JP7182165B2 - 被覆貫通クランプ用の被挟持具及びこれを用いた被覆貫通クランプ支持具 - Google Patents

被覆貫通クランプ用の被挟持具及びこれを用いた被覆貫通クランプ支持具 Download PDF

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Description

本発明は、間接活線工事等において被覆を剥離せずに貫通電極を貫通させて通電状態でクランプする被覆貫通クランプを仮預け状態で挟持させる、被覆貫通クランプ用の被挟持具、及び、これを用いて電柱の腕金に被覆貫通クランプを仮支持する被覆貫通クランプ支持具に関する。
架空電線の無停電工法による間接活線工事では、バイパス回路を形成するために被覆貫通クランプが利用されることが多い。被覆貫通クランプは、被覆に貫通電極を切り込ませながら電線を挟持可能であり、通電可能な状態で接続することができる。これにより、電線の被覆を剥ぐための作業が省かれて、作業時間が大幅に短縮される。
ところで、3本1組の架空電線に対してバイパス回路を3箇所形成する場合などでは、合計6個の被覆貫通クランプが必要になる。また、作業対象の工具数が多いことに加えて、被覆貫通クランプには通電のためのケーブルが接続されているので、取り扱いは煩雑であり、これらを間接工具を介して操作する作業者の負担は大きい。よって、作業時間の短縮及び作業負担の軽減のためには、被覆貫通クランプ及びケーブルからなるセットを、できるだけ作業対象の近傍に準備(又は配置)し、移動距離を短くすることが望ましい。
図12は、このような要望に対して考えられた従来のクランプホルダーである。このクランプホルダー110は、バケット120に取り付けられ、複数の針電極クランプ100をまとめて仮支持できる。テーパー部112aを設けた3つの中空体112が横支持材111に並べて配置されている。これに対して、針電極クランプ100側には、中空体112に挿入可能なガイド棒102と、テーパー部112aに嵌着可能なテーパースリーブ103とを有する係合構造が設けられている。このような構成により、ガイド棒102を中空体112に沿わせて落とし込むだけで針電極クランプ100をクランプホルダー110に並べて仮支持できる。このクランプホルダー110については、特許文献1に記載がある。
特開平10-174234号公報
しかしながら、上述のようなクランプホルダー110を利用するためには、作業目的であるバイパス回路の形成作業には直接必要のない係合構造が針電極クランプ100側に必要となる。具体的には、クランプホルダー110の中空体112に挿入するためのガイド棒102、仮支持状態を安定させるためのテーパースリーブ103、及びこれらを支持するための横支持材101が必要になる。
このため、針電極クランプ100の重量が増大するだけでなく、柱上で輻輳したケーブル類や装置類と干渉する恐れがある。
よって、ガイド棒102などのバイパス回路形成には直接不要な係合構造を設けることなく、元々備えているクランプ機構を利用するのが合理的である。しかし、針電極クランプ100で電線以外の部材を挟持すると、針電極104で挟持対象を損傷したり、逆に挟持対象によって針電極104側に損傷が生じる恐れがある。なお、針電極クランプ100につい
ては、被覆を貫通させる接触刃などを貫通電極とする被覆貫通クランプも同様である。
そこで、本発明は、被覆貫通クランプ側に仮支持のための特別な係合構造を設けることなく、貫通電極に損傷を生じさせない被覆貫通クランプ用の被挟持具、及び、これを用いた被覆貫通クランプ支持具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の被覆貫通クランプ用の被挟持具は、貫通電極を被覆に切り込ませて通電可能な状態で電線を挟持する被覆貫通クランプを仮預けのために挟持させる被挟持具であって、前記被覆貫通クランプで挟持可能な部分に、前記貫通電極を非接触な状態で収容可能な収容凹部が形成された収容体と、前記収容体の前記収容凹部の対極側の部分が回転半径最小となるように配置された回転軸とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の被覆貫通クランプ用の被挟持具は、上記構成に加えて、前記回転軸は、回転中心に対して重心と前記収容凹部とが同じ側になるように配置されていることを特徴とする。
また、本発明の被覆貫通クランプ支持具は、上記被挟持具を備え、電柱の腕金に対して前記被覆貫通クランプを仮預けの状態で支持する被覆貫通クランプ支持具であって、前記腕金の端部に接続されるヘッド部と、前記被挟持具が前記回転軸方向に並設され、前記ヘッド部に対して長手方向の一端を脱着可能に取り付けられる支持アームとを備えたことを特徴とする。
また、本発明の被覆貫通クランプ支持具は、上記構成に加えて、前記支持アームの前記一端は、回動可能に軸支される軸支部と、所定の回動角に固定する角度固定部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の被覆貫通クランプ支持具は、上記構成に加えて、2本の前記支持アームが、前記腕金の仮想延長線を中心に鏡面対称となる配置で前記ヘッド部へ脱着可能であることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、被覆貫通クランプ用の被挟持具は、貫通電極を非接触な状態で収容可能な収容凹部が形成された収容体を有しているので、ケーブルや機器が輻輳する環境であっても、貫通電極と周辺機器との間の干渉を防止することができる。また、収容体の回転半径が、収容凹部の対極側で最小となるように形成されているので、収容体を押圧すると、押圧位置とは対極側に収容凹部が移動する。このように押圧することにより収容凹部の位置合わせが容易になる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、被覆貫通クランプ用の被挟持具は、回転中心に対して収容凹部と重心とが同じ側になるように回転軸が配置されているので、自重により収容凹部が回転軸よりも下方になるように姿勢が保たれる。これにより被覆貫通クランプの仮預けの位置合わせが容易になる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、被覆貫通クランプ支持具は、被挟持具を複数並設する支持アームを備えているので、被覆貫通クランプをまとめて仮預け状態で整理することができる。また、支持アームが脱着可能であるヘッド部が、腕金の端部に接続できる構造を有しているので、作業対象である電線の近傍に被覆貫通クランプを仮預けすることによって移動距離を短縮できる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、支持アームの一端は、回動可能な軸支部と
、所定の回動角に固定する角度固定部とを備えているので、角度固定部だけを外して旋回させ、回動角を容易に変更することができる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、2本の支持アームが、腕金の仮想延長線を中心に鏡面対称に配置されるので、電柱を挟んだバイパス回路を形成する際に移動距離を小さくすることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る被挟持具の斜視図である。 図1の被挟持具を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図である。 図2(b)の被挟持具をA-A線で切断した断面図である。 図2(b)の被挟持具をB-B線で切断した断面図である。 図1の被挟持具の使用状態を示す斜視図である。 図1の被挟持具に対して被覆貫通クランプを仮預けする際の動作を説明するものであって、(a)は被覆貫通クランプが接触する前の状態、(b)は被挟持具の上方に被覆貫通クランプが係合した状態、(c)は被覆貫通クランプで被挟持具を挟持し、貫通電極が突出する前の状態、(d)は挟持状態において貫通電極が突出した状態、(e)は仮預け状態で被覆貫通クランプが吊り下がっている状態を示した図である。 図1の被挟持具を利用した被覆貫通クランプ支持具の支持アームを平行配置した状態の斜視図である。 図6の被覆貫通クランプ支持具のヘッド部の斜視図である。 図6の被覆貫通クランプ支持具の支持アームの接続端部の拡大図である。 図6の被覆貫通クランプ支持具の分解図である。 図6の被覆貫通クランプ支持具の支持アームを直線配置した状態の斜視図である。 従来のクランプホルダー及び針電極クランプを示した図である。
以下、本発明の実施の形態に係る被覆貫通クランプの被挟持具及びこれを用いた被覆貫通クランプ支持具について図を用いて説明する。このうち、被挟持具については、図1から図6を用いて説明し、被覆貫通クランプ支持具については、図7から図11を用いて説明する。
<被挟持具の構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る被挟持具の斜視図である。
被挟持具1は、架空電線(以下、単に電線と呼ぶ。)の被覆を貫通電極で貫通し、通電可能な状態で挟持する被覆貫通クランプを、仮預け状態で挟持させるために用いられる。この被挟持具1は、被覆貫通クランプで挟持可能な大きさで形成された収容体2を有している。そして、収容体2の長手方向と平行に、相対回転可能に回転軸4が貫通配置されている。この収容体2の両端にはそれぞれ側板6が設けられている。回転軸4は、これら2枚の側板6を貫通している。
側板6は、収容体2を回転中心から外れた位置に安定して配置するために設けられている。2枚の側板6の間隔は、被覆貫通クランプで挟持するのに十分な距離に設定されている。側板6と収容体2とによって形成される長手方向への形状の変化は、遠隔操作における視認性を高め、作業を容易にする。これら側板6には、相対回転時の回転抵抗を調節するためのブレーキ機構が備えられている。このブレーキ機構については後に説明する。また、被覆貫通クランプの詳しい構成については、後に図5を用いて説明する。
図2は、図1の被挟持具1を示しており、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図である。
本実施の形態に係る構成では、図2(a)に示すように、正面から見ると、回転軸4は収容体2の上方に露出している。すなわち、収容体2の重心から外れた位置に回転軸4が配置されているので、上記ブレーキ機構の作用が比較的小さく、且つ外力が加わらない状態では、収容体2は自重によって垂れ下がり、回転軸4よりも下方位置で安定する。
図2(b)に示す平面図では、回転軸4を中心とする鏡面対称の形状に構成されているのが分かる。収容体2は回転軸4に比べると、幅方向(回転軸4に直交する方向)に大きく広がっている。
図2(c)に示す底面図では、収容体2の下方側に、長手方向に沿って収容凹部2aが形成されているのが見て取れる。この収容凹部2aは、被覆貫通クランプの貫通電極が非接触で収容できる程度に、幅方向及び深さ方向へ十分広く形成されている。側板6の底面側の中央に丸い形状で表れているのは、埋設されたボールプランジャー6aである。これは上述したブレーキ機構である。このボールプランジャー6aの配置については、後に図4を用いてさらに詳しく説明する。
図3は、図2(b)の被挟持具1をA-A線で切断した断面図である。
収容体2及び回転軸4の断面には斜線を施して示している。本実施の形態に係る構成では、収容体2の断面形状は長手方向に略均等になるように形成されており、収容凹部2aから回転軸4に向かって徐々に幅が狭くなるように、山型に形成されている。図2(c)を用いて説明したように、収容体2の下方は、収容凹部2aを形成するように大きく刳り抜かれている。本実施の形態に係る構成では、被挟持具1の重心Gは、回転中心から見て収容凹部2a側に偏っている。上述したように、ブレーキ機構が解除された状態で収容凹部2aが鉛直下方に配置されることが、重心Gの位置からも理解できる。
また、回転中心から見ると、収容凹部2aと対極側の部分の回転半径が最小となるように構成されている。本実施の形態に係る構成では、収容凹部2aの対極側で回転軸4が露出するように構成されている。このように構成されているので、収容体2を押圧するような外力が作用すると、回転半径の大きい収容凹部2a側が押し遣られて、押圧側と対極側に配置される。すなわち、何れの方向から作業者がアプローチする場合であっても、収容体2を押圧することにより、強制的に押圧力の作用する向きへ収容凹部2aを揃えることが可能となる。
図4は、図2(b)の被挟持具1をB-B線で切断した断面図である。
収容凹部2aは、収容体2の長手方向の全域に亘って形成されているのが分かる。また、収容体2の両端に設けられた側板6の下方に、ボールプランジャー6aが先端を回転軸4に接するようにして埋設されているのが見て取れる。これは、図2(a)、図2(c)の説明で触れたブレーキ機構である。このボールプランジャー6aが回転軸4を押圧する力を加減することによって、回転軸4に対する収容体2の回転抵抗を調節することができる。図2(a)を用いた説明では、ブレーキ機構の作用が比較的小さいとき、収容体2は自重によって収容凹部2aを下方に向けるようにして安定することを示したが、回転可能であっても自重では垂下しない程度に回転抵抗を調節することも可能である。このように回転抵抗を適度に効かせると、風などの影響を受けずに被挟持具1が安定するので、作業が容易になる。また、被覆貫通クランプを仮預けした際の揺れを低減することも可能であ
る。
図5は、図1の被挟持具1の使用状態を示す斜視図である。
ここでは説明の便宜のため、被挟持具1の一部を破断させて図示している。破断させた部分は点線で表し、破断面には断面形状が分かりやすいように斜線を施して示している。
被覆貫通クランプ50の昇降部54と共に上昇した貫通電極54bの先端が収容体2の収容凹部2a内に収容されている様子が見て取れる。貫通電極54bの先端は、電線の被覆に切り込めるように刃状に形成されている。収容体2は、被覆貫通クランプ50の上方の係合部52と下方の昇降部54とにより挟持固定されている。このように被覆貫通クランプ50により固定された収容体2の収容凹部2a内に、非接触の状態で貫通電極54bが収容されるので、刃先を損傷することがない。
<被挟持具の動作説明>
図6は、図1の被挟持具1に対して被覆貫通クランプ50を仮預けする際の動作を説明するものであって、(a)は被覆貫通クランプ50が被挟持具1に接触する前の状態、(b)は被挟持具1の上方に被覆貫通クランプ50が係合した状態、(c)は被覆貫通クランプ50で被挟持具1を挟持し、貫通電極54bが突出する前の状態、(d)は挟持状態において貫通電極54bが突出した状態、(e)は仮預け状態で被覆貫通クランプ50が吊り下がっている状態を示した図である。
図6(a)に示したように、作業者との位置関係によっては、被覆貫通クランプ50を傾斜姿勢で被挟持具1に接近させることもある。被覆貫通クランプ50の上側の係合部52は、挟持する電線を安定させるために凹状に形成されていることが多い。この凹状部分の形状は、図6(a)に示したような山型以外にもアーチ型などの形状もある。本実施の形態に係る収容体2(図3参照)は、この被覆貫通クランプ50の凹状部分に合わせて山型に形成されている。
図6(b)に示すように被覆貫通クランプ50の凹状部分を被挟持具1の回転軸4側に押し当てるように配置すると、傾いた被覆貫通クランプ50の山型の凹状部分に適合するように、被挟持具1は傾斜する。これにより、回転軸4と対極の位置に形成されている収容凹部2aは、被覆貫通クランプ50の貫通電極54b側に対向する。すなわち、収容体2のうち、回転半径の大きい部分が係合部52の内側によって押し退けられて、最小半径の回転軸4側を残し、係合部52による押圧方向である貫通電極54b側に収容凹部2aが対向姿勢となる。このように、どのような角度からアプローチしても被覆貫通クランプ50の凹状部分の内側を回転軸4側に押し当てることによって、貫通電極54b側に収容凹部2aを正確に配置することが可能となる。なお、図6(b)の状態では、被覆貫通クランプ50の貫通電極54bは、ガイド板54aの内側に収容されている状態である。よって、操作中に被挟持具1に昇降部54が干渉することがあっても貫通電極54bは保護される。
図6(c)では、被覆貫通クランプ50の昇降部54が上昇し、収容体2(図5参照)を凹状部分との間に挟持している状態が示されている。しかし、貫通電極54bはガイド板54aの内側にあり、まだ露出していない状態である。
図6(d)は、被挟持具1が被覆貫通クランプ50に挟持され、十分に安定した状態でさらに昇降部54が上昇し、貫通電極54bが収容凹部2a内に収容された状態が示されている。
図6(e)は、被覆貫通クランプ50が作業者の手を離れた状態を示している。被覆貫通クランプ50は、自身に繋がるケーブル(図示せず)や自重によって被挟持具1とともに回転し、垂下状態で安定する。このとき、図4で説明したボールプランジャー6aによるブレーキ機構が適度に作用するように設定してあれば、揺れを減衰させて早期に安定させることが可能である。
<被覆貫通クランプ支持具>
図7は、図1の被挟持具1を利用した被覆貫通クランプ支持具10の斜視図である。
被覆貫通クランプ支持具10には、2本の支持アーム20が備えられている。図7に示した構成では、2本の支持アーム20は平行に配置されている。それぞれの支持アーム20には、側面20aに3つの被挟持具1が3つずつ並設されている。これら3つの被挟持具1は、回転軸4を共用している。このように、平行配置では、被挟持具1は外側に向けて鏡面対称に配置される。支持アーム20の一端はヘッド部12に固定されている。
ヘッド部12は、腕金に固定するための腕金連結部18を有している。ここでは説明の便宜のため、腕金は図示せず、接続される腕金の延びる方向を二点鎖線で表している。
図7の構成では、腕金と対極の方向に延びるように2本の支持アーム20が取り付けられている。腕金は電線の延びる方向に対して直交する方向に設けられるので、支持アーム20は電線に対して直交方向に配置される。これにより、電線に沿って延びる道路上から作業を行う場合、道路を横切る方向へ張り出した支持アーム20に並んだ3箇所の被挟持具1に対して、並べて被覆貫通クランプ50(図5参照)を仮預けすることができる。これにより、作業対象である電線側に対して直交方向の脇に仮支持できるので、移動距離は短く、且つ作業の妨げにならない位置に配置でき、作業効率が向上する。
さらに、支持アーム20を鏡面対称に配置しているので、バイパス回路のもう一方の接続対象である電線側でも鏡面対称の同じ環境で作業を行うことが可能である。
また、2本の支持アーム20は、対向する被挟持具1同士を対にして使い分けると、バイパス回路を形成する被覆貫通クランプ50のペアを直感的に把握し易くなるので、繋ぎ間違いなどのミスを防止することができる。
図8は、図6の被覆貫通クランプ支持具10のヘッド部12の斜視図である。
ヘッド部12は、水平に広がる上板14及び下板16を上下に平行に配置し、これらの間に腕金連結部18を設けている。4本の固定ピンが、これら上板14から下板16へ向けて貫通するように配置されている。このうち2本は図7にも示した平行配置用の固定ピン28であり、残りの2本は直線配置用の固定ピン30である。また、下板16から腕金連結部18へ向けて貫通するように回動ピン26が配置されている。さらに、腕金連結部18を上方から貫通するように腕金固定ピン24が配置されている。固定ピン30は、回動ピン26を中心として固定ピン28から90度回転した角度で配置されている。
図9は、図6の被覆貫通クランプ支持具10の支持アーム20の接続端部22の拡大図である。
支持アーム20の接続端部22には、回動ピン26(図8参照)が貫通する回動ピン貫通孔22aと、固定ピン28又は固定ピン30が貫通する固定ピン貫通孔22bとが形成されている。本実施の形態に係る構成では、固定ピン貫通孔22bよりも回動ピン貫通孔22aの方がより端側に形成されている。
図10は、図6の被覆貫通クランプ支持具10の分解図である。固定対象である腕金70については、配置方向だけを示すために先端部分だけを表している。
支持アーム20の接続端部22のうち、回動ピン26によって回動ピン貫通孔22aがヘッド部12の下板16と腕金連結部18とともに下方から貫通固定される。また、固定ピン28によって固定ピン貫通孔22bが上板14と下板16とともに上方から貫通固定される。腕金70は、腕金固定ピン24によって上方から腕金連結部18に貫通固定される。
なお、本実施の形態に係る構成では、支持アーム20が平行に配置されるように固定ピン貫通孔22bの位置が決められているが、上板14及び下板16に更に別の角度で貫通孔を設けると、平行配置以外の構成も可能である。この場合、回動ピン26を挿入したまま、固定ピン28だけを抜き取ると、回動ピン26を中心に支持アーム20を旋回させることができるので、所定の位置で固定ピンを差し込むことによって位置変更が可能である。
図11は、図6の被覆貫通クランプ支持具10の支持アーム20を直線配置した状態の斜視図である。
回動ピン26と直線配置用の固定ピン30によって支持アーム20を固定すると、図11のような直線状の構成になる。図7の場合と同様に、説明の便宜のため、腕金については図示することなく、接続される腕金の延びる方向だけを二点鎖線で表している。
なお、この場合、図7の構成における2本の支持アーム20の配置は入れ替わっている。このように構成することによって、腕金と直交する方向、すなわち、電線(又は電線に沿った道路)と平行に支持アーム20を直線状に延ばすことができる。したがって、図7の構成よりもさらに被覆貫通クランプ50の仮支持位置が電線に近くなる。これにより、移動距離が短縮され、作業効率が更に向上する。
また、図7の構成と同様に、腕金を中心として鏡面対称に配置されるので、重量バランスに優れ、安全に作業を行うことが可能である。電線に沿って延びる道路がある場合は、被挟持具1が道路側に並ぶので、バケットを僅かにスライドさせるだけですべての仮支持された被覆貫通クランプ50と容易にアクセスできる。
<変形例>
なお、これまで述べてきた構成は、本発明の実施例の一部であり、以下のような変形も本発明に含まれる。
上記の実施の形態では、収容体2の断面形状が山型である構成を例として示したが、回転軸4から収容凹部2aにかけて徐々に幅が広がる形状であれば、弧状であっても構わない。また、段形状が形成されていても構わない。
また、上記の実施の形態では、回転軸4は収容体2を貫通せずに、収容体2の上方に形成された凹溝に一部を嵌め込むように配置されている構成を例として示した。しかし、これに限らず、収容体2の重心を介して収容凹部2aと対極の位置に回転軸4が配置されていれば、例えば収容体2を貫通して配置されていても構わない。すなわち、回転半径が、収容凹部2aと対極側に位置するように構成されていれば良い。
また、上記の実施の形態では、被挟持具1の回転軸4が貫通配置されている構成を示し
た。このように何れかの部分を1本の回転軸4で貫通するように構成すると部品点数が少なく、且つ、簡易な構成で強度的にも有利となる。しかし、回転中心と収容凹部2aとの位置関係が同じであれば、枢支構造であっても構わない。
また、上記の実施の形態では、収容凹部2aの断面形状は矩形に形成されている構成を例として示した。しかし、貫通電極54bと干渉することなく離間して収容できる形状であれば、収容凹部2aの断面形状はアーチ型や三角型であっても構わない。
また、上記の実施の形態では、腕金連結部18について、一方向からのみ腕金70を収容できる構成を例として示した(図8参照)。しかし、例えば、腕金70を貫通配置できるように腕金連結部18を構成し、図7に示した二点鎖線上の対極側(逆側)からも腕金70を収容できるようにしても構わない。すなわち、このように構成すると、図7の状態から固定ピン28だけを抜いて回動ピン26を中心に支持アーム20を回動させ、腕金70の収容方向を逆にするだけで、図11と同等の形態に変形させることが可能となる。
本発明の被覆貫通クランプ用の被挟持具及びこれを用いた被覆貫通クランプ支持具は、複数の被覆貫通クランプを、貫通電極に損傷を生じることなく腕金の近傍で整理して仮支持できるので、バイパス回路の形成や地絡線の接続作業において有用である。
1 被挟持具
2 収容体
2a 収容凹部
4 回転軸
6 側板
6a ボールプランジャー(ブレーキ機構)
10 被覆貫通クランプ支持具
12 ヘッド部
14 上板
16 下板
18 腕金連結部
20 支持アーム
20a 側面
22 接続端部
22a 回動ピン貫通孔(軸支部)
22b 固定ピン貫通孔(角度固定部)
24 腕金固定ピン
26 回動ピン
28 (平行配置用の)固定ピン
30 (直線配置用の)固定ピン
50 被覆貫通クランプ
52 係合部
54 昇降部
54a ガイド板
54b 貫通電極
70 腕金
100 針電極クランプ
101 横支持材
102 ガイド棒
103 テーパースリーブ
104 針電極
110 クランプホルダー
111 横支持材
112 中空体
112a テーパー部
120 バケット
G 重心

Claims (5)

  1. 貫通電極を被覆に切り込ませて通電可能な状態で電線を挟持する被覆貫通クランプを仮預けのために挟持させる被挟持具であって、
    前記被覆貫通クランプで挟持可能な部分に、前記貫通電極を非接触な状態で収容可能な収容凹部が形成された収容体と、
    前記収容体の前記収容凹部の対極側の部分が回転半径最小となるように配置された回転軸と
    を備えたことを特徴とする被覆貫通クランプ用の被挟持具。
  2. 前記回転軸は、回転中心に対して重心と前記収容凹部とが同じ側になるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の被覆貫通クランプ用の被挟持具。
  3. 請求項1又は2に記載の被挟持具を備え、電柱の腕金に対して前記被覆貫通クランプを仮預けの状態で支持する被覆貫通クランプ支持具であって、
    前記腕金の端部に接続されるヘッド部と、
    前記被挟持具が前記回転軸方向に並設され、前記ヘッド部に対して長手方向の一端を脱着可能に取り付けられる支持アームと
    を備えたことを特徴とする被覆貫通クランプ支持具。
  4. 前記支持アームの前記一端は、
    回動可能に軸支される軸支部と、
    所定の回動角に固定する角度固定部と
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の被覆貫通クランプ支持具。
  5. 2本の前記支持アームが、前記腕金の仮想延長線を中心に鏡面対称となる配置で前記ヘッド部へ脱着可能であることを特徴とする請求項4に記載の被覆貫通クランプ支持具。
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