JP2002073011A - ウクレレ用糸巻き具 - Google Patents
ウクレレ用糸巻き具Info
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- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10D—STRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G10D3/00—Details of, or accessories for, stringed musical instruments, e.g. slide-bars
- G10D3/14—Tuning devices, e.g. pegs, pins, friction discs or worm gears
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- Stringed Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】糸巻き具を有するヘッド部分を小型軽量とし、
ウクレレ全体の機構を簡潔として安価とするとともに、
糸巻き機構中に減速歯車を用い糸巻き具の微調整の容易
なウクレレ用の糸巻き具。 【解決手段】有蓋円筒状で蓋面偏心位置に軸孔が穿設さ
れたハウジング２と、該軸孔４を挟んで、ハウジング内
側にピニオン３ｂを有し、ハウジング外側に摘みが取付
けられたピニオンシャフト３と、一端にハウジング内で
回転自在でピニオンと噛合させたインターナルギア５が
設けられ、他端に弦取付け部が形成された卷軸と、ハウ
ジング内でインターナルギアの背面に当接させるフラン
ジ３ｃ部分を有し、卷軸７を貫通させた筒状部にねじ１
４ｂが形成されたカラー１４と、該カラー背面でハウジ
ング内に配設固定されたカラー脱落防止手段と、糸倉内
に位置するカラーのねじに螺合させてハウジングを糸倉
に固定させる筒状ナット１８と、からなることを特徴と
する。
ウクレレ全体の機構を簡潔として安価とするとともに、
糸巻き機構中に減速歯車を用い糸巻き具の微調整の容易
なウクレレ用の糸巻き具。 【解決手段】有蓋円筒状で蓋面偏心位置に軸孔が穿設さ
れたハウジング２と、該軸孔４を挟んで、ハウジング内
側にピニオン３ｂを有し、ハウジング外側に摘みが取付
けられたピニオンシャフト３と、一端にハウジング内で
回転自在でピニオンと噛合させたインターナルギア５が
設けられ、他端に弦取付け部が形成された卷軸と、ハウ
ジング内でインターナルギアの背面に当接させるフラン
ジ３ｃ部分を有し、卷軸７を貫通させた筒状部にねじ１
４ｂが形成されたカラー１４と、該カラー背面でハウジ
ング内に配設固定されたカラー脱落防止手段と、糸倉内
に位置するカラーのねじに螺合させてハウジングを糸倉
に固定させる筒状ナット１８と、からなることを特徴と
する。
Description
【０００１】
【従来の技術】一般に、ウクレレ用の糸巻き具として
は、ウクレレ自体が小型であることと手軽に購入できる
大衆性を持たせるため、糸巻き具を有するヘッド部分を
可及的に小型軽量とし、ウクレレ全体の機構を簡潔にし
て安価とする必要があるところから、図４および図5に
示されるように、回転用摘みと卷軸の回転比が等しい卷
軸で弦を直接巻き取るものが殆どであった。すなわち、
ウクレレの糸倉Aに穿設された糸巻き具取付孔２０の一
方に、回転が阻止されたブッシュ２１が固設され、この
ブッシュ２１にワッシャー２２を介して卷軸２３が回動
自在に貫通・挿入される。卷軸２３は、先端近くに弦取
付孔２３ｃが穿設され、後半部分が角軸２３ａに形成さ
れるとともに、軸中心には後述の摘み止めねじが螺入さ
れるねじ孔２３ｂが形成されている。
は、ウクレレ自体が小型であることと手軽に購入できる
大衆性を持たせるため、糸巻き具を有するヘッド部分を
可及的に小型軽量とし、ウクレレ全体の機構を簡潔にし
て安価とする必要があるところから、図４および図5に
示されるように、回転用摘みと卷軸の回転比が等しい卷
軸で弦を直接巻き取るものが殆どであった。すなわち、
ウクレレの糸倉Aに穿設された糸巻き具取付孔２０の一
方に、回転が阻止されたブッシュ２１が固設され、この
ブッシュ２１にワッシャー２２を介して卷軸２３が回動
自在に貫通・挿入される。卷軸２３は、先端近くに弦取
付孔２３ｃが穿設され、後半部分が角軸２３ａに形成さ
れるとともに、軸中心には後述の摘み止めねじが螺入さ
れるねじ孔２３ｂが形成されている。
【０００２】糸巻き取付孔２０の他方に突出させた卷軸
２３には、歯付ワッシャー２４を介して固定軸受け２５
が嵌合され、さらにワッシャー２６を介して軸受け２７
と摘み２８が嵌合されている。摘み２８の中心部には、
卷軸２３の角軸２３ａが出入り可能な角孔２８ａとねじ
孔２８ｂが穿設されており、摘み２８のねじ孔２８ｂに
はワッシャー２９を介して摘み止めねじ３０が挿入さ
れ、この摘み止めねじ３０が卷軸２３のねじ孔２３ｂに
ねじ込まれている。
２３には、歯付ワッシャー２４を介して固定軸受け２５
が嵌合され、さらにワッシャー２６を介して軸受け２７
と摘み２８が嵌合されている。摘み２８の中心部には、
卷軸２３の角軸２３ａが出入り可能な角孔２８ａとねじ
孔２８ｂが穿設されており、摘み２８のねじ孔２８ｂに
はワッシャー２９を介して摘み止めねじ３０が挿入さ
れ、この摘み止めねじ３０が卷軸２３のねじ孔２３ｂに
ねじ込まれている。
【０００３】このように構成され、ウクレレの糸巻き具
取付孔に取り付けられた糸巻き具の使用に際しては、卷
軸２３の弦取付孔２３ｃに弦を取付け、摘み２８を回動
させて調弦を行い、調弦後は摘み止めねじ３０を卷軸２
３のねじ孔２３ｂに強くねじ込むことにより、卷軸２３
と摘み２８を糸倉に回転を阻止して固定させている。ま
た、卷軸２３と摘み２８とは直接接続されているため、
その回転比は１：１となっている。
取付孔に取り付けられた糸巻き具の使用に際しては、卷
軸２３の弦取付孔２３ｃに弦を取付け、摘み２８を回動
させて調弦を行い、調弦後は摘み止めねじ３０を卷軸２
３のねじ孔２３ｂに強くねじ込むことにより、卷軸２３
と摘み２８を糸倉に回転を阻止して固定させている。ま
た、卷軸２３と摘み２８とは直接接続されているため、
その回転比は１：１となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記した弦を直接卷軸
で巻き取るもののように、卷軸の回転量と弦の巻き取量
との比率が１：１の場合、卷軸を卷軸固定孔の所望固定
位置になかなか固定できず、ウクレレ演奏の初心者にと
っては弦の微調整が難しいという問題があった。また、
卷軸と摘みとを摘み止めねじで糸倉の糸巻き具取付け孔
の所望位置に固定できたとしても、その固定手段が同心
上のねじによるものであるので、演奏等による弦の張力
の継続的変動で卷軸が逆回転し、弦が弛緩するという問
題もあった。
で巻き取るもののように、卷軸の回転量と弦の巻き取量
との比率が１：１の場合、卷軸を卷軸固定孔の所望固定
位置になかなか固定できず、ウクレレ演奏の初心者にと
っては弦の微調整が難しいという問題があった。また、
卷軸と摘みとを摘み止めねじで糸倉の糸巻き具取付け孔
の所望位置に固定できたとしても、その固定手段が同心
上のねじによるものであるので、演奏等による弦の張力
の継続的変動で卷軸が逆回転し、弦が弛緩するという問
題もあった。
【０００５】一方、この卷軸を糸巻き具取付け孔の所望
位置に固定する手段、すなわち弦の微調整手段に関して
は、ウォームとウォームホイール、太陽歯車と遊星歯車
などの減速歯車を用いて卷軸の回転量と弦の巻き取量と
の比率を変えて減速させ、弦の微調整を容易にする機構
はギターやバンジョウなどの楽器において見受けられ
る。しかしながら、これらの機構をそのままウクレレに
転用すると、ウクレレのヘッドの構成が大きくなってウ
クレレとしての定型性が損なわれて体裁が悪くなるばか
りでなく、重量も大となり、コストも高くなってウクレ
レ本来の大衆性も損なわれることになる。したがって、
糸巻き具を有するヘッド部分を小型軽量とし、糸巻き具
全体の機構を簡潔として安価とするとともに、糸巻き機
構中に減速歯車を用いてウクレレ演奏の初心者でも糸巻
き具の微調整を可能とし、微調整後の弦の弛緩を可及的
に少なくするウクレレ用の糸巻き具が求められていた。
位置に固定する手段、すなわち弦の微調整手段に関して
は、ウォームとウォームホイール、太陽歯車と遊星歯車
などの減速歯車を用いて卷軸の回転量と弦の巻き取量と
の比率を変えて減速させ、弦の微調整を容易にする機構
はギターやバンジョウなどの楽器において見受けられ
る。しかしながら、これらの機構をそのままウクレレに
転用すると、ウクレレのヘッドの構成が大きくなってウ
クレレとしての定型性が損なわれて体裁が悪くなるばか
りでなく、重量も大となり、コストも高くなってウクレ
レ本来の大衆性も損なわれることになる。したがって、
糸巻き具を有するヘッド部分を小型軽量とし、糸巻き具
全体の機構を簡潔として安価とするとともに、糸巻き機
構中に減速歯車を用いてウクレレ演奏の初心者でも糸巻
き具の微調整を可能とし、微調整後の弦の弛緩を可及的
に少なくするウクレレ用の糸巻き具が求められていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたもので、ウクレレの糸倉に穿
設された糸巻き具取付孔に取付けられる糸巻き具であっ
て、有蓋円筒状で蓋面偏心位置に軸孔が穿設されたハウ
ジングと、該ハウジングの軸孔を挟んで、ハウジング内
側にピニオンを有し、ハウジング外側に摘みが取付けら
れたピニオンシャフトと、一端にハウジング内で回転自
在で前記ピニオンと噛合させたインターナルギアが設け
られ、他端に弦取付け部が形成された卷軸と、前記ハウ
ジング内でインターナルギアの背面に当接させるフラン
ジ部分を有し、前記卷軸を貫通させた筒状部にねじが形
成されたカラーと、該カラー背面でハウジング内に配設
固定されたカラー脱落防止手段と、前記糸倉の糸巻き具
取付孔の一方から、上記ハウジング、ピニオンシャフ
ト、卷軸、カラーおよびカラー脱落防止手段等が組み立
てられたものにおけるハウジング以外のものが挿入され
たとき、糸巻き具取付孔の他方から突出した卷軸を貫通
させ、糸倉内に位置するカラーのねじに螺合させてハウ
ジングを糸倉に固定させる筒状ナットと、からなること
を特徴としている。
を解決するためになされたもので、ウクレレの糸倉に穿
設された糸巻き具取付孔に取付けられる糸巻き具であっ
て、有蓋円筒状で蓋面偏心位置に軸孔が穿設されたハウ
ジングと、該ハウジングの軸孔を挟んで、ハウジング内
側にピニオンを有し、ハウジング外側に摘みが取付けら
れたピニオンシャフトと、一端にハウジング内で回転自
在で前記ピニオンと噛合させたインターナルギアが設け
られ、他端に弦取付け部が形成された卷軸と、前記ハウ
ジング内でインターナルギアの背面に当接させるフラン
ジ部分を有し、前記卷軸を貫通させた筒状部にねじが形
成されたカラーと、該カラー背面でハウジング内に配設
固定されたカラー脱落防止手段と、前記糸倉の糸巻き具
取付孔の一方から、上記ハウジング、ピニオンシャフ
ト、卷軸、カラーおよびカラー脱落防止手段等が組み立
てられたものにおけるハウジング以外のものが挿入され
たとき、糸巻き具取付孔の他方から突出した卷軸を貫通
させ、糸倉内に位置するカラーのねじに螺合させてハウ
ジングを糸倉に固定させる筒状ナットと、からなること
を特徴としている。
【０００７】この場合、カラー脱落防止手段は、その構
成を可及的に簡潔かつ低コストとし、緩みを生じさせな
いために、ハウジング内のカラー背面にインバーテッド
リングを配設してカラーがハウジング内から脱落しない
ようにすることが好ましい。
成を可及的に簡潔かつ低コストとし、緩みを生じさせな
いために、ハウジング内のカラー背面にインバーテッド
リングを配設してカラーがハウジング内から脱落しない
ようにすることが好ましい。
【０００８】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明に係るウクレレ用
糸巻き具の実施例を図に基づいて説明する。図１はウク
レレ用糸巻き具の分解斜視図、図２はウクレレ用糸巻き
具をウクレレの糸倉に取付けた状態を示す組み立て断面
図、図３ａはハウジングの断面図、図３ｂはインターナ
ルギアの断面図である。ウクレレの糸倉Ａに穿設された
糸巻き具取付孔１の一方を覆って固定される有蓋円筒状
のハウジング２の蓋面には、その偏心位置に、ピニオン
シャフト３のシャフト３ａ部分が貫通される軸孔４が穿
設されている。軸孔４は、ピニオンシャフト３のフラン
ジ３ｃ部分が回動自在に嵌入され、フランジ３ｃ部分の
前面がハウジング２の蓋面の内面と同一平面になる深さ
を持つ同心円状の２段型の軸孔に形成されている。
糸巻き具の実施例を図に基づいて説明する。図１はウク
レレ用糸巻き具の分解斜視図、図２はウクレレ用糸巻き
具をウクレレの糸倉に取付けた状態を示す組み立て断面
図、図３ａはハウジングの断面図、図３ｂはインターナ
ルギアの断面図である。ウクレレの糸倉Ａに穿設された
糸巻き具取付孔１の一方を覆って固定される有蓋円筒状
のハウジング２の蓋面には、その偏心位置に、ピニオン
シャフト３のシャフト３ａ部分が貫通される軸孔４が穿
設されている。軸孔４は、ピニオンシャフト３のフラン
ジ３ｃ部分が回動自在に嵌入され、フランジ３ｃ部分の
前面がハウジング２の蓋面の内面と同一平面になる深さ
を持つ同心円状の２段型の軸孔に形成されている。
【０００９】この軸孔４に嵌入されるピニオンシャフト
３は、フランジ３ｃの一面中心部に後述の卷軸７のイン
ターナルギア５と噛合するピニオン３ｂを有し、フラン
ジ３ｃの他面中心部には、中心にねじ孔３ｄが螺設され
た角軸からなるシャフト３ａが一体に設けられている。
ハウジング２内には、一端に上記ピニオン３ｂと噛合さ
せるインターナルギア５が固定され、他端に弦取付用の
弦取付孔６が穿設された卷軸７の上記インターナルギア
５が回動自在に挿入される。卷軸７とインターナルギア
５とは、一端の中心にねじ孔７ａが螺設され、周囲が角
軸７ｂに形成された卷軸７の該角軸７ｂ部分にインター
ナルギア５の中心部分に形成された角溝５ａが嵌合され
て、その中心に穿孔されたねじ孔５ｂから皿ねじ１３を
螺入させて両者が固定されたものが用いられている。
３は、フランジ３ｃの一面中心部に後述の卷軸７のイン
ターナルギア５と噛合するピニオン３ｂを有し、フラン
ジ３ｃの他面中心部には、中心にねじ孔３ｄが螺設され
た角軸からなるシャフト３ａが一体に設けられている。
ハウジング２内には、一端に上記ピニオン３ｂと噛合さ
せるインターナルギア５が固定され、他端に弦取付用の
弦取付孔６が穿設された卷軸７の上記インターナルギア
５が回動自在に挿入される。卷軸７とインターナルギア
５とは、一端の中心にねじ孔７ａが螺設され、周囲が角
軸７ｂに形成された卷軸７の該角軸７ｂ部分にインター
ナルギア５の中心部分に形成された角溝５ａが嵌合され
て、その中心に穿孔されたねじ孔５ｂから皿ねじ１３を
螺入させて両者が固定されたものが用いられている。
【００１０】ハウジング２の軸孔４から突出させたシャ
フト３ａには、合成樹脂製のワッシャー８を介して中心
部にねじ孔９とピニオンシャフト３のシャフト３ａが挿
入される角孔９ａが穿孔された摘み１０が嵌合され、こ
のねじ孔９にはワッシャー１１を介してねじ１２が螺入
され、ピニオンシャフト３と摘み１０がハウジング２の
蓋面に対して緊締・弛緩自在に取り付けられている。卷
軸７には、ハウジング２の内部に嵌入されるフランジ１
４ａを有し、外ねじ１４ｂが形成された筒状のカラー１
４と、このカラー１４のフランジ１４ａをハウジング２
の内部に嵌入させてカラー１４がハウジング２内から脱
落しないように支承させるインバーテッドリング１５
と、ハウジング２を糸倉Ａの糸巻き具取付孔１を覆って
固定させるとき、ハウジング２の回転を可及的に防止す
るためのＯリング１６が嵌挿されている。インバーテッ
ドリング１５は、ハウジング２の開放面内側に形成させ
たインバーテッドリング固定溝２ａ内に弾装される。
フト３ａには、合成樹脂製のワッシャー８を介して中心
部にねじ孔９とピニオンシャフト３のシャフト３ａが挿
入される角孔９ａが穿孔された摘み１０が嵌合され、こ
のねじ孔９にはワッシャー１１を介してねじ１２が螺入
され、ピニオンシャフト３と摘み１０がハウジング２の
蓋面に対して緊締・弛緩自在に取り付けられている。卷
軸７には、ハウジング２の内部に嵌入されるフランジ１
４ａを有し、外ねじ１４ｂが形成された筒状のカラー１
４と、このカラー１４のフランジ１４ａをハウジング２
の内部に嵌入させてカラー１４がハウジング２内から脱
落しないように支承させるインバーテッドリング１５
と、ハウジング２を糸倉Ａの糸巻き具取付孔１を覆って
固定させるとき、ハウジング２の回転を可及的に防止す
るためのＯリング１６が嵌挿されている。インバーテッ
ドリング１５は、ハウジング２の開放面内側に形成させ
たインバーテッドリング固定溝２ａ内に弾装される。
【００１１】卷軸７の弦巻取り側は、ウクレレの糸倉Ａ
に穿設された糸巻き具取付孔１を貫通させ、弦巻取り孔
６部分が該糸巻き具取付孔１より突出するように配設さ
れる。この糸巻き具取付け孔１より突出させた卷軸７に
はワッシャー１７を介して内ねじ１８ａが形成された筒
状ナット１８を貫通させ、糸巻き具取付け孔１内におい
てカラー１４の外ねじ１４ｂに螺合させ、カラー１４と
筒状ナット１８によりハウジング２を糸倉Ａの糸巻き具
取付孔１部分に固定させる。
に穿設された糸巻き具取付孔１を貫通させ、弦巻取り孔
６部分が該糸巻き具取付孔１より突出するように配設さ
れる。この糸巻き具取付け孔１より突出させた卷軸７に
はワッシャー１７を介して内ねじ１８ａが形成された筒
状ナット１８を貫通させ、糸巻き具取付け孔１内におい
てカラー１４の外ねじ１４ｂに螺合させ、カラー１４と
筒状ナット１８によりハウジング２を糸倉Ａの糸巻き具
取付孔１部分に固定させる。
【００１２】このように構成され、組み立てられたウク
レレ用糸巻き具の使用に際しては、卷軸７の弦取付孔６
にウクレレの弦を取付け、摘み１０が回動できる程度に
摘み１０のねじ１２を緩める。すなわちピニオンシャフ
ト３のねじ孔３ｄに対する摘み１０のねじ１２のねじ込
みを緩めると、ハウジング２に対する緊締力が弱めら
れ、摘み１０を容易に回動させることができるから、摘
みを回動させて調弦を行う。摘み１０を回動させると、
ピニオンシャフト３のピニオン３ｂがインターナルギア
５をギア比に応じた速度に減速させて回転させるので、
卷軸７もインターナルギア５と同速で回転される。この
インターナルギア５の回転量がウクレレの弦に伝えられ
るので、調弦の微調整ができる。調弦が終了した後は、
摘み１０のねじ１２をピニオンシャフト３のねじ孔３ｄ
に強くねじ込めば、摘み１０とピニオンシャフトのフラ
ンジ３ｃでハウジング２を緊締することになり、不用意
に摘み１０に触れてもその回転を可及的に阻止すること
ができる。また、卷軸７とピニオンシャフト３の中心軸
が偏心しているため、ピニオン３のハウジング２に対す
る固定力と、ピニオン３とインターナルギア５の回転抵
抗とにより、演奏等による弦の張力の継続的変動に際し
ても卷軸７が逆回転することはない。
レレ用糸巻き具の使用に際しては、卷軸７の弦取付孔６
にウクレレの弦を取付け、摘み１０が回動できる程度に
摘み１０のねじ１２を緩める。すなわちピニオンシャフ
ト３のねじ孔３ｄに対する摘み１０のねじ１２のねじ込
みを緩めると、ハウジング２に対する緊締力が弱めら
れ、摘み１０を容易に回動させることができるから、摘
みを回動させて調弦を行う。摘み１０を回動させると、
ピニオンシャフト３のピニオン３ｂがインターナルギア
５をギア比に応じた速度に減速させて回転させるので、
卷軸７もインターナルギア５と同速で回転される。この
インターナルギア５の回転量がウクレレの弦に伝えられ
るので、調弦の微調整ができる。調弦が終了した後は、
摘み１０のねじ１２をピニオンシャフト３のねじ孔３ｄ
に強くねじ込めば、摘み１０とピニオンシャフトのフラ
ンジ３ｃでハウジング２を緊締することになり、不用意
に摘み１０に触れてもその回転を可及的に阻止すること
ができる。また、卷軸７とピニオンシャフト３の中心軸
が偏心しているため、ピニオン３のハウジング２に対す
る固定力と、ピニオン３とインターナルギア５の回転抵
抗とにより、演奏等による弦の張力の継続的変動に際し
ても卷軸７が逆回転することはない。
【００１３】
【発明の効果】上記したように、本発明に係るウクレレ
の糸巻き具では、インターナルギアとピニオンとをハウ
ジング内で噛合させ、減速回転させて卷軸を回転させる
機構からなるので、太陽歯車と遊星歯車を用いるものに
比し、摘みによるインターナルギアの回動抵抗が少な
く、円滑に回転させることができて操作性に富むととも
に、糸巻き具全体の構成を小型軽量とし得られ、ウクレ
レ固有の形態も損なうことなく、しかも安価に求めるこ
とができる。また、インターナルギアとピニオンとを用
いて減速回転させるものであるため、未熟なウクレレ演
奏者にとっても摘みによる弦の微調整を容易に行うこと
ができるとともに、演奏等による弦の張力の継続的変動
に際しても卷軸が逆回転することがないので、調弦が安
定する。また、卷軸のインターナルギアがハウジング内
から脱落することを防止する手段としてインバーテッド
リングを用いているので、ねじ込み式のねじリングを用
いるものに比し、製作工程を減少させてコストの低廉化
に役立つとともに、使用中の振動等により緩みを生じる
こともない効果がある。
の糸巻き具では、インターナルギアとピニオンとをハウ
ジング内で噛合させ、減速回転させて卷軸を回転させる
機構からなるので、太陽歯車と遊星歯車を用いるものに
比し、摘みによるインターナルギアの回動抵抗が少な
く、円滑に回転させることができて操作性に富むととも
に、糸巻き具全体の構成を小型軽量とし得られ、ウクレ
レ固有の形態も損なうことなく、しかも安価に求めるこ
とができる。また、インターナルギアとピニオンとを用
いて減速回転させるものであるため、未熟なウクレレ演
奏者にとっても摘みによる弦の微調整を容易に行うこと
ができるとともに、演奏等による弦の張力の継続的変動
に際しても卷軸が逆回転することがないので、調弦が安
定する。また、卷軸のインターナルギアがハウジング内
から脱落することを防止する手段としてインバーテッド
リングを用いているので、ねじ込み式のねじリングを用
いるものに比し、製作工程を減少させてコストの低廉化
に役立つとともに、使用中の振動等により緩みを生じる
こともない効果がある。
【図１】本発明に係るウクレレ用糸巻き具の実施例で、
一部を切欠して示す分解斜視図である。
一部を切欠して示す分解斜視図である。
【図２】図１のウクレレ用糸巻き具をウクレレの糸倉に
取付けた状態を示す要部の断面図である。
取付けた状態を示す要部の断面図である。
【図３】（ａ）はハウジングの断面図、（ｂ）はインタ
ーナルギアの断面図である。
ーナルギアの断面図である。
【図４】従来のウクレレ用糸巻き具の一例を示す分解図
である
である
【図５】図４のウクレレ用糸巻き具をウクレレの糸倉に
取付けた状態を示す要部の断面図である。
取付けた状態を示す要部の断面図である。
１ ： 糸巻き具取付孔 ２ ： ハウジング ３ ： ピニオンシャフト ３ｂ： ピニオン ３ｃ： フランジ ４ ： 軸孔 ５ ： インターナルギア ６ ： 弦取付孔（弦取付け部） ７ ： 卷軸 １０： 摘み １４： カラー １４ｂ：外ねじ（ねじ） １５： インバーテッドリング（カラー脱落防止手段） １８： 筒状ナット
Claims (2)
- 【請求項１】ウクレレの糸倉（Ａ）に穿設された糸巻き
具取付孔（１）に取付けられる糸巻き具であって、有蓋
円筒状で蓋面偏心位置に軸孔（４）が穿設されたハウジ
ング（２）と、該ハウジング（２）の軸孔（４）を挟ん
で、ハウジング（２）内側にピニオン（３ｂ）を有し、
ハウジング（２）外側に摘み（１０）が取付けられたピ
ニオンシャフト（３）と、一端にハウジング（２）内で
回転自在で前記ピニオン（３ｂ）と噛合させたインター
ナルギア（５）が設けられ、他端に弦取付け部（６）が
形成された卷軸（７）と、前記ハウジング（２）内でイ
ンターナルギア（５）の背面に当接させるフランジ（３
ｃ）部分を有し、前記卷軸（７）を貫通させた筒状部に
ねじ（１４ｂ）が形成されたカラー（１４）と、該カラ
ー（１４）背面でハウジング（２）内に配設固定された
カラー脱落防止手段（１５）と、前記糸倉（Ａ）の糸巻
き具取付孔（１）の一方から、上記ハウジング（２）、
ピニオンシャフト（３）、卷軸（７）、カラー（１４）
およびカラー脱落防止手段（１５）等が組み立てられた
ものにおけるハウジング（２）以外のものが挿入された
とき、糸巻き具取付孔（１）の他方から突出させた卷軸
（７）を貫通させ、糸倉（Ａ）内に位置するカラー（１
４）のねじ（１４ｂ）に螺合させてハウジング（２）を
糸倉（Ａ）に固定させる筒状ナット（１８）と、からな
ることを特徴とするウクレレ用糸巻き具。 - 【請求項２】カラー脱落防止手段が、ハウジング内のカ
ラー背面に配設されたインバーテッドリング（１５）で
あることを特徴とする請求項１および請求項２いづれか
記載のウクレレ用糸巻き具。
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