以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.調査システムの構成]
先ず、本実施形態に係る調査システムSの構成及び機能概要について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る調査システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、調査システムSは、センターサーバ1と、1又は複数の依頼者端末2と、複数のユーザ端末3とを備える。センターサーバ1と各ユーザ端末3とは、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
センターサーバ1は、複数のユーザによるグループチャットを可能とするチャットシステムを制御するとともに、そのグループチャットを利用したモニター調査を支援するためのサーバ装置である。例えば、センターサーバ1は、グループチャット用のチャットルームを生成し、そのチャットルームにいる何れかの参加者により入力された情報を受信して、その入力情報を他の参加者のユーザ端末3へ配信する。入力情報は、少なくともコメント(または発言等)を含んでもよい。センターサーバ1は、このグループチャットを進行する司会者(モデレータ)を演じるインターネットボットとしても機能する。例えば、センターサーバ1は、モニター調査の対象に関連する質問を参加者のユーザ端末3へ配信することにより、各参加者にコメントを促す。センターサーバ1は、参加者により入力されたコメント等の入力情報を記録して、モニター調査の結果として、レポート情報を作成する。本実施形態においては、所定の動画配信サイトにおいてオンデマンドで視聴可能な動画が、モニター調査の対象であるものとして説明する。しかしながら、モニター調査の対象となる事項は、例えば商品、サービス又はテレビ番組であってもよい。また、センターサーバ1は、調査システムSのウェブサイトを管理する。例えば、センターサーバ1は、依頼者端末2やユーザ端末3からの要求に応じてウェブページを送信する。
各依頼者端末2は、モニター調査の依頼者により利用される端末装置である。本実施形態において、依頼者は、上述した動画配信サイトの運営者であってもよい。依頼者端末2を利用することにより、依頼者は、モニター調査の対象の動画を指定したり、グループチャットで提示される質問を登録したりすることが可能であってもよい。また、依頼者端末2は、レポート情報を表示する。依頼者端末2の例として、パーソナルコンピュータ、タブレット式コンピュータ等が挙げられる。各依頼者端末2には、ウェブブラウザがインストールされてもよい。
各ユーザ端末3は、グループチャットに参加し得るユーザとして調査システムSに登録されているユーザにより利用される端末装置である。例えば、ユーザ端末3は、ユーザからの指示に基づき、動画配信サイトにある動画をストリーミング再生する。また、ユーザ端末3は、グループチャットにおいて、ユーザにより入力されたコメントを含む入力情報をセンターサーバ1へ送信したり、センターサーバ1から送信されてきた他の参加者のコメントを表示したりする。ユーザ端末3の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。各ユーザ端末3には、ウェブブラウザがインストールされてもよい。ユーザは、ウェブブラウザを通じて調査システムSを利用可能である。或いは、各ユーザ端末3には、調査システムSを利用するための専用のアプリケーションがインストールされてもよい。
図2は、モニター調査の流れの一例を示す図である。先ず、各ユーザは、グループチャットに参加するための事前エントリーを行う。例えば、ユーザは、ユーザ端末3で調査システムSのウェブサイトにアクセスする。このウェブサイトには、調査に参加するためのバナー広告等が表示される。ユーザがこの広告を選択すると、ユーザ端末3は、例えばグループチャットにエントリーするための必要事項を入力するためのウェブページを表示する。ここで、ユーザは、例えば視聴する動画、参加したいグループチャットの開催日時等を選択して、エントリーする。この事前エントリーにより、グループチャットの参加者数の上限が制御される。例えば参加者数の上限は、10人、50人、100人又は200人等であってもよい。動画ごとに、依頼者により指定された条件に合致するユーザのみがエントリー可能であってもよい。条件の例として、性別、年齢、住所地等が挙げられる。エントリー後、各ユーザは、動画配信サイトにて目的の動画を視聴する。同一の動画を視聴した複数のユーザは、決められた日時にチャットルームに集まって、グループチャットを行う。グループチャットでは、司会者により複数の質問が行われる。各ユーザは、各質問に関連して自由にコメントを入力する。このようなグループチャットが、各動画について複数回実施される。複数回実行されるグループチャット間で、司会者からの質問は同一である。それらのグループチャットの実施後、センターサーバ1は、グループチャットで参加者が入力したコメント等の情報を統合して、レポートを作成する。このとき、センターサーバ1は、後述するように、司会者からの質問ごとに統合を行う。
[1-2.センターサーバの構成]
次に、センターサーバ1の構成について、図3乃至図6を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るセンターサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、センターサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インターフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インターフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インターフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインターフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、会員DB14a、調査案件DB14b、チャット開催予定DB14c、エントリーユーザDB14d、チャットログDB14e等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。
図4は、データベースに記憶される内容の一例を示す図である。会員DB14aには、調査システムSのユーザに関する会員情報がユーザごとに記憶されている。具体的に、会員DB14aには、会員情報として、ユーザID、性別、生年月日、住所、電子メールアドレス等の情報が関連付けて記憶される。ユーザIDは、ユーザを識別するための識別情報である。
調査案件DB14bには、モニター調査の案件に関する案件情報が、案件ごとに記憶される。案件とは、例えばモニター調査の対象となる事項とグループチャットでの質問内容との組み合わせであってもよい。本実施形態において、調査対象となる事項は、特定の動画である。調査対象が同一であっても質問内容が異なる場合、それらは別々の調査案件である。図4に示すように、調査案件DB14bには、例えば案件ID、動画ID、調査期間、チャット回数、質問数、及び複数の質問情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。案件IDは、調査案件を識別する識別情報である。動画IDは、調査対象の動画を識別する識別情報である。調査期間は、複数のグループチャットが開催される期間を示す。チャット回数は、グループチャットが開催される回数を示す。チャット回数は少なくとも2回以上であってもよい。質問数は、グループチャットで提示される質問の数である。各質問情報は、質問に関する情報である。質問数に相当する数の質問情報が調査案件DB14bに記憶される。質問情報は、例えば、質問番号、質問を示す文字情報、及び受付時間を含んでもよい。質問番号は、対象の質問に付与された番号である。複数の質問に対して1から順番に番号が付与されてもよい。グループチャットにおいては、質問番号の順で複数の質問が順次提示されてもよい。受付時間は、参加者により入力された入力情報が、その参加者のユーザ端末3に表示された質問に関連する入力情報として受け付けられる期間の長さを示す。具体的に、対象の質問が表示されてから受付時間が経過するまでの間に入力された入力情報が、その質問に関連する入力情報として特定される。調査期間、チャット回数及び質問情報は、例えば依頼者により登録されてもよい。
図5は、グループチャットの流れの一例を示す図である。或る調査案件について、少なくとも質問1~質問4がある。質問1、2及び3それぞれの受付時間は3分である。質問4の受付時間は5分である。グループチャットが開始されると、各参加者のユーザ端末3は、質問1を表示する。それから3分間、参加者は質問1についてコメントする。次いで、各参加者のユーザ端末3は、質問2を表示する。それから3分間、参加者は質問2についてコメントする。更に、各参加者のユーザ端末3は、質問3を表示する。それから3分間、参加者は質問3についてコメントする。そして、各参加者のユーザ端末3は、質問4を表示する。それから5分間、参加者は質問3についてコメントする。
図4に戻り、チャット開催予定DB14cには、グループチャットの開催予定を示す開催予定情報が、グループチャットごとに記憶される。具体的に、チャット開催予定DB14cには、開催予定情報として、チャットID、開催日、開始時刻、案件ID、実施回等が互いに関連付けて記憶されてもよい。チャットIDは、対象のグループチャットを識別する識別情報である。開催日は、対象のグループチャットが開催される日付を示す。開始時刻は、対象のグループチャットが開始される時刻を示す。案件IDは、対象のグループチャットが、如何なる調査案件についてのチャットであるかを示す。実施回は、対象のグループチャットが、案件IDにより示される調査案件について何回目に開催されるチャットであるかを示す。グループチャットの開催予定は、例えば依頼者又は調査システムの管理者により決定されてもよい。或いは、センターサーバ1が、自動的に開催予定を決定して開催予定情報をチャット開催予定DB14cに登録してもよい。例えば、依頼者が、1又は複数の調査案件情報を登録する。センターサーバ1は、登録された調査案件情報に含まれる調査期間及びチャット回数に従って、各調査案件について複数回のグループチャットの開催予定を決定してもよい。このとき、センターサーバ1は、同一調査案件について、開催日及び開始時刻の少なくとも何れか一方が異なる開催予定を決定してもよい。これにより、対象の案件についてユーザがグループチャットに参加しやすくなる。互いに異なる調査案件間については、グループチャットが同時並行で実施されるように、開催予定が決定されてもよい。
図6は、グループチャットの開催予定の一例を示す図である。例えば、作品A~Eの動画についてグループチャットが開催されるとする。また、毎日16時及び22時にグループチャットが開始されるとする。先ず、12月30日には、作品A及びBについてグループチャットが開催される。作品Aについてのグループチャットは16時に開始され、作品Bについてのグループチャットは22時に開始される。以下同様である。12月31日には、作品C及びDについてグループチャットが開催される。1月1日には、作品E及びAについてグループチャットが開催される。1月2日には、作品B及びCについてグループチャットが開催される。1月3日には、作品D及びEについてグループチャットが開催される。こうして、各動画(各調査案件)について複数回グループチャットが実施される。
図4に戻り、エントリーユーザDB14dには、グループチャットに参加するとして事前エントリーしたユーザを示す情報が、グループチャットごとに記憶される。具体的に、エントリーユーザDB14dには、チャットIDとユーザリストとが互いに関連付けて記憶されてもよい。チャットIDは、対象のグループチャットを示す。ユーザリストは、事前エントリーしたユーザを示すユーザIDのリストである。
チャットログDB14eには、グループチャットにおいて参加者により入力されたコメント等の入力情報等に関するチャットログが、コメントが入力されるごとに記憶される。具体的に、チャットログDB14eには、チャットログとして、ログ番号、チャットID、案件ID、実施回、質問番号、入力日時、入力時経過時間、ユーザID、ユーザ属性、コメントを示す文字情報、評価情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。ログ番号は、チャットログを識別するシーケンス番号である。新しいチャットログがチャットログDB14eに記憶されるごとに、シーケンス番号が1増加してもよい。チャットIDは、対象のチャットログが、何れのグループチャットについてのチャットログであるかを示す。案件IDは、チャットIDにより示されるグループチャットが対応する調査案件を示す。実施回は、チャットIDにより示されるグループチャットが、案件IDにより示される調査案件について何回目のグループチャットであるかを示す。質問番号は、何番目の質問に対してコメントが入力されたかを示す。入力日時は、コメントが入力された日時を示す。入力時経過時間は、質問番号に対応する質問が表示されてからコメントが入力されるまでに経過した時間を示す。ユーザIDは、コメントを入力した参加者を示す。ユーザ属性は、コメントを入力した参加者の属性を示す。具体的に、ユーザ属性は、例えば性別、年代、住所地等のうち少なくとも何れか一つを示してもよい。評価情報は、参加者がコメントを入力したときに、案件IDにより特定される調査対象自体(動画)又は質問番号に対応する質問で言及されている事項(例えば動画の登場人物、ストーリー等)に対して、その参加者が付けた評価を示す。例えば、評価情報は、「ポジティブ」、「ニュートラル」及び「ネガティブ」の何れかを示してもよい。「ポジティブ」は、高い評価又は正の評価を示す。「ネガティブ」は、低い評価又は負の評価を示す。「ニュートラル」は、例えば「ポジティブ」と「ネガティブ」との中間の高さの評価であってもよいし、参加者が特定の評価を付けることを避ける場合に用いられる便宜上の評価であってもよい。
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、調査システムSに関する各種処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からインターネットNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部15は、ネットワークNWを介して依頼者端末2やユーザ端末3と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1-3.センターサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、図7乃至図11を用いて、センターサーバ1のシステム制御部11の機能概要について説明する。図7は、本実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図7に示すように、チャット予定消化部1101、質問出力制御部1102、入力情報受信部1103、チャットログ統合部1104、レポート出力部1105等として機能する。
[1-3-1.グループチャット]
チャット予定消化部1101は、各対象案件(または調査対象)について、それぞれ複数の参加者間で行われるグループチャットを複数回開催させる。例えば、チャット予定消化部1101は、チャット開催予定DB14cを参照して、予定された開催日及び開始時刻にグループチャットを開始させる。チャット予定消化部1101は、開始時刻の所定時間前(例えば10分前等)に、対象のグループチャットのチャットルームへの入場を許可する。このとき、チャット予定消化部1101は、エントリーユーザDB14dを参照して、事前エントリーしたユーザのみの入場を許可してもよい。
質問出力制御部1102は、同一の調査案件(または同一の調査対象)について実施される複数のグループチャットそれぞれにおいて、それらのチャット間で同一な複数の質問を、そのグループチャットの複数の参加者それぞれが利用する複数のユーザ端末3により出力させる。具体的に、質問出力制御部1102は、例えば現在実施しているグループチャットの開催予定情報に含まれる案件IDに基づいて、調査案件DB14bから、対象の調査案件の複数の質問情報を取得してもよい。質問出力制御部1102は、各質問情報に含まれる質問を各参加者のユーザ端末3へ送信することにより、ユーザ端末3により質問を出力させてもよい。これにより、複数のグループチャット間で同一な複数の質問が出力される。各質問は、例えばユーザ端末3の画面に表示されてもよい。複数のグループチャット間において、複数の質問の出力順は同一であってもよいし、異なってもよい。
質問出力制御部1102は、それら複数の質問において、前の質問がユーザ端末3により出力されてから時間を空けて次の質問をユーザ端末3により出力させてもよい。これにより、グループチャットの参加者が如何なる質問についてチャットするべきかが時間によって定められる。ここで、質問出力制御部1102は、前の質問が出力されてから所定の受付時間の経過後に次の質問をユーザ端末3により出力させてもよい。この受付時間は、同一の調査案件について実施される複数のグループチャット間で同一であってもよい。例えば、質問出力制御部1102は、或る質問をユーザ端末3へ送信した後、その質問に対応する質問情報に含まれる受付時間が経過した後、次の質問をユーザ端末3へ送信してもよい。或いは、質問出力制御部1102は、予め全質問をユーザ端末3に送信してもよい。その後、質問出力制御部1102は、受付時間に従って、質問を出力するタイミングが到来したことを示す通知を、質問ごとにユーザ端末3へ送信してもよい。質問出力制御部1102は、受付時間が残り何秒であるかを示すカウントダウンタイマーを、質問とともに各ユーザ端末3により出力させてもよい。
図8は、チャット画面の一例を示す図である。チャット画面は、グループチャットのチャットルームに入場した参加者のユーザ端末3により表示される画面である。例えば、質問出力制御部1102は、このチャット画面のウェブページのHTML文書をユーザ端末3へ送信してもよい。チャット画面のHTML文書は、例えば質問を表示したり、他の参加者のコメントを表示したり、タイマーを表示するためのスクリプトを含んでもよい。図8に示すように、チャット画面は、進行情報領域110、コメント表示領域120、コメント入力領域130、並びに送信ボタン140、150及び160を含む。進行情報領域110には、司会者からの質問111及びタイマー112が表示される。タイマー112は、受付時間の残り秒数を示すカウントダウンタイマーである。受付時間が経過する間、進行情報領域110に質問111が表示され、受付時間の残りが0秒になると、進行情報領域110には次の質問111が表示される。コメント表示領域120には、各参加者により入力されたコメント121が表示される。チャット画面を見ている参加者のコメント121は右側に表示され、他の参加者のコメント121は左側に表示されてもよい。各コメント121は、そのコメントとともに参加者により付けられた評価を認識可能な態様で表示されてもよい。その表示態様は、例えばコメントの背色であってもよい。コメント入力領域130は、コメントを入力するための領域である。コメント入力領域130には、現在入力中のコメントが表示される一方で、コメントの入力が完了して他の参加者へそのコメントが送信されると、入力されていたコメントは消去される。送信ボタン140、150及び160は、コメントの入力を完了させて、そのコメントを送信するためのボタンである。また、各送信ボタンは、そのボタンに対応する評価を入力するためのボタンでもある。送信ボタン140は、評価「ネガティブ」を入力するためのボタンである。送信ボタン150は、評価「ニュートラル」を入力するためのボタンである。送信ボタン160は、評価「ポジティブ」を入力するためのボタンである。各送信ボタンの表示態様(例えば色彩)と、その送信ボタンに対応する評価についてコメント表示領域120に表示されるコメントの表示態様(例えば背景色)とが同一であってもよい。
入力情報受信部1103は、質問出力制御部1102により出力された複数の質問それぞれについて、グループチャットの複数の参加者それぞれが利用する複数のユーザ端末3うち少なくとも一のユーザ端末3から、そのユーザ端末3を利用する参加者によりその質問に関連して入力された入力情報を受信する。入力情報はコメントを含んでもよい。グループチャットの各参加者は、各質問についてコメントを入力してよいし、入力しなくてもよい。また、各参加者は、一個の質問について複数のコメントを入力してもよい。
入力情報は、入力可能な複数の評価のうち参加者により入力された評価を更に含んでもよい。入力可能な複数の評価は、前述したように、「ポジティブ」、「ニュートラル」及び「ネガティブ」であってもよい。或いは、2種類の評価又は4種類以上の評価が入力可能であってもよい。図8に示したように、参加者が、チャット画面にコメントを入力して何れかの送信ボタンを押下すると、ユーザ端末3は、入力されたコメントを含む入力情報をセンターサーバ1へ送信する。このとき、入力情報には、押下されたボタンに対応する評価を示す評価情報が含まれる。
入力情報受信部1103は、ユーザ端末3から受信される入力情報ごとに、質問がユーザ端末3により出力されてからその入力情報が入力されるまでの入力時経過時間を取得してもよい。例えば、ユーザ端末3が、チャット画面において参加者にコメントが入力されて何れかの送信ボタンが選択されたとき、質問の表示が開始されてから経過した時間を、入力時経過時間として取得してもよい。そして、ユーザ端末3は、入力時経過時間を含む入力情報をセンターサーバ1へ送信してもよい。或いは、入力情報受信部1103が、ユーザ端末3に質問の表示を開始させてからそのユーザ端末3から入力情報を受信するまでの経過時間を、入力時経過時間として取得してもよい。
入力情報は、この入力情報が何れの質問に関連して入力された情報であるかを示す情報を含んでもよい。例えば、ユーザ端末3は、チャット画面において何れかの送信ボタンが押下されたときに進行情報領域110に表示されていた質問に対応する質問番号を、入力情報に含めてもよい。
入力情報受信部1103は、各ユーザ端末3から受信した入力情報を含むチャットログを、チャットログDB14eに記憶させる。このとき、入力情報受信部1103は、その入力情報が入力されたグループチャットのチャットID、そのグループチャットに対応する調査案件の案件ID等をチャットログに含めてもよい。
[1-3-2.レポートの提供]
チャットログ統合部1104は、モニター調査のレポートを出力するために、同一の調査案件について実施された複数のグループチャットで受信された入力情報を、質問ごとに統合する。提示される複数の質問は、複数のグループチャット間で同一であり、複数のグループチャットで入力されたコメントや評価等が質問ごとに統合されるので、モニター調査の依頼者は、調査結果を質問ごとに確認することができる。入力情報の統合は、例えば複数の入力情報を一つにまとめること、グループ化すること又は集計することであってもよい。
前述したように、入力情報を含むチャットログがチャットログDB14eに記憶される。チャットログ統合部1104は、チャットログに含まれる案件IDを参照することにより、同一の調査案件に対応する入力情報を特定してもよい。また、チャットログ統合部1104は、チャットログに含まれる質問番号を参照することにより、同一の質問に対応する入力情報を特定してもよい。チャットログに質問番号が含まれていることにより、チャットログ統合部1104は、複数の質問において、前の質問が出力されてから受付時間が経過するまでに入力された入力情報を、その質問に対して入力された入力情報として識別することになる。
入力情報の統合の一例として、チャットログ統合部1104は、依頼者端末2が調査結果のレポートを表示する際、質問ごとに、その質問に関連したコメントを依頼者端末2により表示させてもよい。これにより、依頼者は、質問ごとに定性的な情報を確認することができる。例えば、チャットログ統合部1104は、質問ごとにコメントをグループ化しておいてもよいし、同一の質問に対するコメントを依頼者端末2が検索可能なように、レポートを送信してもよい。
入力情報の統合の他の例として、チャットログ統合部1104は、質問ごとに、その質問に関連した入力情報の入力数を計算してもよい。これにより、依頼者は、質問ごとに、その質問についてチャットが盛り上がっていたか否かや、その盛り上がりの程度を確認することができる。入力数が多いほど、発言が活発に行われているので、盛り上がっている可能性が高い。例えば、チャットログ統合部1104は、コメントの入力数(またはコメント数)を計算してもよい。或いは、チャットログ統合部1104は、入力可能な複数の評価のうち少なくとも一の評価について、その評価の選択数(または評価数)を計算してもよい。例えば、チャットログ統合部1104は、評価「ポジティブ」の評価数と評価「ネガティブ」の評価数とを計算してもよい。これにより、依頼者は、その質問について、評価が高い方で又は低い方で参加者が盛り上がっていたかを確認することができる。或いは、チャットログ統合部1104は、評価「ポジティブ」及び評価「ネガティブ」の何れか一方のみの評価数を計算してもよい。
チャットログ統合部1104は、複数の質問それぞれについて、参加者のユーザ端末3から受信された入力情報を、入力時経過時間ごとに統合させてもよい。入力情報は、例えば1秒、3秒、5秒等の範囲の単位で統合されてもよい。チャットログ統合部1104は、チャットログに含まれる入力時経過時間を参照することにより、同一の入力時経過時間の範囲内に入力された入力情報を特定してもよい。例えば、チャットログ統合部1104は、依頼者端末2が調査結果のレポートを表示する際、入力時経過時間ごとに、その範囲内に入力されたコメントを依頼者端末2により表示させてもよい。また、チャットログ統合部1104は、入力情報の入力数を入力時経過時間ごとに計算してもよい。例えば、チャットログ統合部1104は、評価の選択数を入力時経過時間ごとに計算してもよい。これにより、依頼者は、質問が出力されてから経過する時間に従って、チャットの盛り上がりの変化を確認することができる。
図9は、評価数の統合の一例を示す図である。或る調査案件について、グループチャットが3回行われたとする。それらのグループチャットにおいて、互いに同一な質問1~4が順次行われた。各質問に対するコメントの受付時間もグループチャット間で同一である。図9において、グラフ210、220及び230は、それぞれグループチャットにおける質問1の開始からの経過時間と、「ポジティブ」及び「ネガティブ」それぞれの評価数と、の関係を示すグラフである。グラフ210は、1回目のグループチャットの結果を示し、グラフ220は、2回目のグループチャットの結果を示し、グラフ230は、3回目のグループチャットの結果を示す。質問1、2及び3それぞれのコメントの受付時間は3分である。質問4のコメントの受付時間は5分である。従って、質問1の開始から3分までのグラフは、質問1についての評価数を示す。3分から6分までのグラフは質問2についての評価数を示す。6分から9分までのグラフは質問3についての評価 数を示す。9分から14分までのグラフは質問4についての評価数を示す。グラフ300は、質問1の開始からの経過時間と、「ポジティブ」及び「ネガティブ」それぞれについて統合された評価数と、の関係を示すグラフである。チャットログ統合部1104は、3回分のグループチャットにおける評価数を、質問ごと且つ入力時経過時間ごとに計算することで、グラフ300に示すように評価数を統合する。
レポート出力部1105は、チャットログ統合部1104により統合された入力情報を示すレポート情報を出力する。例えば、レポート出力部1105は、対象の調査案件の依頼者の依頼者端末2に、レポート情報を送信してもよい。各調査案件について全てのグループチャットが終了した後、チャットログ統合部1104はチャットログを統合し、レポート出力部1105はレポート情報を生成してもよい。或いは、依頼者端末2からレポート情報の要求を受信したタイミングで、チャットログ統合部1104はチャットログを統合し、レポート出力部1105はレポート情報を生成してもよい。レポート情報は、例えばHTML文書であってもよいし、PDF(Portable Document Format)ファイルであってもよい。
レポート情報は、質問ごとに統合されたコメントを含んでもよい。ここで、レポート情報は、質問ごと且つ入力時経過時間ごとに統合されたコメントを含んでもよい。また、レポート情報は、質問ごとに統合されたコメント数又は評価数を含んでもよい。ここで、レポート情報は、質問ごと且つ入力時経過時間ごとに統合されたコメント数又は評価数を含んでもよい。より具体的に、レポート情報は、複数の質問それぞれについて、入力時経過時間と入力情報の入力数との関係を示す図を含むレポート情報を含んでもよい。この図は、例えばグラフであってもよい。
レポート出力部1105は、各質問について評価数を解析して、その解析結果をレポート情報に含めてもよい。例えば、レポート出力部1105は、「ポジティブ」及び「ネガティブ」それぞれについて評価数の極大値が出現する入力時経過時間を特定したり、それらの評価数の合計の極大値が出現する入力時経過時間を特定したりしてもよい。そして、レポート出力部1105は、質問が出力されてから評価数が最初に極大値となるまでの経過時間又は評価数が最大になるまでの経過時間を、質問に対する参加者からの反応の早さとして、レポート情報に含めてもよい。
図10は、レポート画面の一例を示す。レポート画面は、レポート情報を表示する画面である。この画面はウェブページであってもよい。図10に示すように、レポート画面は、グラフ410、コメント表示領域420、及び絞り込み条件領域430等を含んでもよい。グラフ410は、質問1の開始からの経過時間と統合された評価数との関係を示すグラフである。グラフ410は、グラフ411及び412を含む。グラフ411は、「ポジティブ」の評価数を示す。グラフ412は、「ネガティブ」の評価数を示す。グラフ411及び412は、例えば棒グラフ又は折れ線グラフ等であってもよい。グラフ410上には、各質問の表示開始タイミングを示す垂直線が描かれている。また、グラフ410上には、各評価数が、何れの質問に対する評価数であるかが示される。これにより、質問ごとに、入力時経過時間と評価数との関係が示される。コメント表示領域420には、参加者により入力された一又は複数のコメントが表示される。例えば、依頼者がマウスポインタ500を動かして、グラフ410内の何れかの場所をマウスオーバすると、コメント表示領域420には、そのときのマウスポインタ500の位置に対応する時間に入力されたコメントが表示される。コメントは、入力された順に上から下へ並べて表示されもよい。こうして、表示されるコメントを、評価数を確認しながら質問と入力時経過時間との組み合わせで絞り込むことで、依頼者は、参加者が盛り上がったとき又は盛り上がらなかったとき等のコメントを確認することができる。また、依頼者は、参加者がポジティブな方に盛り上がった又はネガティブな方に盛り上がったとき等のコメントを確認することができる。絞り込み条件領域430は、コメント表示領域420に表示されるコメントを絞り込むための条件を選択するための領域である。例えば、絞り込み条件領域430において、性別や年代等の、コメントの入力者の属性の選択が可能であってもよい。また、コメントが入力されたグループチャットの実施回の選択が可能であってもよい。また、「ポジティブ」、「ニュートラル」及び「ネガティブ」のうち、コメントとともに入力された評価の選択が可能であってもよい。また、絞り込み条件の選択に応じて、グラフ410が変化してもよい。例えば、グラフ410は、絞り込み条件を満たす参加者が選択した評価や、その条件を満たすグループチャットで参加者が選択した評価についてのみの評価数を示すように変化してもよい。
[1-3-3.受付時間の延長]
質問出力制御部1102は、グループチャットの複数の参加者のうち少なくとも一の参加者による入力情報の入力状況に基づいて、受付時間を延長してもよい。当初決められた受付時間では、コメントの入力が完了しない参加者が出てくるかもしれない。受付時間の延長により、そのような参加者が救済される。受付時間を延長すると、質問出力制御部1102は、延長された時間分、次の質問の出力を遅らせる。
例えば、質問出力制御部1102は、ユーザ端末3により質問が出力されてから予め定められた受付時間が経過する時点で所定数の参加者が入力情報を入力中である場合、そのグループチャットの参加者全員に対して受付時間を延長してもよい。例えば、チャット画面のコメント入力領域130に、入力されているコメント(またはコメントの一部)が表示されている状態で何れの送信ボタンも押下されていないとき、そのチャット画面を表示しているユーザ端末3の参加者は入力情報を入力中であると判定されてもよい。この判定は、ユーザ端末3が行ってもよい。受付時間が経過している時点で入力情報が入力中である場合、ユーザ端末3は、入力中を示すコメント入力中通知をセンターサーバ1へ送信してもよい。
質問出力制御部1102は、ユーザ端末3からのコメント入力中通知の受信数を、入力情報を入力中であるユーザ数として計算してもよい。質問出力制御部1102は、グループチャットの参加者数の所定割合(例えば5パーセント、10パーセント等)を、閾値として計算してもよい。そして、質問出力制御部1102は、入力情報を入力中であるユーザ数が閾値以上である場合、受付時間を延長してもよい。
延長時間は予め定められてもよい。また、延長回数の上限も予め定められてもよい。1回当たりの延長時間及び延長回数は全質問又は全調査案件で同一であってもよいし、質問ごと又は調査案件ごとに設定可能であってもよい。例えば、参加者の10パーセントが入力情報を入力中である場合に、受付時間が延長されるとする。また、受付時間が3分であり、延長時間が30秒であり、延長回数の上限が2回であるとする。この場合、最大1分受付時間が延長される。具体的に、質問が表示されてから3分が経過する時点で10パーセント以上の参加者が入力情報を入力中である場合、受付時間が30秒延長される。この延長時間の30が経過する時点で10パーセント以上の参加者が入力情報を入力中である場合、受付時間が更に30秒延長される。
図11(a)は、チャット画面における進行情報領域の表示例を示す。受付時間が延長されているとき、進行情報領域110には、質問111、タイマー112及び延長情報113が表示される。このときのタイマー112は延長時間を示してもよい。また、延長情報113は、受付時間が延長中であることを示す。
チャットログ統合部1104は、受付時間が延長された場合、予め定められた当初の受付時間と延長された受付時間との比に基づいて、受付時間が延長された参加者により入力された入力情報に関連付けられる入力時経過時間を、より短い入力時経過時間に変更してもよい。或る調査案件の或る質問について、或るグループチャットでは受付時間が延長された一方で、別のグループチャットでは受付時間が延長されなかった場合、入力情報を入力時経過時間ごとに統合すると、延長された時間の間のコメント数や評価数が、当初の受付時間の間のものと比較して極端に少なくなる場合がある。受付時間を延長したか否かの違いによるこうしたコメント数や評価数の変化は依頼者にとっては通常不要な情報と考えられる。また、コメントを入力するまでに要する時間が長いグループのチャットの盛り上がりの変化は、コメントを入力するまでに要する時間が短いグループのチャットの盛り上がりの変化よりも遅い可能性がある。そこで、受付時間の延長に応じて、入力時経過時間を実際の時間よりも短くすることで、グループチャット間での整合性を図ることができる。
チャットログ統合部1104は、例えば、当初の受付時間を、延長された受付時間で除算することにより、受付時間比率を計算してもよい。そして、チャットログ統合部1104は、入力時経過時間に受付時間比率を乗算することにより、各入力時経過時間を変更してもよい。これにより、受付時間が変更されたグループチャットの最も遅い入力時経過時間が、当初の受付時間と一致する。
本実施形態において、チャットログ統合部1104は、受付時間が延長されたグループチャットの全参加者が入力した入力情報それぞれについて、入力時経過時間を変更して、入力情報を入力時経過時間ごとに統合する。
図11(b)は、入力時経過時間の変更例を示す図である。図11(b)において、グラフ610は、一のグループチャットでの或る質問についての実際の入力時経過時間と評価数との関係を示すグラフである。例えば、当初の受付時間は3分であり、受付時間が1分延長された。従って、延長された受付時間は4分である。そのため、グラフ610は、入力時経過時間が0秒から4分までについての評価数を示す。グラフ620は、変更された入力時経過時間と評価数との関係を示すグラフである。入力された全評価に関連付けられる入力時経過時間は、それぞれ4分の3となる。従って、グラフ620は、入力時経過時間が0秒から3分までについての評価数を示す。
[1-4.調査システムの動作]
次に、調査システムSの動作について、図12乃至図17を用いて説明する。システム制御部11は、サーバプログラムに含まれるプログラムコードに従って、図12乃至図14、及び図17に示す処理を実行する。
図12は、センターサーバ1のシステム制御部11によるチャット予定消化処理の一例を示すフローチャートである。例えば、調査システムSの管理者がサーバプログラムを起動させることに従って、システム制御部11がチャット予定消化処理を開始してもよい。
図12に示すように、チャット予定消化部1101は、チャット開催予定DB14cを参照して、開催予定のグループチャットのうち、今日が開催日であり且つ現在時刻が開始時刻の所定時間前(例えば10分前等)であるグループチャットがあるか否かを判定する(ステップS1)。今日が開催日であり且つ現在時刻が開始時刻の所定時間前であるグループチャットがある場合(ステップS1:YES)、チャット予定消化部1101は、入場処理を実行する(ステップS2)。例えば、センターサーバ1は、何れかのユーザ端末3から、対象のグループチャットのチャットルームへの入場要求を受信する。例えば、対象のグループチャットに事前エントリーしたユーザに対して、センターサーバ1は、チャットルームに入場するためのリンクを含む電子メールを予め送信してもよい。或いは、ユーザが、調査システムSのウェブサイトの所定のウェブページをユーザ端末3に表示させると、そのウェブページに、そのユーザが入場可能なチャットルームに入場するためのリンクが表示されてもよい。ユーザがそのリンクを選択すると、ユーザ端末3は、選択されたリンクのURLに従って、センターサーバ1へ入場要求を送信する。入場要求は、例えばそのユーザのユーザID、及びそのユーザが参加したいグループチャットのチャットID等を含んでもよい。チャット予定消化部1101は、入場要求に含まれるチャットIDに関連付けてエントリーユーザDB14dに記憶されているユーザリストを参照して、そのユーザが事前エントリーしたユーザであるか否かを判定する。チャット予定消化部1101は、事前エントリーしたユーザのみチャットルームへの入場を許可し、対象のグループチャットの参加者テーブルに、入場するユーザのユーザID、及びそのユーザのユーザ端末3のIPアドレス等を記憶させる。チャット予定消化部1101は、入場を許可したユーザのユーザ端末3へ、チャット画面のウェブページを送信する。このとき、チャット予定消化部1101は、残り何分でグループチャットが開始するかを示すメッセージをユーザ端末3へ送信してもよい。これに応じて、ユーザ端末3は、チャット画面の進行情報領域110にそのメッセージを表示する。
次いで、チャット予定消化部1101は、対象のグループチャットの開始時刻が到来したか否かを判定する(ステップS3)。開始時刻が到来していない場合(ステップS3:NO)、チャット予定消化部1101は、入場処理を実行する(ステップS2)。一方、開始時刻が到来した場合(ステップS3:YES)、チャット予定消化部1101は、所定時間(例えば2分等)、アイスブレイクを実行する(ステップS3)。例えば、チャット予定消化部1101は、あいさつや、各参加者の緊張をほぐすための様々なメッセージ等を、対象のグループチャットの全参加者のユーザ端末3へ送信する。各ユーザ端末3は、センターサーバ1からのメッセージをチャット画面の進行情報領域110に表示する。このとき、各参加者は自由な発言が可能であってもよい。アイスブレイクが終了すると、チャット予定消化部1101は、チャット処理を実行する(ステップS5)。
図13は、センターサーバ1のシステム制御部11によるチャット処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、質問出力制御部1102は、質問番号iを1に設定する(ステップS101)。次いで、質問出力制御部1102は、延長回数nを0に設定する(ステップS102)。次いで、質問出力制御部1102は、調査案件DB14bから、対象の調査案件の質問情報のうち、質問iの質問情報を取得する(ステップS103)。次いで、質問出力制御部1102は、コメント入力の制限時間を、取得された質問情報に含まれる受付時間に設定する(ステップS104)。次いで、質問出力制御部1102は、参加者テーブルを参照して、全参加者のユーザ端末3へ、質問情報に含まれる質問i、質問番号及び制限時間を送信する(ステップS105)。これに応じて、各ユーザ端末3は、質問iをチャット画面の進行情報領域110に表示するとともに、その制限時間から、タイマー112によるカウントダウンを開始させる。次いで、質問出力制御部1102は、経過時間の計時を開始する(ステップS106)。
次いで、入力情報受信部1103は、対象のグループチャットの何れかの参加者のユーザ端末3から入力情報を受信したか否かを判定する(ステップS107)。入力情報を受信した場合(ステップS107:YES)、入力情報受信部1103は、チャットログを記憶させる(ステップS108)。例えば、入力情報受信部1103は、対象のグループチャットに対応する調査案件の案件ID、実施回を、チャット開催予定DB14cから取得する。また、入力情報受信部1103は、入力情報を送信してきた参加者の性別及び生年月日等のユーザ属性を取得する。入力情報受信部1103は、生年月日から年代を特定する。入力情報受信部1103は、入力情報、案件ID、実施回、ユーザ属性及び新しいログ番号等を含むチャットログを生成し、これをチャットログDB14eに記憶させる。
次いで、入力情報受信部1103は、受信された入力情報に含まれるコメント及び評価情報を、対象のグループチャットの全参加者のユーザ端末3へ送信する(ステップS109)。各ユーザ端末3は、センターサーバ1から送信されてきたコメントを、評価情報に応じた表示態様でコメント表示領域120に表示させる。
ステップS109の後、又は何れのユーザ端末3からも入力情報を受信しなかった場合(ステップS107:NO)、質問出力制御部1102は、経過時間計時開始から制限時間が経過したか否かを判定する(ステップS110)。制限時間が経過していない場合(ステップS110:NO)、処理はステップS107進む。一方、制限時間が経過した場合(ステップS110:YES)、質問出力制御部1102は、延長回数nが、延長回数の上限未満であるか否かを判定する(ステップS111)。延長回数nが上限未満である場合(ステップS111:YES)、質問出力制御部1102は、例えば数秒間待機して、その間に少なくとも一の参加者のユーザ端末3からセンターサーバ1へコメント入力中通知が送信されてきた場合、そのコメント入力中通知を受信する(ステップS112)。次いで、質問出力制御部1102は、コメント入力中通知を送信してきた参加者の人数を、コメント入力中の参加者の人数として計算する。そして、質問出力制御部1102は、全参加者に対するコメント入力中の参加者の割合を計算する(ステップS113)。次いで、質問出力制御部1102は、計算された割合が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS114)。割合が閾値以上である場合(ステップS114:YES)、質問出力制御部1102は、延長回数を1増加させる(ステップS115)。次いで、質問出力制御部1102は、制限時間を、予め定められた延長時間に設定する(ステップS116)。次いで、質問出力制御部1102は、全参加者のユーザ端末3へ延長時間を送信して(ステップS117)、処理はステップS106に進む。各ユーザ端末3は、タイマー112により延長時間を表示させる。
延長回数nが上限未満ではない場合(S111:NO)、又は割合が閾値以上ではない場合(ステップS114:NO)、チャットログ統合部1104は、経過時間変更処理を実行する(ステップS118)。
図14は、センターサーバ1のシステム制御部11による経過時間変更処理の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、チャットログ統合部1104は、延長回数nが0よりも大きいか否かを判定する(ステップS201)。延長回数nが0よりも大きい場合(ステップS201:YES)、チャットログ統合部1104は、受付時間比率を計算する(ステップS202)。例えば、チャットログ統合部1104は、1回当たりの延長時間に延長回数nを乗算して、総延長時間を計算する。チャットログ統合部1104は、総延長時間を質問iの受付時間に加算して、延長受付時間を計算する。そして、チャットログ統合部1104は、質問iの受付時間を延長受付時間で除算して、受付時間比率を計算する。次いで、チャットログ統合部1104は、入力時経過時間を変更する(ステップS203)。例えば、チャットログ統合部1104は、チャットログDB14eから、対象のグループチャットのチャットIDを含むチャットログのうち、質問番号iを含むチャットログを全て検索する。チャットログ統合部1104は、検索された各チャットログに含まれる入力時経過時間に受付時間比率を乗算することにより、新しい入力時経過時間を計算する。そして、チャットログ統合部1104は、検索された各チャットログ入力時経過時間を、新しい入力時経過時間で書き換える。ステップS203の終了後、又は延長回数nが0である場合(ステップS201:NO)、経過時間変更処理は終了する。
図13に戻り、経過時間変更処理が終了すると、質問出力制御部1102は、調査案件DB14bから、対象のグループチャットに対応する調査案件の質問数を取得する。質問出力制御部1102は、質問番号iが質問数未満であるか否かを判定する(ステップS119)。質問番号iが質問数未満である場合(ステップS119:YES)、質問出力制御部1102は質問番号iを1増加させて(ステップS120)、処理はステップS102に進む。一方、質問番号iが質問数未満ではない場合(ステップS119:NO)、チャット処理は終了する。
図12に戻り、チャット処理が終了すると、チャット予定消化部1101は、退場処理を実行する(ステップS6)。例えば、チャット予定消化部1101は、グループチャットの終了を示すメッセージを、全参加者のユーザのユーザ端末3へ送信してもよい。これに応じて、各ユーザ端末3は、チャット画面の進行情報領域110にそのメッセージを表示する。メッセージの表示を受けて、各参加者は、チャットルームから退場する操作を行う。所定時間が経過してもまだチャットルームに残っている参加者がいる場合、チャット予定消化部1101は、それらの参加者を強制的に退場させてもよい。
ステップS6の後、又は、今日が開催日であり且つ現在時刻が開始時刻の所定時間前であるグループチャットがない場合(ステップS1:NO)、チャット予定消化部1101は、調査システムSの管理者からサーバプログラムの終了が指示されたか否かを判定する(ステップS7)。サーバプログラムの終了が指示されていない場合(ステップS7:NO)、処理はステップS1に進む。一方、サーバプログラムの終了が指示された場合(ステップS7:YES)、チャット予定消化処理は終了する。
図15及び図16は、ユーザ端末3のCPUによる端末処理の一例を示すフローチャートである。例えば、参加者がグループチャットのチャットルームに入場すると、その参加者のユーザ端末3は、チャット画面のウェブページを表示する。ユーザ端末3は、例えばこのウェブページのHTML文書に含まれるスクリプトに従って、端末処理を実行する。
図15に示すように、ユーザ端末3は、センターサーバ1から質問、質問番号及び受付時間を受信したか否かを判定する(ステップS301)。質問、質問番号及び受付時間を受信した場合(ステップS301:YES)、ユーザ端末3は、受信された質問を、チャット画面の進行情報領域110に表示する(ステップS302)。また、ユーザ端末3は、タイマー112の時間を、受信された受付時間に設定する(ステップS303)。次いで、ユーザ端末3は、タイマー112の時間のカウントダウンを開始させる(ステップS304)。カウントダウンが開始すると、ユーザ端末3は、端末処理と並行して、タイマー112の時間を1秒ごとに減算する。
質問、質問番号及び受付時間を受信していない場合(ステップS301:NO)、ユーザ端末3は、ユーザにより何れかの送信ボタンが押下されたことによりコメントの入力が完了したか否かを判定する(ステップS305)。コメントの入力が完了した場合(ステップS305:YES)、ユーザ端末3は、タイマー112の時間のカウントダウン開始からの経過時間を、入力時経過時間として取得する(ステップS306)。次いで、ユーザ端末3は、入力されたコメント、押下された送信ボタンに対応する評価情報、そのユーザ端末3を利用するユーザのユーザID、そのユーザが参加しているグループチャットのチャットID、センターサーバ1から受信した最新の質問番号、及び入力時経過時間等を含む入力情報を、センターサーバ1へ送信する(ステップS307)。
コメントの入力が完了していない場合(ステップS305:NO)、ユーザ端末3は、センターサーバ1からコメントを受信したか否かを判定する(ステップS308)。コメントを受信した場合(ステップS308:YES)、ユーザ端末3は、受信したコメントを、チャット画面のコメント表示領域120に表示する(ステップS309)。
コメントを受信していない場合(ステップS308:NO)、ユーザ端末3は、図16に示すように、タイマー112の時間が0になったか否かを判定する(ステップS310)。タイマー112の時間が0になった場合(ステップS310:YES)、ユーザ端末3は、コメントが入力中であるか否かを判定する(ステップS311)。コメントが入力中である場合(ステップS311:YES)、ユーザ端末3は、コメント入力中通知をセンターサーバ1へ送信する(ステップS312)。
タイマー112の時間が0になっていない場合(ステップS310:NO)、ユーザ端末3は、センターサーバ1から延長時間を受信したか否かを判定する(ステップS313)。延長時間を受信した場合(ステップS313:YES)、ユーザ端末3は、タイマー112の時間を延長時間に設定する(ステップS314)。次いで、ユーザ端末3は、タイマー112の時間のカウントダウンを開始させる(ステップS315)。
延長時間を受信していない場合(ステップS313:NO)、ユーザ端末3は、センターサーバ1から質問以外のメッセージを受信したか否かを判定する(ステップS316)。メッセージを受信した場合(ステップS316:YES)、ユーザ端末3は、受信されたメッセージを、チャット画面の進行情報領域110に表示する(ステップS317)。
メッセージを受信しなかった場合(ステップS316:NO)、コメントが入力中ではない場合(ステップS311:NO)、又はステップS304、S307、S309、S312、S315若しくはS317の後、ユーザ端末3は、ユーザがチャットルームからの退出の操作を行ったか否かを判定する(ステップS318)。ユーザが退出しない場合(ステップS318:NO)、処理はステップS301に進む。一方、ユーザが退出する場合(ステップS318:YES)、端末処理は終了する。
図17は、センターサーバ1のシステム制御部11によるレポート情報提供処理の一例を示すフローチャートである。例えば、依頼者が、依頼者端末2を操作して、レポート情報を見たい調査案件を指定する。これに応じて、依頼者端末2は、指定された調査案件の案件IDを含むレポート情報要求を、センターサーバ1へ送信する。システム制御部11は、このレポート情報要求を受信したときにレポート情報提供処理を実行してもよい。
図17に示すように、チャットログ統合部1104は、受信されたレポート情報要求から対象の調査案件の案件IDを取得する。そして、チャットログ統合部1104は、質問番号を1に設定する(ステップS401)。次いで、チャットログ統合部1104は、時間tを0秒に設定する。次いで、チャットログ統合部1104は、チャットログDB14eから、対象の調査案件の案件ID及び質問番号iを含むチャットログのうち、t秒からt+4秒までの範囲内の入力時経過時間を含むチャットログを取得する(ステップS403)。次いで、チャットログ統合部1104は、評価数を計算する(ステップS404)。例えば、チャットログ統合部1104は、取得されたチャットログの中から、評価情報が「ポジティブ」を示すチャットログを抽出する。チャットログ統合部1104は、抽出されたチャットログの数を、「ポジティブ」の評価数として計算する。また、チャットログ統合部1104は、取得されたチャットログの中から、評価情報が「ネガティブ」を示すチャットログを抽出する。チャットログ統合部1104は、抽出されたチャットログの数を、「ネガティブ」の評価数として計算する。そして、チャットログ統合部1104は、「ポジティブ」及び「ネガティブ」それぞれの評価数を、質問番号i及び時間tに関連付ける。次いで、チャットログ統合部1104は、時間tを5秒増加させる(ステップS405)。次いで、チャットログ統合部1104は、対象の調査案件の案件IDに関連付けて調査案件DB14bに記憶されている質問情報のうち、質問iの質問情報を取得する。チャットログ統合部1104は、取得された質問情報から受付時間を取得する。チャットログ統合部1104は、時間tが受付時間未満であるか否かを判定する(ステップS406)。時間tが受付時間未満である場合(ステップS406:YES)、処理はステップS403に進む。一方、時間tが受付時間未満ではない場合(ステップS406:NO)、チャットログ統合部1104は、対象の調査案件の案件IDに関連付けて調査案件DB14bに記憶されている質問数を取得する。チャットログ統合部1104は、質問番号iが質問数未満であるか否かを判定する(ステップS407)。質問番号iが質問数未満である場合(ステップS407:YES)、チャットログ統合部1104は、質問番号iを1増加させて(ステップS408)、処理はステップS402に進む。
一方、質問番号iが質問数未満ではない場合(ステップS407:NO)、チャットログ統合部1104は、レポート画面のグラフ410を描画するためのスクリプトを生成する(ステップS409)。このスクリプトは、依頼者端末2により実行されることになる。例えば、チャットログ統合部1104は、質問と入力時経過時間との組み合わせごとに、「ポジティブ」及び「ネガティブ」それぞれの評価数に応じた長さの矩形を描画するための関数呼び出しを記述する。チャットログ統合部1104は、それらの矩形が質問順及び入力時経過時間の順に並ぶように、各矩形の座標を指定する。なお、センターサーバ1自身が、グラフ410の画像を生成してもよい。
次いで、レポート出力部1105は、レポート画面のウェブページのHTML文書を生成する。このとき、レポート出力部1105は、このHTML文書に、生成されたスクリプトを含める。そして、レポート出力部1105は、生成されたHTML文書を依頼者端末2へ送信する(ステップS410)。HTML文書を受信した依頼者端末2は、レポート画面を表示する。このとき、依頼者端末2は、HTML文書に含まれるスクリプトに従って、グラフ410を描画する。レポート画面の表示中、依頼者は、必要に応じて絞り込み条件領域430から絞り込み条件を選択する。そして、依頼者は、グラフ410上の何れかの場所をマウスオーバする。これに応じて、依頼者端末2は、グラフ410においてマウスオーバされた箇所の座標と絞り込み条件とを含むコメント要求をセンターサーバ1へ送信する。
ステップS410の後、レポート出力部1105は、依頼者端末2からコメント要求を受信したか否かを判定する(ステップS411)。コメント要求を受信した場合(ステップS411:YES)、チャットログ統合部1104は、コメント要求に含まれる座標を、質問番号ri及び入力時経過時間rtに変換する(ステップS412)。次いで、チャットログ統合部1104は、チャットログDB14eから、対象の調査案件の案件ID及び質問番号riを含むチャットログのうち、rt秒からrt+4秒までの範囲内の入力時経過時間を含むチャットログを取得する(ステップS413)。このとき、チャットログ統合部1104は、絞り込み条件を満たすチャットログを取得する。次いで、チャットログ統合部1104は、取得された全チャットログに含まれるコメントを一つにまとめて、それらのコメントを依頼者端末2へ送信する(ステップS414)。このとき、チャットログ統合部1104は、各コメントについて、評価情報を関連付けてもよい。センターサーバ1から、まとめられたコメントを受信した依頼者端末2は、それらのコメントを、レポート画面のコメント表示領域420に表示する。このとき、依頼者端末2は、各コメントを、そのコメントに関連付けられた評価情報に対応する表示態様で表示する。
ステップS414の後、又はコメント要求を受信しなかった場合(ステップS411:NO)、レポート出力部1105は、依頼者端末2によるレポート画面の表示が終了するか否かを判定する(ステップS415)。レポート画面の表示が終了しない場合(ステップS415:NO)、処理はステップS411に進む。一方、レポート画面の表示が終了する場合、レポート情報提供処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、センターサーバ1が、それぞれ複数の参加者間で行われる複数のチャットそれぞれにおいて、それらのチャット間で同一な複数の質問を、複数の参加者それぞれが利用する複数のユーザ端末3により出力させる。また、センターサーバ1が、出力された複数の質問それぞれについて、複数のユーザ端末3のうち少なくとも一のユーザ端末3から、そのユーザ端末3を利用する参加者により質問に関連して入力された入力情報を受信する。また、センターサーバ1が、複数のチャットで受信された入力情報を、質問ごとに統合する。また、センターサーバ1が、統合された入力情報を示すレポート情報を出力する。従って、質問に関連性がある入力情報が統合された状態で提示される。そのため、参加者同士がリアルタイムでコミュニケーション可能な形式の調査を複数回実行して、それらの結果を整理して提供することができる。
ここで、センターサーバ1が、質問に関連したコメントを含む入力情報を受信しもよい。この場合、参加者からの定性的な情報を整理して提供することができる。
また、センターサーバ1が、複数の質問において、前の質問が出力されてから時間を空けて次の質問を出力させてもよい。また、センターサーバ1が、受信される入力情報ごとに、質問が出力されてから入力情報が入力されるまでの入力時経過時間を取得してもよい。また、センターサーバ1が、複数の質問それぞれについて、受信された入力情報を、入力時経過時間ごとに統合してもよい。この場合、質問ごとに時系列的に調査結果を整理して提供することができる。
また、センターサーバ1が、複数の質問それぞれについて、入力情報の入力数を、入力時経過時間ごとに計算してもよい。この場合、各質問についての参加者の時系列的な盛り上がりを示す情報を提供することができる。
ここで、センターサーバ1が、複数の評価のうち参加者により選択された評価を含む入力情報を受信してもよい。また、センターサーバ1が、複数の評価のうち少なくとも一の評価について、評価の選択数を入力時経過時間ごとに計算してもよい。この場合、特定の評価での参加者の時系列的な盛り上がりを示す情報を提供することができる。
また、センターサーバ1が、複数の質問それぞれについて、入力時経過時間と入力数との関係を示す図を含むレポート情報を出力してもよい。この場合、各質問についての参加者の時系列的な盛り上がりを視覚的に示すことができる。
また、センターサーバ1が、複数の質問において、前の質問が出力されてから所定の受付時間の経過後に次の質問を出力させてもよい。また、センターサーバ1が、前の質問が出力されてから受付時間が経過するまでに入力された入力情報を、前の質問に対して入力された入力情報として識別してもよい。この場合、参加者により情報が入力されたときの時間に応じて、その入力情報が何れの質問に関連する情報であるかが特定される。
また、センターサーバ1が、複数の参加者のうち少なくとも一の参加者による入力情報の入力状況に基づいて、受付時間を延長してもよい。この場合、情報の入力情状況に基づいて受付時間を延長することで、当初の受付時間の経過後に情報を入力するかもしれない参加者を救済することができる。従って、更なる入力情報を取得することができる。
ここで、センターサーバ1が、前の質問が出力されてから所定の受付時間が経過する時点で所定数以上の参加者が入力情報を入力中である場合、参加者全員に対して受付時間を延長してもよい。この場合、受付時間の延長により或る程度以上情報が入力される可能性がある場合にのみ受付時間が延長される。また、次の質問についてのグループチャットを、参加者全員に対して同じタイミングで開始させることができる。
また、当初の受付時間は、複数のチャット間で同一であってもよい。また、センターサーバ1が、当初の受付時間と延長された受付時間との比に基づいて、受付時間が延長された参加者により入力された入力情報に関連付けられる入力時経過時間を、より短い入力時経過時間に変更してもよい。この場合、受付時間が延長された参加者が情報を入力したときの入力時経過時間を受付時間の比に基づいて短くすることで、入力時経過時間で入力情報を統合したときに、最長の入力時経過時間をグループチャット間で合わせることができる。
[2.第2実施形態]
次に、図18を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態において、受付時間を延長する条件は、第1実施形態の場合と異なる。その他の点は、第1実施形態と同様であってもよい。
例えば、質問出力制御部1102は、ユーザ端末3により質問が出力されてから予め定められた受付時間が経過する時点で入力情報を入力中である参加者に対してのみ受付時間を延長してもよい。その他の参加者に対しての受付時間は延長されない。そのため、一時的に、グループチャットの参加者が、次の質問についてコメントする参加者と、前の質問についてコメントする参加者とに別れる場合がある。この間、次の質問について誰かが入力したコメントは他の参加者のチャット画面に表示される一方で、前の質問について入力されたコメントは他の参加者のチャット画面に表示されない。入力情報受信部1103は、前の質問について入力された入力情報、及び次の質問について入力された入力情報それぞれを受信してチャットログとして記憶させる。前の質問について受付時間が延長されたか否かにかかわらず、次の質問についての受付時間の終了タイミングは変わらない。
図18は、質問の表示タイミングと入力時経過時間の変更の一例を示す図である。例えば、質問1及び2それぞれの受付時間は3分であるとする。グループチャットの参加者X及びYについて、互いに同じタイミングでチャット画面に質問1が表示される。参加者Xは、質問1の表示開始から1分30秒後にコメントを入力した。一方、参加者Yは、質問1の表示開始から2分後にコメントを入力した。その後、参加者Yは、質問1の表示開始から3分後にコメントを入力しようとした。受付時間が経過する時点で参加者Yがコメントを入力中であるので、質問出力制御部1102は、例えば1分の延長時間を参加者Yに与える。その間、参加者Yのユーザ端末3は、質問1を表示したままである。一方、質問1の表示開始から3分経過時点でコメントを入力しようとしていなかった参加者Xのユーザ端末3は、質問1の表示開始から3分経過した時点で質問2を表示する。参加者Yは、質問1の表示開始から3分20秒後に、コメントの入力を完了させた。質問1の表示開始から4分経過した時点で、参加者Yのユーザ端末3は質問2を表示する。質問1の表示から6分経過後、参加者X及びYそれぞれのユーザ端末3は、質問3を表示する。すなわち、質問出力制御部1102は、参加者Xに対して、質問2について3分の受付時間を与え、参加者Yに対して、質問2についての2分の受付時間を与える。質問出力制御部1102は、受付時間を延長した時間分、次の質問についての受付時間を短縮させる。
チャットログ統合部1104は、受付時間が延長された参加者についての入力時経過時間を変更する。従って、チャットログ統合部1104は、参加者Xによるコメントの入力時経過時間は変更しない。その一方で、チャットログ統合部1104は、参加者Xによるコメント入力時間の2分及び3分20秒を、それぞれ1分30秒及び2分40秒に変更する。
以上説明したように、本実施形態によれば、受付時間が経過する時点で前の質問について特に情報を入力するつもりがない参加者は、受付時間の延長なしで、先に次の質問についての入力情報を入力することができる。