JP6466100B2 - 風力発電制御装置および風力発電制御方法 - Google Patents

風力発電制御装置および風力発電制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、風車により発電された電力を入力して、家庭内やオフィス内の電気機器に供給したり、売電するために系統連系したりするパワーコンディショナーへ出力する風力発電制御装置および風力発電制御方法に関するものである。
風力発電は、太陽光発電と並び、クリーンな発電として注目されている。風力発電は、風車が風力によって回転して、発電機によって発電するものであるため、風力発電制御装置では、風車の回り過ぎに対する対策のための手段を備えている。
例えば、特許文献1に記載の「風力発電装置及び方法並びにプログラム」は、電力系統の電圧が第1しきい値より小さくなった場合に、制御部が、低電圧事象が発生したと判断し、誘導発電機の回転数を、同期速度と定格出力が得られる誘導発電機の回転数との間の回転数となるようにブレーキを制御するようにしたものである。
また、特許文献2に記載の「風力発電機の回転子のブレーキ制御方法及び風力発電機」は、発電電流が所定電流以上の場合、このまま電流が上昇すると回転子が過回転状態に陥る可能性があると判断し、短絡ブレーキを開始して回転子の回転を制御し、回生電流が所定電流以上の場合、短絡ブレーキのみでは回転子の回転を抑制できないと判断し、短絡ブレーキを作動させた状態で、電磁摩擦ブレーキを作動させるというものである。
特許文献3に記載の「風力発電装置の発電機制御方法およびその装置」は、風速が所定のレベルを超えたかどうか判定する風速判定部が、風速が前記所定のレベルを超えたと判断した場合に、所定の時間間隔における平均風速を求め、平均風速が所定のレベルを超え
た場合に過大風力状態であると判定して、風車にトルク指令の増加分の減速するトルクを掛け、発電機の回転数を下降させていくというものである。
特開2013−106437号公報 特開2008−5612号公報 特開2008−17683号公報
風力発電は、洋上や海岸、山頂、平野などのような場所に設置される大規模なものが多い。反面、太陽光発電は、小型の太陽光発電パネルが一般家庭の屋根に設置され、普及している。太陽光発電は、家庭で電力を消費したり、電力会社に電力を売電したりするために、太陽光発電パネルにより発電された直流を、安定した交流に変換するパワーコンディショナーが設置される。
パワーコンディショナーは、太陽光発電パネルからの発電電圧が低下すると、一旦、動作を停止し、再度、発電電圧が上昇しても、初期状態となり、消費を開始する稼働状態となるまでに約5分程度を要する。
太陽光は雲による影の影響により日照が変化するが、雲の移動による日照の変化は急激なものではなく、頻繁に発生するものではないため、発電電圧が低下してパワーコンディショナーが停止しても、一日の時間の長さから見れば、発電に与える影響は小さい。
しかし、風力は、風向もさることながら風速が目まぐるしく変化する。微風の状態であったものが、次の瞬間には突風が吹くことがあり、変化は急激である。
このようなパワーコンディショナーを風力発電に用いると、無風または微風のときに、発電電圧が低下してしまうため、パワーコンディショナーの始動開始電圧を下回り、パワーコンディショナーが停止状態となるが、直ぐに風速が上昇してパワーコンディショナーの始動開始電圧を超えても、パワーコンディショナーは初期状態となってすぐには電流を消費しない。従って、風車が発電して直ぐの状態では、風車は無負荷状態になってしまい、過大な風速でなくても、風車が回り過ぎてしまい風車に負担を与えてしまう。
特許文献1〜3に記載の従来の風力発電制御装置は、過大な風速に対して有効な手段を有していても、このようなパワーコンディショナーの動作までは考慮されていない。
パワーコンディショナーが初期状態となることによる問題は、小規模な風力発電を数多く普及させ、安全に風力発電を行うためには重要である。
そこで本発明は、風速が急激に変化して、パワーコンディショナーが初期状態となっても、安全に風力発電することができると共に、パワーコンディショナーに安定した電源を供給することができる風力発電制御装置および風力発電制御方法を提供することを目的とする。
本発明の風力発電制御装置は、風車による発電電力の負荷となって消費電流を消費する電力消費手段と、前記発電電力に基づいて動作するパワーコンディショナーが、前記パワーコンディショナーへの供給電流を消費しないときに、前記風車の回転力に応じた前記消費電流を前記電力消費手段にて消費させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の風力発電制御方法は、風車による発電電力に基づいて動作するパワーコンディショナーが、前記パワーコンディショナーへの供給電流を消費しないときに、風力発電制御装置が、前記風車の発電に応じて、前記風車による発電電力の負荷となる電力消費手段に消費電流を消費させることを特徴とする。
本発明によれば、パワーコンディショナーが動作を開始して暫く供給電流を消費しない場合でも、電力消費手段に流れる消費電流を調整して、電力消費手段を風車による発電電力の負荷としているため、風車に対して無負荷状態となることが防止できる。
従って、本発明は、パワーコンディショナーが動作しない停止状態であるときに、無負荷状態で異常な回転になってしまうことを防止しつつ、過度な消費電流により電力消費手段が風車の大きな負荷となって風車の回転が低下してしまうことを抑止することができる。ここで、回転力とは、風力を電力に変換する風車が、風力に応じて回転しようとする力を指す。この回転力は、風車の単位時間あたりの回転数、風車からの発電電圧、周波数などにより表すことができる。
前記制御手段が、前記供給電流の増加、減少に応じて、前記消費電流を減少、増加させることにより、パワーコンディショナーが消費する供給電流に応じて、電力消費手段に流れる消費電流を調整するので、風車に対して最適な負荷とすることができる。
前記風車の回転力を示す第1の値を測定する回転力測定手段と、前記パワーコンディショナーおよび前記電力消費手段が消費する消費量を示す第2の値を測定する消費量測定手段とを備え、前記制御手段は、前記第1の値と、前記第1の値に応じた最適負荷値とが対応付けられたテーブルから、前記第1の値に基づいて前記最適負荷値を導出した後に、前記電力消費手段にて消費させる消費電流を調整して、前記第2の値を該最適負荷値に合わせることが望ましい。
このように本発明の風力発電制御装置を構成することで、制御手段が、テーブルに基づいて、風車の回転力を示す第1の値から導出する最適負荷値に、消費量測定手段により測定された第2の値を合わせるようにして、電力消費手段にて消費させる消費電流を調整するため、パワーコンディショナーが供給電流を消費していない初期状態であったり、供給電流を消費する稼働状態であったりしても、風車に対して最適な負荷とすることができる。
前記回転力測定手段は、前記風車による発電電圧を測定する電圧測定手段であり、前記消費量測定手段は、前記供給電流と前記消費電流との合計の電流を負荷電流として測定する電流測定手段であり、前記テーブルの前記最適負荷値は、最適負荷電流とするのが望ましい。
回転力測定手段を電圧測定手段とし、消費量測定手段を電流測定手段とし、テーブルの最適負荷値を最適負荷電流とすると、制御手段が、電流測定手段により測定された負荷電流と、テーブルの最適負荷電流との差を演算することにより、電力消費手段にて消費させる消費電流を算出することができる。
本発明は、風車に対して無負荷状態となることが防止できるので、風速が急激に変化して、パワーコンディショナーが供給電流を消費しない状態となっても、安全に風力発電することができると共に、パワーコンディショナーに安定した電源を供給することができる。
本発明の実施の形態に係る風力発電制御装置の構成を説明するための図である。 図1に示す風力発電制御装置の風力制御方法を説明するためのフローチャートである。 図2に示す風力制御方法の過回転制御を説明するためのフローチャートである。 図2に示す風力制御方法の負荷制御を説明するためのフローチャートである。 図1に示す風力発電制御装置の発電電圧、供給電流、消費電流および負荷電流の関係を説明するための図である。 風速ごとの、負荷電流と発電電圧との関係を示す風車の特性グラフである。 電力消費手段への消費電流を調整する際に、制御手段が参照する最適化テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態に係る風力発電制御装置を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、風力発電制御装置10は、風力発電する風車100からの交流電力を直流電力に変換して、太陽光発電に用いられるようなパワーコンディショナー200へ出力するものである。
風車100は、三相交流を発電する交流発電機と、ブレードを支持するシャフトを停止させる電磁ブレーキを内蔵している。
パワーコンディショナー200は、風力発電制御装置10からの直流電力を交流電力に変換し、電力系統に連系して出力電力を売電したり、家庭内やオフィス内の電気機器に供給して自家消費したりする。
風力発電制御装置10は、整流手段11と、電流測定手段12と、電圧測定手段13と、短絡手段14と、ブレーキ指示手段15と、制御手段16と、電力消費手段17と、第1電源供給手段18と、第2電源供給手段19とを備えている。
整流手段11は、三相交流を直流に変換する機能を備えており、整流素子であるダイオードや、平滑用コンデンサを用いた三相全波整流回路から形成されている。
電流測定手段12は、パワーコンディショナー200および電力消費手段17が消費する消費量を示す第2の値を測定する消費量測定手段として機能するものである。電流測定手段12は、整流手段11が整流した直流電流を第2の値として測定することで、パワーコンディショナー200へ供給する電流(以下、これを供給電流と称す。)と、電力消費手段17が消費する電流(以下、これを消費電流と称す。)との合計となる電流(以下、これを負荷電流と称す。)を測定する。
電圧測定手段13は、風車100の回転力を示す第1の値を測定する回転力測定手段として機能するものである。電圧測定手段13は、風車100が出力する発電電圧であって、整流手段11が整流した直流電圧を第1の値として測定するものである。
短絡手段14は、風車100からの三相交流の三線の線間をそれぞれ短絡する線間を短絡する継電器とすることができる。この短絡手段14は、第2電源供給手段19からの電源が供給されていないときに、接点が短絡状態とするためにB接点を使用している。
ブレーキ指示手段15は、風車100のブレードの回転を機械的に停止するために、電磁ブレーキへブレーキ信号を出力するものである。本実施の形態では、ブレーキ指示手段15は継電器としている。
制御手段16は、風力発電制御装置10の全体を統括制御するものである。制御手段16は、電力消費手段17への消費電流を制御する機能と、風車100が有する回転停止機構である電磁ブレーキに回転停止させる機能とを備えている。また、制御手段16は、風車100からの三相交流から2線を入力して、風車100の回転数を測定する回転測定手段20を内蔵している。制御手段16が、電力消費手段17への消費電流を制御する際には、PWM制御により電力消費手段17が消費する度合いが調整される。
電力消費手段17は、制御手段16からの指示に応じて、風車100からの発電電力を消費して、風車100による発電電力の負荷となるものである。電力消費手段17は、電流調整用素子として電力用スイッチ素子17aと、ダミー負荷となる抵抗素子17bとを備えている。電力用スイッチ素子17aは、制御手段16からの指示に応じて消費電流が調整できる絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が使用できる。
第1電源供給手段18は、外部商用電源入力からの100Vまたは200Vを、例えば、48Vに変換して、制御手段16へ電源を供給する。第2電源供給手段19は、外部商用電源入力からの100Vまたは200Vを、例えば、24Vに変換して、短絡手段14およびブレーキ指示手段15へ電源を供給する。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る風力発電制御装置10を、図面に基づいて説明する。
まず、風力発電制御装置10に外部商用電源入力が無い状態を説明する。この状態は、風力発電制御装置10の外部商用電源入力が電灯線に接続されていない、または風力発電制御装置10が電灯線に接続されているが、電力系統が停電状態である場合である。
外部商用電源入力に電源が入力されない場合には、第2電源供給手段19からの電源が供給されないため、制御手段16は動作していない状態である。また、短絡手段14は短絡状態であるため、風車100からの三相交流は最大負荷となるので、風車100のブレードの回転は抑止される。
従って、風力発電制御装置10が動作していない状態で、風車100のブレードが過度に回ることを防止することができる。
次に、外部商用電源入力に電源の入力が有る場合を説明する。外部商用電源入力から電源が入力されると、第2電源供給手段19が動作して、電源が第2電源供給手段19から短絡手段14に供給されて、短絡状態は解除される。短絡手段14の短絡が解除されることで、三相交流の線間は開放され、これにより風車100は回転の抑止が解除される。
また、第1電源供給手段18から制御手段16に電源が供給され、制御手段16は制御を開始する。
制御手段16は、まず、図2に示すように、過回転制御を行う(ステップS10)。
過回転制御は、図3に示すように、まず、風車100の回転数を測定する(ステップS110)。回転数の測定は、風車100からの三相交流の波形から周波数を計数する。制御手段16は、風車100の回転数が、暴風による過剰な回転であることを示す過回転しきい値より大きいか否かを判定する(ステップS120)。
風車100の回転数が過回転しきい値以下である場合には、制御手段16は、電圧測定手段13により発電電圧を測定する(ステップS130)。
制御手段16は、風車100の発電電圧が、過剰な回転による過電圧であることを示す過電圧しきい値より大きいか否かを判定する(ステップS140)。過電圧しきい値は、パワーコンディショナー200の仕様にもよるが、例えば、160Vとすることができる。
風車100の発電電圧が過電圧しきい値以下である場合には、制御手段16は、電流測定手段12により負荷電流を測定する(ステップS150)。電流測定手段12により測定される負荷電流は、パワーコンディショナー200へ出力される電流(供給電流)と、電力消費手段17に流れる消費電流との合計である。
制御手段16は、負荷電流が異常であることを示す異常電流しきい値より大きいか否かを判定する(ステップS160)。異常電流しきい値は、過電圧しきい値と同様に、パワーコンディショナー200の仕様にもよるが、例えば、50Aとすることができる。
この負荷電流が異常電流しきい値以下である場合には、過回転制御を終了する。
ステップS120、ステップS140またはステップS160により過回転または異常な負荷電流であると判定された場合には、風車100は過回転状態であるため、制御手段16は、ブレーキ指示手段15に短絡の指示を出力して、風車100の電磁ブレーキを有効とするブレーキ信号を送信する(ステップS170)。
次に、制御手段16は、図2に示すように、過回転制御にて電磁ブレーキを有効としたか否かを判定する(ステップS20)。過回転制御にて電磁ブレーキを有効としていなければ、制御手段16は、負荷制御を行う(ステップS30)。
図5に示すように、風車100が回転し始めると、徐々に発電電圧(図5では、発電電圧を実線にて示す。)が上昇する。
制御手段16は、図4に示すように、風車100の回転力として電圧測定手段13により第1の値となる発電電圧を測定する(ステップS210)。
制御手段16は、この発電電圧(第1の値)と、発電電圧に応じた最適負荷電流(最適負荷値)とが対応付けられたテーブル(以下、このテーブルを最適化テーブルと称す。)を有している。最適化テーブルは、図6に示す特性グラフに基づいている。
この特性グラフは、風速が5m/s、10m/sおよび20m/sのときに、電力消費手段17が消費する消費電流と、パワーコンディショナー200が需要する供給電流との合計である負荷電流と、風車100の発電機が発電する発電電圧との関係を示している。
図6の特性グラフが示すように、負荷電流が増加すると、発電電圧が低下し、負荷電流が減少すると、発電電圧が増加することがわかる。
この特性から、風車100による発電は、最大電力が得られる状態で運転されることが望ましいため、最適化テーブルは、風車100の発電機による発電が最大電力となるように、発電電圧に最適負荷電流が対応している。但し、最適化テーブルでは、過度な風速の場合には、最適負荷電流を、必ずしも最大電力とする値とせずに、発電電圧を抑制するための値とすることもある。
図7に示す最適化テーブルでは、例えば、発電電圧が0Vのときには0A、発電電圧が55Vのときに20Aが対応付けられている。
制御手段16は、ステップS210にて、風車の回転力として電圧測定手段13により測定した発電電圧に基づいて、最適化テーブルを参照して最適負荷電流を導出する(ステップS220)。このとき、制御手段16は、電圧測定手段13により測定した発電電圧と同じ値が最適化テーブルに無いとき、例えば、発電電圧が15Vであったときには、発電電圧が10Vのときの最適負荷電流と、発電電圧が20Vのときの最適負荷電流から補間して、最適負荷電流を導出する。この補間は、線形補間などの各種の補間法が適用できる。
次に、制御手段16は、電流測定手段12により第2の値となる負荷電流を測定する(ステップS230)。
次に、制御手段16は、負荷電流を最適負荷電流に合わせるために、消費電流を調整する(ステップS240)。つまり、制御手段16は、最適化テーブルから導出された最適負荷電流と、電流測定手段12により測定された負荷電流との差を演算し、最適負荷電流に対して、負荷電流が不足している場合には、電力消費手段17への消費電流を増加させ、負荷電流が超えている場合には、電力消費手段17への消費電流を減少させる。
このようにして、制御手段16が、電力消費手段17への消費電流を調整することで、簡単な方法により、風速が変化する風車100の発電状態、およびパワーコンディショナー200の動作状態に応じて最適な制御を行うことができる。
例えば、風速が無風状態から徐々に上昇する風速(回転)上昇状態(図5参照)において、風車100の発電電圧がパワーコンディショナー200の始動開始電圧が60Vであれば、60V未満の発電電圧では、パワーコンディショナー200は停止状態である。
従って、制御手段16は、最適化テーブル(図7参照)に従って、発電電圧に応じた電力消費手段17に流れる消費電流(図5では、消費電流を一点鎖線にて示す。)を指示する。そうすることで、発電電圧が増加すれば、増加した発電電圧に応じて消費電流を増加させることができる。
抵抗素子17bに流れる消費電流は、電力用スイッチ素子17aに対するPWM制御により決定されるため、制御手段16は、発電電圧が増加するに従って、電力用スイッチ素子17aへのパルス幅を拡幅することで、電力消費手段17への消費電流を増加させることができる。
このように、制御手段16が、発電電圧に対応する消費電流を電力消費手段17に流すことで、無負荷状態で異常な回転になってしまうことを防止しつつ、過度な消費電流により電力消費手段17が風車100の大きな負荷となって風車100の回転が低下してしまうことを抑止することができる。
風速が徐々に大きくなって、発電電圧がパワーコンディショナー200の始動開始電圧以上に上昇すると、パワーコンディショナー200が動作し始めるが、暫くは初期状態であり、供給電流(図5では、供給電流を点線にて示す。)は消費しない。従って、パワーコンディショナー200が供給電流を消費するまで、無負荷状態とならないように、電力消費手段17に消費電流を流す必要がある。しかし、制御手段16は、負荷電流が、最適化テーブルに基づいた最適電流値となるように、電力消費手段17への消費電流を調整するため、パワーコンディショナー200が初期状態にあって供給電流を消費しなくても、電力消費手段17が消費電流することで、風車100が無負荷状態となってしまうことが防止できる。
パワーコンディショナー200が稼動状態となり、供給電流を徐々に消費し始めると、制御手段16は、最適化テーブルから導出された最適負荷電流に対して、電流測定手段12により測定された負荷電流が超えてしまうため、電力消費手段17への消費電流を減少させる。図5では、パワーコンディショナー200への供給電流が増加することで、制御手段16が電力消費手段17への消費電流を減少させているが、反対に、パワーコンディショナー200への供給電流が減少すれば、電力消費手段17への消費電流を増加させるように制御手段16が調整する。
このように、制御手段16が、供給電流の増加、減少に応じて、消費電流を減少、増加させることにより、パワーコンディショナー200が消費する供給電流に応じて、電力消費手段17に流れる消費電流を調整するので、最適化テーブルの最適負荷電流に基づいて、最適な負荷で風車100を運転させることができる。
最適化テーブルを、パワーコンディショナー200が定格で運転する定常運転状態で、電力消費手段17への消費電流を0Aとなるように構成することで、制御手段16は、電力消費手段17での消費が無くなるため、無駄が無い制御を行うことができる。
更に、風力が強くなり、発電電圧が上昇すると、パワーコンディショナー200は、更に需要が高まる。従って、パワーコンディショナー200への供給電流が増加する。制御手段16は、最適化テーブルから導出された最適負荷電流に対して、電流測定手段12により測定された負荷電流が不足し始めると、不足した負荷電流に応じて電力消費手段17に消費電流を消費させる。そうすることで、負荷電流が最適負荷電流に合わせられるため、風車100に対して、最適な負荷状態を維持することができる。
このように、パワーコンディショナー200が供給電流を消費しない初期状態である場合、または稼働状態でも定常運転状態で無い場合でも、風車100に負荷を掛けることで、無負荷となることを防止することができる。従って、風力発電制御装置10は、風速が急激に変化して、風車100の負荷が無負荷状態となっても安全に風力発電することができ、パワーコンディショナー200に安定した電源を供給することができる。
また、パワーコンディショナー200への供給電流が、定常運転状態の電流となれば、電力消費手段17への消費電流は無くなるため、無駄な電流の消費を防止することができる。
本実施の形態では、回転力測定手段を、風車による発電電圧を測定する電圧測定手段13とし、消費量測定手段を、供給電流と消費電流との合計の電流を負荷電流として測定する電流測定手段12としていたが、回転力測定手段は風車の回転力が測定でき、消費量測定手段はパワーコンディショナーおよび電力消費手段が消費する消費量が測定できるものであれば他の測定手段でもよい。
例えば、回転力測定手段が測定する第1の値は、本実施の形態では、制御手段16が内蔵した風車100の回転を測定する回転測定手段20からの回転数とすることができる。また、消費量測定手段が測定する第2の値は、発電電圧を負荷電流で割ったインピーダンスとすることができる。
なお、本実施の形態では、制御手段16が回転測定手段20を内蔵していたが、制御手段16の外部に回転測定手段を設けるようにして、回転測定手段が測定した回転数を制御手段16へ通知するようにしてもよい。
本発明は、発電電圧が始動開始電圧となっても、直ぐには始動しないパワーコンディショナーと接続する風力発電制御装置およびその風力発電制御方法に好適である。
10 風力発電制御装置
11 整流手段
12 電流測定手段
13 電圧測定手段
14 短絡手段
15 ブレーキ指示手段
16 制御手段
17 電力消費手段
17a 電力用スイッチ素子
17b 抵抗素子
18 第1電源供給手段
19 第2電源供給手段
20 回転測定手段
100 風車
200 パワーコンディショナー

Claims (4)

  1. 風車による発電電力の負荷となって消費電流を消費する電力消費手段と、
    前記発電電力に基づいて動作するパワーコンディショナーが、前記パワーコンディショナーへの供給電流を消費しないときに、前記風車の回転力に応じた前記消費電流を前記電力消費手段にて消費させる制御手段と
    前記風車の回転力を示す第1の値を測定する回転力測定手段と、
    前記パワーコンディショナーおよび前記電力消費手段が消費する消費量を示す第2の値を測定する消費量測定手段とを備え
    前記制御手段は、前記第1の値と、前記第1の値に応じた最適負荷値とが対応付けられたテーブルから、前記第1の値に基づいて前記最適負荷値を導出した後に、前記電力消費手段にて消費させる消費電流を調整して、前記第2の値を該最適負荷値に合わせる風力発電制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記供給電流の増加、減少に応じて、前記消費電流を減少、増加させる請求項1記載の風力発電制御装置。
  3. 前記回転力測定手段は、前記風車による発電電圧を測定する電圧測定手段であり、
    前記消費量測定手段は、前記供給電流と前記消費電流との合計の電流を負荷電流として測定する電流測定手段であり、
    前記テーブルの前記最適負荷値は、最適負荷電流である請求項1または2記載の風力発電制御装置。
  4. 風車による発電電力に基づいて動作するパワーコンディショナーが、前記パワーコンディショナーへの供給電流を消費しないときに、風力発電制御装置が、回転力測定手段により測定される前記風車の回転力を示す第1の値と、前記第1の値に応じた最適負荷値とが対応付けられたテーブルから、前記第1の値に基づいて前記最適負荷値を導出した後に、前記風車による発電電力の負荷となる電力消費手段にて消費させる消費電流を調整して、消費量測定手段により測定される第2の値であり、前記パワーコンディショナーおよび前記電力消費手段が消費する消費量を示す第2の値を、前記最適負荷値に合わせる風力発電制御方法。
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