JP7192534B2 - アプリケーションプログラム、およびプリンタ - Google Patents
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Description
本発明は、カメラを備えた端末装置のコンピュータが読み取り可能なアプリケーションプログラム等に関する。
下記特許文献には、カメラにより撮影された原稿の画像を印刷するためのジョブが画像形成装置に出力されることが記載されている。つまり、スキャナの代わりにカメラで撮像された原稿の画像が、プリンタで印刷される技術が公開されている。
上記特許文献には、カメラで撮像された原稿の画像が、プリンタで印刷されることは記載されているが、原稿のサイズを特定する手法に関しては、記載されていない。そこで、本明細書は、原稿のサイズを適切に特定することを課題とする。
上記課題を解決するために、実施例に開示するアプリケーションプログラムは、カメラを備えた端末装置のコンピュータが読み取り可能なアプリケーションプログラムであって、前記コンピュータを、原稿画像と、予め設定された設定サイズの基準画像と、が前記カメラにより同時に撮像された画像の撮像データを取得する撮像データ取得手段と、前記撮像データ取得手段により取得される撮像データで表される画像のうち、前記基準画像を表す画素数と前記設定サイズとを利用して、前記原稿画像のサイズを決定するサイズ決定手段と、前記撮像データ取得手段により取得される撮像データで表される画像のうちの前記原稿画像に対応する領域の画像を表す印刷用画像データであって、前記サイズ決定手段により決定されたサイズを示すサイズ情報を含む前記印刷用画像データを作成する作成手段と、前記作成手段により作成された印刷用画像データをプリンタに送信する送信手段と、して機能させることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、実施例に開示するプリンタは、カメラを備える携帯端末から送信された印刷用画像データで表される画像の印刷処理を実行するプリンタであって、前記プリンタには、予め設定された設定サイズの基準画像が原稿画像とともに前記カメラにより撮像可能な位置に記されており、前記基準画像は、前記原稿画像とともに前記カメラにより同時に撮像された場合に、当該撮像により得られる撮像データで表される画像のうち、前記基準画像を表す画素数と前記設定サイズとを利用して、前記原稿画像のサイズを決定するための基準となる画像であり、前記プリンタは、前記原稿画像と前記基準画像との前記カメラによる撮像データで表される画像のうちの前記原稿画像に対応する領域の画像を表す印刷用画像データであって、前記基準画像を表す画素数と前記設定サイズとを利用して決定されたサイズを示すサイズ情報を含む前記印刷用画像データを、前記携帯端末から受信した場合に、当該印刷用画像データで表される画像の印刷処理を実行することを特徴とする。
なお、本明細書に開示された技術は、種々の形態で実現可能であり、例えば、端末装置とプリンタとを含むシステム、制御方法、アプリケーションプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
実施例に開示する技術では、原稿画像と、予め設定された設定サイズの基準画像とが、端末装置のカメラにより同時に撮像される。そして、原稿画像と基準画像とを含む画像の撮像データで表される画像のうち、基準画像を表す画素数と設定サイズとを利用して、原稿画像のサイズが決定される。これにより、原稿のサイズを適切に特定することが可能となる。
<第1実施形態>
図1に、本願に係る実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、携帯電話(端末装置の一例)10、プリンタ(プリンタの一例)50、サーバ70を備える。なお、携帯電話10とプリンタ50とは、同一ネットワークに接続されており、LANを介して通信可能であり、携帯電話10、プリンタ50とサーバ70とは、インターネット72を介して、通信可能とされている。
図1に、本願に係る実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、携帯電話(端末装置の一例)10、プリンタ(プリンタの一例)50、サーバ70を備える。なお、携帯電話10とプリンタ50とは、同一ネットワークに接続されており、LANを介して通信可能であり、携帯電話10、プリンタ50とサーバ70とは、インターネット72を介して、通信可能とされている。
携帯電話10は、CPU(コンピュータの一例)12、記憶部14、ネットワークI/F16、携帯電話通信I/F18、LCD20、タッチパネル22、カメラ(カメラの一例)24を主に備えている。これらの構成要素は、バス28を介して互いに通信可能とされている。
CPU12は、記憶部14内のアプリケーション(アプリケーションプログラムの一例)30に従って処理を実行する。アプリケーション30は、印刷用画像データを作成し、作成した印刷用画像データをプリンタ50に送信することで、プリンタ50による印刷処理を実行するためのアプリケーションプログラムである。なお、アプリケーション30を実行するCPU12のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「アプリケーション30が」という記載は、「アプリケーション30を実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。また、記憶部14は、データ記憶領域32を備える。データ記憶領域32は、アプリケーション30の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。
ネットワークI/F16は、インターネット72を介して、外部装置に信号の送受信を行うためのI/Fである。これにより、携帯電話10は、プリンタ50およびサーバ70と、インターネット72を介して、データの送受信を行うことが可能となる。また、携帯電話通信I/F18は、基地局76との間で携帯電話通信方式の無線通信を行うためのI/Fである。
LCD20は、携帯電話10の各種機能を表示する表示面を備える。タッチパネル22は、タッチセンサを有し、LCD20の表示面を覆うように配置されている。タッチパネル22は、ユーザの指、タッチペン等のタッチパネル22への接近・接触を検出し、検出に応じて電気信号を出力する。カメラ24は、撮像を行う機器であり、携帯電話10に内蔵されている。
また、プリンタ50は、CPU52、記憶部54、ネットワークI/F56、LCD58、入力I/F60、記録部62を主に備えている。これらの構成要素は、バス64を介して互いに通信可能とされている。
CPU52は、記憶部54内のプログラム66に従って処理を実行する。プログラム66は、印刷処理を実行するためのアプリケーションプログラムであり、携帯電話10から印刷用画像データを受信すると、その印刷用画像データに基づく画像の印刷処理を実行する。また、記憶部54は、データ記憶領域68を備える。データ記憶領域68は、プログラム66の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。
なお、プリンタ50の記憶部54及び、携帯電話10の記憶部14は、RAM、ROM、フラッシュメモリー、HDD、CPU12,52が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。また、プリンタ50の記憶部54及び、携帯電話10の記憶部14は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
また、プリンタ50のネットワークI/F56は、インターネット72を介して、外部装置に信号の送受信を行うためのI/Fである。これにより、プリンタ50は、携帯電話10およびサーバ70と、インターネット72を介して、データの送受信を行うことが可能となる。
LCD58は、プリンタ50の各種機能を表示する表示面を備える。また、入力I/F60は、例えば、LCD58と一体的に構成されているタッチパネルであり、LCD58の表示面に表示されたアイコン,ボタン等へのユーザ操作を受け付ける。また、タッチパネル以外にも、ハードキー等であってもよい。
記録部62は、印刷機構であり、例えば、インクジェットヘッドが挙げられる。プリンタ50では、給紙トレイが内蔵されており、その給紙トレイから搬送経路を経由して、印刷用紙が搬送される。記録部62は、その搬送経路に配設されており、搬送経路において搬送された印刷用紙に画像を印刷する。なお、記録部62による印刷処理時の解像度は、300dpiとされている。また、プリンタ50には、図2及び図3に示すように、平坦な上面から連続し、斜め下方に向って傾斜する傾斜面82が形成されている。なお、図3は、図2のAA線における断面図である。そして、その傾斜面82の下端部に向って排出口84が開口している。排出口84は、給紙トレイから至る搬送経路の開口である。つまり、プリンタ50の上面には、傾斜面82と平坦面86とにより構成される排出台(載置部の一例)88が形成されており、記録部62により画像の印刷された印刷用紙が、プリンタ50の上面において、排出口84から排出台88に排出される。
なお、プリンタ50は、CCDイメージセンサ、コンタクトイメージセンサ等の読取機構を備えておらず、原稿などをスキャンすることができない。このため、プリンタ50は、原稿などをスキャンし、スキャンデータに基づく印刷処理、つまり、原稿のコピー処理を実行できず、携帯電話10等から画像データを取得し、取得した画像データに基づく印刷処理のみを実行することが可能となっている。そこで、通信システム1では、コピー処理の対象となる原稿(以下、「対象原稿」と記載する)(原稿画像の一例)が携帯電話10のカメラ24により撮像され、撮像データに基づいて印刷用画像データが作成される。そして、その印刷用画像データがプリンタ50に送信されることで、プリンタ50において、対象原稿のコピー処理が実行される。以下に、通信システム1における対象原稿のコピー処理について説明する。
なお、本明細書では、主に、プログラムに記述された命令に従ったCPU12の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、CPU12の処理を表している。CPU12による処理は、OS28を介したハードウェア制御も含む。なお「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU12が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPU12がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「命令」「応答」「要求」等の処理は、「命令」「応答」「要求」等を示す情報を通信することにより行われる。また、「設定」等の処理は、入力された設定情報をメモリに記憶することで行われる。
プリンタ50には、図2及び図4に示すように、携帯電話10を保持するための保持アーム(保持部材の一例)100が配設されている。保持アーム100は、メインアーム102と保持台104とにより構成されている。メインアーム102は、概してL字型に屈曲されている。そして、メインアーム102は、一端部102aにおいて、プリンタ50の上面の1隅に連結されており、立設した状態(図4)と、プリンタ50の上面に向って倒れた状態(図2)との間で揺動する。メインアーム102の他端部は、立設した状態において、排出台88の上方に向って延び出しており、そのメインアーム102の他端部に保持台104が固定されている。保持台104は、平板形状をなし、メインアーム102が立設した状態において、プリンタ50の上面と平行になる。また、プリンタ50の上面及び背面に、アーム収納凹部110が形成され、プリンタ50の背面に、保持台収納凹部112が形成されている。そして、メインアーム102がプリンタ50の上面に向って倒れた状態において、メインアーム102はアーム収納凹部110に収納されるとともに、保持台104は保持台収納凹部112に収納される。つまり、保持アーム100は、折り畳み可能な状態でプリンタ50に配設されており、折り畳まれた状態において、プリンタ50の上面及び背面に収納される。
また、メインアーム102が立設された状態において、保持台104はプリンタ50の排出台88の上方に位置している。このため、カメラ24を下方に向けるとともに、保持台104の縁からはみ出させた状態で携帯電話10を、保持台104の上に置くことで、携帯電話10のカメラ24により排出台88を撮像することができる。また、排出台88は、プリンタ50により印刷された用紙が排出される部位であることから、図2及び図4に示すように、対象原稿120を排出台88に載置することが可能である。これにより、ユーザが対象原稿120を排出台88に載置することで、保持台104に置かれた携帯電話10のカメラ24により対象原稿120を撮像することができる。
また、プリンタ50の上面には、排出台88の隣に、QRコード(登録商標)(基準画像及びコード画像の一例)122および、カラーチャート(基準チャートの一例)124が記されている。なお、以下の説明において、プリンタ50の上面において、傾斜面82から平坦面86に向う方向を前方と記載し、平坦面86から傾斜面82に向う方向を後方と記載する。また、プリンタ50の上面での前後方向と直行する方向を左右方向と記載する。
QRコード122は、2次元コードであり、プリンタ50のプリンタID(通信情報の一例)を示す情報がコード化されたものである。なお、プリンタIDは、プリンタ50独自のIDであり、プリンタ50を識別するための識別情報として用いられる。プリンタ50は、ネットワーク設定が行われた際に、設定されたIPアドレスとプリンタIDとをあらかじめ記憶するサーバ70のIPアドレスに送信する。サーバ70は、プリンタ50から受信したIPアドレスとプリンタIDとを対応付けて記憶する。QRコード122は、概して正方形とされており、その一辺の長さ寸法は予め設定されたサイズ、具体的には、1インチとされている。また、QRコード122の後方側の1辺が、排出台88の傾斜面82と平坦面86との境界線128と一直線上に位置するように、QRコード122は排出台88の隣に記されている。このため、プリンタ50の上面でのQRコード122の位置を特定することで、傾斜面82と平坦面86との境界線128を認識することができる。
また、カラーチャート124は、輝度の基準となるカラーチャートと、色相の基準となるカラーチャートとにより構成されている。輝度の基準となるカラーチャートは、黒色及び白色の基準色と、それら黒色及び白色の基準色の間で段階的に変調された複数の色とにより構成されている。また、色相の基準となるカラーチャートは、赤色,緑色,青色などの複数の色の基準色により構成されている。そして、カラーチャート124は、排出台88の隣において、QRコード122の後方側に記されている。
このように、QRコード122及びカラーチャート124が排出台88の隣に記されているため、排出台88に載置された対象原稿120が、保持台104に置かれた携帯電話10のカメラ24により撮像されると、対象原稿120とQRコード122とカラーチャート124とが同時に、カメラ24により撮像される。なお、携帯電話10では、アプリケーション30の起動により、LCD20に撮像ボタンが表示され、その撮像ボタンが操作されることで、カメラ24による撮像が実行される。
そして、カメラ24による撮像が実行されると、アプリケーション30は、撮像データを分析し、撮像データが示す画像(以下、「撮像画像」と記載する)のうちのQRコード122の画像データ(以下、「コード画像データ」と記載する)を特定する。続いて、アプリケーション30は、コード画像データをデコードし、プリンタIDを取得する。また、アプリケーション30は、コード画像データに基づいて、QRコード122の1辺の長さを演算する。つまり、アプリケーション30は、コード画像データにおいて、QRコード122の画像の1辺を構成する画素の数(以下、「コード画素数」と記載する)を演算する。具体的には、例えば、コード画素数が、600ドットと演算される。このように、コード画素数が600ドットである場合には、QRコード122の一辺の実際の長さ寸法は、上述したように、1インチであるため、コード画像データの解像度は、600dpiであることがわかる。つまり、カメラ24により撮像された撮像データの解像度は、600dpiであることがわかる。
また、撮像データにおいてコード画像データが特定された際に、図6に示すように、撮像画像130でのQRコード122の画像(以下、「撮像コード画像」と記載する)131の位置が認識され、排出台88での傾斜面82と平坦面86との境界線128の位置が特定される。つまり、上述したように、プリンタ50の上面において、QRコード122の後方側の1辺が、排出台88の傾斜面82と平坦面86との境界線128と一直線上に位置するように、QRコード122は排出台88の隣に記されている。このため、撮像データにおいてコード画像データが特定された際に、撮像画像130での撮像コード画像131の位置が認識されることで、傾斜面82と平坦面86との境界線128の位置が特定される。
このように、アプリケーション30は、撮像データにおいてコード画像データを特定し、プリンタIDと、コード画像数と、境界線128の位置とを取得する。また、アプリケーション30は、撮像データを分析し、撮像画像のうちの対象原稿120の画像データ(以下、「原稿画像データ」と記載する)を特定する。この際、アプリケーション30は、対象原稿120の色、例えば、白色と、対象原稿120が載置されている排出台88の色、例えば、黒色とのコントラストの差を利用して、対象原稿120の外形線、つまり、4辺の位置を特定し、その4辺の内部の画像を示す画像データを、原稿画像データと特定する。
このように、原稿画像データが特定されると、アプリケーション30は、撮像データが示す撮像画像130での対象原稿120の画像(以下、「撮像原稿画像」と記載する)の回転角度を演算する。つまり、保持アーム100の保持台104の上に置かれた携帯電話10と、排出台88の上に載置された対象原稿120との相対回転角度がズレている場合に、図5に示すように、撮像データが示す撮像画像130では、撮像原稿画像132が携帯電話10と対象原稿120との相対回転角度に相当する角度R、回転している。詳しくは、携帯電話10が、プリンタ50の上面での前後方向に対して、角度R、回転した状態で置かれている場合に、撮像画像130では、撮像原稿画像132は角度R、傾いている。このため、撮像原稿画像132の傾斜角度、つまり、撮像原稿画像132の回転角度Rが、原稿画像データに基づいて演算される。なお、撮像原稿画像132の回転角度は、例えば、原稿画像データに基づいて、撮像原稿画像132の任意の一辺が特定され、その撮像原稿画像132の一辺の傾斜角度が、撮像原稿画像132の回転角度Rとして演算される。
そして、撮像原稿画像132の回転角度Rが演算されると、アプリケーション30は、原稿画像データに基づいて、撮像原稿画像132の回転補正処理を実行する。つまり、アプリケーション30は、撮像原稿画像132の回転角度Rが0となるように、撮像原稿画像132が回転している方向と反対方向に角度R、回転させるように、原稿画像データを補正する。これにより、補正された原稿画像データが示す撮像原稿画像132では、撮像原稿画像132の傾斜が是正される。
また、対象原稿120は排出台88に載置された状態で撮像されており、その排出台88は、傾斜面82と平坦面86とにより構成されている。このため、撮像画像130での撮像原稿画像132は、実際の対象原稿120と異なる寸法となる。詳しくは、図6に示すように、撮像画像130での撮像原稿画像132の前後方向の長さ寸法は、対象原稿120の前後方向の長さ寸法より短い。これは、図3に示すように、排出台88の傾斜面82の上方からの視点における長さ寸法L1は、傾斜面82の実際の長さ寸法L2より短いためである。なお、傾斜面82の上方からの視点における長さ寸法L1と、傾斜面82の実際の長さ寸法L2とは、下記の式により示される。
cosW=L1/L2
なお、Wは、傾斜面82の傾斜角度である。
cosW=L1/L2
なお、Wは、傾斜面82の傾斜角度である。
このため、実際に傾斜面82の上に載置された対象原稿120の一部の長さ寸法はL2であるにも関わらず、図6に示すように、撮像画像130における撮像原稿画像132の傾斜面82の上に載置された一部の前後方向の長さ寸法は、L1となる。このため、撮像画像130における撮像原稿画像132には、実際の対象原稿120に記された文字等(図では、「原稿」の文字)が前後方向に縮小された状態で記されている。つまり、撮像画像130における撮像原稿画像132には、実際の対象原稿120に記された「原稿」の文字が前後方向に潰れ、歪んだ状態で記されている。そこで、アプリケーション30は、原稿画像データに基づいて、撮像原稿画像132の傾斜面82の上に載置された一部の画像を前後方向に伸長させる補正を行う。
具体的には、上述したように、アプリケーション30は、撮像データにおいてコード画像データを特定した際に、傾斜面82と平坦面86との境界線128の位置を特定している。このため、アプリケーション30は、原稿画像データと、特定された境界線128の位置とに基づいて、撮像原稿画像132の傾斜面82の上に載置された一部の画像(以下、「補正対象画像」と記載する)(対象領域の一例)を特定する。そして、アプリケーション30は、特定された補正対象画像を前後方向において補正値Kに相当する倍率で伸長させる。なお、補正値Kは、予めアプリケーション30にプログラミングされている。ちなみに、補正値Kは、L2/L1、つまり、1/cosWである。
このように、補正対象画像を伸長させることで、撮像画像130での撮像原稿画像132に記された「原稿」の文字の歪みを是正することができる。なお、排出台88の平坦面86は傾斜していないため、実際に平坦面86の上に載置された対象原稿120の長さ寸法がL3であれば、撮像画像130における撮像原稿画像132の平坦面86の上に載置された一部の長さ寸法もL3となる。つまり、実際に平坦面86の上に載置された対象原稿120の長さ寸法と、撮像画像130における撮像原稿画像132の平坦面86の上に載置された一部の長さ寸法とは同じである。このため、アプリケーション30は、原稿画像データのうちの補正対象画像を示すデータに対してのみ、画像を前後方向に伸長させる処理を実行する。
また、アプリケーション30は、原稿画像データに基づいて、実際の対象原稿120のサイズ(以下、「実原稿サイズ」と記載する)を特定する。詳しくは、撮像画像130では、カメラ24による撮像時の倍率に応じて、撮像原稿画像132の大きさが異なる。つまり、高倍率での撮像時には、撮像画像130において撮像原稿画像132は大きくなり、低倍率での撮像時には、撮像画像130において撮像原稿画像132は小さくなる。このため、通常の撮像データに含まれる原稿画像データでは、実原稿サイズを特定することができない。しかしながら、カメラ24による対象原稿120の撮像時において、対象原稿120とQRコード122とが同時に撮像され、そのQRコード122のサイズは、予め設定されたサイズ、具体的には、1インチとされている。このため、撮像画像130での撮像コード画像131の大きさと撮像原稿画像132の大きさ、及び、QRコード122の実際のサイズを利用して、実原稿サイズが特定される。つまり、撮像データに基づいて、QRコード122の実際のサイズを利用して、実原稿サイズが特定される。
具体的には、アプリケーション30は、上記回転補正処理及び伸長補正処理を実行した原稿画像データに基づいて、撮像原稿画像132の左右方向に延びる1辺を構成する画素の数(以下、「左右方向原稿画素数」と記載する)と、撮像原稿画像132の前後方向に延びる1辺を構成する画素の数(以下、「前後方向原稿画素数」と記載する)とを演算する。具体的には、例えば、左右方向原稿画素数が、1800ドットと演算され、前後方向原稿画素数が、2400ドットと演算される。また、上述したように、アプリケーション30は、コード画素数(=600ドット)を演算している。また、アプリケーション30には、QRコード122の一辺の実際の長さ寸法が1インチであることがプログラミングされている。
このため、アプリケーション30は、対象原稿120の左右方向の長さ寸法を、左右方向原稿画素数とコード画素数とQRコード122の一辺の実際の長さ寸法とに基づいて演算する。つまり、アプリケーション30は、左右方向原稿画素数のコード画素数に対する比率(1800/600)に、QRコード122の一辺の実際の長さ寸法(1インチ)を乗ずることで、対象原稿120の左右方向の長さ寸法(3インチ=(1800/600)×1)を演算する。また、アプリケーション30は、対象原稿120の前後方向の長さ寸法を、前後方向原稿画素数とコード画素数とQRコード122の一辺の実際の長さ寸法とに基づいて演算する。つまり、アプリケーション30は、前後方向原稿画素数のコード画素数に対する比率(2400/600)に、QRコード122の一辺の実際の長さ寸法(1インチ)を乗ずることで、対象原稿120の左右方向の長さ寸法(4インチ=(2400/600)×1)を演算する。これにより、撮像データに基づいて、QRコード122の実際のサイズを利用して、実原稿サイズが特定される。
また、上述したように、アプリケーション30は、コード画素数を演算した際に、そのコード画素数に基づいて、撮像データの解像度も演算している。つまり、QRコード122の実際のサイズが1インチであり、コード画素数が600ドットであるため、アプリケーション30は、撮像データの解像度を600dpiと演算している。一方、上述したように、プリンタ50の記録部62による印刷処理時の解像度は、300dpiとされている。このため、プリンタ50では、600dpiの撮像データに基づく画像を印刷することができない。そこで、アプリケーション30は、撮像データに基づく画像を、プリンタ50で印刷することができるように、解像度の変換率を演算する。ちなみに、解像度の変換率は、撮像データの解像度(600dpi)に対するプリンタ50での印刷処理時の解像度(300dpi)の比率である。このため、アプリケーション30は、解像度の変換率を0.5と演算する。
このように、実原稿サイズ及び、解像度の変換率が演算されると、アプリケーション30は、演算された解像度の変換率に応じて、上記回転補正処理及び伸長補正処理を実行した原稿画像データの解像度を変換する。つまり、アプリケーション30は、原稿画像データの解像度を変換率に応じて補正する。これにより、原稿画像データの解像度が、600dpiから300dpiに変換される。
さらに、アプリケーション30は、解像度の変換された原稿画像データに基づく画像を、実原稿サイズに応じた大きさの印刷用紙に印刷するための印刷用画像データを作成する。つまり、アプリケーション30は、300dpiの原稿画像データに基づく画像を3インチ×4インチの印刷用紙に印刷するための印刷用画像データを作成する。そして、その印刷用画像データをプリンタ50に送信することで、実際の対象原稿120と同じサイズの印刷用紙に、対象原稿120に記された「原稿」の文字を印刷することができる。つまり、読取機構を備えていないプリンタ50においても、対象原稿120のコピー処理を実行することができる。
また、カメラ24による対象原稿120の撮像時において、対象原稿120は、QRコード122だけでなく、カラーチャート124とも同時に撮像される。つまり、図6に示すように、撮像画像130には、撮像原稿画像132及び撮像コード画像131だけでなく、カラーチャート124の画像(以下、「撮像チャート画像」と記載する)133も含まれる。このため、アプリケーション30は、撮像データを分析し、撮像画像130のうちの撮像チャート画像133の画像データ(以下、「チャート画像データ」と記載する)を特定する。そして、アプリケーション30は、特定したチャート画像データに基づいて、原稿画像データに対して色補正処理を実行する。
具体的に、アプリケーション30は、チャート画像データを特定すると、そのチャート画像データが示す画像、つまり、撮像チャート画像133を構成する各チャートの画素値を演算する。つまり、撮像チャート画像133に含まれる輝度の基準となるカラーチャートから黒色,白色等のチャートの画素値を演算し、撮像チャート画像133に含まれる色相の基準となるカラーチャートから赤色,青色等のチャートの画素値を演算する。また、アプリケーション30には、理想の画素値がプログラミングされている。つまり、実際のカラーチャート124に含まれる輝度の基準となるカラーチャートでの黒色,白色等のチャートの画素値及び、実際のカラーチャート124に含まれる色相の基準となるカラーチャートでの赤色,青色等のチャートの画素値がプログラミングされている。そこで、アプリケーション30は、演算した画素値と、プログラミングされている理想の画素値とに基づいて、色補正係数を演算する。そして、アプリケーション30は、演算された色補正係数を利用して、原稿画像データに対して色補正処理を実行する。このように、色補正処理が実行された原稿画像データに基づいて、アプリケーション30が、印刷用画像データを作成し、その印刷用画像データをプリンタ50に送信することで、実際の対象原稿120と同じ色相及びコントラストの画像を印刷することが可能となる。
なお、アプリケーション30がプリンタ50に印刷用画像データを送信する際に、QRコード122から読み取られたプリンタIDが利用される。詳しくは、アプリケーション30には、サーバ70のIPアドレスがプログラミングされており、アプリケーション30は、そのIPアドレスを利用して、サーバ70にアクセスする。そして、アプリケーション30は、QRコード122から読み取ったプリンタIDをサーバ70に送信すると、サーバ70は、受信したプリンタIDに応じたプリンタのIPアドレスを、携帯電話10に返信する。これにより、アプリケーション30は、プリンタ50のIPアドレスを取得する。そして、アプリケーション30は、取得したプリンタ50のIPアドレスを用いて、プリンタ50にアクセスし、印刷用画像データをプリンタ50に送信する。これにより、プリンタ50において、対象原稿120のコピー処理が実行される。
また、携帯電話10では、印刷用画像データが作成されると、その印刷用画像データがプリンタ50に送信される前に、印刷用画像データに基づく画像を確認するための確認画面がLCD20に表示される。詳しくは、アプリケーション30は、印刷用画像データを作成すると、作成した印刷用画像データが示す画像、つまり、対象原稿120の画像を、LCD20に表示する。この際、アプリケーション30は、対象原稿120の画像とともに、再撮像ボタンと印刷ボタンと終了ボタンとを表示する。そして、印刷ボタンが操作されると、アプリケーション30は、印刷用画像データをプリンタ50に送信する。これにより、ユーザにより確認された画像のコピー処理を行うことができる。また、再撮像ボタンが操作されると、アプリケーション30は、対象原稿120の画像の代わりに、再度、撮像ボタンが表示される。これにより、ユーザは、再度、画像の撮像を行うことができる。また、終了ボタンが操作されると、アプリケーション30の処理が終了する。
次に、携帯電話10のCPU12においてアプリケーション30が実行される処理について図7~図9を用いて説明する。なお、図7~図9に示すフローは、ユーザがアプリケーション30を起動したことをきっかけに開始される。
まず、アプリケーション30は、起動すると、撮像ボタンをLCD20に表示する(S100)。そして、アプリケーション30は、撮像ボタンが操作された否かを判断する(S102)。この際、撮像ボタンが操作されていない場合(S102:NO)に、S102の処理が繰り返される。一方、撮像ボタンが操作された場合(S102:YES)に、アプリケーション30は、撮像データを取得する(S104)。そして、アプリケーション30は、撮像データからコード画像データを特定する(S106)。続いて、アプリケーション30は、コード画像データを分析し、コード画素数とプリンタIDと境界線128の位置とを取得する(S108)。
次に、アプリケーション30は、撮像データから原稿画像データを特定する(S110)。そして、アプリケーション30は、原稿画像データに基づいて、撮像原稿画像132の回転角度を演算する(S112)。また、アプリケーション30は、境界線128の位置に基づいて、補正対象画像を決定する(S113)。続いて、アプリケーション30は、原稿画像データに基づいて、撮像原稿画像132の回転補正処理、及び、補正対象画像の伸長補正処理を実行する(S114)。さらに、アプリケーション30は、原稿画像データに基づいて、左右方向原稿画素数及び前後方向原稿画素数を取得する(S116)。そして、アプリケーション30は、左右方向原稿画素数,前後方向原稿画素数,コード画素数,実際のQRコード122のサイズに基づいて、実原稿サイズを演算する(S118)。
次に、アプリケーション30は、解像度の変換率を演算する(S120)。そして、アプリケーション30は、演算された実原稿サイズ及び解像度の変換率に基づいて、サイズ及び解像度の補正処理を行う(S122)。つまり、例えば、アプリケーション30は、原稿画像データの解像度を、600dpiから300dpiに変換し、その300dpiの原稿画像データに基づく画像を、3インチ×4インチの印刷用紙に印刷するための印刷用画像データを作成する。
続いて、アプリケーション30は、撮像データからチャート画像データを特定する(S124)。そして、アプリケーション30は、チャート画像データに基づいて、色補正係数を演算する(S126)。次に、アプリケーション30は、色補正係数に基づいて、S122で作成した印刷用画像データに対して色補正処理を行う(S128)。これにより、印刷用画像データが完成する。続いて、アプリケーション30は、プリンタIDを利用して、サーバ70からプリンタ50のIPアドレスを取得する(S130)。
次に、アプリケーション30は、印刷対象の画像、つまり、S128で完成した印刷用画像データに基づく画像をLCD20に表示する(S132)。この際、アプリケーション30は、再撮像ボタンが操作されたか否かを判断する(S134)。そして、再撮像ボタンが操作された場合(S134:YES)には、S100に戻る。一方、再撮像ボタンが操作されていない場合(S134:NO)に、アプリケーション30は、印刷ボタンが操作されたか否かを判断する(S136)。この際、印刷ボタンが操作された場合(S136:YES)に、アプリケーション30は、プリンタ50のIPアドレスを利用して、プリンタ50にアクセスし、印刷用画像データをプリンタ50に送信する(S138)。そして、アプリケーション30の処理が終了する。一方、印刷ボタンが操作されていない場合(S136:NO)、つまり、終了ボタンが操作された場合に、アプリケーション30の処理が終了する。
なお、S104を実行するCPU12は、撮像データ取得手段の一例である。S113を実行するCPU12は、領域決定手段の一例である。S114を実行するCPU12は、第1補正手段の一例である。S118を実行するCPU12は、サイズ決定手段の一例である。S122及びS128を実行するCPU12は、作成手段の一例である。S128を実行するCPU12は、第2補正手段の一例である。S138を実行するCPU12は、送信手段の一例である。
<第2実施形態>
第1実施形態の通信システム1では、排出台88を備えるプリンタ50が採用されているが、第2実施形態の通信システムでは、排出台を備えていないプリンタが採用されている。詳しくは、第2実施形態の通信システムでは、図10に示すプリンタ150が採用されている。プリンタ150は、長細い直方体形状の筐体152を備えている。筐体152の対向する1対の面は、概して正方形とされており、筐体152の残りの4面は、概して長方形とされている。そして、長方形の4面のうちの1面に、長手方向に延びる挿入口154が形成されており、その一面と隣り合う一面に、長手方向に延びる排出口156が形成されている。そして、筐体152の内部には、挿入口154から排出口156に至るまで搬送経路が形成されており、その搬送経路に、記録部が配設されている。これにより、挿入口154から印刷用紙が挿入されると、その印刷用紙に記録部により画像が印刷され、画像が印刷された用紙が、排出口156から排出される。なお、プリンタ150は、挿入口154が形成された面が上方を向くとともに、排出口156が側方を向くように、任意の位置に配設される。つまり、プリンタ150は、持ち運び可能なプリンタであり、任意の位置に配設することができる。ただし、排出口156から画像の印刷された用紙が排出されるため、排出口156と対向する位置には、用紙サイズに相当する空きスペースがあることが好ましい。
第1実施形態の通信システム1では、排出台88を備えるプリンタ50が採用されているが、第2実施形態の通信システムでは、排出台を備えていないプリンタが採用されている。詳しくは、第2実施形態の通信システムでは、図10に示すプリンタ150が採用されている。プリンタ150は、長細い直方体形状の筐体152を備えている。筐体152の対向する1対の面は、概して正方形とされており、筐体152の残りの4面は、概して長方形とされている。そして、長方形の4面のうちの1面に、長手方向に延びる挿入口154が形成されており、その一面と隣り合う一面に、長手方向に延びる排出口156が形成されている。そして、筐体152の内部には、挿入口154から排出口156に至るまで搬送経路が形成されており、その搬送経路に、記録部が配設されている。これにより、挿入口154から印刷用紙が挿入されると、その印刷用紙に記録部により画像が印刷され、画像が印刷された用紙が、排出口156から排出される。なお、プリンタ150は、挿入口154が形成された面が上方を向くとともに、排出口156が側方を向くように、任意の位置に配設される。つまり、プリンタ150は、持ち運び可能なプリンタであり、任意の位置に配設することができる。ただし、排出口156から画像の印刷された用紙が排出されるため、排出口156と対向する位置には、用紙サイズに相当する空きスペースがあることが好ましい。
また、筐体152の排出口156が形成される面には、開閉板(開閉板の一例)158が配設されている。開閉板158は、概して矩形をなし、対向する1対の短い側縁の一方を中心に、排出口156の側方において、回動可能に軸支されている。プリンタ150が排出口156を側方に向けた状態で配設された場合に、開閉板158は、その排出口156が形成された筐体152の面に、概して水平方向に延びる軸心周りに回動可能に軸支されており、開閉板158が軸支される箇所は、その排出口156が形成された筐体152の面の最下端とされている。このため、プリンタ150が排出口156を側方に向けた状態で配設された場合に、開閉板158が筐体152から離れる方向に回動することで、プリンタ150の配設面に密着し、開放された状態となる。一方、開閉板158が筐体152に接近する方向に回動することで、排出口156が形成された筐体152の面に密着し、収納された状態となる。つまり、開閉板158は、筐体152の側面に密着し、収納された閉状態と、プリンタ150の配設面に密着し、開放された開状態との間で開閉する。
なお、開状態での開閉板158の上方を向く面には、QRコード160及びカラーチャート162が記されている。QRコード160及びカラーチャート162は、第1実施形態のQRコード122及びカラーチャート124と同じである。ただし、QRコード160には、プリンタ150のプリンタIDを示す情報がコード化されている。
このような構造のプリンタ150が、排出口156を側方に向けた状態で配設された場合に、その排出口156の側方に、対象原稿120を載置し、開閉板158を開状態とすることで、対象原稿120の側方に、QRコード160及びカラーチャート162が位置する。このため、ユーザは、携帯電話10のカメラ24を用いて、対象原稿120とQRコード160とカラーチャート162とを同時に撮像することができる。この際、ユーザは、対象原稿120と携帯電話10とを平行とした状態で、カメラ24により、対象原稿120とQRコード160とカラーチャート162とを同時に撮像することが好ましい。なお、開閉板158は、開状態において、上述したように、プリンタ150の配設面に密着するため、その対象原稿120と略同じ高さとなり、対象原稿120に焦点が合わされた場合においても、QRコード160及びカラーチャート162の適切な撮像が担保される。
そして、カメラ24により、対象原稿120とQRコード160とカラーチャート162とが同時に撮像されると、その撮像により得られた撮像データに基づいて、第1実施形態と同様の処理が実行される。つまり、撮像原稿画像132の回転補正処理と、サイズ及び解像度の補正処理と、色補正処理とが実行される。これにより、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。ただし、第1実施形態のプリンタ50では、傾斜面82に対象原稿120が載置されたが、第2実施形態のプリンタ150では、対象原稿120を平坦な面に載置すれば、対象原稿120に記された文字等は歪まない。このため、第2実施形態では、補正対象画像の伸長補正処理は実行されない。つまり、第2実施形態では、撮像データからコード画像データが特定された際に、撮像コード画像131の位置は特定されず、プリンタ150のプリンタIDと、コード画素数とが特定される。
<実施形態の効果>
上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
携帯電話10では、対象原稿120とQRコード122,160とが同時に撮像される。また、QRコード122,160のサイズは、予め設定されたサイズとされている。そして、対象原稿120とQRコード122,160との撮像データに基づいて、予め設定されたQRコード122,160のサイズを利用して、対象原稿120のサイズが特定される。これにより、撮像データに基づいて、適切に対象原稿120のサイズを特定することができる。
また、対象原稿120のサイズを特定する基準となる基準画像として、QRコード122,160が採用されている。そして、そのQRコード122,160には、画像を印刷するプリンタと通信を行うための情報、つまり、プリンタIDがコード化されている。これにより、プリンタと通信を行うために用いられていたQRコード122、160を、対象原稿120のサイズを特定する基準画像としても機能させることができる。このため、新たな基準画像の配設スペースを設ける必要がなく、省スペース化を図ることができる。
また、撮像画像130での撮像原稿画像132と撮像コード画像131との相対的な位置に基づいて、排出台88の傾斜面82と平坦面86との境界線128の位置が特定される。そして、境界線128の位置から補正対象画像が決定され、その補正対象画像に対して伸長補正処理が実行される。これにより、排出台88の形状、つまり、傾斜面82に起因する撮像原稿画像132に記された文字などの歪みを是正することができる。
また、対象原稿120とQRコード122,160とが同時に撮像されるだけでなく、カラーチャート124,162も同時に撮像される。そして、カラーチャート124,162の画像、つまり、撮像チャート画像133に基づいて、色補正係数が演算され、色補正係数を利用して、色補正処理が実行される。これにより、携帯電話10の機種,撮像環境などの相違に関わらず、対象原稿120の色相,コントラスト等と同じ画像を印刷することができる。
また、プリンタ50,150には、カメラ24による対象原稿120の撮像範囲に、QRコード122,160が記されている。これにより、対象原稿120と、QRコード122,160とを同時に撮像することが可能となり、スキャン機能を有していないプリンタ50,150において、容易にコピー処理を行うことが可能となる。
また、プリンタ50の排出台88は、傾斜面82と平坦面86とにより構成されており、QRコード122が、傾斜面82と平坦面86との境界線128を特定することが可能な位置に記されている。このため、コード画像データに基づいて、境界線128の位置が認識され、補正対象画像が特定される。これにより、傾斜面82に起因する撮像原稿画像132の歪みを補正することができる。
また、プリンタ150では、開状態において対象原稿120と同じ高さとなる開閉板158に、QRコード160及びカラーチャート162が記されている。これにより、対象原稿120に焦点が合わされた場合においても、QRコード160及びカラーチャート162の適切な撮像が担保される。
また、プリンタ50には、携帯電話10を保持するための保持アーム100が配設されている。このため、携帯電話10と対象原稿120とを平行に維持した状態で、カメラ24により対象原稿120を撮像することができる。これにより、排出台88の形状、つまり、傾斜面82以外に起因する画像の歪みを抑制することができる。
また、プリンタ50において、保持アーム100は折り畳み可能とされている。これにより、保持アーム100を使用していない状態における保持アーム100の他のものへの干渉等を抑制することができる。
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、第1実施形態では、排出台88の傾斜面82に起因する画像の歪みを補正するための補正値K、及び、QRコード122のサイズは、アプリケーション30にプログラミングされているが、種々の手法により、アプリケーション30が取得してもよい。例えば、QRコード122に、補正値K及びQRコード122のサイズがコード化されており、アプリケーション30が、コード画像データに基づいて、補正値K及びQRコード122のサイズを取得してもよい。また、例えば、プリンタIDごとに補正値K及びQRコード122のサイズが対応付けられてサーバ70に記憶されており、アプリケーション30が、QRコード122で特定されるプリンタIDに対応する補正値K及びQRコード122のサイズをサーバ70から取得してもよい。
また、上記実施形態では、QRコード122,160のサイズが予め設定されているが、QRコード122,160の代わりに、カラーチャート124,162のサイズが予め設定されていてもよい。つまり、基準画像が、カラーチャート124,162であってもよい。このような場合には、カラーチャート124,162の所定の一辺を構成する画素の数が演算され、その画素数と、QRコード122,160のサイズとに基づいて、実原稿サイズが演算される。
また、上記実施形態では、対象原稿120の色と、排出台88の色とのコントラストの差を利用して、撮像データから原稿画像データが特定されているが、他の手法により、撮像データから原稿画像データが特定されてもよい。例えば、排出台88の対象原稿120が載置される予定の4隅に、マーク等を記しておき、そのマークを認識することで、撮像データから原稿画像データが特定されてもよい。
また、上記実施形態では、携帯電話10が、プリンタ50のIPアドレスを利用して、プリンタ50と通信し、プリンタ50に印刷用画像データを直接的に送信しているが、サーバ70を介して、印刷用画像データをプリンタ50に送信してもよい。つまり、携帯電話10が、プリンタIDと印刷用画像データとをサーバ70にアップロードする。また、サーバ70では、プリンタIDと、当該プリンタIDのプリンタのIPアドレスとが対応付けられている。このため、サーバは、受信したプリンタIDと対応付けられたIPアドレスを用いて、プリンタと通信し、そのプリンタに印刷用画像データを送信する。これにより、印刷用画像データが、サーバ70を介して、携帯電話10からプリンタ50に送信される。
また、アプリケーション30は、コピー機能の設定画面を表示させてもよい。例えば、図7のS100の前に、設定画面を表示し、ユーザにコピー機能の設定を操作可能とする。コピー機能の設定には、例えば、拡大・縮小率の設定、Nin1集約コピーの設定、カラー・モノクロの色数の設定等が含まれる。アプリケーション30は、S128までの処理に加え、ユーザにより設定されたコピー機能の設定内容にしたがい作成した画像データを印刷画像データとして完成させる。これにより、等倍コピーに限らず、ユーザの所望する印刷結果を得られることができる。また、アプリケーション30は、コピー機能専用のアプリケーションに限らず、汎用的な印刷のためのアプリケーションの一機能として動作してもよい。すなわち、アプリケーション30から、コピー機能の実行を開始するためのアイコンをユーザが操作することで、図7~図9の処理を実行してもよい。
また、上記実施形態では、CPU12によって図7乃至図9に示す処理が実行される例を説明したが、これら処理は、CPU12に限らず、ASICや他の論理集積回路により実行されてもよいし、これら処理が、CPU等やASIC、他の論理集積回路が協働することにより実行されてもよい。
10:携帯電話、12:CPU、24:カメラ、30:アプリケーション、50:プリンタ、88:排出台、100:保持アーム、120:対象原稿、122:QRコード、124:カラーチャート、150:プリンタ、158:開閉板
Claims (9)
- カメラを備えた端末装置のコンピュータが読み取り可能なアプリケーションプログラムであって、
前記コンピュータを、
原稿画像と、予め設定された設定サイズの基準画像と、が前記カメラにより同時に撮像された画像の撮像データを取得する撮像データ取得手段と、
前記撮像データ取得手段により取得される撮像データで表される画像のうち、前記基準画像を表す画素数と前記設定サイズとを利用して、前記原稿画像のサイズを決定するサイズ決定手段と、
前記撮像データ取得手段により取得される撮像データで表される画像のうちの前記原稿画像に対応する領域の画像を表す印刷用画像データであって、前記サイズ決定手段により決定されたサイズを示すサイズ情報を含む前記印刷用画像データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された印刷用画像データをプリンタに送信する送信手段と、
して機能させることを特徴とするアプリケーションプログラム。 - 前記基準画像は、前記プリンタにデータを送信するために必要な通信情報を含むコード画像であり、
前記送信手段は、
前記撮像データ取得手段により取得される撮像データのうちの前記基準画像に含まれる前記通信情報を用いて、印刷用画像データを前記プリンタに送信することを特徴とする請求項1に記載のアプリケーションプログラム。 - 前記コンピュータを、
前記撮像データ取得手段により取得される撮像データが示す画像の前記基準画像と前記原稿画像との相対的な位置に基づいて、前記撮像データにおける前記原稿画像の領域に対応する画像の少なくとも一部の領域である対象領域を決定する領域決定手段と、
前記領域決定手段により決定された対象領域の画像を、予め設定された補正値に基づいて補正する第1補正手段と、
して機能させ、
前記作成手段は、
前記第1補正手段により補正された対象領域の画像を含む前記印刷用画像データを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載のアプリケーションプログラム。 - 前記撮像データ取得手段は、
輝度と色相との少なくとも一方の基準となる基準チャートと、前記原稿画像と、前記基準画像とが前記カメラにより同時に撮像された画像の撮像データを取得し、
前記コンピュータを、
前記撮像データ取得手段により取得される撮像データが示す画像のうちの前記基準チャートを表す領域の画素値に基づいて、前記撮像データ取得手段により取得される撮像データが示す画像のうちの前記原稿画像に対応する領域における各画素の前記輝度と色相との少なくとも一方を補正する第2補正手段として機能させ、
前記作成手段は、
前記第2補正手段により補正された画素値に基づいて、前記印刷用画像データを作成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のアプリケーションプログラム。 - カメラを備える携帯端末から送信された印刷用画像データで表される画像の印刷処理を実行するプリンタであって、
前記プリンタには、予め設定された設定サイズの基準画像が原稿画像とともに前記カメラにより撮像可能な位置に記されており、
前記基準画像は、前記原稿画像とともに前記カメラにより同時に撮像された場合に、当該撮像により得られる撮像データで表される画像のうち、前記基準画像を表す画素数と前記設定サイズとを利用して、前記原稿画像のサイズを決定するための基準となる画像であり、
前記プリンタは、
前記原稿画像と前記基準画像との前記カメラによる撮像データで表される画像のうちの前記原稿画像に対応する領域の画像を表す印刷用画像データであって、前記基準画像を表す画素数と前記設定サイズとを利用して決定されたサイズを示すサイズ情報を含む前記印刷用画像データを、前記携帯端末から受信した場合に、当該印刷用画像データで表される画像の印刷処理を実行することを特徴とするプリンタ。 - 前記プリンタは、
前記原稿画像を露出した状態で載置することが可能な載置部を備えており、
前記載置部は、少なくとも一部において傾斜しており、
前記基準画像は、前記載置部の傾斜している箇所を特定することが可能な位置に記されていることを特徴とする請求項5に記載のプリンタ。 - 前記プリンタは、
開閉可能な開閉板であって、開いた状態において、当該プリンタから印刷後に排出される用紙と同じ高さとなる前記開閉板を備え、
前記基準画像は、前記開閉板に記されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のプリンタ。 - 前記プリンタは、
前記カメラにより前記基準画像と前記原稿画像とを同時に撮像可能な位置において前記携帯端末を保持する保持部材を備えることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載のプリンタ。 - 前記保持部材は、折り畳み可能に前記プリンタに設けられていることを特徴とする請求項8に記載のプリンタ。
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