JP7183071B2 - セパレータの検査方法、及び非水電解質二次電池 - Google Patents

セパレータの検査方法、及び非水電解質二次電池 Download PDF

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Description

本開示は、電池用のセパレータの検査方法、及び水電解質二次電池に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、非水電解質二次電池のセパレータの破断強度は、JIS(日本工業規格)のZ1707:1998に準拠した突き刺し強度を測定することによって検査される。この検査は、セパレータに針状部を突き刺し、針状部がセパレータを突き抜けたときに針状部に付与している力に基づいてセパレータの破断強度を特定する。
特開2016-172426号公報
本発明者は、上記突き刺し強度によるセパレータの破断強度の検査が現実に即していないことを突き止めた。詳しくは、上記突き刺し強度によるセパレータの破断検査では、セパレータにおいて針状部が接触した周辺領域が広範囲に伸びる。そして、セパレータは、その周辺領域の厚さが伸びて薄くなった後に破断する。
しかし、現実に巻回型や積層型の電極体で起こる異物の嵌まり込みによるセパレータ破断においては、セパレータは、負極と正極に挟持されて負極及び正極で強く押圧されているので、そのような周辺領域の伸びや、周辺領域の厚さが広範囲に薄くなる現象は起こらない。すなわち、現実の異物の嵌まり込みによるセパレータ破断では、局所のみに過大な力が加わって局所のみで破断が生じ、異物に接触していないセパレータ箇所には、殆ど変化が生じない。
したがって、本開示の目的は、実際の電極体内における異物の嵌まり込みによるセパレータの破断強度を正確に検査し易い電池用のセパレータの検査方法、及び電極体内に異物が嵌まり込んでも破断しにくいセパレータを備える非水電解質二次電池を提供することにある。
上記課題を解決するため、本開示に係るセパレータの検査方法は、電池用のセパレータの検査方法であって、第1平面部、及びその第1平面部の略法線方向に延在する第1貫通孔を有する第1保持部を、第1平面部がセパレータの一方側面に当接するように配置して、第2平面部、及びその第2平面部の略法線方向に延在する第2貫通孔を有する第2保持部を、第2平面部がセパレータの他方側面に当接すると共に第2貫通孔がセパレータを介して第1貫通孔と対向するように配置し、更に、第1保持部と第2保持部でセパレータを挟み込んでセパレータを保持する第1工程と、第1工程の後、第1貫通孔を通じて針状部をセパレータの一方側面に押し当てる第2工程と、第2工程の後、針状部の位置を固定した状態で、セパレータの他方側面におけるセパレータを介して針状部と対向する部分に第2貫通孔を通じて押圧部を押し当てて、針状部と押圧部との間の電気抵抗を押圧部の押圧力を上昇させながら測定し、電気抵抗が所定値以上変化した時の押圧力及び圧力のうちの少なくとも一方を求める第3工程と、を含む。
なお、上記第1保持部は、第1保持部材でもよく、セパレータの破断強度を検査する検査装置の一部でもよい。また、上記第2保持部は、第2保持部材でもよく、検査装置の一部でもよい。また、針状部は、針状部材の一部でもよく、検査装置の一部でもよい。また、押圧部も、押圧部材の一部でもよく、検査装置の一部でもよい。
また、本開示に係る非水電解質二次電池は、正極芯体の両面に正極活物質層が形成された正極と、負極芯体の両面に負極活物質層が形成された負極と、正極と負極を、セパレータを介して巻回した偏平状の巻回電極体と、巻回電極体を収納する電池ケースを備えた非水電解質二次電池であって、巻回電極体における正極の積層数は、44~72層であり、正極活物質層の厚みは、65~165μmであり、正極活物質層の充填密度は、2.5~2.9g/cmであり、負極活物質層の厚みは、62~165μmであり、負極活物質層の充填密度は、1.1~1.6g/cmであり、セパレータの厚みは、12~30μmであり、更に、第1平面部、及びその第1平面部の略法線方向に延在する第1貫通孔を有する第1保持部を、第1平面部がセパレータの一方側面に当接するように配置して、第2平面部、及びその第2平面部の略法線方向に延在する第2貫通孔を有する第2保持部を、第2平面部がセパレータの他方側面に当接すると共に第2貫通孔がセパレータを介して第1貫通孔と対向するように配置し、更に、第1保持部と第2保持部でセパレータを挟み込んでセパレータを保持し、その後、第1貫通孔を通じて針状部をセパレータの一方側面に押し当てて、針状部をセパレータに対して50μm押し込み、その後、針状部の位置を固定した状態で、セパレータの他方側面におけるセパレータを介して針状部と対向する部分に第2貫通孔を通じて押圧部を押し当てて、針状部と押圧部との間の電気抵抗を押圧部の押圧力を上昇させながら測定した時、電気抵抗が10mΩ以上変化した時の押圧力が650N以上である。
本開示に係るセパレータの検査方法によれば、現実に起こる電極体内に嵌まり込んだ異物によるセパレータの突き破りに即したセパレータの破断強度を正確に検査し易い。また、本開示に係る非水電解質二次電池によれば、巻回電極体内に異物が嵌まり込んでもセパレータが破断しにくい。
本開示の非水電解質二次電池の一実施形態に係る角形二次電池の平面図である。 上記角形二次電池の正面図である。 (a)は、図1のA-A線部分断面図であり、(b)は、(a)のB-B線部分断面図であり、(c)は、(a)のC-C線断面図である。 (a)は、上記角形二次電池が含む正極の平面図であり、(b)は、上記角形二次電池が含む負極の平面図である。 上記角形二次電池が含む偏平状の巻回電極体の巻回終了端側を展開した斜視図である。 本開示の一実施形態に係るセパレータの破断検査の途中状態を説明する模式断面図であり、破断検査に用いる第1保持部材の第1貫通孔の中心軸と第2保持部材の第2貫通孔の中心軸を通過する模式断面図である。 上記破断検査の図6に示す状態よりも後の状態を説明する模式断面図であり、破断検査に用いる第1保持部材の第1貫通孔の中心軸と第2保持部材の第2貫通孔の中心軸を通過する模式断面図である。 上記破断検査の図7に示す状態よりも後の状態を説明する模式断面図であり、破断検査に用いる第1保持部材の第1貫通孔の中心軸と第2保持部材の第2貫通孔の中心軸を通過する模式断面図である。
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、複数の図面には、模式図が含まれ、異なる図間において、各部材における、縦、横、高さ等の寸法比は、必ずしも一致しない。また、以下では、非水電解質二次電池が、巻回電極体14を有する角形二次電池10である場合を例に説明を行う。しかし、セパレータを検査される非水電解質二次電池は、積層電極体を有する角形二次電池でもよく、巻回型の電極体を有する円筒形二次電池でもよい。つまり、本開示のセパレータの検査方法によって十分な破断強度を有すると判断したセパレータを積層型の電極体を有する角形二次電池に用いてもよく、又は円筒形二次電池に用いてもよい。また、以下で説明される構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素であり、必須の構成要素ではない。
図1~図3、及び図5に示すように、角形二次電池10は、角形外装体(角形外装缶)(図1~図3参照)25と、封口板23(図1参照)と、偏平状の巻回電極体14(図2(a)、図5参照)とを備える。角形外装体25は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金からなり、高さ方向一方側に開口部を有する。図2に示すように、角形外装体25は、底部40、一対の第1側面41、及び一対の第2側面42を有し、第2側面42は、第1側面41よりも大きくなっている。図3(a)に示すように、封口板23は角形外装体25の開口部に嵌合される。封口板23と角形外装体25との嵌合部を接合することで、角形の電池ケース45が構成される。
図5に示すように、巻回電極体14は、正極11と負極12とがセパレータ13を介して互いに絶縁された状態で巻回された構造を有する。巻回電極体14の最外面側はセパレータ13で被覆され、負極12は正極11よりも外周側に配置される。偏平状の巻回電極体14の平坦部における正極11の総積層数(以下、この総積層数を、正極の積層数として定義する)は、40層(巻回数20層)以上であって、80層(巻回数40層)以下であることが好ましく、44層(巻回数22層)以上であって、72層(巻回数36層)以下であると更に好ましい。
図4(a)に示すように、正極11は、厚さが10~20μm程度のアルミニウム又はアルミニウム合金箔からなる帯状の正極芯体15の両面に正極活物質スラリーを塗布し、乾燥及び圧延した後、所定寸法に帯状に切断する。正極活物質スラリーは、正極活物質、導電剤、結着剤、及び分散媒等を含む。正極活物質としてはリチウム遷移金属複合酸化物が好ましい。導電剤としては炭素材料が好ましい。結着剤としてはポリフッ化ビニリデン(PVDF)が好ましい。分散媒としては、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)が好ましい。但し、正極活物質スラリーを構成する材料は、これらに限定されない。正極活物質スラリーを塗布する際、幅方向の一方側の端部に、長手方向に沿って両面に正極活物質層11aが形成されていない正極芯体露出部15aが形成されるようにする。この正極芯体露出部15aの少なくとも一方側の表面には、例えば正極活物質層11aに隣接するように、正極芯体露出部15aの長さ方向に沿って正極保護層11bが形成されることが好ましい。正極活物質層11aの厚みは、如何なる厚みでもよいが、例えば、65~165μmとすることができ、正極活物質層11aの充填密度は、如何なる密度でもよいが、例えば、2.5~2.9g/cmとすることができる。また、正極保護層11bには、絶縁性無機粒子と結着剤とが含まれる。この正極保護層11bは、正極活物質層11aよりも導電性が低い。正極保護層11bを設けることにより、異物等により負極活物質層12aと正極芯体15との短絡を防止できる。また、正極保護層11bに導電性無機粒子を含有させてもよい。これにより、正極保護層11bと負極活物質層12aが短絡した場合であっても、小さい内部短絡電流を流し続けることができ、これにより角形二次電池10を安全な状態へと円滑に移行させることができる。正極保護層11bの導電性は、導電性無機粒子と、絶縁性無機粒子との混合比で制御できる。なお、正極保護層11bは、設けられなくてもよい。
一方、図4(b)に示すように、負極12は、厚さが5~15μm程度の銅又は銅合金箔からなる帯状の負極芯体16の両面に負極活物質スラリーを塗布し、乾燥及び圧延した後、所定寸法に帯状に切断する。負極活物質スラリーは、負極活物質、結着剤、及び分散媒等を含む。負極活物質は炭素材料が好ましい。結着剤はカルボキシメチルセルロース(CMC)又はその塩、及びスチレン-ブタジエンゴム(SBR)が好ましい。分散媒は水が好ましい。但し、負極活物質スラリーを構成する材料は、これらに限定されない。負極活物質スラリーを塗布する際、長手方向に沿って両面に負極活物質層12aが形成されていない負極芯体露出部16aが形成されるようにする。負極活物質層12aの厚みは、如何なる厚みでもよいが、例えば、62~165μmとすることができ、負極活物質層12aの充填密度は、如何なる密度でもよいが、例えば、1.1~1.6g/cmとすることができる。なお、正極芯体露出部15aないし負極芯体露出部16aは、それぞれ正極11ないし負極12の幅方向の両側の端部に沿って形成してもよい。
図5に示すように、正極芯体露出部15aと負極活物質層12aが重ならないようにし、負極芯体露出部16aが正極活物質層11aと重ならないようにして、正極11及び負極12を巻回電極体14の幅方向(正極11及び負極12の幅方向)にずらして配置される。そして、正極11と負極12は、セパレータ13を挟んで互いに絶縁された状態で巻回され、偏平状に成形されることで、偏平状の巻回電極体14が作製される。巻回電極体14は、巻回軸が延びる方向(帯状の正極11、帯状の負極12、及び帯状のセパレータ13を矩形状に展開したときの幅方向に一致)の一方側端部に複数枚積層された正極芯体露出部15aを備え、他方側端部に複数枚積層された負極芯体露出部16aを備える。
セパレータ13は、リチウムイオン電池の正極と負極を分離し、イオンの伝導性を有する薄いフィルム(絶縁材)である。セパレータ13には、イオンが電極間を通過できるように、0.1μm程度の目に見えない小さな無数の孔が設けられることが好ましい。つまり、セパレータ13は、正極と負極を隔離して短絡を防止すると共に、その空孔内に電解液を保持して電極間のリチウムイオン伝導の通路を形成する役割を担う。また、セパレータ13は、130℃前後で溶融して空孔が塞がることで、電池反応を停止させ、異常発熱を防止する重要な機能も有することが好ましい。セパレータ13の厚みは、限定されることはないが、例えば、12~30μmとすることができる。また、セパレータ13の幅は、正極活物質層11aを被覆できると共に負極活物質層12aの幅よりも大きいことが好ましい。
セパレータ13としては、ポリオレフィンを主成分とするセパレータが好ましく、より詳しくは、ポリオレフィンがセパレータ全体に対する体積比で50%以上存在すると好ましく、セパレータ全体に対する体積比で80%以上存在すると更に好ましい。しかし、セパレータ13として、ポリエチレンを主成分とするセパレータを用いてもよく、セパレータ13として、ポリエチレンの表面にポリプロピレンからなる層が形成されたものや、ポリエチレンのセパレータの表面にアラミド系の樹脂が塗布されたものを用いてもよい。
更に詳細に述べると、セパレータ13としては、好ましくは、ポリオレフィン製の微多孔性膜を使用できる。また、セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)からなるセパレータのみならず、ポリエチレンの表面にポリプロピレン(PP)からなる層が形成されたものや、ポリエチレンのセパレータ本体の表面にアラミド系の樹脂が塗布されたものを用いても良い。また、セパレータ13としては、ポリエチレンン、ポリプロピレンを厚さ方向に複数層、積層してなるものを好適に使用できる。より詳しくは、セパレータ13としては、ポリエチレンを上下からポリプロピレンで挟み込んだ3層構造等も使用できるが、セパレータ13を、ポリエチレン又はポリプロピレンの層を、単独又は2つの層を共に含んだ状態で、4層以上積層して形成すると強度が大きくなって好ましく、6層以上積層して形成すると強度が更に大きくなって更に好ましい。また、セパレータ13の製法としては、湿式(相分離法)、乾式(延伸法)のいずれが用いられてもよい。
セパレータ13は、正極と負極の短絡を確実に防止するために巻回電極体14内における異物の嵌まり込みで破断しにくい物性を有すると好ましい。しかし、このような物性を調べようにも、上述のように、JIS(日本工業規格)のZ1707:1998に規定される突き刺し強度によるセパレータの破断検査では、セパレータは、針状部が接触した周辺領域が広範囲に伸びて、その周辺領域の厚さがうすくなった後に破断する。
詳しくは、巻回電極体14で起こる異物の嵌まり込みによるセパレータ破断においては、セパレータ13は、正極11と負極12に挟持されて正極11及び負極12で強く押圧されているので、そのような周辺領域の伸びや、周辺領域の厚さが広範囲に薄くなる現象は起こらない。すなわち、現実の異物の嵌まり込みによるセパレータ破断では、局所のみに過大な力が加わって局所のみで破断が生じ、異物に接触していないセパレータ箇所には、殆ど変化が生じない。よって、JISで規定された突き刺し強度では、巻回電極体14内で巻回状態となっている状態のセパレータ13の破断し易さを正しく判定し難い。
このため、本開示のセパレータ13は、本願発明者によって見出された破断検査で測定される押圧力が650N以上となっている。この破断検査を行えば、局所のみに過大な力が加わった場合のセパレータ13の破断し難さを正確に判定でき、異物が巻回電極体内で正極11と負極12に挟持されて正極11及び負極12で強く押圧されている状態におけるセパレータ13の破断し難さを正確に検査できる。次に、その破断検査の方法、及びその破断検査で巻回電極体14内のセパレータ13の破断し易さを正確に判定できる理由について説明する。
この破断検査では、先ず、図6に示すように、第1平面部60、及び第1平面部60の略法線方向に延在する第1貫通孔61を有する第1保持部材62を、第1平面部60がセパレータ13の一方側面13aに当接するように配置する。また、第2平面部70、及び第2平面部70の略法線方向に延在する第2貫通孔71を有する第2保持部材72を、第2平面部70がセパレータ13の他方側面13bに当接すると共に第2貫通孔71がセパレータ13を介して第1貫通孔61と対向するように配置する。そして、第1保持部材62と第2保持部材72でセパレータ13を挟み込んでセパレータ13を保持し、その保持状態を維持する。
なお、この保持は、専用の検査装置で第1保持部材62に対する第2保持部材72の相対位置を第1所定位置に移動させることで実現でき、そのような相対位置の調整は、例えば電動シリンダ、油圧シリンダ、ボールネジ等を用いた公知の技術で容易に実現できる。又は、この保持を手動で実行する場合、例えば、次の第1保持部材62と第2保持部材72を締結部材で固定することで実現できる。詳しくは、第1保持部材62におけるセパレータ13に当接しない箇所に第1保持部材62を貫通する複数の第1ねじ孔(図示せず)を設ける。また、第2保持部材72におけるセパレータ13に当接しない箇所に第2保持部材72を貫通すると共に、第1ねじ孔と同じ数の複数の第2ねじ孔(図示せず)を設ける。また、第1ねじ孔と同じ数のボルトとナットを用意する。そして、上記保持を行っている状態で、ボルトの軸部を第1ねじ孔及び第2ねじ孔を通過させて第1及び第2保持部材62,72を通過した軸部の先端部にナットを締め込むことで実現できる。
次に、図7に示すように、その保持を維持している状態で、第1貫通孔61を通じて針状部材80の尖った先端をセパレータ13の一方側面13aに押し当て、セパレータ13を50μm窪ませる。このセパレータ13が局所的に50μm窪んでいる状態で、巻回電極体14内に微小な異物が入り込んで、その異物でセパレータ13が局所的に窪んでいる現象を再現できる。第1貫通孔61の長さはわかっているため、針状部材80の先端から第1貫通孔61の長さと50μm足した長さの箇所まで針状部材80を第1貫通孔61に挿入すれば、セパレータ13を50μm窪ませることができる。なお、第1貫通孔61と第2貫通孔71の直径aは、如何なる寸法でもよいが、例えば、1mm以下に設定されることができる。
この針状部材80によるセパレータ13の押圧は、専用の検査装置で第1保持部材62に対する針状部材80の相対位置を第2所定位置に移動させることで実現でき、そのような相対位置の調整は、例えば電動シリンダ、油圧シリンダ、ボールネジ等を用いた公知の技術で容易に実現できる。又は、針状部材80によるセパレータ13の押圧を手動で行う場合、針状部材80においてその先端から第1貫通孔61の長さと50μm足した長さの箇所の直径を、第1貫通孔61の直径aと同程度の大きさに設定すると、第1貫通孔61に対する針状部材80の挿入の調整を行い易くなる。
続いて、針状部材80の先端部がセパレータ13を50μm窪ませている状態で針状部材80を第1保持部材62に固定する。この固定は、専用の検査装置で第1保持部材62に対する針状部材80の相対位置を上記第2所定位置に静止させることで実現でき、そのような針状部材80の静止は、電動シリンダ、油圧シリンダ、ボールネジ等を有する専用の検査装置であれば容易に実現できる。又は、手動で行う場合、例えば、第1貫通孔61に連通すると共に第1貫通孔61に直交する方向に同一直線上に延在する2つの第3ねじ孔(図示せず)を設けて、その2つの第3ねじ孔に螺合させた2つのボルトの2つの先端で、第1貫通孔61内で針状部材80の側面を挟持することで実現できる。
その後、図8に示すように、セパレータ13の他方側面13bにおけるセパレータ13を介して針状部材80と対向する部分に第2貫通孔71を通じて円柱形状の押圧部材85の平坦な先端面85aを押し当てて、針状部材80と押圧部材85との間の電気抵抗を押圧部材85の押圧力を上昇させながら測定する。そして、電気抵抗が所定値以上変化した時の押圧力を求める。この押圧力の特定は、例えば、針状部材80及び押圧部材85を、導電材料、例えば、金属材料で形成すると共に、針状部材80と押圧部材85の間に電位差を与え、針状部材80と押圧部材85の間に電流が流れたときの押圧力を測定することで実現できる。なお、針状部材80と押圧部材85の間に与える電位差は、2~5Vとすることが好ましく、例えば4Vとすることができる。
この測定で、針状部材80と押圧部材85の間に電流が流れたこと、すなわち、針状部材80と押圧部材85の間の電気抵抗が所定値以上、例えば10mΩ以上、低下したことは、針状部材80の尖った先端がセパレータ13を突き破り押圧部材85の先端面85aに電気的に接続したことを意味する。したがって、この測定で、過大な力がセパレータ13の局所箇所のみに作用してセパレータ13が局所的に破断したときの強度を正確に測定できる。よって、この検査による測定を行えば、実際の電極体内における異物の嵌まり込みによるセパレータ13の破断に即した破断検査を実行でき、セパレータ13が実際に必要とする破断強度を正確に測定できる。なお、平坦な先端面85aの面積は、如何なる大きさでもよいが、25mm以上であると好ましい。また、このような測定は、公知の技術を用いた専用の検査装置で自動的に実行できる。また、針状部材80は金属製であり、例えば、SUS、Al、Cu製であることが好ましく、特にSUS製であることが好ましい。また、押圧部材85は金属製であり、例えば、SUS、Al、Cu製であることが好ましく、特にSUS製であることが好ましい。
正極11とセパレータ13との界面ないし負極12とセパレータ13との界面には、従来から用いられてきた無機物のフィラーを含む層を形成することができる。このフィラーは、従来から用いられてきたチタン、アルミニウム、ケイ素、マグネシウムなどを単独もしくは複数用いた酸化物やリン酸化合物、またその表面が水酸化物などで処理されているものを用いることができる。また、このフィラー層の形成は、正極、負極、あるいはセパレータに、フィラー含有スラリーを直接塗布して形成する方法や、フィラーで形成したシートを、正極、負極、あるいはセパレータに貼り付ける方法などを用いることができる。
後で詳述するが、複数枚積層された正極芯体露出部15aは、正極集電体17(図3(a)参照)を介して正極端子18に電気的に接続され、複数枚積層された負極芯体露出部16aは、負極集電体19(図3(a)参照)を介して負極端子20に電気的に接続される。また、詳述しないが、図3(a)に示すように、正極集電体17と正極端子18との間には、電池ケース45の内部のガス圧が所定値以上となった時に作動する電流遮断機構27が設けられることが好ましい。
図1、図2及び図3(a)に示すように、正極端子18及び負極端子20の夫々は、絶縁部材21、22を介して封口板23に固定される。封口板23は、電池ケース45内のガス圧が電流遮断機構27の作動圧よりも高くなったときに開放されるガス排出弁28を有する。正極集電体17、正極端子18及び封口板23は、それぞれアルミニウム又はアルミニウム合金で形成され、負極集電体19及び負極端子20は、それぞれ銅又は銅合金で形成される。図3(c)に示すように、偏平状の巻回電極体14は、封口板23側を除く周囲に絶縁性の絶縁シート(樹脂シート)24を介在させた状態で一面が開放された角形外装体25内に挿入される。
図3(b)及び図3(c)に示すように、正極11側では、巻回されて積層された複数枚の正極芯体露出部15aは、厚み方向の中央部に収束されてさらに2分割され、正極芯体露出部15aが収束され、その間に正極用中間部材30が配置される。正極用中間部材30は樹脂材料からなり、正極用中間部材30には、導電性の正極用導電部材29が、1以上、例えば2個保持される。
負極12側でも、巻回されて積層された複数枚の負極芯体露出部16aは、厚み方向の中央側に収束されてさらに2分割され、負極芯体露出部16aが収束され、その間に負極用中間部材32が配置される。負極用中間部材32は、樹脂材料からなり、負極用中間部材32には、負極用導電部材31が、1以上、例えば2個保持される。
正極用導電部材29と、その延在方向の両側に配置されている収束された正極芯体露出部15aは、例えば抵抗溶接されて電気的に接続され、収束された正極芯体露出部15aと、その電池ケース45の奥行方向外側に配置された正極集電体17も、例えば抵抗溶接されて電気的に接続される。また、同様に、負極用導電部材31と、その両側に配置されて収束されている負極芯体露出部16aは、例えば抵抗溶接されて電気的に接続され、収束された負極芯体露出部16aと、その電池ケース45の奥行方向外側に配置された負極集電体19も、例えば抵抗溶接されて電気的に接続される。正極集電体17は、正極端子18に電気的に接続され、負極集電体19は、負極端子20に電気的に接続される。
正極用導電部材29は、正極芯体15と同じ材料であるアルミニウム又はアルミニウム合金製のものが好ましく、負極用導電部材31は、負極芯体16と同じ材料である銅又は銅合金製のものが好ましい。また、正極芯体露出部15aと正極集電体17の接続、及び負極芯体露出部16aと負極集電体19の接続を抵抗溶接により行う例を示したが、レーザ溶接又は超音波溶接を用いてもよい。また、正極用中間部材30及び負極用中間部材32を用いなくてもよい。
正極集電体17、負極集電体19、及び封口板23等が取り付けられた巻回電極体14を、角形外装体25内に配置する。このとき、巻回電極体14を箱状ないし袋状に成形した絶縁シート24内に配置した状態で、巻回電極体14を角形外装体25内に挿入することが好ましい。その後、封口板23と角形外装体25との嵌合部をレーザ溶接する。そして、電解液注液孔26から非水電解液を注液する。その後、電解液注液孔26を密封することで角形二次電池10を作製する。電解液注液孔26の密封は、例えばブラインドリベットや溶接等で実行される。
角形二次電池10は、単独であるいは複数個が直列、並列ないし直並列に接続されて各種用途で使用される。また、巻回電極体14が、その巻回軸が角形外装体25の底部40と平行となる向きに配置される場合について説明したが、巻回電極体が、その巻回軸が角形外装体25の底部40と垂直となる向きに配置される構成でもよい。
また、正極活物質としては、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出することが可能な化合物であれば適宜選択して使用できる。これらの正極活物質としては、リチウム遷移金属複合酸化物が好ましい。例えば、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出することが可能なLiMO(但し、MはCo、Ni、Mnの少なくとも1種である)で表されるリチウム遷移金属複合酸化物、すなわち、LiCoO、LiNiO、LiNiCo1-y(y=0.01~0.99)、LiMnO、LiCoMnNi(x+y+z=1)や、LiMn又はLiFePOなどを一種単独もしくは複数種を混合して用いることができる。さらには、リチウムコバルト複合酸化物にジルコニウムやマグネシウム、アルミニウム、タングステンなどの異種金属元素を添加したものも使用し得る。
また、正極活物質層11aに用いる結着剤としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等のフッ素樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリオレフィンなどが例示できる。また、正極活物質層11aに用いる導電剤としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック、ケッチェンブラック、黒鉛等を例示できる。
また、非水電解質の溶媒としては、特に限定されるものではなく、非水電解質二次電池に従来から用いられてきた溶媒を使用することができる。例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート(VC)などの環状カーボネート;ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、ジエチルカーボネート(DEC)などの鎖状カーボネート;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、γ-ブチロラクトンなどのエステルを含む化合物;プロパンスルトンなどのスルホン基を含む化合物;1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,2-ジオキサン、1,4-ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフランなどのエーテルを含む化合物;ブチロニトリル、バレロニトリル、n-ヘプタンニトリル、スクシノニトリル、グルタルニトリル、アジポニトリル、ピメロニトリル、1,2,3-プロパントリカルボニトリル、1,3,5-ペンタントリカルボニトリルなどのニトリルを含む化合物;ジメチルホルムアミドなどのアミドを含む化合物などを用いることができる。
さらに、非水電解質に用いる溶質としても、従来から非水電解質二次電池において一般に使用されている公知のリチウム塩を用いることができる。具体的には、LiPF、LiBF、LiCFSO、LiN(FSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(CFSO)(CSO)、LiC(CSO、LiAsF、LiClO、LiPFなどのリチウム塩及びこれらの混合物を用いることができる。
また、溶質としては、LiBOB(リチウム-ビスオキサレートボレート)等のオキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩を用いることもできる。
なお、上記溶質は、単独で用いるのみならず、2種以上を混合して用いても良い。また、溶質の濃度は特に限定されないが、非水電解液1リットル当り0.8~1.7モルであることが望ましい。
また、負極活物質は、リチウムを可逆的に吸蔵・放出できるものであれば特に限定されず、例えば、炭素材料や、珪素材料、リチウム金属、リチウムと合金化する金属或いは合金材料や、金属酸化物などを用いることができる。なお、負極活物質に炭素系活物質を用いることが好ましく、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、メソフェーズピッチ系炭素繊維(MCF)、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、コークス、ハードカーボンなどを用いることができる。
また、負極活物質層12aに用いる結着剤としては、フッ素樹脂、PAN、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂等を用いてもよいが、好ましくはスチレン-ブタジエンゴム(SBR)又はその変性体を用いることができる。また、負極活物質層12aに用いる導電剤としては、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック、ケッチェンブラック、黒鉛等を例示できる。
上述の説明では、本発明者が見出したセパレータの破断検査で、優れたセパレータを判定する手法としてセパレータを50μm窪ます場合について説明したが、本発明者は、その場合に押圧力が650N以上であれば、セパレータが電池製造工場で生成され易いステンレスや銅の微小異物の噛み込みに対する耐性が優れていることを試験により確かめた。なお、セパレータの表面の細孔径が小さい程、本発明者が見出したセパレータの破断検査において、微小異物の噛み込みに対する耐性が高い傾向にある。例えば、水銀圧入法(水銀圧入式ポロシメーター)により測定されるセパレータ表面の細孔径(直径)が0.15μm以下であることが好ましい。
更には、本発明者は、Z1707:1998に規制された破断検査による破断強度と、本発明者が見出した破断検査による破断強度とが、異なり、特に、伸びることで強度を保つ湿式タイプのセパレータで大きく異なることも突き止めた。なお、本発明者が見出した破断検査において巻回電極体14の異物の噛み込みに対する耐性に優れるセパレータの上限は、存在しないが、例えば、1000N以下とすることができる。
なお、上述の説明では、本発明者が見出したセパレータの破断検査で、優れたセパレータを判定する手法としてセパレータを50μm窪ます場合について説明した。しかし、セパレータが異物の噛み込みに対する耐性が優れることを検査する場合、セパレータを50μm以外の長さ窪ませてもよいことは言うまでもない。
すなわち、セパレータの検査方法は、第1平面部、及びその第1平面部の略法線方向に延在する第1貫通孔を有する第1保持部を、第1平面部がセパレータの一方側面に当接するように配置して、第2平面部、及びその第2平面部の略法線方向に延在する第2貫通孔を有する第2保持部を、第2平面部がセパレータの他方側面に当接すると共に第2貫通孔がセパレータを介して第1貫通孔と対向するように配置し、更に、第1保持部と第2保持部でセパレータを挟み込んでセパレータを保持する第1工程を含んでいればよい。
また、セパレータの検査方法は、第1工程の後、第1貫通孔を通じて針状部をセパレータの一方側面に押し当てる第2工程を含んでいればよい。更には、セパレータの検査方法は、第2工程の後、針状部の位置を固定した状態で、セパレータの他方側面におけるセパレータを介して針状部と対向する部分に第2貫通孔を通じて押圧部を押し当てて、針状部と押圧部との間の電気抵抗を押圧部の押圧力を上昇させながら測定し、電気抵抗が所定値以上変化した時の押圧力及び圧力のうちの少なくとも一方を求める第3工程を含んでいればよい。
なお、セパレータの検査方法は、セパレータが、ポリオレフィンを主成分とするものに対して実行されれば好ましい。また、セパレータの検査方法は、平坦な面の面積は、25mm以上であれば好ましい。また、セパレータの検査方法は、第1工程において、針状部をセパレータに対して10~100μm押し込むとセパレータの良し悪しを正確に判断できて好ましい。
なお、特に限定されないが、セパレータとしては、例えば、ポリエチレン(PE)単層の湿式セパレータ、ポリプロピレン/ポリエチレン/ポリプロピレンの乾式セパレータ、等が好ましい。セパレータの厚みは12~25μmが好ましい。セパレータの透気度は、100~500sec/100ccが好ましい。セパレータの突き刺し強度は350~600gfが好ましい。
11 正極、 11a 正極活物質層、 12 負極、 12a 負極活物質層、 13 セパレータ、 13a セパレータの一方側面、 13b セパレータの他方側面、 14 巻回電極体、 15 正極芯体、 16 負極芯体、 45 電池ケース、 60 第1平面部、 61 第1貫通孔、 62 第1保持部材(第1保持部)、 70 第2平面部、 71 第2貫通孔、 72 第2保持部材(第2保持部)、 80 針状部材(針状部)、 85 押圧部材(押圧部)、 85a 押圧部材の平坦な先端面。

Claims (4)

  1. 電池用のセパレータの検査方法であって、
    第1平面部、及びその第1平面部の略法線方向に延在する第1貫通孔を有する第1保持部を、前記第1平面部が前記セパレータの一方側面に当接するように配置して、第2平面部、及びその第2平面部の略法線方向に延在する第2貫通孔を有する第2保持部を、前記第2平面部が前記セパレータの他方側面に当接すると共に前記第2貫通孔が前記セパレータを介して前記第1貫通孔と対向するように配置し、更に、前記第1保持部と前記第2保持部で前記セパレータを挟み込んで前記セパレータを保持する第1工程と、
    前記第1工程の後、前記第1貫通孔を通じて針状部を前記セパレータの一方側面に押し当てる第2工程と、
    前記第2工程の後、前記針状部の位置を固定した状態で、前記セパレータの他方側面における前記セパレータを介して前記針状部と対向する部分に前記第2貫通孔を通じて押圧部を押し当てて、前記針状部と前記押圧部との間の電気抵抗を前記押圧部の押圧力を上昇させながら測定し、前記電気抵抗が所定値以上変化した時の前記押圧力及び圧力のうちの少なくとも一方を求める第3工程と、
    を含むセパレータの検査方法。
  2. 前記セパレータは、非水電解質二次電池用のセパレータであり、
    前記セパレータは、ポリオレフィンを主成分とする、請求項1に記載のセパレータの検査方法。
  3. 前記押圧部の先端は、平坦な面であり、
    前記平坦な面の面積は、25mm以上である、請求項1又は2に記載のセパレータの検査方法。
  4. 前記第1工程において、前記針状部を前記セパレータに対して10~100μm押し込む、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のセパレータの検査方法。
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