JP7182563B2 - 弦楽器用チューニングマシン - Google Patents

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Description

本発明は、弦楽器をチューニングするためのマシンヘッドまたはチューニングマシンに関し、特に、ウクレレ、ギター、バンジョー、または、同様の弦楽器用のチューニングマシンに関する。
弦楽器は、典型的に、固定アンカーを各弦の一方の端に備え、ユーザが弦に選択した張力量を加えるのを可能にする機構を他方の端に備える。弦が振動する周波数は、幾つかの他のパラメータのうちで、弦の振動長と張力とに大きく依存する。弦の張力調整に使用されるギア式機械機構は、チューニングマシンまたはマシンヘッドと呼ばれることが多い。チューニングマシンは、当分野で周知であり、ギター、バンジョー等で使用される典型的なチューニングマシンは、ハウジングを通して延びるウォームシャフトの端に固定されたチューニングハンドルを含む。ウォームホイールが、ハウジング内でウォームシャフトとかみ合い、円柱形ポストが、ウォームホイールに接続されて、ウォームホイールの回転軸と整列する。円柱形ポストは、楽器のヘッドストックの孔を通って、弦と同じ側まで延び、その軸が弦とほぼ垂直になるようにアライメントされる。操作中、ハンドル(従って、ウォームシャフト)が回転されると、ハンドルは、ウォームホイール、結果として、円柱形ポストを回転させる。これによって、円柱形ポスト内に画定されたギターの弦挿入孔を通して挿入されたギターの弦は、円柱形ポストに巻き付けられる、または、円柱形ポストから緩められることによって、弦の張力を増減させて、弦をチューニングする。
様々な設計の多くの市販のチューニングマシンがあるが、大抵は、上記共通の特徴及び機能を有し、大抵は、主に金属から製造される。それにもかかわらず、ヘッドストックにあまり重さを加えることなく、例えば、ウクレレ等の小さい弦楽器で使用でき、且つ、低価格で経済的に量産できる、簡単、軽量、費用対効果の高いチューニングマシンに対するニーズがある。
よって、ある実施形態において、本発明は、弦楽器用のチューニングマシンを提供する。チューニングマシンは、第1端と、偏心器を有する反対側の第2端とを有する入力シャフトであって、ユーザからの入力に応答して回転可能な入力シャフトと、入力シャフトが回転すると、円運動を通してギア部材を動かす偏心器を受ける中心軸方向ボアを有するギア部材であって、外歯を有するギア部材と、ギア部材の外歯の周りに位置する内歯を有するリングギアであって、ギア部材の円運動をリングギア内に収めるようにギア部材より大きく、それによって、ギア部材がギア部材の円運動を通して動いて、リングギアの中心軸を中心にリングギアを回転させると、外歯の少なくとも1つが内歯の少なくとも1つとかみ合って、内歯の少なくとも1つを駆動するリングギアと、入力シャフトの一方向への回転の結果、楽器の弦を巻き付けるように、また、入力シャフトの反対方向への回転の結果、弦を緩めるように、リングギアによって駆動されるストリングポストとを含む。
ある実施形態において、装置は、ギア部材に干渉してギア部材の中心軸を中心としたギア部材の回転を制限する制限機構をさらに含んでよい。
ある実施形態において、外歯は、凸状であってよく、内歯と内歯の間の補完的な凹状の溝とかみ合うことができてよい。
ある実施形態において、ギア部材は、リングギアの内歯より少なくとも1つ少ない外歯を有してよい。
ある実施形態において、ギア部材は、リングギアの内歯より1つまたは2つ少ない外歯を有してよい。
ある実施形態において、ストリングポストは、リングギアの中心軸と同軸上でリングギアに接続されてよい。
ある実施形態において、装置は、弦楽器に取り付けるためのハウジングをさらに含んでよく、ハウジングは、ボアを画定し、入力シャフトは、ボア内で回転するために軸支され、ハウジングは、ギア部材及びリングギアを収容する空洞をさらに画定する。
ある実施形態において、ハウジングは、弦楽器に取り付けるための底面を有するベース部分を含んでよく、空洞が、ベース部分に画定されて、底面の方に開いてよく、ハウジングは、さらに、空洞の範囲を定める上壁を底面の反対側に含んでよく、ボアが、上壁に画定される。
ある実施形態において、制限機構は、上壁に画定された空隙と、ギア部材上に空隙内を移動する突起とを含んでよく、空隙は、ギア部材が円運動はできるが、ギア部材の中心軸を中心とした回転はできない動きの範囲に突起の移動を制約する。
ある実施形態において、制限機構は、上壁に画定され、ギア部材のボア及び突起の周りに配置された空隙を含んでよく、各突起は、隣接する空隙内で移動し、空隙は、ギア部材が円運動はできるが、ギア部材の中心軸を中心とした回転はできない動きの範囲に突起の移動を制約する。
ある実施形態において、装置は、さらに、入力シャフトの第1端に接続されて、ユーザが入力シャフトに回転を与えるのを容易にするハンドルを含んでよい。
ある実施形態において、本発明は、弦楽器用のチューニングマシンを提供する。チューニングマシンは、入力シャフトに接続されたハンドルを含み、入力シャフトは、ハンドルと反対側の端に偏心器を有し、偏心器は、ディスクを偏心円状に駆動し、ディスクが、偏心円で移動すると、インターナルリングギアを駆動する。インターナルリングギアは、ストリングポストに接続された出力シャフトに接続され、出力シャフトが回転すると、弦は、ストリングポスト上に巻き付けられる、または、ストリングポストから緩められる。
本発明の他の態様及び特徴は、発明の実施形態の以下の記載を添付図面及び請求項と共に検討すると、当業者には明らかとなろう。
図面は、発明の実施形態を、例示のためにのみ示している。
本発明の実施形態による、チューニングマシンの斜視図である。 図1のチューニングマシンの上面図である。 図1のチューニングマシンの側面図である。 図1のチューニングマシンの正面図である。 図1のチューニングマシンの上から見た分解斜視図である。 図1のチューニングマシンの下から見た分解斜視図である。 図1のチューニングマシンのインターナルギア部分内のディスクの一連の上部平面図である。 図1のチューニングマシンのハウジング内のディスクの一連の上部平面図である。
発明の原理の理解を容易にするために、図面に示した例示の実施形態を参照し、具体的な言葉を使用して、その実施形態を記載する。しかしながら、これによって、発明の範囲を制限する意図はないことは理解されよう。当業者及び本開示の所有者が思い付く、本明細書に記載の発明の特徴に対する変更及び更なる修正はいずれも、また、本明細書に示す発明の原理の追加の適用はいずれも、発明の範囲内とみなされる。
図1~図8を参照すると、例えば、ギター、バンジョー、ウクレレ等の弦楽器のヘッドストックに取り付けることができる、本発明の第1の実施形態によるチューニングマシンまたはチューニングマシン100が示されている。チューニングマシン100は、ハウジング102、入力シャフト104、ハンドル106、ギア部材もしくはディスク108、及び、インターナルリングギア部材110を含む。
ハウジング102は、弦楽器のヘッドストックの平らな面に当接するように適合された平らな面116を有するベース部分114を含む。ベース部分114は、ハウジング102をヘッドストックに取り付けるためのネジ等の締結具を受ける1つまたは複数の取り付け穴118を含む。ハウジング102は、円周方向の側壁122と上壁124を有する隆起部分120をさらに含み、側壁122と上壁124は、一緒になって、円形の空洞126等の内部の空洞を画定する。上壁124は、中央ボア128と1つまたは複数の台形の開口部130とを含む。
入力シャフト104は、第1端138と偏心器134を備える反対側の第2端136とを有する。偏心器は、その中心が、回転軸の中心からオフセットされて、回転軸に取り付けられた円形のディスクまたはピンであることを読者は理解されたい。第1端138において、入力シャフト104は、ハンドル106を通るほぼ直方体の軸のボア140内に受けられる形状であることによって、ハンドル106に接続され、その結果、ハンドル106と、入力シャフト104の端部138とは、キー嵌合を有するということができる。入力シャフトの端136は、ハウジング102の中央ボア128内で回転するように軸支され、偏心器134が空洞126内に延びる。従って、ハンドル106を回すと、空洞126内で偏心器134が回転する。このようにして、入力シャフトは、ユーザからの入力に応答して回転可能である。しかしながら、入力シャフトを回転させる他のユーザ入力機構が、今後、当業者に明らかになろう。
チューニングマシン100は、リングギアをさらに含む。図に示す実施形態において、リングギアは、リングギア部材110の一部であり、リングギア部材は、ハウジング102の内部の空洞126内に受け入れられるように構成された形状のディスク部分150と、ディスク部分に垂直な出力シャフト152とを含み、出力シャフト152は、ストリングポストとして機能し、楽器の弦の端を巻き付ける弦巻き付け部分154を含む。従って、ストリングポストは、リングギアによって駆動される、図示の実施形態においては、リングギアに直接接続されることによって駆動される。しかしながら、ある実施形態においては、ストリングポストは、リングギアによって駆動されるように、例えば、中間ギアによって等、リングギアに間接的に結合されてよい。
ディスク部分150は、円周方向のインターナルギア部分160と内部の平らな面162とを含むギア空洞158を上面に画定する。インターナルギア部分160は、中心166を中心に放射状に位置する複数の半円形の溝164を含み、中心166は、出力シャフト152の長手方向軸と一致する。半円形の溝164間の移行ゾーンまたは歯168は、丸くされている。よって、ギア空洞158を有するディスク部分150、溝164及び歯168を有するインターナルギア部分160は、内歯を有するリングギアの実施形態である。
チューニングマシン100を楽器のヘッドストックに取り付けると、リングギア部材110の出力シャフト152は、当分野で一般的なように、ヘッドストックの開口部を通り、ディスク部分150は、ハウジングがヘッドストックに固定されると、ハウジング102の内部の空洞126内に受け入れられ、閉じ込められて、それによって、ディスク部分150は、内部の空洞126内で平面運動で回転できる。
ディスク108等のギア部材は、中心軸方向ボア174を中心に放射状に位置する複数の半円形の歯172を含む円周方向の外ギア部分170を有する縁を画定する。隣り合う歯と歯の間の移行ゾーン176は、凹状である。ディスク108は、リングギア部材110のディスク部分150のインターナルギア部分160内に嵌まるように構成される。ディスクの歯172は、図7に示すように、インターナルギア部分160の半円形の溝164とかみ合う大きさ及び形状である。よって、ギア部材の偏心円運動がリングギア内に収まるようにリングギアはギア部材より大きく、それによって、ギア部材が偏心円運動を通して移動して、リングギアをリングギアの中心軸を中心に回転させる時、ギア部材の外歯の少なくとも1つがリングギアの内歯の少なくとも1つとかみ合い、リングギアの内歯の少なくとも1つを駆動する。
ディスク108の歯172の数は、ディスク部分150の半円形の溝164の数より少なくとも1つ少ない、また、2つ少なくてもよい。本明細書で説明するように、半円形の溝164の数は、チューニングマシン100のギア比を決定する。図に示す実施形態において、リングギア部材110は、6つの半円形の溝を有し、ディスク108は、5つの半円形の歯172を有する。従って、ギア部材は、リングギアの内歯より少なくとも1つ少ない外歯を有する。ギア部材は、リングギアの内歯より1つまたは2つ少ない外歯を有するのが好ましい。ギア部材は、リングギアの内歯より1つ少ない外歯を有するのが好ましい。
アセンブルされたチューニングマシン100において、ディスク108は、リングギア部材110のディスク部分150のギア空洞158内に受け入れられ、ディスク部分150は、ハウジング102の内部の空洞126内に受け入れられ、ハウジング102は、弦楽器のヘッドストック上に取り付けられる。ディスク108の中央ボア174は、入力シャフト104の偏心器134を受け、入力シャフト104は、端136でボア128内で回転するように軸支され、端138でハンドル106に接続される。従って、アセンブルされたチューニングマシン100において、ハンドル106を介した入力シャフト104の回転は、ディスク108をギア空洞158内で平面の偏心円状に移動させる。
チューニングマシン100は、ギア部材に干渉して、ギア部材の中心軸を中心としたギア部材の回転を制限する制限機構をさらに含んでよい。図に示す実施形態においては、制限機構は、ハウジング102の上壁124の内側に面するディスク108の表面180に1つまたは複数の突起またはピン178を含み、ピン178は、ディスク108の偏心運動で画定される円運動の範囲まで、開口内で横方向に自由に動くように、空隙または開口130内に受け入れられるように構成されるが、ピン178は、開口部130の壁によって制約されて、ディスク108は、その中心軸を中心に完全には回転できない(図8で最もよく分かる)。ディスク108は、従って、ハウジングのディスク部分に対してその角度関係を維持しながら、ディスク部分に対して円形の平面運動を行う。インターナルリングギア部材、結果として、出力シャフトは、回転させられて、ディスクに対するその角度関係が変わる。ディスク108の回転を妨げる制限機構を有し、それによって、リングギア、結果として、ストリングポストが、ユーザにとってより自然なチューニング体験となるように、入力シャフトと同じ方向に回転するのが好ましい。
図7を参照すると、ディスク108が入力シャフト104の偏心器134によって駆動されて、ディスク108の偏心円運動を通してギア空洞158内の幾つかの位置にあるディスク108が示されている。簡単にするために、ギア空洞158内に受け入れられた、リングギア部材110のディスク部分150の上部とディスク108とのみを示す。ディスク108は、ディスクの中央ボア174を介して偏心器134によって駆動されて、これによりディスクの中心は円運動をするが、上記のように、ディスクの回転が、ハウジングの開口130内を移動するピン178の動きの範囲によって制限されるので、ディスク自体は、あまり大きくは回転しない。歯172上のピン178の1つを記号*を用いて指定して、そのピンが同じ領域にとどまり、回転しないことを表すことによって、これを図に示している。ディスクが、ディスクの円形の動きの範囲を移動すると、半円形の歯172の1つまたは複数は、インターナルギア部分160の隣接する半円形の溝164に係合し、インターナルギア部分(従って、出力シャフト152)をディスクの円運動の方向に回転の弧を通して回転させる。ディスク108は、その円運動を通して動き続けるので、様々な歯172が、隣接する半円形の溝164に係合したり、離れたりして、ディスクの半円形の各歯とインターナルギア部分の半円形の各溝とが連続して係合することによって、インターナルギア部分160が回転の弧を通して回転する。入力シャフトの回転を逆にすると、リングギアの回転が逆になり、従って、ストリングポストの回転も逆になる。従って、ストリングポストは、入力シャフトの一方向への回転の結果、楽器の弦を巻き付けることができ、入力シャフトの反対方向への回転の結果、弦を緩めることができるように、リングギアによって駆動される。
完全な円運動を通してディスク108を移動させると、インターナルギア部分160が回転の弧を通して回転し、回転の値は、ギア比に依存し、インターナルギアの溝164の数によって決まる。例えば、インターナルギアが6つの溝164を有する図に示す実施形態において、ディスクの完全な円運動から生じるインターナルギア160の回転は、インターナルギアの一回転の1/6となる。よって、ギア比は、このような実施形態においては、6:1となり、インターナルギア部分160、結果として、楽器の弦が巻き付けられている出力シャフト152を完全に一回転させるためには、高速入力シャフトを完全に6回転させる必要があることを意味する。チューニングマシン100のギア比は、インターナルギアの溝164の数を変更することによって選択されてよい。例えば、ギア比8:1は、インターナルギア部分160に8つの半円形の溝164を備え、ディスクに7つの半円形の歯172を備えることによって取得されてよい。同様に、ギア比12:1は、ギア部分に12の半円形の溝と、ディスクに11の半円形の歯を有することによって取得されてよい。よって、ギア比n:1は、ギア部分の半円形の溝の数nと、ディスクの半円形の歯n-1とを有することによって取得されてよい。ディスクの歯172の数は、インターナルギア部材の溝164の数より3以上少なくならないことが好ましい。インターナルギアの溝よりディスクの歯が2つ少ないことによる影響は、ギア比が減少することである。そうすると、ディスクの1サイクル毎にインターナルリングギア160が溝1つ進むのではなく、インターナルリングギアが、2つの歯進む。歯の相互作用に対する影響は、ディスクとリングギアの間の動きを非常に滑らかにし、これは、駆動効率を低下させやすく、その損失は、ディスクとリングギア間の摩擦の増加によって補われる。実際には、小さいギア比駆動において2つ歯を少なくしたディスクを設計することは、大きな直径の違いによる歯のかみ合いの問題と、歯が係合する毎に出力駆動の各変位が大きくなるという問題があり、難しい。
一般に、本発明のチューニングマシン100のギア機構は、サイクロイド駆動機構と類似ているが、サイクロイド駆動機構においては、ディスク108は、回転しないようにされ、インターナルギア160またはリングギアは、自由に回転する。よって、ディスク108の偏心円運動は、インターナルギア部分160を回転させ、出力シャフトまたはストリングポストを駆動する。ディスクが一回転でき、リングギアが固定された典型的なサイクロイド駆動機構においては、生じる出力シャフトの回転は、入力シャフトの回転とは逆である。これは、本発明のチューニングマシンのある実施形態において機能するが、ストリングポストがハンドルと同じ方向に回転する先行技術のチューニングマシンに慣れた弦楽器の演奏者の多くにとっては、使いにくい。従って、本発明のチューニングマシンの図に示す実施形態を用いると、ハウジング102の開口部130で、ピン172という制限機構を用いて、ディスク108の中心軸を中心としたディスク108の回転を妨げることによって、結果として生じる出力シャフトの回転は、ハンドル106の回転と同じ方向であり、ユーザが、チューニングマシンの弦の緊張する方向に、または、追加の修正的ギアリングのために、再度慣れることが不必要になる。どちらのギア構成においても、ディスクの歯とインターナルギアの歯(及び、溝)の輪郭を開発する方法は、当分野で既知のサイクロイドギアの歯の設計の原理に従う。
本発明のチューニングマシンの有利な側面は、部品の簡単さによって、鋳造技術、射出成形技術、3D印刷技術、または、簡単な機械加工等の方法によって、プラスチック、金属、または、その両方から、経済的に大量生産するのに非常に適しているということである。本発明のギア部分は、寸法のばらつきが大きくてもよく、その結果、機能を損なわずに寸法の正確さが低下してもよい、これは、経済的な大量生産方法を用いて、それほど厳しくない寸法仕様で部品を製造することを可能にする。例えば、本発明のチューニングマシンの部品は、プラスチックを射出成形することによって作られてよく、この結果、小さい弦楽器(ウクレレ等)、または、典型的に、大きいチューニングマシンを有する弦楽器(バスギター等)で使用できる軽量で費用対効果の高いチューニングマシンとなり、比較される先行技術の金属製のチューニングマシンと比べて、大幅に重量が軽減される。ある実施形態においては、チューニングマシンは、構造を強化するために、例えば、出力シャフト/ストリングポストの金属ロッドコア等、金属部分を含んでよく、これらは、プラスチックの射出成形工程に容易に組み込むことができる。さらに、有利なことには、本発明のギア機構は、出力シャフトによって駆動できない。よって、出力シャフトに対する弦の張力によって生じる回転力が、ギア機構を逆にして弦を緩めることはない。ギア機構は、ハンドルまたは他の手段によって入力シャフトを回転させることによってのみ駆動されてよい。本発明の他の利点は、ギア機構のバックラッシュを低減し得ることであり、ギア機構の単純さのために、これらの種類の弦楽器用のチューニングマシンにとってはかなり低い、3:1等のギア比を含む、高いギア比から低いギア比まで様々なギア比のチューニングマシンを設計することが、非常に簡単である。
上記記載及び図は、本発明の好ましいまたは代替の実施形態を構成するが、多くの変形が、発明の範囲を逸脱することなく行われてよいことは理解されよう。従って、本明細書に記載し図示した実施形態は、添付請求項に従って解釈される発明を制限するものとみなすべきではない。

Claims (11)

  1. 弦楽器用のチューニングマシンであって、
    第1端と、偏心器を有する反対側の第2端とを有する入力シャフトであって、ユーザからの入力に応答して回転可能な前記入力シャフトと、
    前記偏心器を受ける中心軸方向ボアを有するギア部材であって、前記入力シャフトが回転すると、前記ギア部材は偏心円運動を通して移動する、外歯を有する前記ギア部材と、
    前記ギア部材の前記外歯の周りに位置する内歯を有するリングギアであって、前記ギア部材の前記偏心円運動が前記リングギア内に収まるように、前記ギア部材より大きいことによって、前記ギア部材が、前記ギア部材の偏心円運動を通して移動して、前記リングギアの中心軸を中心に前記リングギアを回転させると、前記外歯の少なくとも1つが前記内歯の少なくとも1つとかみ合い、前記内歯の少なくとも1つを駆動する、前記リングギアと、
    前記入力シャフトの一方向への回転の結果、前記楽器の弦を巻き付けるように、また、前記入力シャフトの反対方向への回転の結果、前記弦を緩めるように、前記リングギアによって駆動されるストリングポストと、
    を含む、前記チューニングマシン。
  2. 前記ギア部材に干渉して、前記ギア部材の中心軸を中心とした前記ギア部材の回転を制限する制限機構をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記外歯は、凸状であり、前記内歯間の凹状の溝と補完的にかみ合うことができる、請求項1、2のいずれか1項に記載の装置。
  4. 前記ギア部材は、前記リングギアの前記内歯より少なくとも1つ少ない外歯を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記ギア部材は、前記リングギアの前記内歯より1つまたは2つ少ない外歯を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記ストリングポストは、前記リングギアの前記中心軸と同軸上で前記リングギアに接続される、請求項1~5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記弦楽器に取り付けるためのハウジングをさらに含み、前記ハウジングは、ボアと、前記ボア内で回転するように軸支された前記入力シャフトとを画定し、前記ハウジングは、前記ギア部材と前記リングギアを収容する空洞をさらに画定する、請求項2~6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記ハウジングは、前記弦楽器に取り付けるための底面を有するベース部分を含み、前記空洞は、前記ベース部分に画定されて、前記底面に開口し、前記ハウジングは、前記空洞の範囲を定める前記底面の反対側の上壁をさらに含み、前記ボアは、前記上壁に画定される、請求項7に記載の装置。
  9. 前記弦楽器に取り付けるためのハウジングをさらに含み、前記ハウジングは、ボアと、前記ボア内で回転するように軸支された前記入力シャフトとを画定し、前記ハウジングは、前記ギア部材と前記リングギアを収容する空洞をさらに画定し、
    前記ハウジングは、前記弦楽器に取り付けるための底面を有するベース部分を含み、前記空洞は、前記ベース部分に画定されて、前記底面に開口し、前記ハウジングは、前記空洞の範囲を定める前記底面の反対側の上壁をさらに含み、前記ボアは、前記上壁に画定され、
    前記制限機構は、前記上壁に画定された空隙と、前記空隙内を移動する前記ギア部材上の突起とを含み、前記空隙は、前記ギア部材が前記偏心円運動はできるが、前記ギア部材の中心軸を中心とした回転はできない動きの範囲に、前記突起の前記移動を制約する、請求項に記載の装置。
  10. 前記弦楽器に取り付けるためのハウジングをさらに含み、前記ハウジングは、ボアと、前記ボア内で回転するように軸支された前記入力シャフトとを画定し、前記ハウジングは、前記ギア部材と前記リングギアを収容する空洞をさらに画定し、
    前記ハウジングは、前記弦楽器に取り付けるための底面を有するベース部分を含み、前記空洞は、前記ベース部分に画定されて、前記底面に開口し、前記ハウジングは、前記空洞の範囲を定める前記底面の反対側の上壁をさらに含み、前記ボアは、前記上壁に画定され、
    前記制限機構は、前記上壁に画定され、前記ボアと前記ギア部材の突起との周りに配置された空隙を含み、各突起は、隣接する空隙内を移動し、前記空隙は、前記ギア部材が前記偏心円運動はできるが、前記ギア部材の中心軸を中心とした回転はできない動きの範囲に、前記突起の前記移動を制約する、請求項に記載の装置。
  11. 前記入力シャフトの前記第1端に接続されて、ユーザが前記入力シャフトに回転を与えるのを容易にするハンドルをさらに含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の装置。
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