JP7194998B2 - 植物栽培容器、植物栽培施設、及び植物栽培方法 - Google Patents
植物栽培容器、植物栽培施設、及び植物栽培方法 Download PDFInfo
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Description
1)植物繁殖体と、少なくとも1栽培サイクル分の水とを密閉容器内に格納してなる、植物栽培容器。
2)上記水は養液である、1)に記載の植物栽培容器。
3)二酸化炭素の供給源を備えている、1)又は2)に記載の植物栽培容器。
4)二酸化炭素は、酵母による発酵で供給される、3)に記載の植物栽培容器。
5)植物繁殖体は、種子、球根、塊茎、幼苗、胞子、菌糸、カルスであり、当該植物繁殖体は上記水と分離した形態で、上記密閉容器内に格納されている、1)から4)のいずれかに記載の植物栽培容器。
6)上記植物繁殖体は、野菜の種子である、5)に記載の植物栽培容器。
7)上記密閉容器は、水、及び/又は、肥料を外部から導入する開口を持たない、1)から6)のいずれかに記載の植物栽培容器。
8)湿度感知部を備えている、1)から7)のいずれかに記載の植物栽培容器。
9)1)から8)のいずれかに記載の植物栽培容器を複数個と、植物栽培容器を冷却する冷却装置とを中に備えている、植物栽培施設。
10)植物を栽培する植物栽培方法であって、上記植物は密閉容器内に格納して栽培され、人為的な冷却によって、上記密閉容器内の湿度を下げる工程を含む、植物栽培方法。
11)上記密閉容器の外面の一部を冷却することによって上記工程を行う、10)に記載の植物を栽培する方法。
12)1)から8)のいずれか1に記載の植物栽培容器、又は、9)に記載の植物栽培施設を用いて実施される、10)又は11)に記載の植物栽培方法。
本発明の一実施形態に係る植物栽培容器について、図1及び2を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る植物栽培容器10は、植物繁殖体1と、少なくとも1栽培サイクル分の水とを密閉容器2内に格納してなる。図1は、本発明の一実施形態に係る植物栽培容器の概要を示す図である。図2は、本発明の一実施形態に係る植物栽培容器の他の例の概要を示す図である。
本発明の一実施形態において、植物繁殖体1は、植物の繁殖素材を意図しており、例えば、植物の種子、球根、塊茎、幼苗、胞子、菌糸、カルス等であってもよい。なお、植物繁殖体1の上述した形態は、植物栽培容器10の製造者が植物栽培容器10を出荷する時点における形態であることが意図される。植物栽培容器10が、その最終消費者(一般消費者、レストラン等)の元に届いた時点では、植物繁殖体1が生長してその形態が変化している場合もある。
密閉容器2は、気体及び液体を透過させない材料又は透過させにくい材料により形成されている。密閉容器2は、植物繁殖体1及び水を内部に格納するための開口を有しており、内部に植物繁殖体1及び水を格納した後に当該開口を封止したものであり得る。密閉容器2は、内部に植物繁殖体1及び水を格納した後に、完全密閉されたものであることが好ましい。ここで、完全密閉とは、意図的に注入又は排出させない限り、気体及び液体の出入りがない状態を意味する。
密閉容器2は、光合成により生じた酸素ガスを排気する排気部(図示せず)を備えていてもよい。特に、植物繁殖体1が大きな植物体に生長する場合には、過剰な酸素ガスが生じるため、密閉容器2が排気部を備えていることが好ましい。排気部として、例えば、逆止弁付きの排気専用コックを設けてもよく、これにより密閉容器2内の酸素ガスを排気しつつ、密閉容器2内への外気の流入を防ぐことができる。
密閉容器2に格納される1栽培サイクル分の水とは、植物繁殖体1の栽培を開始してから、発芽するまで、本葉が生長するまで、花芽が形成されるまで、開花するまで、又は、結実するまで、のいずれかを1栽培サイクルとして、その1栽培サイクル中に必要とされる分の水が意図される。植物繁殖体1が野菜の繁殖素材である場合には、栽培を開始してから最初に収穫されるまでに必要とされる分の水が、密閉容器2に格納されていてもよい。
植物栽培容器10は、二酸化炭素の供給源4を備えていてもよい。二酸化炭素の供給源4は、密閉容器2の内部に設けられた内付けでもよいし、密閉容器2の外部に取り付けられた外付けでもよい。
植物栽培容器10は、湿度感知部を備えていてもよい。湿度感知部101は、公知の湿度計により計測された湿度を記録又は管理するものであってもよいし、湿度と温度との両方を計測する温湿度計を備えていてもよい。湿度感知部101は、密閉容器2に外付け又は内付けの何れであってもよく、また、植物栽培容器10の出荷時に密閉容器2から切り離されてもよい。湿度感知部101は、センサ102のみが密閉容器2内に設けられていてもよい。
植物栽培容器10を用いた栽培方法について、図1を参照して説明する。図1に示すように、植物栽培容器10は、日光又は人工光が照射される環境下におかれ、継続的に二酸化炭素が供給される。したがって、日中や人工光の照射中は、植物栽培容器10が温められて、密閉容器2内の温度が上昇する。植物栽培容器10を用いた栽培方法においては、このように温められた植物栽培容器10の一部を冷却装置7により人為的に冷却する。これにより、密閉容器2内の温度を下げると共に、湿度を下げる。
本発明の一実施形態に係る植物栽培施設について、図3を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る植物栽培施設100は、本発明の一実施形態に係る植物栽培容器10を複数個と、植物栽培容器を冷却する冷却装置7とを中に備えている。図3は、本発明の一実施形態に係る植物栽培施設の概要を示す図である。
本発明の一実施形態に係る植物栽培方法は、植物を栽培する植物栽培方法であって、上記植物は密閉容器内に格納して栽培され、人為的な冷却によって、上記密閉容器内の湿度を下げる工程を含む。また、本発明の一実施形態に係る植物栽培方法は、上記密閉容器の外面の一部を冷却することによって上記工程を行ってもよい。すなわち、本発明の一実施形態に係る植物栽培方法は、上述した植物栽培容器、又は、上述した植物栽培施設を用いて実施される植物栽培方法である。したがって、本発明の一実施形態に係る植物栽培方法の説明は、上述した植物栽培容器の説明、上述した植物栽培容器を用いた栽培方法の説明、及び植物栽培施設の説明に準じる。
特に限定されないが、例えば以下のような流通の形態が考えられる。
植物繁殖体1の状態のまま、もしくは植物繁殖体1が成長を開始した初期段階で、植物栽培容器10が、製造者から、1)植物栽培施設100や、2)例えば、ホームセンタ、種苗店等の小売又は卸売業者等へ納品される。植物繁殖体1が収穫間近な又は収穫可能な植物体となった段階で、植物栽培容器10が、植物栽培施設100から、1)最終消費者、2)飲食店、3)生鮮食料品を取扱う小売又は卸売業者等へ納品される。
2 密閉容器
4 二酸化炭素の供給源
7 冷却装置
10 植物栽培容器
100 植物栽培施設
101 湿度感知部
Claims (14)
- 培地上に配置又は培地に植えつけられた植物繁殖体と、少なくとも1栽培サイクル分の水とを密閉容器内に格納してなる、植物栽培容器であって、
上記少なくとも1栽培サイクル分の水は、100mL以上、500mL以下の水であり、
上記植物繁殖体は、野菜、キノコ、花卉等の繁殖素材であって、種子、球根、塊茎、幼苗、胞子、菌糸、又は、カルスであり、
上記培地は、土壌、スポンジ、ヤシガラ、ハイドロボール、バーミキュライト、又は、ロックウールである、植物栽培容器。 - 上記水は養液である、請求項1に記載の植物栽培容器。
- 二酸化炭素の供給源を備えている、請求項1又は2に記載の植物栽培容器。
- 二酸化炭素は、酵母による発酵で供給される、請求項3に記載の植物栽培容器。
- 上記植物繁殖体は、上記水と分離した形態で、上記密閉容器内に格納されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の植物栽培容器。
- 上記植物繁殖体は、野菜の種子である、請求項5に記載の植物栽培容器。
- 上記密閉容器は、水、及び/又は、肥料を外部から導入する開口を持たない、請求項1から6のいずれか1項に記載の植物栽培容器。
- 湿度感知部を備えている、請求項1から7のいずれか1項に記載の植物栽培容器。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の植物栽培容器を複数個と、植物栽培容器を冷却する冷却装置とを中に備えている、植物栽培施設。
- 植物を栽培する植物栽培方法であって、
上記植物は密閉容器内に格納して栽培され、
人為的な冷却によって、上記密閉容器内の湿度を下げる工程を含み、
上記密閉容器の外面の一部を冷却することによって上記工程を行う、
植物栽培方法。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の植物栽培容器、又は、請求項9に記載の植物栽培施設を用いて実施される、請求項10に記載の植物栽培方法。
- 前記密閉容器内の湿度に応じて、前記密閉容器に対する冷却を行う、請求項10又は11に記載の植物栽培方法。
- 植物繁殖体と、少なくとも1栽培サイクル分の水とを密閉容器内に格納してなり、
上記少なくとも1栽培サイクル分の水は、100mL以上、500mL以下の水であり、
上記植物繁殖体は、種子、球根、塊茎、幼苗、胞子、菌糸、カルスであり、当該植物繁殖体は上記水と分離した形態で、上記密閉容器内に格納されている、植物栽培容器。 - 植物繁殖体と、少なくとも1栽培サイクル分の水とを密閉容器内に格納してなり、
上記少なくとも1栽培サイクル分の水は、100mL以上、500mL以下の水であり、
湿度感知部を備えている、植物栽培容器。
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