JP7188866B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつに関するものである。
従来、矩形シート状の吸収体を備え、吸収体で着用者の尿を吸収し保持する使い捨ておむつがある(特許文献1)。吸収体は、パルプと、高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」という。)と、を含む。
特開2007-29612号公報
しかし、従来の使い捨ておむつにあっては、着用者が着用して一晩、経過すると、着用者の腹側から尿が漏れ出していることがあった。着用者の腹側から尿が漏れ出すのは、以下のような理由によるものと考えられる。着用者が寝ているときに、その姿勢が仰向けからうつ伏せに変わることがあり、着用者がうつ伏せの状態で排尿したときに尿が腹側に偏って流出し、その結果、着用者の腹側から尿が漏れ出てしまう。さらに、着用者が男子の場合には、排尿位置が腹側寄りであるため、着用者がうつ伏せの状態で排尿したときに限らず、着用者が仰向けの姿勢で寝ているときであっても、着用者の腹側から尿が漏れ出てしまう。このため、男子と女子の両方に着用され得る使い捨ておむつにおいては、特に、腹側からの尿の漏れ出しの防止が問題となる。
おむつ外部への尿の漏れ出しを防止するために、吸収体を厚く構成して、吸収体が吸収できる尿の量を増大させる方法が考えられる。しかし、吸収体を厚く構成すると、シート状の吸収体の剛性が高くなる。その結果、着用者の身体の外形に沿って変形しにくくなり、着用感が悪化する。
また、着用者は一晩の間に複数回の排尿を行う。このため、厚い吸収体を備えるおむつにおいては、以下のような問題が生じる。すなわち、1回目の排尿において、厚い吸収体のうち、着用者側の近傍に位置する部分が尿を吸収する。すると、吸収体のうち、着用者側の近傍に位置する吸収性樹脂がジェル化して、尿を透過しにくい層を構成する。このとき、厚く構成された吸収体のうち、ジェル化した層のさらに外側には、まだ尿を吸収していない部分が存在する。しかし、2回目以降の排尿の際には、そのジェル層に阻害されて、吸収体のうち、ジェル層の外側に位置する部分に尿が到達しない。このため、吸収体を厚く構成しても、吸収体全体の吸収性樹脂が活用されにくい。そして、ジェル化した層によって浸透を阻まれた尿が、おむつから漏れ出してしまう。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
着用者の腹部を覆うための前身頃と、前記着用者の背部を覆うための後身頃であって、幅方向の両端部において、前記前身頃の幅方向の両端部とそれぞれ接続される後身頃と、前記着用者の股下を覆うための股下部であって、前記前身頃および前記後身頃に接続されている股下部と、前記着用者から排出される体液を吸収することができるシート状の吸収体と、を備え、前記吸収体は、前記股下部に配される矩形状の第1部分であって、他の部位に比べてへこんで設けられる複数の股下凹部であって幅方向の寸法に比べて前後方向に長い複数の股下凹部を備える第1部分と、前記前身頃に配され、前記第1部分と接続されている矩形状の第2部分であって、幅方向について、使い捨ておむつの中心から、前記第1部分の端と、前記第1部分の前記端と同じ側にある前記前身頃の端と、の中間地点よりも前記前身頃の前記端の側にある位置までの範囲に、設けられている矩形状の第2部分と、を備え、前記第2部分は、他の部位に比べてへこんで設けられる複数の腹側凹部であって、前後方向の寸法に比べて幅方向に長い複数の腹側凹部を備える、使い捨ておむつ。
(1)本発明の一形態によれば、使い捨ておむつが提供される。この使い捨ておむつは:着用者の腹部を覆うための前身頃と;前記着用者の背部を覆うための後身頃であって、幅方向の両端部において、前記前身頃の幅方向の両端部とそれぞれ接続される後身頃と;前記着用者の股下を覆うための股下部であって、前記前身頃および前記後身頃に接続されている股下部と;前記着用者から排出される体液を吸収することができるシート状の吸収体と、を備える。前記吸収体は:前記股下部に配される矩形状の第1部分と;前記前身頃に配され、前記第1部分と接続されており、幅方向について、使い捨ておむつの中心から、前記第1部分の端よりも前記前身頃の端に近い位置まで、設けられている矩形状の第2部分と、を備える。
このような態様とすれば、第2部分が幅方向について第1部分の端よりも前身頃の端に近い位置まで設けられているため、第2部分が第1部分と同程度の幅を有する態様に比べて、より多くの体液を吸収することができる。さらに、第2部分が前身頃に配されているため、腹側からの体液の漏れ出しを効果的に防止することができる。なお、本明細書において「矩形」は、長方形及び正方形を含む意味で使用する。
(2)上記形態の使い捨ておむつであって、前記第2部分は、他の部位に比べてへこんで設けられる複数の腹側凹部であって、前記へこみの方向に垂直な第1の方向の寸法に比べて、前記へこみの方向および前記第1の方向に垂直な第2の方向に長い、複数の腹側凹部を備える、態様とすることもできる。このような態様とすれば、第1部分の表面から第2部分の表面に流出した体液は、腹側凹部を通って、迅速に第2部分の表面に広がる。このため、第2部分の全体を活用して、着用者の体液を効果的に吸収することができる。
(3)上記形態の使い捨ておむつであって、前記第1の方向は、幅方向であり、前記第2の方向は、前後方向である、態様とすることもできる。このような態様とすれば、着用者の体液が第2部分の前後方向に迅速に広がり、着用者の体液を効果的に吸収することができる。
(4)上記形態の使い捨ておむつであって、前記第1の方向は、前後方向であり、前記第2の方向は、幅方向である、態様とすることもできる。このような態様とすれば、着用者の体液が第2部分の幅方向に迅速に広がり、着用者の体液を効果的に吸収することができる。
(5)上記形態の使い捨ておむつであって、前記第2部分の幅方向の長さは、前記前身頃の幅方向の長さに対して、80%以上である、態様とすることもできる。このような態様とすれば、着用者の体液を十分、吸収することができる。
(6)上記形態の使い捨ておむつであって、前記吸収体は、さらに、前記後身頃に配され、前記第1部分と接続されており、幅方向について、前記使い捨ておむつの中心から、前記第1部分の端よりも前記後身頃の端に近い位置まで設けられている矩形状の第3部分と、を備える、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、第3部分は、幅方向について、第1部分の端よりも前身頃の端に近い位置まで設けられているため、第3部分が第1部分と同程度の幅を有する態様に比べて、上記の態様は、より多くの体液を吸収することができる。さらに、第3部分が後身頃に配されているため、背側からの体液の漏れ出しを効果的に防止することができる。
(7)上記形態の使い捨ておむつであって、前記第3部分は、他の部位に比べてへこんで設けられる複数の背側凹部であって、前記へこみの方向に垂直な第3の方向の寸法に比べて、前記へこみの方向および前記第3の方向に垂直な第4の方向に長い、複数の背側凹部を備える、態様とすることもできる。このような態様とすれば、第1部分の表面から第3部分の表面に流出した体液は、背側凹部を通って、迅速に第3部分の表面に広がる。このため、着用者の体液を効果的に吸収することができる。
(8)上記形態の使い捨ておむつであって、前記第3の方向は、幅方向であり、前記第4の方向は、前後方向である、態様とすることもできる。このような態様とすれば、着用者の体液が第3部分の前後方向に迅速に広がり、着用者の体液を効果的に吸収することができる。
(9)上記形態の使い捨ておむつであって、前記第3の方向は、前後方向であり、前記第4の方向は、幅方向である、態様とすることもできる。このような態様とすれば、着用者の体液が第3部分の幅方向に迅速に広がり、着用者の体液を効果的に吸収することができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、着用者が着用する使い捨ておむつの種々の形態で実現することが可能である。より具体的にはテープ型やパンツ型の使い捨ておむつの形態で実現することができる。
第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100を示す斜視図である。 第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100の展開図である。 第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100の断面図である。 第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100bの展開図である。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100を示す斜視図である。パンツ型使い捨ておむつ100は、前身頃10Fと、後身頃10Bと、股下部10Mと、を備える。前身頃10Fは、パンツ型使い捨ておむつ100のうち、着用者の腹部を覆うための部位である。後身頃10Bは、パンツ型使い捨ておむつ100のうち、着用者の背部を覆うための部位である。股下部10Mは、パンツ型使い捨ておむつ100のうち、着用者の股下を覆うための部位である。
股下部10Mは、前身頃10Fおよび後身頃10Bに接続されている。前身頃10Fと、後身頃10Bとは、着用者の胴回り方向について、股下部10Mよりも幅広に設けられている。前身頃10Fと後身頃10Bとは、幅方向の両端部において、接合部10C,10Cを介して、接続されている。着用者の身体の側面において接合された前身頃10Fおよび後身頃10Bと、股下部10Mと、に囲まれた開口に、着用者の脚が通される。着用者の身体の側面において接合された前身頃10Fと後身頃10Bに囲まれた開口に、着用者の腰部が通される。使い捨ておむつ100が着用された際に、接合部10C,10Cは、着用者の身体の左右の側面に位置する。
なお、パンツ型使い捨ておむつ100の製造時には、接合部10Cは、前身頃10Fおよび後身頃10Bとそれぞれ一体で形成される。そして、前身頃10Fと一体で形成された接合部10Cと、後身頃10Bと一体で形成された接合部10Cとが、互いに接合されてパンツ型使い捨ておむつ100が形成される。しかし、本実施形態においては、便宜上、接合部10Cは、前身頃10Fとは別の構成として取り扱う。また、接合部10Cは、後身頃10Bとは別の構成として取り扱う。
なお、本明細書において、「胴回り方向」という場合、着用者を基準とする胴回り方向を意味する。同様に、「前後方向」という場合、着用者を基準とする前後方向を意味する。また、「前方向」は、着用者の身体に沿って、着用者の背側から腹側に向かう方向である。同様に、「後方向」は、着用者の身体に沿って、着用者の腹側から背側に向かう方向である。
図1において、「前方向」を、着用者の背側から腹側に向かうカーブしたX軸で示す。図1において、左から右に向かう方向を、Y軸+方向とする。使い捨ておむつ100の構造を記述する際の「幅方向」は、Y軸方向である。図1において、X軸とともにY軸を示す。図1において、着用者から離れる方向、すなわち、パンツ型使い捨ておむつ100に囲まれた空間の内側から外側に向かう方向を、便宜的にZ軸の-方向とする。
図2Aは、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100の展開図である。図2Aは、前身頃10Fと後身頃10Bとが接合部10C,10Cで接続される前の段階のパンツ型使い捨ておむつ100を示す。図2Aは、技術の理解を容易にするための説明図であり、各部の寸法は、実際の寸法を反映するものではない。
図2Aにおいて、互いに直行するX軸、Y軸、Z軸を示す。図2Aに示すX軸およびY軸は、図1を使用して説明したX軸、Y軸、Z軸に対応する。X軸の正方向は、使い捨ておむつ100の展開図において、後身頃10Bから前身頃10Fに向かう向きである。Z軸の正方向は、使い捨ておむつ100の展開図において、使い捨ておむつ100の外面側から着用者に接する側に向かう向きである。Y軸は、X軸およびZ軸に直交する。
図2Bは、図2Aの2B-2B断面における第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100の構造を模式的に示す断面図である。図2Aおよび図2Bにおいて、パンツ型使い捨ておむつ100の中心Cを一点鎖線で示す。なお、図2Bは、パンツ型使い捨ておむつ100の各構成の寸法を正確に反映するものではない。図2Bにおいては、技術の理解を容易にするため、パンツ型使い捨ておむつ100の各構成を互いに離間して示している。しかし、実際には、図2Bに示す各構成は、少なくともZ軸方向について、互いに接触して積層されている。
使い捨ておむつ100の内側表面は、表面シート21に覆われている。使い捨ておむつ100の外側表面は、カバーシート22に覆われている。表面シート21とカバーシート22との間には、吸収体31が配されている。さらに、吸収体31とカバーシート22との間には、防水シート41が配されている。
表面シート21は、パンツ型使い捨ておむつ100が着用者に着用される際に、着用者側となる側に配されるシートである。表面シート21は、着用者の尿や体液を透過させることができる素材で構成される。
表面シート21を構成する材料としては、たとえば、織布、不織布、多孔性フィルム、網目を有するネット状シートを採用することができる。ただし、表面シート21は、不織布であることが好ましい。不織布としては、スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、エアースルー不織布を用いることができる。
カバーシート22は、パンツ型使い捨ておむつ100が着用者に着用される際に、外側(着用者側とは逆の側)となる側に配されるシートである。カバーシート22は、パンツ型使い捨ておむつ100の強度を高め、パンツ型使い捨ておむつ100の手触りをよくする機能を奏する。
カバーシート22を構成する材料としては、織布、および不織布を採用することができる。不織布としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
吸収体31は、着用者から排出される尿や体液を吸収し、保持する部材である。吸収体31は、第1部分311と、第2部分312と、第3部分313と、を備える。
吸収体31の第1部分311は、股下部10Mに配される。第1部分311は、略長方形の平面形状を有する板状(シート状)に形成されている。第1部分311の長手方向(X軸方向)の長さは、着用者の大小便が及ぶことが想定される範囲の長さと一致しており、本実施形態において50cmである。なお、着用者の大小便が及ぶことが想定される範囲は、着用者の個人差や着用の際の位置ズレ等を考慮の上、十分な余裕を持って設定されている。
図2Bに示すように、第1部分311は、吸収部32と、吸収部32を覆うコアラップシート33と、を備える。吸収部32は、略長方形の平面形状を有する板状(シート状)の部材である。吸収部32は、液体を吸収することができる繊維(本明細書において「吸収性繊維」とも表記する)と、液体を吸収し保持することができる樹脂(本明細書において「吸収性樹脂」とも表記する)と、で構成される。
吸収性繊維は、いわゆるフラッフパルプ(綿状パルプ)として構成することができる。吸収性繊維としては、パルプ繊維、レーヨン繊維、またはコットン繊維のようなセルロース系繊維の短繊維(繊維長5mm以下のもの)や、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施した短繊維(繊維長5mm以下のもの)を採用することができる。吸収部32を構成する際には、これらの繊維を単独で用いることもでき、複数種類の繊維を組み合わせて用いることもできる。
吸収部32においては、粒状の吸収性樹脂が、吸収性繊維の隙間に埋没されて保持されている。吸収性樹脂としては、水を吸収し保持することのできる架橋構造を持つ親水性ポリマー、いわゆる「高吸収性ポリマー」(SAP:Super Absorbent Polymer)を採用することができる。
吸収部32が保持する吸収性樹脂としては、デンプン系、セルロース系、または合成ポリマー系の樹脂を採用することができる。より具体的には、吸収性樹脂として、デンプン-アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン-アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン-メタクリル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン-アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプン-アクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、ポリアクリル酸(塩)、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリビニルアルコール-無水マレイン酸反応物の架橋物等を採用することができる。本実施形態においては、自重の20倍以上の水分を吸収し得る高い吸収性能を有する、ポリアクリル酸ナトリウムを採用する。
コアラップシート33は、吸収部32を覆っている。コアラップシート33は、吸収部32の表面シート21側に配されて吸収部32の表面シート21側の一部を覆う第1のシート331と、吸収部32の他の部位を覆う第2のシート332と、から構成される。第1のシート331および第2のシート332の素材としては、たとえば、ティッシュペーパ等の紙を採用することができる。ティッシュペーパとしては、坪量が10~30g/m2のものを採用することができる。また、コアラップシート33は、不織布とすることもできる。不織布としては、スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、エアースルー不織布を用いることができる。
吸収体31の第1部分311を覆う部位において、表面シート21は、センターシート12と、サイドシート14,14とを備える。センターシート12は、表面シート21の一部であるため、図2Bにおいては、符号12に符号21を併記する。同様に、サイドシート14,14は、表面シート21の一部であるため、図2Bにおいては、符号14に符号21を併記する。センターシート12は、カバーシート22とともに、Z軸方向の両側から第1部分311および防水シート41を挟んで、これらのXY面上における位置を固定している。技術の理解を容易にするため図2Bには表していないが、表面シート21のセンターシート12と第1部分311とは、ホットメルト接着剤により接着されている。
表面シート21に覆われた吸収体31の第1部分311には、表面シート21とともに、エンボス加工が施されている。その結果、表面シート21のうち、吸収体31の第1部分311が位置する範囲には、X軸方向およびY軸方向に並ぶ多数の長円形の凹部E1が設けられている(図2A参照)。
サイドシート14,14は、センターシート12に対して、Y軸方向の両側に配される。サイドシート14は、Y軸方向についてパンツ型使い捨ておむつ100の中心Cとは逆の側の部位を、センターシート12に固定されている。より具体的には、サイドシート14の端部は、センターシート12のY軸方向の端部に固定されている。
サイドシート14とセンターシート12とが接合されている部位においては、サイドシート14とセンターシート12の間に、3本の弾性部材66,66,66が、X軸方向に沿って配されている(図2Aも参照)。弾性部材66の素材としては、糸ゴム、伸縮性不織布、伸縮性樹脂フィルムなどを採用することができる。パンツ型使い捨ておむつ100が着用者に着用され、センターシート12、第1部分311、防水シート41およびカバーシート22が湾曲した状態においては、弾性部材66が収縮して、着用者の太腿の付け根を囲むレグギャザーが形成される。レグギャザーは、着用者とパンツ型使い捨ておむつ100の間から尿や便が漏出する事態を防止する。
サイドシート14のY軸方向について中心Cの側の部位は、センターシート12側に折り返されて、互いに固定されている。サイドシート14の折り返された部位は、センターシート12に固定されていない。当該部位は、ひれ部62を構成する。ひれ部62の先端近傍には、2本の弾性部材64,64がサイドシート14に挟まれて固定されている。弾性部材64の素材としては、糸ゴム、伸縮性不織布、伸縮性樹脂フィルムなどを採用することができる。弾性部材64,64は、X軸方向に沿って配されている(図2A参照)。
ひれ部62は、パンツ型使い捨ておむつ100が平面に沿って展開されている状態において、センターシート12上に重ねられている(図2Bの実線で示す62参照)。このとき、弾性部材64は伸長した状態にある。一方、前身頃10Fと後身頃10Bとが、接合部10C,10Cを介して接続され、パンツ型使い捨ておむつ100が図1に示す状態となると、センターシート12、第1部分311、防水シート41およびカバーシート22が湾曲する。すると、弾性部材64,64が収縮して、センターシート12よりも湾曲の内側を通ることから、センターシート12に対して、ひれ部62が立ち上がる(図2Bの破線で示す62参照)。その結果、立体ギャザーが形成される。立体ギャザーは、レグギャザーとともに、着用者とパンツ型使い捨ておむつ100の間から尿や便が漏出する事態を防止する。
一方、吸収体31の第2部分312は、前身頃10Fに配される(図2A参照)。第2部分312は、略長方形の平面形状を有する板状(シート状)に形成されている。第2部分312の構成は、第1部分311の構成と略同様である(図2B参照)。吸収体31の第2部分312は、長方形の下側(X軸方向-側)の長辺の中央近傍において、吸収体31の第1部分311と接続されている。より具体的には、吸収体31の第1部分311と第2部分312とは、一体に形成されている。また、吸収体31の第2部分312は、外側表面から折り返されたカバーシート22によって、長方形の上側(X軸方向+側)の一部を覆われている。
第2部分312の長手方向(Y軸方向)の長さは、第1部分311の寸法よりも大きく設けられている。その結果、第2部分312は、胴回り方向(Y軸方向)について、パンツ型使い捨ておむつ100の中心Cから、第1部分311の端311Eよりも、同じ側にある前身頃10Fの端10FEに近い位置まで、設けられている。
第2部分312の端312Eは、第1部分311の端311Eと、同じ側にある前身頃10Fの端10FEと、の中間地点よりも前身頃10Fの端10FEの側にある。その結果、吸収体31の第2部分312の一部は、着用者の大小便が及ぶことが通常、想定される範囲の外側に位置する。本実施形態においては、具体的には、第2部分312の長手方向(Y軸方向、幅方向)の長さは、前身頃10Fの幅方向の長さに対して、85%である。第2部分312の長手方向の長さは、前身頃10Fの幅方向の長さに対して、80%以上であることが好ましい。なお、本実施形態において、前身頃10Fの端10FEとは、前身頃10Fと接合部10Cとの境界を意味する。
このような構成とすることにより、(i)吸収体31の第1部分311で吸収しきれない体液は、第1部分311と接続されている第2部分312に吸収される。また、(ii)第2部分312は、胴回り方向(Y軸方向)について、第1部分311の端311Eよりも前身頃10Fの端10FEに近い位置まで設けられているため、パンツ型使い捨ておむつ100は、多くの体液(たとえば、尿)を吸収することができる。さらに、(iii)第2部分312は、前身頃10Fに配されているため、パンツ型使い捨ておむつ100が長時間(たとえば、一晩)着用された場合にも、パンツ型使い捨ておむつ100の外への腹側からの体液の漏れ出しを効果的に防止することができる。
吸収体31の第2部分312の端312Eは、具体的には、胴回り方向について、第1部分311の端311Eから50mmの位置にある。吸収体31の第2部分312の端312Eと、第1部分311の端311Eとの距離を、図2AにおいてLp1で示す。Lp1は、50mmである。このような構成とすることにより、着用者が8時間程度睡眠を取る間、着用者から排出される体液を十分、吸収することができる。
表面シート21に覆われた吸収体31の第2部分312には、表面シート21とともに、プレス加工が施され、複数の腹側凹部S1が設けられている。腹側凹部S1は、表面シート21に覆われた吸収体31の第2部分312の他の部位に比べて、Z軸-方向にへこんでいる。腹側凹部S1は、へこみの方向(Z軸方向)に垂直な胴回り方向(Y軸方向)の寸法に比べて、へこみの方向(Z軸方向)および胴回り方向(Y軸方向)に垂直な前後方向(X軸方向)に長い形状を有する。
このような構成とすることにより、第1部分311の表面から第2部分312の表面に流出した体液は、腹側凹部S1を通って、第2部分312の表面に沿って前後方向(X軸方向)に迅速に広がる。その際、仮に、吸収体31の第2部分312の表面近傍の吸収性樹脂がすでに体液を吸収してジェル化していたとしても、腹側凹部S1が維持されるため、体液の拡散機能は阻害されない。このため、着用者の体液が第2部分の前後方向に迅速に広がり、着用者の体液を効果的に吸収することができる。
吸収体31の第3部分313は、後身頃10Bに配される。第3部分313は、略長方形の平面形状を有する板状(シート状)に形成されている。吸収体31の第2部分312は、長方形の下側(X軸方向+側)の長辺の中央近傍において、吸収体31の第1部分311と接続されている。すなわち、吸収体31の第1部分311と第3部分313とは、一体に形成されている。また、吸収体31の第3部分313は、外側表面から折り返されたカバーシート22によって、長方形の下側(X軸方向-側)の一部を覆われている。
第3部分313の長手方向(Y軸方向)の長さは、第1部分311の寸法よりも大きく設けられている。その結果、第3部分313は、胴回り方向(Y軸方向)について、パンツ型使い捨ておむつ100の中心Cから、第1部分311の端311Eよりも、同じ側にある後身頃10Bの端10BEに近い位置まで設けられている。なお、図2Bにおいて、吸収体31の第3部分313の外輪郭も、表面に露出していないため、破線で示されている。
第3部分313の端313Eは、第1部分311の端311Eと、同じ側にある後身頃10Bの端10BEと、の中間地点よりも後身頃10Bの端10BEの側にある。その結果、吸収体31の第3部分313の一部は、着用者の大小便が及ぶことが通常、想定される範囲の外側に位置する。本実施形態においては、具体的には、第3部分313の長手方向(Y軸方向、幅方向)の長さは、後身頃10Bの幅方向の長さに対して、82%である。第3部分313の長手方向の長さは、後身頃10Bの幅方向の長さに対して、80%以上であることが好ましい。なお、本実施形態において、後身頃10Bの端10BEとは、後身頃10Bと接合部10Cとの境界を意味する。
このような構成とすることにより、(i)吸収体31の第1部分311で吸収しきれない体液は、第1部分311と接続されている第3部分313に吸収される。また、(ii)第3部分313は、胴回り方向(Y軸方向)について、第1部分311の端311Eよりも後身頃10Bの端10BEに近い位置まで設けられているため、パンツ型使い捨ておむつ100は、多くの体液を吸収することができる。
吸収体31の第3部分313の端313Eは、具体的には、胴回り方向について、第1部分311の端311Eから45mmの位置にある。吸収体31の第3部分313の端313Eと、第1部分311の端311Eとの距離を、図2AにおいてLp2で示す。Lp2は、45mmである。このような構成とすることにより、着用者が8時間程度睡眠を取る間、着用者から排出される体液を十分、吸収することができる。
表面シート21に覆われた吸収体31の第3部分313には、表面シート21とともに、プレス加工が施され、複数の背側凹部S2が設けられている。背側凹部S2は、表面シート21に覆われた吸収体31の第3部分313の他の部位に比べて、Z軸-方向にへこんでいる。背側凹部S2は、へこみの方向(Z軸方向)に垂直な胴回り方向(Y軸方向)の寸法に比べて、へこみの方向(Z軸方向)および胴回り方向(Y軸方向)に垂直な前後方向(X軸方向)に長い形状を有する。
このような構成とすることにより、第1部分311の表面から第3部分313の表面に流出した体液は、背側凹部S2を通って、第3部分313の表面に沿って前後方向(X軸方向)に迅速に広がる。その際、仮に、吸収体31の第3部分313の表面近傍の吸収性樹脂がすでに体液を吸収してジェル化していたとしても、背側凹部S2は維持されるため、体液の拡散機能は阻害されない。このため、着用者の体液が第2部分の前後方向に迅速に広がり、着用者の体液を効果的に吸収することができる。
防水シート41(図2B参照)は、着用者から排出された尿および体液や、吸収体31が吸収し保持している尿および体液が、テープ型使い捨ておむつ10外に漏出する事態を防止するための部材である。防水シート41は、吸収体31の第1部分311、第2部分312、および第3部分313と、カバーシート22の間に配され、その周縁部が表面シート21に接合されている。防水シート41は、平面視した際に、その外輪郭が吸収体31の第1部分311、第2部分312、および第3部分313の外輪郭を囲む大きさおよび配置で、構成され、配される(図2A参照)。なお、カバーシート22は、防水シート41に接合されている。
より具体的には、防水シート41は、第1部分411と、第2部分412と、第3部分413とを備える。防水シート41の第1部分411は、股下部10Mに配される。防水シート41の第1部分411は、吸収体31の第1部分311を覆うように、吸収体31の第1部分311とカバーシート22の間に配される。防水シート41の第2部分412は、前身頃10Fに配される。防水シート41の第2部分412は、吸収体31の第2部分312を覆うように、吸収体31の第2部分312とカバーシート22の間に配される。防水シート41の第3部分413は、後身頃10Bに配される。防水シート41の第3部分413は、吸収体31の第3部分313を覆うように、吸収体31の第3部分313とカバーシート22の間に配される。
防水シート41は、着用者の尿や体液を透過させない材料によって構成される。防水シート41の材料としては、ポリエチレン等の合成樹脂フィルム、不織布と合成樹脂フィルムとの複合シート(例えばスパンボンド等の不織布に通気性の合成樹脂フィルムが挟まれたシート)からなる液不透過性フィルムを採用することができる。なお、防水シート41の材料としては、液体水を透過せず水蒸気を透過することができる、いわゆる透湿性を有する液不透過性フィルムを用いることが好ましい。透湿性のある液不透過性フィルムとしては、0.1~0.5μmの微細な孔を有する微多孔性ポリエチレンフィルムを採用することができる。
なお、本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100が、「課題を解決するための手段」における「使い捨ておむつ」に相当する。本実施形態においては、胴回り方向(Y軸方向)が、「課題を解決するための手段」(3)における「第1の方向」に相当する。前後方向(X軸方向)が、同項における「第2の方向」に相当する。また、胴回り方向(Y軸方向)が、「課題を解決するための手段」(8)における「第3の方向」に相当する。前後方向(X軸方向)が、同項における「第4の方向」に相当する。
B.第2実施形態:
図3は、第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100bの展開図である。図3は、前身頃10Fと、後身頃10Bとが接合部10C,10Cで接続される前の段階のパンツ型使い捨ておむつ100を示す。なお、図3においても、技術の理解を容易にするため、表面シート21に覆われている防水シート41を、破線ではなく実線で示す。また、図3は、技術の理解を容易にするための説明図であり、各部の寸法は、実際の寸法を反映するものではない。図3に示すX軸、Y軸、Z軸は、図1および図2AのX軸、Y軸、Z軸と対応する。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100bは、前身頃10Fにおいて、腹側凹部S1に代えて腹側凹部S4を有する。第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100bは、後身頃10Bにおいて、背側凹部S2に代えて背側凹部S5を有する。第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100bは、股下部10Mにおいて、凹部E1に代えて股下凹部S6を有する。第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100bの他の点は、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100と同じである。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100bにおいては、表面シート21に覆われた吸収体31の第2部分312には、表面シート21とともに、プレス加工が施されたことによって形成された、複数の腹側凹部S4が設けられている。腹側凹部S4は、表面シート21に覆われた吸収体31の第2部分312の他の部位に比べて、Z軸-方向にへこんでいる。腹側凹部S4は、へこみの方向(Z軸方向)に垂直な前後方向(X軸方向)の寸法に比べて、へこみの方向(Z軸方向)および前後方向(X軸方向)に垂直な胴回り方向(Y軸方向)に長い形状を有する。
このような構成とすることにより、第1部分311の表面から第2部分312の表面に流出した体液は、腹側凹部S4を通って、第2部分312の表面に沿って胴回り方向に迅速に広がる。このため、着用者の体液が第2部分312の胴回り方向に迅速に広がり、着用者の体液を効果的に吸収することができる。
表面シート21に覆われた吸収体31の第3部分313には、表面シート21とともに、プレス加工が施されたことによって形成された、複数の背側凹部S5が設けられている。背側凹部S5は、表面シート21に覆われた吸収体31の第3部分313の他の部位に比べて、Z軸-方向にへこんでいる。背側凹部S5は、へこみの方向(Z軸方向)に垂直な前後方向(X軸方向)の寸法に比べて、へこみの方向(Z軸方向)および前後方向(X軸方向)に垂直な胴回り方向(Y軸方向)に長い形状を有する。
このような構成とすることにより、第1部分311の表面から第3部分313の表面に流出した体液は、背側凹部S2を通って、第3部分313の表面に沿って胴回り方向に迅速に広がる。このため、着用者の体液が第3部分313の胴回り方向に迅速に広がり、着用者の体液を効果的に吸収することができる。
表面シート21に覆われた吸収体31の第1部分311には、表面シート21とともに、プレス加工が施されたことによって形成された、複数の股下凹部S6が設けられている。股下凹部S6は、表面シート21に覆われた吸収体31の第1部分311の他の部位に比べて、Z軸-方向にへこんでいる。股下凹部S6は、へこみの方向(Z軸方向)に垂直な胴回り方向(Y軸方向)の寸法に比べて、へこみの方向(Z軸方向)および胴回り方向(Y軸方向)に垂直な前後方向(X軸方向)に長い形状を有する。
また、第1部分311の吸収性樹脂がすでに体液を吸収して第1部分311の表面近傍がジェル化していたとしても、着用者から排出された体液は、股下凹部S6を通って、第1部分311の表面に沿って前後方向に迅速に広がる。このため、着用者の体液が第1部分311の前後方向に迅速に広がり、着用者の体液を効果的に吸収することができる。また、第1部分311で吸収しきれない体液を第2部分312および第3部分313に迅速に拡散させることができる。
なお、本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ100bが、「課題を解決するための手段」における「使い捨ておむつ」に相当する。本実施形態においては、前後方向(X軸方向)が、「課題を解決するための手段」(4)における「第1の方向」に相当する。胴回り方向(Y軸方向)が、同項における「第2の方向」に相当する。また、前後方向(X軸方向)が、「課題を解決するための手段」(9)における「第3の方向」に相当する。胴回り方向(Y軸方向)が、同項における「第4の方向」に相当する。
C.変形例:
この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
本実施形態においては、吸収体31の第2部分312の端312Eは、胴回り方向について、第1部分311の端311Eから50mmの位置にある。しかし、着用者の腹側に位置すべき吸収体の第2部分の端は、胴回り方向について、第1部分の端から40mmや60mmの位置など、他の位置にあってもよい。ただし、吸収体の第2部分の端は、胴回り方向について、第1部分の端から45~55mmの位置にあることが好ましい。
そのような態様とすれば、着用者の一晩分の尿の一部が腹側から漏れる事態を防止することができる。そして、そのような機能を維持しつつ、着用者の体液が伝わりにくい部位(着用者の体側部に相当する部分)にまで、無駄な吸収体を配することがないため、使い捨ておむつの製造コストを低減することができる。
C2.変形例2:
本実施形態においては、吸収体31の第3部分313の端313Eは、胴回り方向について、第1部分311の端311Eから45mmの位置にある。しかし、着用者の背側に位置すべき吸収体の第3部分の端は、胴回り方向について、第1部分の端から40mmや60mmの位置など、他の位置にあってもよい。さらに、使い捨ておむつの中心から、後身頃の端よりも、同じ側にある第1部分の端に近い位置まで、設けられている態様とすることもできる。ただし、吸収体の第3部分の端は、胴回り方向について、第1部分の端から45~55mmの位置にあることが好ましい。
そのような態様とすれば、着用者の一晩分の尿の一部が外部に漏れる事態を防止することができる。そして、そのような機能を維持しつつ、着用者の体液が背側から伝わりにくい部位(着用者の体側部に相当する部分)にまで、無駄な吸収体を配することがないため、使い捨ておむつの製造コストを低減することができる。
C3.変形例3:
上記実施形態においては、吸収体31の第1部分311は、複数の長円形の凹部E1または前後方向(X軸方向)に伸びる複数の股下凹部S6を備える。しかし、着用者の股下に配されるべき吸収体の第1部分は、X軸にもY軸にも平行ではない斜め方向に伸びる凹部を備える態様とすることもできる。また、屈曲した凹部や、蛇行する凹部を備える態様とすることもできる。さらに、格子状の凹部を備えることもできる。ただし、吸収体の第1部分は、へこみの方向に垂直な第1の方向の寸法に比べて、へこみの方向および第1の方向に垂直な第2の方向に長い、凹部を備えることが好ましい。そのような態様とすれば、吸収体の第1部分において、第2の方向に沿って着用者の体液を迅速に拡散させることができる。
また、着用者の股下に配されるべき吸収体の第1部分は、凹部を1個だけ備える態様とすることもできる。さらに、吸収体の第1部分は、凹部を備えない態様とすることもできる。
C4.変形例4:
上記実施形態においては、吸収体31の第2部分312は、前後方向(X軸方向)に伸びる複数の腹側凹部S1または胴回り方向(Y軸方向)に伸びる複数の腹側凹部S4を備える。しかし、着用者の腹側に配されるべき吸収体の第2部分は、X軸にもY軸にも平行ではない斜め方向に伸びる腹側凹部を備える態様とすることもできる。また、屈曲した腹側凹部や、蛇行する腹側凹部を備える態様とすることもできる。さらに、格子状の腹側凹部を備えることもできる。ただし、吸収体の第2部分は、へこみの方向に垂直な第1の方向の寸法に比べて、へこみの方向および第1の方向に垂直な第2の方向に長い、凹部を備えることが好ましい。そのような態様とすれば、吸収体の第3部分において、第2の方向に沿って着用者の体液を迅速に拡散させることができる。
また、着用者の腹側に配されるべき吸収体の第2部分は、腹側凹部を1個だけ備える態様とすることもできる。さらに、吸収体の第2部分は、腹側凹部を備えない態様とすることもできる。
C5.変形例5:
上記実施形態においては、吸収体31の第3部分313は、前後方向(X軸方向)に伸びる複数の背側凹部S2または胴回り方向(Y軸方向)に伸びる複数の背側凹部S5を備える。しかし、着用者の背側に配されるべき吸収体の第3部分は、X軸にもY軸にも平行ではない斜め方向に伸びる背側凹部を備える態様とすることもできる。また、屈曲した背側凹部や、蛇行する背側凹部を備える態様とすることもできる。さらに、格子状の背側凹部を備えることもできる。ただし、吸収体の第3部分は、へこみの方向に垂直な第1の方向の寸法に比べて、へこみの方向および第1の方向に垂直な第2の方向に長い、凹部を備えることが好ましい。そのような態様とすれば、吸収体の第3部分において、第2の方向に沿って着用者の体液を迅速に拡散させることができる。
また、着用者の背側に配されるべき吸収体の第3部分は、背側凹部を1個だけ備える態様とすることもできる。さらに、吸収体の第3部分は、背側凹部を備えない態様とすることもできる。
C6.変形例6:
上記実施形態においては、背側凹部と、腹側凹部は、同じ向きに長い形状を有する(図2Aおよび図3参照)。しかし、背側凹部と、腹側凹部は、互いに異なる向きに長い形状を有していてもよい。すなわち、背側凹部と、腹側凹部は、互いに類似の形状ではなく、異なる形状を備えていてもよい。
C7.変形例7:
上記実施形態においては、吸収体31は、第1部分311と、第2部分312と、第3部分313と、を備える。しかし、吸収体は、股下部に配される第1部分と、前身頃に配される第2部分と、を備え、後身頃に配される第3部分を備えない態様とすることもできる。
C8.変形例8:
上記実施形態においては、吸収体31の第1部分311と、第2部分312と、第3部分313とは、一体に形成されている。しかし、吸収体の第1部分と、第2部分と、第3部分とは、各部の間を着用者の体液を伝搬させることができる構成で接続されていればよく、別体で形成するようにしてもよい。本明細書においては、そのような態様も、吸収体の第1部分と第2部分とが「接続されている」態様、および吸収体の第1部分と第3部分とが「接続されている」態様に含まれる。
C9.変形例9:
上記実施形態においては、パンツ型使い捨ておむつ100に本発明を適用した実施形態について説明した。しかし、本発明は、テープ型使い捨ておむつに適用することもできる。なお、そのような態様においては、後身頃の端は、着用者の身体の胴回りの側面において、前身頃と後身頃を接続するための固定テープおよびその基材部分を除いた後身頃の端を意味する。なお、本明細書において「使い捨ておむつ」とは、パルプを使用した使い捨ておむつに限定されるものではなく、使用後に洗浄されて再利用されることなく、廃棄される使い捨ておむつを意味する。
上記実施形態および変形例で説明した各構成は、様々な組み合わせで実現することができ、また、その一部を省略して実現することもできる。
10B…後身頃
10BE…後身頃の胴回り方向の端
10C…接合部
10F…前身頃
10FE…前身頃の胴回り方向の端
10M…股下部
12…センターシート
14…サイドシート
100,100b…パンツ型使い捨ておむつ
21…表面シート
22…カバーシート
31…吸収体
32…吸収部
33…コアラップシート
311…吸収体の第1部分
311E…第1部分の胴回り方向の端
312…吸収体の第2部分
312E…第2部分の胴回り方向の端
313…吸収体の第3部分
313E…第3部分の胴回り方向の端
331…第1のシート
332…第2のシート
41…防水シート
411…防水シートの第1部分
412…防水シートの第2部分
413…防水シートの第3部分
62…ひれ部
64…弾性部材
66…弾性部材
C…パンツ型使い捨ておむつの中心
E1…凹部
Lp1…第2部分312の端312Eと、第1部分311の端311Eとの距離
Lp2…第3部分313の端313Eと、第1部分311の端311Eとの距離
S1…腹側凹部
S2…背側凹部
S4…腹側凹部
S5…背側凹部
S6…股下凹部

Claims (2)

  1. 着用者の腹部を覆うための前身頃と、
    前記着用者の背部を覆うための後身頃であって、幅方向の両端部において、前記前身頃の幅方向の両端部とそれぞれ接続される後身頃と、
    前記着用者の股下を覆うための股下部であって、前記前身頃および前記後身頃に接続されている股下部と、
    前記着用者から排出される体液を吸収することができるシート状の吸収体と、を備え、
    前記吸収体は、
    前記股下部に配される矩形状の第1部分であって、他の部位に比べてへこんで設けられる複数の股下凹部であって幅方向の寸法に比べて前後方向に長い複数の股下凹部を備える第1部分と、
    前記前身頃に配され、前記第1部分と接続されている矩形状の第2部分であって、幅方向について、使い捨ておむつの中心から、前記第1部分の端と、前記第1部分の前記端と同じ側にある前記前身頃の端と、の中間地点よりも前記前身頃の前記端の側にある位置までの範囲に、設けられている矩形状の第2部分と、を備え、
    前記第2部分は、他の部位に比べてへこんで設けられる複数の腹側凹部であって、前後方向の寸法に比べて幅方向に長い複数の腹側凹部を備える、使い捨ておむつであって、
    前記吸収体は、さらに、
    前記後身頃に配され、前記第1部分と接続されており、幅方向について、前記使い捨ておむつの中心から、前記第1部分の端よりも前記後身頃の端に近い位置まで設けられている矩形状の第3部分と、を備え、
    前記第3部分は、他の部位に比べてへこんで設けられる複数の背側凹部であって、前記へこみの方向に垂直な第3の方向の寸法に比べて、前記へこみの方向および前記第3の方向に垂直な第4の方向に長い、複数の背側凹部を備え、
    前記第3の方向は、幅方向であり、
    前記第4の方向は、前後方向である、使い捨ておむつ。
  2. 請求項1記載の使い捨ておむつであって、
    前記第2部分の幅方向の長さは、前記前身頃の幅方向の長さに対して、80%以上である、使い捨ておむつ。
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