JP7191543B2 - 水力発電系統連系システム - Google Patents
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そのため、農業用水や工業用水等の用水路等に設置される小発電電力の発電装置、いわゆる小水力発電装置では、システム全体における系統連系のための電気系の機器が占めるコストの割合が多くなり、不経済である。
しかし、消費抵抗装置7を設けると、その分、制御装置が煩雑化し、コスト低下の面で今一つ不十分である。なお、同図における消費抵抗装置7に関係する構成部分の他は、図2に示す実施形態と同様であり、対応部分に同一符号を付して説明を省略する。
前記パワーコンディショナ8が、一体の汎用品であり、前記整流器が、整流を行う整流機能部と、前記発電機の発電電力の前記整流機能部への入力をオンオフしオフさせるスイッチ機能部とを有し、前記制御装置は前記整流機能部がオフであるときに発電電力を抵抗によって消費させる手段を有しないことを特徴とする。
発電機3の負荷の調整により水車1の回転数を変える制御は、パワーコンディショナ8のMPPT制御等による制御およびパワーコンディショナ8とは別に設けた前段の制御装置4で行い、制御装置4によりフェールセーフ制御、交流/直流変換制御を行う事で直流発電電力をパワーコンディショナ8に供給するようにしたため、汎用のパワーコンディショナ8を用いることが可能となる。
また、前記整流器15が、前記発電機3の発電電力の前記整流機能部15aへの入力をオンオフさせるスイッチ機能部14を有するため、水車1の高速回転等よる過電圧電力に対して制御装置4やパワーコンディショナ8の保護が図れる。前記制御装置4は前記整流機能部15aがオフであるときに発電電力を抵抗によって消費させる手段を有しないため、消費抵抗手段によるコスト増を抑えることができる。水車1の高速回転は、ブレーキ手段等を設けることで対処可能である。
なお、この明細書で言う「汎用品」は、特定の機種の発電装置に専用に設計されたものではなく、入力が処理可能な電力、電圧の範囲であり、かつ連系する系統9の電圧および周波数が適合すれば、適用できる機器であることを言う。また、「一体の汎用品」は、全ての構成部品が共通の筐体に組み込まれ、一つの物として取扱可能な汎用品を言う。
太陽光発電は普及が進んでおり、系統連系用のパワーコンディショナ8につき、量産効果によって安価で品質の良いものが多く市販されている。このような市販のパワーコンディショナ8を用いることで、より一層安価で高品質の水力発電系統連系システムを構築することができる。
前記発電機3の前記整流器15で整流された電流を計測する電流検出手段17と、
前記発電機3の発電電力の周波数から前記発電機3の回転数を検出する回転数検出手段19と、
前記電圧検出手段18、前記電流検出手段17、および前記回転数検出手段19が検出した電圧、電流、および回転数、並びに前記パワーコンディショナ8が出力する起動、停止、および異常信号から、定められた保護作動条件を充足する場合に、前記発電機3の前記整流器15の前記スイッチ機能部14へのオフの指令および前記発電機3に備えられた制動手段10の制動のいずれか一方または両方を行わせるフェールセーフ制御手段23を有する構成であってもよい。
このようなフェールセーフ制御手段23を有することで、この水力発電系統連系システムを構成する機器の前記過電圧による劣化や損傷をより一層良好に防止することができる。
発電機3は、制御装置4およびパワーコンディショナ8を介して系統9に接続される。系統9は、交流商用電力系統であり、例えば100Vまたは200Vで50または60Hzの低電圧配線である。
前記水車1、発電機3、制御装置4、およびパワーコンディショナ8により水力発電系統連系システムが構成される。
このパワーコンディショナ8として、一体の汎用品が用いられている。すなわち、筐体内に構成部品(いずれも図示せず)が収められ一体の機器として取扱可能な汎用品が用いられている。この実施形態では、パワーコンディショナ8として、太陽光発電の発電電力を系統9に連系な交流電力に変換する太陽光発電向けに量産されているパワーコンディショナを用いている。
この実施形態の場合、発電機3の発電電力の変動により、整流されてパワーコンディショナ8に入力される電力の電流、電圧の変動が生じるが、この変動に対して、最大電力点制御部35が上記の機能を果たす。
なお、制御手段33は、最大電力点制御部35を設けずに、例えばパルス幅変調方式で制御をDC/DCコンバータ31およびDC/ACインバータ32を制御する構成であってもよい。
前記整流器15は、発電機3の3相交流の発電電力を直流に変換する手段であり、この変換を行う整流機機能部15aと、スイッチ機能部14とを有する。整流機機能部15aは、各相毎に出力の正電位側と負電位側とに位置する2つの半導体スイッチング素子(図示せず)が設けられたハーフブリッジ回路からなる。
図4は、スイッチ機能部14の具体例を示す。同図の例では、スイッチ機能部14は各相毎にサイリスタ14aとダイオード14bとを有し、スイッチ機能部14に入力される電圧に設定電圧以上の電圧が作用すると前記各相のサイリスタ14aをオフさせる過電圧時オフ指令手段14cが設けられている。過電圧時オフ指令手段14cは、前記スイッチ機能部14に入力される電圧が設定電圧以下になると、サイリスタ14aをオンに復帰させる。オフさせる電圧とオンにさせる電圧には差を設けてヒステリシスを与え、設定電圧付近での頻繁なオンオフの繰替えしを回避するようにしてもよい。
同図の例は、整流器15が前記過電圧時オフ指令手段14cを有するようにしたが、前記過電圧時オフ指令手段14cは、前記制御回路部5に設けられていてもよい。
電流計17は、DC/DCコンバータ16により昇圧された電流の電流値を検出する。電圧計18は、同じく昇圧された電流の電圧値を検出する。つまり、電流計17および電圧計18は、パワーコンディショナ8に入力される電流および電圧を検出する。
回転数検出手段19は、発電電流の周波数から発電機3の回転数を検出する。この検出は、整流器15の整流前の電力に対して行っている。
発電制御手段12は、前記の流速に応じて発電機3のトルクを増減させ水車1が最適な回転数で回転するように制御する手段である。発電制御手段12は、前記流速計25から得られた水路の流速、または前記回転数検出手段19で検出された発電機3の回転数から、定められた制御規則に従って発電機トルクの増減のための制御信号を生成し、DC/DCコンバータの出力電圧を制御する。あるいは、前記制御信号により、前記パワーコンディショナ8における前記電力制御部34に制御させる。
このように、発電電力を系統9に連系する機器に、市販されている一体の汎用品のパワーコンディショナ8をそのまま改造することなく利用し、そのパワーコンディショナ8が有するMPPT制御機能もそのまま利用し、水車1の回転数を制御するため、品質を確保しながら、専用設計の機器を用いる場合に比べて安価な水力発電システムを提供する事が可能となる
発電電力を整流する整流器15にスイッチ機能部14を有しているため、スイッチ機能部14をオフとして発電機3と系統9とを切り離すことができて、水車1の高速回転や系統9の停電等により生じる過電圧電力への対応が容易となる。スイッチ機能部14をオフとした場合、水車1の負荷が軽くなり、水車1の回転が速くなるが、電磁ブレーキ10で水車1に制動力を与え、水車1の回転数を低下させて水車1を保護するようにしてもよい。図5の提案例と異なり、消費抵抗装置7はおよびその消費抵抗制御手段22を備えているため、水車1の高速回転や系統9の停電等により生じる過電圧電力を吸収することができ、この水力発電系統連系システムを構成する機器の過電圧による劣化や損傷を防止することができる。
前記フェールセーフ制御手段23を有するため、この水力発電系統連系システムを構成する機器の過電圧による劣化や損傷をより一層良好に防止することができる。
2…水力発電装置
3…発電機
4…制御装置
5…制御回路部
6…主回路部
8…パワーコンディショナ
9…系統
10…電磁ブレーキ
14…スイッチ機能部
14c…過電圧時オフ指令手段
15…整流器
15a…整流機機能部
16…DC/DCコンバータ
17…電流計(電流検出手段)
18…電圧計(電圧検出手段)
19…回転数検出手段
23…フェールセーフ制御手段
35…最大電力点制御部
Claims (2)
- 水車と、水車の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、この発電機の発電電力を直流電力に変換する整流器と、この整流器で整流した直流電力を系統に連系可能な交流電力に変換するパワーコンディショナと、前記発電機の負荷を調整して前記水車の回転数を制御する制御装置とを備え、
前記パワーコンディショナが、一体の汎用品であり、前記整流器が、整流を行う整流機能部と、前記発電機の発電電力の前記整流機能部への入力をオンオフさせるスイッチ機能部とを有し、前記制御装置は前記整流機能部がオフであるときに発電電力を抵抗によって消費させる手段を有しないものであり、
前記発電機の前記整流器で整流された電圧を計測する電圧検出手段と、
前記発電機の前記整流器で整流された電流を計測する電流検出手段と、
前記電流検出手段で検出した電流を演算する電流演算手段と、
前記発電機の発電電力の周波数から前記発電機の回転数を検出する回転数検出手段と、
前記電圧検出手段、前記電流検出手段、および前記回転数検出手段が検出した電圧、電流、および回転数、並びに前記パワーコンディショナが出力する起動、停止、および異常信号から、定められた保護作動条件を充足する場合に、前記発電機の前記整流器の前記スイッチ機能部へのオフの指令および前記発電機に備えられた電磁ブレーキの制動の両方を行わせるフェールセーフ制御手段とを有する、
水力発電系統連系システム。 - 請求項1に記載の水力発電系統連系システムにおいて、前記パワーコンディショナが、太陽光発電の発電電力の系統への連系向けの汎用品である水力発電系統連系システム。
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