JP7191148B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、内燃機関制御装置に関するものである。
従来のノック制御装置では、内燃機関の吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングに基づいて、ノック分析区間が変更されて周波数分析が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-52614号公報
上記のような従来のノック制御装置では、吸気弁及び排気弁の開閉タイミングと、ノッキングが発生するタイミングとが重なった場合に、ノッキングを検出することができなかった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ノッキングをより正確に検出することができる内燃機関制御装置を得ることを目的とする。
本開示に係る内燃機関制御装置は、内燃機関の振動を検出するノックセンサからの信号が入力される電子制御装置を備え、電子制御装置は、ノックセンサからの信号を短時間フーリエ変換することにより、観測行列を生成し、ノッキング以外の機械振動が発生している状態におけるノックセンサからの信号を非負値行列因子分解することにより得たノイズ基底行列と、観測行列とを、半教師あり非負値行列因子分解することにより、観測行列を、ノッキングに伴う振動のデータであるノッキング振動データと、ノッキング以外の振動のデータである機械振動データとに分ける。
本開示の内燃機関制御装置によれば、ノッキングをより正確に検出することができる。
実施の形態1による内燃機関及び吸気系を示す概略の構成図である。 図1の内燃機関の制御系を示すブロック図である。 図2の電子制御装置の要部を示すブロック図である。 図3の電子制御装置によるノック判定処理を示すフローチャートである。 実施の形態2による電子制御装置の要部を示すブロック図である。 図5のノック判定部の動作を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による内燃機関及び吸気系を示す概略の構成図である。内燃機関1は、シリンダ2、ピストン3、点火プラグ4、点火コイル5、可変吸気バルブ機構6、インジェクタ7、クランクシャフト8、検出板9、クランク角センサ10、及びノックセンサ11を有している。
ピストン3は、シリンダ2内に設けられている。点火プラグ4は、シリンダ2に設けられている。また、点火プラグ4は、シリンダ2内の混合気に点火する。点火コイル5は、点火プラグ4に接続されている。また、点火コイル5は、点火プラグ4が放電するための高電圧を生成する。
可変吸気バルブ機構6は、吸気バルブを有している。吸気バルブは、シリンダ2の吸気ポートを開閉する。また、可変吸気バルブ機構6においては、吸気バルブの開閉タイミング又は吸気バルブのリフト量が制御可能になっている。
インジェクタ7は、シリンダ2の吸気ポートに設けられている。また、インジェクタ7は、吸気ポートに燃料を噴射する。なお、インジェクタ7は、シリンダ2内に燃料を直接噴射できるように配置されてもよい。
クランクシャフト8には、クランクを介してピストン3が連結されている。クランクシャフト8は、ピストン3の往復運動によって回転する。検出板9は、クランクシャフト8に固定されている。これにより、検出板9は、クランクシャフト8と一体に回転する。
クランク角センサ10は、検出板9のエッジを検出する。ノックセンサ11は、内燃機関1の振動を検出する。
吸気系21は、吸気管22、エアフローセンサ23、電子制御式スロットルバルブ24、開度センサ25、サージタンク26、及びインテークマニホールド圧センサ27を有している。
吸気管22の下流端は、シリンダ2の吸気ポートに接続されている。エアフローセンサ23は、吸気管22に設けられている。また、エアフローセンサ23は、吸入空気流量を検出する。
電子制御式スロットルバルブ24は、エアフローセンサ23よりも内燃機関1側において、吸気管22に設けられている。電子制御式スロットルバルブ24の開度は、吸入空気流量を調整するために電子的に制御される。開度センサ25は、電子制御式スロットルバルブ24の開度を検出する。
なお、電子制御式スロットルバルブ24の代わりに、図示しない機械式スロットルバルブが用いられてもよい。機械式スロットルバルブは、図示しないアクセルペダルにワイヤを介して繋がれる。
サージタンク26は、電子制御式スロットルバルブ24よりも内燃機関1側において、吸気管22に設けられている。また、サージタンク26は、空気の流量の増減を平準化する。インテークマニホールド圧センサ27は、サージタンク26内の圧力を検出する。
なお、エアフローセンサ23及びインテークマニホールド圧センサ27のいずれか一方が省略されてもよい。
図2は、図1の内燃機関1の制御系を示すブロック図である。内燃機関1及び吸気系21を制御する内燃機関制御装置は、電子制御装置31を備えている。
電子制御装置31には、クランク角センサ10からの信号、ノックセンサ11からの信号、エアフローセンサ23からの信号、開度センサ25からの信号、及びインテークマニホールド圧センサ27からの信号が入力される。
また、電子制御装置31には、上記以外の各種センサ12からの信号、及び他のコントローラ13からの信号も入力される。
電子制御装置31は、点火コイル5、可変吸気バルブ機構6、インジェクタ7、及び電子制御式スロットルバルブ24を制御する。また、電子制御装置31は、上記以外の各種アクチュエータ14も制御する。
図3は、図2の電子制御装置31の要部を示すブロック図である。図3では、電子制御装置31におけるノック判定処理に関連する部分のみが示されている。
電子制御装置31は、A/D変換部32、内蔵メモリ33、及びプロセッサ34を有している。ノックセンサ11からの信号は、A/D変換部32に入力され、A/D変換される。
内蔵メモリ33には、m行k列からなるノイズ基底行列Fが保存されている。ノイズ基底行列Fは、予め学習により取得されている。
また、ノイズ基底行列Fは、ノッキング以外の機械振動が発生している状態におけるノックセンサ11からの信号を非負値行列因子分解することにより得られたデータである。言い換えると、ノイズ基底行列Fは、ノッキングが発生しない点火時期におけるノックセンサ11による観測値を、機械ノイズのみ存在するデータとして、非負値行列因子分解することにより導出したデータである。
プロセッサ34は、機能ブロックとして、STFT(Short-Time Fourier Transform)処理部34a、抽出部としてのSSNMF(Semi-Supervised Non-negative Matrix Factorization)処理部34b、第1iSTFT(Inverse Short-Time Fourier Transform)処理部34c、第2iSTFT処理部34d、及びノック判定部34eを有している。
STFT処理部34aは、A/D変換部32からの観測信号を、STFT、即ち短時間フーリエ変換する。これにより、STFT処理部34aは、m行n列からなる周波数-時間-スペクトル特性、即ち音響データの周波数スペクトル特性を示す観測行列Zを生成する。観測行列Zは、SSNMF処理部34bに入力される。
観測行列Zの列に相当する時間方向のnは、特定の時間tごとに、STFT処理によって取り出される。但し、nを取り出すタイミングは、内燃機関1の特定のクランク角度間ごとでもよい。特定のクランク角度は、例えば、BTDC(Before Top Dead Center)20°CA(Crank Angle)~ATDC(After Top Dead Center)80°CAである。
SSNMF処理部34bは、内蔵メモリ33からノイズ基底行列Fを読み出す。また、SSNMF処理部34bは、ノイズ基底行列Fと観測行列Zとを、SSNMF、即ち半教師あり非負値行列因子分解する。これにより、SSNMF処理部34bは、観測行列Zを、ノッキングに伴う振動のデータであるノッキング振動データと、ノッキング以外の振動に伴う振動のデータである機械振動データとに分ける。
具体的には、SSNMF処理部34bは、以下の式により、ノック基底行列Hと、ノックアクティベーション行列Uと、ノイズアクティベーション行列Gとを更新する。更新式としては、様々な式があるが、以下に示すのはユークリッドダイバージェンスに基づく更新式である。
Figure 0007191148000001
Figure 0007191148000002
Figure 0007191148000003
なお、式中の「・」は行列の内積を表す。また、式の更新は、表記の上から順に行われる。また、ノック基底行列Hはm行k列からなり、ノックアクティベーション行列Uとノイズアクティベーション行列Gとはそれぞれk行n列からなる。また、「T」が付けられている行列は、転置行列である。
上式による値の更新は、予め定めた回数繰り返したり、下式のような誤差関数を定義して設定誤差を下回るまで繰り返したりしてもよい。
Figure 0007191148000004
上記の関係性は、音響データの周波数スペクトルが様々な音の周波数スペクトルの合成で成り立っていることから成立している。観測行列をZとして、その特性を行列Xと行列Yとの合成で表す式は、以下のようになる。
Z=X+Y
この説明では、Xをノイズ除去後観測行列とし、Yをノイズ観測行列とする。また、音響データの周波数スペクトル自体も、NMF(Non-negative Matrix Factorization)、即ち非負値行列因子分解の考え方に基づき、基底行列とアクティベーション行列とに分解可能である。
ノッキング振動データであるノイズ除去後観測行列Xと、機械振動データであるノイズ観測行列Yとは、それぞれ以下の式で表すことができる。
Figure 0007191148000005
Figure 0007191148000006
上式のように、ノック基底行列Hとノックアクティベーション行列Uとを用い、内積を取ることによって、ノイズ除去後観測行列
Figure 0007191148000007
が生成される。ここで、ノイズ除去後観測行列をXではなく
Figure 0007191148000008
と表記しているのは、真のノイズ除去後観測行列であるXに対して、若干の誤差を残すためである。厳密には、ノイズ除去後観測行列には若干の誤差が含まれるが、そこまでの厳密性は必ずしも必要ではないとも言える。
第1iSTFT処理部34cは、ノイズ除去後観測行列を、iSTFT、即ち逆短時間フーリエ変換する。これにより、第1iSTFT処理部34cは、ノイズ除去後観測信号を生成する。ノイズ除去後観測信号は、ノック判定部34eに入力される。
第2iSTFT処理部34dは、ノイズ観測行列を、逆短時間フーリエ変換する。これにより、第2iSTFT処理部34dは、ノイズ観測信号を得る。
ノック判定部34eは、ノッキング振動データであるノイズ除去後観測信号に基づいて、ノッキングに関する判定を行う。ノッキングに関する判定には、ノッキングの強度の判定、過大なノッキングの有無の判定等が含まれる。
ノック判定部34eには、ノック判定閾値が設定されている。ノック判定閾値は、過大なノッキングの発生の有無の基準となる閾値である。ノック判定部34eは、ノッキング振動のレベルがノック判定閾値よりも高い場合に、過大なノッキングが発生していると判定する。
電子制御装置31は、ノック判定部34eにおける判定結果に応じた指令、例えば点火時期遅角制御指令を外部に出力する。
図4は、図3の電子制御装置31によるノック判定処理を示すフローチャートである。電子制御装置31は、図3のノック判定処理を周期的に繰り返し実行する。
電子制御装置31は、ステップS101において、ノックセンサ11からの信号をA/D変換して観測信号を生成する。続いて、電子制御装置31は、ステップS102において、観測信号を短時間フーリエ変換することにより、観測行列を生成する。
この後、電子制御装置31は、ステップS103において、内蔵メモリ33からノイズ基底行列を読み出す。そして、電子制御装置31は、ステップS104において、ノイズ基底行列と観測行列とを、半教師あり非負値行列因子分解することにより、観測行列を、ノイズ除去後観測行列とノイズ観測行列とに分ける。
次に、電子制御装置31は、ステップS105において、ノイズ除去後観測行列及びノイズ観測行列を、それぞれ逆短時間フーリエ変換することにより、ノイズ除去後観測信号及びノイズ観測信号を生成する。
この後、電子制御装置31は、ステップS106において、ノイズ除去後観測信号に基づいて、ノッキングに関する判定を行う。そして、電子制御装置31は、ステップS107において、判定結果に応じた指令信号を外部に出力し、処理を終了する。
このような内燃機関制御装置では、ノックセンサ11からの信号を短時間フーリエ変換することにより、観測行列が生成される。また、ノイズ基底行列と観測行列とを、半教師あり非負値行列因子分解することにより、観測行列が、ノイズ除去後観測行列と、ノイズ観測行列とに分けられる。
このため、ノック判定を行う前段階において、入力信号から機械ノイズを除去することが可能となる。これにより、複雑な制御を必要とせず、シンプルな構成により、ノッキングをより正確に検出することができる。従って、異常燃焼によるノッキングの検出性を損なうことなく、ノッキング以外の機械振動による誤ったノック判定を抑制することができる。
なお、実施の形態1では、ノイズ基底行列は、ノッキングが無い運転状態において予め学習することにより内蔵メモリ33に格納されている。しかし、ノイズ基底行列は、ノッキングが無い運転状態のときに、随時学習することにより、更新されてもよい。この場合、非負値行列因子分解の手法により、ノッキング無し状態における観測行列Z’を基底行列とアクティベーション行列とに分解し、基底行列を機械ノイズ周波数パターンの基底行列、即ちノイズ基底行列Fとする。
実施の形態2.
次に、図5は、実施の形態2による電子制御装置31の要部を示すブロック図である。実施の形態2におけるノック判定部34eは、第2iSTFT処理部34dからのノイズ観測信号に基づいて、ノッキングに関する判定結果を補正する。
例えば、ノック判定部34eは、ノイズ観測信号に基づいて、ノック判定閾値を変更する。
具体的には、ノック判定部34eは、ノイズ観測信号における振動レベル、即ちノイズレベルが高い場合に、ノイズレベルが低い場合よりも、ノック判定閾値を高く設定する。ノック判定部34eには、ノイズレベルの比較基準となる1つ又は2つ以上のノイズ閾値が設定されている。
また、ノック判定部34eは、ノイズレベルが、ノイズ閾値よりも高い場合に、判定結果を無効にしてもよい。
また、ノック判定部34eは、ノイズ基底行列の学習が未完了の状態では、判定結果の補正を行わない。
図6は、図5のノック判定部34eの動作を示すフローチャートである。ノック判定部34eは、ステップS201において、ノイズ除去後観測信号に基づいて、ノッキングに関する仮判定を行う。この仮判定の処理は、図4のステップS106における処理と同様である。
続いて、ノック判定部34eは、ステップS202において、ノイズ基底行列の学習が完了しているかどうかを確認する。学習が完了していない場合、ノック判定部34eは、仮判定の結果を、そのままノッキングに関する判定結果とする。そして、ノック判定部34eは、実施の形態1と同様に、ステップS107において、判定結果に応じた指令信号を外部に出力し、処理を終了する。
ノイズ基底行列の学習が完了している場合、ノック判定部34eは、ステップS203において、ノイズ判定を行う。即ち、ノック判定部34eは、ノイズレベルをノイズ閾値と比較する。
この後、ノック判定部34eは、ステップS204において、ノイズ判定の結果に基づいて、仮判定の結果を補正する必要があるかどうかを判定する。補正が不要であれば、ノック判定部34eは、仮判定の結果を、そのままノッキングに関する判定結果とする。そして、ノック判定部34eは、ステップS107において、判定結果に応じた指令信号を外部に出力し、処理を終了する。
補正が必要であれば、ノック判定部34eは、ステップS205において、仮判定の結果を補正し、補正後の判定結果を、ノッキングに関する判定結果とする。そして、ノック判定部34eは、ステップS107において、判定結果に応じた指令信号を外部に出力し、処理を終了する。
図5に示した電子制御装置31の構成、及び図6に示したノック判定部34eの動作を除いて、内燃機関制御装置の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
このような内燃機関制御装置では、ノイズ観測信号に基づいて、ノッキングに関する判定結果が補正される。このため、ノッキングをより正確に検出することができる。例えば、ノイズレベルが高いことにより、ノッキングが実際よりも高いと仮判定された場合にも、仮判定の結果が補正され、実際のノッキングの状態に近い判定結果を得ることができる。
これにより、例えば、点火時期遅角制御の遅角制御量が必要以上に大きくなることを抑制することができ、過剰な制御による内燃機関1の性能低下を抑制することができる。
また、ノック判定部34eは、ノイズ基底行列の学習が未完了の状態では、判定結果の補正を行わない。このため、中途半端な学習データにより、誤ったノイズ判定を行うことを抑制することができる。
また、ノック判定部34eは、ノイズ観測信号に基づいて、ノック判定閾値を変更する。このため、簡単な処理により、判定結果の補正を行うことができる。
また、ノック判定部34eは、ノイズレベルが高い場合に、ノイズレベルが低い場合よりも、ノック判定閾値を高く設定する。このため、ノイズレベルが高いことによるノッキングの誤判定を抑制することができる。
例えば、ノイズレベルが低い状態を想定して、ノック判定閾値を低めに設定しておき、ノイズレベルがノイズ閾値よりも高い場合に、ノック判定閾値を高くする。これにより、通常の検出性を高く保ちつつ、誤検出を抑制することができ、ノッキングの検出漏れによる内燃機関1の損傷リスクを抑制することができる。
なお、実施の形態2では、実施の形態1と同様の方法により、観測信号から、ノイズ除去後観測信号とノイズ観測信号とを得た。しかし、実施の形態2において、ノックセンサ11の信号から、ノッキング振動データと機械振動データとを抽出する方法は、特に限定されない。
また、実施の形態2において、ノッキングに関する判定結果の補正方法は、ノック判定閾値の変更に限らず、例えば、ノイズ観測信号のレベル自体を補正してもよい。
1 内燃機関、11 ノックセンサ、31 電子制御装置、34b SSNMF処理部(抽出部)、34e ノック判定部。

Claims (5)

  1. 内燃機関の振動を検出するノックセンサからの信号が入力される電子制御装置
    を備え、
    前記電子制御装置は、
    前記ノックセンサからの信号を短時間フーリエ変換することにより、観測行列を生成し、
    ノッキング以外の機械振動が発生している状態における前記ノックセンサからの信号を非負値行列因子分解することにより得たノイズ基底行列と、前記観測行列とを、半教師あり非負値行列因子分解することにより、前記観測行列を、ノッキングに伴う振動のデータであるノッキング振動データと、前記ノッキング以外の振動のデータである機械振動データとに分ける内燃機関制御装置。
  2. 前記電子制御装置は、
    前記ノッキング振動データに基づいて、ノッキングに関する判定を行うノック判定部
    を有しており、
    前記ノック判定部は、前記機械振動データに基づいて、ノッキングに関する判定結果を補正する請求項1記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記ノック判定部は、前記ノイズ基底行列の学習が未完了の状態では、前記判定結果の補正を行わない請求項2記載の内燃機関制御装置。
  4. 内燃機関の振動を検出するノックセンサからの信号が入力される電子制御装置
    を備え、
    前記電子制御装置は、
    前記ノックセンサからの信号を短時間フーリエ変換することにより、観測行列を生成し、
    前記観測行列を、ノッキングに伴う振動のデータであるノッキング振動データと、ノッキング以外の振動のデータである機械振動データとに分け
    前記電子制御装置は、前記ノッキング振動データに基づいて、ノッキングに関する判定を行うノック判定部を有しており、
    前記ノック判定部は、前記機械振動データに基づいて、ノッキングに関する判定結果を補正する内燃機関制御装置。
  5. 前記ノック判定部は、前記機械振動データに基づいて、過大なノッキングの発生の有無の基準となる閾値であるノック判定閾値を変更する請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の内燃機関制御装置。
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