JP7188929B2 - 登録決済装置及び情報処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、登録決済装置及び情報処理プログラムに関する。
近年、POS(Point Of Sales)端末等に代表される登録決済装置においては、客自身が操作に介入するようにしたセルフタイプの機種が増えている。セルフタイプには、店員が買い上げる買上商品の登録のための登録操作を店員が行い、客は、当該買上商品に対する代金支払いのための決済操作を行うようにしたいわゆるセミセルフと、登録操作から決済操作までを客自身が行うようにしたいわゆるフルセルフとがある。現状では、セミセルフとして動作する登録決済装置とフルセルフとして動作する登録決済装置とがそれぞれ稼働している。
その一方で、1台でセミセルフとしてもフルセルフとしても動作するようにした登録決済装置が提案されている。しかし、セミセルフとして動作する場合には、店員の誰が買上商品の登録操作を行ったのかを明確にする必要がある。このため、事前に登録決済装置に店員の識別情報が入力されている必要がある。ところが、フルセルフとして動作する場合には、操作者が客であるため、店員の識別情報は不要となる。そこで、セミセルフからフルセルフに動作モードを切り替える際には、セミセルフの際に入力されていた店員の識別情報を無効にする必要がある。逆に、フルセルフからセミセルフに動作モードを切り替える際には、店員の識別情報を入力することが必須となる。
このように、セミセルフとフルセルフとの間で動作モードを切り替える場合には、一方の動作モードで制限されている事項を解除したり、新たに制限する事項を加えたりする場合がある。この点を考慮しなければ、セミセルフとフルセルフとの間で動作モードを簡易に切り替えることはできない。
特開2018-109932号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、セミセルフとフルセルフとの間で動作モードを簡易に切り替えることができる登録決済装置を提供しようとするものである。
一実施形態において、登録決済装置は、切替手段と、店員記憶部と、第1の更新手段と、第2の更新手段と、を備える。切替手段は、客が買い上げる買上商品の登録のための登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する代金支払いのための決済操作を客が行う第1の動作モードと、登録操作から決済操作までを客が行う第2の動作モードとを切り替える。店員記憶部は、登録操作を行う店員を識別する店員識別情報を記憶する。第1の更新手段は、切替手段により第1の動作モードから第2の動作モードへの切り替えが指示された場合、店員記憶部に記憶されている店員識別情報を特定の情報に更新する。第2の更新手段は、切替手段により第2の動作モードから第1の動作モードへの切り替えが指示された場合、店員識別情報の入力を待ち受け、入力手段を介して店員識別情報が入力されると、店員記憶部に記憶されている特定の情報を入力された店員識別情報に更新する。
登録決済装置の一実施形態であるPOS端末を含むPOSシステムの全体構成図。 図1に示すPOS端末の外観構成を概略的に示す斜視図。 図1に示すPOS端末の要部回路構成を示すブロック図。 図3に示すプロセッサが、情報処理プログラムに従って実行する主要な処理手順を示す流れ図。 図3に示すプロセッサが、情報処理プログラムに従って実行する主要な処理手順を示す流れ図。 図3に示すプロセッサが、情報処理プログラムに従って実行する主要な処理手順を示す流れ図。 図3に示すプロセッサが、情報処理プログラムに従って実行する主要な処理手順を示す流れ図。 図3に示すプロセッサが、情報処理プログラムに従って実行する主要な処理手順を示す流れ図。 図3に示すプロセッサが、情報処理プログラムに従って実行する主要な処理手順を示す流れ図。 キーボード画面の一例を示す模式図。 セミセルフからフルセルフへの切替確認画面の一例を示す模式図。 切替画面の一例を示す模式図。 レシートの一例を示す模式図。 フルセルフからセミセルフへの切替確認画面の一例を示す模式図。 指示画面の一例を示す模式図。 エラー画面の一例を示す模式図。
以下、セミセルフとフルセルフとの間で動作モードを簡易に切り替えることができる登録決済装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
なおこの実施形態は、コンビニエンスストア向けのPOSシステムのPOS端末を登録決済装置の一例とした場合である。
図1は、POSシステムの全体構成図である。POSシステムは、複数台のPOS端末100と店舗サーバ200とを、通信ネットワーク300で接続して構成されている。通信ネットワーク300は、無線であってもよいし有線であってもよい。通信ネットワーク300としては、典型的にはLAN(local area network)が用いられる。通信ネットワーク300としては、LANの他に、インターネット、VPN(virtual private network)、公衆通信網、移動体通信網などを、単独または適宜に組み合わせて用いることも可能である。
各POS端末100は、売場スペースSP1と店員のワークスペースSP2とを隔てるために店舗内に設けられた会計カウンタ400に設置されている。図1では、3台のPOS端末100が会計カウンタ400に設置された状態を示している。図示するように各POS端末100は、会計カウンタ400の長手方向に沿って、所定の間隔をあけて並べて設置されている。各POS端末100は、会計カウンタ400を挟んでワークスペースSP2の側に位置する店員と、売場スペースSP1の側に位置する客とによって操作される。
各POS端末100は、客が買い上げる買上商品の販売データを登録し、その登録された販売データを基に客が支払う代金を算出する機能と、代金の支払いを受けて客との商取引を決済する機能とを有する。このような機能は、周知のPOS端末が有する周知の機能であるので、詳細な説明は省略する。
店舗サーバ200は、店舗のバックヤードに設置されている。店舗サーバ200は、バックヤード以外のスペースに設置されていてもよい。店舗サーバ200は、通信ネットワーク300を介して各POS端末100で登録された各商品の販売データを収集する機能、収集した販売データを基に例えば商品別、時間帯別、客層別あるいは責任者別に買上商品の売上データを集計する機能等を有する。このような機能は、周知の店舗サーバが有する周知の機能であるので、詳細な説明は省略する。
なお、客層とは、性別と年代とで客の層を区分したものである。例えば男性20歳未満、男性20代~30代、男性40代~50代、男性60歳以上、女性20歳未満、女性20代~30代、女性40代~50代、女性60歳以上というように客層が区分される。POS端末100には、客層指示手段が設けられている。店員は、買上商品の決済に来た客を見て客層を判断し、客層指示手段を操作して、該当する客層を指示する。POS端末100では、買上商品の登録が終わる前に客層が指示されることにより、その買上商品の販売データが客層情報とともにPOS端末100から店舗サーバ200へと送信される。そして店舗サーバ200では、客層別に売上データが集計される。
責任者とは、買上商品の登録作業を行うためにPOS端末100に対してサインオンした店員のことである。店員がサインオンすることにより、POS端末100には、その店員の従業員番号が責任者番号として登録される。従業員番号は、店員を識別する店員識別情報の一例である。買上商品の販売データは、責任者番号とともにPOS端末100から店舗サーバ200へと送信される。そして店舗サーバ200では、責任者番号別に売上データが集計される。また、POS端末100から発行されるレシートには、責任者として登録された店員の氏名が印字される。
次に、POS端末100のハードウェア構成について、図2の外観斜視図及び図3の要部回路構成を示すブロック図を用いて説明する。POS端末100は、図2において右奥側がワークスペースSP2の方に向くように会計カウンタ400に設置される。換言すれば、POS端末100は、図2における左手前側が売場スペースSP1の方に向くように会計カウンタ400に設置される。すなわち、図2においては右奥側が店員側となり、左手前側が客側となる。そこで以下においては、図2における右奥側を店員側、左手前側を客側とそれぞれ称することとする。
POS端末100は、客側タッチパネル1、固定スキャナ2、自動釣銭機20、クレジットカードリーダ5、近接通信ユニット6、プリペイドカードリーダ/ライタ(プリペイドカードR/W)7、レシートプリンタ8、店員側タッチパネル9、サブタッチパネル10、キーボード11及びハンディスキャナ12を備える。
客側タッチパネル1は、図2に示すように客側に向けて設けられている。客側タッチパネル1は、客に対する情報提示のための画面を表示する。また客側タッチパネル1は、客による画面へのタッチ操作による指示を入力する。客側タッチパネル1は、第2の表示デバイスの一例である。
固定スキャナ2は、客側に向けられた読取窓2aを有する。固定スキャナ2は、読取窓2aの前に翳された商品を撮像した上で、当該商品に形成されたバーコードが表すバーコード情報を画像処理によって認識する。そして固定スキャナ2は、認識したバーコード情報を後述するプロセッサ14へと出力する。なお、固定スキャナ2は、レーザ光の反射を利用して光学的にバーコードを読み取るような他のタイプの周知のデバイスを利用することもできる。また固定スキャナ2は、商品を撮像して得た商品自体の画像からオブジェクト認識技術を利用して商品を特定する機能を備えるタイプの周知のデバイスを利用することもできる。
自動釣銭機20は、硬貨ユニット3と紙幣ユニット4とを含む。
硬貨ユニット3は、硬貨投入口3a、硬貨排出口3b及び硬貨トレイ3cを備える。硬貨投入口3aは、客側から硬貨を投入することが可能なように形成されている。硬貨ユニット3は、硬貨投入口3aから投入された硬貨を、その金額を計数しつつ、内部の収納庫に収容する。硬貨ユニット3は、収納庫に収容している硬貨を硬貨排出口3bを介して硬貨トレイ3cへと排出する。硬貨トレイ3cは、客側から硬貨を取り出すことが可能なように形成されている。
紙幣ユニット4は、紙幣投入口4a及び紙幣排出口4bを備える。紙幣投入口4aは、客側から紙幣を投入することが可能なように形成されている。紙幣ユニット4は、紙幣投入口4aから投入された紙幣を、その金額を計数しつつ、内部の収納庫に収容する。紙幣ユニット4は、収納庫に収容している紙幣を紙幣排出口4bから排出する。紙幣排出口4bは、排出された紙幣を、その一部を外部に露出させた状態で保持する。紙幣排出口4bは、上記のように保持している紙幣を客側から取り出すことが可能なように形成されている。
クレジットカードリーダ5は、スリット5aに沿ってスライドされるクレジットカードからカード情報を読み取る。クレジットカードリーダ5は、客側に位置する客がクレジットカードをスライドさせるのに好適なように、スリット5aを客側に向けて配置されている。
近接通信ユニット6は、客側に通信範囲を形成するように設けられている。近接通信ユニット6は、客側から近接された無線タグとの間で近接無線通信を行い、当該無線タグに記憶されたデータを取得する。また近接通信ユニット6は、上記の近接無線通信により、上記の無線タグに任意の情報を書き込む。
プリペイドカードリーダ/ライタ7は、スロット7aを備える。プリペイドカードリーダ/ライタ7は、スロット7aに挿入されたプリペイドカードに磁気記録されたカードデータを読み取る。またプリペイドカードリーダ/ライタ7は、スロット7aに挿入されたプリペイドカードに対して任意のデータを書き込む。
レシートプリンタ8は、レシート用紙に対してレシート画像をプリントする。レシートプリンタ8は、レシート画像をプリントしたレシート用紙をレシート排出口8aから外部へと排出する。レシート排出口8aから排出され、切断されたレシート用紙は、レシートとして客が受け取ることができる。
店員側タッチパネル9は、店員側に向けて設けられている。店員側タッチパネル9は、店員に対する情報提示のための画面を表示する。また店員側タッチパネル9は、店員による画面へのタッチ操作による指示を入力する。店員側タッチパネル9は、第1の表示デバイスの一例である。
サブタッチパネル10は、店員側に向けて設けられている。サブタッチパネル10は、店員に対する情報提示のための画面を表示する。またサブタッチパネル10は、店員による画面へのタッチ操作による指示を入力する。
キーボード11は、多数のキーを、店員側のワークスペースSP2に位置する店員による操作が簡易なように備える。キーボード11は、これらのキーの押下による店員の指示を入力する。
ハンディスキャナ12は、操作者の手に持って用いられ、読み取り口12aに対向されたバーコードを光学的に読み取る。ハンディスキャナ12は、通信ケーブル13を介してPOS端末100と接続されており、操作者は、店員側からだけでなく客側からも操作することができる。
図3に示すように、POS端末100は、図2にも示される要素に加えて、プロセッサ14、メイン記憶ユニット15、補助記憶ユニット16、ブザー17、通信ユニット18及び伝送路19を含む。そして図2にも示される各要素と、プロセッサ14、メイン記憶ユニット15、補助記憶ユニット16、ブザー17及び通信ユニット18とは、伝送路19に接続されている。
プロセッサ14、メイン記憶ユニット15及び補助記憶ユニット16は、伝送路19で接続されてPOS端末100を制御するための情報処理を実行するコンピュータを構成する。
プロセッサ14は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ14は、メイン記憶ユニット15及び補助記憶ユニット16に記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムなどの情報処理プログラムに基づいて、POS端末100の各種の機能を実現するべく、POS端末100の各部を制御する。
メイン記憶ユニット15は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メイン記憶ユニット15は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メイン記憶ユニット15は、不揮発性のメモリ領域では上記の情報処理プログラムを記憶する。またメイン記憶ユニット15は、プロセッサ14が各種の情報処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メイン記憶ユニット15は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ14によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶ユニット16は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット16は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)などである。補助記憶ユニット16は、プロセッサ14が各種の情報処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ14での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット16は、上記の情報処理プログラムを記憶する場合もある。
通信ユニット18は、プロセッサ14が通信ネットワーク300を介して店舗サーバ200などの任意の装置と各種データを授受するための通信処理を行う。通信ユニット18としては、通信ネットワーク300の通信方式に準じた周知のデバイスを用いることができる。
ブザー17は、プロセッサ14から与えられる駆動信号に従い警告音を発するように鳴動する。ブザー17は、駆動信号の種類に応じて異なる警告音を発するように鳴動する。ブザー17は、例えば間欠的に警告音を繰り返し発するように鳴動する。ブザー17は、例えば連続して警告音を発するように鳴動する。
伝送路19は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含む。伝送路19は、接続されている各部の間で授受されるデータ及び信号を伝送する。
POS端末100の基本ハードウェアとしては、例えば既存の別のPOS端末のものを用いることができる。このときにPOS端末100の譲渡は一般に、後述する情報処理について記述した情報処理プログラムがメイン記憶ユニット15または補助記憶ユニット16に記憶された状態にて行われる。しかし、上記の情報処理プログラムがメイン記憶ユニット15または補助記憶ユニット16に記憶されない状態のPOS端末100のハードウェアと情報処理プログラムとが個別に譲渡されてもよい。そして、メイン記憶ユニット15または補助記憶ユニット16に、POS端末100の管理者などの操作に応じて情報処理プログラムが書き込まれてもよい。情報処理プログラムの譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。
かかる構成のPOS端末100は、図2に示すように、店員側タッチパネル9、サブタッチパネル10及びキーボード11を店員側に向けて設けている。またPOS端末100は、客側タッチパネル1、固定スキャナ2の読取窓2a、硬貨ユニット3の硬貨投入口3aと硬貨排出口3b、紙幣ユニット4の紙幣投入口4aと紙幣排出口4b、クレジットカードリーダ5のスリット5a、近接通信ユニット6、プリペイドカードリーダ/ライタ7のスロット7a及びレシートプリンタ8のレシート排出口8aを客側に向けて設けている。ハンディスキャナ12は、ワークスペースSP2に位置する店員だけでなく売場スペースSP1に位置する客も取り扱いができる位置に置かれている。
そしてPOS端末100は、客が買い上げる登録のための登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する代金支払いのための決済操作を客が行う、いわゆるセミセルフとしての第1の動作モードと、前記登録操作から前記決済操作までを客が行う、フルセルフとしての第2の動作モードとを有している。以下では、第1の動作モードをセミセルフモードと称し、第2の動作モードをフルセルフモードと称することとする。
POS端末100の動作モードがセミセルフモードであるとき、会計カウンタ400を挟んでワークスペースSP2に位置する店員と売場スペースSP1に位置する客とが対峙する。そして店員は、店員側タッチパネル9、サブタッチパネル10、キーボード11及びハンディスキャナ12を用いて、登録操作を行う。客は、客側タッチパネル1、硬貨ユニット3、紙幣ユニット4、クレジットカードリーダ5、近接通信ユニット6及びプリペイドカードリーダ/ライタ7を用いて、決済操作を行う。
POS端末100の動作モードがフルセルフモードであるときには、売場スペースSP1に位置する客が、客側タッチパネル1、固定スキャナ2、及びハンディスキャナ12を用いて、自らが買い上げる買上商品の登録操作を行う。さらに客は、客側タッチパネル1、硬貨ユニット3、紙幣ユニット4、クレジットカードリーダ5、近接通信ユニット6及びプリペイドカードリーダ/ライタ7を用いて、決済操作を行う。このとき、会計カウンタ400を挟んでワークスペースSP2の側に店員が居る必要は無い。
さて、POS端末100は、セミセルフモードとフルセルフモードとを切り替えるための切替手段を有している。そしてPOS端末100は、セミセルフモードが選択されているのかフルセルフモードが選択されているのかを識別するために、モードフラグMFをメイン記憶ユニット15または補助記憶ユニット16で記憶している。POS端末100のプロセッサ14は、モードフラグMFが“0”に設定されているときにはセミセルフモードが選択されていると認識し、モードフラグMFが“1”に設定されているときにはフルセルフモードが選択されていると認識する。なお、この点に関しては、プロセッサ14は、モードフラグMFが“0”に設定されているときにはフルセルフモードが選択されていると認識し、モードフラグMFが“1”に設定されているときにはセミセルフモードが選択されていると認識してもよい。
次に、以上のように構成されたPOS端末100の動作について説明する。
プロセッサ14は、図示しない電源スイッチの投入等により電源がオンすると、メイン記憶ユニット15又は補助記憶ユニット16に記憶された情報処理プログラムに従って、以下に説明する情報処理を行う。
図4乃至図9は、電源がオンしたことに応じて、プロセッサ14が実行する情報処理の手順を示す流れ図である。この手順は、メイン記憶ユニット15または補助記憶ユニット16に記憶される情報処理プログラムにしたがったものである。なお、図4乃至図9に示すとともに以下に説明する情報処理の内容は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその情報処理の手順及び内容は特に限定されるものではない。
電源がオンすると、プロセッサ14は、Act1として前述したモードフラグMFを“0”に設定する。そしてプロセッサ14は、Act2としてサインオンを待ち受ける。POS端末100を操作して登録操作を行う店員は、登録操作の開始に先立ち、サインオン操作を行う。サインオン操作は、例えば、キーボード11に配置されている責任者キーを押下し、続いて当該店員のIDカードに表記されている店員識別情報、いわゆる従業員番号のバーコードをハンディスキャナ12で読み取る操作である。なお、サインオン操作はこれに限定されるものではない。周知のPOS端末で既に適用されているいかなるサインオン操作であってもよい。
プロセッサ14は、サインオン操作を検知すると、Act2においてYESと判定し、Act3へと進む。プロセッサ14は、Act3としてサインオン操作によって入力された従業員番号を責任者番号として責任者メモリに格納する。責任者メモリは、店員記憶部の一例である。責任者メモリは、メイン記憶ユニット15の揮発性のメモリ領域の一部に形成されている。責任者メモリは、補助記憶ユニット16に形成されていてもよい。
プロセッサ14は、Act4として自動責任者解除機能をオン、つまりは有効にする。自動責任者解除機能は、操作しない時間が一定時間経過すると、自動的にサインオフする機能である。自動責任者解除機能が有効になることによって、サインオンのまま放置状態となったPOS端末100を、第三者が不正に操作することを未然に防ぐことができる。
Act3及びAct4の処理を終えると、プロセッサ14は、Act5として商品リストをクリアする。商品リストは、買上商品として登録済みの商品のリストを示したデータである。商品リストは、メイン記憶ユニット15又は補助記憶ユニット16に記憶される。
プロセッサ14は、Act6として待機中画面を客側タッチパネル1に表示させる。待機中画面の内容は任意であってよいが、例えば広告を表した画面とすることが想定される。待機中画面は、買上商品の登録のための操作要素を含まない。
プロセッサ14は、Act7としてホーム画面を店員側タッチパネル9に表示させる。ホーム画面は、買上商品の登録のための操作を店員が行うための基本画面である。このとき、モードフラグMFが“1”、すなわち動作モードとしてセミセルフモードが選択されているので、ホーム画面は、セミセルフモードであることを示す画像を表示してもよい。店員は、このホーム画面上にて、あるいはこのホーム画面から遷移可能な別の画面にて、買上商品とする商品を指定するための操作を行うことができる。
プロセッサ14は、Act8としてキーボード画面をサブタッチパネル10に表示させる。キーボード画面は、複数のボタンを配列してなるソフトウェアキーボードを表した画面である。
図10は一例としてのキーボード画面SC1を示す図である。キーボード画面SC1は、ボタンBU1及びボタンBU2などの複数のボタンが配列されている。なお、符号は付していないが、ボタンBU1又はボタンBU2と同形状で示されるものも、いずれもボタンである。
これらのキーボード画面SC1上の各ボタンは、それぞれに機能が予め割り付けられる。切替ボタンBU3は、フルセルフモードへの切替を操作者が指示するための機能が割り当てられている。切替ボタンBU3には、その割り当てられた機能を示すために「セルフ切替」との文字列が表されている。他の各ボタンにも、それぞれに割り当てられた機能を示す文字列が表されるが、その文字列は図10においては図示を省略している。
プロセッサ14は、Act9として買上商品として登録する商品の指定がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、当該の指示がなされていないならばNOと判定し、Act10へと進む。プロセッサ14は、Act10として切替ボタンBU3がタッチされたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、切替ボタンBU3がタッチされたことを確認できないならばNOと判定し、Act9へと戻る。かくしてプロセッサ14は、Act9及びAct10において、商品の指定がなされるか、あるいは切替ボタンBU3がタッチされるのを待ち受ける。
なおプロセッサ14は、この待ち受け状態及び以降に説明する待ち受け状態においては、他の指示操作が行われたか否かの確認を行ってもよい。そしてプロセッサ14は、そのような指示操作が行われたことを確認したならば、その操作に応じた処理に移行する。またプロセッサ14は、この待ち受け状態において、操作しない時間が一定時間経過すると、自動責任者解除機能が有効になっているので、自動的にサインオフする。その場合、プロセッサ14は、Act2から処理をやり直すこととなる。
客は、買い上げる商品を売場からピックアップし、会計カウンタ400へと持ち込む。POS端末100を操作する店員は、売場スペースSP1側に位置した客に対してPOS端末100を挟んでワークスペースSO2側に位置する。店員は、客が会計カウンタ400へと持ち込んだ商品を買上商品として指定するための登録操作を、店員側タッチパネル9、キーボード11またはハンディスキャナ12を用いて行う。このときの店員の登録操作は、既存の別のPOS端末で行われているのと同様であってよい。プロセッサ14は、商品を買上商品として指定するための登録操作が行われたならばAct9においてYESと判定し、Act11へと進む。
なお、待機中画面は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための登録操作が客側タッチパネル1で行われることはない。またプロセッサ14は、固定スキャナ2での認識結果を買上商品の登録に用いない。つまりプロセッサ14は、店員による操作に応じて決済の対象となる取引の内容を判定するセミセルフモードにおいては、客側タッチパネル1及び固定スキャナ2を無効としている。このように客側タッチパネル1及び固定スキャナ2を無効としていることにより、客の操作によって買上商品としての登録が誤って行われることを防止できる。
プロセッサ14は、Act11として上記の操作により指定された商品を含むように商品リストを更新する。なお商品リストは、例えば商品を識別するための商品コードの一覧である。従ってプロセッサ14は、指定された商品を識別するための商品コードを商品リストに追加する。
プロセッサ14は、Act12として概略画面を客側タッチパネル1に表示させる。概略画面は、この時点での商品リストの内容に応じて買上商品の登録についての現況の概略を表した画面である。概略画面は例えば、直前に買上商品として登録された商品の商品名、単価及び数量、登録済みの商品に関して適用される割引額の総額、ならびに登録済みの商品に関しての合計金額などを表す。概略画面は、買上商品の登録のための操作要素を含まない。
プロセッサ14は、Act13として詳細画面を店員側タッチパネル9に表示させる。詳細画面は、この時点での商品リストの内容に応じて買上商品の登録についての現況の詳細を表した画面である。詳細画面は例えば、買上商品として登録された商品のそれぞれの商品名、単価及び数量のリスト、登録済みの商品に関して適用される割引額の総額、ならびに登録済みの商品に関しての合計金額などを表す。
プロセッサ14は、Act14として買上商品として登録する商品の指定がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、当該の指示がなされていないならばNOと判定し、Act15へと進む。プロセッサ14は、Act15として客層が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、客層が指示されたことを確認できないならばNOと判定し、Act14へと戻る。かくしてプロセッサ14は、Act14及びAct15において、商品の指定がなされるか、あるいは客層が指示されるのを待ち受ける。
店員は、客が会計カウンタ400へと複数の商品を持ち込んでいる場合には、2つ目以降の商品を買上商品として指定するための操作を、プロセッサ14がAct14及びAct15としての待ち受け状態にあるときに行う。プロセッサ14は、このような操作が行われたならばAct14においてYESと判定し、Act11~Act13の処理を前述と同様に実行する。これにより、客がレジカウンタへと持ち込んだ複数の商品がそれぞれ商品リストに追加されてゆく。なお、概略画面は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための操作が客側タッチパネル1で行われることはない。またプロセッサ14は、固定スキャナ2での認識結果を買上商品の登録に用いない。
店員は、客が会計カウンタ400へと持ち込んだ商品の全てを買上商品として指定し終えたならば、客の性別及び年代を推定し、客層を決定する。そして店員は、客層指示手段としてキーボード11に配置された客層別の客層キーの中から、決定した客層の客層キーを押下する。このように客層キーは、客の客層を指示するとともに、その客が買い上げる買上商品の登録終了を指示する。なお、客層指示手段は、客層キーの押下に限定されるものではない。例えばサブタッチパネル10に配列されている複数のボタンにそれぞれ客層の機能が割り付けられており、店員がこれら複数のボタンの中から該当する客層が割り付けられたボタンにタッチすることで、客層が指示されてもよい。
プロセッサ14は、客層キーの押下により客層が指示されたことを検知すると、Act15においてYESと判定し、図5のAct21へと進む。プロセッサ14は、Act21として客層メモリに、指示された客層を識別する客層コードを格納する。客層メモリは、客層記憶部の一例である。また、客層コードは、客層情報の一例である。客層メモリは、メイン記憶ユニット15の揮発性のメモリ領域の一部に形成されている。客層メモリは、補助記憶ユニット16に形成されていてもよい。
ここにプロセッサ14を主体とするコンピュータは、Act21の処理を実行することにより客層記憶手段の前半部を構成する。
プロセッサ14は、Act22として選択画面を客側タッチパネル1に表示させる。選択画面は、代金支払い方法を選択するための客による操作を受け付けるための画面である。例えば選択画面は、複数の代金支払い方法がそれぞれ関連付けられた複数のボタンを表す。なお、本実施形態においてPOS端末100は、代金支払い方法として、現金、クレジット、電子マネー及びプリペイドを選択的に用いることができることとする。このため選択画面には、現金、クレジット、電子マネー及びプリペイドがそれぞれ関連付けられた4つのボタンを含む。なお、電子マネー及びプリペイドについては、それぞれに属する複数の決済サービスが関連付けられた複数のボタンが含まれていてもよい。あるいはプロセッサ14は、電子マネー又はプリペイドが関連付けられたボタンがタッチされた場合に、その代金支払い方法に属する複数の決済サービスのそれぞれが関連付けられたボタンを表した下位の選択画面を客側タッチパネル1に表示させてもよい。
プロセッサ14は、Act23として代金支払い方法が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、代金支払い方法が指定されていないならばNOと判定し、Act24へと進む。プロセッサ14は、Act24として買上商品の登録へと戻るように指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、当該の指示がなされていなければNOと判定し、Act23へと戻る。かくしてプロセッサ14は、Act23及びAct24において、代金支払い方法が指定されるか、登録に戻るように指示されるのを待ち受ける。
客は、買上商品を追加したい場合などには、客側タッチパネル1での予め定められた操作により登録に戻るように指示する。当該操作は例えば、選択画面に表された戻るボタンへのタッチである。また店員は、登録が済んでいない買上商品がまだ残っていた場合などには、店員側タッチパネル9又はサブタッチパネル10での予め定められた操作により登録に戻るように指示する。当該操作は例えば、詳細画面又はキーボード画面に表された戻るボタンへのタッチである。プロセッサ14は、該当の操作が行われたことに応じてAct24においてYESと判定し、図4のAct12以降の処理を前述したのと同様にして実行する。
客は、買上商品の代金支払いに進むならば、選択画面における予め定められた操作によって、使用する代金支払い方法を指定する。当該操作は例えば、使用する代金支払い方法に関連付けられたものとして選択画面に表されたボタンへのタッチである。プロセッサ14は、当該操作が行われたことに応じてAct23においてYESと判定し、Act25へと進む。
プロセッサ14は、Act25として決済画面を客側タッチパネル1に表示させる。決済画面は、決済すべき金額を表すとともに、決済のための操作方法を案内する画面である。決済画面は、それぞれ複数の決済方法に対応付けられた複数種類が予め定められている。プロセッサ14は、指定された決済方法に対応付けられた決済画面を客側タッチパネル1に表示させる。そこでプロセッサ14は、決済画面を表示するに際して、商品リストに登録された買上商品の購買に対する決済金額を決定する。
プロセッサ14は、Act26として詳細画面を店員側タッチパネル9に表示させる。詳細画面は、Act13で表示させた詳細画面と同様な画面であってよい。ただしAct26で表示させる詳細画面は、客による決済が行われていることを表す画面とする。
プロセッサ14は、Act27として指定された決済方法に応じた決済デバイスを起動する。プロセッサ14は例えば、決済方法として現金が指定された場合には、自動釣銭機20の硬貨ユニット3及び紙幣ユニット4を起動する。プロセッサ14は例えば、決済方法としてクレジットが指定された場合には、クレジットカードリーダ5を起動する。プロセッサ14は例えば、決済方法として電子マネーが指定された場合には、近接通信ユニット6を起動する。プロセッサ14は例えば、決済方法としてプリペイドが指定された場合には、プリペイドカードリーダ/ライタ7を起動する。
プロセッサ14は、Act28として指定された決済方法に応じた決済操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサ14は例えば、決済方法として現金が指定された場合には、硬貨ユニット3及び紙幣ユニット4への硬貨及び紙幣の投入がなされた場合に、決済操作が行われたと認識する。プロセッサ14は例えば、決済方法としてクレジットが指定された場合には、クレジットカードリーダ5のスリット5aをクレジットカードがスライドされた場合に、決済操作が行われたと認識する。プロセッサ14は例えば、決済方法として電子マネーが指定された場合には、近接通信ユニット6に電子マネー用の無線タグが近接された場合に、決済操作が行われたと認識する。プロセッサ14は例えば、決済方法としてプリペイドが指定された場合には、プリペイドカードリーダ/ライタ7のスロット7aにプリペイドカードが挿入された場合に、決済操作が行われたと認識する。プロセッサ14は、決済操作が行われたと認識すると、Act28においてYESと判定し、Act29へと進む。
プロセッサ14は、Act29として決済処理を行う。プロセッサ14は具体的には、Act23において指定された決済方法に対し、Act28において受け付けた決済操作で入力されたデータを利用して、決済金額を決済するための処理を実行する。そしてこの決済処理において、プロセッサ14は、商品リストの内容に応じて買上商品の販売データを生成し、責任者メモリに記憶されている責任者番号と客層メモリに記憶されている客層コードとともに、通信ネットワーク300を介して店舗サーバ200へと送信する。このような決済処理は周知であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
決済処理を終えると、プロセッサ14は、Act30として、Act27において起動した決済デバイスを停止させる。またプロセッサ14は、Act31としてレシートプリンタ8を制御して、今回決済した取引の内容及び決済結果を表すレシート画像をレシート用紙にプリントしたレシートを発行する。
このとき、レシートには、取引日時、レジ番号等に加えて、責任者メモリに記憶されている責任者番号に対応した名称、つまりは当該責任者番号で識別される従業員の氏名が責任者欄に印字される。取引日時は、取引が行われた年月日と時刻とを示す。POS端末100は、図示しないが時計機能を備えており、プロセッサ14は、この時計機能によって計時されている日時を取引日時としてレシートに印字するように制御する。また、レジ番号は、各POS端末100を識別するために、POS端末100毎に割り当てられた固有の番号である。POS端末100は、例えばメイン記憶ユニット15又は補助記憶ユニット16において、予めレジ番号を記憶している。なお、レシートに印字されたデータは、そのまま電子ジャーナルファイルにも記録される。電子ジャーナルファイルは、補助記憶ユニット16に保存されている。
レシートを発行し終えると、プロセッサ14は、Act32として商品リストをクリアする。またプロセッサ14は、Act33として終了画面を客側タッチパネル1に表示させる。終了画面は、取引が完了したことを客に通知する画面である。
その後、プロセッサ14は、図4のAct6へと戻る。すなわちプロセッサ14は、客側タッチパネル1に待機中画面を表示させ、店員側タッチパネル9にホーム画面を表示させ、サブタッチパネル10にキーボード画面を表示させる。そしてプロセッサ14は、Act9及びAct10の待ち受け状態となる。
ところで店員は、セミセルフモードで動作しているPOS端末100をフルセルフモードへと切り替えることができる。ただし、セミセルフモードからフルセルフモードへの切り替えは、プロセッサ14が、Act9及びAct10の待ち受け状態にあるときに限られる。すなわち、責任者メモリに責任者番号が格納されている状態、つまりは責任者登録状態であり、且つ、商品リストがクリアされている状態、つまりは商品データ未入力の状態に限られる。
セミセルフモードで動作しているPOS端末100をフルセルフモードに切り替える場合、店員は、サブタッチパネル10に表示されているキーボード画面SC1に配置された切替ボタンBU3にタッチする。
Act9及びAct10の待ち受け状態にあるプロセッサ14は、切替ボタンBU3がタッチされたことを検知すると、Act10においてYESと判定し、図6のAct41へと進む。プロセッサ14は、Act41として店員側タッチパネル9に対して切替確認画面をポップアップ方式で表示させる。
図11は、一例としての切替確認画面SC2を示す図である。切替確認画面SC2には、セミセルフモードからフルセルフモードへと切り替えることを店員に確認するためのメッセージM1とともに、「はい」のボタンBU11と「いいえ」のボタンBU12とが表示されている。
切替確認画面SC2を確認した店員は、セミセルフモードからフルセルフモードへと切り替える場合には、「はい」ボタンBU11にタッチする。また店員は、セミセルフモードからフルセルフモードへと切り替えることを中止する場合には、「いいえ」ボタンBU12にタッチする。
店員側タッチパネル9に切替確認画面SC2を表示させたプロセッサ14は、Act42としてモード切替の実行が指令されたか否かを確認する。プロセッサ14は、切替確認画面SC2の「はい」ボタンBU11がタッチされた場合には、モード切替の実行が指令されたと判断する。その場合、プロセッサ14は、Act42においてYESと判定し、Act43へと進む。
プロセッサ14は、Act43として切替条件を満足するか否かを判断する。前述したように、責任者登録状態であり、且つ、商品データ未入力の状態であるとき、セミセルフモードからフルセルフモードへのモード切替は許容される。すなわちプロセッサ14は、責任者メモリにいずれかの店員の従業員番号が格納されていること、及び、商品リストがクリアされていることを確認すると、切替条件を満足すると判断する。
その場合、プロセッサ14は、Act43においてYESと判定し、Act44へと進む。プロセッサ14は、Act44としてセミセルフモードからフルセルフモードへと切り替えたことを示す情報を、責任者メモリに格納されている責任者番号とともに電子ジャーナルファイルに記録する。
プロセッサ14は、Act45として責任者メモリのデータを、店員の従業員番号としては使用されていない特定の番号、例えば「999」に書き換える。またプロセッサ14は、Act46として自動責任者解除機能をオフ、つまりは無効にする。さらにプロセッサ14は、Act47としてモードフラグMFを“1”にセットする。
ここに、プロセッサ14を主体とするコンピュータは、切替ボタンBU3と協働してAct41乃至Act43及びAct47の処理を実行することにより、動作モードをセミセルフモードからフルセルフモードへと切り替える切替手段の前半部を構成する。また、同コンピュータは、Act45の処理を実行することにより、第1の更新手段を構成する。また、同コンピュータは、Act46の処理を実行することにより、制御手段の前半部を構成する。
なお、プロセッサ14は、Act42において切替確認画面SC2の「いいえ」ボタンBU12がタッチされた場合にはNOと判定し、図4のAct9へと戻る。またプロセッサ14は、Act43において切替条件を満足しない場合もNOと判定し、図4のAct9へと戻る。すなわちプロセッサ14は、Act9及びAct10の待ち受け状態に戻る。
Act44乃至Act47の処理を終えると、プロセッサ14は、図7のAct51へと進む。なお、Act44乃至Act47の処理の手順は上述した手順に限定されるものではない。処理の順序が前後してもよい。
プロセッサ14は、Act51として案内画面を客側タッチパネル1に表示させる。案内画面は、買上商品の登録のための登録操作を客が行うべきであることを客に案内するための画面である。案内画面は、買上商品の登録のための登録操作としてどのような操作を行うべきかを表していてもよい。
プロセッサ14は、Act52として待機画面を店員側タッチパネル9に表示させる。待機画面の内容は任意であってよいが、少なくともフルセルフモードであることを店員に通知する内容の画像を表示する。待機画面は、買上商品の登録のための操作要素を含まない。
プロセッサ14は、Act53として切替画面をサブタッチパネル10に表示させる。切替画面は、切替ボタンを表した画面である。
図12は、一例としての切替画面SC3を示す図である。切替画面SC3は、切替ボタンBU21及びボタンBU22,BU23などの複数のボタンが配列されている。なお、符号は付していないが、ボタンBU23と同形状で示されるものも、いずれもボタンである。
これらの切替画面SC3上の各ボタンは、それぞれに機能が予め割り付けられる。切替ボタンBU21は、セミセルフモードへの切替を操作者が指示するための機能が割り当てられている。切替ボタンBU21には、その割り当てられた機能を示すために「セルフ切替」との文字列が表されている。他の各ボタンにも、それぞれに割り当てられた機能を示す文字列が表されるが、その文字列は図12においては図示を省略している。切替画面SC3は、買上商品の登録のための操作要素を含まない。
プロセッサ14は、Act54として買上商品として登録する商品の指定がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、当該の指示がなされていないならばNOと判定し、Act55へと進む。
プロセッサ14は、Act55として切替ボタンBU21がタッチされたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、切替ボタンBU21がタッチされたことを確認できないならばNOと判定し、Act54へと戻る。かくしてプロセッサ14は、Act54及びAct55において、商品の指定がなされるか、あるいは切替ボタンBU21がタッチされるのを待ち受ける。
客は、買い上げる商品を売場からピックアップし、会計カウンタ400へと商品を持ち込んだならば、当該商品を買上商品として指定するための登録操作を、客側タッチパネル1又は固定スキャナ2を用いて行う。このときの客の操作は、既存の別のセルフタイプのPOS端末で行われているのと同様であってよい。プロセッサ14は、商品を買上商品として指定するための登録操作が行われたならばAct54においてYESと判定し、Act56へと進む。
なお、待機画面は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための登録操作が店員側タッチパネル9で行われることはない。またプロセッサ14は、キーボード11が操作されたとしても、これを買上商品の指定として受け付けない。また、切替画面SC3は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための登録操作がサブタッチパネル10で行われることはない。つまりプロセッサ14は、客による操作に応じて決済の対象となる取引の内容を判定するフルセルフモードにおいては、店員側タッチパネル9、サブタッチパネル10及びキーボード11を無効としている。そしてこのように店員側タッチパネル9、サブタッチパネル10及びキーボード11を無効としていることにより、店員の操作によって買上商品としての登録が誤って行われることを防止できる。
プロセッサ14は、Act56として上記の登録操作により指定された商品を含むように商品リストを更新する。そしてプロセッサ14は、Act57として詳細画面を客側タッチパネル1に表示させる。詳細画面は、この時点での商品リストの内容に応じて買上商品の登録についての現況の詳細を表した画面である。詳細画面は例えば、買上商品として登録された商品のそれぞれの商品名、単価及び数量のリスト、登録済みの商品に関して適用される割引額の総額、ならびに登録済みの商品に関しての合計金額などを表す。
またプロセッサ14は、Act58として詳細画面を店員側タッチパネル9に表示させる。ここで店員側タッチパネル9に表示させる詳細画面は、Act13において表示させるものと同様な情報を表す他、フルセルフモードであることを表す。店員側タッチパネル9に表示させる詳細画面は、買上商品の登録のための操作要素を含まない。
プロセッサ14は、Act59として買上商品として登録する商品の指定がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、当該の指示がなされていないならばNOと判定し、Act60へと進む。プロセッサ14は、Act60として会計が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、会計が指示されたことを確認できないならばNOと判定し、Act59へと戻る。かくしてプロセッサ14は、Act59及びAct60において、商品の指定がなされるか、あるいは会計が指示されるのを待ち受ける。
客は、会計カウンタ400へと複数の商品を持ち込んでいる場合には、2つ目以降の商品を買上商品として指定するための登録操作を、プロセッサ14がAct54及びAct55としての待ち受け状態にあるときに行う。プロセッサ14は、このような登録操作が行われたならばAct54においてYESと判定し、Act56~Act58を前述と同様に実行する。これにより、客が会計カウンタ400へと持ち込んだ複数の商品がそれぞれ商品リストに追加されてゆく。なお、店員側タッチパネル9に表示させる詳細画面は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための登録操作が店員側タッチパネル9で行われることはない。またプロセッサ14は、キーボード11が操作されたとしても、これを買上商品の指定として受け付けない。また、切替画面SC3は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための登録操作がサブタッチパネル10で行われることはない。
客は、会計カウンタ400へと持ち込んだ商品の全てを買上商品として指定し終えたならば、客側タッチパネル1での予め定められた操作により決済を指示する。当該操作は、例えば客側タッチパネル1に表示された詳細画面に含まれている会計ボタンへのタッチである。プロセッサ14は、会計ボタンのタッチ操作が行われたことに応じてAct60においてYESと判定し、Act61へと進む。
プロセッサ14は、Act61として客層メモリに記憶されている客層コードを、特定の客層コード、例えば「40代男性」という客層の識別コードに書き換える。特定の客層コードは、店舗サーバ200において予め設定され、通信ネットワーク300を介して各POS端末100にダウンロードされて、メイン記憶ユニット15又は補助記憶ユニット16に記憶されている。なお、どの客層の識別コードを特定の客層コードとするかは任意である。例えば、その店舗において最も多い客層の客層コードを特定の客層コードとしてもよい。
ここに、プロセッサ14を主体とするコンピュータは、Act61の処理を実行することにより客層記憶手段の後半部を構成する。
特定の客層コードを客層メモリに記憶し終えると、プロセッサ14は、図8のAct71へと進む。プロセッサ14は、Act71として選択画面を客側タッチパネル1に表示させる。選択画面は、Act22において表示させるものと同様な情報を表す。
プロセッサ14は、Act72として代金支払い方法が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、代金支払い方法が指定されていないならばNOと判定し、Act73へと進む。プロセッサ14は、Act73として買上商品の登録へと戻るように指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ14は、当該の指示がなされていなければNOと判定し、Act72へと戻る。かくしてプロセッサ14は、Act72及びAct73において、代金支払い方法が指定されるか、登録に戻るように指示されるのを待ち受ける。
客は、買上商品を追加したい場合などには、客側タッチパネル1での予め定められた操作により登録に戻るように指示する。当該操作は例えば、選択画面に表された戻るボタンへのタッチである。プロセッサ14は、該当の操作が行われたことに応じてAct73においてYESと判定し、図7のAct57以降の処理を前述したのと同様にして実行する。
客は、買上商品の代金支払いに進むならば、選択画面における予め定められた操作によって、使用する代金支払い方法を指定する。当該操作は例えば、使用する代金支払い方法に関連付けられたものとして選択画面に表されたボタンへのタッチである。プロセッサ14は、該当の操作が行われたことに応じてAct72においてYESと判定し、Act74へと進む。
プロセッサ14は、Act74として決済画面を客側タッチパネル1に表示させる。決済画面は、決済すべき金額を表すとともに、決済のための操作方法を案内する画面である。決済画面は、Act25において表示させるものと同様な情報を表す。
プロセッサ14は、Act75として詳細画面を店員側タッチパネル9に表示させる。詳細画面は、Act26において表示させるものと同様な情報を表す。
プロセッサ14は、Act76として、Act27と同様に、指定された決済方法に応じた決済デバイスを起動する。そしてプロセッサ14は、Act77として、Act28と同様に、指定された決済方法に応じた決済のための決済操作が行われるのを待ち受ける。
プロセッサ14は、決済操作が行われたと判定した場合には、Act77においてYESと判定し、Act78へと進む。プロセッサ14は、Act79として、Act29と同様に決済処理を行う。
決済処理を終えると、プロセッサ14は、Act80として、Act76において起動した決済デバイスを停止させる。またプロセッサ14は、Act80としてレシートプリンタ8を制御して、今回決済した取引の内容及び決済結果を表すレシート画像をレシート用紙にプリントしたレシートを発行する。
図13は、一例としてのレシートRE1を示す図である。レシートRE1には、取引日時D1、レジ番号D2等に加えて、責任者メモリに記憶されている責任者番号、つまりは特定の番号「999」に対応付けてメイン記憶ユニット15又は補助記憶ユニット16に記憶されている所定の名称「セルフ」が責任者欄に印字される。名称「セルフ」は、店舗サーバ200において予め設定され、通信ネットワーク300を介して各POS端末100にダウンロードされて、メイン記憶ユニット15又は補助記憶ユニット16に記憶されている。なお、所定の名称は、「セルフ」に限定されるものではない。また、名称「セルフ」の代わりに、特定の番号「999」がレシートRE1の責任者欄に印字されてもよい。なお、レシートに印字されたデータは、そのまま電子ジャーナルファイルにも記録される。
ここに、プロセッサ14を主体とするコンピュータは、レシートプリンタ8と協働してAct80の処理を実行することにより、印字手段を構成する。
レシートを発行し終えると、プロセッサ14は、Act81として商品リストをクリアする。またプロセッサ14は、Act82として終了画面を客側タッチパネル1に表示させる。終了画面は、Act33において表示させるものと同様な情報を表す。
その後、プロセッサ14は、図7のAct51へと戻る。すなわちプロセッサ14は、客側タッチパネル1に案内画面を表示させ、店員側タッチパネル9に待機画面を表示させ、サブタッチパネル10に切替画面を表示させる。そしてプロセッサ14は、Act54及びAct55の待ち受け状態となる。
ところで店員は、フルセルフモードで動作しているPOS端末100をセミセルフモードに切り替えることができる。ただし、フルセルフモードからセミセルフモードへの切り替えは、プロセッサ14が、Act54及びAct55の待ち受け状態にあるときに可能である。すなわち、フルセルフモードでの商取引の決済が終了し、客側タッチパネル1に案内画面が表示されている状態である。
フルセルフモードで動作しているPOS端末100をセミセルフモードに切り替える場合、店員は、サブタッチパネル10に表示されている切替画面SC3に配置された切替ボタンBU21にタッチする。
Act54及びAct55の待ち受け状態にあるプロセッサ14は、切替ボタンBU21がタッチされたことを検知すると、Act55においてYESと判定し、図9のAct91へと進む。プロセッサ14は、Act91として店員側タッチパネル9に対して切替確認画面をポップアップ方式で表示させる。
図14は、一例としての切替確認画面SC4を示す図である。切替確認画面SC4には、フルセルフモードからセミセルフモードへと切り替えることを店員に確認するためのメッセージM2とともに、「はい」のボタンBU31と「いいえ」のボタンBU32とが表示されている。
切替確認画面SC4を確認した店員は、フルセルフモードからセミセルフモードへと切り替える場合には、「はい」ボタンBU31にタッチする。店員は、フルセルフモードからセミセルフモードへと切り替えることを中止する場合には、「いいえ」ボタンBU32にタッチする。
店員側タッチパネル9に切替確認画面SC3を表示させたプロセッサ14は、Act92としてモード切替の実行が指令されたか否かを確認する。プロセッサ14は、切替確認画面SC4の「はい」ボタンBU31がタッチされた場合には、モード切替の実行が指令されたと判断する。その場合、プロセッサ14は、Act92においてYESと判定し、Act93へと進む。
プロセッサ14は、Act93として切替条件を満足するか否かを判断する。前述したように、客側タッチパネル1に案内画面が表示されている状態であるとき、フルセルフモードからセミセルフモードへのモード切替は許容される。すなわちプロセッサ14は、客側タッチパネル1に案内画面が表示されていることを確認すると、切替条件を満足すると判定する。
その場合、プロセッサ14は、Act93においてYESと判定し、Act94へと進む。プロセッサ14は、Act94としてフルセルフモードからセミセルフモードへと切り替えたことを示す情報を、責任者メモリに格納されている特定の番号「999」とともに電子ジャーナルファイルに記録する。なお、特定の番号「999」を電子ジャーナルファイルに記録することは必須ではない。
プロセッサ14は、Act95として責任者番号の入力を店員に指示する指示画面を店員側タッチパネル9に表示させる。
図15は、一例としての指示画面SC5を示す図である。指示画面SC5には、責任者番号の入力を店員に指示する内容のメッセージM3とともに、「OK」のボタンBU41が表示されている。指示画面SC5を確認した店員は、OKボタンB41にタッチし、続いて当該店員のIDカードに表記されている従業員番号のバーコードをハンディスキャナ12で読み取る。
指示画面SC4を店員側タッチパネル9に表示させたプロセッサ14は、Act96として責任者番号が入力されるのを待ち受ける。この待ち受け状態において、OKボタンB41がタッチされ、続いて従業員番号のバーコードがハンディスキャナ12で読み取られたことを確認すると、プロセッサ14は、Act96においてYESと判定し、Act97へと進む。プロセッサ14は、Act97としてバーコードを解析して得た従業員番号を責任者番号として責任者メモリに格納する。またプロセッサ14は、Act98として自動責任者解除機能をオン、つまりは有効にする。さらにプロセッサ14は、Act99としてモードフラグMFを“0”にリセットする。
ここに、プロセッサ14を主体とするコンピュータは、切替ボタンBU21と協働してAct91乃至Act99の処理を実行することにより、動作モードをフルセルフモードからセミセルフモードへと切り替える切替手段の後半部を構成する。また、同コンピュータは、Act95乃至Act97の処理を実行することにより、第2の更新手段を構成する。また、同コンピュータは、Act98の処理を実行することにより、制御手段の後半部を構成する。
なお、プロセッサ14は、Act92において切替確認画面SC4の「いいえ」ボタンBU32がタッチされた場合にはNOと判定し、図7のAct54へと戻る。またプロセッサ14は、Act93において切替条件を満足しない場合もNOと判定し、図7のAct54へと戻る。すなわちプロセッサ14は、Act54及びAct55の待ち受け状態に戻る。
Act97乃至Act99の処理を終えると、プロセッサ14は、図4のAct6へと進む。そしてプロセッサ14は、Act6以降の処理、つまりはセミセルフモードとしての処理を前述したのと同様にして実行する。なお、Act97乃至Act99の処理の手順は上述した手順に限定されるものではない。処理の順序が前後してもよい。
このように本実施形態のPOS端末100は、セミセルフモードとフルセルフモードとを有している。そして、オペレータである店員は、セミセルフモードからフルセルフモードに切り替える際には、切替ボタンBU3にタッチする。このとき、セミセルフモードからフルセルフモードへの切替条件である責任者登録状態且つ商品データ未入力の状態を満足すると、POS端末100の動作モードが、セミセルフモードからフルセルフモードに切り替わる。そして、責任者メモリのデータが、店員の従業員番号としては使用されていない特定の番号「999」に書き換わる。すなわち、特定の番号「999」でサインオンした状態となる。したがって、セミセルフモードのときにサインオンした店員の従業員番号は自動的に無効となる。
また店員は、フルセルフモードからセミセルフモードに切り替える際には、切替ボタンBU21にタッチする。このとき、フルセルフモードからセミセルフモードへの切替条件である客側タッチパネル1に案内画面が表示されている状態を満足すると、POS端末100の動作モードが、フルセルフモードからセミセルフモードに切り替わる。そして、POS端末100の店員側タッチパネル9に責任者番号の入力を店員に指示する指示画面SC5が表示される。ここで店員が従業員番号を入力すると、その従業員番号が責任者番号として責任者メモリに登録される。すなわち、当該店員がサインオンした状態となる。したがって、サインオンなしにフルセルフモードからセミセルフモードに切り替わることはない。
このように、セミセルフとフルセルフとの間で動作モードを切り替える場合には、一方の動作モードで制限されている事項を解除したり、新たに制限する事項を加えたりする場合があるが、POS端末100は、その点が考慮されている。
その結果、POS端末100においては、セミセルフモードでの登録から決済までの情報処理を示すAct6乃至Act15及びAct21乃至Act33の手順と、フルセルフモードでの登録から決済までの情報処理を示すAct51乃至Act61及びAct71乃至Act82の手順とは、ほぼ等しくなる。よって、本実施形態によれば、情報処理プログラムの大幅な改修を行うことなく、セミセルフモードとフルセルフモードとの切替が容易なPOS端末100を提供することができる。
ところで、セミセルフモードの際に発行されるレシートの責任者欄には、責任者メモリに記憶されている責任者番号で識別される店員の氏名が印字される。この点に関してPOS端末100においては、フルセルフモードの際に発行されるレシートの責任者欄にも、責任者メモリに記憶されている特定の番号「999」に対応した名称「セルフ」を印字するようにしている。したがって、この点からもセミセルフモードとフルセルフモードとの切替に際して情報処理プログラムを大幅に変更する必要はないという作用効果を奏し得る。
また、セミセルフモードが選択されているときには有効となっている自動責任者解除機能については、フルセルフモードが選択された際にその機能を無効化している。そして再びセミセルフモードが選択された際には、その機能を有効化している。したがって、フルセルフモードの際に、操作しない時間が一定時間経過したために自動的にサインオフすることはない。つまり、フルセルフモードのときに自動責任者解除機能が働いて自動的にサインオフしてしまい、客が操作できなくなる不具合を未然に防止することができる。このため、このような不具合に対処するためのルーチンを情報処理プログラムに追加する必要がないので、やはり情報処理プログラムを大幅に変更する必要はないという作用効果を奏し得る。
ところで一般にPOS端末では、買上商品の登録が終わる前に客層が指示されることにより、その買上商品の販売データを客層情報とともに店舗サーバ200へと送信するようにしている。この点に関し、本実施形態のPOS端末100では、セミセルフモードが選択されているときには、客が買い上げる買上商品の登録終了を指示する際にその客の客層を入力するようにしている。これに対して、フルセルフモードにおいては、客が自ら買上商品の登録終了を指示するので、客層を入力させることには抵抗がある。そこで本実施形態では、フルセルフモードにおいて、客が買上商品の登録終了を指示すると、自動的に所定の客層を示す客層コードを客層メモリに記憶させるようにしている。したがって、セミセルフモードのときだけでなくフルセルフモードのときでも客層が入力されるので、やはり、情報処理プログラムを大幅に変更することなく、セミセルフとフルセルフとの切替に容易に対処することができる。
以上、セミセルフとフルセルフとの間で動作モードを簡易に切り替えることができる登録決済装置の実施形態について説明したが、かかる実施形態はこれに限定されるものではない。
例えば、セミセルフからフルセルフへの切替条件又はフルセルフからセミセルフへの切替条件は、例示したものに限定はされない。例えば、プロセッサ14が自動釣銭機20の状態を確認し、切り離しエラーとなっていないことを切替条件に含ませてもよい。この場合、仮にセミセルフからフルセルフへの切替えの際に自動釣銭機20が切り離しエラーとなっている場合、プロセッサ14は、店員側タッチパネル9に、例えば「釣銭機が未接続のためモード切替はできません」と表示して切替ボタンBU3の操作前の状態に戻ればよい。フルセルフからセミセルフへの切替えの際に自動釣銭機20が切り離しエラーとなっている場合には、プロセッサ14は、店員側タッチパネル9に、例えば「ドロワ運用中」と表示して切替ボタンBU21の操作前の状態に戻ればよい。
前記実施形態では、レシートプリンタ8でレシート用紙にレシート画像を印字する場合を例示したが、その代わりにレシート画像を電子レシートとし、客の情報端末にダウンロードするようにしてもよい。
前記実施形態では、セミセルフからフルセルフへのモード切替を指示する手段として切替ボタンBU3を例示し、フルセルフからセミセルフへのモード切替を指示する手段として切替ボタンBU21を例示した。この点に関しては、例えば店舗サーバ200から通信ネットワーク300を介してPOS端末100宛に配信されるコマンドにより、モード切替えを指示してもよい。この場合において、コマンドの送信元は店舗サーバ200に限らない。例えば他のPOS端末100がコマンドの送信元となってもよい。
ところで、年齢確認が必要な酒、煙草等の商品、あるいは第一類医薬品または第2類医薬品に属する医薬品は、店員の介在が必要なため、フルセルフモードでは販売することができない。このような商品については、商品マスタテーブルに記憶されている商品データに、フルセルフモードでは販売を禁止することを示すフラグを設定する。そして、フルセルフモードのときのAct54又はAct59の処理において、当該フラグが設定された商品が指定されると、プロセッサ14は、商品を登録できないことを示すエラー画面を、客側タッチパネル1に表示させる。
図16は、一例としてのエラー画面SC6を示す図である。エラー画面SC5は、フルセルフでは商品の登録を受け付けることができないため、セミセルフのPOS端末に移動することを指示するメッセージM4とともに、「OK」のボタンBU51が表示されている。この場合、エラー画面SC6を確認した店員は、OKボタンB51にタッチし、セミセルフのPOS端末に移動することとなる。
また、フルセルフモードが選択されたPOS端末100においては、取引金額に上限を設定する場合がある。例えばー万円を超える取引は、フルセルフモードが選択されたPOS端末100では決済することができない。このような場合、Act56において商品リストを更新した結果、取引金額が所定の金額を超えた場合に、エラー画面を、客側タッチパネル1に表示させる。この場合のエラー画面は、メッセージM4が、例えば「セルフレジでは1万円を超える精算はできません。一度精算してください」となる。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…客側タッチパネル、2…固定スキャナ、3…硬貨ユニット、4…紙幣ユニット、5…クレジットカードリーダ、6…近接通信ユニット、7…プリペイドカードリーダ/ライタ、8…レシートプリンタ、8a…レシート排出口、9…店員側タッチパネル、10…サブタッチパネル、11…キーボード、12……ハンディスキャナ、14…プロセッサ、15…メイン記憶ユニット、16…補助記憶ユニット、17…ブザー、18…通信ユニット、19…伝送路、20…自動釣銭機、100…POS端末、200…店舗サーバ、300…通信ネットワーク。

Claims (5)

  1. 客が買い上げる買上商品の登録のための登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する代金支払いのための決済操作を前記客が行う第1の動作モードと、前記登録操作から前記決済操作までを前記客が行う第2の動作モードとを切り替える切替手段と、
    前記登録操作を行う店員を識別する店員識別情報を記憶する店員記憶部と、
    前記切替手段により前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへの切り替えが指示された場合、前記店員記憶部に記憶されている店員識別情報を特定の情報に更新する第1の更新手段と、
    前記切替手段により前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへの切り替えが指示された場合、前記店員識別情報の入力を待ち受け、入力手段を介して前記店員識別情報が入力されると、前記店員記憶部に記憶されている前記特定の情報を前記入力された店員識別情報に更新する第2の更新手段と、
    を具備する登録決済装置。
  2. 前記店員記憶部に記憶されている情報に応じた名称をレシートに印字する印字手段、
    をさらに具備し、
    前記印字手段は、前記店員記憶部に記憶されている情報が前記特定の情報であるときには、所定の名称を前記レシートに印字する、請求項1記載の登録決済装置。
  3. 前記切替手段により前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへの切り替えが指示された場合には、操作しない時間が一定時間を経過すると自動的にサインオフする自動責任者解除機能を無効にし、前記切替手段により前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへの切り替えが指示された場合には、前記自動責任者解除機能を有効にする制御手段、
    をさらに具備する請求項1記載の登録決済装置。
  4. 前記第1の動作モードで動作しているときには、前記決済操作の前に前記客の客層を識別する客層情報の入力を待ち受け、入力された客層情報を客層記憶部に記憶し、前記第2の動作モードで動作しているときには、予め設定された特定の客層情報を前記客層記憶部に記憶する客層記憶手段、
    をさらに具備する請求項1記載の登録決済装置。
  5. 登録決済装置を制御するコンピュータを、
    客が買い上げる買上商品の登録のための登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する代金支払いのための決済操作を前記客が行う第1の動作モードと、前記登録操作から前記決済操作までを前記客が行う第2の動作モードとを切り替える切替手段と、
    前記切替手段により前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへの切り替えが指示された場合、前記登録操作を行う店員を識別する店員識別情報を記憶する店員記憶部に記憶されている店員識別情報を特定の情報に更新する第1の更新手段と、
    前記切替手段により前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへの切り替えが指示された場合、前記店員識別情報の入力を待ち受け、入力手段を介して前記店員識別情報が入力されると、前記店員記憶部に記憶されている前記特定の情報を前記入力された店員識別情報に更新する第2の更新手段と、
    して機能させるための情報処理プログラム。
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