装置2では、試料SにイオンビームIBを照射して試料Sから放出された電子を2次電子検出器207で検出することで、2次電子像を取得することができる。
集束イオンビーム装置2では、ゴニオメーター208の挿入孔に試料ホルダー100を差し込むことで、試料Sを試料室201に導入することができる。試料室201は、真空状態である。
試料台20が試料室201に導入された場合、第2ピン32は、ゴニオメーター208に設けられた受容部210に嵌まる。受容部210は、例えば、第2ピン32を受け入れるための孔(凹部)である。第2ピン32は、受容部210に挿入される。受容部210には、センサー211が設けられている。第2ピン32が受容部210に嵌まると、センサー211は、試料台20が試料室201に導入されたことを検知する。
センサー211は、例えば、LED(light emitting diode)などの発光素子と、光検出器と、を含んで構成されている。第2ピン32が受容部210に嵌まると、発光素子が発する光は、第2ピン32によって遮られる。これにより、光検出器の出力が低下するため、試料台20が試料室201に導入されたことを検知できる。センサー211は、試料台20が試料室201に導入されたことを検知すると、制御部212に信号を出力する。
なお、センサー211は、発光素子と光検出器を用いた場合に限定されない。例えば、センサー211は、NFC(Near field communication)等の近距離無線通信を用いたものであってもよい。これにより、試料Sに関する情報や試料ホルダー100の種類の情報などを制御部212に送ることができる。また、センサー211は、このような非接触式のセンサーに限定されず、例えば、マイクロスイッチなどの接触式のセンサーであっても
よい。
制御部212は、センサー211の出力信号に基づいて、イオン源202の制御や真空排気系(図示せず)の制御を行う。
図11は、透過電子顕微鏡4を模式的に示す図である。図11では、試料ホルダー100によって、試料室401に試料S(すなわち試料台20)が導入された状態を図示している。
透過電子顕微鏡4は、図11に示すように、電子源402と、透過電子顕微鏡光学系404と、撮像装置(CCDカメラ)406と、ゴニオメーター408と、センサー411と、制御部412と、を含む。
透過電子顕微鏡4では、電子源402で発生した電子線を透過電子顕微鏡光学系404の照射系で集束し、試料Sに照射する。そして、透過電子顕微鏡光学系404の結像系で、試料Sを透過した電子で透過電子顕微鏡像を撮像装置406上に結像する。これにより、試料Sの透過電子顕微鏡像を取得することができる。
透過電子顕微鏡4では、ゴニオメーター408の挿入孔に試料ホルダー100を差し込むことで、試料Sを試料室401に導入することができる。試料室401は、真空状態である。
試料台20が試料室401に導入された場合、第1ピン30は、ゴニオメーター408に設けられた受容部410に嵌まる。受容部410は、例えば、第1ピン30を受け入れるための孔(凹部)である。第1ピン30は、受容部410に挿入される。受容部410には、センサー411が設けられている。第1ピン30が受容部410に嵌まると、センサー411は、試料台20が試料室201に導入されたことを検知する。
センサー411は、例えば、LEDなどの発光素子と、光検出器と、を含んで構成されている。第1ピン30が受容部410に嵌まると、発光素子が発する光は、第1ピン30によって遮られる。これにより、光検出器の出力が低下するため、試料台20が試料室401に導入されたことを検知できる。センサー411は、試料台20が試料室401に導入されたことを検知すると、制御部412に信号を出力する。
なお、センサー411は、センサー211と同様に、近距離無線通信を用いたものであってもよいし、マイクロスイッチなどの接触式のセンサーであってもよい。
制御部412は、センサー411の出力信号に基づいて、電子源402の制御や真空排気系(図示せず)の制御を行う。
試料ホルダー100は、試料室201が大きい集束イオンビーム装置2に対応できる長さを有している。そのため、図11に示すように、試料ホルダー100をゴニオメーター408の挿入孔に挿入した場合、試料ホルダー100が挿入孔に入り切らずに、挿入孔の外に位置する部分が長くなる。このような場合であっても、試料ホルダー100では、第1ピン30を用いることで、センサー411を動作させることができる。
1.3. 特徴
試料ホルダー100は、例えば、以下の特徴を有する。
試料ホルダー100は、第1ピン30と、第2ピン32と、を含み、第1ピン30およ
び第2ピン32は、把持部40に対して着脱可能である。そのため、試料ホルダー100では、試料台20とピンの先端との間の距離を可変にできる。したがって、試料ホルダー100では、試料室の大きさが異なる集束イオンビーム装置2および透過電子顕微鏡4であっても、それぞれの装置においてセンサーを動作させることができる。これにより、例えば、集束イオンビーム装置2および透過電子顕微鏡4において、真空排気系を正しく制御でき、また、漏洩X線の発生を防止できる。このように、試料ホルダー100を、試料室の大きさが異なる集束イオンビーム装置2と透過電子顕微鏡4に共通の試料ホルダーとして用いることができる。
具体的には、試料ホルダー100では、第1ピン30を把持部40に固定した場合、試料台20が透過電子顕微鏡4の試料室401に導入されたときに、第1ピン30が透過電子顕微鏡4の受容部410に嵌まり、センサー411によって試料台20が試料室401に導入されたことが検知される。また、第2ピン32を把持部40に固定した場合、試料台20が集束イオンビーム装置2の試料室201に導入されたときに、第2ピン32が集束イオンビーム装置2の受容部210に嵌まり、センサー211によって試料台20が試料室201に導入されたことが検知される。そのため、試料ホルダー100を、試料室の大きさが異なる集束イオンビーム装置2と透過電子顕微鏡4に共通の試料ホルダーとして用いることができる。
試料ホルダー100では、試料台20とピンの先端との間の距離は、距離L1と距離L2とに可変である。試料台20とピンの先端との間の距離を距離L1とした場合、ピンが透過電子顕微鏡4の受容部410に嵌まることで、透過電子顕微鏡4のセンサー411は試料台20が試料室401に導入されたことを検知する。また、試料台20とピンの先端との間の距離を距離L2とした場合、ピンが集束イオンビーム装置2の受容部210に嵌まることで、集束イオンビーム装置2のセンサー211は試料台20が試料室201に導入されたことを検知する。そのため、試料ホルダー100を、試料室の大きさが異なる集束イオンビーム装置2と透過電子顕微鏡4に共通の試料ホルダーとして用いることができる。
2. 第2実施形態
2.1. 試料ホルダー
次に、第2実施形態に係る試料ホルダーについて図面を参照しながら説明する。図12は、第2実施形態に係る試料ホルダー200を模式的に示す図である。以下、第2実施形態に係る試料ホルダー200において、第1実施形態に係る試料ホルダー100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
試料ホルダー200では、図12に示すように、ピン230の把持部40から突出する部分の長さが可変である。これにより、試料ホルダー200では、試料台20とピン230の先端との間の距離を可変にできる。
試料ホルダー200では、ピン230の把持部40から突出する部分の長さは、第1の長さA1と、第2の長さA2と、に変更可能である。第1の長さA1は、第2の長さA2よりも長い。
図13は、ピン230の把持部40から突出する部分の長さを変更する機構を説明するための図である。
図13に示すように、把持部40の側面には、複数のクランク形状を有する溝48が設けられている。図13に示す例では、溝48は、第1クランク形状部48aと、第2クランク形状部48bと、を有している。
ピン230には、ピン230の長手方向に直交する方向に突出するストッパー232が設けられている。ストッパー232を第1クランク形状部48aまたは第2クランク形状部48bに差し込むことで、ピン230が固定される。クランク形状は2つ設けられているため、ピン230の把持部40から突出する部分の長さを変更できる。
具体的には、ストッパー232を第1クランク形状部48aに差し込むことにより、ピン230の把持部40から突出する部分の長さを第1の長さA1とすることができる。すなわち、試料台20とピン230の先端との間の距離を、距離L1とすることができる。
また、ストッパー232を第2クランク形状部48bに差し込むことにより、ピン230の把持部40から突出する部分の長さを第2の長さA2とすることができる。すなわち、試料台20とピン230の先端との間の距離を、距離L2とすることができる。
図14は、ピン230の把持部40から突出する部分の長さを変更する機構の変形例を説明するための図である。
図13に示す例では、ストッパー232は、ピン230から一方側に突出していたが、図14に示す例では、ストッパー232は、ピン230の両側に突出している。
2.2. 試料ホルダーの使用方法
試料ホルダー200の使用方法は、試料台20とピンの先端との間の距離を変更する手法が異なる点を除いて、上述した試料ホルダー100の使用方法と同じである。以下、この相違点について説明する。
試料台20を集束イオンビーム装置2の試料室201(図10参照)に導入する場合、ピン230の把持部40から突出する部分の長さを第2の長さA2とする。第2の長さA2とした場合、試料台20が集束イオンビーム装置2の試料室201に導入されたときに、ピン230が受容部210に嵌まる。
また、試料台20を透過電子顕微鏡4の試料室401(図11参照)に導入する場合、ピン230の把持部40から突出する部分の長さを第1の長さA1とする。第1の長さA1とした場合、試料台20が透過電子顕微鏡4の試料室401に導入されたときに、ピン230が受容部410に嵌まる。
2.3. 特徴
試料ホルダー200では、ピン230の把持部40から突出する部分の長さは、可変である。そのため、試料ホルダー200では、試料台20とピンとの間の距離を可変にできる。したがって、試料ホルダー200を、上述した試料ホルダー100と同様に、試料室の大きさが異なる集束イオンビーム装置2と透過電子顕微鏡4に共通の試料ホルダーとして用いることができる。
3. 第3実施形態
3.1. 試料ホルダー
次に、第3実施形態に係る試料ホルダーについて図面を参照しながら説明する。図15および図16は、第3実施形態に係る試料ホルダー300を模式的に示す図である。以下、第3実施形態に係る試料ホルダー300において、第1実施形態に係る試料ホルダー100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
試料ホルダー300は、図15に示すように、ロッド10に着脱可能なアダプター340(第1部材の一例)を含む。また、試料ホルダー300は、アダプター340に固定された第1ピン330と、把持部40(第2部材の一例)に固定された第2ピン332と、を含む。
試料ホルダー300では、図15に示すように、アダプター340をロッド10に取り付けた場合、試料台20と第1ピン330の先端との間の距離が距離L1となる。また、試料ホルダー300では、図16に示すように、アダプター340をロッド10から取り外した場合、試料台20と第2ピン332の先端との間の距離が距離L2となる。
図17は、アダプター340の構成を説明するための図である。
図17に示すように、アダプター340は、ロッド10を通す貫通孔を有する円筒形状である。アダプター340の貫通孔にロッド10に差し込むことで、アダプター340を把持部40に固定することができる。第1ピン330の先端は、アダプター340の長さおよび第1ピン330の長さによって位置決めできる。また、第1ピン330の回転方向の位置は、アダプター340と把持部40との形状を一致させることで位置決めできる。第1ピン330の回転方向の位置決めは、把持部40に固定された第2ピン332を用いてもよい。アダプター340の固定方法としては、ねじ込み式、バヨネット式、ビスによる固定などが挙げられる。
図18および図19は、アダプター340の構成の変形例を説明するための図である。
図18に示すように、アダプター340は、第1部分340aと、第2部分340bと、を有していてもよい。これにより、ロッド10を挟んで第1部分340aと第2部分340bとを一体とすることで、アダプター340をロッド10に取り付けることができる。第1部分340aと第2部分340bとは、ビスで締結して一体としてもよいし、ばねなどの弾性体を用いて一体としてもよい。
なお、図19に示すように、第1部分340aと第2部分340bとを蝶番などの接続部材340cで接続してもよい。
3.2. 試料ホルダーの使用方法
試料ホルダー300の使用方法は、試料台20とピンの先端との間の距離を変更する手法が異なる点を除いて、上述した試料ホルダー100の使用方法と同じである。以下、この相違点について説明する。
試料台20を集束イオンビーム装置2の試料室201(図10参照)に導入する場合、アダプター340をロッド10から取り外す。アダプター340をロッド10から取り外した場合、試料台20が集束イオンビーム装置2の試料室201に導入されたときに、第1ピン330が受容部210に嵌まる。
また、試料台20を透過電子顕微鏡4の試料室401(図11参照)に導入する場合、アダプター340をロッド10に取り付ける。アダプター340をロッド10に取り付けた場合、試料台20が透過電子顕微鏡4の試料室401に導入されたときに、第2ピン332が受容部410に嵌まる。
3.3. 特徴
試料ホルダー300では、ピンを固定する固定部材は、ロッド10に着脱可能なアダプター340と、把持部40と、を含み、第1ピン330は、アダプター340に固定され
、第2ピン332は、把持部40に固定されている。そのため、試料ホルダー300では、試料台20とピンとの間の距離を可変にできる。したがって、試料ホルダー300を、上述した試料ホルダー100と同様に、試料室の大きさが異なる集束イオンビーム装置2と透過電子顕微鏡4に共通の試料ホルダーとして用いることができる。
4. 第4実施形態
4.1. 試料ホルダー
次に、第4実施形態に係る試料ホルダーについて図面を参照しながら説明する。図20および図21は、第4実施形態に係る試料ホルダー400を模式的に示す図である。以下、第4実施形態に係る試料ホルダー400において、第1実施形態に係る試料ホルダー100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
試料ホルダー400では、図20および図21に示すように、把持部40は、ロッド10上を移動可能である。そのため、試料ホルダー400では、把持部40を移動させることによって、把持部40に固定されたピン430を位置決めできる。したがって、図20に示すように、試料台20とピン430の先端との間の距離を距離L1とすることもできるし、図21に示すように、試料台20とピン430の先端との間の距離を距離L2とすることもできる。
ロッド10には、図示はしないが、把持部40を位置決めするためのガイドが設けられていてもよい。ガイドを設けることにより、ピン430の先端を容易かつ正確に位置決めできる。
4.2. 試料ホルダーの使用方法
試料ホルダー400の使用方法は、試料台20とピンの先端との間の距離を変更する手法が異なる点を除いて、上述した試料ホルダー100の使用方法と同じである。以下、この相違点について説明する。
試料台20を集束イオンビーム装置2の試料室201(図10参照)に導入する場合、把持部40を移動させて試料台20とピン430の先端との間の距離を距離L2とする。これにより、試料台20が集束イオンビーム装置2の試料室201に導入されたときに、ピン430が受容部210に嵌まる。
また、試料台20を透過電子顕微鏡4の試料室401(図11参照)に導入する場合、把持部40を移動させて試料台20とピン430の先端との間の距離を距離L1とする。これにより、試料台20が透過電子顕微鏡4の試料室401に導入されたときに、ピン430が受容部410に嵌まる。
4.3. 特徴
試料ホルダー400では、把持部40は、ロッド10上を移動可能である。そのため、試料ホルダー400では、試料台20とピンとの間の距離を可変にできる。したがって、試料ホルダー400を、上述した試料ホルダー100と同様に、試料室の大きさが異なる集束イオンビーム装置2と透過電子顕微鏡4に共通の試料ホルダーとして用いることができる。
5.変形例
以下、第1~第4実施形態に係る試料ホルダーの変形例について説明する。
5.1. 第1変形例
例えば、上述した第1実施形態では、図1および図2に示すように、互いに長さの異なる2つのピン(第1ピン30および第2ピン32)を用いる場合について説明したが、互いに長さが異なる3つ以上のピンを用いてもよい。これにより、試料ホルダー100を、試料室の大きさが異なる様々な装置間で共用可能である。
また、上述した第2実施形態では、図12に示すように、ピン230の把持部40から露出する部分の長さを第1の長さA1と第2の長さA2とに変更可能とした場合について説明したが、ピン230の把持部40から露出する部分の長さを3段階以上に変更可能としてもよい。これにより、試料ホルダー200を、試料室の大きさの異なる様々な装置間で共用可能である。
また、上述した第3実施形態では、図15および図16に示すように、アダプター340を1つ用いた場合について説明したが、アダプター340を複数用いてもよい。これにより、試料ホルダー300を、試料室の大きさの異なる様々な装置間で共用可能である。
5.2. 第2変形例
例えば、上述した第1実施形態では、図1および図2に示すように、第1ピン30および第2ピン32が把持部40に固定される場合について説明したが、第1ピン30および第2ピン32を固定する固定部材は、把持部40に限定されない。例えば、把持部40とは別に、ロッド10に、第1ピン30および第2ピン32を固定する固定部材を設けてもよい。上述した第2~第4実施形態についても同様である。
5.3. 第3変形例
上述した第1実施形態では、試料ホルダー100が、集束イオンビーム装置と透過電子顕微鏡に共用の試料ホルダーである場合について説明したが、これに限定されない。例えば、試料ホルダー100は、集束イオンビーム装置と、透過電子顕微鏡以外の電子顕微鏡に共通の試料ホルダーであってもよい。透過電子顕微鏡以外の電子顕微鏡としては、走査電子顕微鏡、走査透過電子顕微鏡などが挙げられる。また、集束イオンビーム装置は、FIB鏡筒と、SEM鏡筒と、を備えた装置(FIB-SEM)であってもよい。
5.4. 第4変形例
例えば、上述した第1実施形態では、図10および図11に示すように、集束イオンビーム装置2および透過電子顕微鏡4が、試料台20が試料室201または試料室401に導入されたことを検知するセンサー(センサー211、センサー411)を備えていたが、図22に示すように、試料ホルダー100が、試料台20が試料室201または試料室401に導入されたことを検知するセンサー60を有していてもよい。
例えば、センサー60は、図22に示すように、挿入孔42内に設けられている。センサー60は、例えば、圧力センサーである。挿入孔42に第1ピン30が取り付けられた場合には、第1ピン30が透過電子顕微鏡4の受容部410に嵌まることで、第1ピン30が押される。このとき、センサー60は、センサー60に加わる圧力の変化から、試料台20が試料室401に導入されたことを検知する。センサー60の出力信号は、制御部412に送られる。
また、挿入孔42に第2ピン32が取り付けられた場合には、第2ピン32が集束イオンビーム装置2の受容部210に嵌まることで、第2ピン32が押される。このとき、センサー60は、センサー60に加わる圧力の変化から、試料台20が試料室201に導入されたことを検知する。センサー60の出力信号は、制御部212に送られる。
第4変形例では、試料ホルダー100は、試料台20が透過電子顕微鏡4の試料室40
1または集束イオンビーム装置2の試料室201に導入されたことを検知するセンサー60を含む。センサー60は、第1ピン30が透過電子顕微鏡4の受容部410に嵌まることで、試料台20が透過電子顕微鏡4の試料室401に導入されたことを検知する。また、センサー60は、第2ピン32が集束イオンビーム装置2の受容部210に嵌まることで、試料台20が集束イオンビーム装置2の試料室201に導入されたことを検知する。そのため、試料ホルダー100では、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。なお、上述した第2~第4実施形態についても同様である。
6. 第5実施形態
6.1. 試料ホルダー
次に、第5実施形態に係る試料ホルダーについて図面を参照しながら説明する。図23および図24は、第5実施形態に係る試料ホルダー500を模式的に示す図である。なお、図23は、図11に示す透過電子顕微鏡4に試料を導入するときの状態を図示し、図24は、図10に示す集束イオンビーム装置2に試料を導入するときの状態を図示している。
以下、第5実施形態に係る試料ホルダー500において、第1実施形態に係る試料ホルダー100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した第1実施形態では、試料ホルダー100において、Oリングは、集束イオンビーム装置2(図10参照)と、透過電子顕微鏡4(図11参照)と、に共通であった。すなわち、第1実施形態では、図10に示す集束イオンビーム装置2において、試料ホルダー100がゴニオメーター208の挿入孔に挿入された場合に、ロッド10とゴニオメーター208との間の隙間が前記Oリングによって封止され、試料室201が気密に封止される。また、図11に示す透過電子顕微鏡4において、試料ホルダー100がゴニオメーター408の挿入孔に挿入された場合に、ロッド10とゴニオメーター408との間の隙間が前記Oリングによって封止され、試料室401が気密に封止される。
したがって、第1実施形態では、試料台20とOリングとの間の距離に合うように、集束イオンビーム装置2のゴニオメーター208、および透過電子顕微鏡4のゴニオメーター408が設計されていた。このことは、第2実施形態~第4実施形態についても同様である。
これに対して、第5実施形態では、試料ホルダー500は、第1Oリング70と第2Oリング72とを有している。第1Oリング70および第2Oリング72は、ロッド10に装着されている。
第1Oリング70と試料台20との間の距離L3は、第2Oリング72と試料台20との間の距離L4よりも小さい。
試料ホルダー500では、試料台20が集束イオンビーム装置2の試料室201に導入されたときに、第2Oリング72が集束イオンビーム装置2の試料室201を気密に封止する。すなわち、第2Oリング72によって、ロッド10とゴニオメーター208との間の隙間が封止される。このとき、第1Oリング70は、ロッド10とゴニオメーター208との間の隙間を封止しなくてもよい。
また、試料ホルダー500では、試料台20が透過電子顕微鏡4の試料室401に導入されたときに、第1Oリング70が透過電子顕微鏡4の試料室401を気密に封止する。すなわち、第1Oリング70によって、ロッド10とゴニオメーター408との間の隙間
が封止される。このとき、第2Oリング72は、ロッド10とゴニオメーター408との間の隙間を封止しなくてもよい。
試料ホルダー500では、ガイドピン50がロッド10に2つの状態で取付け可能となっている。具体的には、ガイドピン50は、ロッド10に、図23に示すようにガイドピン50と試料台20との間の距離が距離L5(第3距離)となる第1状態、および図24に示すようにガイドピン50と試料台20との間の距離が距離L6(第4距離)となる第2状態で取付け可能である。距離L5は、距離L6よりも小さい。
ロッド10には、ガイドピン50が挿入可能な孔が2つ(第1孔52および第2孔54)設けられている。第1孔52は、試料台20との間の距離が距離L5の位置に設けられ、第2孔54は、試料台20との間の距離が距離L6の位置に設けられている。第1孔52にガイドピン50を挿入することによってガイドピン50が試料台20との間の距離が距離L5の位置で固定される。また、第2孔54にガイドピン50を挿入することによってガイドピン50が試料台20との間の距離が距離L6の位置で固定される。第1状態は、ガイドピン50が第1孔52に挿入された状態であり、第2状態は、ガイドピン50が第2孔54に挿入された状態である。
6.2. 試料ホルダーの使用方法
以下では、上述した試料ホルダー100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
試料台20を集束イオンビーム装置2の試料室201(図10参照)に導入する場合、図24に示すように、ロッド10の第2孔54にガイドピン50を取り付けて(第2状態で取り付けて)、ガイドピン50と試料台20との間の距離を距離L6とする。また、第2ピン32を把持部40に取り付ける。これにより、試料台20が集束イオンビーム装置2の試料室201に導入されたときに、第2ピン32が受容部210に嵌まる。
試料ホルダー500をゴニオメーター208の挿入孔に挿入して試料台20を試料室201に導入する際には、第2Oリング72が真空隔壁として機能する。すなわち、第2Oリング72がロッド10とゴニオメーター208との間の隙間を封止する。
また、試料ホルダー500をゴニオメーター208の挿入孔に挿入して、試料台20を試料室201に導入する際には、ガイドピン50がゴニオメーター208に設けられたガイド溝(図示せず)に嵌まる。そして、ガイドピン50をガイド溝に沿って移動させることによって、試料台20が試料室201に導かれる。試料台20が試料室201と大気側とを遮断するためのバルブに到達すると、ガイドピン50によってバルブを開くためのスイッチを動作させることができる。
試料台20を透過電子顕微鏡4の試料室401(図11参照)に導入する場合、図23に示すように、ロッド10の第1孔52にガイドピン50を取り付けて(第1状態で取り付けて)、ガイドピン50と試料台20との間の距離を距離L5とする。また、第1ピン30を把持部40に取り付ける。これにより、試料台20が透過電子顕微鏡4の試料室401に導入されたときに、第1ピン30が受容部210に嵌まる。
試料ホルダー500をゴニオメーター408の挿入孔に挿入して試料台20を試料室401に導入する際には、第1Oリング70が真空隔壁として機能する。すなわち、第1Oリング70がロッド10とゴニオメーター408との間の隙間を封止する。
また、試料ホルダー500をゴニオメーター408の挿入孔に挿入して、試料台20を
試料室401に導入する際には、ガイドピン50がゴニオメーター408に設けられたガイド溝(図示せず)に嵌まる。そして、ガイドピン50をガイド溝に沿って移動させることによって、試料台20が試料室401に導かれる。試料台20が試料室401と大気側とを遮断するためのバルブに到達すると、ガイドピン50によってバルブを開くためのスイッチを動作させることができる。
6.3. 特徴
試料ホルダー500は、ロッド10に装着された第1Oリング70および第2Oリング72を含む。また、第1Oリング70と試料台20との間の距離は、第2Oリング72と試料台20との間の距離よりも小さく(L3<L4)、試料台20が透過電子顕微鏡4の試料室401に導入された場合に、第1Oリング70が透過電子顕微鏡4の試料室401を気密に封止し、試料台20が集束イオンビーム装置2の試料室201に導入された場合に、第2Oリング72が集束イオンビーム装置2の試料室201を気密に封止する。そのため、試料ホルダー500では、集束イオンビーム装置2のゴニオメーター208および透過電子顕微鏡4のゴニオメーター408の設計の自由度を高めることができる。
例えば、上述した第1実施形態に係る試料ホルダー100では、試料台20とOリングとの間の距離に合うように、集束イオンビーム装置2のゴニオメーター208、および透過電子顕微鏡4のゴニオメーター408を設計しなければならない。これに対して、試料ホルダー500では、第1Oリング70および第2Oリング72が装着されているため、集束イオンビーム装置2のゴニオメーター208に合った位置に第2Oリング72を配置し、透過電子顕微鏡4のゴニオメーター408に合った位置に第1Oリング70を配置できる。したがって、試料ホルダー500では、集束イオンビーム装置2のゴニオメーター208および透過電子顕微鏡4のゴニオメーター408の設計の自由度を高めることができる。
試料ホルダー500では、ロッド10に第1状態および第2状態で取付け可能なガイドピン50を含む。ガイドピン50がロッド10に第1状態で取付けられた場合、試料台20が透過電子顕微鏡4の試料室401に導入される際に、ガイドピン50が透過電子顕微鏡4のガイド溝に嵌まる。また、ガイドピン50がロッド10に第2状態で取り付けられた場合、試料台20が集束イオンビーム装置2の試料室201に導入される際に、ガイドピン50が集束イオンビーム装置2のガイド溝に嵌まる。そのため、試料ホルダー500では、集束イオンビーム装置2のゴニオメーター208および透過電子顕微鏡4のゴニオメーター408の設計の自由度を高めることができる。
例えば、第1実施形態に係る試料ホルダー100では、試料台20とガイドピン50との間の距離は固定であるため、このガイドピン50が通過できるように、集束イオンビーム装置2のゴニオメーター208のガイド溝、および透過電子顕微鏡4のゴニオメーター408のガイド溝を設計しなければならない。これに対して、試料ホルダー500では、集束イオンビーム装置2に試料Sを導入する場合と透過電子顕微鏡4に試料Sを導入する場合とでは、ガイドピン50の位置を変えることができる。そのため、集束イオンビーム装置2のゴニオメーター208および透過電子顕微鏡4のゴニオメーター408の設計の自由度を高めることができる。
なお、図23および図24に示す例では、透過電子顕微鏡4の受容部410および集束イオンビーム装置2の受容部210に嵌まるピンとして、第1ピン30および第2ピン32を用いる場合について説明したが、当該ピンとして、上述した実施形態および変形例で説明した各種ピンを用いることができる。
7. 第6実施形態
7.1. 試料ホルダー
次に、第6実施形態に係る試料ホルダーについて図面を参照しながら説明する。図25および図26は、第6実施形態に係る試料ホルダー600を模式的に示す図である。なお、図25は、図11に示す透過電子顕微鏡4に試料を導入するときの状態を図示し、図26は、図10に示す集束イオンビーム装置2に試料を導入するときの状態を図示している。
以下、第6実施形態に係る試料ホルダー600において、第5実施形態に係る試料ホルダー500の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した図23および図24に示す試料ホルダー500では、ガイドピン50をロッド10に設けられた第1孔52および第2孔54に挿入することによって、ガイドピン50をロッド10に第1状態および第2状態で取付け可能としていた。
これに対して、試料ホルダー600では、図25および図26に示すように、ガイドピン50は、ガイドピン取付け部材56に固定されている。ガイドピン取付け部材56は、例えば、棒状の部材であり、ガイドピン取付け部材56の一端にガイドピン50が固定されている。ガイドピン取付け部材56の長さは、例えば、距離L5と距離L6との差に等しい。
ガイドピン取付け部材56は、ロッド10に着脱可能に構成されている。図示の例では、ガイドピン取付け部材56をロッド10に設けられた切欠きに嵌め込むことで、ガイドピン取付け部材56がロッド10と一体となるようにロッド10に取付けられる。なお、ガイドピン取付け部材56の取り付け方法は、特に限定されない。
図25に示す例では、ガイドピン50が試料台20側に位置するようにガイドピン取付け部材56がロッド10に取付けられている。これにより、試料台20とガイドピン50との間の距離が距離L5となる。すなわち、ガイドピン50は、ロッド10に第1状態で取付けられる。
図26に示す例では、ガイドピン50が把持部40側に位置するようにガイドピン取付け部材56がロッド10に取付けられている。これにより、試料台20とガイドピン50との間の距離が距離L6となる。すなわち、ガイドピン50は、ロッド10に第2状態で取付けられる。
7.2. 試料ホルダーの使用方法
試料ホルダー600の使用方法は、ガイドピン50の取付け方が異なる点を除いて、上述した試料ホルダー500の使用方法と同じであり、その説明を省略する。
7.3. 特徴
試料ホルダー600は、上述した試料ホルダー500と同様の作用効果を奏することができる。
8. 第7実施形態
8.1. 試料ホルダー
次に、第7実施形態に係る試料ホルダーについて図面を参照しながら説明する。図27および図28は、第7実施形態に係る試料ホルダー700を模式的に示す図である。なお、図27は、図11に示す透過電子顕微鏡4に試料を導入するときの状態を図示し、図28は、図10に示す集束イオンビーム装置2に試料を導入するときの状態を図示している
以下、第7実施形態に係る試料ホルダー700において、第5実施形態に係る試料ホルダー500および第6実施形態に係る試料ホルダー600の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
試料ホルダー700では、集束イオンビーム装置2の受容部210および透過電子顕微鏡4の受容部410に嵌まるピン704、およびガイドピン50が、ガイドピン取付け部材56に設けられている。図示の例では、ピン704、ガイドピン50、およびガイドピン取付け部材56が一体に構成されている。
図27および図28に示すように、ガイドピン50はガイドピン取付け部材56の一端に設けられ、ピン704はガイドピン取付け部材56の他端に設けられている。ガイドピン取付け部材56は、ロッド10に着脱可能に構成されている。
図27に示す例では、ガイドピン取付け部材56をロッド10に設けられた切欠きおよびアダプター702に設けられた切欠きに嵌め込むことで、ガイドピン取付け部材56がロッド10と一体となるようにロッド10に取付けられる。
アダプター702は、ロッド10を通す貫通孔を有する円筒形状である。アダプター702の貫通孔にロッド10を差し込むことで、アダプター702を把持部40に固定することができる。アダプター702の固定方法としては、ねじ込み式、バヨネット式、ビスによる固定などが挙げられる。
アダプター702を取り付けた状態でガイドピン取付け部材56をロッド10に取り付けることによって、試料台20とガイドピン50との間の距離は、距離L5となる。また、試料台20とピン704の先端との間の距離が距離L1となる。
図28に示す例では、アダプター702を取り外して、ガイドピン取付け部材56をロッド10に設けられた切欠きおよび把持部40に設けられた切欠きに嵌め込むことで、ガイドピン取付け部材56がロッド10と一体となるようにロッド10に取付けられる。アダプター702を取り外した状態でガイドピン取付け部材56をロッド10に取り付けることによって、試料台20とガイドピン50との間の距離は、距離L6となる。また、試料台20とピン704の先端との間の距離が距離L2となる。
8.2. 試料ホルダーの使用方法
試料ホルダー700の使用方法はガイドピン取付け部材56の取付け方が異なる点を除いて、上述した試料ホルダー500の使用方法と同じであり、その説明を省略する。
8.3. 特徴
試料ホルダー700は、上述した試料ホルダー500と同様の作用効果を奏することができる。
9. 第8実施形態
9.1. 試料ホルダー
次に、第8実施形態に係る試料ホルダーについて図面を参照しながら説明する。図29および図30は、第8実施形態に係る試料ホルダー800を模式的に示す図である。なお、図29は、図11に示す透過電子顕微鏡4に試料を導入するときの状態を図示し、図30は、図10に示す集束イオンビーム装置2に試料を導入するときの状態を図示している。
以下、第8実施形態に係る試料ホルダー800において、第5実施形態に係る試料ホルダー500、第6実施形態に係る試料ホルダー600、および第7実施形態に係る試料ホルダー700の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
試料ホルダー800では、図29および図30に示すように、ガイドピン50、ピン704、およびガイドピン取付け部材56が把持部40と一体に構成されている。
把持部40は、ロッド10上を移動可能である。そのため、試料ホルダー800では、把持部40を移動させることによって、把持部40と一体に構成されたガイドピン50およびピン704を位置決めできる。したがって、試料ホルダー800では、把持部40を移動させることによって、図29に示すように、ガイドピン50をロッド10に試料台20とガイドピン50との間の距離が距離L5となる第1状態で取り付けることができる。このとき、試料台20とピン704の先端との間の距離は距離L1となる。
また、把持部40を移動させることによって、図30に示すように、ガイドピン50をロッド10に試料台20とガイドピン50との間の距離が距離L6となる第2状態で取り付けることができる。このとき、試料台20とピン704の先端との間の距離は距離L2となる。
把持部40は、図29に示す位置および図30に示す位置でそれぞれ固定可能に構成されている。
9.2. 試料ホルダーの使用方法
試料ホルダー800の使用方法は、把持部40を移動させることによってガイドピン50およびピン704を位置決めする点を除いて、上述した試料ホルダー500の使用方法と同じであり、その説明を省略する。
8.3. 特徴
試料ホルダー800は、上述した試料ホルダー500と同様の作用効果を奏することができる。
例えば、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…集束イオンビーム装置、4…透過電子顕微鏡、10…ロッド、20…試料台、30…第1ピン、30a…第1部分、30b…第2部分、32…第2ピン、32a…第1部分、32b…第2部分、34…張り出し部、40…把持部、40a…第1面、40b…第2面、42…挿入孔、44…貫通孔、46…溝、48…溝、48a…第1クランク形状部、48b…第2クランク形状部、50…ガイドピン、52…第1孔、54…第2孔、56…ガイドピン取付け部材、60…センサー、70…第1Oリング、72…第2Oリング、10
0…試料ホルダー、200…試料ホルダー、201…試料室、202…イオン源、204…集束イオンビーム光学系、206…ガス銃、207…2次電子検出器、208…ゴニオメーター、210…受容部、211…センサー、212…制御部、230…ピン、232…ストッパー、300…試料ホルダー、330…第1ピン、332…第2ピン、340…アダプター、340a…第1部分、340b…第2部分、340c…接続部材、400…試料ホルダー、401…試料室、402…電子源、404…透過電子顕微鏡光学系、406…撮像装置、408…ゴニオメーター、410…受容部、411…センサー、412…制御部、430…ピン、500…試料ホルダー、600…試料ホルダー、700…試料ホルダー、702…アダプター、704…ピン、800…試料ホルダー

Claims (13)

  1. 電子顕微鏡と集束イオンビーム装置に共通の試料ホルダーであって、
    ロッドと、
    前記ロッドの先端に設けられている試料台と、
    前記電子顕微鏡の受容部および前記集束イオンビーム装置の受容部に嵌まるピンと、
    前記ピンを固定する固定部材と、
    を含み、
    前記ピンは、前記固定部材から前記試料台に向けて前記ロッドに沿って突出し、
    前記試料台と前記ピンの先端との間の距離は、可変である、試料ホルダー。
  2. 請求項1において、
    前記ピンを複数含み、
    複数の前記ピンのうちの第1ピンと、複数の前記ピンのうちの第2ピンとは、互いに長さが異なり、
    前記第1ピンおよび前記第2ピンは、前記固定部材に対して着脱可能である、試料ホルダー。
  3. 請求項2において、
    前記第1ピンを前記固定部材に固定した場合、前記試料台が前記電子顕微鏡の試料室に導入されたときに、前記第1ピンが前記電子顕微鏡の受容部に嵌まり、
    前記第2ピンを前記固定部材に固定した場合、前記試料台が前記集束イオンビーム装置の試料室に導入されたときに、前記第2ピンが前記集束イオンビーム装置の受容部に嵌まる、試料ホルダー。
  4. 請求項1において、
    前記ピンの前記固定部材から突出する部分の長さは、可変である、試料ホルダー。
  5. 請求項4において、
    前記ピンの前記固定部材から突出する部分は、第1の長さと、第2の長さと、に変更可能であり、
    前記ピンの前記固定部材から突出する部分を前記第1の長さとした場合、前記試料台が前記電子顕微鏡の試料室に導入されたときに、前記ピンが前記電子顕微鏡の受容部に嵌まり、
    前記ピンの前記固定部材から突出する部分を前記第2の長さとした場合、前記試料台が前記集束イオンビーム装置の試料室に導入されたときに、前記ピンが前記集束イオンビーム装置の受容部に嵌まる、試料ホルダー。
  6. 請求項1において、
    前記ピンを複数含み、
    前記固定部材は、前記ロッドに着脱可能な第1部材と、前記ロッドに設けられた第2部材と、を含み、
    複数の前記ピンのうちの第1ピンは、前記第1部材に固定され、
    複数の前記ピンのうちの第2ピンは、前記第2部材に固定されている、試料ホルダー。
  7. 請求項6において、
    前記第1部材を前記ロッドに取り付けた場合、前記試料台が前記電子顕微鏡の試料室に導入されたときに、前記第1ピンが前記電子顕微鏡の受容部に嵌まり、
    前記第1部材を前記ロッドから取り外した場合、前記試料台が前記集束イオンビーム装置の試料室に導入されたときに、前記第2ピンが前記集束イオンビーム装置の受容部に嵌
    まる、試料ホルダー。
  8. 請求項1において、
    前記固定部材は、前記ロッド上を移動可能である、試料ホルダー。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項において、
    前記距離は、第1距離と、第2距離と、に変更可能であり、
    前記距離を前記第1距離とした場合、前記試料台が前記電子顕微鏡の試料室に導入されたときに、前記ピンが前記電子顕微鏡の受容部に嵌まり、
    前記距離を前記第2距離とした場合、前記試料台が前記集束イオンビーム装置の試料室に導入されたときに、前記ピンが前記集束イオンビーム装置の受容部に嵌まる、試料ホルダー。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項において、
    前記試料台が前記電子顕微鏡の試料室または前記集束イオンビーム装置の試料室に導入されたことを検知するセンサーを含み、
    前記センサーは、
    前記ピンが前記電子顕微鏡の受容部に嵌まることで、前記試料台が前記電子顕微鏡の試料室に導入されたことを検知し、
    前記ピンが前記集束イオンビーム装置の受容部に嵌まることで、前記試料台が前記集束イオンビーム装置の試料室に導入されたことを検知する、試料ホルダー。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項において、
    前記距離は、第1距離と、第2距離と、に変更可能であり、
    前記距離を前記第1距離とした場合、前記ピンが前記電子顕微鏡の受容部に嵌まることで、前記電子顕微鏡のセンサーが、前記試料台が前記電子顕微鏡の試料室に導入されたことを検知し、
    前記距離を前記第2距離とした場合、前記ピンが前記集束イオンビーム装置の受容部に嵌まることで、前記集束イオンビーム装置のセンサーが、前記試料台が前記集束イオンビーム装置の試料室に導入されたことを検知する、試料ホルダー。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項において、
    前記ロッドに装着された第1Oリングとおよび第2Oリングを含み、
    前記第1Oリングと前記試料台との間の距離は、前記第2Oリングと前記試料台との間の距離よりも小さく、
    前記試料台が前記電子顕微鏡の試料室に導入されたときに、前記第1Oリングが前記電子顕微鏡の試料室を気密に封止し、
    前記試料台が前記集束イオンビーム装置の試料室に導入されたときに、前記第2Oリングが前記集束イオンビーム装置の試料室を気密に封止する、試料ホルダー。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項において、
    前記ロッドに、前記試料台との間の距離が第3距離となる第1状態、および前記試料台との間の距離が前記第3距離よりも長い第4距離となる第2状態で取付け可能なガイドピンを含み、
    前記ガイドピンが前記ロッドに前記第1状態で取付けられた場合、前記試料台が前記電子顕微鏡の試料室に導入される際に、前記ガイドピンが前記電子顕微鏡のガイド溝に嵌まり、
    前記ガイドピンが前記ロッドに前記第2状態で取り付けられた場合、前記試料台が前記集束イオンビーム装置の試料室に導入される際に、前記ガイドピンが前記集束イオンビーム装置のガイド溝に嵌まる、試料ホルダー。
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