JP7187928B2 - スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ - Google Patents

スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ Download PDF

Info

Publication number
JP7187928B2
JP7187928B2 JP2018180076A JP2018180076A JP7187928B2 JP 7187928 B2 JP7187928 B2 JP 7187928B2 JP 2018180076 A JP2018180076 A JP 2018180076A JP 2018180076 A JP2018180076 A JP 2018180076A JP 7187928 B2 JP7187928 B2 JP 7187928B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spin
orbit torque
ferromagnetic layer
layer
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018180076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020053509A (ja
Inventor
英嗣 小村
陽平 塩川
智生 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2018180076A priority Critical patent/JP7187928B2/ja
Publication of JP2020053509A publication Critical patent/JP2020053509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7187928B2 publication Critical patent/JP7187928B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

本発明は、スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリに関する。
強磁性層と非磁性層の多層膜からなる巨大磁気抵抗(GMR)素子、及び、非磁性層に絶縁層(トンネルバリア層、バリア層)を用いたトンネル磁気抵抗(TMR)素子は、磁気抵抗効果素子として知られている。磁気抵抗効果素子は、磁気センサ、高周波部品、磁気ヘッド及び不揮発性ランダムアクセスメモリ(MRAM)への応用が可能である。
MRAMは、磁気抵抗効果素子が集積された記憶素子である。MRAMは、磁気抵抗効果素子の非磁性層を挟む二つの強磁性層の互いの磁化の向きが変化すると、磁気抵抗効果素子の抵抗が変化するという特性を利用してデータを読み書きする。強磁性層の磁化の向きは、例えば、電流が生み出す磁場を利用して制御する。また例えば、強磁性層の磁化の向きは、磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流すことで生ずるスピントランスファートルク(STT)を利用して制御する。
STTを利用して強磁性層の磁化の向きを書き換える場合、磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流す。書き込み電流は、磁気抵抗効果素子の特性劣化の原因となる。
近年、書き込み時に磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流さなくてもよい方法に注目が集まっている。その一つの方法が、スピン軌道トルク(SOT)を利用した書込み方法である(例えば、特許文献1)。SOTは、スピン軌道相互作用によって生じたスピン流又は異種材料の界面におけるラシュバ効果により誘起される。磁気抵抗効果素子内にSOTを誘起するための電流は、磁気抵抗効果素子の積層方向と交差する方向に流れる。すなわち、磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流す必要がなく、磁気抵抗効果素子の長寿命化が期待されている。
特開2017-216286号公報
強磁性層の熱磁化安定性は、強磁性層の体積が小さくなると低下する。強磁性層の磁化は、熱磁化安定性が低下すると一状態を安定的に維持できなくなる。強磁性層の磁化の不安定化は、データの信頼性の低下の原因となる。
一方で、強磁性層の熱磁化安定性が高いと、データの書き換えが困難になる。磁気抵抗効果素子は、低消費電力化が求められている。強磁性層の磁化を少ない電力で安定的に制御できる磁気抵抗効果素子が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、熱磁化安定性に優れ、少ない電力で動作するスピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)第1の態様にかかるスピン軌道トルク型磁化回転素子は、第1方向に延びたスピン軌道トルク配線と、前記スピン軌道トルク配線に対して前記第1方向と異なる第2方向に位置する第1強磁性層と、を備え、前記第2方向からの平面視で、前記第1強磁性層の前記第1方向と直交する第3方向の幅は、前記スピン軌道トルク配線の前記第3方向の幅より広く、前記第1強磁性層において、前記第2方向からの平面視で前記スピン軌道トルク配線と重畳する第1領域の面積は、重畳しない第2領域の面積より大きい。
(2)上記態様にかかるスピン軌道トルク型磁化回転素子は、前記第2方向からの平面視で、前記第2領域が前記スピン軌道トルク配線から前記第3方向へ突出する突出幅が20nm以下であってもよい。
(3)上記態様にかかるスピン軌道トルク型磁化回転素子は、前記第1強磁性層の前記第3方向の幅が60nm以下であってもよい。
(4)第2の態様にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子は、上記態様にかかるスピン軌道トルク型磁化回転素子と、前記スピン軌道トルク配線から離れる方向に、前記第1強磁性層から順に積層された非磁性層と第2強磁性層とを備える。
(5)上記態様にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子は、基板をさらに有し、前記基板に近い側から、前記第2強磁性層、前記非磁性層、前記第1強磁性層、前記スピン軌道トルク配線の順に積層されていてもよい。
(6)上記態様にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子は、基板をさらに有し、前記基板に近い側から、前記スピン軌道トルク配線、第1強磁性層、前記非磁性層、前記第2強磁性層の順に積層され、前記第1強磁性層の前記基板側の第1面は、前記第1領域と前記第2領域との間に段差を有してもよい。
(7)上記態様にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子は、前記スピン軌道トルク配線に接続された制御部をさらに有し、前記制御部は、前記スピン軌道トルク配線に沿って書き込み電流を流す第1動作と、前記第1強磁性層、前記非磁性層及び前記第2強磁性層を含む積層体の積層方向に読み出し電流を流す第2動作と、前記第1動作により書き込みが適切に行われたかを前記第2動作の結果により判断する第3動作と、前記第1動作による書き込みが適切に行われていない場合に、前記スピン軌道トルク配線に沿って書き込み電流を再度流す第4動作と、を行ってもよい。
(8)第3の態様に磁気メモリは、上記態様にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子を複数備える。
本実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリは、熱磁化安定性に優れ、少ない電力で動作する。
第1実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の斜視図である。 第1実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の平面図である。 第1実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の断面図である。 第1実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の製造方法を説明する断面図である。 第2実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の断面図である。 第2実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の別の例の断面図である。 第3実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁化回転素子の断面図である。 第3実施形態にかかる磁気メモリの回路図である。
以下、本実施形態について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。
「第1実施形態」
(スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子)
図1は、第1実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100の斜視図である。スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100は、積層体10とスピン軌道トルク配線20とを備える。
図1のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100は、基板Sbに形成された配線30に形成されている。スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100にデータを書き込む際はスピン軌道トルク配線20に沿って書き込み電流を流し、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100からデータを読み出すはスピン軌道トルク配線20と配線30との間に読み出し電流を流す。読み出し電流は、書き込み電流と比較して小さい。
以下、スピン軌道トルク配線20が延びる方向(第1方向)をx方向とする。スピン軌道トルク配線20が存在する面内で、第1方向と直交する方向(第3方向)をy方向とする。x方向及びy方向と交差(例えば、略直交)する方向(第2方向)をz方向とする。
<積層体>
積層体10は、一般の磁気抵抗効果素子と同様の構成である。積層体10は、非磁性層3が絶縁体からなる場合は、トンネル磁気抵抗効果(TMR:Tunneling Magnetoresistance)素子と同様の構成であり、金属からなる場合は巨大磁気抵抗効果(GMR:Giant Magnetoresistance)素子と同様の構成である。第2強磁性層2は固定層や参照層、第1強磁性層1は自由層や記憶層などと呼ばれる。
積層体10は、第2強磁性層2の磁化が一方向に固定され、第1強磁性層1の磁化の向きが相対的に変化することで機能する。積層体10が保磁力差型(擬似スピンバルブ型;Pseudo spin valve 型)の場合は、第2強磁性層2の保磁力を第1強磁性層1の保磁力よりも大きくする。積層体10が交換バイアス型(スピンバルブ;spin valve型)の場合は、第2強磁性層2の一面に反強磁性層を設け、第2強磁性層2と反強磁性層との交換結合によって第2強磁性層2の磁化を固定する。
積層体10は、基板Sbに近い側から第2強磁性層2、非磁性層3、第1強磁性層1の順に積層されている。本明細書において「順に積層される」とは、この順で並べばよく、それぞれの層の間に異なる層を有してもよい。積層体10は、固定層(第2強磁性層2)が基板Sb側に位置するボトムピン構造である。積層体10は、基板Sbに近い側から作製される。第2強磁性層2と基板Sbとの間に層が少ないほど、第2強磁性層2の膜質が向上し、第2強磁性層2の磁化が安定する。
積層体10は、第1強磁性層1、第2強磁性層2及び非磁性層3以外の層を有してもよい。積層体10は、例えば、第2強磁性層2の磁化を固定するための反強磁性層、積層体10の結晶性を高める下地層、キャップ層等を有してもよい。下地層は、配線30と積層体10との間に形成される。キャップ層は、スピン軌道トルク配線20と積層体10との間に形成される。
第1強磁性層1及び第2強磁性層2は、強磁性体、特に軟磁性体を含む。強磁性体は、例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属、これらの金属を1種以上含む合金、これらの金属とB、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とが含まれる合金等である。強磁性体は、例えば、Co-Fe、Co-Fe-B、Ni-Fe、Co-Ho合金(CoHo)、Sm-Fe合金(SmFe12)である。第1強磁性層1又は第2強磁性層2がCo-Ho合金又はSm-Fe合金を含むと、第1強磁性層1又は第2強磁性層2は面内磁化膜となりやすい。
第1強磁性層1及び第2強磁性層2は、CoFeSi等のホイスラー合金を含んでもよい。ホイスラー合金は、XYZまたはXYZの化学組成をもつ金属間化合物を含む。Xは周期表上でCo、Fe、Ni、あるいはCu族の遷移金属元素または貴金属元素であり、YはMn、V、CrあるいはTi族の遷移金属又はXの元素種であり、ZはIII族からV族の典型元素である。ホイスラー合金は、例えば、CoFeSi、CoFeGe、CoFeGa、CoMnSi、CoMn1-aFeAlSi1-b、CoFeGe1-cGa等である。ホイスラー合金は高いスピン分極率を有し、積層体10のMR比が高まる。
非磁性層3には、公知の材料を用いることができる。
非磁性層3が絶縁体からなる場合(トンネルバリア層である場合)、その材料としては、例えば、Al、SiO、MgO、及び、MgAl等を用いることができる。また、これらの他にも、Al、Si、Mgの一部が、Zn、Be等に置換された材料等も用いることができる。これらの中でも、MgOやMgAlはコヒーレントトンネルが実現できる材料であるため、スピンを効率よく注入できる。非磁性層3が金属からなる場合、その材料としては、Cu、Au、Ag等を用いることができる。さらに、非磁性層3が半導体からなる場合、その材料としては、Si、Ge、CuInSe、CuGaSe、Cu(In,Ga)Se等を用いることができる。
<スピン軌道トルク配線>
スピン軌道トルク配線20は、x方向に延びる。スピン軌道トルク配線20は、積層体10のz方向に位置する。図1に示すスピン軌道トルク配線20は、第1強磁性層1の一面に接続されている。スピン軌道トルク配線20は、第1強磁性層1に直接接続されていてもよいし、他の層を介し接続されていてもよい。
スピン軌道トルク配線20は、電流が流れるとスピンホール効果によってスピン流を生み出す。スピンホール効果は、電流を流した場合にスピン軌道相互作用に基づき、電流の向きと直交する方向にスピン流が誘起される現象である。スピンホール効果によりスピン流が生み出されるメカニズムについて説明する。
スピン軌道トルク配線20の両端に電位差を与えると、スピン軌道トルク配線20に沿って電流Iが流れる。一方向に配向した第1スピンS1と、第1スピンS1と反対方向に配向した第2スピンS2とは、それぞれ電流と直交する方向に曲げられる。例えば、第1スピンS1は進行方向に対し-z方向に曲げられ、第2スピンS2は進行方向に対して+z方向に曲げられる。
通常のホール効果とスピンホール効果とは運動(移動)する電荷(電子)が運動(移動)方向を曲げられる点で共通する。一方で、通常のホール効果は磁場中で運動する荷電粒子がローレンツ力を受けて運動方向を曲げられるのに対して、スピンホール効果では磁場が存在しなくても、電子が移動するだけ(電流が流れるだけ)でスピンの移動方向が曲げられる点が大きく異なる。
非磁性体(強磁性体ではない材料)は、スピンホール効果により生じる第1スピンS1の電子数と第2スピンS2の電子数とが等しい。図1において、-z方向に向かう第1スピンS1の電子数と+z方向に向かう第2スピンS2の電子数とは等しい。この場合、電荷の流れは互いに相殺され、電流量はゼロとなる。電流を伴わないスピン流は特に純スピン流と呼ばれる。
第1スピンS1の電子の流れをJ、第2スピンS2の電子の流れをJ、スピン流をJと表すと、J=J-Jで定義される。スピン流Jは、z方向に生じる。図1において、スピン軌道トルク配線20は第1強磁性層1と隣り合う。スピンは、スピン軌道トルク配線20から第1強磁性層1に注入される。
スピン軌道トルク配線20は、電流が流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる機能を有する金属、合金、金属間化合物、金属硼化物、金属炭化物、金属珪化物、金属燐化物のいずれかによって構成される。
スピン軌道トルク配線20の主構成は、非磁性の重金属であることが好ましい。重金属は、イットリウム以上の比重を有する金属を意味する。非磁性の重金属は、最外殻にd電子又はf電子を有する原子番号39以上の原子番号が大きい非磁性金属であることが好ましい。非磁性の重金属は、スピンホール効果を生じさせるスピン軌道相互作用が大きい。
電子は、一般にそのスピンの向きに関わりなく、電流とは逆向きに動く。これに対し、最外殻にd電子又はf電子を有する原子番号が大きい非磁性金属は、スピン軌道相互作用が大きく、スピンホール効果が強く生じる。z方向のスピンの流れは、z方向のスピンの偏在の程度に依存する。スピンホール効果が強く生じるとスピンが偏在しやすく、スピン流Jが発生しやすくなる。
スピン軌道トルク配線20は、磁性金属を含んでもよい。磁性金属は、強磁性金属又は反強磁性金属である。非磁性体に含まれる微量な磁性金属は、スピンの散乱因子となる。スピンが散乱するとスピン軌道相互作用が増強され、電流に対するスピン流の生成効率が高くなる。スピン軌道トルク配線20の主構成は、反強磁性金属だけからなってもよい。
一方で、磁性金属の添加量が増大し過ぎると、発生したスピン流が添加された磁性金属によって散乱され、結果としてスピン流が減少する場合がある。添加される磁性金属のモル比はスピン軌道トルク配線を構成する元素の総モル比よりも十分小さい方が好ましい。添加される磁性金属のモル比は、全体の3%以下であることが好ましい。
スピン軌道トルク配線20は、トポロジカル絶縁体を含んでもよい。トポロジカル絶縁体は、物質内部が絶縁体又は高抵抗体であるが、その表面にスピン偏極した金属状態が生じている物質である。トポロジカル絶縁体は、スピン軌道相互作用により内部磁場が生じる。トポロジカル絶縁体は、外部磁場が無くてもスピン軌道相互作用の効果で新たなトポロジカル相が発現する。トポロジカル絶縁体は、強いスピン軌道相互作用とエッジにおける反転対称性の破れにより純スピン流を高効率に生成できる。
トポロジカル絶縁体は、例えば、SnTe、Bi1.5Sb0.5Te1.7Se1.3、TlBiSe、BiTe、Bi1-xSb、(Bi1-xSbTeなどである。トポロジカル絶縁体は、高効率にスピン流を生成することが可能である。
<積層体とスピン軌道トルク配線との関係>
図2は、第1実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100の平面図である。図3は、第1実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100の断面図である。図3は、積層体10及びスピン軌道トルク配線20を覆う絶縁膜51、52、53が図示されている。
第1強磁性層1とスピン軌道トルク配線20とは、z方向からの平面視で一部重畳する。第1強磁性層1は、スピン軌道トルク配線20と重畳する第1領域1Aと、重畳しない第2領域1Bとを有する。
第1強磁性層1のy方向の幅w1は、スピン軌道トルク配線20のy方向の幅w2より広い。第1強磁性層1の幅w1は、第1強磁性層1の+y方向の端部から-y方向の端部を通りx方向に延びる線に下した垂線の長さである。スピン軌道トルク配線20の幅w2は、z方向からの平面視で第1強磁性層1と重畳する位置におけるy方向の幅である。
第1領域1Aの面積は、第2領域1Bの面積より大きい。第2領域1Bの面積は、第2領域1Bが複数存在する場合は、それらの総面積である。
第1領域1Aは、スピン軌道トルク配線20と隣り合う。第1領域1Aは、スピン軌道トルク配線20からスピンが直接注入される。第1領域1Aの磁化は、スピン軌道トルク配線20から注入されたスピンにより磁化反転する。これに対し、第2領域1Bは、スピン軌道トルク配線20からスピンが直接注入されない。第2領域1Bの磁化は、第1領域1Aの磁化状態の変化が伝播することで磁化反転する。
スピン軌道トルク配線20で発生したスピンは、スピン軌道トルク配線20に電流Iを流し続ける限り、第1領域1Aに注入される。第1領域1Aは、所定の方向に配向したスピンが供給され続ける。第1領域1Aの磁化は、安定して磁化反転する。これに対し、第2領域1Bは、第1領域1Aの磁化状態の変化に伴い副次的に磁化反転する。第2領域1Bの磁化反転は、第1領域1Aの磁化反転よりは安定しない。安定した磁化反転が生じる第1領域1Aの面積が第2領域1Bの面積より大きいと、第1強磁性層1全体としての磁化反転は安定化する。
第2領域1Bは、第1強磁性層の磁化反転の安定化のみを考慮すると、設けない方がよい。スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子が第2領域1Bを有さない場合、スピン軌道トルク配線20の幅w2は、第1強磁性層1の幅w1より広くなる。スピン軌道トルク配線20の幅w2が広いと、スピン軌道トルク配線20の体積は大きくなり、スピン軌道トルク配線20の電流密度は低下する。第1強磁性層1の磁化反転は、スピン軌道トルク配線20の電流密度に依存する。スピン軌道トルク配線20の幅w2が第1強磁性層1の幅w1より広い関係を満たしたまま、スピン軌道トルク配線20の電流密度を高めるためには、第1強磁性層1の幅w1が小さくなる。第1強磁性層1の熱磁化安定性は、第1強磁性層1の体積が小さくなると低下する。
これに対し、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100は、第2領域1Bを有する。スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100は、スピン軌道トルク配線20の幅w2によらず、第1強磁性層1の大きさを設計できる。体積の大きい第1強磁性層1は、熱磁化安定性が高い。
またスピン軌道トルク配線20の電流密度を一定とすると、スピン軌道トルク配線の幅w2が狭いほど、スピン軌道トルク配線20を流れる電流量は少なくなる。スピン軌道トルク配線20で発生する熱量は、流れる電流量が少ない方が、小さくなる。スピン軌道トルク配線20の幅w2が第1強磁性層1のy方向の幅w1より狭いことで、スピン軌道トルク配線20で生じる熱による熱擾乱により第1強磁性層1の磁化の安定性が低下することも抑制できる。
第2領域1Bのy方向への突出幅d1は、20nm以下であることが好ましい。第2領域1Bの突出幅d1は、第1領域1Aと第2領域1Bとの境界に、第2領域1Bのy方向に最も突出した端部から下した垂線の長さである。
上述のように、第2領域1Bの磁化は、第1領域1Aの磁気状態の変化が伝播して反転する。第2領域1Bの突出幅d1が大きいと、第1領域1Aと異なる別の磁区が第2領域1B内に形成され、第1領域1Aの磁気状態の変化が伝播しにくくなる。異なる磁区の界面には磁壁が存在する。磁壁の幅は、一般に20nm程度と言われている。突出幅d1が20nm以下であれば、第2領域1B内に別の磁区が形成されることが避けられる。
また第1強磁性層1の幅w1は、60nm以下であることが好ましい。第1強磁性層1の幅w1が60nm以下であれば、第1強磁性層1が単磁区化しやすくなる。またスピン軌道トルク配線20の幅w2は、第1強磁性層1の幅w1より狭い。スピン軌道トルク配線20の幅w2の幅w2が60nm以下であれば、スピン軌道トルク配線20の電流密度が十分高くなる。
<その他の構成>
基板Sbは、例えば半導体基板である。基板Sbは、例えば、Si、AlTiCが好ましい。Si、AlTiCは、平坦性に優れた表面を得やすい。
配線30は、データを読み出すための読み出し配線である。配線30は、導電性に優れた材料により構成される。配線30は、例えば、アルミニウム、金、銀、銅等である。
絶縁膜51、52、53は、層間絶縁膜である。絶縁膜51、52、53は、例えば、Si、Al、Ta、Mg、Hfからなる群から選択される1種以上の元素の酸化物または窒化物である。
またスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100は、制御部(図示略)を有してもよい。制御部は、スピン軌道トルク配線20及び配線30と電気的に接続される。制御部は、ベリファイ機能を有する。ベリファイ機能は、書き込んだデータが正しく書き込まれているかを確認する機能である。
制御部は、具体的には以下の第1動作から第4動作を行う。第1動作は、スピン軌道トルク配線20に沿って書き込み電流を流す動作である。第2動作は、積層体10の積層方向に読み出し電流を流す動作である。第3動作は、第1動作により書き込みが適切に行われたかを第2動作の結果により判断する動作である。第4動作は、第1動作による書き込みが適切に行われていない場合に、スピン軌道トルク配線20に沿って書き込み電流を再度流す動作である。制御部は、第3動作により第1動作で正しい書き込みが行われたことが確認された場合は第4動作を行わない。制御部は、第3動作により第1動作で正しい書き込みが行われなかったことが確認された場合は第4動作を行う。
第2領域1Bは、第1領域1Aの磁気状態の変化に伴い、副次的に磁化反転する。第2領域1Bは、書き込みエラーが生じる可能性がある。書き込みエラーは、第1動作から第4動作を行うことで抑制される。
<スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の製造方法>
第1実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の製造法の一例を、図4を基に説明する。
基板Sbの一面に配線30を形成する。配線30は、例えば、フォトリソグラフィー等で作製する。配線30の周囲は、絶縁膜51で覆う。配線30及び絶縁膜51の基板Sbと反対側の面は、化学機械研磨(CMP)で研磨する。
配線30及び絶縁膜51上に、強磁性層42、非磁性層43、強磁性層41、ストッパ層44を順に積層する(図4(a))。これらの層は、例えば、スパッタリング法、化学気相成長法(CVD法)等で積層される。ストッパ層44は、例えば、Ru、Tiである。
強磁性層42、非磁性層43、強磁性層41、ストッパ層44をエッチングにより加工する(図4(b))。例えば、ストッパ層44の所定の位置にハードマスクを形成し、ハードマスクで被覆されていない部分を除去する。除去された部分は絶縁膜52で覆う。強磁性層42は第2強磁性層2、非磁性層43は非磁性層3、強磁性層41は第1強磁性層1、ストッパ層44はストッパ層4となる。ハードマスクは、ストッパ層4に至るまでCMPで研磨し除去する。
ストッパ層4をイオンミリング等で除去する(図4(c))。ストッパ層4が除去され、第1強磁性層1が露出する。
最後に、第1強磁性層1上にスピン軌道トルク配線20を積層する。スピン軌道トルク配線20は、エッチング等により所定の形状に加工される(図4(d))。スピン軌道トルク配線20の周囲を絶縁膜53で覆う。
上述のように、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100は、スピン軌道トルク配線20の幅w2によらず、第1強磁性層1を大きく設計でき、第1強磁性層1の熱磁化安定性が保たれる。またスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100は、第1領域1Aの面積が第2領域1Bの面積より大きいため、第1強磁性層1全体としての安定した磁化反転を行うことができる。したがって、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100によれば、熱磁化安定性を保ちつつ、低消費電力化を実現できる。
「第2実施形態」
図5は、第2実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の断面模式図である。スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子101は、積層体11がトップピン構造である点が、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100と異なる。その他の構成は、同一であり、同一の構成には同一の符号を付す。また同一の構成については説明を省く。
積層体11は、トップピン構造である。トップピン構造は、固定層(第2強磁性層2)が自由層(第1強磁性層1)より基板Sbから離れた位置にある構成である。積層体11は、基板Sbに近い側から第1強磁性層1、非磁性層3、第2強磁性層2の順に積層されている。
第1強磁性層1の基板Sb側の第1面1aは、第1領域1Aと第2領域1Bとの間に段差Sを有する。段差Sは、製造過程で形成される。第1強磁性層1を積層する際に、スピン軌道トルク配線20及びその周囲の絶縁膜51の表面は、CMPで研磨される。スピン軌道トルク配線20と絶縁膜51とは構成する材料が異なるため、数Å~数十Å程度の段差Sが形成される。
図5に示すスピン軌道トルク配線20は、絶縁膜51に対して突出している。第1強磁性層1は、突出するスピン軌道トルク配線20を覆っている。スピン軌道トルク配線20が絶縁膜51に対して突出する場合、段差S分だけスピン軌道トルク配線20と第1強磁性層1との接触面が増える。スピンは、スピン軌道トルク配線20から第1強磁性層1に注入される。スピン軌道トルク配線20と第1強磁性層1との接触面が増えると、スピン軌道トルク配線20から第1強磁性層1に注入されるスピン量が増える。
また第1強磁性層1の磁化は、積層体11の積層面の影響を受ける。第1面1aは、第1領域1A及び第2領域1Bにおいてy方向に延びる。例えば、第1強磁性層1が垂直磁化膜の場合、第1領域1A及び第2領域1Bの磁化は、第1面1aに対して垂直なz方向に配向する。これに対し、第1面1aは、段差Sの近傍において、y方向以外の成分を有する。段差Sの近傍の磁化は、z方向から傾く。第2領域1Bの磁化は、第1領域1Aの磁気状態の変化が伝播して反転する。第1領域1Aと第2領域1Bとの境界に傾いた磁化が存在することで、第1領域1Aの磁化の変化を第2領域1Bへ伝搬しやすくなる。
図6は、第2実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の別の例の断面図である。図6に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子102は、積層体12の構造がスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子101と異なる。積層体12は、積層体11と同様にトップピン構造である。
スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子102は、スピン軌道トルク配線20が絶縁膜51に対して凹んでいる。スピン軌道トルク配線20が絶縁膜51に対して突出するか凹むかは、CMPの条件で調整できる。
図6の構成でも、段差Sの近傍の磁化は、z方向から傾く。第1領域1Aと第2領域1Bとの境界に傾いた磁化が存在することで、第1領域1Aの磁気状態の変化を第2領域1Bへ伝搬しやすくなる。
第2実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子101、102は、第1実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100と同様の効果が得られる。したがって、第2実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子101、102によれば、熱磁化安定性を保ちつつ、低消費電力化を実現できる。
「第3実施形態」
(スピン軌道トルク型磁化回転素子)
図7は、本実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁化回転素子の断面模式図である。図7に示すスピン軌道トルク型磁化回転素子110は、非磁性層3及び第2強磁性層2を有さない点のみが、図5に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子101と異なる。
スピン軌道トルク型磁化回転素子110は、上述のように磁気抵抗効果素子として用いることができる。またスピン軌道トルク型磁化回転素子110は、単独でも異方性磁気センサ、磁気カー効果又は磁気ファラデー効果を利用した光学素子として利用できる。スピン流磁化回転素子は、磁化が反転する場合に、特にスピン流磁化反転素子と呼ぶことができる。
スピン軌道トルク型磁化回転素子110の第1強磁性層1及びスピン軌道トルク配線20には、上述のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100における第1強磁性層1と同様の構成、材料が用いられる。
図7に示すスピン軌道トルク型磁化回転素子110は、図5に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子101から非磁性層3及び第2強磁性層2を除いたものである。スピン軌道トルク型磁化回転素子は、図3に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100又は図6に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子102から非磁性層3及び第2強磁性層2を除いたものでもよい。
スピン軌道トルク型磁化回転素子110は、上述のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100、101、102から非磁性層3及び第2強磁性層2を除いただけであり、上述のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100、101、102と同様に、熱磁化安定性を保ちつつ、低消費電力化を実現できる。
「第4実施形態」
(磁気メモリ)
図8は、複数のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100(図1参照)を備える磁気メモリ200の模式図である。図8に示す磁気メモリ200は、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100が3×3のマトリックス配置をしている。図8は、磁気メモリの一例であり、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100の構成、数及び配置は任意である。
スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100には、それぞれ、1本のワードラインWL1~WL3と、1本のビットラインBL1~BL3、1本のリードラインRL1~RL3が接続されている。
電流を印加するワードラインWL1~WL3及びビットラインBL1~BL3を選択することで、任意のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100のスピン軌道トルク配線20に電流を流し、書き込み動作を行う。また電流を印加するリードラインRL1~RL3及びビットラインBL1~BL3を選択することで、任意のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100の積層体10の積層方向に電流を流し、読み込み動作を行う。電流を印加するワードラインWL1~WL3、ビットラインBL1~BL3、及びリードラインRL1~RL3はトランジスタ等により選択できる。すなわち、これらの複数のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100から任意の素子のデータを読み出すことで磁気メモリとしての活用ができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 第1強磁性層
1A 第1領域
1B 第2領域
1a 第1面
2 第2強磁性層
3 非磁性層
4 ストッパ層
10、11、12 積層体
20 スピン軌道トルク配線
30 配線
41、42 強磁性層
43 非磁性層
44 ストッパ層
51、52、53 絶縁膜
100、101、102 スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子
110 スピン軌道トルク型磁化回転素子
200 磁気メモリ

Claims (7)

  1. 第1方向に延びたスピン軌道トルク配線と、
    前記スピン軌道トルク配線に対して前記第1方向と異なる第2方向に位置する第1強磁性層と、を備え、
    前記第2方向からの平面視で、前記第1強磁性層の前記第1方向と直交する第3方向の幅は、前記スピン軌道トルク配線の前記第3方向の幅より広く、
    前記第1強磁性層において、前記第2方向からの平面視で前記スピン軌道トルク配線と重畳する第1領域の面積は、重畳しない第2領域の面積より大きく、
    前記スピン軌道トルク配線及び前記第1強磁性層は基板上にあり、
    前記第1強磁性層の前記基板側の第1面は、前記第1領域と前記第2領域との間に段差を有する、スピン軌道トルク型磁化回転素子。
  2. 前記第2方向からの平面視で、前記第2領域が前記スピン軌道トルク配線から前記第3方向へ突出する突出幅が20nm以下である、請求項1に記載のスピン軌道トルク型磁化回転素子。
  3. 前記第1強磁性層の前記第3方向の幅が60nm以下である、請求項1又は2に記載のスピン軌道トルク型磁化回転素子。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載のスピン軌道トルク型磁化回転素子と、
    前記第1強磁性層から前記第2方向に順に積層された非磁性層と第2強磁性層とを備える、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  5. 基板をさらに有し、
    前記基板に近い側から、前記スピン軌道トルク配線、第1強磁性層、前記非磁性層、前記第2強磁性層の順に積層されている、請求項4に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  6. 前記スピン軌道トルク配線に接続された制御部をさらに有し、
    前記制御部は、
    前記スピン軌道トルク配線に沿って書き込み電流を流す第1動作と、
    前記第1強磁性層、前記非磁性層及び前記第2強磁性層を含む積層体の積層方向に読み出し電流を流す第2動作と、
    前記第1動作により書き込みが適切に行われたかを前記第2動作の結果により判断する第3動作と、
    前記第1動作による書き込みが適切に行われていない場合に、前記スピン軌道トルク配線に沿って書き込み電流を再度流す第4動作と、を行う、請求項4又は5に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  7. 請求項4~のいずれか一項に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子を複数備えた、磁気メモリ。
JP2018180076A 2018-09-26 2018-09-26 スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ Active JP7187928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018180076A JP7187928B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018180076A JP7187928B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020053509A JP2020053509A (ja) 2020-04-02
JP7187928B2 true JP7187928B2 (ja) 2022-12-13

Family

ID=69997808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018180076A Active JP7187928B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7187928B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021240796A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02 Tdk株式会社 磁性膜、磁気抵抗効果素子及び磁性膜の製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008053677A1 (fr) 2006-10-30 2008-05-08 Renesas Technology Corp. Mram à vérification d'enregistrement
WO2014142922A1 (en) 2013-03-14 2014-09-18 Intel Corporation Cross point array mram having spin hall mtj devices

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9391262B1 (en) * 2013-12-23 2016-07-12 Intel Corporation Nanomagnetic devices switched with a spin hall effect

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008053677A1 (fr) 2006-10-30 2008-05-08 Renesas Technology Corp. Mram à vérification d'enregistrement
JP2010033620A (ja) 2006-10-30 2010-02-12 Renesas Technology Corp 磁性体メモリ
WO2014142922A1 (en) 2013-03-14 2014-09-18 Intel Corporation Cross point array mram having spin hall mtj devices
US20140269035A1 (en) 2013-03-14 2014-09-18 Sasikanth Manipatruni Cross point array mram having spin hall mtj devices
JP2016517165A (ja) 2013-03-14 2016-06-09 インテル・コーポレーション スピンホールmtjデバイスを有するクロスポイントアレイのmram

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020053509A (ja) 2020-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113346009B (zh) 自旋轨道转矩型磁阻效应元件及其制造方法
CN109427965B (zh) 自旋流磁化旋转元件、自旋轨道转矩型磁阻效应元件
JP7151648B2 (ja) スピン素子及び磁気メモリ
CN109427964B (zh) 自旋流磁化反转元件及自旋轨道转矩型磁阻效应元件
JP6610847B1 (ja) スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
JP7020173B2 (ja) スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子、磁気メモリ及びスピン軌道トルク型磁化回転素子の製造方法
JPWO2017159432A1 (ja) 磁気メモリ
WO2019139025A1 (ja) スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
JP6642773B2 (ja) スピン流磁化反転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子、及びスピン流磁化反転素子の製造方法
JP2019091791A (ja) スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
JP7139701B2 (ja) スピン流磁化反転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子、磁気メモリ及び高周波磁気素子
US10998493B2 (en) Spin-orbit-torque magnetoresistance effect element and magnetic memory
JP2020035971A (ja) スピン流磁化回転型磁気素子、スピン流磁化回転型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
WO2019230341A1 (ja) スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
CN111129285A (zh) 自旋轨道转矩型磁化旋转元件、自旋轨道转矩型磁阻效应元件和磁存储器
JP2019161176A (ja) スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子、磁気メモリ及び発振器
CN113330582A (zh) 自旋轨道转矩型磁化旋转元件、自旋轨道转矩型磁阻效应元件、磁存储器及储备池元件
JP7095490B2 (ja) スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
JP2018074139A (ja) 電流磁場アシスト型スピン流磁化反転素子、磁気抵抗効果素子、磁気メモリおよび高周波フィルタ
CN111279489A (zh) 自旋轨道转矩型磁阻效应元件及磁存储器
JP6696635B2 (ja) スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
JP2018074138A (ja) スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及びその製造方法
JP7187928B2 (ja) スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
JP7293847B2 (ja) スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
WO2023148966A1 (ja) 磁気素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7187928

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150