JP7182453B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、管継手に関する。
従来、特許文献1に記載のような管接続装置(管継手)が知られている。この管接続装置は、チューブと接続される継手本体と、ユニオンナットとを備えている。前記管接続装置においては、前記継手本体に対する前記ユニオンナットの締込みにより、前記ユニオンナットのチューブ押圧部が、前記継手本体の嵌合筒状部に挿入された前記チューブのテーパ外周面を前記嵌合筒状部の径変化部に押し付けて、前記チューブと前記嵌合筒状部(前記継手本体)との間をシールするようになっている。
特開2014-145397号公報
特許文献1に記載の管接続装置においては、継手本体の嵌合筒状部とチューブとの間のシール箇所がユニオンナットの締結方向手前側に存在したので、前記チューブに径方向の外力が作用した場合、その外力の影響を受けて前記チューブが引っ張られてしまう。このとき、前記ユニオンナットによる締付力は変わらないので、径方向の外力が生じていないときのチューブ押圧部による押圧力を維持することができず、シール力の低下を招くおそれがあった。そのため、外力の影響を受けても、常に一定のシール力を維持するというシールの安定性を確保する必要があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、管継手におけるシールの安定性が低下することを抑制することを目的とする。
本発明は、
チューブ内にインナーリング部が挿入された状態で前記チューブと接続される継手本体と、
前記インナーリング部よりも径方向外方において前記継手本体と締結される締結部材とを備え、
前記継手本体は、前記インナーリング部が挿入された前記チューブを包囲するアウターリング部を有し、
前記締結部材は、前記インナーリング部が挿入された前記チューブを押圧する押圧部を有し、
前記押圧部が、前記アウターリング部と前記インナーリング部が挿入された前記チューブとの間に圧入される、管継手である。
この構成によれば、前記継手本体への前記締結部材の締結時に、押圧部が前記アウターリング部と前記インナーリング部が挿入されたチューブの端部との間に圧入されるので、前記押圧部により前記チューブをインナーリング部に圧接させることができる。すなわち、前記インナーリング部と前記チューブとの間を安定してシールすることができる。
また、前記インナーリング部と前記チューブとの圧接によって生じるシール箇所を、前記締結部材の締結方向手前側ではなく、前記締結部材の締結方向奥側に設けることが可能となる。その結果、前記押圧部により押圧された前記チューブが、前記継手本体および前記締結部材に対して径方向の外力が作用しても、その外力の影響を前記シール箇所が受けにくくなる。したがって、シールの安定性が低下することを抑制することができる。
本発明の別の態様によれば、
前記アウターリング部は、その径方向に弾性変形可能に構成される。
この構成によれば、前記アウターリング部は、前記押圧部が前記チューブを前記インナーリング部に向かって押圧し続ける状態を良好に保つので、前記インナーリング部とこれが挿入された前記チューブとの間が安定してシールされる。また、前記アウターリング部が弾性変形するので、前記押圧部を容易に圧入することができる。
本発明の更なる態様によれば、
前記押圧部は、前記締結部材の締結方向奥側ほど先細る形状である。
この構成によれば、前記アウターリング部と前記インナーリング部が挿入された前記チューブとの間に、前記押圧部を圧入しやすくなる。したがって、前記締結部材を前記継手本体に締結しやすいものにできる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記締結部材は、ネジ部を有する。このネジ部は、前記継手本体に設けられたネジ部と締結されるものである。
この構成によれば、回転操作により前記締結部材を前記継手本体に締結することが可能となる。したがって、前記締結部材を前記継手本体に締結する際に前記押圧部を容易に圧入することができる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記締結部材の押圧部は、前記締結部材と別体または当該締結部材から分離可能に構成されている。
この構成によれば、前記締結部材の回転操作時に前記押圧部が圧入されると、その圧入により位置固定された前記押圧部を前記締結部材に対して分離させることが可能となる。したがって、その分離後は、前記締結部材の回転操作のみを行えばよくなるので、前記締結部材の回転操作性を向上させることができる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記締結部材は、前記押圧部とは別の第2の押圧部を有する。この第2の押圧部は、前記インナーリング部が挿入された前記チューブを前記インナーリング部に向かって軸方向に押圧するものである。
この構成によれば、前記第2の押圧部により前記チューブを前記インナーリング部に向けて軸方向に押圧して、2個所で前記インナーリング部と前記チューブとの間をシールすることができる。そのため、前記インナーリング部と前記チューブとの間のシール箇所が増えるため、シールの安全性(確実性)を高めることができる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記締結部材は、前記継手本体に締結されたときに前記チューブを径方向内方に押圧するように構成されている。
このような構成により、前記締結部材が前記チューブを径方向内方に押圧するので、前記チューブに揺動が発生した場合、その揺動力の一部を吸収することが可能となる。したがって、この力が前記押圧部による前記シール箇所に伝わることを抑制することができる。
本発明によれば、管継手におけるシールの安定性が低下することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る管継手の断面図である。 図1の一部拡大図である。 図1の管継手における継手本体の一部断面図である。 図1の管継手における締結部材の断面図である。 別の実施形態に係る継手本体の押圧部を示す図である。 別の実施形態に係る管継手の断面図である。 また別の実施形態に係る管継手の断面図である。
まず、本発明の一実施形態に係る管継手1の全体構成について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る管継手1の断面図である。図2は、図1の一部拡大図である。なお、図1は、管継手1がチューブ3の長手方向の端部5と接続されている状態を示している。
以下の説明においては、図1を見た場合の紙面の左側(後述の締結部材9側)を軸方向一方側とし、図1を見た場合の紙面の右側(後述の継手本体7側)を軸方向他方側とする。
管継手1は、例えば、半導体、液晶または有機ELの製造装置内、各種プラントの配管、医療・医薬分野の配管等において使用される複数の配管や機器等を接続する部材である。なお、管継手1は、上記の分野や用途以外にも用いることができる。管継手1は、チューブ3と、このチューブ3とは別のチューブまたはタンク等の部材とをつなぐことができるように構成されている。
ここで、チューブ3は、可撓性を有するものである。チューブ3は、本実施形態においては、例えば、フッ素樹脂材料(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA))を用いて製造されている。
図1、図2に示すように、管継手1は、継手本体7と、締結部材9とを備えている。管継手1は、本実施形態においては、フッ素樹脂材料等の樹脂材料を用いて製造されている。なお、本実施形態において樹脂材料は、フッ素樹脂に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエーテルエテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド等の種々の樹脂を使用可能であり、使用分野や用途、チューブ3の材質等に応じて適宜変更可能である。
継手本体7は、チューブ3内にインナーリング部11が挿入された状態でチューブ3と接続されるように構成されている。本実施形態において、継手本体7は、インナーリング部11と、本体部13とを有している。
インナーリング部11は、チューブ3の長手方向の端部5の内径および外径を拡大させるように、この端部5に挿入(本実施形態においては圧入)される。
インナーリング部11は、継手本体7の軸方向一方側に配置されている。本実施形態においてインナーリング部11は、本体部13と一体に設けられている。
詳しくは、インナーリング部11は、円筒状に形成されている。インナーリング部11は、本体部13の軸方向一方側の端部(後述の筒状接続部17の軸方向一方側の端部17a)に、軸方向一方へ突出するように設けられている。
インナーリング部11は、その軸方向一方側の部分(突出端部11aを含む)を除いて、略一定の外径を有している。インナーリング部11は、チューブ3の内径と同一またはチューブ3の内径よりも小さい内径を有している。
インナーリング部11の軸方向一方側の部分には、テーパ状の外周面15が設けられている。外周面15は、インナーリング部11の軸方向他方側から軸方向一方側へ向かって径が漸次縮小する。
本体部13は、継手本体7の軸方向他方側、即ち継手本体7におけるインナーリング部11の軸方向他方側に配置されている。本体部13は、筒状接続部17を有している。
筒状接続部17は、インナーリング部11と連通されている。筒状接続部17は、インナーリング部11を介してチューブ3と接続されており、当該チューブ3およびインナーリング部11の内部を流体が流動可能とされる。筒状接続部17は、インナーリング部11と同軸上に配置されている。
筒状接続部17の軸方向一方側の端部17aは、インナーリング部11の内径と略同一寸法の内径を有している。筒状接続部17の軸方向一方側の端部17aは、インナーリング部11の外径よりも大きい外径を有している。
筒状接続部17の軸方向一方側の端部17aの外周部には、雄ネジ部19が軸方向他方に向かって設けられている。すなわち、雄ネジ部19は、インナーリング部11よりも径方向外方に配置されている。
また、締結部材9は、インナーリング部11の径方向外方において継手本体7と締結されるように構成されている。締結部材9は、インナーリング部11が挿入されたチューブ3を径方向に押圧する押圧部21を有している。
本実施形態において、締結部材9は、筒状に形成されている。そして、締結部材9は、チューブ3の外側に嵌め込み(外嵌)可能に構成されている。締結部材9は、チューブ3に外嵌された状態でその長手方向(軸方向に沿って)に移動することができる。
締結部材9は、第1筒状部23と、第2筒状部25とを更に有している。締結部材9は、本実施形態においては、継手本体7に対応するユニオンナットとされている。なお、締結部材9は、ユニオンナットに限定されるものではなく、継手本体7と締結されるものであればよい。
第1筒状部23は、締結部材9の軸方向一方側に配置されている。第1筒状部23は、チューブ3に外嵌されており、チューブ3の長手方向に移動することができるよう構成されている。
第1筒状部23は、本実施形態においては、チューブ3の外径よりも若干大きい内径を有している。第1筒状部23は、継手本体7のインナーリング部11の外径よりも小さい内径を有している。
第2筒状部25は、締結部材9において第1筒状部23の軸方向他方側に配置されている。第2筒状部25は、第1筒状部23の軸方向他方側の端部23aに設けられている。
そして、第1筒状部23の端部23aには、押圧部21が第2筒状部25よりも径方向内方に設けられている。なお、押圧部21の詳細な構成については後述する。
第2筒状部25は、第1筒状部23の内径よりも大きい内径を有している。第2筒状部25は、継手本体7の本体部13のうち筒状接続部17の軸方向一方側の部分(端部17aを含む)を内嵌することができるように構成されている。
第2筒状部25は、その軸方向他方側の内周側に、雌ネジ部27を有している。雌ネジ部27は、本体部13の筒状接続部17に形成された雄ネジ部19に対応するものである。
雌ネジ部27は、第2筒状部25が本体部13の筒状接続部17の軸方向一方側の部分を内嵌する場合に、この筒状接続部17の雄ネジ部19に締め付けられる。
以上の構成により、チューブ3の端部5の内径および外径を拡大させるようにインナーリング部11をチューブ3に圧入し、その状態で締結部材9を継手本体7に対して軸方向他方へ螺進させ、雄ネジ部19と雌ネジ部27とを噛み合わせることにより締結部材9を継手本体7に締結することが可能となる。
そして、締結部材9と継手本体7との締結時には、締結部材9の押圧部21がチューブ3の端部5をインナーリング部11に向かって押圧するので、チューブ3の端部5がインナーリング部11に圧接された状態を維持することが可能となる。結果、締結部材9を継手本体7に締結して、チューブ3を継手本体7に接続することができる。また、継手本体7のインナーリング部11とこれに接続されたチューブ3の端部5との間をシールすることができる。
次に、特に、管継手1の締結部材9の押圧部21等の構成について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図3は、継手本体7の軸方向一方側の断面図である。図4は、締結部材9の断面図である。
図1、図2、図3、図4に示すように、継手本体7が、アウターリング部31を有している。このアウターリング部31は、インナーリング部11が挿入された部分のチューブ3を包囲するものである。
そして、締結部材9の押圧部21が、継手本体7への締結部材9の締結時に継手本体7のアウターリング部31とインナーリング部11が挿入されたチューブ3との間に圧入されるように構成されている。
アウターリング部31は、継手本体7におけるインナーリング部11の径方向外方に配置されている。アウターリング部31は、インナーリング部11に対して径方向に第1の所定間隔S1を隔てて配置されている。
アウターリング部31とインナーリング部11との間には、第1の空間33が形成されている。第1の空間33は、軸方向一方側が開口し、かつ軸方向他方側が閉塞する環状の空間である。
アウターリング部31は、筒状接続部17の軸方向一方側の端部17aから軸方向一方側へ突出するように設けられている。アウターリング部31は、インナーリング部11の延在方向(軸方向)と同じ方向に延在している。
詳しくは、アウターリング部31は、円筒状に形成されており、軸方向一方側ほど先細る形状に形成されている。アウターリング部31は、外径を略一定とし、内径を軸方向他方側から軸方向一方側へ向かうにつれて漸次拡大する。
アウターリング部31は、径方向幅が最も小さくなる突出端部(軸方向一方側の端部)31aがインナーリング部11の突出端部11aよりも軸方向他方側に位置するように設けられている。
アウターリング部31は、継手本体7への締結部材9の締結時に、インナーリング部11が挿入されたチューブ3の端部5に対して径方向に第2の所定間隔S2を隔てて配置される。
アウターリング部31とインナーリング部11が挿入されたチューブ3の端部5との間には、第2の空間32が形成される。この第2の空間は、第1の空間33に含まれ、かつ軸方向他方側ほど径方向幅が狭くなる環状の空間である。
また、押圧部21は、第2筒状部25の径方向内方に配置されている。押圧部21は、第2筒状部25に対して径方向に第3の所定間隔S3を隔てて配置されている。
押圧部21と第2筒状部25との間には、第3の空間35が形成されている。第3の空間35は、軸方向一方側が閉塞し、かつ軸方向他方側が開口する環状の空間である。
押圧部21は、第1筒状部23の軸方向一方側の端部23aから軸方向他方側へ突出するように設けられている。押圧部21は、第2筒状部25の延在方向である軸方向に延在している。
詳しくは、押圧部21は、円筒状に形成されている。押圧部21は、軸方向他方側ほど先細る形状であり、突出端部(軸方向他方側の端部)21aの径方向幅が最も小さくなるように設定されている。本実施形態において、突出端部21aは断面視尖状を呈する。
押圧部21は、インナーリング部11が挿入されたチューブ3の端部5とアウターリング部31との間の径方向幅(前記第2の空間の径方向幅)よりも軸方向に沿って全体的に若干大きい径方向幅を有している。
このような構成により、締結部材9を締結方向である軸方向他方側に移動させて継手本体7に締結するときに、押圧部21が前記第2の空間内に押し込まれる。したがって、インナーリング部11を挿入したチューブ3の端部5とアウターリング部31との間に押圧部21を圧入することができる。
そして、押圧部21がアウターリング部31とチューブ3の端部5との間に圧入されるので、可撓性を有するアウターリング部31が押圧部21を径方向内方に押し続けることになる。そのため、押圧部21が、チューブ3の端部5を径方向内方に位置するインナーリング部11に向かって押圧する状態を良好に保つことができる。
したがって、管継手1において、締結部材9が継手本体7に締結されている間、押圧部21によりチューブ3の端部5をインナーリング部11に安定して圧接させることができる。すなわち、インナーリング部11とこれが挿入されたチューブ3の端部5との間を安定してシールすることができる。
また、インナーリング部11とチューブ3の端部5との圧接の結果として生じるシール箇所を、締結部材9の締結方向手前側ではなく、締結部材9の締結方向奥側に設けることが可能となる。すなわち、締結部材9と締結部材9に外嵌されていないチューブ3の長手方向中途部40との軸方向の境界部分42からできるだけ軸方向他方側の離れた位置に設けることが可能となる。
その結果、継手本体7への締結部材9の締結後、押圧部21により押圧されているチューブ3に、長手方向中途部40等で径方向に外力が作用しても、その外力の影響を前記シール箇所に及ぼしにくくすることができる。したがって、前述の外力の影響を受けることにより前記シール箇所のシール力が低下すること、即ちシールの安定性が低下することを抑制することができる。
なお、締結部材9の締結方向とは、軸方向他方側を指し、図1等における矢印46の方向である。締結部材9の締結方向手前側とは軸方向一方側であり、締結部材9の締結方向奥側とは軸方向他方側である。
また、本実施形態においては、押圧部21が、チューブ3の端部5に面接触した状態で当該チューブ5を押圧し、インナーリング部11とチューブ3の端部5との間を面でシールする。
したがって、前述したようにチューブ3に外力が発生した場合でも、押圧部21が軸方向に大きい面積で接触し、良好な押圧状態を維持するので、シールの安定性をより確実なものとすることができる。
また、本実施形態においては、押圧部21が、締結部材9の締結方向奥側ほど先細る先鋭の形状を有している。
したがって、アウターリング部31とインナーリング部11が挿入されたチューブ3の端部5との間に、押圧部21を圧入しやすくなる。したがって、締結部材9と継手本体7との締結が容易となる。
また、本実施形態においては、締結部材9が、継手本体7との締結のために継手本体7に設けられたネジ部(雄ネジ部19)と噛み合うネジ部(雌ネジ部27)を有している。
したがって、締結部材9の回転操作によりネジ部19・27同士を噛み合せることで、継手本体7に締結部材9を締結することが可能となり、押圧部21をアウターリング部31とインナーリング部11が挿入されたチューブ3の端部5との間に容易に圧入することができる。
また、本実施形態において、継手本体7のアウターリング部31は、その径方向に弾性変形可能に構成されている。
詳しくは、アウターリング部31は、前記第2の空間へ押圧部21を圧入することにより付根部分(軸方向他方側の端部)31b付近を支点として突出端部31aが径方向外方へ向かって撓むようになっている。
また、アウターリング部31は、押圧部21が前記第2の空間から取り除かれると、突出端部31aの径方向外方への撓みが解除され、元の状態に戻る。
このような構成により、アウターリング部31は、当該アウターリング部31とチューブ3の端部5に挿入されたインナーリング部11との間に押圧部21が圧入され、押されることにより全体的に径方向外方へ変位する。
そして、アウターリング部31は、押圧部21が圧入されている間、押圧部21の圧入前の元の形に戻ろうとする力が作用する。
ここで、アウターリング部31の突出端部31aは、第2筒状部25等により妨げられることなく第3の空間35を小さくする方向である径方向外方へ変位することになる。
したがって、押圧部21がアウターリング部31とインナーリング部11が挿入されたチューブ3の端部5との間に圧入された場合に、押圧部21がチューブ3の端部5をインナーリング部11に向かって押圧し続ける状態を、アウターリング部31により良好に保つことが可能となる。よって、インナーリング部11とこれが挿入されたチューブ3との間を安定してシールすることができる。
しかも、アウターリング部31が弾性変形するので、アウターリング部31とチューブ3の端部5との間への押圧部21の圧入が容易となる。
また、本実施形態においては、締結部材9が、押圧部21とは別の第2の押圧部52を有している。この第2の押圧部52は、インナーリング部11が挿入されたチューブ3をインナーリング部11に向かって軸方向に押圧するものである。
詳しくは、第2の押圧部52は、押圧部21よりも締結部材9の締結方向手前側(軸方向一方側)に配置されている。第2の押圧部52は、第1筒状部23の内周部において軸方向一方側の端部に形成される円環状の角部である。
そして、第2の押圧部52は、継手本体7への締結部材9の締結時にチューブ3の端部5に接して、これをインナーリング部11のテーパ状の外周面15に向かって軸方向他方、更には軸方向内方に押圧する。
このような構成により、第2の押圧部52がチューブ3の端部5をインナーリング部11に向かって押圧して、押圧部21とは別の場所で、インナーリング部11とチューブ3の端部5との間をシールすることができる。したがって、インナーリング部11とチューブ3の端部5との間のシール箇所を更に増やして、シールの安全性(確実性)を高めることができる。
また、チューブ3の端部5をインナーリング部11に向かって軸方向に押圧するので、管継手1に対するチューブ3の抜け止めをより一層向上することができる。
さらに、シール箇所である第2の押圧部52が、前述したチューブ3に生じた径方向の外力を吸収することが可能となる。したがって、この外力が押圧部21による前記シール箇所に伝わることを抑制することができる。
また、締結部材9の押圧部21は、前記筒状部(本実施形態においては第1筒状部23)から分離可能に構成してもよい。
たとえば、図5に示すように、押圧部21と第1筒状部23との間に、複数の切欠部55を周方向に断続的に設ける。これら複数の切欠部55は、押圧部21と第1筒状部23との接続部分(端部23a近傍)に全周にわたって配置される。
そして、押圧部21は、押圧部21を回転させるためのトルクと、第1筒状部23および第2筒状部25を回転させるためのトルクとに所定値以上の差が生じると、複数の切欠部55により第1筒状部23から分離される。
この構成によれば、締結部材9の回転操作時に押圧部21がアウターリング部31とインナーリング部11が挿入されたチューブ3の端部5との間に圧入されると、その圧入により位置固定された押圧部21と第1筒状部23ひいては第2筒状部25との間に前述のトルクの差を生じさせ、押圧部21を第1筒状部23から分離させることが可能となる。したがって、その分離後は、第1筒状部23および第2筒状部25のみを回転させればよくなるので、締結部材9の回転操作性を向上させることができる。
なお、押圧部21を第1筒状部23から分離するための構成は、前述のように複数の切欠部55を設ける構成に限定するものではなく、例えば、押圧部21を第1筒状部23と別体としてもよい。
また、締結部材9の構成として、当該締結部材9が継手本体7に締結されたときに、チューブ3を径方向内方に押圧するようにしてもよい。
たとえば、図6に示すように、締結部材9の第1筒状部23の内径をチューブ3の長手方向中途部40の外径よりも若干小さい内径に設定することにより、第1筒状部23がチューブ3の長手方向中途部40を径方向に押圧する押圧面である内周部58を有する。
この構成によれば、チューブ3の長手方向中途部40を境界部分42付近で第1筒状部23の内周部58により径方向内方へ押圧することになるので、その押圧箇所において、チューブ3に揺動が発生した場合でも、揺動による力の一部を吸収することが可能となる。したがって、この力が押圧部21による前記シール箇所に伝わることを抑制することができる。
また、本発明における継手本体は、本実施形態においては一体に構成された(単一部材からなる)インナーリング部11と本体部13とを有する継手本体7としているが、これに限定するものではなく、例えば、図7に示すような、互いに別体に構成されたインナーリング部61と本体部63とを有する継手本体65としてもよい。
上述の教示を考慮すれば、本発明が多くの変更形態および変形形態をとり得ることは明らかである。したがって、本発明が、添付の特許請求の範囲内において、本明細書に記載された以外の方法で実施され得ることを理解されたい。
1 管継手
3 チューブ
7 継手本体
9 締結部材
11 インナーリング部
19 雄ネジ部(継手本体のネジ部)
21 押圧部
23 第1筒状部(締結部材の筒状部)
25 第2筒状部(締結部材の筒状部)
27 雌ネジ部(締結部材のネジ部)
31 アウターリング部
52 第2の押圧部

Claims (5)

  1. チューブ内に挿入されるインナーリング部と、前記インナーリング部を包囲しているアウターリング部とを有し、前記インナーリング部と前記アウターリング部との間に形成されている環状の第1空間の入口から奥へ向かって前記チューブが挿入される継手本体と、
    前記インナーリング部と前記アウターリング部とを包囲した状態で前記継手本体と締結されるユニオンナット
    を備えている管継手であって
    前記アウターリング部の内周面は、前記第1空間の入口から奥へ向かうにつれて内径が縮小するように傾斜しており、
    前記ユニオンナットは、
    前記第1空間に前記チューブが挿入されている状態では、前記アウターリング部の内周面と前記チューブの外周面との間に形成されている環状の第2空間に圧入される筒状の押圧部
    を有し、
    前記押圧部の外周面は、前記第2空間の入口から奥へ向かうにつれて外径が縮小するように傾斜しており、
    前記押圧部が、前記第2空間に圧入される際に前記押圧部の外周面を前記アウターリング部の内周面に押し付け当該内周面から押し返される力により、前記チューブのうち前記第1空間に挿入されている部分を内周方向へ押圧するように構成されており、
    前記第1空間に前記チューブが挿入され、かつ、前記第2空間に前記押圧部が圧入されている状態では、前記第2空間の入口から前記押圧部の突出端までの軸方向の距離が、前記第2空間の入口から前記チューブの先端までの軸方向の距離以下である
    ことを特徴とする管継手。
  2. 前記アウターリング部は、その径方向に弾性変形可能に構成されている、請求項1に記載の管継手。
  3. 前記ユニオンナットは、
    前記押圧部と他の部分との接続部の周に沿って断続的に設けられている複数の切欠部
    を更に有し、
    前記ユニオンナットが前記継手本体と締結される際、前記押圧部と前記他の部分との間でのトルクの差が所定値以上に開くと、前記複数の切欠部の間が断裂して前記押圧部が前記他の部分から分離する
    請求項1に記載の管継手。
  4. 前記ユニオンナットは、前記インナーリング部が挿入された前記チューブを前記インナーリング部に向かって軸方向に押圧する、前記押圧部とは別の第2の押圧部を有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管継手。
  5. 前記ユニオンナットは、前記継手本体に締結されたときに前記チューブを径方向内方に押圧する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の管継手。
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