JP7187230B2 - 振動デバイスを有する電子機器 - Google Patents

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本発明は、ユーザ操作に応じた振動を発生する電子機器に関する。
デジタルカメラ、ビデオカメラおよび交換レンズ等の電子機器には、回転リング、ダイアル、ボタン等の操作部材のユーザ操作に応じて力感やクリック感等の操作感を発生させる構成を有することが多い。
特許文献1には、ユーザによる押圧操作が可能なシャッタボタン等のボタンの直下に振動デバイス(圧電アクチュエータ)を設け、押圧操作に応じて振動デバイスを振動させて操作感をユーザに与えるカメラが開示されている。また、特許文献2には、ユーザが指を置くシャッタボタンやユーザが把持するグリップ部に設けた振動デバイスに振動を発生させることで、被写体を適正に撮像できる向きをユーザに知覚させる(つまりはカメラの向きを指示する情報を与える)カメラが開示されている。
特開2006-136865号公報 特開2013-157953号公報
しかしながら、ユーザがカメラのレンズ鏡筒部の外周に設けられた操作リングを回転操作する際に、実際にユーザが指を触れる操作リングとは異なるカメラ本体(例えばグリップ部)が振動すると、ユーザが違和感を覚えるおそれがある。さらに、操作リングのうちユーザが指を触れていない部分に配置された振動デバイスを振動させてユーザの指に良好に振動を伝達するためには、振動デバイスが発生する振動を大きくする必要がある。
本発明は、振動デバイスを用いて操作部材を操作するユーザに良好な操作感を与えることができるようにした電子機器を提供する。
本発明の一側面としての電子機器は、ベース筒と、ユーザ操作によりベース筒の外周において回転する操作リングと、ベース筒により保持され、操作リングの回転に応じて振動を発生する振動デバイスと、振動デバイスの振動を操作リングに伝達する振動伝達部材と、振動伝達部材を操作リングに付勢する付勢部材と、を有し、振動デバイスが振動を発生する振動方向は、付勢部材による振動伝達部材の付勢方向とは異なる方向であることを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての電子機器は、ベース筒と、ユーザ操作によりベース筒の外周において回転する操作リングと、ベース筒により保持され、操作リングの回転に応じて振動を発生する振動デバイスと、振動デバイスの振動を操作リングに伝達する振動伝達部材と、振動伝達部材を、ベース筒に設けられた軸部の回りで操作リングに付勢する付勢部材と、を有し、軸部、付勢部材、振動デバイスおよび振動伝達部材が操作リングの内周に沿う周方向に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、振動デバイスを用いて操作部材を操作するユーザに良好な操作感を与えることができる小型の電子機器を実現することができる。
(a)本発明の実施例である交換レンズおよびデジタルカメラの外観斜視図と(b)該交換レンズに搭載されたLRAの構成を示す図。 (a)実施例の交換レンズおよびデジタルカメラの背面斜視図と(b)底面斜視図。 実施例の交換レンズおよびデジタルカメラと、該カメラに装着されるアクセサリを示す外観斜視図。 実施例の交換レンズおよびデジタルカメラの構成を示すブロック図。 (a)実施例の交換レンズおよびデジタルカメラの正面図と(b)側面図。 実施例の交換レンズの分解斜視図(前側斜視図)。 実施例の交換レンズの分解斜視図(後側斜視図)。 実施例の交換レンズの断面図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明の実施例である交換レンズ(電子機器および光学機器)102と該交換レンズ102が着脱可能に装着されるデジタルカメラ(以下、カメラ本体という)100の外観を示している。図2(a),(b)はそれぞれ、交換レンズ102とカメラ本体100の背面および底面を示している。図1(a)に示すように、交換レンズ102が収容する撮像光学系の光軸が延びる光軸方向をZ軸方向とし、これに直交する方向をX軸方向(水平方向)およびY軸方向(垂直方向)とする。以下、X軸方向とY軸方向をまとめてX/Y軸方向とも記す。また、X軸回りの回転方向をピッチ(Pitch)方向とし、Y軸回りの回転方向をヨー(Yaw)方向とする。ピッチ方向とヨー方向(以下、まとめてピッチ/ヨー方向とも記す)は、互いに直交するX軸とY軸である2軸回りでの回転方向である。
カメラ本体100のうち前方(被写体側)から見て左側(後方から見て右側)の部分には、ユーザがカメラ本体100を手で把持するためのグリップ部101が設けられている。また、カメラ本体100の上面部には、電源レバー109が配置されている。カメラ本体100が電源オフ状態にあるときにユーザが電源レバー109をオン操作すると、カメラ本体100が電源オン状態となり撮像が可能となる。また、カメラ本体100が電源オン状態にあるときにユーザが電源レバー109をオフ操作すると、カメラ本体100が電源オフ状態になる。
さらにカメラ本体100の上面部には、モードダイアル104、レリーズボタン105およびアクセサリシュー106が設けられている。モードダイアル104をユーザが回転操作することで、撮像モードを切り替えることができる。撮像モードには、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件をユーザが任意に設定可能なマニュアル静止画撮像モード、自動で適正な露光量が得られるオート静止画撮像モードおよび動画の撮像を行うための動画撮像モード等が含まれる。また、レリーズボタン105をユーザが半押し操作することでオートフォーカスや自動露出制御等の撮像準備動作を指示することができ、全押し操作することで撮像を指示することができる。アクセサリシュー106には、図3に示すように、外部フラッシュ114aや外部ファインダ(EVF)114b等のアクセサリが脱着可能に装着される。また、カメラ本体100内には、交換レンズ102内の撮像光学系により形成される被写体像を光電変換(撮像)する撮像素子(図4参照)が設けられている。
交換レンズ102は、カメラ本体100に設けられたマウント116に機械的および電気的に接続される。前述したように交換レンズ102内には、被写体からの光を結像させて被写体像を形成する撮像光学系(図4参照)が収容されている。交換レンズ102の外周には、ユーザ操作により光軸回りで回転可能な操作リング103が設けられている。ユーザは、操作リング103の所定回転量ごとの複数の回転位置のそれぞれに撮像条件を変更するための任意の機能を割り当てることができる。例えば、操作リング103を回転操作してその回転位置を選択することで、焦点位置や露出値等の撮像条件を可変設定することができる。
さらに交換レンズ102内には、振動デバイス108が設けられている。振動デバイス108は、操作リング103の回転操作に応じて振動し、操作リング103に振動を与える。振動デバイス108は、例えば、圧電素子を用いたタイプ、偏心モータタイプまたはリニアアクチュエータ(LRA:Linear Resonant Actuator)タイプであり、その振動強度(振幅)や振動周波数等の振動パラメータを可変設定することができる。振動パラメータを変更することで、様々な振動パターンの振動を発生させることができる。
図2(a)に示すように、カメラ本体100の背面には、背面操作部110と表示部111とが設けられている。背面操作部110は、様々な機能が割り当てられた複数のボタンやダイアルを含む。カメラ10の電源がON状態であり、静止画または動画撮像モードが設定されているとき、表示部111には、撮像素子により撮像されている被写体像のスルー画像が表示される。また、表示部111には、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件を示す撮像パラメータが表示され、ユーザはその表示を見ながら背面操作部110を操作することによって撮像パラメータの設定値を変更することが可能である。背面操作部110は、記録された撮像画像の再生を指示するための再生ボタンを含み、該再生ボタンをユーザが操作することで、撮像画像が表示部111に再生表示される。
図2(b)に示すように、カメラ本体100の底面には三脚座112が設けられている。この三脚座112には、図3に示すように三脚115が取り付けられる。
図1(b)は、本実施例において用いられるLRAタイプの振動デバイス108の構成を示している。LRAは、振動子108a、マグネット108b、バネ108c、コイル108dおよびベース108eにより構成されている。振動子108aは、マグネット108bを保持し、かつベース108eに対してバネ108cにより移動可能に結合されている。コイル108dは、マグネット108bの近傍に配置され、不図示の基板と電気的に接続される。コイル108dは、基板から電流を与えられることで電磁力を発生し、その電磁力とマグネット108bとの間の吸着力また反発力により振動子108aが往復運動することにより、振動デバイス108に図中の矢印方向に振動が発生する。
図4は、カメラ本体100および交換レンズ102の電気的および光学的な構成を示している。カメラ本体100は、カメラ本体100と交換レンズ102に電力を供給する電源部120と、前述した電源レバー109、モードダイアル104、レリーズボタン105、背面操作部110および表示部111のタッチパネル機能を含む操作部121とを有する。カメラ本体100および交換レンズ102の全体の制御は、カメラ本体100に設けられた制御手段としての制御部122によって行われる。制御部122は、不図示のメモリに格納されているコンピュータプログラムを読み出して実行することで、カメラ本体100および交換レンズ102の全体を制御する。この際、制御部122は、マウント116に設けられた電気接点の通信端子を介して、交換レンズ102と各種制御信号やデータ等の通信を行う。電気接点は、前述した電源部120からの電力を交換レンズ102に供給する電源端子を含む。
交換レンズ102が有する撮像光学系は、光軸方向に移動して変倍を行うズームレンズを含むズームユニット123と、像振れを低減(補正)する防振素子としてのシフトレンズを含むレンズ防振ユニット125とを有する。レンズ防振ユニット125は、シフトレンズを光軸に対して直交するX/Y軸方向に移動(シフト)させて像振れを低減する防振動作を行う。また、撮像光学系は、光量調節動作を行う絞りユニット129と、光軸方向に移動して焦点調節を行うフォーカスレンズを含むフォーカスユニット131とを有する。
交換レンズ102は、ズームユニット123を駆動してズームレンズを移動させるズーム駆動部124と、レンズ防振ユニット125を駆動してシフトレンズをシフトさせる防振駆動部126と、絞りユニット129を駆動する絞り駆動部130とを有する。また、交換レンズ102は、フォーカスユニット131を駆動してフォーカスレンズを移動させるフォーカス駆動部132を有する。
カメラ本体100は、シャッタユニット141、撮像素子133、画像処理部136および前述した制御部122を有する。シャッタユニット141は、交換レンズ102内の撮像光学系からの光による撮像素子133の露光量を制御する。撮像素子133は、撮像光学系により形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する。画像処理部136は、撮像信号に対して各種画像処理を行って画像信号を生成する。表示部111は、画像処理部136から出力された画像信号(スルー画像)を表示したり、前述したように撮像パラメータを表示したり、記憶部137に記録された撮像画像を再生表示したりする。
制御部122は、操作部121(背面操作部110)に含まれるズームボタンがユーザにより操作されることで変倍の指示が入力されると、ズーム駆動部124を介してズームユニット123の駆動を制御することで変倍を行わせる。また、制御部122は、操作部121から受けた絞り値やシャッタ速度の設定値に応じて、絞り駆動部130およびシャッタ駆動部142を介して絞りユニット129およびシャッタユニット141の駆動を制御する。
また、制御部122は、操作部121(レリーズボタン105)における撮像準備操作(半押し操作)に応じて、画像処理部136から取得した焦点信号に応じて、フォーカス駆動部132を介してフォーカスユニット131の駆動を制御してオートフォーカスを行う。さらに、制御部122は、撮像準備操作に応じて、画像処理部136から取得した輝度信号に応じて測光演算も行う。また、制御部122は、操作部121(レリーズボタン105)における撮像指示操作(全押し操作)に応じて、測光演算結果に基づいて絞り駆動部130を介して絞りユニット129の駆動を制御するとともに、シャッタ駆動部142を介してシャッタユニット141の駆動を制御する。
本実施例では、撮像素子133は、防振素子としてセンサ防振ユニット135に含まれている。センサ防振ユニット135は、撮像素子133を光軸に対して直交するX/Y軸方向に移動(シフト)させて像振れを低減(補正)する防振動作を行う。制御部122は、センサ駆動部134を介して、センサ防振ユニット135の駆動(撮像素子133のシフト位置)を制御する。
カメラ本体100は、該カメラ本体100に加わる手振れ等の振れ(以下、カメラ振れという)を検出可能な振れ検出手段としてのピッチ振れ検出部127aとヨー振れ検出部127bを有する。ピッチ振れ検出部127aとヨー振れ検出部127bはそれぞれ、角速度センサ(振動ジャイロ)や角加速度センサを用いて、ピッチ方向(X軸回りの回転方向)およびヨー方向(Y軸回りの回転方向)のカメラ振れを検出して振れ信号を出力する。
ピッチ防振演算部128aは、ピッチ振れ検出部127aからの振れ信号を用いてレンズ防振ユニット125(シフトレンズ)とセンサ防振ユニット135(撮像素子133)のY軸方向でのシフト位置を算出する。また、ヨー防振演算部128bは、ヨー振れ検出部127bからの振れ信号を用いてレンズ防振ユニット125とセンサ防振ユニット135のX軸方向でのシフト位置を算出する。制御部122は、ピッチ防振演算部128aとヨー防振演算部128bが算出したピッチ/ヨー方向のシフト位置に応じて、防振駆動部126およびセンサ駆動部134を介してレンズ防振ユニット125およびセンサ防振ユニット135のシフト位置を制御する。これにより、像振れを補正する防振動作が行われる。
なお、防振動作をレンズ防振ユニット125とセンサ防振ユニット135のいずれか一方または両方を駆動して行うかは、操作部121を通じてユーザが選択することができる。例えば、ユーザが防振動作の設定をONにしている場合は、制御部122が撮像シーンを判別し、レンズ防振ユニット125とセンサ防振ユニット135のうち最適な一方または両方を選択して防振動作を行わせる。
交換レンズ102は、前述した操作リング103、回転検出部(回転検出手段)138、前述した振動デバイス108および振動デバイス駆動部139を有する。回転検出部138は、操作リング103の回転(ユーザ操作としての回転操作)を検出するために設けられている。回転検出部138は、後述するようにフォトインタラプタを用いて構成されている。回転検出部138により操作リング103の回転操作が検出されると、制御部122は、振動デバイス駆動部139に振動デバイス108に対する駆動信号を出力させ、該振動デバイス108に振動を発生させる。後述するように振動デバイス108から振動が操作リング103に伝達されることで、操作リング103に触れているユーザの手(指)に対して操作リング103の回転操作に対するクリック感等の操作感を与えることができる。
前述したように背面操作部110の操作により撮像パラメータの設定値を変更することが可能であるが、撮像パラメータの設定値の変更を操作リング103の回転操作に割り当てることも可能である。
図5(a),(b)はそれぞれ、前方および側方から見た交換レンズ102およびカメラ本体100を示している。前述したように、交換レンズ102内には振動デバイス108が設けられている。図5(a)に示すように、振動デバイス108は、交換レンズ102のうち光軸A(つまりは操作リング103の回転中心軸)を挟んでグリップ部101とは反対側の位置に配置されている。ユーザは、その右手でカメラ本体100のグリップ部101を把持し、左手で交換レンズ102の操作リング103を操作する。この際、左手の親指は、操作リング103上における光軸Aを挟んでグリップ部101とは反対側の位置に置かれることが多い。このため、この位置の付近に振動デバイス108を設けて、振動デバイス108の振動が左手の親指に効率良く伝達されるようにしている。
次に、図6から図8を用いて、交換レンズ102内で振動デバイス108を保持し、その振動を操作リング103に伝達する構成について説明する。図6および図7はそれぞれ、交換レンズ102の一部を分解して斜め前方と斜め後方から見て示す。図8(a)は図5(b)におけるS1-S1線で切断して前側から見た断面を、図8(b)は同S2-S2線で切断して前側から見た断面を、図8(c)は同S3-S3線で切断して後側から見た断面をそれぞれ示している。
これらの図において、ベース筒としての固定筒190は、その内側に前述した撮像光学系(被収容部材)を収容し、かつその外周に操作リング103を回転可能に保持する。操作リング103は、固定筒190に対して周方向にて回転可能に径方向にて嵌合している。振動ユニット200は、ユニットベース201、振動デバイス108、振動伝達ギア(振動伝達部材)202、スラスト付勢ばね(付勢部材)206および回転検出部138を構成する2つのフォトインタラプタ138a等を含み、固定筒190に取り付けられる。振動デバイス108は、ユニットベース201を介して固定筒190により保持される。振動ユニット200は、交換レンズ102の径方向において、撮像光学系と操作リング103との間に配置されている。
また、固定筒190の周壁部のうち、光軸(図5中のA)を挟んだグリップ部101とは反対側の部分には、後端から前方に向かって切り欠かれた形状の凹部190aが形成されている。振動ユニット200は、図8に示すように、この凹部190aの内側に配置されている。すなわち、振動ユニット200は、光軸方向において固定筒190と重なるように配置されている。これにより、交換レンズ102は、その内部において本来は固定筒190が占めるはずの空間を振動ユニット200の配置空間として用い、操作リング103を含む交換レンズ102の径の増加を抑えつつ振動ユニット200を収容している。
ユニットベース201は、操作リング103の内周に沿って周方向に延びる形状を有し、後述する軸部191、ラジアル付勢ばね206、振動デバイス108および振動伝達ギア202が操作リング103の周方向に配置されている。ユニットベース201には、振動デバイス108およびフォトインタラプタ138aが接着剤または両面テープによって固定されている。ユニットベース201は、振動デバイス108が発生する振動を伝達しやすいように、振動の内部減衰が少ない材料で形成されている。具体的には、ガラスやカーボンを多く含有する樹脂または金属のように、振動に対する損失係数が低い材料である。
また、ユニットベース201とこれに3つのビスにより取り付けられるユニットカバー205はシャフト204を保持しており、このシャフト204上には振動伝達ギア(ギア部材)202が回転可能に取り付けられる。振動伝達ギア202にはギア部202aと被検出部202bとが設けられている。ギア部202aは、図8(a)に示すように操作リング103の内周部に形成されたギア部103aに噛み合う。被検出部202bは、ギア部103aと同心の円板に周方向に所定間隔で複数のスリットを設けたものである。振動伝達ギア202が回転すると、2つのフォトインタラプタ138aのそれぞれの発光部と受光部との間で被検出部202bが回転する。2つのフォトインタラプタ138aは、それぞれの発光部から発せられてスリットを通過した光を互いに異なるタイミングで周期的に受光部にて受光する。これにより、2つのフォトインタラプタ138aは、互いに位相がずれた2つのパルス信号を出力する。制御部122は、これら2つのパルス信号を用いて、振動伝達ギア202とともに回転する操作リング103の回転方向と回転量を検出することができる。なお、2つのフォトインタラプタ138aに代えて、被検出部に複数設けられた反射面からの反射光を受光するフォトリフレクタや、被検出部に設けられた導電パターンに接触するブラシを用いて、操作リング103の回転を検出してもよい。
操作リング103が回転すると、振動伝達ギア202は、そのギア部202aと操作リング103のギア部103aとのギア比(減速比)に応じた回転量だけ回転する。振動伝達ギア202のギア部202aの歯数は操作リング103のギア部103aの歯数によりも少ないので、操作リング103が小さく回転するだけで振動伝達ギア202が大きく回転する。さらに、振動伝達ギア202の被検出部202bには、スリットが細かいピッチで多数形成されている。これにより、操作リング103の回転検出の分解能を高めることができる。また、ユニットベース201によって、フォトインタラプタ138aと振動伝達ギア202とが高い剛性で精度良く保持されている。これにより、環境温度の変化やユーザによる交換レンズ102の把持による変形の影響をほとんど受けずに、操作リング103の回転を検出することができる。
また、シャフト204上にはスラスト付勢ばね203が配置されている。スラスト付勢ばね203は、振動伝達ギア202をその回転中心軸が延びるスラスト方向に付勢して、振動伝達ギア202をユニットベース201に押圧する。これにより、振動伝達ギア202には、ユニットベース201との間の摩擦による回転負荷が発生する。この回転負荷は、振動伝達ギア202を介して操作リング103にも作用するので、操作リング103が不用意に回転するのを防ぐとともに、操作リング103の回転操作に対して適度な負荷を与える。
フォトインタラプタ138a(回転検出部138)が振動伝達ギア202、つまりは操作リング103の回転を検出すると、制御部122は、振動デバイス駆動部139に振動デバイス108に対する駆動信号を出力させ、振動デバイス108を振動させる。振動デバイス108の振動は、振動伝達ギア202を介して操作リング103に伝達される。このとき、操作リング103が回転していないときよりも操作リング103のギア部103aと振動伝達ギア202のギア部202aとが噛み合いによって互いに圧接(密着)した状態となるため、振動デバイス108の振動がより効率良く操作リング103に伝達しやすい。
一方、ギア部103a,203a間にはスムーズな回転のためのバックラッシュが設けられている。このため、操作リング103の回転操作の途中で回転方向を反転させるような場合には、バックラッシュによって上記回転負荷の伝達が途切れて、操作リング103の操作感の品位が低下する(操作にガタつきが生じる)おそれがある。また、操作リング103の回転の開始タイミングに対して、バックラッシュによるガタの分だけ回転検出が遅れるおそれもある。
このため、本実施例では、固定筒190の凹部190aの一部に軸部191を形成し、該軸部191上に捻りコイルばねとしてのラジアル付勢ばね206を配置している。振動ユニット200は、軸部191回りでラジアル方向に回動可能なように固定筒190に取り付けられている。軸部191上に配置された振動ユニット200は、軸部191から脱落しないように、段付きビス207によって抜け止めがなされている。
ラジアル付勢ばね206は、振動ユニット200を、軸部191回りにおいて振動伝達ギア202のギア部202aが操作リング103のギア部103aに噛み合う方向に付勢する。図8(a)中のFは、ラジアル付勢ばね206による振動ユニット200の付勢方向を示している。振動伝達ギア202のギア部202aを、付勢方向Fとしてのラジアル方向に付勢することで、ギア部202a,103aの隙間を詰めてバックラッシュによるガタの発生を抑制している。
また、図8(c)中のVは、振動デバイス108が発生する振動の方向である振動方向を示している。前述したように、操作リング103は固定筒190に径方向にて嵌合している。仮に、振動デバイス108をラジアル付勢ばね206の付勢方向Fに振動させたとすると、その振動は径方向の嵌合を介して固定筒190に伝達して、結果的には交換レンズ102全体が振動する。このような交換レンズ102の全体の振動は、ユーザが操作リング103から振動により操作感を得る上では好ましくない。
そこで、本実施例では、振動デバイス108の振動方向Vを、ラジアル付勢ばね206による付勢方向Fとは異なる(交差する)方向となるように振動デバイス108の向きを設定している。具体的には、振動方向Vを、付勢方向Fよりも操作リング103の周方向(回転方向)に近づけている。これにより、振動デバイス108は、操作リング103の回転方向に近い向で振動し、ユーザは操作リング103から違和感のない操作感を得ることができる。
上記実施例では、レンズ交換型カメラに装着される交換レンズに振動デバイスを設ける場合について説明したが、レンズ一体型カメラのレンズ鏡筒部に振動デバイスを設ける場合も、本発明の実施例に含まれる。また、光学系を含むカメラモジュールを搭載した電子機器やカメラモジュールを持たない電子機器であって振動デバイスを有するものも、本発明の実施例に含まれる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
102 交換レンズ
103 操作リング
108 振動デバイス
190 固定筒
202 振動伝達ギア

Claims (9)

  1. ベース筒と、
    ユーザ操作により前記ベース筒の外周において回転する操作リングと、
    前記ベース筒により保持され、前記操作リングの回転に応じて振動を発生する振動デバイスと、
    前記振動デバイスの振動を前記操作リングに伝達する振動伝達部材と
    前記振動伝達部材を前記操作リングに付勢する付勢部材と、を有し、
    前記振動デバイスが振動を発生する振動方向は、前記付勢部材による前記振動伝達部材の付勢方向とは異なる方向であることを特徴とする電子機器。
  2. ベース筒と、
    ユーザ操作により前記ベース筒の外周において回転する操作リングと、
    前記ベース筒により保持され、前記操作リングの回転に応じて振動を発生する振動デバイスと、
    前記振動デバイスの振動を前記操作リングに伝達する振動伝達部材と、
    前記振動伝達部材を、前記ベース筒に設けられた軸部の回りで前記操作リングに付勢する付勢部材と、を有し、
    前記軸部、前記付勢部材、前記振動デバイスおよび前記振動伝達部材が前記操作リングの内周に沿う周方向に配置されていることを特徴とする電子機器。
  3. 前記ベース筒は、その内側に被収容部材を収容しており、
    前記振動デバイスと前記振動伝達部材が、前記被収容部材と前記操作リングとの間に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記ベース筒の周壁部が凹部を有し、
    前記振動デバイスと前記振動伝達部材が前記凹部の内側に配置されていることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  5. 前記振動伝達部材は、前記操作リングの内周に設けられたギア部に噛み合うギア部材であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記ギア部材の回転を検出する回転検出手段を有し、
    前記振動デバイスは、前記回転検出手段により前記ギア部材の回転が検出されることに応じて振動を発生することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  7. 前記電子機器をユーザが把持するためのグリップ部を有し、
    前記振動伝達部材は、前記操作リングの回転中心軸を挟んで前記グリップ部とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器。
  8. 前記振動デバイスは、リニアアクチュエータであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器。
  9. 前記ベース筒は、前記被収容部材として光学系を収容していることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
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