JP7198329B2 - 網膜色素変性症のためのrpgr遺伝子治療 - Google Patents
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Description
本出願は、2014年7月24日出願の米国特許出願第62/028,638号に対して米国特許法第119条(e)に基づく優先権を主張する。上記出願の全内容が参照により本明細書に援用される。
本発明は、米国国立衛生研究所により授与された助成番号EY10581および5P30EY14104の下での政府援助を用いて行なわれた。政府は本発明について一定の権利を有する。
本発明は、網膜色素変性症GTPase調節因子(RPGR)タンパク質をコードする遺伝子中の機能喪失突然変異に起因する、X連鎖性網膜色素変性症(XLRP)または別の眼科的症状を有するヒト被験体を治療するための方法に関し、該方法は、短縮型(abbreviated)ヒトRPGR cDNAを含むアデノ随伴ウイルスベクターを含む核酸を被験体に投与することを含む。
RPGRは、初期型および記載してきたORF15変異体の両方について、複雑なパターンで発現する(Vervoort他 2000)。RPGRの初期型または構成的形態はエキソン1~19にわたり、ORF15はエキソン16~19の出発点より前のORF15と称される大きなオルタナティブエキソンで終結する。ORF15エキソンは、cDNA中にクローニングすることが困難でありかつ組み換えDNA操作の多数の手順にて不安定であることが証明された、長く連なるプリンリッチな反復配列を含む点でユニークである。RPGRの比較的小型の初期型が運動毛を有する組織(Hong et al., 2003)および多数のタイプの一次繊毛を有する組織(本発明者らの未発表データ)では優勢な形態であるが、RPGRのORF15アイソフォームは網膜での正常な桿体および錐体機能に必要であり(Vervoort他 2000;Vervoort and Wright 2002)、光受容器で主に発現される(Hong他 2003)。ORF15はまた、RPGRにおける突然変異について一般的な部位であり、X連鎖性RPを有する患者のうちの22~60%で突然変異が見出される(Breuer他 2002;Vervoort他 2000)。
本明細書中に記載される方法の一部の実施形態では、本明細書中に記載される通りの短縮型ヒトRPGR cDNAがヒトロドプシンキナーゼ(hRK)プロモーターの制御下に置かれている置換遺伝子構築物が用いられる。一部の実施形態では、RKプロモーターは約200bp長である(桿体および錐体での細胞特異的発現を駆動することが示されているロドプシンキナーゼ(RK)遺伝子由来の短いプロモーター(Khani et al., 2007; Sun et al., 2010;Young et al., 2003))。例示的なhRKプロモーター配列は、-112/+87である(Khani et al., 2007)。
上記の通りの短縮型ヒトRPGR cDNAが、送達ベクター、例えば、AAV8またはAAV2/8ベクターへとパッケージングされる。
本発明の治療方法のための候補である被験体としては、RPGRをコードする遺伝子中の突然変異により引き起こされたRPの診断を有する被験体が挙げられる。RPGRをコードする遺伝子中の突然変異により引き起こされる他の臨床的に定義された眼科的症状(例えば、X連鎖性桿体-錐体ジストロフィー(cone-rod dystrophy))に見舞われている被験体もまた、本明細書中に記載される方法を用いて治療することができる。RPGRをコードする遺伝子中の突然変異により引き起こされるXLRPまたは別の眼科的症状の診断は、当技術分野で公知の方法を用いて行なうことができる。
以下の材料および方法が、下記の実施例で用いられた。
RPGR-/-マウスの作製および分析は、以前に記載されている(Hong他 2000)。本研究で用いられるRPGR-/-マウスは、本発明者らの機関の動物施設で維持されているヌル接合(nullizygous)RPGR雄とホモ接合(RPGR-/-)雌との間での同胞交配(sibling mating)から繁殖させた。本研究で用いられるWTマウスは、Charles River Laboratory社(Wilmington, MA)からのC57BLであった。マウスは、12時間明/12時間暗の照明サイクルで維持した。研究は、眼科および視覚研究での動物使用に関するARVO声明(the ARVO Statement for the Use of Animals in Ophthalmic and Vision Research)に従って行ない、マサチューセッツ眼科耳鼻科病院(Massachusetts Eye and Ear Infirmary)のIACUCにより承認された。
ヒトRPGR ORF15 cDNAを、RPGR ORF15アイソフォームコード領域全体を含むように設計されたプライマーを用いるPCRにより、ヒト網膜cDNAから増幅した。様々な方法を用いて繰り返し試みたにもかかわらず、全長ORF15 cDNAは得られず、このことは、他の研究者および本発明者ら自身の経験と合致した(Hong他 2005)。その代わりに、本発明者らは、プリンリッチ反復領域の大部分が除去された、ORF15エキソン中に大きな314コドン(942bp)インフレーム欠失(2517bpが残存)を含む短縮型ORF15 cDNAを得た(コドン696-1010del、「短分子型」)(図1A)。2番目のORF15 cDNAは組み換えDNA操作を介して得られ、エキソン15の高度に反復された領域内での126コドン(378bp)インフレーム欠失(ORF15エキソン中に3081bpが残存)を含んだ(コドン862-988del、「長分子型」)。これらのORF15 cDNAを、フィデリティを確認するために配列決定した。AAVベクターを構築するために、RPGR cDNAを、親となるpAAV-RK-zsGreenベクターのマルチクローニング部位へと挿入した。得られたpAAV-RK-mRPGRベクターおよびpAAV-RK-hRPGRベクターをAAVへとパッケージングした。AAV2/8偽型ベクターを、293A細胞への3成分トランスフェクションにより生成した:(1)対象となる遺伝子をコードするAAVベクタープラスミド、(2)血清型2由来のAAV Repタンパク質および血清型8由来のCapタンパク質をコードするAAVヘルパープラスミドpLT-RC03、ならびに(3)アデノウイルスヘルパーミニプラスミドpHGTI-Adeno1。トランスフェクションは、Xiaoおよび共同研究者により開発されたプロトコールを用いて行なった(Xiao, et al., 1998)。トランスフェクション2日後、細胞を、凍結融解サイクルを繰り返し行なうことにより溶解させた。細胞残渣の最初の除去後、ウイルス産生細胞の核酸成分をベンゾナーゼ(Benzonase)処理により除去した。組み換えAAVベクター粒子をイオジキサノール(iodixanol)密度勾配により精製した。精製されたベクター粒子をPBSに対して十分に透析し、ドットブロットハイブリダイゼーションにより力価決定した。
マウスを、ケタミン(90mg/kg)/キシラジン(9mg/kg)の腹腔内注入を用いて全身麻酔下に置いた。0.5%プロパラカイン(proparacaine)溶液を、局所麻酔として角膜に投与した。シクロペントレートおよび塩酸フェニルエフリンの局所投与を用いて瞳孔を散大させた。眼科手術用顕微鏡下にて、18ゲージ針を用いて角膜縁の近傍で角膜を小さく切開した。ハミルトンシリンジに取り付けた33ゲージ鈍針を、切開部から水晶体の奥へと挿入し、網膜を通して押し込んだ。すべての注入は、網膜の鼻側四半部(nasal quadrant)内の位置で網膜下へと行なった。注入は、網膜の鼻側四半部(nasal quadrant)内にて網膜下へと行なった。それぞれの眼に、2×109ベクターゲノム(AAV-ORF15-L)または5×109ベクターゲノム(AAV-ORF15-S)のいずれかを1μLの体積で投与した。RPGR-ORF15ベクターを左眼(OS、oculus sinister)に投与し、対照ベクター(AAV8-RK-EGFP)を右眼(OD、oculus dexter)に投与した。これらを、本明細書全体を通して、それぞれ「処置済み」または「対照」と記載する。注入の際の可視化を、フルオレセイン(100mg/mL AK-FLUOR、Alcon社)のベクター溶液への0.1体積%での添加により補助した。注入後の眼底検査により、大多数の症例では網膜の30%超が剥離していることが見出され、このことにより、網膜下送達の成功を確認した。マウスのコホート(合計でn=50)に、タンパク質発現研究に関しては1ヵ月齢、機能研究(ERG)および組織学的研究に関しては3~7ヵ月齢(この月齢期間にはERGは正常のままであったので)にて大幅な光受容器欠損の前に注入した。
光学顕微鏡および透過型電子顕微鏡観察の両方のために、摘出眼球を、0.1Mカコジル酸バッファー(pH7.5)中の1%ホルムアルデヒド、2.5%グルタルアルデヒド中で10分間固定した。前眼部および水晶体の除去後、眼杯を同じ固定剤中に4℃で一晩置いた。眼杯をバッファーで洗浄し、四酸化オスミウム中で後固定し、段階的なアルコール系列を通して脱水し、エポンに包埋した。準薄切片(semi-thin section)(1μm)を光学顕微鏡観察用に切り出した。EM用には、超薄切片を酢酸ウラニルおよびクエン酸鉛で染色し、その後にJEOL 100CX電子顕微鏡で観察した。
網膜組織をRIPAバッファー中でホモジナイズし、Laemmliバッファー中でボイルし、5%SDS-PAGEゲルへと15μg/レーンでロードした。ゲル分離後に、タンパク質を、電気トランスファーによりPVDFメンブレンにブロットした。メンブレンを5%脱脂乳を用いてブロッキングし、室温にて一晩、一次抗体と共にインキュベートした。洗浄後、メンブレンをペルオキシダーゼコンジュゲート化二次抗体と共にインキュベートした。SuperSignal(登録商標) West Pico化学発光基質(Pierce社)を、検出のために用いた。標準化のために、タンパク質サンプルを標準的なSDS-PAGEで分離し、トランスデューシンα抗体(バンダービルト大学のHeidi Hamm博士から寄贈)を用いてプロービングした。
マウスを一晩暗順応させ、試験に先立って腹腔内注入したペントバルビタールナトリウムにより麻酔した。それぞれの動物の両方の瞳孔を、塩酸フェニルエフリンおよび塩酸シクロペントレートを用いて局所的に散大させ、続いてマウスを加温プラットホームに載せた。桿体優勢応答を、ガンツフェルドドームにて1分間の間隔で与えられる白色光の10μsフラッシュ(1.37×105cd/m2)を用いて暗所で引き起こした。明順応錐体応答を、1Hzの間隔で与えられる同じフラッシュ(1.37×105cd/m2)を用いて41cd/m2桿体脱感作白色背景の存在下にて引き起こした。塩酸プロパラカインを用いて局所麻酔し、かつゴニオソール(Goniosol)で湿らせた各角膜と接触する銀線ループ電極を用いて、両方の眼からERGを同時にモニタリングし、このとき、参照として頸部の皮下電極を用い;電気的に遮蔽されたチャンバーをグラウンドとして機能させた。
JMP、version 6(SAS Institute, Cary, NC)を用いて、断面ERG振幅および陰的時間を比較した。PROC MIXED OF SAS、version 9.3(SAS Institute)による反復測定解析を、組織学的比較および処置群と非処置群の眼の時系列ERGデータの比較のために用いた。
ORF15 RPGR突然変異に起因するXLRPを有する111名の患者についてのSharon, et al (2003)により記載されたデータセットから得られる全視野網膜電図(ERG)データを、残存する桿体+錐体機能を反映する0.5Hz白色光に対するb波振幅と、残存する錐体機能のみを反映する同じ白色光の30Hzフラッシュに対するb波振幅とを比較するために見直した。患者が桿体-錐体または錐体-桿体疾患を有するか否かを決定するために、本発明者らは、ODについておよびOSについての30Hzフラッシュに対するその振幅により除算した0.5Hzフラッシュに対するその振幅の比率を算出し;本発明者らの系での正常の下限に対する同じ比は、350μV/50μV=7である。0.5Hzフラッシュに対する応答振幅のさらに正確な定量のため、および一次光受容器変性に対する二次的な考えられる影響を最小限にするために、本発明者らは、初期または軽症疾患を反映する50μV超の0.5Hzフラッシュに対する振幅を有する患者(n=14)に注目した。
残存する桿体+錐体機能を反映する0.5Hz白色フラッシュに対する最も安定した応答を有する14名の患者に関して、当該条件に対する振幅は53μV~329μV ODおよび59μV~282μV OSの範囲であった。錐体機能のみを反映し、バンドパスフィルター処理および10μV未満の振幅に対するシグナル平均化を用いてモニタリングされた、同じ白色光の30Hzフラッシュに対する該患者の振幅は、0.98μV~23.5μV ODおよび0.95μV~20μV OSの範囲であった。30Hzフラッシュに対する応答振幅により除算した0.5Hzフラッシュに対する応答振幅の比率は、47.0±12.7 ODおよび48.7±13.0 OSの平均±標準誤差を有した。これらの平均値は、正常の下限に基づく比率についての値である7.0とは有意に異なった(ノンパラメトリック符号付き順位検定、p=0.0004 ODおよびp=0.001 OS)。言い換えれば、ORF15突然変異を有するこれらの患者は、著しく不均衡な錐体機能の喪失を有した。これらのERGの例を、図6に示す。
本発明者らは、一方は126コドンのインフレーム欠失を有し(長分子型、ORF15-L)、もう一方は314コドンのインフレーム欠失を有する(短分子型、ORF15-S)、2種類のヒトRPGR ORF15置換遺伝子を構築した。両方の遺伝子をヒトロドプシンキナーゼプロモーターの制御下にてAAV8ベクターへと挿入した(図1A)(Khani他 2007;Sun他 2010)。2種類のヒトRPGR ORF15置換遺伝子の網膜下送達(左眼)は、組み換えRPGRタンパク質の産生をもたらした。ウエスタンブロッティングによれば、AAVベクター投与から2週間後に、長分子型のORF15は約160kDタンパク質を産生し、短分子型のORF15は約125kDタンパク質を産生した。両方のタンパク質生成物は、ヒト網膜組織中で見られる生来型ORF15(約200kD)よりも小さかった(図1B、図1C)。置換ORF15の両方の形態が、ヒトRPGRのC末端に対する抗体を用いてプロービングした場合に、単一バンドとして現れた。本発明者らの実験条件および与えた投与量では、ORF15-SおよびORF15-Lの発現レベルは同等であった。対照眼(右眼)にはAAV-GFPを投与した。
2種類の置換遺伝子の治療効率を調べるために、本発明者らは、桿体および錐体形態学の改善の徴候を探るための免疫染色により、RPGR-/-マウス光受容器を評価した。13ヵ月齢(処置6ヵ月後)までに、ヒトORF15の短分子型について観察された桿体または錐体形態学での明らかな差異はなく(図3);対照眼とORF15短分子型処置済みの眼の両方が、この月齢に典型的な変性した見た目を有した。桿体および錐体外節が、WT眼と比較して短くなりかつ無秩序な構造を有し、外核層全体に見られる桿体オプシンの誤局在およびシナプス層でさらにみられる錐体オプシンの誤局在を伴った。対照眼およびORF15短分子型により処置した眼では、外核層は厚さも同程度に低下していた。
全視野桿体および錐体ERGによりモニタリングする場合の網膜機能を、9ヵ月~18ヵ月齢のRPGR-/-マウスのコホート(n=22)で評価した。マウスは3~7ヵ月齢で処置を受け、追跡ERGが注入6ヵ月後から記録された。図5Aは、11~14ヵ月齢で試験された16頭のマウスからの眼毎の桿体および錐体ERG振幅を示す。対照眼(OD)は、野生型マウスに対する下限と比較して、桿体b波振幅に対して錐体b波振幅の不均衡な喪失を示し、このことはRPGR-/-マウスのこのマウスモデルで以前に観察された通りであり、かつ錐体-桿体変性を証明した。1つを除いてすべての症例で、処置済み眼(OS)は対照眼(OD)と比較して大きなERG a波およびb波振幅を有し、このことは、桿体および錐体光受容器機能の改善を実証した。実際に、処置済み眼の半数以上(9/16)が、月齢マッチングしたWT値の下限(点線)以上の桿体b波振幅を有した。桿体ERG a波およびb波振幅についての幾何平均値は、a波について121μV OSおよび65μV ODであり、b波について482μV OSおよび267μV ODであった。平均錐体ERG b波振幅は22μV OSおよび11μV ODであった。これらのデータは、この月齢範囲での、AAV-ORF15処置による桿体機能の81~86%の改善および錐体機能の100%の改善を示す。
本発明をその詳細な説明との関連で説明してきたが、上記の説明は例示を意図するものであり、本発明の範囲を限定することを意図せず、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲により規定される。他の態様、利点および改変は、以下の特許請求の範囲の範囲内である。
本発明は例えば以下の実施形態を包含する:
1.網膜色素変性症GTPase調節因子(RPGR)タンパク質をコードする遺伝子中の機能喪失突然変異に起因するX連鎖性網膜色素変性症(XLRP)または別の眼科的症状を有するヒト被験体を治療する方法であって、該被験体の眼に短縮型ヒトRPGR cDNAを含むアデノ随伴ウイルスベクターを含む核酸を投与することを含み、該短縮型ヒトRPGR cDNAが、配列番号2の全長に対して少なくとも80%同一であり、任意により配列番号2の欠失領域周囲の領域に最大で合計200個の追加のアミノ酸の欠失を有するタンパク質をコードする、上記方法。
2.網膜色素変性症GTPase調節因子(RPGR)タンパク質をコードする遺伝子中の機能喪失突然変異に起因するX連鎖性網膜色素変性症(XLRP)または別の眼科的症状を有するヒト被験体の治療での使用のための、短縮型ヒトRPGR cDNAを含むアデノ随伴ウイルスベクターを含む核酸であって、該短縮型ヒトRPGR cDNAが、配列番号2の全長に対して少なくとも80%同一であり、任意により配列番号2の欠失領域周囲の領域に最大で合計200個の追加のアミノ酸の欠失を有するタンパク質をコードする、上記核酸。
3.前記RPGR cDNAがヒトロドプシンキナーゼ(hRK)プロモーターの制御下にある、実施形態1に記載の方法または実施形態2に記載の使用。
4.前記アデノ随伴ウイルスベクターが、AAV-2、血清型8(AAV2/8)またはAAV-8である、実施形態1に記載の方法または実施形態2に記載の使用。
5.前記hRKプロモーターが配列番号5を含むかまたは実質的に配列番号5からなる、実施形態1に記載の方法または実施形態2に記載の使用。
6.前記RPGR cDNAが配列番号1に対して少なくとも80%同一である配列を含むかまたは実質的に該配列からなる、実施形態1に記載の方法または実施形態2に記載の使用。
7.前記ヒトRPGR cDNAが、配列番号2の全長に対して少なくとも95%同一であるかまたは配列番号2を含むタンパク質をコードする、実施形態1に記載の方法または実施形態2に記載の使用。
8.約2×1010vg/mLの低用量、約2×1011vg/mLの中間用量、または約2×1012vg/mLの高用量で前記核酸を投与することを含む、実施形態1に記載の方法または実施形態2に記載の使用。
9.前記核酸が網膜下腔へと投与される、実施形態1に記載の方法または実施形態2に記載の使用。
10.ミクロ注入カニューレを、視神経の側頭側かつ主要アーケード血管(major arcade vessel)の直上にて、網膜下腔へと挿入し、それにより液流が黄斑へと向かうことができるようにする、実施形態9に記載の方法または使用。
11.短縮型ヒトRPGRをコードする核酸であって、該短縮型ヒトRPGR cDNAが、配列番号2の全長に対して少なくとも80%同一であり、任意により配列番号2の欠失領域周囲に最大で200個の追加のアミノ酸の欠失を有するタンパク質をコードする、上記核酸。
12.前記RPGR cDNAがヒトロドプシンキナーゼ(hRK)プロモーターの制御下にある、実施形態11に記載の核酸。
13.前記hRKプロモーターが配列番号5を含む、実施形態11に記載の核酸。
14.前記hRKプロモーターが実質的に配列番号5からなる、実施形態11に記載の核酸。
15.前記ヒトRPGR cDNAが、配列番号2の全長に対して少なくとも95%同一であるかまたは配列番号2を含むタンパク質をコードする、実施形態11に記載の核酸。
16.前記ヒトRPGR cDNAが、配列番号1の全長に対して少なくとも80%同一であり、任意により欠失領域周囲に最大で200個の追加のアミノ酸をコードするヌクレオチドの欠失を有する、実施形態11に記載の核酸。
17.網膜色素変性症GTPase調節因子(RPGR)タンパク質をコードする遺伝子中の機能喪失突然変異に起因するX連鎖性網膜色素変性症(XLRP)または別の眼科的症状を有するヒト被験体の治療での使用のための、実施形態11~16のいずれかに記載の核酸。
18.実施形態11~16のいずれかに記載の核酸を含む、ウイルスベクター。
19.アデノ随伴ウイルスベクターである、実施形態18に記載のウイルスベクター。
20.前記アデノ随伴ウイルスベクターが、AAV-2、血清型8(AAV2/8)またはAAV-8である、実施形態19に記載のウイルスベクター。
21.網膜色素変性症GTPase調節因子(RPGR)タンパク質をコードする遺伝子中の機能喪失突然変異に起因するX連鎖性網膜色素変性症(XLRP)または別の眼科的症状を有するヒト被験体の治療での使用のための、実施形態18~20のいずれかに記載のウイルスベクター。
22.実施形態18~20のいずれかに記載のウイルスベクター、または実施形態11~16のいずれかに記載の核酸を含む、単離された宿主細胞。
23.短縮型ヒトRPGRタンパク質を発現する、実施形態22に記載の単離された宿主細胞。
Claims (18)
- 配列番号2の全長に対して少なくとも95%同一である短縮型ヒト網膜色素変性症GTPase調節因子(RPGR)タンパク質をコードする核酸であって、
前記短縮型ヒトRPGRタンパク質は配列番号2からなるものでなく、
前記核酸は短縮型ヒトRPGR cDNAを含まない、
上記核酸。 - (a)前記短縮型ヒトRPGRタンパク質をコードする核酸がヒトロドプシンキナーゼ(hRK)プロモーターの制御下にある、および/または
(b)前記短縮型ヒトRPGRタンパク質をコードする核酸が配列番号5を含むhRKプロモーターの制御下にある、および/または
(c)前記短縮型ヒトRPGRタンパク質をコードする核酸が実質的に配列番号5からなるhRKプロモーターの制御下にある、
請求項1に記載の核酸。 - 前記短縮型ヒトRPGRタンパク質をコードする核酸が、配列番号1の全長に対して少なくとも95%同一である配列を含むかまたは実質的に該配列からなる、請求項1または2に記載の核酸。
- 網膜色素変性症GTPase調節因子(RPGR)タンパク質をコードする遺伝子中の機能喪失突然変異に起因するX連鎖性網膜色素変性症(XLRP)または別の眼科的症状を有するヒト被験体の治療のための、請求項1~3のいずれか1項に記載の核酸を含む医薬組成物。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の核酸を含む、ウイルスベクター。
- アデノ随伴ウイルスベクターである、請求項5に記載のウイルスベクター。
- 前記アデノ随伴ウイルスベクターがAAV-2またはAAV-8である、請求項6に記載のウイルスベクター。
- 前記アデノ随伴ウイルスベクターがAAV2/8である、請求項7に記載のウイルスベクター。
- 網膜色素変性症GTPase調節因子(RPGR)タンパク質をコードする遺伝子中の機能喪失突然変異に起因するX連鎖性網膜色素変性症(XLRP)または別の眼科的症状を有するヒト被験体の治療のための、請求項5~8のいずれか1項に記載のウイルスベクターを含む医薬組成物。
- 請求項5~8のいずれか1項に記載のウイルスベクター、または請求項1~3のいずれか1項に記載の核酸を含む、単離された宿主細胞。
- 前記短縮型ヒトRPGRタンパク質を発現する、請求項10に記載の単離された宿主細胞。
- 網膜色素変性症GTPase調節因子(RPGR)タンパク質をコードする遺伝子中の機能喪失突然変異に起因するX連鎖性網膜色素変性症(XLRP)または別の眼科的症状を有するヒト被験体の治療での使用のための、短縮型ヒトRPGRタンパク質をコードする核酸を含むウイルスゲノムを含むアデノ随伴ウイルスベクターを含む医薬組成物であって、該核酸が、配列番号2の全長に対して少なくとも95%同一であるタンパク質をコードし、
前記短縮型ヒトRPGRタンパク質は配列番号2からなるものでなく、
前記核酸は短縮型ヒトRPGR cDNAを含まない、
上記医薬組成物。 - 前記短縮型ヒトRPGRタンパク質をコードする核酸がヒトロドプシンキナーゼ(hRK)プロモーターの制御下にある、請求項12に記載の医薬組成物。
- (a)前記hRKプロモーターが配列番号5を含むかまたは実質的に配列番号5からなる、および/または
(b)前記短縮型ヒトRPGRタンパク質をコードする核酸が配列番号1に対して少なくとも95%同一である配列を含むかまたは実質的に該配列からなる、
請求項12または13に記載の医薬組成物。 - 前記アデノ随伴ウイルスベクターがAAV-2またはAAV-8である、請求項12~14のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 前記アデノ随伴ウイルスベクターがAAV2/8である、請求項12~15のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- (a)前記使用が、約2×1010vg/mLの用量、約2×1011vg/mLの用量、または約2×1012vg/mLの用量で前記ウイルスベクターを投与することを含む、および/または
(b)前記ウイルスベクターが網膜下腔へと投与される、
請求項12~16のいずれか1項に記載の医薬組成物。 - ミクロ注入カニューレを、視神経の側頭側かつ主要アーケード血管(major arcade vessel)の直上にて、網膜下腔へと挿入し、それにより液流が黄斑へと向かうことができるようにする、請求項17に記載の医薬組成物。
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