JP7192381B2 - ゴム組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
0.78Hs/(100-Hs) ≦ Gsであることが好ましく、さらには0.88Hs/(100-Hs) ≦ Gsであることがより好ましい。さらには、Gs≦ 1.08Hs/(100-Hs)であることがより好ましい。
単量体混合物としてクロロプレン100重量部に対して硫黄0.3重量部を加え、ロジン酸のカリウム塩4.0重量部、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物のナトリウム塩0.5重量部、水酸化ナトリウム0.05重量部及び正燐酸ナトリウム1.0重量部、水100重量部を含む乳化水溶液と混合攪拌し乳化させ、これに過硫酸カリウム1.0重量部、アントラキノン-β-スルホン酸ナトリウム0.01重量部、水30重量部からなる重合触媒をポンプにより一定速度で添加し重合を行なった。重合は重合転化率70%になるまで重合触媒を添加して行ない、ここにチオジフェニルアミン0.01重量部、4-t-ブチルカテコール、2,2’-メチレンビス-4-メチル-6-t-ブチルフェノール0.05重量部、ジエチルヒドロキシルアミン0.1重量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.05重量部、クロロプレン5.0重量部、水1.0重量部からなる重合停止剤を添加して重合を停止させた。続いて、これにテトラエチルチウラムジスルフィド2重量部のトルエン溶液をロジン酸カリウムで乳化した物、及びジブチルジチオカルバミン酸ナトリウム0.3重量部を添加し、ムーニー粘度が60になるまで40℃で解膠を行った後、減圧下でスチームストリッピングにより未反応のクロロプレンを除去回収し、クロロプレンゴムラテックスを得た。尚、得られたクロロプレンゴムラテックスのpHは11.3であった。
クロロプレンゴムラテックスに、セルロースナノファイバーの水分散体を所定量添加し、オートホモミキサー(プライミックス社製:PRIMIX)にて2,000rpmで10分間混合した。その後、15重量%希酢酸を用いてpHを6.5に調整し、ついで凍結凝固によりポリマーを析出させ、乾燥させた。
粘度は、ビスメトロン粘度計(芝浦セムテック(株)社製:VD2)にて測定した。
使用した量から固形分あたりの濃度を算出した。
セルロースナノファイバー含有クロロプレンゴムのクロロプレンゴム成分100重量部に対し、表1に示す重量部のカーボンブラック(東海カーボン(株)製 シーストSO)酸化マグネシウム(協和化学工業(株)製 キョーワマグ150)4重量部、ステアリン酸(日油(株)製)0.5重量部、酸化亜鉛(堺化学(株)製)5重量部、エチレンチオウレア(三新化学工業(株)製 サンセラー22―C)0.35重量部をオープンロール混練機にて添加し、セルロースナノファイバー含有クロロプレンゴムコンパウンドを得た。
得られたセルロースナノファイバー含有クロロプレンゴムコンパウンドを160℃で15分プレス加硫し、加硫シートを作成した。
得られた加硫シートの硬さをJIS K6253(2012)に従い、評価した。デュロメータにはタイプAを選択した。
得られた加硫シートの列理方向の25%歪みの静的せん断弾性率をJIS K6254(2010)に従い、引張速度50mm/分、23℃の条件にて評価した。得られた加硫シートの100%引張応力(M100)をJIS-K-6251(2012年度版)に従い、引張速度500mm/分、23℃の条件にて評価した。
クロロプレンゴムラテックス(固形分:37.7%)に機械的解繊手段によって製造されたセルロースナノファイバーの水分散体(モリマシナリー社製 グレード:C-100 繊維径:30~200nm、平均繊維長:100μm 固形分濃度:3重量% リグニン含有量:1重量%未満)を混合して10分間、上記の方法で撹拌しセルロースナノファイバー分散ゴムラテックス混合液を得た。なお、セルロースナノファイバーの混合量は、固形分のゴム成分100重量部に対してセルロースの含有量2.5重量部となる量とした。得られたセルロースナノファイバー分散ゴムラテックス混合液の粘度、固形分を表2に示す。セルロースナノファイバー分散ゴムラテックス混合液の粘度は540mPa・s、固形分は29.3%であり、上記凍結、乾燥工程で問題なく、セルロースナノファイバーを含むクロロプレンゴム組成物が得られた。
セルロースナノファイバーの混合量を、固形分のゴム成分100重量部に対してセルロースナノファイバーの含有量が5重量部となる量にした以外は実施例1と同様にセルロースナノファイバー含有クロロプレンゴムコンパウンド及び加硫シートを得て、硬さおよび静的せん断弾性率試験、引張試験を実施した。結果を表1に示す。表1から、セルロースナノファイバー分散ゴムラテックス混合液の粘度は1240mPa・s、固形分は24.2%であり、凍結、乾燥工程で問題はなかった。硬さは58、静的せん断弾性率測定は1.4MPa、100%引張応力は7.1MPaであり、硬さに対する静的せん断弾性率は良好であった。
実施例2と同様にして得られたセルロースナノファイバー含有クロロプレンゴム組成物を用いて、上記方法に従いセルロースナノファイバー含有クロロプレンゴムコンパウンド及び加硫シートを得て、硬さおよび静的せん断弾性率測定、引張試験を実施した。結果を表1に示す。表1から、硬さは75、静的せん断弾性率は2.4MPa、100%引張応力は10.2MPaであり、硬さに対する静的せん断弾性率は良好であった。
セルロースナノファイバーの混合量を、固形分のゴム成分100重量部に対してセルロースナノファイバーの含有量が10重量部となる量にした以外は実施例1と同様にセルロースナノファイバー分散ゴムラテックス混合液を得た。得られたセルロースナノファイバー分散ゴムラテックス混合液の粘度が3120mPa・s、固形分は18.2%であり、凍結後のフィルム平滑性、強度に問題があり、セルロースナノファイバーを含むクロロプレンゴム組成物が得られなかった。
セルロースナノファイバーの混合量を、固形分のゴム成分100重量部に対してセルロースナノファイバーの含有量が0.5重量部となる量にした以外は実施例1と同様にセルロースナノファイバー含有クロロプレンゴムコンパウンド及び加硫シートを得て、硬さおよび静的せん断弾性率測定、引張試験を実施した。結果を表1に示す。表1から、セルロースナノファイバー分散ゴムラテックス混合液の粘度は50mPa・s、固形分は35.6%であり、凍結、乾燥工程で問題はなかった。硬さは42、静的せん断弾性率は0.5MPa、100%引張応力は1.4MPaであり、硬さに対する静的せん断弾性率は不十分であった。
セルロースナノファイバーを混合せず、コンパウンドの作製時に、クロロプレンゴム100重量部に対し、カーボンブラックを5重量部追加した以外は、実施例1と同様にクロロプレンゴムコンパウンド及び加硫シートを得て、硬さおよび静的せん断弾性率測定、引張試験を実施した。結果を表1に示す。硬さは42、静的せん断弾性率は0.5MPa、100%引張応力は1.5MPaであり、硬さに対する静的せん断弾性率は不十分であった。
比較例3と同様にセルロースナノファイバーを混合せず、コンパウンドの作成時に、クロロプレンゴム100重量部に対し、カーボンブラックを30部追加した以外は、実施例1と同様にクロロプレンゴムコンパウンド及び加硫シートを得て、硬さおよび静的せん断弾性率測定、引張試験を実施した。結果を表1に示す。硬さは55、静的せん断弾性率は0.7MPa、100%引張応力は3.1MPaであり、硬さに対する静的せん断弾性率は不十分であった。
セルロースナノファイバーをリグニン含有のリグノセルロースナノファイバー(モリマシナリー社製 グレード:L-45 繊維径:50~300nm 平均繊維長:45μm固形分濃度:3重量% リグニン含有量:約30重量%)にした以外は実施例1と同様にセルロースナノファイバー分散ゴムラテックス混合液の作成を実施したが、その作成工程中においてゴムが析出し、セルロースナノファイバーを含むクロロプレンゴムが得られなかった。
Claims (5)
- カルボン酸又はカルボン酸のアルカリ金属塩を3~7重量%含むクロロプレンゴム100重量部に対し、平均繊維径が10~300nmで、平均繊維長が0.5~200μmであって、リグニン含有量が20重量%以下で、セルロースのヒドロキシメチル基がカルボン酸又はカルボン酸塩で変性されていないセルロースナノファイバーを1~7重量部含むゴム組成物。
- pHが10~14のクロロプレンラテックスにセルロースナノファイバーの水分散体を混合し、凍結凝固した後、熱風乾燥する請求項1に記載のゴム組成物の製造法。
- 請求項1に記載のゴム組成物が加硫されたことを特徴とする加硫ゴム。
- JIS K6253(2012)に記載の硬さ(Hs)と、JIS K6254(2010)に記載の列理方向の25%歪みの静的せん断弾性率(Gs25)の関係が、硬さ40から80の範囲において、0.78Hs/(100-Hs)≦ Gs25であることを特徴とする請求項3に記載の加硫ゴム。
- 請求項3又は4に記載の加硫ゴムからなる防振ゴム。
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