JP7190102B2 - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

インホイールモータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7190102B2
JP7190102B2 JP2018097623A JP2018097623A JP7190102B2 JP 7190102 B2 JP7190102 B2 JP 7190102B2 JP 2018097623 A JP2018097623 A JP 2018097623A JP 2018097623 A JP2018097623 A JP 2018097623A JP 7190102 B2 JP7190102 B2 JP 7190102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel motor
power supply
wheel
supply line
contact mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018097623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019202592A (ja
Inventor
敬 米盛
功 任田
晴洋 平野
英樹 佐内
洋 田中
靖裕 甲原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2018097623A priority Critical patent/JP7190102B2/ja
Publication of JP2019202592A publication Critical patent/JP2019202592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7190102B2 publication Critical patent/JP7190102B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

本発明は、ホイールのリムの内周側空間にインホイールモータを備えたインホイールモータ駆動装置に関する。
従来より、車両の動力の伝達効率を高めることを狙いとして、ホイールのリムの内周側空間内に駆動用電動モータを収容したインホイールモータ駆動装置が知られている。
駆動用電動モータのうち三相誘導モータ(SRモータともいう)は、ステータコイル(固定子)に三相交流電流を流すことで回転磁界を発生させる一方、電磁誘導作用によりロータ(回転子)に誘導電流を発生させる。この回転磁界と誘導電流によって電磁力が生じてロータが回転している。この三相誘導モータは、永久磁石を用いるPMモータに比べて、コギングトルクが発生しない点、空走時の誘導起電力が発生しない点等の優位性があるため、車両用インホイールモータに適している。
通常、インホイールモータの給電線は、車載電源から配索された車体側給電線と、インホイールモータから配索されたモータ側給電線とによって形成されている。
車両がバウンド或いはリバウンドした場合やステアリングホイールが操舵された場合、車輪が大きく上下運動或いは回転運動するため、給電線に許容値以上の引張力が作用することがあり、給電線の損傷や経年劣化が懸念される。
そこで、車両の走行状態に伴う車輪の運動に拘らず、給電線の信頼性を確保する技術が提案されている。
特許文献1のインホイールモータの配線構造は、車軸支持部に切欠き部を有するインホイールモータ支持部材と、切欠き部を通って端子から引き出された給電線と、端子から引き出された給電線をインホイールモータ支持部材に取り付けるための第1取付部と、第1取付部からの給電線の上下方向位置及び車幅方向位置を規制する給電線の位置規制部材と、位置規制部材によって位置が規制された給電線を車体に取り付けるための第2取付部とを備えている。
特開2014-189107号公報
特許文献1のインホイールモータの配線構造は、信頼性確保の点で十分とはいえない。
インホイールモータを支持するナックル部材は、アッパアームとロアアームとに上下方向に延びる仮想キングピン軸回りに回動可能に保持され、更に、アッパアームとロアアームは、前後方向に延びる揺動軸回りに揺動可能に支持されている。
それ故、給電線は、キングピン軸回りの回動と揺動軸回りの揺動とに連動するインホイールモータの変位に追随する必要があり、変位を許容する最低限の線長確保と耐久性とが要求される。
また、特許文献1の技術では、車両の操縦性を悪化させる虞がある。
特許文献1の技術は、前述したように、給電線が長尺化すると共に給電線の途中部をインホイールモータ支持部材と車体とに取り付けるための第1,第2取付部を夫々設けているため、バネ下重量の増加を招いている。このバネ下重量の増加は、バネ下固有振動数の低下によって車輪の路面追従性を低下させるため、結果的に、乗員による車両の操縦性を阻害することになる。
即ち、インホイールモータ駆動装置において、給電線の信頼性を確保しつつ、同時に車両の操縦性を確保することは容易ではない。
本発明の目的は、給電線の信頼性と車両の操縦性とを両立可能なインホイールモータ駆動装置等を提供することである。
請求項1のインホイールモータ駆動装置は、車輪を回転可能に支持するナックル部材と、このナックル部材を上下方向に延びるキングピン軸回りに回動可能に保持すると共に車体に対して前後方向に延びる揺動軸回りに揺動可能に支持されたサスペンションアームと、前記車輪のリムの内周側空間に設けられ且つホイールハウスの内壁部から延びた給電線を介して給電されるインホイールモータとを備えたインホイールモータ駆動装置において、前記サスペンションアームは上部支持部材と下部支持部材とで構成され、前記サスペンションアームを車体に取り付けるサブフレームを設け、前記給電線の途中部に、前後方向に延びた回動軸を有すると共に前記上部支持部材による前記揺動軸回りの揺動に起因した変位を吸収する回転接点機構を設け、前記回転接点機構は、前記上部支持部材の揺動軸と略同軸上において前記サブフレームに立設された支持部に支持され、前記給電線は、前記インホイールモータのコイルの取出部から前記回転接点機構に延びるモータ側給電線とを含み、前記モータ側給電線は、他の取付部に固定することなく前記インホイールモータと前記回転接点機構とによって支持されたことを特徴としている。
このインホイールモータ駆動装置では、前記サスペンションアームは上部支持部材と下部支持部材とで構成され、前記サスペンションアームを車体に取り付けるサブフレームを設け、前記給電線の途中部に、前後方向に延びた回動軸を有すると共に前記上部支持部材による前記揺動軸回りの揺動に起因した変位を吸収する回転接点機構を設けているため、揺動軸回りの揺動に連動するインホイールモータの変位を回転接点機構により吸収することができ、モータ変位に伴う変形を最小限に抑えると共に給電線の線長を短縮化することができる。前記回転接点機構は、前記上部支持部材の揺動軸と略同軸上において前記サブフレームに立設された支持部に支持され、前記給電線は、前記インホイールモータのコイルの取出部から前記回転接点機構に延びるモータ側給電線とを含み、前記モータ側給電線は、他の取付部に固定することなく前記インホイールモータと前記回転接点機構とによって支持されているため、バネ下重量の増加を招くことなく、操縦性を確保することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記回転接点機構の回動軸が、前記サスペンションアームの揺動軸と略同軸上に配置されたことを特徴としている。
この構成によれば、回転接点機構の設置スペースを容易に確保することができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、記回転接点機構の回動軸が、前記上部支持部材の揺動軸と略同軸上に配置されたことを特徴としている。
この構成によれば、路面からの飛散物による回転接点機構の破損を防止することができる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記給電線が、前記回転接点機構から車幅方向外向き且つ下方に延びることを特徴としている。
この構成によれば、別途取付部を必要とすることなく、必要十分な給電線を確保することができる。
請求項の発明は、請求項1~4の何れか1項の発明において、前記ナックル部材の前記インホイールモータよりも前後方向一端側領域に連結されたタイロッドを有し、前記回転接点機構が、前記インホイールモータに対して前記タイロッドと前後方向他端側領域に配置されていることを特徴としている。
この構成によれば、給電線とタイロッドとの干渉を回避することができる。
本発明のインホイールモータ駆動装置によれば、給電線の信頼性と車両の操縦性とを両立することができる。
実施例1に係る車両の右側前輪付近の縦断面図である。 右側前輪を左前方から視た斜視図である。 右側前輪を左後方から視た斜視図である。 右側前輪の左側面図である。 右側前輪の縦断面図である。 ロータリコネクタの説明図である。 転舵に伴う給電線の変位軌跡の説明図である
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
以下、本発明の実施例1について図1~図7に基づいて説明する。
本実施例の車両は、インホイールモータ駆動装置Dが搭載されたハイブリッド自動車である。この車両は、車体前部に内燃機関であるエンジン(図示略)が搭載され、主駆動輪である左右1対の後輪(図示略)を駆動するFR(Front engine Rear drive)車である。
また、主駆動輪の後輪は、エンジンの代わりに主駆動モータ(図示略)によっても駆動され、副駆動輪である左右1対の前輪1は、副駆動モータであるインホイールモータ(以下、IWMという)20によって所定の運転領域にのみ駆動されている。
エンジンと主駆動モータは、クラッチ(図示略)を介して締結解除可能に接続されている。
まず、前輪1付近の車体構造について説明する。
尚、この前部車体構造は左右対称であるため、右側前輪1について主に説明する。
また、図において、矢印F方向を前方向とし、矢印L方向を左方向とし、矢印U方向を上方向とする。
図1に示すように、この車両の前部車体構造は、前後に延びる閉断面状のフロントサイドフレーム2と、このフロントサイドフレーム2よりも右側且つ上側に配設された閉断面状のホイールエプロンレインフォースメント(以下、エプロンレインと略す)3と、フロントサイドフレーム2とエプロンレイン3を連結するパネル状のホイールエプロン4と、インホイールモータ駆動装置D等を主な構成要素として備えている。
ホイールエプロン4には、フロントサスペンション装置を支持する支持部4aと、車幅方向内方に部分椀状に膨出したホイールハウス4bとが形成されている。
次に、前輪1及びこの前輪1を支持するフロントサスペンション装置について説明する。
フロントサスペンション装置は、ホイールハウス4bの右側に収容されている。
図1~図3に示すように、本実施例のフロントサスペンション装置は、ダブルウィッシュボーン型であって、アッパアーム5と、このアッパアーム5の下方に配置されたロアアーム6と、アッパアーム5とロアアーム6とに回転自在に支持されたナックル部材7と、上下方向に延びる緩衝装置8等を備えている。
アッパアーム5は、平面視にて略V字状に形成されると共にサブフレーム9に立設された支持部9aに弾性体を介して枢支され、前後に延びる揺動軸回りに上下揺動可能に取り付けられている。ロアアーム6は、平面視にて略V字状に形成されると共にサブフレーム9の右端部に弾性体を介して枢支され、前後に延びる揺動軸回りに上下揺動可能に取り付けられている。ナックル部材7は、左側に開口された略椀状に形成され、その上端部及び下端部がアッパアーム5とロアアーム6の右側頂部に夫々枢支されている。
緩衝装置8は、ダンパ及び圧縮コイルスプリングを備え、それらの上端部が支持部4aに固定され、ダンパの下端部がロアアーム6に回転自在に取り付けられている。
フロントサスペンション装置は、左右に延びるステアリングギアユニット(図示略)、及びこのステアリングギアユニットから車幅方向外側に延びてナックル部材7の前側部分に回動自在な連結部を介して取り付けられたタイロッド10を有している。
ステアリングギアユニットに連動連結されたステアリングホイール(図示略)の操作によってタイロッド10が左右に移動し、ナックル部材7が上下に延びる仮想キングピン軸K回りに回動する。これにより、前輪1が転舵される。
図4,図5に示すように、前輪1は、タイヤ11と、このタイヤ11が装着される筒状のリム12と、このリム12の車幅方向外側に配置され且つ略円盤状のホイールディスク13と、このホイールディスク13の中央部分に複数の締結部材を介して固定される円盤状のハブ14等を備えている。これらリム12、ホイールディスク13、ハブ14等によって前輪1のホイールが構成されている。
図4に示すように、ハブ14の右側(車幅方向外側)には、中空円盤状のブレーキディスク15が固定されている。
ブレーキキャリパ16は、IWM20の後方に配設されている。
このブレーキキャリパ16は、ナックル部材7の後側部分に固定され、ブレーキディスク15の後側部分を制動可能に構成されている。尚、17は、ブレーキディスク15の左側に設けられた遮熱用保護カバーである。
以上により、リム12の径方向内側空間には、IWM20、ブレーキディスク15、ブレーキキャリパ16等が収容されている。
次に、インホイールモータ駆動装置Dについて説明する。
図4,図5に示すように、インホイールモータ駆動装置Dは、各前輪1に設けられたIWM20と、各IWM20に設けられた冷却機構としてのヒートパイプ30等を備えている。このIWM20は、リム12の径方向内側空間において、ナックル部材7に右側部分が部分的に囲繞された状態でナックル部材7に支持されている。
図5に示すように、IWM20は、右側端部が有底とされた略筒状のアウタケース21と、このアウタケース21の左側端部を閉塞するリッド22と、固定子であるステータ23と、前輪1を回転駆動する回転子としてのロータ24等を主な構成要素としている。
IWM20は、ステータ23の径方向内側空間に設けられたロータ24が回転するインナロータタイプの誘導電動機である。
アウタケース21の外周壁の径方向内側には、ロータ24の周囲を取り囲むようにステータ23が外周壁と一体的に形成されている。ステータ23は、外周壁の内周に分布巻により取り付けられたU相コイル、V相コイル及びW相コイルからなるステータコイルを有している。これら各相のコイルの取出部は、アウタケース21の周壁部に形成されている。
ロータ24は、ロータシャフトと、このロータシャフトの周囲に分布巻により取り付けられたロータコイルを有している。これらロータコイルとステータコイルには、電気絶縁性被覆(例えば、エナメル被覆)が施され、ステータコイルが生成する回転磁界により誘導電流が発生するように対向配置されている。
このIWM20には、電気絶縁性を有する作動液にステータコイルを全体的に浸漬するための収容室が形成されている。
次に、ヒートパイプ30について説明する。
図4に示すように、ヒートパイプ30は、パイプ状の上流及び下流通路31,32と、外部への放熱部に相当する熱交換器33と、ステータ33から受熱する受熱部に相当する収容室等により構成されている。このヒートパイプ30では、ステータ23によって加熱された作動液は蒸発潜熱を奪って気化すると共に収容室と熱交換器33との間に圧力差が生じるため、気化した作動液は上流通路31を流れて熱交換器33に移動する。熱交換器33では、気化した作動液が凝縮し、等量の凝縮潜熱を放出する。凝縮した作動液は重力により下流通路32を流れて収容室Rに還流される。作動液の加熱及び冷却に応じて蒸発及び凝縮のサイクルが繰り返されている。
図4,図5に示すように、熱交換器33は、リム12の内側空間、具体的には、アウタケース21の外周とリム12の内周との間の空間に配置されている。
この熱交換器33は、リッド22に所定のブラケットを介して固定され、前輪1のホイール中心(ロータ24の軸心)に対してブレーキキャリパ16と反対側領域、具体的には、ホイール中心よりも前側且つ上側領域に配設されている。熱交換器33の配置スペースを確保すると共に、ブレーキキャリパ16からの受熱を回避するためである。
次に、給電系について説明する。
図1~図3に示すように、給電系は、第1,第2モータ側給電線41,42と、車体側給電線43と、第2モータ側給電線42と車体側給電線43を接続するロータリコネクタ50(回転接点機構)等を備え、車両内部に搭載された車載電源(図示略)からIWM20に電力を供給可能に構成されている。
第1モータ側給電線41は、各相のコイルの取出部に連結されたバスバー(図示略)からアウタケース21の外周壁に沿って夫々後方に延びると共に、IWM20の後端部近傍位置において3本の給電線が1本に束ねられて集合電線を構成している。これにより、第1モータ側給電線41は、前輪1のホイール中心に対して熱交換器33と反対側領域に配設されている。
車体側給電線43は、ホイールハウス4bを貫通して外部へ延設され、ロータリコネクタ50に設けられた固定接点44に連結されている。
第2モータ側給電線42は、ロータリコネクタ50に設けられた回転接点45と第1モータ側給電線41とを電気的に連結している。この第2モータ側給電線42は、回転接点45から右側且つ下方に延びた後、上側前方に向けて湾曲した略U字状に形成され、第1モータ側給電線41の接続部に接続されている。
図2,図3に示すように、ロータリコネクタ50は、各相の給電線42,43に夫々対応するように3個設けられ、各々の軸心がアッパアーム5の揺動軸と同軸上に支持部9に支持されている。
本実施例では、各々のロータリコネクタ50が、ナックル部材7の前側領域に連結されたタイロッド10とIWM20に対して反対側領域になるようにIWM20の後側領域に配置されている。
図6に示すように、ロータリコネクタ50は、略円筒状のケース51と、回転軸52(回動軸)と、この回転軸52をケース51に対して回転自在に保持するベアリング53と、複数のローラ集電子54と、ロータリコネクタ50を閉塞すると共に回転軸52を固定するためのリッド55等を備えている。
ケース51には、軸心部分において内外を連通する通電部51aが形成され、通電部51aの一端部に固定接点44が接続されている。
回転軸52には、軸心部分に沿って直線上に延びる通電部52aが形成され、ベアリング53によりケース51に回転自在に支持されている。
通電部52aは、他端部が回転接点45に接続され、一端部が複数のローラ集電子54を介して通電部51aの一端部と電気的に接続されている。
これにより、固定接点44と回転接点45は、回転軸52が回転した場合、回転するローラ集電子54を介して電気的接続を維持することが可能である。
次に、転舵に伴う給電線の変位軌跡について説明する。
図7(a)に示すように、前輪1が左側に転舵されたとき、平面視にて、IWM20(各相のコイルの取出部)がロータリコネクタ50から最も離隔している。
しかし、図7(b)に示す中立状態のとき、第2給電線42が車幅方向に対して略U字状に形成されているため、下端部が上昇変位されることで第2給電線42の転舵追随性を担保している。
図7(c)に示すように、前輪1が右側に転舵されたとき、平面視にて、IWM20がロータリコネクタ50に最も接近している。
しかし、第1,第2給電線41,42がホイール中心に対してタイロッド10と反対側に配設されているため、第1,第2給電線41,42とタイロッド10の干渉を生じることなく下端部を下降変位させて第2給電線42可動給電線53の転舵追随性を担保している。
次に、上記インホイールモータ駆動装置Dの作用、効果について説明する。
このインホイールモータ駆動装置Dでは、給電線41~43の途中部に、前後に延びた回動軸を有すると共にサスペンションアーム5,6による揺動軸回りの揺動に起因した変位を吸収するロータリコネクタ50を設けているため、揺動軸回りの揺動に連動するIWM20の変位をロータリコネクタ50により吸収することができ、モータ変位に伴う変形を最小限に抑えると共に給電線41~43の線長を短縮化することができる。
ロータリコネクタ50の回転軸52が、サスペンションアーム5,6の揺動軸と略同軸上に配置されたため、ロータリコネクタ50の設置スペースを容易に確保することができる。
サスペンションアームがアッパアーム5とロアアーム6とを有し、ロータリコネクタ50の回転軸52が、アッパアーム5の揺動軸と略同軸上に配置されたため、路面からの飛散物によるロータリコネクタ50の破損を防止することができる。
第2モータ側給電線42が、ロータリコネクタ50から車幅方向外向き且つ下方に延びているため、別途取付部を必要とすることなく、必要十分な給電線を確保することができる。
ナックル部材7のIWM20よりも前側領域に連結されたタイロッド10を有し、ロータリコネクタ50が、IWM20に対してタイロッド10と反対側の後側領域に配置されているため、第2モータ側給電線42とタイロッド10との干渉を回避することができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、FR車の前輪にIWMを装着した例を説明したが、FF車の後輪にIWMを装着しても良い。また、IWMとして、SRモータの例を説明したが、少なくとも、三相誘導モータであれば良く、PMモータを採用しても良い。
2〕前記実施例においては、ダブルウィッシュボーン型サスペンションの例を説明したが、少なくとも、上部支持部材と下部支持部材が存在すれば良く、ストラット型サスペンション等に適用しても良い。
3〕前記実施例においては、インナロータタイプのIWMについて説明したが、アウタロータタイプのIWMに適用しても良い。
この場合、各相のコイルの取出部を固定部であるリッドに形成する。
〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態や各実施形態を組み合わせた形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
1 前輪
4b ホイールハウス
5 アッパアーム
6 ロアアーム
7 ナックル部材
12 リム
20 IWM
41 第1モータ側給電線
42 2モータ側給電線
43 車体側給電線
50 ロータリコネクタ
52 回転軸
D インホイールモータ駆動装置

Claims (5)

  1. 車輪を回転可能に支持するナックル部材と、このナックル部材を上下方向に延びるキングピン軸回りに回動可能に保持すると共に車体に対して前後方向に延びる揺動軸回りに揺動可能に支持されたサスペンションアームと、前記車輪のリムの内周側空間に設けられ且つホイールハウスの内壁部から延びた給電線を介して給電されるインホイールモータとを備えたインホイールモータ駆動装置において、
    前記サスペンションアームは上部支持部材と下部支持部材とで構成され、
    前記サスペンションアームを車体に取り付けるサブフレームを設け、
    前記給電線の途中部に、前後方向に延びた回動軸を有すると共に前記上部支持部材による前記揺動軸回りの揺動に起因した変位を吸収する回転接点機構を設け、
    前記回転接点機構は、前記上部支持部材の揺動軸と略同軸上において前記サブフレームに立設された支持部に支持され、
    前記給電線は、前記インホイールモータのコイルの取出部から前記回転接点機構に延びるモータ側給電線とを含み、
    前記モータ側給電線は、他の取付部に固定することなく前記インホイールモータと前記回転接点機構とによって支持されたことを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
  2. 前記回転接点機構の回動軸が、前記サスペンションアームの揺動軸と略同軸上に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記サスペンションアームが上部支持部材と下部支持部材とを有し、
    前記回転接点機構の回動軸が、前記上部支持部材の揺動軸と略同軸上に配置されたことを特徴とする請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記給電線が、前記回転接点機構から車幅方向外向き且つ下方に延びることを特徴とする請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記ナックル部材の前記インホイールモータよりも前後方向一端側領域に連結されたタイロッドを有し、
    前記回転接点機構が、前記インホイールモータに対して前記タイロッドと前後方向他端側領域に配置されていることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載のインホイールモータ駆動装置。
JP2018097623A 2018-05-22 2018-05-22 インホイールモータ駆動装置 Active JP7190102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018097623A JP7190102B2 (ja) 2018-05-22 2018-05-22 インホイールモータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018097623A JP7190102B2 (ja) 2018-05-22 2018-05-22 インホイールモータ駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019202592A JP2019202592A (ja) 2019-11-28
JP7190102B2 true JP7190102B2 (ja) 2022-12-15

Family

ID=68725921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018097623A Active JP7190102B2 (ja) 2018-05-22 2018-05-22 インホイールモータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7190102B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013159224A (ja) 2012-02-06 2013-08-19 Nissan Motor Co Ltd 動力源一体式車輪のワイヤハーネス配索構造
JP2013166439A (ja) 2012-02-15 2013-08-29 Suzuki Motor Corp インホイールモータへの電力供給構造
WO2015001837A1 (ja) 2013-07-04 2015-01-08 日産自動車株式会社 インホイールモータ駆動車輪のモータ給電線配索構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013159224A (ja) 2012-02-06 2013-08-19 Nissan Motor Co Ltd 動力源一体式車輪のワイヤハーネス配索構造
JP2013166439A (ja) 2012-02-15 2013-08-29 Suzuki Motor Corp インホイールモータへの電力供給構造
WO2015001837A1 (ja) 2013-07-04 2015-01-08 日産自動車株式会社 インホイールモータ駆動車輪のモータ給電線配索構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019202592A (ja) 2019-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6071848B2 (ja) 電動車両
US20100155168A1 (en) Wheel-adjacent motor configuration
JP4728639B2 (ja) 電動車輪
JP5252840B2 (ja) 車輪駆動装置
WO2005097534A1 (ja) インホイールモータ搭載車輌
CN103153663A (zh) 双轮辙车辆的被电动驱动的车轴
CN101535078A (zh) 具有改进的载荷分布的车轮组件
JP2006240430A (ja) 車両駆動装置
CN106627102A (zh) 一种轮毂电机驱动装置
US20230234415A1 (en) Wheel module
TW201334992A (zh) 車輛馬達總成
CN115149678A (zh) 具有电动马达模块的车桥组件
WO2019225556A1 (ja) モータ、モータ付車両用動力装置、発電機および発電機付車輪用軸受
KR20140081351A (ko) 인휠 모터 어셈블리
CN206436815U (zh) 一种轮毂电机驱动装置
JP7190102B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP6423153B2 (ja) 電動式転舵装置搭載車両
JP7209860B2 (ja) 電気原動機を有する車両
CN104908580A (zh) 一种电动汽车轮边驱动装置及包括该轮边驱动装置的车辆
KR101331696B1 (ko) 인휠시스템용 차륜구동장치
JP7128437B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP6743446B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
CN212500646U (zh) 一种无人车线控底盘
JP2019194055A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2019194054A (ja) インホイールモータ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220121

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7190102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150