JP2009164810A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空き容量が少ない場合でも、傾き補正を実行可能な画像読取装置を提供する。
【解決手段】複合機は、コピー指令が入力されると、プレスキャン(S210)により原稿台に載置された原稿の載置領域及び原稿サイズ及び原稿の傾き角を特定する(S220,S230)。その後、コピー指令の入力時にユーザから指定された読取解像度にて本スキャンを実行した際に傾き補正ができるか否かを、RAMの空き容量、原稿の傾き角及びユーザから指定された読取解像度の情報に基づいて判断する(S240,S245)。そして、RAMの空き容量が傾き補正に十分な量あると判断すると(S245でYes)、ユーザから指定された読取解像度で本スキャンを実行するが、空き容量が傾き補正に十分な量ないと判断すると(S245でNo)、本スキャン時の読取解像度を、ユーザから指定された読取解像度より低い解像度に変更する(S263,S269)。
【選択図】図4

Description

本発明は、読取対象の原稿と読取ユニットとの相対位置を副走査方向に変化させながら、読取ユニットに読取動作を実行させることにより、読取対象の原稿を読み取って、その読取画像を表す画像データを生成する画像読取装置に関する。
従来、画像読取装置としては、フラットベッド型の画像読取装置やオートドキュメントフィーダ(ADF)型の画像読取装置が知られている。
フラットベッド型の画像読取装置は、読取ガラス下に読取ユニットを備え、読取ガラス下で読取ユニットを搬送しつつ、その搬送時に読取ユニットに読取動作を実行させることにより、読取ガラス上に配置された原稿を読み取り、原稿の読取画像を表す画像データを生成する構成にされたものである。
一方、オートドキュメントフィーダ(ADF)型の画像読取装置は、読取対象の原稿を、読取ユニットが固定された読取位置に搬送して、その搬送時に読取ユニットに読取動作を実行させることにより、読取位置を通過する原稿を読み取り、原稿の読取画像を表す画像データを生成する構成にされたものである。
画像読取装置としては、この他に、コピー機能を有するものが知られており、コピー機能を有する画像読取装置としては、コピー機能の他、プリンタ機能やファックス(FAX)機能などを有したディジタル複合機が知られている。
また、画像読取装置としては、読取ガラス上に載置された読取対象の原稿を読取ユニットを通じて読み取って、その読取結果から原稿のエッジを検出するものが知られている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
また、コピー機能を有する画像読取装置としては、プレスキャン動作により得られた読取結果から読取対象の原稿のサイズや傾きを検出し、検出した原稿サイズや傾きの情報に基づいて、変倍率や傾き補正量を設定する画像読取装置が知られている。例えば、プレスキャンにより判明した原稿の傾きに応じて傾き補正量を設定し、本スキャン時には、設定した傾き補正量に対応する量、読取ユニットを通じて生成された読取結果としての画像データを回転処理することで、原稿のコピー画像として、傾き補正した画像を記録紙に印刷する画像読取装置が知られている。
特開2004−201240号公報 特開2005−285010号公報 特開平7−245681号公報
ところで、読取ユニットを通じて生成された原稿の読取画像を表す画像データを回転処理して、傾き補正機能を実現する場合には、その回転処理を実現するため、RAM等に作業領域が必要になる。
即ち、主走査方向に対して原稿が傾いている場合には、読取ユニットによる読取ラインと原稿ラインとが一致しないため、原稿1ラインを構成する各画素のデータが、図6に示すように、複数の読取ラインに跨ることになる。尚、本願明細書では、読取画像を構成する主走査方向の画素1列分の画像領域を、特に、読取ラインと表現し、原稿の読取画像を構成する当該原稿の1辺に平行な画素1列分の画像領域を、特に、原稿ラインと表現する。
従って、この種の画像読取装置では、読取結果としての画像データを、原稿の傾きに応じたライン数分、RAM等に記録するまでは、原稿1ライン分の画像データが整わず、これらの画像データを、傾き補正することができないのである。
また、傾き補正に必要な作業領域は、読取解像度に依存するため、高い読取解像度で読取ユニットを通じて生成された画像データを、傾き補正する場合には、低い読取解像度で読取ユニットを通じて生成された画像データを、傾き補正する場合よりも、RAM等に、多くの空き容量を必要となる。
しかしながら、ディジタル複合機等では、様々な機能がネットワークを通じて複数のユーザに使用され、様々なタスクがRAMを作業領域としてCPUにより実行される。このため、ディジタル複合機等では、特に高解像度モードでの傾き補正に必要十分な記憶領域を、複合機内に常に確保しておくのが、コストの面も含めて、難しいといった問題があった。
ここで、ユーザからコピー指令が入力されると、読取対象の原稿と読取ユニットとの相対位置を副走査方向に変化させると共に、読取ユニットに、読取対象の原稿を、副走査方向とは垂直な主走査方向にライン毎に読み取らせることにより、各ラインの読取画像を表す画像データを生成し、これを逐次、RAMに記録し、原稿1ライン分の画像データが整った時点で、原稿1ライン分の画像データを、逐次、印刷制御部に出力して、当該画像データを印刷処理にかける画像読取装置において、傾き補正に必要十分な記憶領域を確保することが出来ない場合について考えてみる。
この場合には、傾き補正を実行することができないため、例えば、傾き補正機能を無効にして、傾き補正せずに原稿のコピー画像を、記録紙に印刷するといった方法や、ユーザから入力されたコピー指令そのものを無効化して、コピー動作を中止するといった方法を採ることになる。
しかしながら、コピー指令を無効化する方法で、記憶領域の不足に対処しようとすると、ユーザにとっては、必要なときにディジタル複合機等でコピー機能を利用することができないため、ユーザに対しては、強い不満が及ぶ。また、傾き補正機能を無効する方法を採用したとしても、傾き補正を望むユーザの当該要望に答えられないことになり、ユーザに強い不満が及ぶ可能性がある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、RAM等に空き容量が少ない場合においても、傾き補正を実行可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、原稿を読み取るための読取ユニットを備えた画像読取装置であって、各種データを一時記憶するための記憶手段と、予め設定された解像度の情報に従って、読取対象の原稿と読取ユニットとの相対位置を副走査方向に変化させると共に、読取ユニットに、読取対象の原稿を、副走査方向とは垂直な主走査方向に所定ライン毎に読み取らせることにより、各ラインの読取画像を表す画像データとして、予め設定された解像度の画像データを生成する読取制御手段と、読取対象の原稿の主走査方向に対する傾きを検出する傾き検出手段と、傾き検出手段の検出結果に基づき、読取制御手段により生成された画像データを、記憶手段の記憶領域を利用して、原稿の傾きを解消する方向に回転処理し、当該回転処理後の画像データを出力する傾き補正手段と、読取制御手段に対して解像度を設定する解像度設定手段と、を備えるものである。
この画像読取装置において、解像度設定手段は、記憶手段の空き容量及び傾き検出手段の検出結果に基づき、読取制御手段に対して設定する解像度を切り替える。
具体的に、解像度設定手段は、傾き検出手段の検出結果に基づき、傾き補正手段による回転処理に必要な記憶手段の記憶容量(必要容量)を算出し、この必要容量と現在の記憶手段の空き容量とに基づいて、読取制御手段に対して設定する解像度を切り替える構成にすることができる。
このように構成された画像読取装置においては、記憶手段の空き容量よりも必要容量が少ない読取解像度を、読取制御手段に対して設定することができ、結果として、記憶手段の空き容量が少ないときでも、空き容量に応じた解像度で読取動作を実行して、傾き補正機能を実現することができる。
即ち、この画像読取装置によれば、記憶手段の空き容量が少ない場合でも、傾き補正機能を無効化しなくて済む。従って、この発明によれば、安価に利便性の高い画像読取装置を、ユーザに対して提供することができる。
尚、上述の傾き補正手段は、読取制御手段により生成された画像データを、逐次、記憶手段に記憶させると共に、傾き検出手段の検出結果に基づき、記憶手段に記憶された画像データを、原稿の傾きを解消する方向に回転処理して、当該回転処理後の画像データを出力する構成にすることができる。この他、傾き補正手段は、読取制御手段により生成された画像データを構成する各画素データを、回転処理後の画素位置に対応する記憶手段内の記憶領域に書き込むことにより、読取制御手段により生成された画像データを、原稿の傾きを解消する方向に回転処理する構成にされてもよい。
また、解像度設定手段は、具体的に、傾き検出手段の検出結果に基づき、読取制御手段に予め定められた第一の解像度で画像データを生成させた場合に当該画像データを回転処理するのに必要な記憶手段の記憶容量を、所定の計算式に従って算出し、算出した記憶容量が記憶手段の空き容量以下である場合には、読取制御手段に対して第一の解像度を設定し、算出した記憶容量が記憶手段の空き容量を超えている場合には、読取制御手段に対して、第一の解像度よりも低い第二の解像度を設定する構成にすることができる(請求項2)。
また、第一の解像度としては、ユーザから指定された解像度等を挙げることができる。このように、記憶手段の空き容量が少ない場合に、ユーザから指定された解像度を落として読取動作を実行するようにすれば、空き容量に対してユーザ指定の解像度が高すぎる場合でも、傾き補正を適切に実行することができる。
但し、低い解像度で読取動作を実行すると、読取結果である画像データの画素数が少なくなる。従って、空き容量の不足で、読取解像度を、第一の解像度から第二の解像度に落とす場合には、回転処理後の画像データの画素数を、ソフトウェア的に、第一の解像度で生成される画像データの画素数まで拡張するのが好ましい。
即ち、傾き補正手段は、解像度設定手段の動作により第二の解像度が設定された場合、当該第二の解像度で読取制御手段により生成された画像データを回転処理すると共に、当該回転処理後の画像データを、第一の解像度で読取制御手段を動作させた場合に生成される画像データに対応する画素数の画像データに変換して出力する構成にされるとよい(請求項3)。
このように画像読取装置を構成すれば、傾き補正手段から出力される画像データの画素数が、解像度設定手段による解像度の切り替えにより変化することがない。従って、この画像読取装置によれば、空き容量が不足している場合にも、ユーザに対して空き容量の不足を意識させることなく、傾き補正して、傾き補正後の画像データを出力することができる。
また、上述の画像読取装置は、このように構成された傾き補正手段から出力される画像データを受け付けて、当該画像データに基づく画像を、記録紙に印刷する画像形成手段を有した構成にすることができる。
また、上述の画像読取装置には、解像度設定手段の動作により第二の解像度が設定される場合に、その旨をユーザに向けて報知する報知手段を設けてもよい(請求項4)。
このように構成された画像読取装置によれば、解像度の切り替え時に、その旨をユーザに報知することができるので、ユーザにその旨を報知することなく、勝手に低解像度モードで読取動作を実行して読取結果の画像データを出力することで、ユーザに不満が及ぶのを防止することができる。
例えば、ユーザは、報知手段による報知を受けた時点で、後続処理の継続要否を判断することができ、後続処理の継続が不要であれば、当該画像読取装置を操作して後続処理の継続を中止させることができる。従って、この発明によれば、ユーザに対して利便性の高い画像読取装置を提供することができる。
また、読取対象の原稿を載置するための原稿台を備えると共に、読取ユニットを原稿台に沿って搬送可能に備えた構成の画像読取装置に、上述の発明を適用する場合には、具体的に、画像読取装置を、次のように構成されるのが好ましい。
即ち、画像読取装置には、原稿台に載置された原稿の当該載置領域を検出する載置領域検出手段を備え、傾き補正手段は、読取制御手段により生成された画像データの内、載置領域検出手段により検出された載置領域の読取画像を表す画像データを選択的に、記憶手段に書き込んで、回転処理を実現する構成にされるとよい(請求項5)。
回転処理に際しては、この他に、読取制御手段により生成された各読取ラインの画像データを、原稿の載置領域外も含めて一旦記憶手段に書き込む方法などが考えられるが、このような手法を採用すると、回転処理に必要な記憶手段の記憶容量が、原稿載置領域のデータのみを記憶手段に記憶させる場合よりも上昇する。
換言すると、本発明によれば、少ない容量で効率的に回転処理を実行することができるので、記憶手段の空き容量が少ない場合においても、極力解像度を落とさずに済む。従って、この発明によれば、ユーザに対し、低価格で高性能な画像読取装置を提供することができる。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
図1(a)は、本実施例のディジタル複合機1の構成を表すブロック図である。図1(a)に示すように、本実施例のディジタル複合機1は、画像読取部10、読取制御部20、印刷部30、印刷制御部40、表示操作部50、通信部60、CPU70、RAM80及びフラッシュメモリ90を備え、フラッシュメモリ90に記録されたプログラムに基づきCPU70にて各種処理を実行し、装置全体を統括制御する構成にされている。
具体的に、画像読取部10は、図1(b)(c)に示す構成にされている。図1(b)(c)は、画像読取部10の構成を示した説明図である。画像読取部10は、筐体13に、読取対象の原稿Pが載置される透明な板状の読取ガラス11が支持された構成にされており、筐体13内の読取ガラス11下に、読取ガラス11に写る画像を光学的に読み取る読取ユニット15と、読取ユニット15を副走査方向に搬送する搬送機構16と、搬送機構16を駆動するモータ17とを備える。
詳述すると、画像読取部10は、一面が開口された長方体状の筐体13の当該開口部において、長方形状のガラス板である読取ガラス11が当該開口部を閉塞するように設けられ、読取ガラス11の周囲が筐体13により支持された構成にされている。
この読取ガラス11は、筐体13の上面よりも若干筐体13の下側に設けられており、筐体13から露出する読取ガラス11の領域11aと筐体13との境界BDには、原稿Pを突き当て可能に段差が形成されている。
即ち、本実施例の画像読取部10は、筐体13から露出する読取ガラス11の領域11aが、読取対象の原稿を載置可能な原稿台として機能する構成にされている(以下、この領域11aを、「原稿台」と表現する)。
また、画像読取部10は、読取制御部20から入力される制御信号に従って、モータ17の回転力により搬送機構16を駆動し、これにより読取ユニット15を読取ガラス11下で副走査方向に搬送すると共に、搬送時において、読取ユニット15に読取動作を実行させることにより、原稿台11aに写る画像を読み取る構成されている。
具体的に、本実施例では、長方形状に構成された原稿台11aの短辺に平行に、読取ユニット15が配置され、搬送機構16は、原稿台11aの長辺に平行な方向(図1(b)(c)に示す点線矢印方向)に、読取ユニット15を搬送可能に構成されている。即ち、本実施例においては、原稿台11aの短辺に平行な方向に、主走査方向が設定され、原稿台11aの長辺に平行な方向に、副走査方向が設定されている。
また、読取ユニット15は、主走査方向に、1ライン分の画像を読取可能なコンタクトイメージセンサ(CIS)として構成されている。
この読取ユニット15は、読取制御部20に制御されて、副走査方向への移動と共に、読取ガラス11に写る画像を、ライン毎に読み取り、その読取画像を表す各ラインのライン画像信号を出力する。この読取ユニット15から出力されるライン画像信号は、図示しないA/D変換器にてディジタルデータ(ライン画像データ)に変換されて、順次、読取制御部20に入力される。
尚、画像読取部10においては、読取ユニット15のライン幅(主走査方向長さ)と、原稿台11aの大きさとの関係から、原稿台11aの全領域よりも若干狭い四角形状の領域R0が、読取ユニット15により原稿を読取可能な読取可能領域R0に定められている。具体的に、読取可能領域R0は、図2(a)において点線で示すように、筐体13と読取ガラス11との境界BDから微小量離れた位置に外周を有した領域となっている。尚、図2(a)は、原稿台11aの周辺構成を表す画像読取部10の平面図である。
また、画像読取部10には、周知のスキャナと同様、原稿台11aを被覆可能な蓋が開閉自在に設けられており(図示せず)、読取ユニット15による読取動作の実行時には、ユーザによる手動操作により、原稿台11aに載置された原稿Pの上にかぶせられるようにして蓋が閉められる。尚、原稿台11aと対向する蓋の内側は、原稿Pの読取画像に蓋の画像が写らないよう白色部材で構成されている。
この他、画像読取部10においては、原稿台11aの特定の角に隣接する筐体13表面に、原稿Pの角を突き当てるように指示するマークMKが記されている。
一方、読取制御部20は、CPU70からの指令に従って読取制御処理を実行し、当該読取制御処理にて、読取ユニット15の副走査方向への移動を制御すると共に、読取ユニット15の読取動作を制御する構成にされている。
この制御により、読取制御部20は、読取ユニット15を読取ガラス11下で副走査方向に搬送しつつ、読取ガラス11の読取可能領域R0に写る画像を、ライン毎に読取ユニット15に読み取らせる。そして、画像読取部10から入力される各ライン画像データを、CPU70との通信により、CPU70に順次提供する。
具体的に、この読取制御部20は、マークMKが記された角から延びる原稿台11aの短辺に対応した読取可能領域R0の端縁を、原稿読取開始位置として、この地点から読取ユニット15に読取動作を実行させる構成にされており、この原稿読取開始位置から、CPU70により指定された原稿読取終了位置までの範囲において、読取ユニット15を、CPU70から指定された読取解像度に対応する速度で副走査方向に搬送し、それと共に、CPU70から指定された読取解像度で読取ユニット15に読取動作を実行させることにより、当該原稿読取開始位置から原稿読取終了位置までをライン毎に順に読取ユニット15に読み取らせ、CPU70から指定された読取解像度の各ライン画像データが、画像読取部10から入力されるようにする。
また、読取制御部20は、画像読取部10から入力される各ライン画像データを、一旦内蔵のバッファに蓄積し、各ライン画像データに対してシェーディング補正等の画像処理を実行する構成にされており、当該画像処理後の各ライン画像データを、画像読取部10からの入力順に、CPU70に提供する。
この他、印刷部30は、印刷制御部40から入力される制御信号に従い、トレイ(図示せず)に載置された記録紙を、記録位置に搬送し、インクジェット方式やレーザプリンタ方式等の周知の記録方式で、記録紙に、制御信号に対応した画像を形成するものである。
また、印刷制御部40は、印刷部30を制御して記録紙に画像を形成するものであり、CPU70から入力される印刷対象データを、一旦、内蔵のバッファに記憶し、画像形成動作に必要なデータがバッファに蓄積された入力された時点で、順次、これを印刷処理にかけることにより、CPU70から入力された印刷対象データに基づく画像を、印刷部30を通じて、記録紙に印刷する。
また、通信部60は、外部機器と通信するためのインタフェース群からなり、USBインタフェース、LANインタフェース、FAXモデム等から構成されている。即ち、複合機1は、通信部60が備えるFAXモデムを通じて外部のFAX装置とFAX通信可能な構成にされ、USBインタフェース又はLANインタフェースを通じて外部のパーソナルコンピュータと通信可能な構成にされている。
この他、表示操作部50は、情報表示用の液晶ディスプレイ(図示せず)と、各種操作キーとを備え、CPU70に制御されて、液晶ディスプレイに、ユーザ向けの情報を表示すると共に、操作キーを通じて入力されたユーザからの指令を、CPU70に入力する構成にされている。
また、CPU70は、プログラムの実行により、操作キーを通じて入力される指令や通信部60を通じて外部のパーソナルコンピュータ等から入力される指令に従い、コピー機能、FAX機能、スキャナ機能、及び、プリンタ機能等を実現する。
例えば、CPU70は、表示操作部50に設けられた操作キーを通じてユーザからコピー指令が入力されると、複写制御処理(図3参照)を実行して装置内各部を制御し、読取ガラス11上に載置された原稿Pの読取画像を、記録紙に印刷する。
以下、この複写制御処理の内容について具体的に説明するが、それに先駆けては、読取可能領域R0に対して、次のようにXY座標系を導入する。即ち、図2(b)に示すように、マークMKが付された筐体13の部位に隣接する原稿台11aの上記特定の角に対応する読取可能領域R0の角を原点とし、主走査方向をX軸、副走査方向をY軸としたXY座標系を導入する。また、読取可能領域R0の原点から延びるX軸に沿う端縁を、読取可能領域R0の下端と称し、この読取可能領域R0の下端とは、副走査方向に離れた位置にあるX軸に平行な当該読取可能領域R0の端縁を、読取可能領域のR0の上端と称し、読取可能領域R0の原点から延びるY軸に沿う端縁を、読取可能領域R0の左端と称する。
図3は、操作キーを通じてコピー指令が入力されると、CPU70が実行する複写制御処理を表すフローチャートである。
この複写制御処理を開始すると、CPU70は、操作キーを通じて入力されたコピー指令が「傾き補正」コピー指令であるか否かを判断し(S110)、「傾き補正」コピー指令であると判断すると(S110でYes)、S120にて、図4に示す補正複写処理を実行する。その後、当該複写制御処理を終了する。
一方、操作キーを通じて入力されたコピー指令が、「傾き補正」コピー指令以外のコピー指令であると判断すると(例えば、傾き補正の指示のないノーマルなコピー指令であると判断すると)、CPU70は、S130にて、入力されたコピー指令に対応した処理を実行した後、当該複写制御処理を終了する。
続いて、CPU70がS120にて実行する補正複写処理について説明する。図4及び図5は、CPU70が実行する補正複写処理を表すフローチャートである。
補正複写処理を開始すると、CPU70は、まず、プレスキャン処理を実行する(S210)。具体的に、ここでは、原稿読取終了位置を設定し、読取制御部20通じて、画像読取部10に、読取可能領域R0内の領域であって、原稿読取開始位置である読取可能領域R0の下端から原稿読取終了位置までの領域に対し、プレスキャン動作を実行させる。尚、ここでは、原稿読取終了位置を読取可能領域R0の上端に設定することができる。
画像読取部10は、ここで、プレスキャン動作として、読取可能領域R0の下端から原稿読取終了位置まで、プレスキャン用の解像度に対応する速度で、読取ユニット15を副走査方向に搬送すると共に、原稿台11aに写る画像を読取ユニット15に読み取らせ、プレスキャン結果として、低解像度の画像データ(以下、「プレスキャン画像データ」という。)を、読取制御部20を通じて、CPU70に入力する動作を実行する。
従って、S210において、CPU70は、プレスキャン画像データを、読取制御部20を通じて取得して、これを一旦RAM80に書き込む動作を実行する。
続いて、CPU70は、読取制御部20から取得したプレスキャン画像データを解析して、原稿エッジ(原稿の端)を検出し、検出された原稿エッジの情報から、原稿台11aにおける原稿の載置領域及び原稿サイズ(縦幅及び横幅)を求めると共に(S220)、原稿台11aにおける原稿の傾き角θを求める(S230)。但し、ここでは、読取可能領域R0の下端側に配置された原稿の辺がX軸(主走査方向)に対してなす角度を、原稿の傾き角θとして算出する(図7及び図8参照)。また、S210で、読取可能領域R0の一部領域のみをプレスキャンする場合には、原稿台11aに載置された原稿が、縦横比が√2:1の定型用紙であると仮定して、原稿サイズや原稿の載置領域を求めればよい。
そして、S230での処理を終えると、CPU70は、コピー指令と共にユーザから指定された読取解像度U1×U2(dpi)の情報に基づき、この読取解像度U1×U2(dpi)で画像読取部10に読取動作を実行させた場合の傾き補正に必要な記憶容量(RAM80の空き容量)を算出する(S240)。以下では、ここで算出する「傾き補正に必要な記憶容量」を、「必要容量R」と称する。また、変数U1は、主走査方向の読取解像度を示し、変数U2は、副走査方向の読取解像度を示す。
ここで、必要容量Rの算出方法について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、プレスキャン後の本スキャン時において読取制御部20から入力される各ライン画像データのRAM80への記録方法を示した説明図であり、図7は、必要容量Rの算出方法を示した説明図である。
図6に示すように、本実施例の複合機1においては、プレスキャン後の本スキャン時、読取可能領域R0の下端から、読取ユニット15を、Y軸プラス方向に搬送すると共に、読取可能領域R0の下端から、読取ユニット15に、ライン毎の読取動作を実行させる。
従って、読取制御部20からCPU70に対しては、原稿読取開始位置での読取結果である第0読取ラインのライン画像データから、原稿読取終了位置での読取結果である第M読取ラインのライン画像データまでが、ライン毎に順に入力されることになる。
この際、CPU70は、予めS220で求められた原稿載置領域の情報に基づいて、読取制御部20から入力される各ライン画像データの内、原稿載置領域に属する画素があるライン画像データを、選択的にRAM80に書き込み、原稿載置領域に属する画素があるライン画像データ以外のライン画像データを破棄する。
例えば、図6に示す例では、原稿載置領域の下端が第3読取ラインにあり、原稿載置領域に属する画素があるライン画像データは、第3読取ラインから始まるため、CPU70は、第2読取ラインまでのライン画像データを破棄して、第3読取ラインの画像データから、順次、画像データをRAM80に書き込む。
そして、CPU70は、RAM80において、原稿1ライン分の画像データ(1原稿ライン分の画像データ)が整う度、その原稿1ライン分の画像データを、順次、印刷対象データとして、印刷制御部40に出力する。
具体的に、図6に示す例では、第m読取ラインまでのライン画像データがRAM80へ書き込まれた時点で、RAM80において、先頭の原稿ラインである第0原稿ラインの画像データが完成する。従って、図6に示す例では、第3読取ラインから第m読取ラインまでの画像データがRAM80に書き込まれるまでは、各読取ラインの画像データを、RAM80に蓄積して、第0原稿ラインの画像データの完成を待ち、第m読取ラインまでの画像データがRAM80に書き込まれて、第0原稿ラインの画像データが完成した時点で、傾き補正結果としての第0原稿ラインの画像データを印刷制御部40に出力することになる。従って、傾き補正には、最低限、第3読取ラインから第m読取ラインまでの画像データを記憶するための領域が、RAM80に必要になる。
上述のS240では、このように第0原稿ラインの画像データを出力可能になるまでに必要なRAM80の記憶容量(必要容量R)を、予めプレスキャンにより特定した原稿の傾き角θ及び原稿サイズの情報から算出する。
図7には、主走査幅(読取可能領域R0のX軸方向の幅であるライン幅)が、DL(inch)である複合機1において、プレスキャンにより、原稿の横幅として、値DP(inch)が検出され、原稿の傾き角として、値θが検出されたときの傾き補正に必要な画像データの蓄積量Z(換言すると、第0原稿ラインの画像データが整うまでに必要な画像データの画素数)の算出方法を示す。
図7に示すように、この場合の蓄積量Zは、読取解像度がU1×U2(dpi)であるとき、Z=DL・U1・(DP・sinθ・U2+1)となる。従って、必要容量Rは、余裕量αを用いて、R=Z+αとすることができる。尚、ここでいう余裕量αとは、RAM80の空き容量の変動によるメモリ不足を回避するために余分に確保する記憶容量のことであり、設計者により、ゼロ以上の値として任意に設定可能である。
S240では、このようにして、必要容量Rを算出する。また、必要容量Rを算出すると、CPU70は、S245に移行して、現在のRAM80の空き容量が、必要容量R以上であるか否かを判断する。そして、現在のRAM80の空き容量が、必要容量R以上であると判断すると(S245でYes)、CPU70は、ユーザから指定された読取解像度U1×U2で本スキャンを実行しても、その際に傾き補正に必要な領域をRAM80に確保可能であるとして、読取制御部20に設定する読取解像度E1×E2を、ユーザから指定された読取解像度U1×U2に決定する(S250)。
一方、S245において、現在のRAM80の空き容量が、必要容量R未満であると判断すると(S245でNo)、CPU70は、ユーザから指定された読取解像度U1×U2で本スキャンを実行すると、その際に傾き補正に必要な領域をRAM80に確保できない可能性があるため、読取解像度を落とす旨のメッセージを、表示操作部50のディスプレイに表示する(S260)。また、この際には、読取解像度を落として後続処理を実行してもよいか否かを問い合わせるメッセージを表示操作部50のディスプレイに表示し、後続処理の継続要否をユーザに対して問い合わせる。
また、この処理を終えると、CPU70は、S261に移行し、操作キーを通じて、上記問合せに対する回答が入力されるまで待機する。そして、回答が入力されると、当該入力された回答の種類に基づいて、ユーザから処理継続指示が入力されたか否かを判断する。具体的に、S261では、上記回答として後続処理の「継続要」との回答が入力されると、ユーザから処理継続指示が入力されたと判断する(S261でYes)。一方、上記回答として後続処理の「継続不要」との回答が入力されると、ユーザから処理継続指示が入力されなかったと判断する(S261でNo)。
そして、ユーザから処理継続指示が入力されなかったと判断すると(S261でNo)、CPU70は、当該補正複写処理を終了することで、S261の処理を実行するに至ったコピー指令を無効化する。
一方、ユーザから処理継続指示が入力されたと判断すると(S261でYes)、CPU70は、S263に移行して、読取制御部20に設定する読取解像度E1×E2を、ユーザから指定された読取解像度U1×U2の1/2に決定する。即ち、主走査方向読取解像度E1を、E1=U1/2に決定し、副走査方向読取解像度E2を、E2=U2/2に決定する。
また、この処理を終えると、CPU70は、S263で決定した読取解像度E1×E2(dpi)で、画像読取部10に読取動作を実行させた場合の傾き補正に必要な記憶容量(必要容量R)を、S240での処理と同様の方法で、算出する(S265)。
また、S265での処理を終えると、CPU70は、S267に移行して、現在のRAM80の空き容量が、S265で算出した必要容量R以上であるか否かを判断する。そして、現在のRAM80の空き容量が、必要容量R以上であると判断すると(S267でYes)、S270に移行する。
一方、CPU70は、現在のRAM80の空き容量が、S265で算出した必要容量R未満であると判断すると(S267でNo)、読取制御部20に設定する読取解像度E1×E2を、ユーザから指定された読取解像度U1×U2の1/4に決定する(S269)。即ち、読取制御部20に設定する主走査方向読取解像度E1を、E1=U1/4に修正し、読取制御部20に設定する副走査方向読取解像度E2を、E2=U2/4に修正する。その後、S270に移行する。
また、S270に移行すると、CPU70は、S220で求めた原稿載置領域の情報に基づき、原稿読取終了位置を、原稿載置領域のY軸プラス方向終端に対応する位置に決定し、原稿読取開始位置(Y=0の地点)から上記決定した原稿読取終了位置までを、読取解像度E1×E2で、読み取るように、読取制御部20に対して指令する。
これにより、CPU70は、読取制御部20を通じて、画像読取部10に、読取ユニット15を、上記原稿読取開始位置から原稿読取終了位置までの領域において、副走査方向読取解像度E2に対応した速度で搬送させ、その際に読取ユニット15に、読取解像度E1×E2で読取動作を実行させる。このようにして、CPU70は、読取制御部20を通じ、読取結果として、読取解像度E1×E2の画像データが、ライン毎に順に、CPU70に入力されるようにする。
また、この処理を終えるとCPU70は、読取制御部20からの画像データの入力待ち状態に遷移する。即ち、CPU70は、画像読取部10において1ライン分の読取動作が完了して、読取制御部20を通じて、1ライン分の画像データが入力されるまで待機する(S280)。
そして、1ライン分の画像データが入力されると(S280でYes)、この画像データを、RAM80に書き込む処理を実行する(S285)。
また、S285の実行後には、当該画像データの書込によりRAM80内に原稿1ライン分の画像データ(換言すれば1原稿ライン分の画像データ)が完成したか否かを判断する(S290)。そして、完成していないと判断すると(S290でNo)、S299に移行する。
また、S299では、原稿読取終了位置までの読取動作が完了して、全ラインの画像データが読取制御部20からCPU70に入力されたか否かを判断する。そして、全ラインの画像データがCPU70に対して入力された状態ではないと判断すると(S299でNo)、CPU70は、S280に移行して、次ラインの画像データが読取制御部20から入力されるまで待機する。
そして、次ラインの画像データが読取制御部20から入力されると(S280でYes)、CPU70は、その画像データを、RAM80に書き込み(S285)、当該書込により、RAM80内に原稿1ライン分の画像データが完成したか否かを判断する(S290)。
また、S290で原稿1ライン分の画像データが完成したと判断すると(S290でYes)、CPU70は、S291に移行して、読取解像度E1×E2を、ユーザから指定された読取解像度U1×U2よりも低い解像度に設定したか否かを判断する。即ち、先のS245で、Noと判断したか否かを判断する。
そして、読取解像度E1×E2がユーザから指定された読取解像度U1×U2であり、読取解像度E1×E2を、ユーザから指定された読取解像度U1×U2よりも低い解像度に設定していないと判断すると(S291でNo)、S293に移行する。
また、S293では、完成した原稿ラインの画像データを、RAM80から抽出して、抽出した原稿1ライン分の画像データを、印刷制御部40に出力する(S294)。その後、CPU70は、S299に移行する。
尚、図8は、図6上図に示すように原稿が原稿台11aに載置されているときの各原稿ラインの画像データの出力態様を表した説明図である。図8に示す変数Gxy(p,q)は、XY座標系における座標(X,Y)=(p,q)での画素値を表す。また、変数Gvw(p,q)は、VW座標系における座標(V,W)=(p,q)での画素値を表す。但し、ここでは、VW座標系として、読取可能領域R0下端側に位置する原稿の下辺をV軸、読取可能領域R0左端側に位置する原稿の左辺をW軸としたVW座標系を導入する。
図6上図に示す例では、第m読取ラインの画像データが読取制御部20よりCPU70に入力されると、S290でYesと判断されて、第0原稿ラインの画像データがRAM80から抽出され(S293)、印刷制御部40に出力される(S294)。
尚、完成した原稿ラインの画像データのRAM80からの抽出は、原稿載置領域の情報から特定される原稿の角位置(図8に示す点CのXY座標値)の情報と原稿の傾き角θとに基づいて求められるVW座標系からXY座標系への写像を用いて、抽出対象の各画素データの画素位置を、VW座標系からXY座標系へ置換し、そのXY座標値に対応する画素データを、RAM80から読み出すことで実現することができる。
また、第0原稿ラインの画像データの印刷制御部40への出力後には、S280〜S299までの手順の繰返しにより、第m+1読取ラインの画像データが読取制御部20よりCPU70に入力されたことを契機として、CPU70の動作により、第1原稿ラインの画像データが印刷制御部40に出力され、第m+2読取ラインの画像データが読取制御部20よりCPU70に入力されたことを契機として、第2原稿ラインの画像データが印刷制御部40に出力される。このような具合で、本実施例の複合機1においては、順次、各原稿ラインの画像データが印刷制御部40に出力され、その画像データを用いて、印刷部30にて原稿のコピー画像が記録紙に印刷される。
一方、S291で、読取解像度E1×E2を、ユーザから指定された読取解像度U1×U2よりも低い解像度に設定したと判断すると(S291でYes)、CPU70は、S295に移行し、完成した原稿ラインの画像データを、RAM80から抽出して、抽出した原稿1ライン分の画像データを、ユーザから指定された読取解像度U1×U2に対応する画素数の画像データに変換する(S296)。
尚、図9は、原稿1ライン分の画像データを、ユーザから指定された解像度U1×U2に対応する画素数の画像データに変換する方法を示した説明図である。RAM80の空き容量の不足(メモリ不足)により、読取解像度E1×E2を、ユーザから指定された読取解像度U1×U2の1/N倍にした場合、S296では、抽出した原稿ラインの画像データを構成する各画素を、縦横共にN画素に拡張して、印刷制御部40に対して出力する画像データの画素数を、ユーザから指定された読取解像度U1×U2に対応する画素数に変換する。
また、S296での処理を終えると、CPU70は、S297に移行し、変換後の画像データを、印刷制御部40に出力する。その後、S299に移行する。そして、全ラインの画像データがCPU70に対して入力されたと判断すると(S299でYes)、CPU70は、当該補正複写処理を終了する。
このようにして、本実施例では、読取制御部20からCPU70に対して入力される画像データを順次、原稿の傾き角θに対応する量、原稿の傾きを解消する方向に回転処理して、傾き補正後の画像データであって原稿載置領域に対応する画素の画像データを、印刷制御部40に出力し、印刷部30に、読み取った原稿のコピー画像であって傾き補正した画像を、記録紙に印刷させる。
以上、本実施例のディジタル複合機1の構成について説明したが、本実施例の複合機1では、傾き補正のための回転処理に必要なRAM80の記憶容量(必要容量R)を算出し、この必要容量Rと現在のRAM80の空き容量とに基づいて、読取制御部20に対して設定する解像度を切り替える。
具体的には、プレスキャンにより得られた原稿の傾き角θの情報に基づき、ユーザ指定の読取解像度で本スキャンを実行して画像データを画像読取部10に生成させた場合に当該画像データを回転処理するのに必要なRAM80の記憶容量(必要容量R)を、上述した計算式に従って算出し、算出した必要容量RがRAM80の空き容量以下である場合には、読取制御部20に対して、ユーザ指定の読取解像度を設定し、算出した必要容量RがRAM80の空き容量を超える場合には、ユーザ指定の解像度の1/2又は1/4の解像度を、読取制御部20に対して設定する。
従って、本実施例のディジタル複合機1によれば、RAM80の空き容量が少ないときでも、空き容量に応じた解像度で読取動作を実行して、傾き補正機能を実現することができる。即ち、このディジタル複合機1によれば、RAM80の空き容量が少ない場合でも、傾き補正機能を無効化しなくて済む。従って、本実施例によれば、安価に利便性の高いディジタル複合機1を、ユーザに対して提供することができる。
また、本実施例では、ユーザから指定された読取解像度よりも低い解像度で原稿を読み取った場合には、読取結果としての画像データを、ユーザ指定の読取解像度で画像読取部10に読取動作を実行させたときに生成される画像データの画素数まで拡張するようにした。即ち、印刷制御部40に入力する画像データを、ソフトウェア的に、ユーザ指定の解像度まで拡大するようにした。
従って、本実施例によれば、読取解像度を落として読取動作を行った際にも、その読取結果を用いた原稿のコピー画像が小さく印刷されるのを防止することができる。
また、本実施例の複合機1においては、空き容量の不足により読取解像度を落とす場合に、その旨をユーザに向けて報知するようにした。また、ユーザに対して後続処理の継続要否を問い合わせて、ユーザの必要に応じてコピー動作を実行しないようにした。従って、この複合機1によれば、ユーザに読取解像度を切り替える旨を報知することなく、勝手に低解像度のコピー動作を実行することで、ユーザに不満が及ぶのを防止することができる。
[変形例]
続いて、変形例の複合機の構成について、図10及び図11を用いて説明する。図10は、変形例の複合機において、CPU70が実行する補正複写処理の一部を抜粋して表したフローチャートである。
以下に説明する変形例の複合機は、上記実施例の複合機1に対して、補正複写処理の内容に一部変更を加えた程度のものである。従って、ここでは、変形例の説明として、上記実施例の複合機1とは異なる構成を選択的に説明し、同一構成についての説明を、適宜省略する。
変形例において、CPU70は、「傾き補正」コピー指令が入力されたことに伴い、S120で補正複写処理を開始すると、上記実施例と同様にして、S210〜S270の処理を実行する。但し、必要容量Rの算出方法については、上記実施例とは異なる(詳細後述)。
また、この処理を終えるとCPU70は、S280に移行し、読取制御部20からの画像データの入力待ち状態に遷移する。即ち、画像読取部10において1ライン分の読取動作が完了し、読取制御部20を通じて、1ライン分の画像データが入力されるまで待機する(S280)。
そして、1ライン分の画像データが入力されると(S280でYes)、CPU70は、プレスキャンで得られた原稿載置領域の情報に基づいて、読取制御部20から入力された1ライン分の画像データを構成する画素データの内、原稿載置領域外の画素データを破棄し(S281)、原稿載置領域内の画素データを選択的にRAM80に記録する(S283)。
但し、S283での書込時には、読取制御部20から入力された原稿載置領域内の各画素データについての画素位置を表すXY座標値を、上述したVW座標値に置換して、そのVW座標値に対応するメモリアドレスに、各画素データを記録する。即ち、S283では、読取制御部20から入力された画像データを構成する各画素データを、回転処理後の画素位置に対応するRAM80内の領域に書き込む。
尚、図11は、読取制御部20を通じて入力される各ライン画像データの変形例におけるRAM80への記録方法を示した説明図である。
また、このようにして、S283の処理を終えると、CPU70は、S290に移行して、後続の処理(S290〜S299)を、上記実施例と同様に実行する。
このように補正複写処理を実行する変形例によれば、原稿載置領域の画像データのみを選択的にRAM80に記録するため、傾き補正に必要な記憶容量(必要容量R)を、上述の実施例に対して減らすことができる。即ち、変形例によれば、少ない容量で効率的に傾き補正を実行することができるので、RAM80の空き容量が少ない場合においても、極力読取解像度を落とさずに済む。従って、変形例によれば、ユーザに対し、安価で高性能なディジタル複合機を提供することができる。
尚、図6に示すように原稿が原稿台11aに載置されている場合、変形例において傾き補正に必要な記憶容量(必要容量R)は、余裕量αを用いて、次式で算出することができる。R={(DP・sinθ・U2/2)+1}・(DP/cosθ)・U1+α
従って、変形例の複合機1におけるS240及びS265の処理では、この式を用いて、必要容量Rを算出すればよい。
以上、変形例を含む本発明の実施例について説明したが、本発明の記憶手段は、RAM80に相当し、読取制御手段は、画像読取部10及び読取制御部20の動作により実現されている。
また、傾き検出手段及び載置領域検出手段は、CPU70が実行するS210〜S230の処理により実現され、傾き補正手段は、S280〜S299の処理により実現され、解像度設定手段は、S240〜S270の処理により実現されている。
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例では、プレスキャンにより、原稿台11aに載置された原稿の傾き角θ等の原稿の状態を検出するようにしたが、別途センサを設けて、原稿状態を検出するように、ディジタル複合機を構成してもよい。また、本発明の画像読取装置は、ディジタル複合機に限定されず、種々の画像読取装置に適用することができる。
ディジタル複合機1の構成を表す説明図である。 原稿台11a周辺の構成を表す画像読取部10の平面図(a)及びXY座標系の説明図(b)である。 CPU70が実行する複写制御処理を表すフローチャートである。 CPU70が実行する補正複写処理を表すフローチャートである。 CPU70が実行する補正複写処理を表すフローチャートである。 読取制御部20を通じて入力される各ライン画像データのRAM80への記録方法を示した説明図である。 必要容量Rの算出方法に関する説明図である。 各原稿ラインの画像データの出力態様を表した説明図である。 出力対象の画像データを、ユーザから指定された解像度に対応する画素数の画像データに変換する方法を示した説明図である。 変形例の補正複写処理の一部を抜粋して表したフローチャートである。 読取制御部20を通じて入力される各ライン画像データの変形例におけるRAM80への記録方法を示した説明図である。
符号の説明
1…ディジタル複合機、10…画像読取部、11…読取ガラス、11a…原稿台、13…筐体、15…読取ユニット、16…搬送機構、17…モータ、20…読取制御部、30…印刷部、40…印刷制御部、50…表示操作部、60…通信部、70…CPU、80…RAM、90…フラッシュメモリ、MK…マーク、P…原稿、R0…読取可能領域

Claims (5)

  1. 原稿を読み取るための読取ユニットを備えた画像読取装置であって、
    各種データを一時記憶するための記憶手段と、
    予め設定された解像度の情報に従って、読取対象の原稿と前記読取ユニットとの相対位置を副走査方向に変化させると共に、前記読取ユニットに、読取対象の原稿を、前記副走査方向とは垂直な主走査方向に所定ライン毎に読み取らせることにより、各ラインの読取画像を表す画像データとして、前記予め設定された解像度の画像データを生成する読取制御手段と、
    前記読取対象の原稿の前記主走査方向に対する傾きを検出する傾き検出手段と、
    前記傾き検出手段の検出結果に基づき、前記読取制御手段により生成された画像データを、前記記憶手段の記憶領域を利用して、前記原稿の傾きを解消する方向に回転処理し、当該回転処理後の画像データを出力する傾き補正手段と、
    前記読取制御手段に対して解像度を設定する解像度設定手段と、
    を備え、前記解像度設定手段は、前記記憶手段の空き容量及び前記傾き検出手段の検出結果に基づき、前記読取制御手段に対して設定する解像度を切り替えること
    を特徴とする画像読取装置。
  2. 前記解像度設定手段は、前記傾き検出手段の検出結果に基づき、前記読取制御手段に予め定められた第一の解像度で画像データを生成させた場合に当該画像データを前記回転処理するのに必要な前記記憶手段の記憶容量を、所定の計算式に従って算出し、前記算出した記憶容量が前記記憶手段の空き容量以下である場合には、前記読取制御手段に対して前記第一の解像度を設定し、前記算出した記憶容量が前記記憶手段の空き容量を超えている場合には、前記読取制御手段に対して、前記第一の解像度よりも低い第二の解像度を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記傾き補正手段は、前記解像度設定手段の動作により前記第二の解像度が設定された場合、当該第二の解像度で前記読取制御手段により生成された画像データを回転処理すると共に、当該回転処理後の画像データを、前記第一の解像度で前記読取制御手段を動作させた場合に生成される画像データに対応する画素数の画像データに変換して出力することを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記解像度設定手段の動作により前記第二の解像度が設定される場合に、その旨をユーザに向けて報知する報知手段
    を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の画像読取装置。
  5. 読取対象の原稿を載置するための原稿台を備えると共に、前記読取ユニットを前記原稿台に沿って搬送可能に備えた請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像読取装置であって、
    前記原稿台に載置された原稿の当該載置領域を検出する載置領域検出手段
    を備え、
    前記傾き補正手段は、前記読取制御手段により生成された画像データの内、前記載置領域検出手段により検出された前記載置領域の読取画像を表す画像データを選択的に、前記記憶手段に書き込んで、前記回転処理を実現する構成にされていること
    を特徴とする画像読取装置。
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