JP7183803B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
この構成によれば、コネクタは、その使用時に流れる大きな電流により発熱する。蓄熱材は、端子にて発生する熱を吸収するため、端子等の急激な温度上昇を抑制できる。
なお、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、または別の図面中のものと異なる場合がある。また、断面図では、理解を容易にするために、一部の構成要素のハッチングを省略している場合がある。
以下、第一実施形態を図1から図5に従って説明する。
図1から図5に示す車両側コネクタ1は、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等の車両に搭載されている蓄電装置を充電するためのものである。図2に示すように、車両側コネクタ1は、車両91に対して図示しない例えばボルト等の締結部材によって固定されている。車両側コネクタ1は、図1等に示す電線80を介して図示しない蓄電装置に接続される。図2及び図3に示すように、車両側コネクタ1には、相手側コネクタとして充電器側コネクタ95が図2において左側から接続される。この図2及び図3に示す左側は車両91の外側である。図2及び図3に示す左右方向は充電器側コネクタ95の挿抜方向である。以下の説明において、図2の左側を前方、図2の右側を後方、図2の上側を上方、図2の下側を下方とする。また、図3の上側を右方、下側を下方とする。
嵌合部21は、充電器側コネクタ95が挿入されるものである。嵌合部21は、前端が開口した有底円筒状であり、円筒状のフード部21aと、フード部21aの後端を閉塞する奥壁部21bとを有している。
次に、上記のように構成された車両側コネクタ1の作用を説明する。
図1に示す充電器側コネクタ95を車両側コネクタ1に嵌合させ、車両の蓄電装置に対して車外の充電器から、充電器側コネクタ95、車両側コネクタ1を介して蓄電装置に充電電流が供給される。充電時間の短縮のため、大きな充電電流が供給される。この充電電流の供給開始時では、充電器側端子96と車両側端子50との接触部分、車両側端子50、車両側端子50と電線80との接続部分、等において発熱する。このため、車両側端子50全体が熱を持つ。車両側端子50等における熱は、充電開始時に急激に上昇し、所定時間経過すると開始時の最大温度よりも低い温度で推移する。
(1-1)車両側コネクタ1は、車両側端子50と、車両側端子50を保持するコネクタハウジング10と、コネクタハウジング10に収容された蓄熱材60とを有している。車両側コネクタ1は、その使用時である充電時に充電器側コネクタ95が嵌合される。車両側端子50は、充電時間の短縮のため、大きな充電電流が流れる。この充電電流の供給開始時では、充電器側端子96と車両側端子50との接触部分、車両側端子50、車両側端子50と電線80との接続部分、等において発熱する。蓄熱材60は、車両側端子50にて発生する熱を吸収するため、車両側端子50等の急激な温度上昇を抑制できる。
以下、第二実施形態を図6から図9に従って説明する。
図6から図9に示すコネクタ100は、例えば、車両に備えられるインバータ等の機器のケース190に固定される端子台である。
シェル130は、ハウジング本体120を収容する収容部131と、機器のケース190に固定されるフランジ部132とを有している。シェル130は、例えば金属製である。
ハウジング本体120は、嵌合部121、端子保持部122、ナット保持部123を有している。嵌合部121は、概略筒状に形成され、図示しないケーブル側のコネクタが嵌合される。端子保持部122は、機器側端子150を保持する。機器側端子150は、例えば銅等の金属よりなる。2つの機器側端子150はそれぞれ、長方形の板状に形成されている。図8に示すように、2つの機器側端子150は、左右方向に沿って配列されている。機器側端子150の両端には、挿通孔150a,150bが形成されている。機器側端子150は、挿通孔150a,150bが形成された端部を露出するように、端子保持部122に保持されている。
次に、本実施形態のコネクタ100の作用を説明する。
図8及び図9に示すように、コネクタハウジング110には蓄熱材160が収容されている。蓄熱材160は、一時的に熱を貯めるものであり、機器側端子150等にて発生する熱によって固体から液体に相変化することによって潜熱(溶解熱)を一時的に貯める。つまり、蓄熱材160は、機器側端子150にて生じる熱を吸収する。従って、機器側端子150の急激な温度上昇を抑制できる。
(2-1)コネクタ100は、機器側端子150と、機器側端子150を保持するコネクタハウジング110と、コネクタハウジング110に収容された蓄熱材160とを有している。機器側端子150は、コネクタ100の使用時に流れる電流により発熱する。蓄熱材160は、機器側端子150にて発生する熱を吸収するため、機器側端子150等の急激な温度上昇を抑制できる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記各実施形態に対し、構成を適宜変更してもよい。
・上記各実施形態及びそれらの変更例において、区画壁41,128,74,174の数を適宜変更してもよい。
・第一実施形態及びその変更例では、車両側端子50に電線80の芯線81を直接挿入して接続する構成としたが、例えば車両側端子に螺入するネジにより電線の芯線に接続した端子を車両側端子に固定する構成としてもよい。
・上記各実施形態及びそれらの変更例において、車両側端子50を雄型端子とし、充電器側端子96を雌型端子としてもよい。
Claims (11)
- 端子と、
前記端子を保持するコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングに収容された蓄熱材と、
を有し、
前記コネクタハウジングは、前記蓄熱材を収容する収容凹部を備え、
前記収容凹部は、長手方向と短手方向とを有する形状であって、前記蓄熱材と前記端子とが前記端子の長さ方向に沿って互いに平行に延在するように、前記蓄熱材を収容する前記収容凹部は、前記収容凹部のうち前記長手方向に平行な部分が前記端子の長さ方向に平行に延在するコネクタ。 - 前記コネクタハウジングは、前記収容凹部を閉止する蓋部材を備える、請求項1に記載のコネクタ。
- 前記収容凹部を区画する区画壁を有する、請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
- 前記区画壁は、前記端子の中心を通る直線に沿って放射状に形成されている、請求項3に記載のコネクタ。
- 前記コネクタハウジングは、前記端子を保持する端子保持部を有するハウジング本体と、前記ハウジング本体に組付けられ、前記端子保持部に挿入されて前記端子を押える端子押え部を有するリテーナとを備え、
前記蓄熱材は、前記リテーナに収容される、
請求項2~4の何れか一項に記載のコネクタ。 - 前記ハウジング本体は、前記リテーナが固定される筒部を備え、
前記リテーナは、基部と、前記基部から前記ハウジング本体に向かって延び、前記端子保持部と前記筒部との間に挿入される有底筒状の挿入部と、前記基部から前記ハウジング本体とは逆方向に延び、前記端子に接続された電線が挿通される電線保持部と、前記電線保持部を囲む包囲壁部と、前記電線保持部から前記包囲壁部まで延びる隔壁部とを備え、
前記収容凹部は、前記挿入部と前記包囲壁部と前記隔壁部と前記電線保持部とにより形成される、請求項5に記載のコネクタ。 - 前記コネクタハウジングは、車両に取り付けられ、充電用コネクタが嵌合されるものである、請求項1~6の何れか一項に記載のコネクタ。
- 複数の前記端子は第1の方向に沿って配列され、
前記区画壁は、前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って延びるように形成されている、請求項3に記載のコネクタ。 - 前記コネクタハウジングは、
前記端子を保持するハウジング本体と、
前記ハウジング本体が取着されるシェルと、
を備え、
前記蓄熱材は前記ハウジング本体に収容される、
請求項8に記載のコネクタ。 - 前記コネクタハウジングの前記シェルは、車両に搭載された機器のケースに固定されるものである、請求項9に記載のコネクタ。
- 端子と、
前記端子を保持するコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングに収容された蓄熱材と、
を有し、
前記コネクタハウジングは、前記蓄熱材を収容する収容凹部と、前記収容凹部を閉止する蓋部材とを備え
前記コネクタハウジングは、前記端子を保持する端子保持部を有するハウジング本体と、前記ハウジング本体に組付けられ、前記端子保持部に挿入されて前記端子を押える端子押え部を有するリテーナとを備え、
前記蓄熱材は、前記リテーナに収容され
前記ハウジング本体は、前記リテーナが固定される筒部を備え、
前記リテーナは、基部と、前記基部から前記ハウジング本体に向かって延び、前記端子保持部と前記筒部との間に挿入される有底筒状の挿入部と、前記基部から前記ハウジング本体とは逆方向に延び、前記端子に接続された電線が挿通される電線保持部と、前記電線保持部を囲む包囲壁部と、前記電線保持部から前記包囲壁部まで延びる隔壁部とを備え、
前記収容凹部は、前記挿入部と前記包囲壁部と前記隔壁部と前記電線保持部とにより形成される、コネクタ。
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