JP7183428B2 - 電動機の固定子コア - Google Patents

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Description

本発明は、流体を圧縮する圧縮機等に用いられる電動機の固定子コアに関するものである。
従来、圧縮機等の機器の駆動には電動機が用いられている。電動機は、複数の分割コアを環状に連結した固定子コアと、固定子コアの内側に配置された回転子とを有する。電動機は、圧縮機の密閉容器等のシェルの内壁面に固定子コアを焼嵌め又は圧入することによりシェル内に固定されている。
以上のように焼嵌め又は圧入により固定子コアをシェル内に固定する際には、固定子コアに外周から内周方向に向かう径方向圧縮応力が掛かる。このため、この圧縮応力により各分割コアが内径方向にズレることがあり、各分割コアが内径方向にズレると、固定子コアの内径真円度が悪化し、電動機の騒音及び振動の増加の原因となる。
このため、従来、各分割コア同士の連結部を径方向全体に渡って波形曲線形状とし、波形形状同士を嵌合させることで、分割コアが内径方向にずれることを抑制するようにした技術がある(例えば特許文献1参照)。
特開2014-50215号公報
特許文献1は、径方向圧縮応力による分割コアのズレの抑制には効果的である。しかし、固定子コアのシェルへの固定時には、径方向圧縮応力の他に、互いに周方向に押し合う周方向圧縮応力が各分割コアに作用する。特許文献1では、周方向圧縮応力についての検討が不十分で、製造誤差などに起因して波形曲線形状の嵌合部分に隙間が生じ、固定子コアの内径真円度が悪化するという問題があった。
本発明はこのような点を鑑みなされたもので、固定子コアの内径真円度の悪化を抑制することが可能な電動機の固定子コアを提供することを目的とする。
本発明に係る電動機の固定子コアは、環状に配置された複数の分割コアを有する電動機の固定子コアであって、複数の分割コアのそれぞれが、隣接する他の分割コアと互いの接触面で接触することで、周方向に複数の接触部を形成しており、複数の接触部のうちの一部又は全部における互いの接触面は、固定子コアの中心軸方向に見て径方向に直線状に延びる直線部を有すると共に、互いの接触面の一方に三角状凸部、他方に三角状凹部を有しており、直線部同士で接触し且つ三角状凸部と三角状凹部とが互いに係合することで、連結されており、複数の分割コアは、1箇所を除いて隣接する他の分割コアと関節部で連結されており、関節部で連結されていない2つの分割コア同士の互いの接触面に、直線部、三角状凸部及び三角状凹部が形成されており、複数の関節部のうち、固定子コアの中心軸の軸心と、関節部で連結されていない接触部の直線部と、を通る直線を中心として対称の位置にある2つの関節部の一方を第1関節部、他方を第2関節部とするとき、三角状凸部及び三角状凹部のそれぞれの三角形状は、固定子コアの中心軸方向に見て、第1関節部を中心とした円弧と第2関節部を中心とした円弧とを有するものである。
本発明によれば、固定子コアの周方向に形成された複数の接触部のうちの一部又は全部における互いの接触面は、直線部同士の接触により、固定子コアをシェルへの固定する際の周方向圧縮応力による周方向のズレを抑制できる。また、複数の接触部のうちの一部又は全部における互いの接触面は、三角状凸部と三角状凹部との係合により、固定子コアのシェルへの固定する際の径方向圧縮応力によるズレを抑制できる。その結果、固定子コアの内径真円度の悪化を抑制できる。
実施の形態1に係る電動機の固定子コアを示す平面図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子コアの分割コアを示す平面図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子コアの分割コアの変形例を示す平面図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子コアの分割コアに巻線を巻回する際の模式図である。 比較例として、隣接する分割コア同士の互いの接触面が三角状凸部と三角状凹部との係合のみにより連結される構成例を示す図である。 比較例として、隣接する分割コア同士の互いの接触面の全体が直線部で構成された構成例を示す図である。 実施の形態2に係る電動機の固定子コアを示す部分図である。 図7の接触部の拡大図である。 実施の形態3に係る電動機の固定子コアを示す図である。 実施の形態3に係る電動機の固定子コアを環状に連結する前の展開状態を示す図である。 実施の形態4に係る電動機の固定子コアを示す平面図である。 実施の形態4に係る電動機の固定子コアの要部の説明図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ及び配置等は、この発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電動機の固定子コアを示す平面図である。図2は、実施の形態1に係る電動機の固定子コアの分割コアを示す平面図である。図3は、実施の形態1に係る電動機の固定子コアの分割コアの変形例を示す平面図である。
本実施の形態1の電動機の固定子コア1Aは、図1に示すように環状に配置された複数の分割コア2と、巻線(図示せず)とを有する。各分割コア2は、外面3aが円弧状のバックヨーク部3と、バックヨーク部3から半径方向内側に向かって突出するティース部4とを有する。隣接する分割コア2同士の間にはスロット5が形成されており、スロット5内に、ティース部4に巻回された巻線が位置するようになっている。
複数の分割コア2のそれぞれは、隣接する他の分割コア2と互いの接触面31で接触することで、周方向に複数の接触部8を形成している。図2に示すように接触部8において互いに接触する接触面31の一方は、直線部32と三角状凸部33とを有する。直線部32は、固定子コア1Aの中心軸O方向に見て径方向に直線状に延びて形成されている。三角状凸部33は、固定子コア1Aの中心軸O方向に見て周方向に先細りで突出する三角形状に形成されている。
接触部8において互いに接触する接触面31の他方は、直線部34と、三角状凸部33に係合する三角状凹部35とを有する。直線部34は、固定子コア1Aの中心軸O方向に見て径方向に直線状に延びて形成されている。三角状凹部35は、固定子コア1Aの中心軸O方向に見て周方向に先細りで凹む三角形状に形成されている。
接触部8は、隣り合う分割コア2の互いの直線部32及び34同士で接触すると共に、三角状凸部33と三角状凹部35とが係合することにより連結されている。このように、複数の分割コア2は、隣接する分割コア2と接触部8で連結されて環状に形成されている。そして、各分割コア2は、図1の黒丸で示すように、隣接する分割コア2と接触部8の径方向外側で溶接されている。なお、図1及び図2には、各接触面31に三角状凸部33又は三角状凹部35が一つの構成を示したが、図3に示すように複数あってもよい。また、接触部8の外面8aは、バックヨーク部3の外面3aつまり固定子コア1Aの最外面よりも径方向内側に位置している。この理由については後述する。
また、分割コア2においてバックヨーク部3の外周部には、切欠き36が形成されている。切欠き36は、ティース部4に巻線を巻回する際に分割コア2を保持するために設けられている。すなわち、切欠き36に保持治具が嵌合されて分割コア2が保持される。また、切欠き36は、固定子コア1Aを圧縮機に適用する場合には、冷媒流路を確保するために設けられている。
ここで、固定子コア1Aの製造工程について簡単に説明する。
まず、各分割コア2のそれぞれにおいて、次の図4に示すようにティース部4に絶縁材6を介して巻線7を巻回する。
図4は、実施の形態1に係る電動機の固定子コアの分割コアに巻線を巻回する際の模式図である。
分割コア2においてバックヨーク部3の径方向内側の内面3bとティース部4の周方向の両面4aとのなす角度は、90°に構成されている。このため、図4に示すように、巻線7は、ティース部4の突出方向に対して直交するようにして巻回される。このようにバックヨーク部3の径方向内側の内面3bとティース部4の周方向の両面4aとのなす角度を90°とすることで、巻線7の整列性がよくなり、より多くの巻線7をティース部4に巻線できる。
以上のようにして各分割コア2のティース部4に巻線7を巻回した後、各分割コア2を接触部8で環状に連結する。各分割コア2を環状に連結することによって、各巻線7は各スロット5にそれぞれ収容される。そして、分割コア2を環状に連結した後、隣接する分割コア2同士の互いの接触面31の径方向外側を溶接等により接合して固定する。
ここで、上述したように、接触部8の外面8aは、バックヨーク部3の外面3aつまり固定子コア1Aの最外面よりも径方向内側に位置している。このため、接触部8を溶接等で接合した際に、溶接玉等の接合部が外面3aよりも外側にはみ出ることを抑制できる。接合部が外面3aよりも外側にはみ出ると、固定子コア1Aをシェル内に焼嵌め又は圧入する際、シェルから受ける応力が、そのはみ出た部分に集中して各分割コアのズレを招く。これを防止するため、本実施の形態1では、接触部8の外面8aをバックヨーク部3の外面3aよりも径方向内側に位置する構成とした。これにより、接合部が外面3aよりも外側にはみ出ることに起因する分割コア2のズレを抑え、固定子コア1Aの内径真円度の悪化を抑制することが可能である。
以上の工程を経て製造された固定子コア1Aは、シェル内に挿入されてシェルの内壁面に焼嵌め又は圧入により固定される。
次に、上記のように構成した固定子コア1Aの作用について説明する。
図5は、比較例として、隣接する分割コア同士の互いの接触面が三角状凸部と三角状凹部との係合のみにより連結される構成例を示す図である。
固定子コアのシェルへの固定時には、上述したように外周から内周に向かう径方向圧縮応力が分割コア2に作用する。図5に示すように三角状凸部330と三角状凹部350とによる係合は、周方向にかみ合うことによる係合であるため、径方向のズレが生じにくい。すなわち、接触部8における互いの接触面を三角状凸部と三角状凹部との係合により連結する構成とすることは、径方向圧縮応力による分割コア2の径方向のズレの抑制に効果的である。
図6は、比較例として、隣接する分割コア同士の互いの接触面の全体が直線部で構成された構成例を示す図である。
固定子コアのシェルへの固定時には、上述したように径方向圧縮応力の他に、互いに周方向に押し合う周方向圧縮応力が分割コア2に作用する。図6に示すように、各分割コア2の互いの接触面の全体が直線部320及び直線部340で構成されている場合、各分割コア2は、周方向圧縮応力を直線部で垂直方向に受ける。つまり、分割コア2を径方向に移動させる応力が分割コア2に作用しない。このため、接触部8における互いの接触面を直線部で構成することは、周方向圧縮応力による分割コアの周方向のズレの抑制に効果的である。
そこで、本実施の形態1では、これらの両方を備えた構成とした。これにより、径方向圧縮応力による分割コアの径方向のズレと、周方向圧縮応力による分割コアの周方向のズレとの両方を抑えることができる。その結果、固定子コアの内径真円度の悪化を抑制することができる。
ここで、接触部における互いの接触面を波形曲線形状とした先行技術と実施の形態1とを比較する。先行技術では、互いの接触面が波形曲線形状であることで、本実施の形態1の三角形状と比較して係合状態が緩くなりがちである。このため、波形曲線形状に製造誤差があると、周方向圧縮応力が作用した場合に、嵌合状態が外れて径方向に滑りが生じ、その結果、接触部において周方向の隙間が生じ、固定子コアの内径真円度の悪化を招く。これに対し、本実施の形態1では、三角状凸部33と三角状凹部35との係合であるため、波形曲線形状に比べて滑りが生じ難く、内径真円度の悪化の抑制に効果的である。
以上説明したように、本実施の形態1の電動機の固定子コア1Aは、環状に配置された複数の分割コア2を有する。複数の分割コア2のそれぞれは、隣接する他の分割コア2と互いの接触面31で接触することで、周方向に複数の接触部8を形成している。複数の接触部8のうちの一部又は全部における互いの接触面31は、固定子コア1Aの中心軸O方向に見て径方向に直線状に延びる直線部32及び34を有すると共に、互いの接触面31の一方に三角状凸部33、他方に三角状凹部35を有している。互いの接触面31は、直線部32及び32同士で接触し且つ三角状凸部33と三角状凹部35とが互いに係合することで、連結されている。
このように、複数の接触部8のうちの一部又は全部における互いの接触面31は、直線部32及び34同士で接触するため、固定子コア1Aを圧縮機のシェルへの固定する際の周方向のズレを抑制できる。また、複数の接触部8のうちの一部又は全部における互いの接触面31は、三角状凸部33と三角状凹部35とにより係合するため、固定子コア1Aのシェルへの固定する際の径方向圧縮応力によるズレを抑制できる。その結果、固定子コア1Aの内径真円度の悪化を抑制でき、電動機の騒音及び振動を抑制することができる。
なお、本実施の形態1では、接触面31において直線部32及び直線部34が径方向外側、三角状凸部33及び三角状凹部35が径方向内側であったが、逆でもよい。つまり、接触面31において直線部32及び直線部34が径方向外側、三角状凸部33及び三角状凹部35が径方向外側に形成されていてもよい。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係る電動機の固定子コアを示す部分図である。図8は、図7の接触部の拡大図である。
本実施の形態2の固定子コア1Bでは、直線部32及び直線部34が円弧11の径方向内側まで伸びている。円弧11は、固定子コア1Bの中心軸O(図1参照)を中心とした円弧であって、切欠き36の底部36aを通る円弧である。この構成により、直線部32及び直線部34の径方向の長さL1と、切欠き36の径方向の長さL2とには、L1>L2の関係が成り立つ。
固定子コア1Aを製造するにあたり、上述したように各分割コア2は、隣接する分割コア2と接触部8の径方向外側で溶接される。溶接時には、各分割コア2に形成された各切欠き36を利用して分割コア2同士を近づけた状態で行われる。図7に示した2つの分割コア2で説明すると、溶接時には、各分割コア2に形成された各切欠き36に補助治具(図示せず)を嵌合させ、各補助治具同士を近づけて各分割コア2の接触面31同士を密接させた上で、溶接が行われる。
このため、溶接時には、各切欠き36部分に、矢印で示した周方向の応力がかかる。具体的には、各切欠き36の内面において互いに周方向に対向する面36bにおいて周方向の力がかかる。したがって、接触部8において面36bと同じ径方向の長さ領域には、互いに周方向に押し合う周方向圧縮応力が作用する。この周方向圧縮応力による分割コア2のズレを抑えるため、直線部32及び直線部34を円弧11の径方向内側まで伸ばした構成としている。この構成とすることで、各切欠き36の各面36bに作用する周方向圧縮応力を、より広い直線部32で垂直方向に受けることになり、分割コア2を径方向にずらす力が働かない。これにより、分割コア2が径方向にズレることを更に抑制できる。
本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、以下の効果が得られる。すなわち、直線部32及び34が円弧11の径方向内側まで伸びた構成を有することで、接触面31での分割コア2のズレを抑えることができ、固定子コア1Aの内径真円度の悪化を抑制することができる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3に係る電動機の固定子コアを示す図である。図10は、実施の形態3に係る電動機の固定子コアを環状に連結する前の展開状態を示す図である。
本実施の形態3の固定子コア1Cは、図10に示すように、各分割コア2が、1箇所を除いて隣接する他の分割コア2とバックヨーク部3の関節部21で連結され、各関節部21を屈曲することにより環状に形成されている。関節部21は、連結ピンによる連結部又はカシメ等により構成されている。
固定子コア1Cにおいて関節部21で連結されている分割コア2部分は、圧縮機のシェルへの固定時のズレが生じ難いが、関節部21で連結されていない両端の2つの分割コア2でズレが生じやすい。このため、実施の形態3では、両端の2つの分割コア2の接触部8に、実施の形態1と同様の構成を備えている。すなわち、接触部8を構成する2つの接触面31の一方が直線部32と三角状凸部33を有し、他方が直線部34と三角状凹部35を有する。
本実施の形態3によれば、複数の分割コア2が、1箇所を除いて隣接する他の分割コア2と関節部21で連結されている。関節部21で連結されていない2つの分割コア2同士の互いの接触面31の一方に、直線部32及び三角状凸部33が形成され、他方に、直線部34及び三角状凹部35が形成されている。これにより、複数の分割コア2が、1箇所を除いて隣接する他の分割コア2と関節部21で連結された構成の固定子コア1Aにおいても、固定子コア1Aをシェルに固定する際の分割コア2のズレを抑制できる。その結果、固定子コア1Aの内径真円度の悪化を抑制することができる。
実施の形態4.
本実施の形態4は、実施の形態3の固定子コア1Cに適用される形態であり、三角状凸部33及び三角状凹部35の形状を更に具体的に特定するものである。
図11は、実施の形態4に係る電動機の固定子コアを示す平面図である。図12は、実施の形態4に係る電動機の固定子コアの要部の説明図である。以下、説明の便宜上、各分割コア2を図11において0時の位置から時計回りに分割コア2a~2iとして区別する。
上記実施の形態3において図10に示した一列の状態から環状に構成する際には、2つの関節部21、図11の例では第1関節部21a及び第2関節部21bを支点として屈曲することで行われる。つまり、分割コア2aから分割コア2cの3つの分割コア2を、各関節部21で屈曲して円弧状に形成した後、この円弧状の3つの分割コア2をまとめて、第1関節部21aを支点に回転させる。また、同様にして分割コア2gから分割コア2iの3つの分割コア2を、各関節部21で屈曲して円弧状に形成した後、この円弧状の3つの分割コアをまとめて、第2関節部21bを支点に回転させる。
固定子コア1Cは、以上のような手順で環状に形成されるため、実施の形態4では、分割コア2aと分割コア2iとの接触部8において接触面31同士が接触する際に三角状凸部33と三角状凹部35とが干渉しないように以下の構成を作用している。ここで、三角状凸部33は、図12に示すように径方向外側の第1部33aと、径方向内側の第2部33bと、これらを繋ぐ第3部33cとを有している。三角状凹部35は、径方向外側の第1部35aと径方向内側の第2部35bとこれらを繋ぐ第3部35cとを有している。
三角状凸部33の第1部33aは、第2関節部21bを支点とした円弧22bを有する円弧面で構成される。また、三角状凸部33の第2部33bは、第1関節部21aを支点とした円弧22aを有する円弧面で構成される。第1部33a及び第2部33bは、共に外側に凸の円弧面で構成される。
三角状凹部35は、三角状凸部33に沿う形状に構成される。このため、三角状凹部35の第1部35aは、三角状凸部33の第1部33aに沿う円弧面、三角状凹部35の第2部35bは、三角状凸部33の第2部33bに沿う円弧面で構成される。
このように構成したことにより、固定子コア1Cを環状に形成する際に、三角状凸部33と三角状凹部35とが干渉することを防ぐことができる。
なお、ここでは、複数の関節部21のうち、分割コア2cと分割コア2dとの間の関節部21と、分割コア2fと分割コア2gとの間の関節部21とを支点としたが、支点とする関節部はこれらの関節部に限られたものではない。複数の関節部21のうち、関節部21で連結されていない接触部8の直線部32及び34と、固定子コア1Cの中心軸Oと、を通る線10を中心として対称の位置にある2つの関節部21を支点とすればよい。
本実施の形態4によれば、実施の形態3と同様の効果が得られると共に、固定子コア1Cを環状に形成する際に、分割コア2aと分割コア2iとの接触部8で三角状凸部33と三角状凹部35とが干渉することを防ぐことができ、固定子コア1Cの製造性が向上する。
1A 固定子コア、1B 固定子コア、1C 固定子コア、2(2a~2i) 分割コア、3 バックヨーク部、3a 外面、3b 内面、4 ティース部、4a 両面、5 スロット、6 絶縁材、7 巻線、8 接触部、8a 外面、11 円弧、21 関節部、21a 第1関節部、21b 第2関節部、22a 円弧、22b 円弧、31 接触面、32 直線部、33 三角状凸部、33a 第1部、33b 第2部、33c 第3部、34 直線部、34a 第1部、34b 第2部、34c 第3部、35 三角状凹部、36 切欠き、36a 底部、36b 面、320 直線部、330 三角状凸部、340 直線部、350 三角状凹部、O 中心軸。

Claims (4)

  1. 環状に配置された複数の分割コアを有する電動機の固定子コアであって、
    前記複数の分割コアのそれぞれが、隣接する他の分割コアと互いの接触面で接触することで、周方向に複数の接触部を形成しており、
    前記複数の接触部のうちの一部又は全部における前記互いの接触面は、前記固定子コアの中心軸方向に見て径方向に直線状に延びる直線部を有すると共に、前記互いの接触面の一方に三角状凸部、他方に三角状凹部を有しており、前記直線部同士で接触し且つ前記三角状凸部と前記三角状凹部とが互いに係合することで、連結されており、
    前記複数の分割コアは、1箇所を除いて隣接する他の分割コアと関節部で連結されており、前記関節部で連結されていない2つの前記分割コア同士の互いの接触面に、前記直線部、前記三角状凸部及び前記三角状凹部が形成されており、
    複数の前記関節部のうち、前記固定子コアの前記中心軸の軸心と、前記関節部で連結されていない前記接触部の前記直線部と、を通る直線を中心として対称の位置にある2つの関節部の一方を第1関節部、他方を第2関節部とするとき、
    前記三角状凸部及び前記三角状凹部のそれぞれの三角形状は、前記固定子コアの中心軸方向に見て、前記第1関節部を中心とした円弧と前記第2関節部を中心とした円弧とを有する電動機の固定子コア。
  2. 前記互いの接触面の一方には前記三角状凸部が複数形成され、他方には複数の前記三角状凸部に係合する複数の前記三角状凹部が形成されている請求項1記載の電動機の固定子コア。
  3. 前記分割コアの外周部には切欠きが形成されており、
    前記直線部は、前記固定子コアの前記中心軸を中心として前記切欠きの底部を通る円弧よりも径方向内側まで伸びて形成されている請求項1又は請求項2記載の電動機の固定子コア。
  4. 前記接触部の径方向外側の外面は、前記固定子コアの径方向外側の最外面よりも径方向内側に位置している請求項1~請求項3の何れか一項に記載の電動機の固定子コア。
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