JP7182240B2 - 穿刺システム及び穿刺制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、穿刺針を穿刺するための穿刺システム及び穿刺制御装置、並びに穿刺システムに用いられる穿刺針に関する。
現在、透析患者の穿刺や一般患者の採血は、医師や看護師などの医療従事者が手動で行っている。これらの手技は穿刺ミスなどによる患者とのトラブルも多く、穿刺を行う医療従事者のストレスが強い手技である。
特許文献1には、超音波プローブより得た画像を利用して、こうした手技の難易度を下げられるようにした技術が開示されている。
この技術は、超音波プローブを被術者の身体に対して位置決め可能とし、穿刺する深さ方向と略直交する方向の血管周辺領域の断面画像である横断面画像を身体に隣接させて穿刺方向を案内するように表示する。
特開2016-116747号公報
上記の技術を用いることで、手技の難易度を下げることができるが、医療従事者の手技によって穿刺針を穿刺する必要があることから、穿刺ミスなどが起こりうる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、医療従事者(操作者)の手技に頼らずに血管内の所望の位置に穿刺針を確実に穿刺することができる穿刺システム、穿刺制御装置及び穿刺針を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る穿刺システムは、超音波を用いて血管を画像化する画像化部と、前記血管に穿刺される穿刺針の針内の圧力を計測する計測部と、前記穿刺針を保持し、前記保持した穿刺針を駆動する駆動部と、前記画像化部による画像化結果及び前記計測部による計測結果に基づき、前記駆動部により保持された穿刺針が血管に向けて穿刺し、かつ、前記穿刺針の先端が血管内の第1の位置に導かれるように、前記駆動部を制御する制御部とを具備する。
本発明では、超音波を用いて血管を画像化し、しかも穿刺針が血管に穿刺されたときに、穿刺針の針内の圧力が変化することに着目し、血管に穿刺される穿刺針の針内の圧力を計測する。本発明では、これらの結果に基づき穿刺針が血管に向けて穿刺し、かつ、穿刺針の先端が血管内の第1の位置に導かれるように穿刺針を駆動しているので、医療従事者の手技に頼らずに血管内の所望の位置に穿刺針を確実に穿刺することができる。
本発明の一形態に係る穿刺システムでは、前記制御部は、前記駆動部により保持された穿刺針を血管に向けて穿刺し、前記計測部により計測される圧力が陰圧から常圧に変化したときに、前記穿刺針が血管内に進入したものとみなし、更に前記穿刺針の先端が血管内の第1の位置に導かれるように、前記駆動部を制御する。
本発明では、穿刺針が血管に穿刺されたときに、穿刺針の針内の圧力が陰圧から常圧に変化することに着目し、これにより穿刺針が血管内に進入したか否かを判断し、穿刺針が血管内に進入したと判断したときに、穿刺針を血管内に導いているので、穿刺針が血管内に進入しているにもかかわらず、更に穿刺針が深く進入することを確実に防止できる。
本発明の一形態に係る穿刺システムでは、前記制御部は、前記駆動部により保持された穿刺針が血管に対して第1の角度で当該血管に向けて穿刺するように、前記駆動部を制御し、更に、前記穿刺針が血管内に進入し、前記穿刺針の先端が第2の位置を通過したときに、前記駆動部により保持された穿刺針を血管に対して前記第1の角度より小さい第2の角度にさせて、前記穿刺針の先端が血管内の第1の位置に導かれるように、前記駆動部を制御する。
本発明では、穿刺針が血管内に進入するまで穿刺針の角度を大きな角度とすることで、穿刺時の痛みを軽減でき、穿刺針が血管内に進入した後にその角度を小さくすることで、血管内において長い距離を刺入することが可能となり、血管内の所望の位置に穿刺針の先端を導くことができる。
本発明の一形態に係る穿刺システムでは、前記第2の位置は、血管の第1の断面における、断面中心点と前記穿刺針が進入した側の血管壁との中点であり、前記第1の位置は、血管の第2の断面における、断面中心点と前記穿刺針が進入した側に対向する側の血管壁との中点である。
これにより、穿刺針の先端が血管壁に接する事故や血管壁を突き抜ける事故を確実に防止できる。
前記第1の角度は45°であり、前記第2の角度は20°が好ましい形態である。
かかる角度は、本発明者らが経験的に得た知見に基づくものであり、これにより穿刺時の痛みを軽減でき、穿刺針が血管内に進入した後にその角度を小さくすることで、血管内の所望の位置に穿刺針の先端を導くことができ、穿刺針の先端が血管壁に接する事故や血管壁を突き抜ける事故を確実に防止できる。
本発明の一形態に係る穿刺システムでは、前記穿刺針は、内針と、前記穿刺針の先端である前記内針の先端より所定の長さだけ前記内針が露出するように、前記内針を覆うカテーテルとを有するものであり、前記駆動部は、前記カテーテルより前記内針を引き抜く方向に前記内針を移動することが可能である。前記制御部は、前記穿刺針の先端が血管内の第1の位置に導かれたときに、前記内針を移動させて前記内針の先端と前記カテーテルの先端とが一致するか、または、カテーテル内に1~2mm収納されるように、前記駆動部を制御し、その後、前記穿刺針の先端が前記第1の位置の方向に導かれるように、前記駆動部を制御し、その後、前記カテーテルから前記内針を引き抜くように、前記駆動部を制御する。
本発明では、先端が血管内の所望の位置に導かれるように、穿刺針の内針を血管に穿刺できる。
本発明の一形態に係る穿刺システムでは、前記制御部は、前記穿刺針の先端が前記第1の位置に導かれた後で前記カテーテルから前記内針を引き抜く前に、前記穿刺針の先端を所定距離だけ更に進入させるように、前記駆動部を制御し、同時に、前記計測部により圧力を計測させ、当該圧力が一定以上の陰圧に変化したときに、前記穿刺針の先端が血管壁に当たったものとみなし、前記穿刺針の先端がそれ以上進入しないように、前記駆動部を制御する。
本発明では、第1の位置より更に深くカテーテルを留置でき、カテーテルが血管から抜けづらくなる。また、圧力の計測結果から駆動を制御することで、その進入の際に穿刺針が血管壁に刺さってしまうような事故を防止できる。
本発明の一形態に係る穿刺システムは、駆血帯機能付き自動血圧計との間で、計測した血圧データを入力し、駆血帯への圧力制御データを出力する駆血入出力部を更に具備する。前記制御部は、穿刺時に、前記駆血入出力部より入力した血圧データに基づき、前記駆血帯の駆血圧力が(最高血圧+最低血圧)/2となる圧力制御データを駆血入出力部より出力する。
本発明では、駆血帯の駆血圧力が(最高血圧+最低血圧)/2とすることで、動脈は閉まらずに静脈を閉めることができるので、穿刺する血管を太くして血管内に穿刺針を確実に導くことができる。
本発明の一形態に係る穿刺システムでは、前記画像化部は、超音波エコーを用い、血管の立体画像データをリアルタイムに得るためのプローブを備える。
本発明の一形態に係る穿刺システムでは、前記プローブを駆動して表皮を走査するプローブ駆動部を更に具備する。
これにより、医療従事者の手間を軽減でき、画像化データを確実に取得できる。
なお、医療従事者はプローブによる画像化データに加え、ビデオカメラによるビデオ画像などによっても穿刺位置を確認できる。
本発明の一形態に係る穿刺システムでは、穿刺時に少なくとも前記穿刺針が穿刺された位置を撮影する穿刺位置撮影部と、前記穿刺位置撮影部に撮影されたデータを患者のID又は患者名と共に記憶する記憶部とを具備し、穿刺時に前記穿刺位置撮影部により撮影したデータ及び前記記憶部に記憶したデータに基づき、前記記憶したデータの、典型的には前回の穿刺位置を避けるように穿刺位置を制御する。
これにより、再び同じ位置に穿刺することを防止できる。
本発明の一形態に係る穿刺制御装置は、超音波を用いて血管を画像化する画像化部からの画像化データを入力し、前記血管に穿刺される穿刺針の針内の圧力を計測する計測部からの計測データを入力し、前記画像化データ及び前記計測データに基づき、前記穿刺針を保持し、前記保持した穿刺針を駆動する駆動部により保持された穿刺針が血管に向けて穿刺し、かつ、前記穿刺針の先端が血管内の第1の位置に導かれるように、前記駆動部を制御する制御データを出力する制御部を具備する。
本発明では、医療従事者の手技に頼らずに血管内の所望の位置に穿刺針を確実に穿刺することができる。
本発明の一形態に係る穿刺針は、内針と、前記内針の先端より所定の長さだけ前記内針が露出するように、前記内針を覆うカテーテルと、前記内針に連通し、前記内針の内圧を計測するためのポートとを具備する。
本発明では、穿刺の際にポートを介して内針の内圧を計測することができる。これにより、穿刺針が血管内に進入したかの判断をより確実に行うことができる。
本発明によれば、医療従事者の手技に頼らずに血管内の所望の位置に穿刺針を確実に穿刺することができる。
本発明の一実施形態に係る穿刺システムの概略構成を示す図である。 図1に示した穿刺システムの構成を示すブロック図である。 図2に示した穿刺装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る穿刺針の構成を示す図である。 図4に示した穿刺針が載置される載置ユニットを示す斜視図である。 一実施形態に係る穿刺する位置の血管内を概略的に示した図である。 本発明の他の実施形態に係る穿刺針の構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<穿刺システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る穿刺システムの概略構成を示す図であり、図2はその穿刺システムの構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、穿刺システム1は、穿刺制御装置100と、穿刺装置121と、自動駆血装置141のと、超音波検出装置150と、ビデオカメラ154とを有する。
穿刺制御装置100は、穿刺システム1の全体を制御する。
穿刺制御装置100は、制御部111と、記憶部112と、駆血入出力部113と、入力操作部114と、表示部115と、報知部116と、時間検出部117と、超音波検出入出力部118と、カメラデータ入出力部119と、穿刺入出力部120とを有する。
制御部111は、超音波検出入出力部118を介して超音波検出装置150から超音波検出データを入力し、また穿刺入出力部120を介して穿刺装置121から穿刺針の針内の圧力の計測データを入力する。制御部111は、超音波検出データから血管の画像化データを生成する。なお、超音波検出装置150が画像化データを生成し、生成した画像化データを穿刺制御装置100に入力してもよい。
制御部111は、駆血入出力部113を介して自動駆血装置141から血圧データを入力し、またカメラデータ入出力部119を介してビデオカメラ154から撮影データを入力する。
制御部111は、上記の画像化データ及び計測データに基づき、穿刺装置121により保持された穿刺針が血管に向けて穿刺し、かつ、穿刺針の先端が血管内の第1の位置に導かれるように、穿刺装置121を制御する制御データを、穿刺入出力部120を介して穿刺装置121に出力する。
制御部111は、穿刺時に、駆血入出力部113を介して自動駆血装置141から入力した血圧データに基づき、駆血帯の駆血圧力が(最高血圧+最低血圧)/2となる圧力制御データを生成し、駆血入出力部113を介して自動駆血装置141に圧力制御データを出力する。
制御部111は、カメラデータ入出力部119を介してビデオカメラ154の動作を制御する。
記憶部112は、カメラデータ入出力部119を介して入力した撮影データを患者のデータや時間データ等と共に記憶する。記憶部112は、穿刺システム1の全体を制御するために必要なプログラムや所定のデータを記憶する。
駆血入出力部113は、自動駆血装置141との間のインタフェースとして機能し、駆血帯機能付き自動血圧計140との間で、計測した血圧データを入力し、駆血帯144への圧力制御データを出力する。
入力操作部114は、穿刺システム1を操作するために、医療従事者などによる操作の入力がされる。
表示部115は、血管の画像化データや穿刺時の撮影データ等を表示する。
報知部116は、所定の報知音などを出力する。
時間検出部117は、時刻データや時間データを出力する。
超音波検出入出力部118は、超音波検出装置150との間のインタフェースとして機能する。
カメラデータ入出力部119は、ビデオカメラ154との間のインタフェースとして機能する。
穿刺入出力部120は、穿刺装置121との間のインタフェースとして機能する。
図3は穿刺装置121の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、穿刺装置121は、穿刺針133を保持し、穿刺制御装置100による制御の基で、保持した穿刺針133を駆動する駆動部として機能すると共に、穿刺針133の針内の圧力を計測する計測部として機能する。
穿刺装置121は、圧力計122と、駆動部制御回路123と、ロボットアーム部124と、フィルター125と、流路125aと、シリンジ押し子駆動部126と、カテーテル方向駆動部134とを有する。
圧力計122は、血管に穿刺された穿刺針133の針内の圧力を計測する計測部である。
駆動部制御回路123は、穿刺制御装置100からの制御指令に基づき、ロボットアーム部124、シリンジ押し子駆動部126及びカテーテル方向駆動部134の駆動を制御する。
ロボットアーム部124は、穿刺針133を保持し、保持した穿刺針133を駆動する。
流路125aは、ロボットアーム部124により保持された穿刺針133のシリンジ内圧力検出ポート132と圧力計122とを結ぶ、例えばチューブ部材などにより構成される。
フィルター125は、流路125aの所定の位置に介在され、気体は通過するが、血液は通過させない部材により構成される。
シリンジ押し子駆動部126は、穿刺針133の押し子127を駆動する。
カテーテル方向駆動部134は、穿刺針133のカテーテル130をスライド方向に駆動する。カテーテル方向駆動部134は、シリンジ128に固定された金属針131に対してカテーテル130をスライドさせる。
図1及び図2に示した自動駆血装置141は、ポンプ142と、圧力計143とを有し、駆血帯144が接続される。自動駆血装置141及び駆血帯144により、駆血帯機能付き自動血圧計140が構成される。
ポンプ142は、穿刺制御装置100の制御の基で、駆血帯144を加圧し、或いは減圧する。
圧力計143は、駆血帯144にて被穿刺患者の血圧を計測し、計測した血圧データを穿刺制御装置100に送る。
図1及び図2に示した超音波検出装置150は、超音波検出部151と、超音波センサー153とを有する。
超音波検出部151は、ロボットアーム部152を有する。
ロボットアーム部152は、超音波センサー153を保持し、穿刺制御装置100の制御の基で保持した超音波センサー153を駆動する。ロボットアーム部152は、超音波センサー153から血管の立体画像を得るために、超音波センサー153をスイープスキャン及び/又はスイングスキャンする。
超音波検出部151は、超音波センサー153からのデータに基づき血管の立体画像データをリアルタイムに得て、立体画像データを穿刺制御装置100に送る。
超音波センサー153は、超音波エコーを用い、血管の立体画像データをリアルタイムに得るためのプローブからなる。
ビデオカメラ154は、穿刺時に患者の穿刺領域を撮影する。撮影された撮影データは、穿刺制御装置100に送られる。
<穿刺針の構成>
図4は、この実施形態に係る穿刺針133の構成を示す図である。
図4に示すように、穿刺針133は、押し子127と、シリンジ128と、ルアーロックプラグ129と、カテーテル130と、金属針131と、金属針取り付け部は131aと、シリンジ内圧力検出ポート132とを有する。
押し子127は、シリンジ128内に配置され、シリンジ押し子駆動部126(図3参照)の駆動によりシリンジ128内をスライド方向に移動する。押し子127は、スライド方向の移動により金属針131内を加圧し、或いは減圧する。
シリンジ128では、押し子127がシリンジ128内をスライド方向に移動するように構成される。シリンジ128の一端には金属針取り付け部131aが取り付けられ、その金属針取り付け部131aに金属針131が取り付けられている。シリンジ128と金属針取り付け部131aと金属針131は一体化され、金属針131は、隣接するルアーロックプラグ129を貫通し、カテーテル130内を介してカテーテル130の先端より例えば7mm程度露出している。
シリンジ内圧力検出ポート132は、金属針131の内圧を計測するためのポートであり、金属針取り付け部131aに設けられ、金属針取り付け部131a内で内針としての金属針131に連通する。
ルアーロックプラグ129は、例えばゴムの厚手の膜により構成され、金属針131が貫通している。
金属針131は、ルアーロックプラグ129を介してカテーテル130内に挿入されている。金属針131が金属針取り付け部131a及びシリンジ128などと共に、カテーテル130及びルアーロックプラグ129から抜かれると、ルアーロックプラグ129の金属針131が挿入されていた孔は、ゴムの弾性力により閉じる。
カテーテル130は、金属針131の先端より所定の長さ、例えば7mm程度だけ金属針131の先端部分が露出するように、金属針131を覆う。ルアーロックプラグ129はカテーテル130から着脱できるようになっている。
内針として金属針131は、カテーテル130を血管内に導くための部材である。
図5は穿刺針133が載置される載置ユニットを示す斜視図である。
図5に示すように、載置ユニット200は、当接部材201と、スリット部202とを有する。図中203は、シリンジ押し子駆動部126に設けられたスリット部であり、このスリット部203は、穿刺針133の押し子127のフランジ部127aが挿入される。
当接部材201は、金属針取り付け部131aとルアーロックプラグ129との間に介在し、金属針131に対してカテーテル130をスライド方向に移動させるために、カテーテル130の一端面に当接する。
スリット部202は、穿刺針133のシリンジ128のフランジ部133aが挿入される。
当接部材201とスリット部202との間隔は、可動可能になっている。
穿刺装置121のカテーテル方向駆動部134は、当接部材201を駆動して、金属針131に対してカテーテル130をスライド方向に移動させる。これにより、カテーテル130と金属針131及びシリンジ128とを分離することが可能である。
<穿刺の手順>
次に、このように構成された穿刺システム1を使った穿刺の手順(1)~(18)を説明する。
(1)操作者は、患者の氏名・ID番号を穿刺制御装置100の入力操作部114にて入力する。
この入力データは記憶部112に記憶される。
(2)操作者は、患者のシャントと皮膚の状態、穿刺希望位置を確認し、消毒を終えたら患者の上腕に自動駆血装置141の駆血帯144を装着する。
(3)清潔な使い捨ての布を患者の穿刺部位の下部に敷く。
(4)穿刺装置121のカテーテル方向駆動部134とシリンジ押し子駆動部126に押し子127が確実に隙間なく入るように穿刺針133を載置ユニット200に装着し、同時に圧力計122に繋がる流路125aをシリンジ内圧力検出ポート132に接続する。
(5)ビデオカメラ154にて患者の希望穿刺部位を撮影する。画像により穿刺希望位置と前回穿刺位置を確認する。前回穿刺後の穿刺部位は穿刺制御装置100の記憶部112に記録されているので、このとき、操作者は前回穿刺部位の穿刺位置と今回穿刺予定位置が重複していないことを確認する。同様の位置に穿刺すると、血管が詰まり、或いは血管壁が厚くなる可能性があるためである。なお、ビデオカメラ154で撮影されたデータを患者のID又は患者名と共に記憶部112に記憶しておき、制御部111は、穿刺時に撮影するデータ及び記憶部112に記憶した例えば前回のデータに基づき、前回の穿刺位置を避けるように穿刺位置を制御してもよい。
ビデオカメラ154による撮影データは、記憶部112に記憶される。
(6)患者の穿刺希望位置と前回穿刺位置を入力操作部114にて確認する。
(7)穿刺は返血針(患者中枢よりの部位)から行う。
(8)超音波検出部151のロボットアーム部152により超音波センサー153を穿刺希望位置に移動し、患者の穿刺部位に超音波センサー153を接触させてスキャンを開始する。
穿刺制御装置100は超音波によるスキャンにより血管を確認する。
典型的には、スイープスキャン及びスイングスキャンにより、確実に血管を中央に描出できる位置にプロ-ブ(超音波センサー153)の調整を行って穿刺部位を決める。その際に、針の位置と血管の中心を確認するために、プローブの中点とロボットアーム部152が保持する穿刺針133が同様の速度で動くことが好ましい。
(9)ここで、図6は、穿刺する位置の血管内を概略的に示した図である。
図6において、中心点Aは血管600の断面601の中心点である。
中心点Bは血管600の断面602の中心点である。
ここで、中心点Aと中心点Bとの距離は1cm以上あることが好ましい。
符号604は、穿刺針133の経路である。
高位血管内壁点Fは血管600の断面601の内壁部で、内壁において穿刺針刺入部位(皮膚603)に最も近い点である。
低位血管内壁点Eは血管600の断面602の内壁部で、内壁において刺入部位(皮膚603)に最も遠い点である。
穿刺針通過点Cは点Aと点Fとの中点であり、通過点Dは点Bと点Eとの中点である。
この穿刺システム1では、超音波センサー153として3D又は4Dの超音波エコーのプローブを用いることで、短軸交差法(横断面)と長軸平行法(縦断面)の画像を同時に確認できる。
例えば、4Dによる立体動画画像で、深さや距離を確実に計測し、何度もプローブを操作することなく、穿刺位置の決定や刺入距離を決定できる。
画像に条件を満たした血管600の断面上の点A・Bの二点を決定し、C・Dの2点間を貫く方法で穿刺を行うことができる。
穿刺制御装置100は画像にて条件を満たし、穿刺部位が決定したら、駆血入出力部113を介して自動駆血装置141へ上記の駆血開始信号(信号1)を出力する。
(10)自動駆血装置141は血圧測定と同時に
最適駆血圧力(平均血圧)=(最高血圧+最低血圧)/2
を計測する。
(11)自動駆血装置141は計測後、最適駆血圧まで駆血帯144を減圧した後、静止・最適駆血圧を維持し、穿刺可能信号(信号2)を穿刺制御装置100に発信する。
(12)穿刺制御装置100は穿刺可能信号(信号2)を受信後、穿刺装置121と超音波検出装置150に穿刺信号(信号3)を送信し、穿刺制御装置100の制御部111は穿刺可能条件の穿刺位置決定方法を満たしたシャントに穿刺針133が穿刺されるように穿刺装置121を制御する。
典型的には、血管の深さに応じた角度でプロ-ブに対して直角に穿刺針133による穿刺を行って、穿刺針133の針先を確認しながら、針先を血管中央部の位置へ僅かに押し進める。この時点では、針先は血管前壁手前であり針先は血管内には入っていない。プロ-ブ位置はそのままで、僅かに針を押し進めると圧迫で血管が押しつぶされ変形する。プロ-ブ位置はそのままで僅かに針先を押し進め、血管前壁を貫通させると針先の白い点が血管内に画像化データにより確認できる。
ビデオカメラ154の画像より、金属針131の針先が7mm刺入され、皮下に到達した時点より、シリンジ押し子駆動部126を駆動し、押し子127を引くことにより針内を陰圧にする。
穿刺針133の針先が血管内に刺入されると、穿刺装置121の圧力計122の圧力が陰圧から常圧付近になる。
すなわち、この穿刺システム1では、超音波を用いて血管を画像化し、血管に穿刺される穿刺針133の針内の圧力を計測し、これらの画像化データ及び圧力の計測結果に基づき、穿刺針133の針先が確実に血管に穿刺していることを確認している。
穿刺針133の針内の圧力が陰圧から常圧付近にならない場合及び画像化データから穿刺針133の針先が血管に穿刺されていないと判断される場合のうちいずれか一方の場合には、穿刺針133の針先が血管に穿刺されていないものとみなし、制御部111は穿刺針133を患者から抜くように、報知部116より穿刺不能警報を鳴動し穿刺針133を抜くように介助者に警告する。
一方、穿刺針133の針内の圧力が陰圧から常圧付近になり、かつ、画像化データから穿刺針133の針先が血管に穿刺されていると判断される場合には、プロ-ブ位置はそのままで、更に穿刺針133を血管600内に押し進める。この実施形態では、血管600内の点C(図6参照)までは刺入角度は45°で刺入開始し、血管600内に穿刺針先端が刺入したことを血管内刺入確認法にて確認後、点Cまで進めた後、刺入角度は20°に変更する。これらの角度及び角度の変更は、本発明者らが経験的に得た知見に基づくものであり、これにより穿刺時の痛みを軽減でき、穿刺針133が血管内に進入した後にその角度を小さくすることで、血管内の所望の位置に穿刺針133の先端を導くことができる。
ここで、穿刺針133は図4に示した構造になっており、金属針131の針先が図6に示した点Dのポイントに到達した後、カテーテル(カニューラ)130を留置する。
穿刺針133は構造上、図4に示したように、金属針131に外筒としてのカテーテル130が被さるような構造をしており、血管に留置するのはカテーテル130とルアーロックプラグ129となるので、金属針131はシリンジ128と押し子127ごと引き抜かれる。
カテーテル130はポリプロピレンなど、とても柔らかい素材で作られており、カテーテル130自身を血管内に押し込むと折れ曲がる可能性があり、再穿刺というリスクにつながる。それを防ぐため金属針131を、カテーテル130(ルアーロックプラグ129を含む)から離抜するタイミングが重要である。
まず、金属針131の先端が図6の点Dに達したとき、金属針131を1~2mm引き抜く。同時にカテーテル130の部分を7mm進める。これにより、カテーテル130の先端が点Dにあることになり、金属針131の先端はカテーテルに1~2mm収納される。
これは、穿刺装置121のロボットアーム部124により金属針131の先端が点Dに達したことを、超音波センサー153により検出し、超音波検出装置150から穿刺制御装置100の制御部111に点D到達信号を送る。そして、穿刺装置121のカテーテル方向駆動部134により、カテーテル130をカテーテル130先端が点Dになるように操作し、同時に穿刺装置121のロボットアーム部124が金属針131を1~2mm引き抜ぬくことにより行われる。
次に、カテーテル130を金属針131と共に5mm進める。これにより、血管内に更に深くカテーテル130を留置でき、カテーテル130が血管から抜けづらくなる。
これは、穿刺装置121のロボットアーム部124により穿刺針133を5mm進めることによって行われる。
次に、シリンジ押し子駆動部126によってシリンジ128に例えば5mlの血液を吸引する。同時に、シリンジ128内の圧力が正常であることを確認する。
これは、穿刺装置121のシリンジ押し子駆動部126によりシリンジ128内に血管内の血液を、押し子127を引くことで例えば5ml吸引し、穿刺装置121の圧力計122の圧力が一定以上の陰圧ではないことを確認することによって行われる。ここで、制御部111は、当該圧力が一定以上の陰圧であるときには、穿刺針133の先端が血管壁に当たったものとみなし、穿刺針133の先端がそれ以上進入しないように、駆動部を制御する。これにより、上記の更なる進入の際に穿刺針133が血管壁に刺さってしまうような事故を防止できる。
次に、カテーテル130及びルアーロックプラグ129、カテーテル130先端を点Dより5mm進んだ位置で留置し、金属針取り付け部131aを含む金属針131とシリンジ128と押し子127を穿刺装置121のロボットアーム部124により引き抜く。
これは、当接部材201によりカテーテル130及びルアーロックプラグ129を保持しつつ、金属針取り付け部131aを含む金属針131とシリンジ128と押し子127を穿刺装置121のロボットアーム部124により引き抜くことによって行われる。
(13)穿刺制御装置100は、穿刺装置121の圧力計122の圧力及び超音波検出装置150の画像データから穿刺終了を確認し、自動駆血装置141に穿刺終了信号(信号4)を発信する。
(14)自動駆血装置141は穿刺終了信号(信号4)を受信後、速やかに駆血を減圧すると同時に、穿刺制御装置100に次針準備開始信号(信号5)を発信する。入力操作部114は次針準備要請を穿刺制御装置100の表示部115に表示し、報知部116より報知音を鳴動することにて報知する。
(15)返血針穿刺動作を終了する。
(16)脱血針の穿刺動作に移り、上記の4~14の動作により脱血針も留置する。
(17)脱血針・送血針を留置後、ビデオカメラ154にて穿刺部位を撮影し、穿刺制御装置100の記憶部112にID及び氏名と共に記録する。
(18)脱血針穿刺終了後、患者穿刺部位下部に敷いた使い捨て布を穿刺部位に巻き固定する。
以上で、全工程を終了する。
この実施形態に係る穿刺システム1は、超音波センサー153として3D又は4Dの超音波エコーのプローブを用いることで、短軸交差法(横断面)と長軸平行法(縦断面)により同時に血管に対する穿刺針133の位置を画像化し、しかも穿刺針133に設けられたシリンジ内圧力検出ポート132を介して、穿刺針133が血管に刺入されたときに、穿刺針133の針内の圧力が陰圧から常圧に変化すること計測している。穿刺システム1では、画像化データ及び圧力の変化に基づき穿刺針133が血管に向けて刺入され、かつ、穿刺針133の先端が血管内の所望の位置に導かれるように穿刺装置121のロボットアーム部124により穿刺針133を駆動している。従って、医療従事者の手技に頼らずに血管内の所望の位置に穿刺針133を確実に穿刺することができる。
<変形例>
本発明は、上記の実施形態に限定されず、様々な変形が可能である。
例えば、図4に示した穿刺針133は、押し子127をスライド方向に移動させることで、シリンジ128内を加圧し、或いは減圧するものであった。これに対して、押し子127の代わりに、図7に示すように、穿刺針1133のシリンジ1128内をシリンジ系ポンプ1134により加圧し、或いは減圧するように構成してもよい。
また、上記の実施形態では、穿刺針133の針内の圧力が陰圧から常圧付近にならない場合及び画像化データから穿刺針133の針先が血管に穿刺されていないと判断される場合のうちいずれか一方の場合には、穿刺針133の針先が血管に穿刺されていないものとみなしていたが、穿刺針133の針内の圧力が陰圧から常圧付近にならない場合に穿刺針133の針先が血管に穿刺されていないものとみなしてもよい。
更に、上記の実施形態では、図4に示したように穿刺針133の取り付け部131aの径がルアーロックプラグ129の径よりも大きいために、取り付け部131aとルアーロックプラグ129との隙間に金属針131を露出させ、当接部材201をこの隙間に介在刺せるように構成したが、穿刺針133の金属針取り付け部131aの径がルアーロックプラグ129の径よりも小さいときにはこのような隙間も作ることなく、当接部材201をルアーロックプラグの表面に当接させることができる。
1 :穿刺システム
100 :穿刺制御装置
111 :制御部
112 :記憶部
113 :駆血入出力部
118 :超音波検出入出力部
119 :カメラデータ入出力部
120 :穿刺入出力部
121 :穿刺装置
122 :圧力計
124 :ロボットアーム部
125 :フィルター
125a :流路
126 :シリンジ押し子駆動部
127 :押し子
128 :シリンジ
129 :ルアーロックプラグ
130 :カテーテル
131 :金属針
132 :シリンジ内圧力検出ポート
133 :穿刺針
134 :カテーテル方向駆動部
140 :駆血帯機能付き自動血圧計
141 :自動駆血装置
142 :ポンプ
143 :圧力計
144 :駆血帯
150 :超音波検出装置
151 :超音波検出部
152 :ロボットアーム部
153 :超音波センサー

Claims (9)

  1. 超音波を用いて前記穿刺針の穿刺予定部位及び進入予定部位を含む血管を画像化する画像化部と、
    前記血管に穿刺される穿刺針の針内の圧力を計測する計測部と、
    前記穿刺針を保持し、前記保持した穿刺針を駆動する駆動部と、
    前記画像化部による画像化結果に基づき、
    前記穿刺針の進入予定部位に位置する前記血管の第1の断面における第1の断面中心点と、前記穿刺針の進入予定部位に位置し前記第1の断面よりも前記血管の穿刺予定部位から遠い前記血管の第2の断面の断面中心点であって、前記第1の断面中心点から1cm以上離れている第2の断面中心点と、を決定し、
    前記第1の断面中心点と、前記第1の断面における、前記穿刺針を刺入予定の皮膚側の血管壁の内壁であって当該皮膚に最も近い点と、の中点を第2の位置と決定し、かつ、前記第2の断面中心点と、前記第2の断面における血管壁の内壁であって前記皮膚側から最も遠い点と、の中点を第1の位置と決定し、
    前記画像化結果及び前記計測部による計測結果に基づき、前記駆動部により保持された穿刺針を、前記血管の前記第2の位置に向けて前記皮膚及び前記血管に穿刺するように、前記駆動部を制御し、
    前記画像化結果及び前記計測結果に基づき、前記皮膚の穿刺針刺入部位から前記血管内に進入した前記穿刺針の先端が前記第2の位置を通過したときに、前記穿刺針の角度を変更し、前記穿刺針の先端が、前記第1の位置に導かれるように、前記駆動部を制御する
    制御部と
    を具備する穿刺システム。
  2. 請求項1に記載の穿刺システムであって、
    前記制御部は、前記駆動部により保持された穿刺針を血管に向けて穿刺し、前記計測部により計測される圧力が陰圧から常圧に変化したときに、前記穿刺針が血管内に進入したものとみなし、更に前記穿刺針の先端が血管内の前記第1の位置に導かれるように、前記駆動部を制御する
    穿刺システム。
  3. 請求項1又は2に記載の穿刺システムであって、
    前記穿刺針は、内針と、前記内針の先端が露出するように、前記内針を覆うカテーテルと、を有するものであり、
    前記駆動部は、前記カテーテルより前記内針を引き抜く方向に前記内針を移動することが可能であり、
    前記制御部は、
    前記穿刺針の先端が血管内の前記第1の位置に導かれたときに、前記内針を移動させて前記内針の先端と前記カテーテルの先端とが一致し、又は、近づくように、前記駆動部を制御し、
    その後、前記穿刺針の先端が前記第1の位置の方向に導かれるように、前記駆動部を制御し、
    その後、前記カテーテルから前記内針を引き抜くように、前記駆動部を制御する
    穿刺システム。
  4. 請求項3に記載の穿刺システムであって、
    前記制御部は、
    前記穿刺針の先端が前記第1の位置に導かれた後で前記カテーテルから前記内針を引き抜く前に、前記穿刺針の先端を所定距離だけ更に進入させるように、前記駆動部を制御し、
    同時に、前記計測部により圧力を計測させ、当該圧力が一定以上の陰圧に変化したときに、前記穿刺針の先端が血管壁に当たったものとみなし、前記穿刺針の先端がそれ以上進入しないように、前記駆動部を制御する
    穿刺システム。
  5. 請求項1乃至4に記載の穿刺システムであって、
    駆血帯機能付き自動血圧計との間で、計測した血圧データを入力し、駆血帯への圧力制御データを出力する駆血入出力部
    を更に具備し、
    前記制御部は、穿刺時に、前記駆血入出力部より入力した血圧データに基づき、前記駆血帯の駆血圧力が(最高血圧+最低血圧)/2となる圧力制御データを駆血入出力部より出力する
    穿刺システム。
  6. 請求項1乃至5に記載の穿刺システムであって、
    前記画像化部は、超音波エコーを用い、血管の立体画像データをリアルタイムに得るためのプローブを備える
    穿刺システム。
  7. 請求項6に記載の穿刺システムであって、
    前記プローブを駆動して表皮を走査するプローブ駆動部
    を更に具備する穿刺システム。
  8. 請求項1乃至7に記載の穿刺システムであって、
    穿刺時に少なくとも前記穿刺針が穿刺された位置を撮影する穿刺位置撮影部と、
    前記穿刺位置撮影部に撮影されたデータを患者のID又は患者名と共に記憶する記憶部とを具備し、
    前記制御部は、穿刺時に前記穿刺位置撮影部により撮影したデータ及び前記記憶部に記憶したデータに基づき、前記記憶したデータでの穿刺位置を避けるように穿刺位置を制御する
    穿刺システム。
  9. 超音波を用いて前記穿刺針の穿刺予定部位及び進入予定部位を含む血管を画像化する画像化部からの画像化データを受け取り、
    前記画像化部による画像化結果に基づき、
    前記穿刺針の進入予定部位に位置する前記血管の第1の断面における第1の断面中心点と、前記穿刺針の進入予定部位に位置し前記第1の断面よりも前記血管の穿刺予定部位から遠い前記血管の第2の断面の断面中心点であって、前記第1の断面中心点から1cm以上離れている第2の断面中心点と、を決定し、
    前記画像化結果に基づき、
    前記第1の断面中心点と、前記第1の断面における、前記穿刺針を刺入予定の皮膚側の血管壁の内壁であって当該皮膚に最も近い点と、の中点を第2の位置と決定し、かつ、前記第2の断面中心点と、前記第2の断面における血管壁の内壁であって前記皮膚側から最も遠い点と、の中点を第1の位置と決定し、
    前記血管に穿刺される穿刺針の針内の圧力を計測する計測部からの計測データを受け取り、
    前記画像化結果及び前記計測結果に基づき、前記穿刺針を駆動する駆動部により保持された穿刺針を、前記血管の前記第2の位置に向けて前記皮膚及び前記血管に穿刺するように、前記駆動部を制御する制御データを出力し、
    前記画像化結果及び前記計測結果に基づき、前記皮膚の穿刺針刺入部位から前記血管内に進入した前記穿刺針の先端が前記第2の位置を通過したときに、前記穿刺針の角度を変更し、前記穿刺針の先端が前記第1の位置に導かれるように、前記駆動部を制御する制御データを出力する
    制御部
    を具備する穿刺制御装置。
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