JP2011067283A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】排泄物の収容能力や漏れ防止性に優れ、使用前はコンパクトであり、排泄物を吸収するとその収容能力を高めることができる吸収性物品を提供する。
【解決手段】トップシート3とバックシート4とこれらの間に設けられた第1吸収性コア5とを有する上側吸収体2と;バックシート4に接合され、外装シート12と第2吸収性コア13とを有する下側吸収体11を有する吸収性物品1であって;上側吸収体2は開口6を有し;第2吸収性コア11は、開口6の下側に位置するように外装シート12に配され;下側吸収体11は、第2吸収性コア13が設けられた箇所に、上向きの折り目16が形成されていることを特徴とする吸収性物品。
【選択図】図2

Description

本発明は、尿パッド、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものである。
従来、吸収性物品の排泄物の収容能力を高めたり、漏れ防止機能を高めるために、トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアとを有する吸収性物品に、補助的な吸収性部材を設けることが提案されている。例えば、特許文献1には、トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアとを有する使い捨ておむつであって、使い捨ておむつの股下域にはトップシートとバックシートとを貫通する開口が形成され、大便を収容するための袋が前記開口と連通して設けられ、前記袋が液透過性シートと液不透過性シートとこれらのシートの間にほぼ全域にわたり設けられた吸収性コアとを有する使い捨ておむつが開示されている。
特許第3822795号公報
しかし、特許文献1に開示された使い捨ておむつは、着用者の肌に面する側と反対側に袋が設けられているため、排泄物の収容能力や漏れ防止機能は高められるが、袋部分が嵩張って、おむつを着用する際、着用しにくいおそれがある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用前はコンパクトであり、排泄物の収容能力の高い吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品とは、トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた第1吸収性コアとを有する上側吸収体と;前記バックシートに接合され、外装シートと第2吸収性コアとを有する下側吸収体を有する吸収性物品であって;前記上側吸収体は開口を有し;前記第2吸収性コアは、前記開口の下側に位置するように、前記外装シートに配され;前記下側吸収体は、前記第2吸収性コアが設けられた箇所に、上向きの折り目が形成されているところに特徴を有する。
本発明の吸収性物品は、下側吸収体に上向きの折り目が形成されているため、第2吸収性コアが体液を吸収する前は、下側吸収体がコンパクトに折り畳まれ、装着が容易になる。一方、吸収性物品の着用時は、上側吸収体に加え下側吸収体が設けられているため、一度に大量の尿等の排泄物が排出された場合でも、排泄物が上側吸収体の開口を通って下側吸収体に移行し、下側吸収体で尿等の排泄物を吸収することができ、横漏れのおそれがなくなる。そして、下側吸収体の第2吸収性コアが設けられた箇所には上向きの折り目が形成されているため、第2吸収性コアが尿等の体液を吸収すると、第2吸収性コアが膨潤したり湿潤して、上向きの折り目を広げるように作用する。その結果、バックシートと下側吸収体との間の空間が広がり、その空間により多くの排泄物を貯めることができるようになり、排泄物の漏れが防止されるようになる。
下側吸収体の上向きの折り目は、上側吸収体の開口の下側に設けられ、吸収性物品の前後方向に延びていることが好ましい。このように上向きの折り目が設けられると、開口を通って下側吸収体に達した尿等の排泄物が第2吸収性コアに導かれやすくなるとともに、体液が第2吸収性コア全体に広がりやすくなるため、尿等が第2吸収性コアにより速やかに吸収されやすくなる。また、折り目が開口の下側に設けられていれば、着用者から排泄された尿等が当たる領域に折り目が形成されることとなるので、尿等が下側吸収体に当たる面積が広がり、速やかに尿等が吸収されやすくなる。
上側吸収体の開口は、吸収性物品の前方に偏って配され、下側吸収体の第2吸収性コアは、上側吸収体の開口の後方に偏って、外装シートに配されることが好ましい。下側吸収体は、尿や経血等の体液を吸収するのに特に適しており、従って、開口は吸収性物品の前方に偏って配されることが好ましい。下側吸収体に移行した尿等の体液は、吸収性物品の着用者が起立している場合や座っている場合は、開口の後方側に移動しやすい。従って、第2吸収性コアが開口の後方に偏って配されていれば、体液が効果的に吸収されやすくなる。
下側吸収体の第2吸収性コアは、吸水性樹脂を含みパルプ繊維を含まないことが好ましい。前記構成によれば、第2吸収性コアの厚みを薄くすることが容易となり、下側吸収体に折り目を形成することが容易になる。また、吸収性物品が嵩張りにくくなり、吸収性物品の着用感が向上する。さらに、第2吸収性コアが体液を吸収すると、吸水性樹脂が膨潤して、上向きの折り目が広がりやすくなり、下側吸収体が多くの排泄物を貯めやすくなる。
上側吸収体の開口は、第1吸収性コアに囲まれていることが好ましい。前記構成によれば、開口が所定形状に維持されやすくなり、開口を通って尿等の排泄物が下側吸収体に移行しやすくなる。
下側吸収体の上向きの折り目は、吸収性物品の前後方向に下側吸収体全体に延び、上向きの折り目の両側に形成された下向きの折り目どうしが下側吸収体の前後端で接合され、下側吸収体の後端は、下方が吸収性物品の前方に斜めに延びていることが好ましい。前記構成によれば、上向きの折り目が好適に維持されやすくなるとともに、吸収性物品の股部から臀部にかけての装着感が良好となる。
本発明の吸収性物品は、排泄物の収容能力や漏れ防止性に優れる。また、本発明の吸収性物品は、使用前はコンパクトであり、排泄物を吸収するとその収容能力を高めることができるため、着用の容易さと収容能力の高さとを兼ね備える。
本発明の吸収性物品の一実施態様としての尿パッドの平面図を表す。 図1の尿パッドのA−A断面図の一例を表す。 図1の尿パッドのA−A断面図の他の一例を表す。 図1の尿パッドを前後方向の側面から見た図を表す。
本発明の吸収性物品について、図面を参照して説明する。なお、本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。図1は、本発明の吸収性物品の一実施態様として、尿パッドの平面図を表す。図1は、尿パッドの着用者の肌に面する側を表している。図2は、図1のA−A断面の一例を表し、図3は、図1のA−A断面の他の一例を表す。図4は、図1の尿パッドを前後方向の側面から見た図を表す。図では、矢印xを幅方向、矢印yを前後方向と定義付け、矢印x,yにより形成される面上の方向を平面方向と定義付ける。また、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向を上下方向(または厚み方向)zと定義付ける。
吸収性物品1は、トップシート3とバックシート4とこれらの間に設けられた第1吸収性コア5とを有する上側吸収体2と、バックシート4に接合され、外装シート12と第2吸収性コア13とを有する下側吸収体11を有し、上側吸収体2は開口6を有している。吸収性物品1は、着用時、上側吸収体2が着用者の肌に面するように配される。なお、本発明において、「上側」とは、吸収性物品を着用した際の着用者側を意味し、「下側」とは、吸収性物品を着用した際の着用者とは反対側、すなわち外側を意味する。吸収性物品1は、上側吸収体2の第1吸収性コア5で尿等の排泄物を吸収するとともに、上側吸収体2の開口6を通って下側吸収体11に達した尿等の排泄物が第2吸収性コア13で吸収される。
トップシート3は液透過性であり、尿等の排泄物はトップシート3を通って第1吸収性コア5に吸収される。
バックシート4は、液透過性であっても、液不透過性であってもよい。バックシート4の下側には下側吸収体11が設けられるが、例えば、バックシート4の外縁が下側吸収体11で完全に覆われる場合は、バックシート4の一部または全部が液透過性であってもよい。また、下側吸収体11の外縁がバックシート4の外縁よりも内側にあるような場合は、下側吸収体11の外縁より外側部分のバックシート4が液不透過性で、それ以外の一部または全部が液透過性であってもよい。もちろん、バックシート4の全部が液不透過性であってもよい。バックシート4の少なくとも一部が液透過性であれば、上側吸収体2の開口6を通って下側吸収体11上に移行した尿等を、第1吸収性コア5によっても吸収できるようになる。
第1吸収性コア5は、トップシート3とバックシート4との間に設けられ、尿等の排泄物を吸収する。第1吸収性コア5としては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパー)や液透過性不織布シート等の被覆シートで覆ったものや、吸収性材料を紙シートや液透過性不織布シート等のシートに散布したものを用いることができる。吸収性材料としては、例えば、粉砕したパルプ繊維、セルロース繊維等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。吸収性材料としては、少なくとも吸水性樹脂を含んでいることが好ましい。また、吸収性材料として、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合したものを用いてもよい。
第1吸収性コア5の形状は特に限定されない。第1吸収性コア5の外縁形状としては、例えば、長方形、楕円形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が挙げられる。また、第1吸収性コア5は、複数の吸収性コア片が平面方向に並べられたものであってもよい。
開口6は、上側吸収体2を厚み方向に貫通して設けられる。開口6は、例えば、第1吸収性コア5を構成する複数の吸収性コア片の間に設けられてもよく、周囲が第1吸収性コア5に囲まれて設けられてもよい。しかしながら、開口6は、第1吸収性コア5に囲まれていることが好ましい。この場合、開口6が所定形状に維持されやすくなり、開口6を通って尿等の排泄物が下側吸収体11に移行しやすくなる。この場合、例えば、吸収性物品1に弾性部材が設けられても、開口6が所定形状に維持されやすくなる。なお、開口6が第1吸収性コア5に囲まれているとは、開口6の周囲が連続的に第1吸収性コア5に囲まれていることを意味し、開口6が第1吸収性コア5を貫通して設けられていることを意味する。
開口6の形状は、円形、楕円形、長方形、不定形等、特に限定されないが、前後方向に延びた形状(例えば、楕円形、長方形)であることが好ましい。開口6が前後方向に延びた形状を有していれば、開口6を通って尿等の排泄物が下側吸収体11に移行しやすくなる。
開口6は、尿等の排泄物を下側吸収体11に移行させるために設けられる。特に、後述するように、下側吸収体11は、尿や経血等の体液を吸収するのに適している。従って、開口6は、吸収性物品1の前方に偏って配されることが好ましい。また、開口6は、吸収性物品1の幅方向中央に配されることが好ましい。なお、「前方」とは、吸収性物品を着用した際、着用者の背中側から腹側にかけての方向を意味し、「後方」とはその逆方向を意味する。
上側吸収体2は、開口6の幅方向両側に、一対の立ち上がりフラップ10が設けられることが好ましい。立ち上がりフラップ10が設けられることにより、尿等の排泄物の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップ10は、例えば、トップシート3の幅方向両側に、前後方向に延在するサイドシート7を接合し、サイドシート7の幅方向内方端に弾性部材8を設けることにより形成される。このようにサイドシート7と弾性部材8とを設けることにより、弾性部材8の収縮力によりサイドシート7の内方端が着用者の肌に向かって立ち上がり、立ち上がりフラップ10が形成される。立ち上がりフラップ10またはサイドシート7は、液不透過性のプラスチックフィルムや液不透過性の不織布等により構成されることが好ましい。
立ち上がりフラップ10は、基部に弾性部材9が設けられることが好ましい。立ち上がりフラップ10の基部に弾性部材9が設けられることにより、弾性部材9が設けられた部分で上側吸収体2が着用者側に持ち上げられるとともに、上側吸収体2が前後方向に湾曲するようになる。その結果、吸収性物品1の着用者へのフィット性が高まる。
下側吸収体11は、外装シート12と第2吸収性コア13とを有し、バックシート4に接合される。下側吸収体11は、開口6を通って移行した尿等の排泄物を吸収するために設けられる。吸収性物品1は、例えば、一度に大量の尿が排出された場合でも、下側吸収体11で尿等の体液を受け、吸収することができるため、尿等の横漏れのおそれがなくなる。
下側吸収体11は、上側吸収体2のバックシート4の下側に直接的または間接的に接合され、下側吸収体11は開口6の周囲でバックシート4に接合される。その結果、バックシート4と下側吸収体11との間には、尿等の液体を貯めるための空間が形成される。下側吸収体11は、開口6の周囲に連続的に設けられた接合部でバックシート4に接合していればよい。前記接合部は、開口6の縁とバックシート4の外縁との間に形成される限り、その位置は特に限定されない。
外装シート12は、液不透過性である。外装シート12が液不透過性であれば、吸収性物品1により取り込まれた尿等の排泄物が、外部に漏れるのを防止できる。
第2吸収性コア13は、外装シート12よりも上側吸収体2側に設けられればよく、例えば、外装シート12上に設けられたり、外装シート12と他のシートとの間に設けられる。例えば、図2では、下側吸収体11は外装シート12と第2吸収性コア13とを有し、第2吸収性コア13が外装シート12上に配されている。図3では、下側吸収体11は外装シート12と第2吸収性コア13と第2トップシート14とを有し、第2吸収性コア13が外装シート12と第2トップシート14との間に配されている。さらに図3では、第2トップシート14と第2吸収性コア13との間に、中間シート15が設けられている。中間シート15を設けることにより、第2トップシート14を通過した尿等の体液が中間シート15で平面方向に拡散しやすくなり、第2吸収性コア13による体液の吸収性が向上する。図3では、第2トップシート14と中間シート15とが同時に設けられる実施態様が示されているが、中間シート15は必ずしも設けられなくてもよい。なお、第2トップシート14と中間シート15は、液透過性であることが好ましい。
第2吸収性コア13としては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパー)や液透過性不織布シート等の被覆シートで覆ったものや、吸収性材料を紙シートや液透過性不織布シート等のシートに散布したものを用いることができる。吸収性材料としては、第1吸収性コア5で使用可能な材料を用いることができる。
第2吸収性コア13の形状は特に限定されないが、第2吸収性コア13は、少なくとも一部が開口6の下側に位置するように、外装シート12に配される。つまり、第2吸収性コア13は、少なくとも一部が開口6の下側に配置される限り、その形状は特に限定されない。
第2吸収性コア13は、好ましくは、開口6の後方に偏って、外装シート12に配される。この場合、開口6は、吸収性物品1の前方に偏って配されることが好ましい。後述するように、下側吸収体11は、尿や経血等の体液を吸収するのに特に適しており、従って、開口6は吸収性物品1の前方に偏って配されることが好ましい。吸収性物品1の着用者が起立している場合や座っている場合、開口6を通って下側吸収体11に達した尿等の体液は、開口6の後方側に移動しやすい。従って、第2吸収性コア13が開口6の後方に偏って配されていれば、体液が効果的に吸収されやすくなる。
下側吸収体11には、第2吸収性コア13が開口6の下側に位置するように外装シート12に配されるとともに、第2吸収性コア13が設けられた箇所で、上向きの折り目16が形成されている。ここで上向きの折り目とは、吸収性物品を上側すなわち着用者側から見たときに、山折りとなる折り目を意味する。下側吸収体11は、上向きの折り目16が形成される結果、上向きの折り目16の両側に下向きの折り目17が形成される。吸収性物品1は、下側吸収体11に上向きの折り目16が形成されているため、第2吸収性コア13が尿等を吸収する前は、下側吸収体11はコンパクトに折り畳まれる。従って、使用前においては、吸収性物品1は嵩張らず、装着が容易になる。
一方、吸収性物品1を着用時、開口6を通って尿等が下側吸収体11に移行すると、第2吸収性コア13が開口6の下側に位置するように配されているため、尿等の体液は第2吸収性コア13で速やかに吸収されやすくなる。そして、第2吸収性コア13が設けられた箇所には上向きの折り目16が形成されているため、第2吸収性コア13が尿等の体液を吸収すると、第2吸収性コア13が膨潤したり湿潤して、上向きの折り目16を広げるように作用する。その結果、バックシート4と下側吸収体11との間の空間が広がり、下側吸収体11は例えば袋状の形状となり、より多くの体液を貯めることができるようになる。なお、上向きの折り目16は、第2吸収性コア13が設けられた箇所の少なくとも一部に形成されていればよい。例えば、第2吸収性コア13が開口6の下側以外の部分にまで延在するような場合は、上向きの折り目16は第2吸収性コア13の開口6の下側以外の部分にのみ形成されていてもよい。
第2吸収性コア13が体液を吸収した際に上向きの折り目16が容易に広がるようにするために、第2吸収性コア13は、吸水性樹脂を含有していることが好ましい。第2吸収性コア13が吸水性樹脂を含んでいれば、体液の吸収により吸水性樹脂が膨潤して、上向きの折り目16が広がりやすくなる。
さらに、第2吸収性コア13が設けられた箇所に上向きの折り目16が形成されやすくするために、第2吸収性コア13は、吸水性樹脂を含みパルプ繊維を含まないことが好ましい。第2吸収性コア13がパルプ繊維を含まなければ、第2吸収性コア13の厚みを薄くすることが容易となり、下側吸収体11に折り目を形成することが容易になる。また、吸収性物品1が嵩張りにくくなり、吸収性物品1の着用感が向上する。なお、第2吸収性コア13がパルプ繊維を含まないとは、第2吸収性コア13がフラフ状のパルプ繊維を含まないことを意味する。すなわち、第2吸収性コア13がパルプ繊維を含まなくとも、第2吸収性コア13は、ティッシュペーパー等のシートに被覆されていたり、担持されていてもよい。第2吸収性コア13が吸水性樹脂を含みパルプ繊維を含まない態様としては、例えば、吸水性樹脂が1枚の不織布上に担持された態様;吸水性樹脂が2枚の不織布間に担持された態様;吸水性樹脂がティッシュペーパーに包まれた態様;等が挙げられる。また、第2吸収性コア13が、吸水性樹脂のみからなっていてもよく、この場合、吸水性樹脂が直接外装シート12上に担持されることとなる。
図では、上向きの折り目16は、吸収性物品1の前後方向に延びているが、折り目16の延びる方向はそれに限定されず、例えば、吸収性物品1の幅方向に延びていてもよい。しかしながら、折り目16は、吸収性物品1の前後方向に延びていることが好ましく、さらに折り目16は開口6の下側に設けられることが好ましい。このように折り目16が設けられると、開口6を通って下側吸収体11に達した尿等の体液が第2吸収性コア13に導かれやすくなるとともに、体液が第2吸収性コア13全体に広がりやすくなるため、体液が第2吸収性コア13により速やかに吸収されやすくなる。また、折り目16が開口6の下側に設けられていれば、着用者から排泄された尿等が当たる領域に折り目が形成されることとなるので、尿等が下側吸収体13に当たる面積が広がり、速やかに尿等が吸収されやすくなる。より好ましくは、上向きの折り目16は、吸収性物品1の前後方向に下側吸収体11全体に延びる。
上向きの折り目16が形成される数は、1つ以上であれば特に限定されない。図では、上向きの折り目16は1つのみしか形成されていないが、折り目16は2つ以上形成されてもよい。例えば、吸収性物品1の前後方向に延びる上向きの折り目16が2つ形成されている場合は、上向きの折り目16は吸収性物品1の幅方向中央に形成されにくくなり、上向きの折り目16が性器に触れることによる不快感を低減しやすくできる。上向きの折り目16の数の上限は、下側吸収体11の折り畳み容易性を考慮すると、6つ以下が好ましい。
上向きの折り目16が好適に形成されるためには、図4に示すように、上向きの折り目16が吸収性物品1の前後方向に下側吸収体11全体に延び、上向きの折り目16の両側に形成された下向きの折り目17どうしを下側吸収体11の前後端18,19で接合することが好ましい。下側吸収体11の前後端18,19で下向きの折り目17どうしが接合されることにより、上向きの折り目16が好適に維持されやすくなる。下向きの折り目17どうしの接合は、例えば、接着剤により折り目17どうしを接合してもよく、折り目17どうしを熱や超音波により溶着して接合してもよい。好ましくは、折り目17どうしは熱溶着して接合することが好ましい。この場合、下側吸収体11の前後端18,19には、溶着部20が形成される。
下向きの折り目17どうしが下側吸収体11の前後端18,19で接合される場合、前後端18,19は厚み方向に嵩高くなりやすくなり、その結果、装着感が悪化するおそれがある。特に後端19は、着用者の股部に挟まれたり、臀部に当てられたりする部分であるため、後端19が嵩張っていると、着用者が着座時、後端19に違和感を覚えやすくなる。従って、下側吸収体11の後端19は、下方が吸収性物品1の前方に斜めに延びていることが好ましい。すなわち、吸収性物品1を前後方向に側面から見た場合、後端19は下向きの折り目17と鈍角で交差していることが好ましい。このように下側吸収体11の後端19が形成されていれば、後端19の嵩高さが低減し、股部から臀部にかけての装着感が良好となる。同様に、下側吸収体11の前端18も、下方が吸収性物品1の後方に斜めに延びていてもよい。この場合は、前端18の嵩高さが低減し、下腹部付近の装着感が良好となる。
次に、吸収性物品1を構成する各部材の材料について、説明する。
トップシート3、第2トップシート14、中間シート15は、液透過性のシート材料であれば、特に限定されない。例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布であって、当該疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。
バックシート4は、液透過性または液不透過性のシート材料であれば特に限定されない。液透過性のシート材料としては、トップシート3等で使用可能な材料を用いればよい。液不透過性のシート材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。なお、「液不透過性」とは、「撥水性」の意味も含むものとする。
サイドシート7、外装シート12は、液不透過性のシート材料であれば特に限定されない。液不透過性のシート材料としては、バックシート4の材料に関する上記説明で示された液不透過性のシート材料を用いればよい。
前記各シート材料として不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
弾性部材としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の通常使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる弾性伸縮材料が用いることができる。各弾性部材は、伸張状態で、ホットメルト接着剤で固定されることが好ましい。例えば、繊度100〜2,500dtexのポリウレタン糸を、倍率1.1〜5.0倍に伸張して配設し、固定する。接合手段としては、好ましくは、ゴム系のホットメルト接着剤である。
上記では、本発明の吸収性物品を尿パッドに適用する場合について説明したが、本発明の吸収性物品は尿パッドに限定されず、使い捨ておむつや生理用ナプキン等にも適用できる。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、後背部または前腹部の左右に一対の止着部材が設けられ、当該止着部材により着用時にパンツ型に形成するオープン型使い捨ておむつであったり、前腹部と後背部とが接合されることによりウェスト用開口と一対の脚用開口とが形成されたパンツ型使い捨ておむつであってもよい。
吸収性物品がパンツ型使い捨ておむつの場合、外装シートがパンツ形状を有することが好ましい。つまり、外装シートが、前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とを有し、前腹部と後背部とが接合されることによりウェスト用開口と一対の脚用開口とが形成されることが好ましい。なお、前腹部とは、おむつを着用の際に着用者の腹側に当てる部分を意味し、同様に、後背部とは、着用者の尻側に当てる部分を意味し、股部とは、着用者の股間に当てる部分を意味する。
本発明の吸収性物品は、図面に示した実施態様に限定されず、尿パッド、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の一般の使い捨て吸収性物品に適用可能である。
1: 吸収性物品(尿パッド)
2: 上側吸収体
3: トップシート
4: バックシート
5: 第1吸収性コア
6: 開口
11: 下側吸収体
12: 外装シート
13: 第2吸収性コア
16: 上向きの折り目
17: 下向きの折り目
18: 前端
19: 後端

Claims (6)

  1. トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた第1吸収性コアとを有する上側吸収体と;
    前記バックシートに接合され、外装シートと第2吸収性コアとを有する下側吸収体を有する吸収性物品であって;
    前記上側吸収体は開口を有し;
    前記第2吸収性コアは、前記開口の下側に位置するように、前記外装シートに配され;
    前記下側吸収体は、前記第2吸収性コアが設けられた箇所に、上向きの折り目が形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記上向きの折り目は、前記開口の下側に設けられ、吸収性物品の前後方向に延びている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記開口は、吸収性物品の前方に偏って配され、
    前記第2吸収性コアは、前記開口の後方に偏って、前記外装シートに配される請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記第2吸収性コアは、吸水性樹脂を含みパルプ繊維を含まない請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記開口は、第1吸収性コアに囲まれている請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記上向きの折り目は、吸収性物品の前後方向に前記下側吸収体全体に延び、前記上向きの折り目の両側に形成された下向きの折り目どうしが、前記下側吸収体の前後端で接合され、
    前記下側吸収体の後端は、下方が吸収性物品の前方に斜めに延びている請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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