JP7334321B2 - 登録装置及び情報処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、登録装置及び情報処理プログラムに関する。
商品リストへの買上商品の登録などのような取引の内容の登録のための操作と、その取引の決済のための操作とをともに客が行うようにしたセルフタイプの登録決済装置が知られている。
しかしながら、客が不慣れで登録のための操作を行えない場合、あるいは買上商品が、客による操作による登録によってでは販売することが許容されない商品である場合など、店員が登録のための操作を行うことが必要である場合がある。
このような事情から、登録から決済までに関する各操作が客により行われる状態であるいわゆるフルセルフと、登録に関する操作は店員により行われて、決済に関する操作を客が行う状態であるいわゆるセミセルフとを簡易に切り替えられることが望まれていた。
特願2010-86202号公報
本発明が解決しようとする課題は、フルセルフとセミセルフとを簡易に切り替えることができる登録装置及び情報処理プログラムを提供することである。
実施形態の登録装置は、第1の判定手段、第2の判定手段、判定制御手段、第1の表示デバイス、第2の表示デバイス及び表示制御手段を備える。第1の判定手段は、第1の操作者による操作に応じて取引の内容を判定する。第2の判定手段は、第1の操作者とは異なる第2の操作者による操作に応じて取引の内容を判定する。判定制御手段は、いずれか一方を有効とするように第1の判定手段及び第2の判定手段を制御するものであって、1つの取引の内容に関する判定が開始される前における操作に応じて、その後に開始される取引の内容に関する判定に関して有効とする判定手段を切り替える。第1の表示デバイスは、第1の操作者に対する情報提示のための画面を表示する。第2の表示デバイスは、第2の操作者に対する情報提示のための画面を表示する。表示制御手段は、メンテナンスが必要であることを表した画面を、判定制御手段が第1の判定手段を有効としているときには第1の表示デバイス及び記第2の表示デバイスの双方に表示させ、また判定制御手段が第2の判定手段を有効としているときには第2の表示デバイスのみに表示させる。
一実施形態に係るPOS端末装置の外観の斜視図。 図1中のPOS端末装置の要部回路構成を示すブロック図。 図2中のプロセッサによる情報処理のフローチャート。 図2中のプロセッサによる情報処理のフローチャート。 図2中のプロセッサによる情報処理のフローチャート。 一例としてのキーボード画面を示す図。 一例としての切替画面を示す図。
以下、実施の形態の一例について図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、登録決済装置としてPOS(point-of-sale)端末装置を例に説明する。
図1は本実施形態に係るPOS端末装置100の外観の斜視図である。
POS端末装置100は、店員のワークスペースと売場とを隔てる状態で設けられたレジカウンタに配置される。POS端末装置100は、店員及び客により操作される。POS端末装置100を操作する店員は、図1における右奥側に位置する。POS端末装置100を操作する客は、図1中の左手前側に位置する。そこで以下においては、図1における右奥側及び左手前側を、店員側及び客側とそれぞれ称することとする。
POS端末装置100は、客側タッチパネル1、固定スキャナ2、硬貨ユニット3、紙幣ユニット4、クレジットカードリーダ5、近接通信ユニット6、プリペイドカードリーダ/ライタ(プリペイドカードR/W)7、レシートプリンタ8、店員側タッチパネル9、サブタッチパネル10及びキーボード11を備える。
客側タッチパネル1は、図1に示すように客側に向けて設けられている。客側タッチパネル1は、客に対する情報提示のための画面を表示する。また客側タッチパネル1は、客による画面へのタッチ操作による指示を入力する。客側タッチパネル1は、第1の操作デバイス及び第1の表示デバイスの一例である。
固定スキャナ2は、客側に向けられた読取窓2aを有する。固定スキャナ2は、読取窓2aの前に翳された商品を撮像した上で、当該商品に形成されたバーコードが表すバーコード情報を画像処理によって認識する。そして固定スキャナ2は、認識したバーコード情報を後述するプロセッサ12へ出力する。なお、固定スキャナ2は、レーザ光の反射を利用して光学的にバーコードを読み取るような他のタイプの周知のデバイスを利用することもできる。また固定スキャナ2は、商品を撮像して得た商品自体の画像からオブジェクト認識技術を利用して商品を特定する機能を備えるタイプの周知のデバイスを利用することもできる。固定スキャナ2は、第1の操作デバイスの一例である。
硬貨ユニット3は、硬貨投入口3a、硬貨排出口3b及び硬貨トレイ3cを備える。硬貨投入口3aは、客側から硬貨を投入することが可能なように形成されている。硬貨ユニット3は、硬貨投入口3aから投入された硬貨を、その金額を計数しつつ、内部の収納庫に収容する。硬貨ユニット3は、収納庫に収容している硬貨を硬貨排出口3bを介して硬貨トレイ3cへと排出する。硬貨トレイ3cは、客側から硬貨を取り出すことが可能なように形成されている。
紙幣ユニット4は、紙幣投入口4a及び紙幣排出口4bを備える。紙幣投入口4aは、客側から紙幣を投入することが可能なように形成されている。紙幣ユニット4は、紙幣投入口4aから投入された紙幣を、その金額を計数しつつ、内部の収納庫に収容する。紙幣ユニット4は、収納庫に収容している紙幣を紙幣排出口4bから排出する。紙幣排出口4bは、排出された紙幣を、その一部を外部に露出させた状態で保持する。紙幣排出口4bは、上記のように保持している紙幣を客側から取り出すことが可能なように形成されている。
クレジットカードリーダ5は、スリット5aに沿ってスライドされるクレジットカードからカード情報を読み取る。クレジットカードリーダ5は、客側に位置する客がクレジットカードをスライドさせるのに好適なように、スリット5aを客側に向けて配置されている。
近接通信ユニット6は、客側に通信範囲を形成するように設けられている。近接通信ユニット6は、客側から近接された無線タグとの間で近接無線通信を行い、当該無線タグに記憶されたデータを取得する。また近接通信ユニット6は、上記の近接無線通信により、上記の無線タグに任意の情報を書き込む。
プリペイドカードリーダ/ライタ7は、スロット7aを備える。プリペイドカードリーダ/ライタ7は、スロット7aに挿入されたプリペイドカードに磁気記録されたカードデータを読み取る。またプリペイドカードリーダ/ライタ7は、スロット7aに挿入されたプリペイドカードに対して任意のデータを書き込む。
レシートプリンタ8は、レシート用紙に対してレシート画像をプリントする。レシートプリンタ8は、レシート画像をプリントしたレシート用紙をレシート排出口8aから外部へと排出する。
店員側タッチパネル9は、店員側に向けて設けられている。店員側タッチパネル9は、店員に対する情報提示のための画面を表示する。また店員側タッチパネル9は、店員による画面へのタッチ操作による指示を入力する。店員側タッチパネル9は、第2の操作デバイス及び第2の表示デバイスの一例である。
サブタッチパネル10は、店員側に向けて設けられている。サブタッチパネル10は、店員に対する情報提示のための画面を表示する。またサブタッチパネル10は、店員による画面へのタッチ操作による指示を入力する。サブタッチパネル10は、第2の操作デバイス及び第2の表示デバイスの一例である。
キーボード11は、多数のキーを、店員側に位置する店員による操作が簡易なように備える。キーボード11は、これらのキーの押下による店員の指示を入力する。キーボード11は、第2の操作デバイスの一例である。
図2はPOS端末装置100の要部回路構成を示すブロック図である。なお、図2において図1に示されるのと同一の要素については、図1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
POS端末装置100は、図1にも示される要素に加えて、プロセッサ12、メイン記憶ユニット13、補助記憶ユニット14、ハンディスキャナ15、通信ユニット16及び伝送路17を含む。
そして図1にも示される各要素、プロセッサ12、メイン記憶ユニット13、補助記憶ユニット14、ハンディスキャナ15及び通信ユニット16は、伝送路17に接続されている。
プロセッサ12、メイン記憶ユニット13及び補助記憶ユニット14は、伝送路17で接続されてPOS端末装置100を制御するための情報処理を実行するコンピュータを構成する。
プロセッサ12は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ12は、メイン記憶ユニット13及び補助記憶ユニット14に記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムなどの情報処理プログラムに基づいて、POS端末装置100の各種の機能を実現するべく、POS端末装置100の各部を制御する。
メイン記憶ユニット13は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メイン記憶ユニット13は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メイン記憶ユニット13は、不揮発性のメモリ領域では上記の情報処理プログラムを記憶する。またメイン記憶ユニット13は、プロセッサ12が各種の情報処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メイン記憶ユニット13は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ12によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶ユニット14は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット14は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)などである。補助記憶ユニット14は、プロセッサ12が各種の情報処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ12での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット14は、上記の情報処理プログラムを記憶する場合もある。
ハンディスキャナ15は、操作者の手に持って用いられ、読み取り口に対向されたバーコードを光学的に読み取る。ハンディスキャナ15は、読み取ったバーコードが表すバーコード情報をプロセッサ12へと出力する。
通信ユニット16は、プロセッサ12が通信ネットワーク200を介して、例えばPOSサーバなどの任意の装置と各種データを授受するための通信処理を行う。通信ネットワーク200としては、典型的にはLAN(local area network)が用いられる。しかしながら通信ネットワーク200としては、LANの他に、インターネット、VPN(virtual private network)、公衆通信網、移動体通信網などを、単独又は適宜に組み合わせて用いることができる。通信ユニット16としては、通信ネットワーク200の通信方式に準じた周知のデバイスを用いることができる。
伝送路17は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含む。伝送路17は、接続されている各部の間で授受されるデータ及び信号を伝送する。
POS端末装置100の基本ハードウェアとしては、例えば既存の別のPOS端末装置のものを用いることができる。このときにPOS端末装置100の譲渡は一般に、後述する情報処理について記述した情報処理プログラムがメイン記憶ユニット13又は補助記憶ユニット14に記憶された状態にて行われる。しかし、上記の情報処理プログラムがメイン記憶ユニット13又は補助記憶ユニット14に記憶されない状態のPOS端末装置100のハードウェアと情報処理プログラムとが個別に譲渡されてもよい。そして、メイン記憶ユニット13又は補助記憶ユニット14に、POS端末装置100の管理者などの操作に応じて情報処理プログラムが書き込まれてもよい。情報処理プログラムの譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。
次に以上のように構成されたPOS端末装置100の動作について説明する。
プロセッサ12は、POS端末装置100が登録及び決済のための動作モードで起動されると、メイン記憶ユニット13又は補助記憶ユニット14に記憶された情報処理プログラムに従って、以下に説明する情報処理を行う。
図3、図4及び図5はプロセッサ12による情報処理のフローチャートである。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、一部の処理の順序の変更、一部の処理の省略、あるいは別の処理の追加などは適宜に可能である。
Act1としてプロセッサ12は、商品リストをクリアする。商品リストは、買い上げ商品として登録済みの商品のリストを示したデータである。商品リストは、メイン記憶ユニット13又は補助記憶ユニット14に記憶される。
Act2としてプロセッサ12は、モードフラグをリセットする。モードフラグは、リセット状態であるときにセミセルフモードを適用することを、またセット状態であるときにフルセルフモードを適用することをそれぞれ表す。モードフラグは、メイン記憶ユニット13又は補助記憶ユニット14に記憶される。つまりプロセッサ12は、前述の動作モードでの動作を開始した直後においては、セミセルフモードを設定する。なお後述するように、セミセルフモードは、フルセルフモードに比べて店員側の操作が制限されない。
Act3としてプロセッサ12は、待機中画面を客側タッチパネル1に表示させる。待機中画面の内容は任意であってよいが、例えば広告を表した画面とすることが想定される。待機中画面は、買上商品の登録のための操作要素を含まない。
Act4としてプロセッサ12は、ホーム画面を店員側タッチパネル9に表示させる。ホーム画面は、買上商品の登録のための操作を店員が行うための基本画面である。店員は、このホーム画面上にて、あるいはこのホーム画面から遷移可能な別の画面にて、買上商品とする商品を指定するための操作を行うことができる。
Act5としてプロセッサ12は、キーボード画面をサブタッチパネル10に表示させる。キーボード画面は、それぞれがボタンを模した複数の画像(以下、ボタンと称する)を配列してなるソフトウェアキーボードを表した画面である。なお、複数のボタンは、それぞれに様々な機能が割り当てられ、その割り当てられた機能を指定するための操作子となる。
図6は一例としてのキーボード画面SC1を示す図である。
キーボード画面SC1は、ボタンBU1及びボタンBU2などの複数のボタンが配列されている。なお、符号は付していないが、ボタンBU1又はボタンBU2と同形状で示されるものも、いずれもボタンである。
これらのキーボード画面SC1上の各ボタンは、それぞれに機能が予め割り付けられる。切替ボタンBU3は、フルセルフモードへの切替を操作者が指示するための機能が割り当てられている。切替ボタンBU3には、その割り当てられた機能を示すために「セルフ切替」との文字列が表されている。他の各ボタンにも、それぞれに割り当てられた機能を示す文字列が表されるが、その文字列は図6においては図示を省略している。
Act6としてプロセッサ12は、買上商品として登録する商品の指定がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、当該の指示がなされていないならばNoと判定し、Act7へと進む。
Act7としてプロセッサ12は、切替ボタンBU3がタッチされたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、切替ボタンBU3がタッチされたことを確認できないならばNoと判定し、Act6へと戻る。
かくしてプロセッサ12は、Act6及びAct7としては、商品の指定がなされるか、あるいは切替ボタンBU3がタッチされるのを待ち受ける。
なおプロセッサ12は、この待受状態及び以降に説明する待受状態においては、他の指示操作が行われたか否かの確認も行ってもよい。そしてプロセッサ12は、そのような指示操作が行われたことを確認したならば、その操作に応じた処理に移行する。
客は、買い上げる商品を売場からピックアップし、レジカウンタへと持ち込む。POS端末装置100を操作する店員は、売場側に位置した客に対してPOS端末装置100を挟んでワークスペース側に位置する。店員は、客がレジカウンタへと持ち込んだ商品を買上商品として指定するための操作を、店員側タッチパネル9及びハンディスキャナ15を用いて行う。このときの店員の操作は、既存の別のPOS端末装置で行われているのと同様であってよい。プロセッサ12は、商品を買上商品として指定するための操作が行われたならばAct6にてYesと判定し、Act8へと進む。
なお、待機中画面は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための操作が客側タッチパネル1で行われることはない。またプロセッサ12は、固定スキャナ2での認識結果を買上商品の登録に用いない。つまりプロセッサ12は、第2の操作者としての店員による操作に応じて決済の対象となる取引の内容を判定するセミセルフモードにおいては、第1の操作デバイスとしての客側タッチパネル1及び固定スキャナ2を無効としている。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは無効化手段として機能する。そしてこのように客側タッチパネル1及び固定スキャナ2を無効としていることにより、客の操作によって買上商品としての登録が誤って行われることを防止できる。
Act8としてプロセッサ12は、上記の操作により指定された商品を含むように商品リストを更新する。なお商品リストは、例えば商品を識別するための商品コードの一覧である。従ってプロセッサ12は、指定された商品を識別するための商品コードを商品リストに追加する。
Act9としてプロセッサ12は、概略画面を客側タッチパネル1に表示させる。概略画面は、この時点での商品リストの内容に応じて買上商品の登録についての現況の概略を表した画面である。概略画面は例えば、直前に買上商品として登録された商品の商品名、単価及び数量、登録済みの商品に関して適用される割引額の総額、ならびに登録済みの商品に関しての合計金額などを表す。概略画面は、買上商品の登録のための操作要素を含まない。
Act10としてプロセッサ12は、詳細画面を店員側タッチパネル9に表示させる。詳細画面は、この時点での商品リストの内容に応じて買上商品の登録についての現況の詳細を表した画面である。詳細画面は例えば、買上商品として登録された商品のそれぞれの商品名、単価及び数量のリスト、登録済みの商品に関して適用される割引額の総額、ならびに登録済みの商品に関しての合計金額などを表す。
Act11としてプロセッサ12は、買上商品として登録する商品の指定がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、当該の指示がなされていないならばNoと判定し、Act12へと進む。
Act12としてプロセッサ12は、決済が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、決済が指示されたことを確認できないならばNoと判定し、Act11へと戻る。
かくしてプロセッサ12は、Act11及びAct12としては、商品の指定がなされるか、あるいは決済が指示されるのを待ち受ける。
店員は、客がレジカウンタへと複数の商品を持ち込んでいる場合には、2つ目以降の商品を買上商品として指定するための操作を、プロセッサ12がAct11及びAct12としての待受状態にあるときに行う。プロセッサ12は、このような操作が行われたならばAct11にてYesと判定し、Act8~Act10を前述と同様に実行する。これにより、客がレジカウンタへと持ち込んだ複数の商品がそれぞれ商品リストに追加されてゆく。なお、概略画面は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための操作が客側タッチパネル1で行われることはない。またプロセッサ12は、固定スキャナ2での認識結果を買上商品の登録に用いない。
かくしてプロセッサ12は、第1の操作者としての客とはPOS端末装置100を挟んで反対側に位置する第2の操作者としての店員による操作に応じて、取引がどの商品の売買であるかという取引の内容を判定している。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは上記の判定を行う第2の判定手段として機能する。
店員は、客がレジカウンタへと持ち込んだ商品の全てを買上商品として指定し終えたならば、店員側タッチパネル9又はサブタッチパネル10での予め定められた操作により決済を指示する。当該操作は例えば、キーボード11に含まれた客層キーの押下である。プロセッサ12は、該当の操作が行われたことに応じてAct12にてYesと判定し、Act13へと進む。
Act13としてプロセッサ12は、選択画面を客側タッチパネル1に表示させる。選択画面は、決済方法を選択するための客による操作を受け付けるための画面である。例えば選択画面は、複数の決済方法がそれぞれ関連付けられた複数のボタンを表す。なお、本実施形態においてPOS端末装置100は、決済方法として、現金、クレジット、電子マネー及びプリペイドを選択的に用いることができることとする。このため選択画面には、現金、クレジット、電子マネー及びプリペイドがそれぞれ関連付けられた4つのボタンを含む。なお、電子マネー及びプリペイドについては、それぞれに属する複数の決済サービスが関連付けられた複数のボタンが含まれていてもよい。あるいはプロセッサ12は、電子マネー又はプリペイドが関連付けられたボタンがタッチされた場合に、その決済方法に属する複数の決済サービスのそれぞれが関連付けられたボタンを表した下位の選択画面を客側タッチパネル1に表示させてもよい。
Act14としてプロセッサ12は、決済方法が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、決済方法が指定されていないならばNoと判定し、Act15へと進む。
Act15としてプロセッサ12は、買上商品の登録へと戻るように指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、当該の指示がなされていなければNoと判定し、Act14へと戻る。
かくしてプロセッサ12はAct14及びAct15としては、決済方法が指定されるか、登録に戻るように指示されるのを待ち受ける。
客は、買上商品を追加したい場合などには、客側タッチパネル1での予め定められた操作により登録に戻るように指示する。当該操作は例えば、選択画面に表された戻るボタンへのタッチである。また店員は、登録が済んでいない買上商品がまだ残っていた場合などには、店員側タッチパネル9又はサブタッチパネル10での予め定められた操作により登録に戻るように指示する。当該操作は例えば、詳細画面又はキーボード画面に表された戻るボタンへのタッチである。プロセッサ12は、該当の操作が行われたことに応じてAct15にてYesと判定し、Act9以降の処理を前述したのと同様にして実行する。
客は、決済に進むならば、選択画面における予め定められた操作によって、使用する決済方法を指定する。当該操作は例えば、使用する決済方法に関連付けられたものとして選択画面に表されたボタンへのタッチである。プロセッサ12は、該当の操作が行われたことに応じてAct14にてYesと判定し、図5中のAct31へと進む。
ところで店員は、POS端末装置100をフルセルフモードとしたい場合には、サブタッチパネル10に表示されたキーボード画面SC1中に表されている切替ボタンBU3にタッチする。プロセッサ12は、このような切替ボタンBU3へのタッチが、Act6及びAct7の待受状態にあるときに、つまり1件の取引に関する買上商品の登録の開始が待ち受けているときに行われたならば、Act7にてYesと判定し、図4中のAct16へと進む。
Act16としてプロセッサ12は、モードフラグをセット状態に変更する。
Act17としてプロセッサ12は、案内画面を客側タッチパネル1に表示させる。案内画面は、買上商品の登録のための操作を客が行うべきであることを客に案内するための画面である。案内画面は、買上商品の登録のための操作としてどのような操作を行うべきかを表していてもよい。
Act18としてプロセッサ12は、待機画面を店員側タッチパネル9に表示させる。待機画面の内容は任意であってよいが、例えばスクリーンセーバーとしての画面とすることが想定される。待機画面は、買上商品の登録のための操作要素を含まない。
Act19としてプロセッサ12は、切替画面をサブタッチパネル10に表示させる。切替画面は、切替ボタンを表した画面である。
図7は一例としての切替画面SC2を示す図である。
切替画面SC2は、切替ボタンBU11及びボタンBU12,BU13などの複数のボタンが配列されている。なお、符号は付していないが、ボタンBU13と同形状で示されるものも、いずれもボタンである。
これらの切替画面SC2上の各ボタンは、それぞれに機能が予め割り付けられる。切替ボタンBU11は、セミセルフモードへの切替を操作者が指示するための機能が割り当てられている。切替ボタンBU11には、その割り当てられた機能を示すために「セルフ切替」との文字列が表されている。他の各ボタンにも、それぞれに割り当てられた機能を示す文字列が表されるが、その文字列は図7においては図示を省略している。切替画面SC2は、買上商品の登録のための操作要素を含まない。
切替ボタンBU11は、キーボード画面SC1における切替ボタンBU3より表示面積が大きい。これは、フルセルフモードにおいてサブタッチパネル10で受け付けるべき店員の操作がセミセルフモードに比べて少ないため、切替画面SC2に表す必要のあるボタンの数も少なく、切替ボタンBU3を表すために大きな面積を用いることができるためである。
Act20としてプロセッサ12は、買上商品として登録する商品の指定がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、当該の指示がなされていないならばNoと判定し、Act21へと進む。
Act21としてプロセッサ12は、切替ボタンBU11がタッチされたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、切替ボタンBU11がタッチされたことを確認できないならばNoと判定し、Act20へと戻る。
かくしてプロセッサ12は、Act20及びAct21としては、商品の指定がなされるか、あるいは切替ボタンBU11がタッチされるのを待ち受ける。
店員は、POS端末装置100をセミセルフモードとしたい場合には、サブタッチパネル10に表示された切替画面SC2中に表されている切替ボタンBU11にタッチする。プロセッサ12は、このような切替ボタンBU11へのタッチが、Act20及びAct21の待受状態にあるときに、つまり1件の取引に関する買上商品の登録の開始が待ち受けているときに行われたならば、Act21にてYesと判定し、Act22へと進む。
Act22としてプロセッサ12は、モードフラグをリセット状態に変更する。そしてプロセッサ12はこの後、Act3以降を前述と同様に実行する。
プロセッサ12は以上のようにAct7及びAct16、あるいはAct21及びAct22において、1つの取引の内容に関する判定が開始される前における第2の操作者としての店員によるボタン操作に応じて、その後に開始される取引の内容に関する判定に関して有効とする判定手段を切り替えている。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータはそのような切り替えを行う判定制御手段として機能する。
レジカウンタへと商品を持ち込んだ客は、当該商品を買上商品として指定するための操作を、客側タッチパネル1又は固定スキャナ2を用いて行う。このときの客の操作は、既存の別のセルフタイプのPOS端末装置で行われているのと同様であってよい。プロセッサ12は、商品を買上商品として指定するための操作が行われたならばAct20にてYesと判定し、Act23へと進む。
なお、待機画面は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための操作が店員側タッチパネル9で行われることはない。またプロセッサ12は、キーボード11が操作されたとしても、これを買上商品の指定として受け付けない。また、切替画面SC2は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための操作がサブタッチパネル10で行われることはない。つまりプロセッサ12は、第1の操作者としての客による操作に応じて決済の対象となる取引の内容を判定するフルセルフモードにおいては、第2の操作デバイスとしての店員側タッチパネル9、サブタッチパネル10及びキーボード11を無効としている。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは無効化手段として機能する。そしてこのように店員側タッチパネル9、サブタッチパネル10及びキーボード11を無効としていることにより、店員の操作によって買上商品としての登録が誤って行われることを防止できる。
Act23としてプロセッサ12は、上記の操作により指定された商品を含むように商品リストを更新する。
Act24としてプロセッサ12は、詳細画面を客側タッチパネル1に表示させる。詳細画面は、この時点での商品リストの内容に応じて買上商品の登録についての現況の詳細を表した画面である。詳細画面は例えば、買上商品として登録された商品のそれぞれの商品名、単価及び数量のリスト、登録済みの商品に関して適用される割引額の総額、ならびに登録済みの商品に関しての合計金額などを表す。
Act25としてプロセッサ12は、詳細画面を店員側タッチパネル9に表示させる。ここで店員側タッチパネル9に表示させる詳細画面は、Act10にて表示させるものと同様な情報を表す他、フルセルフモードであることを表す。店員側タッチパネル9に表示させる詳細画面は、買上商品の登録のための操作要素を含まない。
Act26としてプロセッサ12は、買上商品として登録する商品の指定がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、当該の指示がなされていないならばNoと判定し、Act27へと進む。
Act27としてプロセッサ12は、決済が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、決済が指示されたことを確認できないならばNoと判定し、Act26へと戻る。
かくしてプロセッサ12は、Act26及びAct27としては、商品の指定がなされるか、あるいは決済が指示されるのを待ち受ける。
客は、レジカウンタへと複数の商品を持ち込んでいる場合には、2つ目以降の商品を買上商品として指定するための操作を、プロセッサ12がAct26及びAct27としての待受状態にあるときに行う。プロセッサ12は、このような操作が行われたならばAct26にてYesと判定し、Act23~Act25を前述と同様に実行する。これにより、客がレジカウンタへと持ち込んだ複数の商品がそれぞれ商品リストに追加されてゆく。なお、店員側タッチパネル9に表示させる詳細画面は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための操作が店員側タッチパネル9で行われることはない。またプロセッサ12は、キーボード11が操作されたとしても、これを買上商品の指定として受け付けない。また、切替画面SC2は上述のように買上商品の登録のための操作要素を含まないから、商品を買上商品として指定するための操作がサブタッチパネル10で行われることはない。
かくしてプロセッサ12は、第1の操作者としての客による操作に応じて、取引がどの商品の売買であるかという取引の内容を判定している。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは上記の判定を行う第1の判定手段として機能する。
客は、レジカウンタへと持ち込んだ商品の全てを買上商品として指定し終えたならば、客側タッチパネル1での予め定められた操作により決済を指示する。当該操作は、例えば客側タッチパネル1に表示された詳細画面に含まれているボタンへのタッチである。プロセッサ12は、該当の操作が行われたことに応じてAct27にてYesと判定し、Act28へと進む。
Act28としてプロセッサ12は、Act13と同様な選択画面を客側タッチパネル1に表示させる。
Act29としてプロセッサ12は、決済方法が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、決済方法が指定されていないならばNoと判定し、Act30へと進む。
Act30としてプロセッサ12は、買上商品の登録へと戻るように指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、当該の指示がなされていなければNoと判定し、Act29へと戻る。
かくしてプロセッサ12はAct29及びAct30としては、決済方法が指定されるか、登録に戻るように指示されるのを待ち受ける。
客は、買上商品を追加したい場合などには、客側タッチパネル1での予め定められた操作により登録に戻るように指示する。当該操作は例えば、選択画面に表された戻るボタンへのタッチである。プロセッサ12は、該当の操作が行われたことに応じてAct30にてYesと判定し、Act24以降の処理を前述したのと同様にして実行する。
客は、決済に進むならば、選択画面における予め定められた操作によって、使用する決済方法を指定する。当該操作は例えば、使用する決済方法に関連付けられたものとして選択画面に表されたボタンへのタッチである。プロセッサ12は、該当の操作が行われたことに応じてAct29にてYesと判定し、図5中のAct31へと進む。
以上のようにプロセッサ12は、セミセルフモードであるときにはAct14において、またフルセルフモードであるときにはAct29において、決済方法が指定されたことを確認したことに応じて、図5中のAct31へと進む。
Act31としてプロセッサ12は、決済画面を客側タッチパネル1に表示させる。決済画面は、決済すべき金額を表すとともに、決済のための操作方法を案内する画面である。決済画面は、それぞれ複数の決済方法に対応付けられた複数種類が予め定められている。プロセッサ12は、指定された決済方法に対応付けられた決済画面を客側タッチパネル1に表示させる。そこでプロセッサ12は、決済画面を表示するに際して、商品リストに登録された買上商品の売り渡しに対する決済金額を決定する。
Act32としてプロセッサ12は、詳細画面を店員側タッチパネル9に表示させる。詳細画面は、Act10又はAct25で表示させた詳細画面と同様な画面であってよい。ただしAct32で表示させる詳細画面は、客による決済が行われていることを表す画面とする。
Act33としてプロセッサ12は、指定された決済方法に応じた決済デバイスを起動する。プロセッサ12は例えば、決済方法として現金が指定された場合には、硬貨ユニット3及び紙幣ユニット4を起動する。プロセッサ12は例えば、決済方法としてクレジットが指定された場合には、クレジットカードリーダ5を起動する。プロセッサ12は例えば、決済方法として電子マネーが指定された場合には、近接通信ユニット6を起動する。プロセッサ12は例えば、決済方法としてプリペイドが指定された場合には、プリペイドカードリーダ/ライタ7を起動する。
Act34としてプロセッサ12は、指定された決済方法に応じた決済のための操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサ12は例えば、決済方法として現金が指定された場合には、硬貨ユニット3及び紙幣ユニット4への硬貨及び紙幣の投入がなされた場合にYesと判定する。プロセッサ12は例えば、決済方法としてクレジットが指定された場合には、クレジットカードリーダ5のスリット5aをクレジットカードがスライドされた場合にYesと判定する。プロセッサ12は例えば、決済方法として電子マネーが指定された場合には、近接通信ユニット6に電子マネー用の無線タグが近接された場合にYesと判定する。プロセッサ12は例えば、決済方法としてプリペイドが指定された場合には、プリペイドカードリーダ/ライタ7のスロット7aにプリペイドカードが挿入された場合にYesと判定する。そしてプロセッサ12はYesと判定したならば、Act35へと進む。
Act35としてプロセッサ12は、決済処理を行う。プロセッサ12は具体的には、指定された決済方法を利用してAct31にて決定した決済金額を決済するための処理を、例えば周知のようにして実行する。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは決済手段として機能する。
Act36としてプロセッサ12は、Act33にて起動した決済デバイスを停止させる。
Act37としてプロセッサ12は、レシートプリンタ8を制御して、今回決済した取引の内容及び決済結果を表すレシート画像をレシート用紙にプリントしたレシートを発行する。
Act38としてプロセッサ12は、商品リストをクリアする。
Act39としてプロセッサ12は、終了画面を客側タッチパネル1に表示させる。終了画面は、取引が完了したことを客に通知する画面である。
Act40としてプロセッサ12は、モードフラグがリセット状態であるか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、モードフラグがリセット状態であるならばYesと判定し、図3中のAct3へと戻る。またプロセッサ12は、モードフラグがセット状態であるならばNoと判定し、図4中のAct17へと戻る。
なお、プロセッサ12は、レシート用紙の交換、あるいは貨幣の補充又は回収などのようなメンテナンスが必要となる事象が生じた場合には、メンテナンスが必要である旨を通知するためのエラー画面を表示させる。プロセッサ12は、モードフラグがリセット状態であるとき、つまりセミセルフモードであるときには、店員向けのエラー画面を店員側タッチパネル9に表示させる。このエラー画面に応じて店員は、メンテナンスを行う。プロセッサ12は、モードフラグがセット状態であるとき、つまりフルセルフモードであるときには、客向けのエラー画面を客側タッチパネル1に表示させる。さらにプロセッサ12は、フルセルフモードであるときには、店員向けのエラー画面を店員側タッチパネル9にも表示させる。店員向けのエラー画面は、エラー画面の表示を解除するための解除キーが含まれる。客は、客向けの表示エラー画面の表示に応じて、店員を呼び出す。呼び出された店員は、店員向けのエラー画面によって事情を確認し、適宜にメンテナンスを行った上で、解除キーを用いて各エラー画面の表示の解除を指示する。プロセッサ12は、当該の指示に応じて、各エラー画面の表示を解除する。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは表示制御手段として機能する。
以上のようにPOS端末装置100によれば、プロセッサ12がAct3~Act12による買上商品の登録を経て、Act13~Act15及びAct31~Act39による決済及びその関連処理を行う。これにより、登録は店員の操作に応じて、また決済は客の操作に応じてそれぞれ行われることとなり、セミセルフモードが実現される。またプロセッサ12がAct17~Act27による買上商品の登録を経て、Act28~Act39による決済及びその関連処理を行う。これにより、登録及び決済がいずれも客の操作に応じてそれぞれ行われることとなり、フルセルフモードが実現される。そしてプロセッサ12は、このセミセルフモードとフルセルフモードとの切り替えは、切替ボタンBU3又は切替ボタンBU11へのタッチ操作に応じて行う。かくしてPOS端末装置100は、フルセルフとセミセルフとを簡易に切り替えることができる。
またPOS端末装置100によれば、セミセルフモードでは客側タッチパネル1及び固定スキャナ2での操作に応じての買上商品の登録を行わないので、客による操作に応じて買上商品が誤登録されてしまうことを防止できる。
またPOS端末装置100によれば、フルセルフモードでは店員側タッチパネル9、サブタッチパネル10及びキーボード11での操作に応じての買上商品の登録を行わないので、店員による操作に応じて買上商品が誤登録されてしまうことを防止できる。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
キャッシュレジスタのような別態様の登録決済装置においても上記実施形態と同様に実施可能である。
セミセルフモードからフルセルフモードに切り替えるための切替ボタンと、フルセルフモードからセミセルフモードに切り替えるための切替ボタンとは、同一のボタンとしてもよい。
切替ボタンは、店員側タッチパネル9の画面中に表すか、又はキーボード11に設けてもよい。
プロセッサ12は、セミセルフモードからフルセルフモードへの切り替えを、責任者登録状態でのみ行ってもよい。
プロセッサ12は、セミセルフモードからフルセルフモードへの切り替え時に、その旨を電子ジャーナルに記録してもよい。プロセッサ12はこのとき、責任者の名称又は識別コードも電子ジャーナルに記録してもよい。
プロセッサ12は、セミセルフモードからフルセルフモードへの切り替え時に、「フルセルフモードに切り替えます。よろしいですか?」のようなメッセージを表すとともに、「はい」ボタン及び「いいえ」ボタンを表した確認画面を店員側タッチパネル9又はサブタッチパネル10にポップアップ表示してもよい。そして、プロセッサ12は、「はい」ボタンがタッチされたならばモードを切り替え、「いいえ」ボタンがタッチされたならばモードを切り替えないようにしてもよい。
プロセッサ12は、硬貨ユニット3及び紙幣ユニット4が切り離し状態のエラーである場合は、モードを切り替えなくてもよい。そしてプロセッサ12はこの場合には、「釣銭機が未接続のため、モード切替はできません。」のような警告メッセージを表した画面を店員側タッチパネル9又はサブタッチパネル10に表示してもよい。
プロセッサ12は、セミセルフモードからフルセルフモードへの切り替え時に、責任者番号として、例えば「999」などのような予め定められた番号を自動で入力してもよい。
プロセッサ12は、セミセルフモードからフルセルフモードへの切り替え時に、自動責任者解除機能をオフしてもよい。自動責任者解除機能とは、一定時間操作されなかった場合に、設定されている責任者番号を消去して責任者登録状態を自動的に解除する機能である。
プロセッサ12は、フルセルフモードからセミセルフモードへの切り替え前又は切り替え後に、責任者番号を店員に入力させるための画面を店員側タッチパネル9又はサブタッチパネル10に表示してもよい。そしてプロセッサ12は、この画面での店員による操作に応じて責任者番号を入力する。
プロセッサ12は、フルセルフモードからセミセルフモードへの切り替え時に、その旨を電子ジャーナルに記録してもよい。プロセッサ12はこのとき、責任者の名称又は識別コードも電子ジャーナルに記録してもよい。
プロセッサ12は、フルセルフモードからセミセルフモードへの切り替え時に、「セミセルフモードに切り替えます。よろしいですか?」のようなメッセージを表すとともに、「はい」ボタン及び「いいえ」ボタンを表した確認画面を店員側タッチパネル9又はサブタッチパネル10にポップアップ表示してもよい。そして、プロセッサ12は、「はい」ボタンがタッチされたならばモードを切り替え、「いいえ」ボタンがタッチされたならばモードを切り替えないようにしてもよい。
プロセッサ12は、フルセルフモードからセミセルフモードへの切り替え時に、硬貨ユニット3及び紙幣ユニット4の状態を確認してもよい。そしてプロセッサ12は、切り離し状態のエラーである場合は、店員側タッチパネル9又はサブタッチパネル10に「ドロワー運用中」のようなメッセージを表した画面を表示させてもよい。
プロセッサ12は、セミセルフモードにおいて店員側タッチパネル9に表示させる画面には、セミセルフモードである旨を表すようにしてもよい。
プロセッサ12は、フルセルフモードからセミセルフモードへの切り替え時に、自動責任者解除機能をオンしてもよい。
プロセッサ12は、フルセルフモードにおいては、責任者名称として「セルフ」をレシートに印字してもよい。
プロセッサ12は、フルセルフモードにおいては、責任者番号として「999」などのような予め定められた番号を電子ジャーナルに記録してもよい。そしてプロセッサ12はこの場合に、ジャーナル参照の際の責任者名称を「セルフ」としてもよい。
プロセッサ12は、フルセルフモードにおいて店員側タッチパネル9又はサブタッチパネル10に表示する画面には、責任者名称として「セルフ」と表してもよい。
プロセッサ12は、セミセルフモードにおける責任者番号としては、フルセルフモードで用いる責任者番号の使用を禁止してもよい。
プロセッサ12は、フルセルフモードにおいては、客層情報として予め定められた客層を採用してもよい。
プロセッサ12は、セミセルフモードにおいては、商品登録後に店員により押された客層キーに対応する客層を客層情報として採用してもよい。
情報処理によりプロセッサ12が実現する各機能は、その一部又は全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1] 登録決済装置であって、
第1の操作者による操作に応じて決済の対象となる取引の内容を判定する第1の判定手段と、
前記第1の操作者とは前記登録決済装置を挟んで反対側に位置する第2の操作者による操作に応じて前記取引の内容を判定する第2の判定手段と、
いずれか一方を有効とするように前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段を制御するものであって、1つの取引の内容に関する判定が開始される前における前記第2の操作者によるボタン操作に応じて、その後に開始される取引の内容に関する判定に関して有効とする判定手段を切り替える判定制御手段と、
前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段のうちの前記判定制御手段により有効とされたものによって判定された前記取引の内容についての決済金額を決定し、前記第1の操作者による操作に応じて前記決済金額を決済するための決済処理を行う決済手段と、
を具備する登録決済装置。
[付記2] 前記第1の操作者による操作を受ける第1の操作デバイスと、
前記第2の操作者による操作を受ける第2の操作デバイスと、
前記判定制御手段が前記第1の判定手段を有効としているときには前記第2の操作デバイスを無効とし、また前記判定制御手段が前記第2の判定手段を有効としているときには前記第1の操作デバイスを無効とする無効化手段と、
をさらに具備する付記1に記載の登録決済装置。
[付記3] 前記第1の操作者に対する情報提示のための画面を表示する第1の表示デバイスと、
前記第2の操作者に対する情報提示のための画面を表示する第2の表示デバイスと、
前記登録決済装置のメンテナンスが必要であることを表した画面を、前記判定制御手段が前記第1の判定手段を有効としているときには前記第1の表示デバイス及び前記第2の表示デバイスの双方に表示させ、また前記判定制御手段が前記第2の判定手段を有効としているときには前記第2の表示デバイスのみに表示させる表示制御手段と、
をさらに具備する付記1又は付記2に記載の登録決済装置。
[付記4] 登録決済装置を制御するコンピュータを、
第1の操作者による操作に応じて決済の対象となる取引の内容を判定する第1の判定手段と、
前記第1の操作者とは前記登録決済装置を挟んで反対側に位置する第2の操作者による操作に応じて前記取引の内容を判定する第2の判定手段と、
いずれか一方を有効とするように前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段を制御するものであって、1つの取引の内容に関する判定が開始される前における前記第2の操作者によるボタン操作に応じて、その後に開始される取引の内容に関する判定に関して有効とする判定手段を切り替える判定制御手段と、
前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段のうちの前記判定制御手段により有効とされたものによって判定された前記取引の内容についての決済金額を決定し、前記第1の操作者による操作に応じて前記決済金額を決済するための決済処理を行う決済手段と、
して機能させる情報処理プログラム。
1…客側タッチパネル、2…固定スキャナ、3…硬貨ユニット、4…紙幣ユニット、5…クレジットカードリーダ、6…近接通信ユニット、7…プリペイドカードリーダ/ライタ、8…レシートプリンタ、8a…レシート排出口、9…店員側タッチパネル、10…サブタッチパネル、11…キーボード、12…プロセッサ、13…メイン記憶ユニット、14…補助記憶ユニット、15…ハンディスキャナ、16…通信ユニット、17…伝送路、100…POS端末装置、200…通信ネットワーク。

Claims (3)

  1. 第1の操作者による操作に応じて取引の内容を判定する第1の判定手段と、
    前記第1の操作者とは異なる第2の操作者による操作に応じて取引の内容を判定する第2の判定手段と、
    いずれか一方を有効とするように前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段を制御するものであって、1つの取引の内容に関する判定が開始される前における操作に応じて、その後に開始される取引の内容に関する判定に関して有効とする判定手段を切り替える判定制御手段と、
    前記第1の操作者に対する情報提示のための画面を表示する第1の表示デバイスと、
    前記第2の操作者に対する情報提示のための画面を表示する第2の表示デバイスと、
    メンテナンスが必要であることを表した画面を、前記判定制御手段が前記第1の判定手段を有効としているときには前記第1の表示デバイス及び前記第2の表示デバイスの双方に表示させ、また前記判定制御手段が前記第2の判定手段を有効としているときには前記第2の表示デバイスのみに表示させる表示制御手段と、
    を具備する登録装置
  2. 1の操作デバイスと、
    2の操作デバイスと、
    前記判定制御手段が前記第1の判定手段を有効としているときには前記第2の操作デバイスを無効とし、また前記判定制御手段が前記第2の判定手段を有効としているときには前記第1の操作デバイスを無効とする無効化手段と、
    をさらに具備する請求項1に記載の登録装置
  3. 第1の操作者に対する情報提示のための画面を表示する第1の表示デバイスと、前記第1の操作者とは異なる第2の操作者に対する情報提示のための画面を表示する第2の表示デバイスとを備える登録装置を制御するコンピュータを、
    前記第1の操作者による操作に応じて取引の内容を判定する第1の判定手段と、
    記第2の操作者による操作に応じて取引の内容を判定する第2の判定手段と、
    いずれか一方を有効とするように前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段を制御するものであって、1つの取引の内容に関する判定が開始される前における操作に応じて、その後に開始される取引の内容に関する判定に関して有効とする判定手段を切り替える判定制御手段と、
    メンテナンスが必要であることを表した画面を、前記判定制御手段が前記第1の判定手段を有効としているときには前記第1の表示デバイス及び前記第2の表示デバイスの双方に表示させ、また前記判定制御手段が前記第2の判定手段を有効としているときには前記第2の表示デバイスのみに表示させる表示制御手段と、
    して機能させる情報処理プログラム。
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