JP2015080348A - 複合発電システム及び発電機の過回転抑制方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷遮断時の無拘束状態を防止しながら、低コスト化及び省スペース化が可能な複合発電システム、及び複合発電システムにおける発電機の過回転を抑制する発電機の過回転抑制方法を提供する。【解決手段】複合発電システム1は、複数の太陽電池セル200を直列に接続してなり、太陽光を受けて直流電力を出力する太陽光発電パネル2と、外力によって回転駆動される回転軸310の回転による機械エネルギーを電気エネルギーに変換し、直流電力を出力する発電装置3と、太陽光発電パネル2及び発電装置3から出力された直流電力を交流電力に変換し、電力系統側に送電するパワーコンディショナ4と、太陽光発電パネル2及び発電装置3とパワーコンディショナ4とを接続する配線部材5とを備え、発電装置3の負荷遮断が発生した際、発電装置3の直流電力が太陽光発電パネル2に出力される。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電パネル及び発電機を備えた複合発電システム、及び複合発電システムにおける発電機の過回転を抑制する発電機の過回転抑制方法に関する。
従来、太陽光を受けて電力を出力する太陽光発電パネルと、風力や水力によって回転駆動される回転軸の回転によって生じる機械エネルギーを電力エネルギーに変換する発電装置とを備えた複合発電システムが知られている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
この種の複合発電システムは、電力消費量が比較的多い日中に太陽光発電と風力又は水力発電とを併用することで大きな発電量を得られると共に、太陽光発電が行えない夜間にも風力又は水力によって発電を継続できるという利便性により、普及が拡大しつつある。
また、機械エネルギーを電力エネルギーに変換する発電装置を備えた発電システムでは、例えば負荷側に障害が発生して負荷遮断すると、発電機の回転軸が無拘束状態となり、回転軸の回転速度が急激に上昇する場合がある。回転軸の回転速度が過度に高くなると、回転軸を支持する軸受等が破損するおそれがあるので、回転軸の回転速度を抑制する必要がある。
このため、特許文献4に記載の水車用負荷ガバナ装置では、水車が受ける水力によって回転駆動される発電機の負荷遮断時に、発電機で発生する電力をダミー回路に供給してダミー抵抗の発熱によって消費することで、水車及び発電機の回転軸の無拘束状態を防止するように構成されている。
特開2012−75224号公報 特開2007−116809号公報 特開2001−145396号公報 特開平6−207580号公報
このような自然エネルギーを利用した複合発電システムの普及を推進するためには、低コスト化を図る必要がある。また、複合発電システムが一般家庭にも導入され得ることを考慮すれば、その設置スペースの省スペース化も図る必要がある。ここで、例えば特許文献4に記載されたもののように、負荷遮断時における無拘束状態の発生を防止するためにダミー抵抗を備えたダミー回路を設けることとすれば、コストの上昇と設置スペースの増大を招来してしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、負荷遮断時の無拘束状態を防止しながら、低コスト化及び省スペース化が可能な複合発電システム、及び複合発電システムにおける発電機の過回転を抑制する発電機の過回転抑制方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、複数の太陽電池セルを直列に接続してなり、太陽光を受けて直流電力を出力する太陽光発電パネルと、外力によって回転駆動される回転軸の回転によって生ずる機械エネルギーを電気エネルギーに変換し、直流電力を出力する発電装置と、前記太陽光発電パネル及び前記発電装置から出力された直流電力を交流電力に変換し、電力系統側に送電する変換器と、前記太陽光発電パネル及び前記発電装置と前記変換器とを接続する配線部材とを備え、前記発電装置の負荷遮断が発生した際、前記発電装置の直流電力が前記太陽光発電パネルに出力される複合発電システムを提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、太陽光を受けて直流電力を出力する太陽光発電パネル、及び外力によって回転駆動される回転軸の回転によって生ずる機械エネルギーを電気エネルギーに変換して出力する発電機を備えた複合発電システムの負荷遮断時に、前記発電機によって発電された電力を前記太陽光発電パネルで消費することにより、前記発電機の過回転を抑制する発電機の過回転抑制方法を提供する。
本発明によれば、負荷遮断時の無拘束状態を防止しながら、低コスト化及び省スペース化が可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る複合発電システムの構成例を示すブロック図である。 太陽光発電パネルの構成例を示す模式図である。 2つの太陽電池セルの接続状態を示す太陽光発電パネルの断面図である。 太陽電池セルの等価回路を示す回路図である。 (a)は、発電装置の構成例を示す概略構成図である。(b)は、発電装置の整流器の構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る複合発電システムの構成例を示すブロック図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る複合発電システムの構成例を示すブロック図である。この複合発電システム1は、太陽光を受けて直流電力を出力する太陽光発電パネル2と、外力によって回転駆動される回転軸の回転による機械エネルギーを電気エネルギーに変換し、直流電力を出力する発電装置3と、太陽光発電パネル2及び発電装置3から出力された直流電力を交流電力に変換し、電力系統側の負荷Lに送電する変換器としてのパワーコンディショナ4と、太陽光発電パネル2及び発電装置3とパワーコンディショナ4とを接続する配線部材5とを備えている。
太陽光発電パネル2は、複数の太陽電池モジュール20を直列に接続してなり、それぞれの太陽電池モジュール20は、複数の太陽電池セル200を直列に接続して構成されている。本実施の形態では、太陽光発電パネル2が8個の太陽電池モジュール20を直列に接続してなり、1つの太陽電池モジュール20には72個の太陽電池セル200が直列に接続されている。つまり、太陽光発電パネル2は、576(=72×8)個の太陽電池セル200を直列に接続してなる。各太陽電池セル200は、太陽光を受けて所定の電圧(例えば0.6V)の直流電力を出力し、太陽光発電パネル2の開放電圧は、例えば345.6V(=0.6V×576)である。
図2は、複数の太陽電池セル200、及び隣り合う太陽電池セル200同士を接続するリード線(インターコネクタ)21を示す太陽電池モジュール20の模式図である。図3は、隣り合う2つの太陽電池セル200の接続状態を示す太陽電池モジュール20の断面図である。
図2に示すように、太陽電池モジュール20における複数の太陽電池セル200は、複数のリード線21によって直列に接続されている。また、図3に示すように、太陽電池セル200及びリード線21は、樹脂からなる充填剤22によって表面カバー材23と裏面カバー材24との間に固定されている。
太陽電池セル200は、p型シリコン基板201を備え、このp型シリコン基板(以下、単に基板)201の受光面には、リン拡散によって図略のn型拡散層が形成されている。また、基板201の受光面側には、太陽光の光エネルギーから変換された電気エネルギーを取り出す受光面側電極202が形成され、この受光面側電極202が基板201の受光面に形成されたn型拡散層と電気的に接続されている。また、基板201における受光面とは反対側の裏面には、高濃度不純物を含んだ図略のp+層が形成され、さらに入射光の反射および電力の取り出しを目的として裏面のほぼ全面にわたってアルミニウムからなる裏面集電電極203が設けられている。
太陽電池セル200は、基板201の受光面側に太陽光が当たることによって、太陽光の光エネルギーが電気エネルギーに変換され、受光面側電極202が−電極、裏面集電電極203が+電極となる。リード線21は、隣り合う太陽電池セル200のうち、一方の太陽電池セル200の受光面側電極202と、他方の太陽電池セル200の裏面集電電極203とを接続する。
図4は、太陽電池セル200の等価回路を示す回路図である。太陽電池セル200の等価回路は、電流源200aと、並列ダイオード200bと、並列抵抗200cと、直列抵抗200dとで表される。直列抵抗200dは太陽電池セル200の各部を電流が流れる時の抵抗成分である。太陽電池セル200に励起光(太陽光)が照射されると電子が励起され、光起電力効果によって並列ダイオード200bにおけるカソード側からアノード側へ電流を流す起電力が発生する。なお、並列抵抗200cの抵抗値は、並列ダイオード200bの飽和領域の電圧では小さく、飽和領域未満の電圧では極めて大きくなる。したがって、例えば太陽電池セル200が発電を行わない夜間には、並列抵抗200cを流れる電流はごく僅かであるので、太陽電池セル200を順方向に流れる電流による電力の損失(発電装置3で発電された電力の損失)は殆どない。
図5(a)は、発電装置3の構成例を示す概略構成図である。図5(b)は、発電装置3の整流器34の構成例を示す回路図である。
この発電装置3は、例えば0.5〜3mの落差で水力発電を行う低落差水力発電装置であり、装置本体30と、発電機31と、発電機31にカップリング32を介して連結された増速機33と、発電機31が出力する交流電力を直流電力に変換する整流器34と有している。
装置本体30は、取水口300から円筒状の取水胴301内に水が取り込まれ、取り込まれた水の水力によって取水胴301の下部に設けられたスクリュウ302が回転する。取水胴301の下端開口部には、下方に向かうほど内径が小さくなる水絞り部303が同軸に固定されている。また、水絞り部303の中心軸上には、流路断面積を狭めるための水絞りドラム304が設けられている。この水絞りドラム304は、下方に向かって直径が大きくなる円錐台状部分304aと、円錐台状部分304aの大径端部に連続した筒状部304bとを有している。水絞り部303の内面と水絞りドラム304の筒状部304bとの間には、複数枚の固定ガイドベーン305が設けられている。
スクリュウ302の中心側の回転筒部302aには、シャフト306が一体回転するように連結されている。シャフト306は、水絞りドラム304から上方に延在する筒体307を貫通し、増速機33にスクリュウ302の回転を伝達する。また、シャフト306の下端部は軸受308に軸承されている。スクリュウ302の下方に流れ出た水は、吸出し管309から排出される。
このように構成された発電装置3は、取水口300から取水胴301に水が取り込まれると、この水が水絞り部303及び水絞りドラム304で流路断面積が狭くなることにより流速が増し、スクリュウ302を回転させる。このスクリュウ302の回転力は、シャフト306及び増速機33を介して発電機31の回転軸310に伝達される。発電機31は、シャフト306及び増速機33を介して伝達される外力(水力)によって回転駆動される回転軸310の回転による機械エネルギーを電気エネルギーに変換する。
本実施の形態では、発電機31が三相交流発電機であり、互いに位相が120°ずつずれたU相,V相,W相の交流電流を出力する。整流器34は、図5(b)に示すように、これら各相に対応してアノードが発電機31側に接続された3つのダイオード341、及びカソードが発電機31側に接続された3つのダイオード342を有している。発電装置3は、発電機31で発生した交流電力を整流器34で整流した直流電力を出力する。
パワーコンディショナ4は、図略の遮断器ならびにインバータ及びコンバータを備え、太陽光発電パネル2及び発電装置3で発電された電力を商用電源の電圧及び周波数に同期し、電力系統との電力の授受の制御を行う。
配線部材5は、図1に示すように、整流器34の+側出力端子34a(発電装置3の+側出力端子)とパワーコンディショナ4の+側入力端子4aとを接続する第1の導電路51と、整流器34の−側出力端子34b(発電装置3の−側出力端子)とパワーコンディショナ4の−側入力端子4bとを接続する第2の導電路52とを有している。
また、配線部材5は、第1の導電路51の経路中に設けられた接点51aと太陽光発電パネル2の+側出力端子2aとを接続する第3の導電路53と、第2の導電路52の経路中に設けられた接点52aと太陽光発電パネル2の−側出力端子2bとを接続する第4の導電路54とを有している。すなわち、太陽光発電パネル2の+側出力端子2aと整流器34の+側出力端子34a、及び太陽光発電パネル2の−側出力端子2bと整流器34の−側出力端子34bが、配線部材5によってそれぞれ接続(短絡)されている。
上記のように構成された複合発電システム1は、例えばパワーコンディショナ4の故障等によって負荷L側(電力系統側)に電力を送れなくなった負荷遮断時に、発電機31によって発電された電力を太陽光発電パネル2で消費することにより、発電機31の過回転を抑制する。つまり、仮に発電装置3に太陽光発電パネル2が接続されていない場合には、発電装置3の負荷遮断が発生した際、発電機31の回転軸310が無拘束状態となり、回転軸310に増速機33を介して連結されたシャフト306及びスクリュウ302の回転が急激に上昇してしまい、シャフト306を軸承する軸受308等が破損するおそれがあるが、本実施の形態では、発電機31によって発電された電力を太陽光発電パネル2で消費することによって、負荷遮断時における発電機31の回転軸310の無拘束状態を防止する。
このように、発電装置3の負荷遮断が発生した際、発電装置3の直流電力が太陽光発電パネル2に出力されると、太陽光発電パネル2の各太陽電池セル200には、太陽光による発電時とは逆方向に電流が流れる。すなわち、各太陽電池セル200において、裏面集電電極203から受光面側電極202に向かって電流が流れる。この電流の向きは、図4に示す太陽電池セル200の等価回路における並列ダイオード200bの順方向であり、この方向に並列ダイオード200b(並列抵抗200c)を電流が流れることにより、順方向電圧(例えば0.6V)分の電圧降下が発生する。
ここで、発電装置3の発電機31における起電力によって太陽光発電パネル2に流れる電流をIa(A)とし、各太陽電池セル200における電圧降下をVd(V)とし、太陽電池セル200の等価回路における直列抵抗200dの抵抗値をRa(Ω)とすると、各太陽電池セル200で消費される電力Pa(W)は、Pa=Ia×Vd+Ia×Raとなる。本実施の形態では、前述のように太陽光発電パネル2に576個の太陽電池セル200が直列に接続されているので、太陽光発電パネル2全体で消費される電力Ptは、Pt=Pa×576で表される。
すなわち、本実施の形態によれば、パワーコンディショナ4の故障等によって負荷側に電力を送れなくなった場合でも、発電装置3が発電した電力が太陽光発電パネル2で消費されるので、発電機31の回転軸310に回転拘束力が発生し、発電機31の過回転が抑制される。これにより、発電装置3の装置本体30において軸受308等が破損することを回避することができる。また、例えば従来の発電システムのようにダミー抵抗を備えたダミー回路を設ける必要がなく、負荷遮断時の無拘束状態を防止しながら、低コスト化及び省スペース化が可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る複合発電システム1Aについて、図6を参照して説明する。
図6は、第2の実施の形態に係る複合発電システム1Aの構成例を示すブロック図である。図6において、第1の実施の形態について図1等を参照して説明したものと機能が共通する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
第1の実施の形態に係る複合発電システム1では、パワーコンディショナ4に1つの太陽光発電パネル2が接続されていたが、本実施の形態に係る複合発電システム1Aでは、パワーコンディショナ4に複数(4つ)の太陽光発電パネル2が接続され、そのうちの一つの太陽光発電パネル2の+側出力端子2aが整流器34の+側出力端子34aに、また−側出力端子2bが整流器34の−側出力端子34bに、それぞれ配線部材5によって接続(短絡)されている。これら4つの太陽光発電パネル2は、第1の実施の形態に係る太陽光発電パネル2と同様に構成されている。以下の説明では、発電装置3と並列に接続された一つの太陽光発電パネル2を第1の太陽光発電パネル2Aとし、他の3つの太陽光発電パネル2を第2乃至第4の太陽光発電パネル2B〜2Dとして説明する。
整流器34の+側出力端子34a及び第1の太陽光発電パネル2Aの+側出力端子2aは、並列に接続された3つのダイオード61,62,63を介してパワーコンディショナ4の+側入力端子4aに接続されている。第2乃至第4の太陽光発電パネル2B〜2Dの+側出力端子2aは、それぞれ1つのダイオード64,65,66を介してパワーコンディショナ4の+側入力端子4aに接続されている。また、整流器34の−側出力端子34b及び第1乃至第4の太陽光発電パネル2A〜2Dの−側出力端子2bは、パワーコンディショナ4の−側入力端子4bに直接接続されている。
本実施の形態によれば、パワーコンディショナ4の故障等によって負荷側に電力を送れなくなった場合に、発電装置3が発電した電力が第1の太陽光発電パネル2Aで消費されるので、第1の実施の形態と同様に発電機31の回転軸310に回転拘束力が発生し、発電機31の過回転が抑制される。また、4つの太陽光発電パネル2(第1乃至第4の太陽光発電パネル2A〜2D)が並列に接続されているので、太陽光による発電能力を増大させることができる。
表1は、この複合発電システム1Aを用いて太陽光発電と水力発電を共に行う通常運転時と連系開放時(負荷遮断時)における各部の電圧、電流等の測定結果の例を示す。なお、負荷遮断はパワーコンディショナ4に内蔵された遮断器を開放することによって行った。
Figure 2015080348
表1に示すように、複合発電システム1Aを負荷遮断することにより、パワーコンディショナ4の入力端子電圧(+側入力端子4aと−側入力端子4bとの間の電圧)が252Vから上昇し、発電装置3から第1の太陽光発電パネル2Aへ電流が供給される。この場合の第1の太陽光発電パネル2Aの+側出力端子2a及び−側出力端子2b間の電圧は、第1の太陽光発電パネル2Aの開放電圧に略等しい345Vであった。発電装置3から第1の太陽光発電パネル2Aへ供給される電流は、負荷遮断直後は5.0Aであり、その後3秒程度で4.0Aまで減少して一定となった。なお、この電流値は、発電装置3(整流器34)の+側出力端子34aから第1の太陽光発電パネル2Aの+側出力端子2aへ向かって流れる電流を測定した結果である。
また、第1の太陽光発電パネル2Aを複合発電システム1Aから切り離し、同様の実験を行った際には、負荷遮断直後のパワーコンディショナ4の入力端子電圧が580Vとなり、その後3秒程度で470Vまで低下して一定となった。つまり、本実施の形態では、発電装置3から第1の太陽光発電パネル2Aへ電力が供給され、この電力が第1の太陽光発電パネル2Aで消費されることにより、負荷遮断後のパワーコンディショナ4の入力端子電圧の上昇が抑えられていることが分かる。このことは、発電装置3から第1の太陽光発電パネル2Aへの電力供給によって発電機31の回転軸310の過回転が抑制されていることを示している。
以上、本発明の本発明の複合発電システム1,1Aを第1及び第2の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
例えば、第1及び第2の実施の形態では、発電機31の回転軸310を回転させる外力として水力を用いる場合について説明したが、この外力としては水力に限定されず、風力その他の自然エネルギーを用いてもよい。また、風力と水力とを併用するものであってもよい。また、太陽光発電パネル2の具体的な構成は、図2及び図3に例示したものに限定されず、適宜変形して実施することが可能である。発電装置3の構成についても同様である。
1,1A…複合発電システム、2…太陽光発電パネル、2A〜2D…第1乃至第4の太陽光発電パネル、2a…+側出力端子、2b…−側出力端子、3…発電装置、4…パワーコンディショナ、4a…+側入力端子、4b…−側入力端子、5…配線部材、20…太陽電池モジュール、21…リード線、22…充填剤、23…表面カバー材、24…裏面カバー材、30…装置本体、31…発電機、32…カップリング、33…増速機、34…整流器、34a…+側出力端子、34b…−側出力端子、51〜54…第1乃至第4の導電路、51a,52a…接点、61〜66…ダイオード、200…太陽電池セル、200a…電流源、200b…並列ダイオード、200c…並列抵抗、200d…直列抵抗、201…p型シリコン基板(基板)、202…受光面側電極、203…裏面集電電極、300…取水口、301…取水胴、302…スクリュウ、302a…回転筒部、303…水絞り部、304…水絞りドラム、304a…円錐台状部分、304b…筒状部、305…固定ガイドベーン、306…シャフト、307…筒体、308…軸受、309…吸出し管、310…回転軸、341,342…ダイオード

Claims (3)

  1. 複数の太陽電池セルを直列に接続してなり、太陽光を受けて直流電力を出力する太陽光発電パネルと、
    外力によって回転駆動される回転軸の回転による機械エネルギーを電気エネルギーに変換し、直流電力を出力する発電装置と、
    前記太陽光発電パネル及び前記発電装置から出力された直流電力を交流電力に変換し、電力系統側に送電する変換器と、
    前記太陽光発電パネル及び前記発電装置と前記変換器とを接続する配線部材とを備え、
    前記発電装置の負荷遮断が発生した際、前記発電装置の直流電力が前記太陽光発電パネルに出力される
    複合発電システム。
  2. 前記太陽光発電パネルの+側出力端子と前記発電装置の+側出力端子、及び前記太陽光発電パネルの−側出力端子と前記発電装置の−側出力端子が、前記配線部材によってそれぞれ接続された、
    請求項1に記載の複合発電システム。
  3. 太陽光を受けて直流電力を出力する太陽光発電パネル、及び外力によって回転駆動される回転軸の回転による機械エネルギーを電気エネルギーに変換して出力する発電機を備えた複合発電システムの負荷遮断時に、前記発電機によって発電された電力を前記太陽光発電パネルで消費することにより、前記発電機の過回転を抑制する発電機の過回転抑制方法。
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