JP7181127B2 - ヒートポンプシステム - Google Patents

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Description

本発明は、電力を用いて駆動される電気式ヒートポンプを備えたヒートポンプシステムに関する。
住宅等において、水を加熱して温水を生成する電気式ヒートポンプを備えたヒートポンプシステムが知られている(特許文献1参照)。
特開2007-132559号公報
電気式ヒートポンプは、大気の熱を使って冷熱・温熱を作ることから、電気使用量に対して3倍以上の冷温熱(COP(Coefficient Of Performance)やAPF(Annual Performance Factor)など)を、得ることができ、空調や給湯に利用される。
また、住宅等において、1次エネルギー消費量を減少させるために、電気機器に系統電力を使用せず、分散型発電機で発電した電力を用いることがある。
ここで、分散型発電機と電気式ヒートポンプとを組み合わせ、分散型発電機で発電した電力で、電気式ヒートポンプを駆動することが考えられる。
しかしながら、多量の電力を使用する場合、分散型発電機で発電した電力のみでは電力量が不足する場合があり、例えば、電気式ヒートポンプで生成した熱で水を加熱する場合には、熱量が不足し、必要な温度の温水を得られない場合がある。
また、分散型発電機では、発電された電力が余剰となる場合があり、余剰電力の使い道がなく、分散型発電機で発電した電力が無駄になる場合がある。
このように、分散型発電機と電気式ヒートポンプとを組み合わせた場合、1次エネルギー消費量を減少させることは可能であるが、上記のような問題があり、電力を有効利用するには改善の余地があった。
本発明は、上記事実を考慮して、電力を有効利用することが可能なヒートポンプシステムを提供することを目的とする。
第1の態様に係るヒートポンプシステムは、電力を生成する分散型発電機と、前記分散型発電機で発電された前記電力、及び電力系統から供給される系統電力で駆動可能とされる電気式ヒートポンプと、前記分散型発電機、前記電力系統、及び前記電気式ヒートポンプに接続され、前記分散型発電機、前記電力系統、及び前記電気式ヒートポンプとの間で前記電力、及び前記系統電力の入出力を制御する電力入出力制御装置と、を備えている。
第1の態様に係るヒートポンプシステムにおいて、分散型発電機は、発電により電力を生成することができる。
電気式ヒートポンプは、分散型発電機で発電された電力、及び電力系統から供給される系統電力で駆動可能とされる。
電気式ヒートポンプを駆動するにあたって、系統電力を使用せず、分散型発電機で発電された電力を用いることで、大幅に1次エネルギー使用量を削減可能となる。
ここで、電力入出力制御装置は、分散型発電機、電力系統、及び電気式ヒートポンプとの間で、分散型発電機で発電された電力、及び電力系統から供給される系統電力の入出力を制御することができるので、例えば、分散型発電機で発電された電力を、電気式ヒートポンプのみならず、電力系統へ出力(逆潮)することができ、また、系統電力を電気式ヒートポンプへ入力(系統電力の購買)することができ、分散型発電機で発電された電力、及び電力系統から供給される系統電力を融通させることができる。したがって、分散型発電機で発電された電力、及び電力系統から供給される系統電力を有効利用することができる。
第2の態様は、第1の態様に係るヒートポンプシステムにおいて、前記電力入出力制御装置は、前記分散型発電機で発電された電力のうちの余剰電力分を、前記電力系統に逆潮する。
第2態様に係るヒートポンプシステムでは、分散型発電機の発電量が、電気式ヒートポンプの消費電力よりも多くなった場合、余剰分を電力系統へ逆潮させることができる。これにより、分散型発電機で発電された余剰の電力を有効利用することができる。
第3の態様は、第1の態様または第2の態様に係るヒートポンプシステムにおいて、前記電力入出力制御装置は、前記分散型発電機で発電された電力のうちの余剰電力分を、前記電気式ヒートポンプを備えた需要家の前記電気式ヒートポンプ以外の電力使用機器に供給する。
第3の態様に係るヒートポンプシステムでは、電力入出力制御装置が、分散型発電機で発電された電力のうちの余剰電力分を、電気式ヒートポンプを備えた需要家の電気式ヒートポンプ以外の電力使用機器に供給することができる。これにより、需要家は、ポンプ以外の電力使用機器を駆動する際に系統電力を使用しなくて済む。
第4の態様は、第1の態様から第3の態様の何れか1つのヒートポンプシステムにおいて、前記電力入出力制御装置は、前記電気式ヒートポンプの消費電力量が前記分散型発電機の電力で不足する場合に、前記系統電力を前記電気式ヒートポンプに供給する。
第4の態様に係るヒートポンプシステムでは、電力入出力制御装置は、電気式ヒートポンプの消費電力量が分散型発電機の電力で不足する場合に、不足分を補うように系統電力を電気式ヒートポンプに供給することができるので、電気式ヒートポンプで生成される温熱、または冷熱が、需要家に対して不足する事態を回避することができる。言い換えれば、需要家が必要とされる温熱、または冷熱を電気式ヒートポンプで確実に生成することができる。
第5の態様は、第1の態様~第4の態様の何れか1つのヒートポンプシステムにおいて、前記分散型発電機は、直流電力を発電する。
第5の態様に係るヒートポンプシステムでは、分散型発電機が直流電力を発電するので、発電した直流電力を、直流電力で駆動される電気機器で使用することができる。
第6の態様は、第2の態様、及び第3の態様を前提とする第5の態様に係るヒートポンプシステムにおいて、前記電力入出力制御装置は、前記直流電力の余剰分をインバーターで交流に変換し、前記電力系統、及び前記需要家の少なくとも一方に供給する。
第6の態様に係るヒートポンプシステムでは、電力入出力制御装置が、直流電力の余剰分をインバーターで交流に変換し、電力系統、及び需要家の少なくとも一方に供給するので、インバーターで変換した交流電力を交流の系統電力を送電する電力系統に逆潮することができ、また、需要家における交流電力を使用する電気使用機器に供給することができる。
第7の態様は、第5の態様または第6の態様に係るヒートポンプシステムにおいて、前記電気式ヒートポンプは、直流電力で駆動される。
第7の態様に係るヒートポンプシステムでは、電気式ヒートポンプが直流電力で駆動されるので、該電気式ヒートポンプを分散型発電機で発電した直流電力で直接的に駆動することができる。
第8の態様は、第1の態様~第7の態様の何れか1つのヒートポンプシステムにおいて、前記分散型発電機は、燃料ガスで発電を行う燃料電池を含んで構成され、前記電力入出力制御装置は、電力のデマンドレスポンス要請に応じて、前記燃料ガス及び前記系統電力の使用量を調整する。
第8の態様に係るヒートポンプシステムでは、分散型発電機が、燃料ガスで発電を行う燃料電池を含んで構成されており、燃料電池で直流の電力を発電することができる。
電力入出力制御装置は、電力のデマンドレスポンス要請に応じて、燃料電池で使用される燃料ガスの使用量及び系統電力の使用量を調整することができる。例えば、電力の需要量に応じて、燃料電池で発電した電力を優先して使用するように燃料ガスの使用量を調整し、燃料電池で発電する電力が需要に対して不足する場合に系統電力の使用量を調整し、不足分を系統電力から得ることができる。
第9の態様は、第1の態様~第8の態様の何れ1つのヒートポンプシステムにおいて、前記分散型発電機は、複数の燃料電池スタックからなる多段式の燃料電池であり、前記電気式ヒートポンプは、少なくとも1つ以上の前記燃料電池スタックから出力される電力にて駆動される、
第9の態様に係るヒートポンプシステムでは、分散型発電機が複数の燃料電池スタックからなる多段式の燃料電池であり、各々の燃料電池スタックで発電を行うことができる。
電気式ヒートポンプは、少なくとも1つ以上の燃料電池スタックから出力される電力にて駆動することができる。即ち、電気式ヒートポンプは、1つの燃料電池スタックから出力される電力にて駆動することができ、複数の燃料電池スタックから出力される電力にて駆動することもでき、必要に応じて電気式ヒートポンプの駆動に使用する燃料電池スタックの数を選択することができる。
多段式の燃料電池は、一段式の燃料電池に比較して効率的に電力を発電することができるので、一段式の燃料電池に比較して1次エネルギー消費量を減少させることができる。
第10の態様は、第1の態様~第8の態様の何れか1つのヒートポンプシステムにおいて、前記分散型発電機は、水素を含み燃料極へ供給される燃料ガスと、空気極へ供給される酸化剤ガスと、により発電し、前記燃料極から燃料極オフガスを排出する燃料電池セルスタックを備えた燃料電池であり、前記燃料極から排出された前記燃料極オフガスの少なくとも一部を再生する燃料再生部と、前記燃料再生部から排出された再生燃料ガスを前記燃料電池セルスタックに供給する供給部と、を有している。
第10の態様に係るヒートポンプシステムでは、燃料電池において、燃料電池スタックが、燃料ガスと酸化剤ガスとにより発電を行い、燃料極から燃料極オフガスを排出する。
なお、燃料極から排出された燃料極オフガスの一部、または全量は燃料再生部で再生され、燃料再生部から排出された再生燃料ガスは、供給部により燃料電池スタックに供給され、発電に用いられる。
第11の態様は、第3の態様を前提とする第4の態様~第10の態様の何れか1つのヒートポンプシステムにおいて、前記電力入出力制御装置は、前記電力系統から供給される交流の前記系統電力を、交流対応の前記電力使用機器に供給する。
第11の態様に係るヒートポンプシステムでは、電力入出力制御装置が、電力系統から供給される交流の系統電力を交流対応の電力使用機器に供給することで、交流対応の電力使用機器が電力系統から供給される交流の系統電力で駆動される。なお、電力系統と電力使用機器との間において、直流と交流の変換がないため、変換による電力ロスが生じない。
第12の態様は、第1の態様~第11の態様の何れか1つのヒートポンプシステムにおいて、電力入出力制御装置は、前記分散型発電機で発電される電力のCO原単位と系統電力のCO原単位とを比較する比較装置と、前記比較に基づいて、前記電力、及び前記系統電力のうちのCO原単位が低い方を前記電気式ヒートポンプに供給する供給切替装置と、を有する。
第12の態様の態様に係るヒートポンプシステムでは、比較装置が分散型発電機で発電される電力のCO原単位(CO排出係数とも呼ぶ)と系統電力のCO原単位とを比較する。
供給切替装置は、分散型発電機のCO原単位と系統電力のCO原単位とを比較し、電力、及び系統電力のうちのCO原単位が低い方を電気式ヒートポンプに供給することができ、これにより、環境に対するCOの排出量を削減することができる。
以上説明したように、本発明のヒートポンプシステムによれば、電力を有効利用できる、という優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るヒートポンプシステムの電力系の構成を示すブロック図である。 電力入出力制御装置の構成を示すブロック図である。 ヒートポンプシステムの給湯系の構成を示すブロック図である。 電気式ヒートポンプの構成を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るヒートポンプシステムの要部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るヒートポンプシステムの要部の構成を示すブロック図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態に係るヒートポンプシステム10Aを図1乃至図4にしたがって説明する。本実施形態のヒートポンプシステム10Aは、一例として電力需要家(事業所、住宅等)39に適用されるものであり、上水を加熱して温水を生成するヒートポンプシステム、言い換えれば、給湯装置である。
図1に示すように、本実施形態のヒートポンプシステム10Aは、電力需要家39に設けられており、直流電力(DCE)を発電する分散型発電機としての燃料電池12と、燃料電池12で発電された直流電力で駆動される電気式ヒートポンプ14と、電力入出力制御装置16とを備えている。
燃料電池12は、燃料ガスがガス配管P1、調整弁17や燃料ガスブロワなどを介して図示しない燃料極に供給され、酸化剤ガス(空気等)が酸化ガス配管P2、ブロア20を介して図示しない空気極に供給されて燃料ガスと酸化ガスとが反応して発電を行い、燃料極から燃料極オフガスが排出され、空気極から空気極オフガスが排出される。燃料電池12は、一般的に知られている構成のものであり、内部構造の詳細な説明は省略する。なお、調整弁17、及びブロア20は、後述する制御部25によって制御される。
燃料電池12で発電された直流電力は、配線K1を介して電力入出力制御装置16に送電される。
電力入出力制御装置16は、配線K2を介して電力系統42と接続されると共に、配線K3を介して電気式ヒートポンプ14に接続されている。また、電力入出力制御装置16は、配線K4を介して、電気式ヒートポンプ14以外の電力需要家39の電力使用機器40に接続されている。
(電力入出力制御装置)
図2に示すように、電力入出力制御装置16は、制御部25、直流電力分配装置26、直流交流変換装置28、交流電力分配装置30、交流直流変換装置32、直流混合装置34、パワーコンディショナー36、入出力装置38等を含んで構成されている。
直流電力分配装置26は、燃料電池12で発電された直流電力を、直流交流変換装置28と、直流混合装置34とに分配する装置であり、直流交流変換装置28に送電する直流電力と、直流混合装置34に送電する直流電力との比率を、後述するデマンドレスポンス信号に基づいて変更することができる。
直流交流変換装置28は、燃料電池12で発電された直流電力(DCE)を交流電力(ACE)に変換する装置である。
交流電力分配装置30は、直流交流変換装置28から出力された交流電力を、入出力装置38と電力需要家(事業所、住宅等)39に備えられた交流電力を使用する電力使用機器40とに分配する装置であり、入出力装置38に送電する交流電力と電力使用機器40に送電する交流電力との比率を、後述するデマンドレスポンス信号DS1に基づいて変更することができる。
入出力装置38は、後述するデマンドレスポンス信号DS1に基づいて、燃料電池12で発電された電力(直流電力を交流電力に変換したもの)をシステム外の電力系統42へ逆潮(出力)する第1の状態と、電力系統42からの交流の系統電力を入力(購買)して交流直流変換装置32へ送電する第2の状態とに切り替える装置である。
交流直流変換装置32は、入出力装置38からの交流電力を直流電力に変換して直流混合装置34に送電する装置である。
直流混合装置34は、直流電力分配装置26からの直流電力と交流直流変換装置32からの直流電力とを混合し、パワーコンディショナー36へ送電する装置である。
パワーコンディショナー36は、直流電力分配装置26からの直流電力と交流直流変換装置32からの直流電力とを混合した直流電力の電圧を調整し、電気式ヒートポンプ14へ送電する装置である。なお、パワーコンディショナー36からは、電気式ヒートポンプ14に限らず、配線K5を介して直流電力を使用する電力使用機器41へ直流電力を送電することもできる。
制御部25は、電力系統42からのデマンドレスポンス信号DS1、電力需要家39からのデマンド信号DS2等を受信し、これらのデマンドレスポンス信号DS1、デマンド信号DS2、及びその他の各種信号(図示省略)に基づいて、直流電力分配装置26、直流混合装置34、入出力装置38等を制御する信号Sを送信することができる。なお、制御部25は、本発明の比較装置を含んで構成されている。
デマンドレスポンス信号DS1、デマンド信号DS2、及びその他の各種信号は、信号線、無線等で送受信することができ、信号を送受信する回線としては、専用回線、インターネット回線等を用いることができる。
(温水供給系)
図3に示すように、燃料電池12の燃焼部(図示省略)には、排ガス(本実施形態では燃焼排ガス(EXG))を排出するための配管P3が接続されている。この配管P3の中間部には排ガス熱交換器18が設けられており、排ガス熱交換器18には、上水が流れる配管P4が接続されている。排ガス熱交換器18は、燃料電池12から排出された高温の排ガスと上水との間で熱交換を行い、上水を加熱することができる。
なお、上水の流れる配管P4の上流側には、上水を供給する上水道設備(図示省略)が設けられ、配管P4の下流側には水利用機器(図示省略)が設けられている。
図4に示すように、本実施形態の電気式ヒートポンプ14は、直流電力で駆動される圧縮機14A、熱を放出する凝縮器14B、膨張弁14C、熱を吸収する蒸発器14D、圧縮機14Aと凝縮器14Bと膨張弁14Cと蒸発器14Dとを連結して冷媒を循環させる循環経路14E等を備えた一般的な構造のものである。なお、図4中の矢印は、冷媒の流れる方向を示している。また、電気式ヒートポンプ14の動作は、一般的なヒートポンプの動作と同じであるため、動作についての説明は省略する。
図3に示すように、凝縮器14B、排ガス熱交換器18の下流側の配管P4に接続されており、電気式ヒートポンプ14の冷媒と外部から供給された上水との間で熱交換を行って上水を加熱可能となっている。
したがって、本実施形態のヒートポンプシステム10Aでは、外部から供給された上水を、燃料電池12の排ガスの熱と電気式ヒートポンプ14で生成した熱とで加熱することができる。
(作用、効果)
本実施形態のヒートポンプシステム10Aにおいて、電気式ヒートポンプ14は、燃料電池12で発電された直流電力を用いて駆動されるが、必要に応じてシステム外の電力系統からの交流の系統電力を直流電力に変換して駆動することもできる。
例えば、電気式ヒートポンプ14の駆動に必用とされ電力量に対して、燃料電池12の発電量が相対的に少ない場合等において、不足分の電力を電力系統から受け取ることができる。これにより、電気式ヒートポンプ14で、所望の温度の温水を得るに必用な温熱を生成することができる。
次に、燃料電池12で発電された直流電力を用いて電気式ヒートポンプ14を駆動し、温水を生成する場合を説明する。
燃料電池12で発電された直流電力を、電気式ヒートポンプ14に供給して電気式ヒートポンプ14を駆動する。これにより、電気式ヒートポンプ14の凝縮器14Bから熱を発生することができる。
本実施形態のヒートポンプシステム10Aでは、上水を、排ガス熱交換器18、及び凝縮器14Bを順に流し、上水を排ガス熱交換器18と凝縮器14Bとで加熱するので、排ガス熱交換器18、及び凝縮器14Bの何れか一方で加熱する場合に比較して高温の温水を効率的に生成することができる。
本実施形態のヒートポンプシステム10Aは、電気式ヒートポンプ14を外部の発電所等で発電された系統電力により駆動するのではなく、分散型発電機である燃料電池12で発電された電力により駆動するので、温水生成時においては、系統電力により駆動される電気式ヒートポンプで水を加熱する場合に比較して、1次エネルギー使用量を削減することができる。
さらに、本実施形態のヒートポンプシステム10Aは、温水を生成するにあたって、電気式ヒートポンプ14で生成された熱の他に、排ガスの熱を用いるので、電気式ヒートポンプ14で生成された熱のみで温水を生成する場合に比較して、効率的に温水を生成することができる。また、電気式ヒートポンプ14は、燃料電池12で発電された直流電力で駆動するので、交流を直流に変換する等の変換ロスを抑制でき、効率的に電気式ヒートポンプ14を駆動することができる。これにより、本実施形態のヒートポンプシステム10Aは、大幅に1次エネルギー使用量を削減することができる。
また、ヒートポンプシステム10Aにおいて、電気式ヒートポンプ14の他に、燃料電池12の駆動に必用とされる補機等も直流駆動タイプにして、発電した直流電力で直流駆動タイプの補機等を駆動することで交流を直流に変換する等の変換ロスを抑制でき、ヒートポンプシステム10Aを効率的に駆動することができる。
なお、ヒートポンプシステム10Aは、系統電力を使用せずに駆動可能、即ち、燃料電池12で発電した電力を用いて、燃料電池12の駆動に必用とされる補機(例えば、調整弁17、ブロア20等)を駆動することができ、自立運転することができるので、電力系統の停電時においても、電気式ヒートポンプ14を駆動して温水を生成することができる。
生成した温水は、水利用機器、例えば、配管P4の端部に設けた蛇口から排出して種々の用途に用いることができ、さらに、風呂、シャワー、キッチンシンク、洗濯機、食器洗い機、床暖房等の水利用機器等で使用することができる。また、配管P4に貯湯タンクを接続し、生成した温水を貯湯タンクに貯留することもできる。
なお、調整弁17、及びブロア20を制御し、燃料電池12の燃料極に供給する燃料ガスの量、空気極に供給する酸化剤ガス(空気等)の量を調整することで、燃料電池12の発電量を調整することができる。調整弁17、及びブロア20は、制御部25によって制御される。
次に、一例として、電気式ヒートポンプ14の駆動時において、燃料電池12の発電量が少なく、電気式ヒートポンプ14が必要とする直流電力が不足し、上水を必用な温度に加熱できない場合が考えられる。このような場合等において、電力需要家39から、電力供給を要請するデマンド信号DS2が電力入出力制御装置16の制御部25に入力すると、制御部25は、システム外の系統電力が供給されるように入出力装置38を制御する。
電力系統42から供給された交流の系統電力は、交流直流変換装置32で直流電力に変換され、直流混合装置34、パワーコンディショナー36を介して電気式ヒートポンプ14の圧縮機14Aに供給することができる。なお、入出力装置38は、電気式ヒートポンプ14の不足分の電力量が供給されるように制御部25で制御される。これにより、給湯需要に応じた温水を生成することができる。
なお、電力需要家39における電気式ヒートポンプ14以外の電力使用機器40において、電力供給を要請するデマンド信号DS2を電力入出力制御装置16に送信し、電力使用機器40で不足する電力量を系統電力で補うこともできる。これにより、適正な電力量で電力使用機器40を使用することができる。
交流対応の電力使用機器40で不足する電力量を系統電力で補う場合には、図2に示すように、電力系統42からの交流電力を入出力装置38、配線K6を介して電力使用機器40へ供給する。この場合、直流と交流の変換が不要になるため、変換による電力ロスを生じさせず電力需要家39に電力を供給することができ、1次エネルギー消費量を抑制することができる。
次に、燃料電池12で余剰の直流電力が発電された場合について説明する。
電力需要家39から、燃料電池12で発電された電力が余っていることを示すデマンド信号DS2が電力入出力制御装置16の制御部25に入力すると、制御部25は、余剰の直流電力から変換された交流電力をシステム外の電力系統42へ逆潮するように入出力装置38を制御する。
燃料電池12から出力された直流電力は、直流電力分配装置26を介して直流交流変換装置28へ送電され、直流交流変換装置28で交流電力に変換された後、交流電力分配装置30、及び入出力装置38を介して余剰の直流電力から変換された交流電力をシステム外の電力系統42へ逆潮することができる。これにより、燃料電池12で発電された余剰の直流電力から変換された交流電力を電力系統側へ売電することができ、余剰の直流電力を有効活用することができる。また、これにより、電力系統42での1次エネルギー消費量を抑制することもできる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るヒートポンプシステム10Bを図5にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施形態は、請求項9に対応する実施形態である。
図5に示すように、本実施形態のヒートポンプシステム10Bは、燃料電池12を、主要な構成として、第1熱交換器50、第2熱交換器52、第3熱交換器54、第4熱交換器56、混合器58、改質器60、燃焼部62、燃料再生部64、第1燃料電池セルスタック66、及び第2燃料電池セルスタック68を備えた多段式の燃料電池としたものである。なお、制御部25による制御に関しては、基本的に第1の実施形態と同様に行われるので、説明は省略する。
本実施形態の第1燃料電池セルスタック66は、固体酸化物形の燃料電池セルスタックであり(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)、積層された複数の燃料電池セルを有している。
第1燃料電池セルスタック66の個々の燃料電池セルは、電解質膜と、当該電解質膜の表裏面にそれぞれ積層された燃料極66A、及び空気極66Bと、を有している。
なお、第2燃料電池セルスタック68についての基本構成は、第1燃料電池セルスタック66と同様であり、燃料極66Aに対応する燃料極68A、及び空気極66Bに対応する空気極68Bを有している。
第1熱交換器50は原料ガス管P5の中間部に設けられており、原料ガス管P5の一端は図示しないガス源に接続されており、他端は混合器58に接続されている。
第2熱交換器52は水供給管P6の中間部に設けられており、水供給管P6の一端は、図示しない水源に接続されており、他端は混合器58に接続されている。
原料ガス(一例としてメタンなどの炭化水素系燃料や、水素など)は第1熱交換器50で加熱されて混合器58へ送出され、水は第2熱交換器52で加熱されて水蒸気となって混合器58へ送出される。混合器58では、燃料ガスと水蒸気とが混合される。
混合器58は、燃料ガス管P7を介して第1燃料電池セルスタック66の燃料極66Aに接続されている。燃料ガス管P7の途中には、改質器60が設けられている。
この改質器60は、後述する燃焼排ガス管P8の中間部に設けられている。改質器60は、燃料ガスであるメタンを改質し、水素を含む燃料ガスを生成する。改質器60で生成された燃料ガスは、燃料ガス管P7を介して第1燃料電池セルスタック66の燃料極66Aに供給される。
第1燃料電池セルスタック66の空気極66Bには、空気供給管P8の一端が接続されている。空気供給管P8の他端には、図示しないブロアが接続されている。空気供給管P8の中間部には、空気予熱部としての第3熱交換器54が設けられている。ブロアから送出された空気は、空気供給管P8によって、第3熱交換器54を経由し、空気極66Bへ供給される。第3熱交換器54では、後述する燃焼部62からの燃焼排ガスにより空気が加熱される。
空気極66Bでは、下記(1)式に示すように、空気中の酸素と電子とが反応して酸素イオンが生成される。生成された酸素イオンは電解質膜を通って燃料極66Aに到達する。
(空気極反応)
1/2O+2e →O2- …(1)
空気極66Bからは、空気極オフガスが排出される。空気極66Bには、空気極66Bから排出される空気極オフガスを第2燃料電池セルスタック68の空気極68Bへ案内する空気極オフガス管P9が接続されている。
一方、燃料極66Aでは、下記(2)式及び(3)式に示すように、電解質膜を通ってきた酸素イオンが燃料ガス中の水素及び一酸化炭素と反応し、水(水蒸気)及び二酸化炭素と電子が生成される。燃料極66Aで生成された電子が燃料極66Aから外部回路を通って空気極66Bに移動することで、各燃料電池セルスタックにおいて発電される。また、各燃料電池セルスタックは、発電時に発熱する。
(燃料極反応)
+O2- →HO+2e …(2)
CO+O2- →CO+2e …(3)
燃料極66Aには、燃料極オフガス管P10の一端が接続されている。燃料極66Aから燃料極オフガス管P10へ、燃料極オフガスが排出される。燃料極オフガスには、未反応の水素、未反応の一酸化炭素、二酸化炭素及び水蒸気等が含まれている。
燃料極オフガス管P10は、第4熱交換器56、及び後述する熱交換器74を経て燃料再生部64と接続されている。
燃料再生部64の出口側には、再生燃料ガス管P11の一端が接続されている。再生燃料ガス管P11の他端は、第2燃料電池セルスタック68の燃料極68Aと接続されている。なお、再生燃料ガス管P11の中間部には、第4熱交換器56が設けられている。
燃料再生部64では、燃料極オフガスから、熱交換による冷却により凝縮された水が除去される。水が除去された後の燃料極オフガスが、再生燃料ガスとして再生燃料ガス管P11へ送出される。
再生燃料ガスは、再生燃料ガス管P11を通り、第4熱交換器56で燃料極66Aから排出された燃料極オフガスと熱交換を行い、燃料極オフガスの熱で加熱され、第2燃料電池セルスタック68の燃料極68Aへ送出されて第2燃料電池セルスタック68の発電に供される。
第2燃料電池セルスタック68の燃料極68Aからは、燃料極オフガスが燃料極オフガス管P12を通って燃焼部62へ送出される。
第2燃料電池セルスタック68の空気極68Bの出口側には、空気極オフガス管P13の一端が接続されている。空気極オフガス管P13の他端は、燃焼部62と接続されており、空気極68Bから排出された空気極オフガスは燃焼部62へ送出される。
燃焼部62では、第2燃料電池セルスタック68の燃料極68Aから排出された未反応成分を有する燃料極オフガスが燃焼される。
燃焼部62の出口側には、燃焼排ガス管P8の一端が接続されており、燃焼部62から、燃焼排ガス管P8へ燃焼排ガスが排出される。燃焼排ガスは、改質器60、第3熱交換器54、第2熱交換器52、及び第1熱交換器50を順に通過した後、後述する熱交換器70を介して外部(ヒートポンプシステム10Bの系外)に排出される。
本実施形態のヒートポンプシステム10Bは、一端に上水を供給する図示しない上水道設備が設けられた配管P14を備え、配管P14の他端には、第1の水利用機器(図示省略)が接続されている。
配管P14の中間部には、燃焼排ガス管P8に接続された熱交換器70が設けられており、熱交換器70は、上水と燃焼排ガスとの間で熱交換を行い、上水を加熱する。
また、配管P14の中間部には、分岐配管P14-2の一端が接続されており、分岐配管P14-2の他端には、第2の水利用機器(図示省略)が接続されている。なお、分岐配管P14-2の中間部には、流量調整弁72、及び熱交換器74が設けられており、熱交換器74は、上水と燃料極66Aから排出される燃料極オフガスとの間で熱交換を行い、上水を加熱する。
図5に示す本実施形態のヒートポンプシステム10Bにおいて、図示が省略されている電気式ヒートポンプ14の凝縮器14Bは、熱交換器70の下流側の配管P14に設けてもよく、熱交換器74の下流側の分岐配管P14-2に設けてもよく、配管P14の上流側に設けてもよい。
なお、本実施形態の電気式ヒートポンプ14は、第1燃料電池セルスタック66、及び第2燃料電池セルスタック68で発電された電力によって駆動される。
(作用、効果)
本実施形態のヒートポンプシステム10Bの燃料電池12は、第1燃料電池セルスタック66と第2燃料電池セルスタック68とを直列に接続した多段式の燃料電池であるため、多段式でない燃料電池(例えば、発電効率50%程度)に比較して、効率的(例えば、発電効率60%程度)に発電を行うことができる。
本実施形態のヒートポンプシステム10Bでは、配管P14を流れる上水を、燃料電池12の燃焼部62から排出される燃焼排ガスの熱で加熱することができ、分岐配管P14-2を流れる上水を、燃料極66Aから排出される燃料極オフガスの熱で加熱することができる。
本実施形態のヒートポンプシステム10Bでは、配管P14を流れる上水、及び分岐配管P14-2を流れる上水の少なくとも一方、または両方を、電気式ヒートポンプ14の凝縮器14Bの熱で加熱することができる。
本実施形態の電気式ヒートポンプ14も、分散型発電機である燃料電池12で発電された電力により駆動するので、温水生成時においては、系統電力により駆動される電気式ヒートポンプに比較して、大幅に1次エネルギー使用量を削減することができる。
なお、本実施形態では、分岐配管P14-2を流れる上水を、燃料極66Aから排出される燃料極オフガスの熱で加熱したが、第4熱交換器56を燃料極オフガス管P12の中間部に設け、分岐配管P14-2を流れる上水を、燃料極68Aから排出される燃料極オフガスの熱で加熱してもよい。
また、本実施形態では、上水を2系統に分割して、一方を熱交換器70で加熱し、他方を熱交換器74で加熱したが、分岐配管P14-2を廃止し、配管P14に熱交換器70と熱交換器74とを直列に設け、上水を熱交換器74と熱交換器70とで加熱してもよい。なお、熱交換器74と熱交換器70とを配管P14に直列に設ける場合、熱交換器74を熱交換器70の上流側に設ける第1のパターンと、熱交換器70を熱交換器74の上流側に設ける第2のパターンがある。必要に応じて第1のパターン、及び第2のパターンを選択すればよい。また、切替弁を設けて第1のパターンと第2のパターンとを必要に応じて切り替えるようにしてもよい。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係るヒートポンプシステム10Cを図6にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施形態は、請求項10に対応する実施形態である。
本実施形態のヒートポンプシステム10Cでは、燃料電池12を、燃料極オフガスを循環して再利用する循環式燃料電池としたものである。
図6に示すように、本実施形態のヒートポンプシステム10Cでは、第1燃料電池セルスタック66の燃料極66Aから排出された燃料極オフガスの一部が、熱交換器74を介して燃料再生部64へ送出されると共に、燃料再生部64から排出された再生燃料ガスが、再生燃料ガス管P14を介して、第1燃料電池セルスタック66の燃料極66Aへ送出されるように構成されている。
さらに、燃料極66Aから排出された燃料極オフガスの他の一部は、熱交換器74の上流側の燃料極オフガス管P13の途中から分岐した燃料極分岐オフガス管P19を通って燃焼部62へ送出さるように構成されている。
本実施形態のヒートポンプシステム10Cは、第2の実施形態とは燃料電池12の構成が異なるだけであり、その他の作用、効果は前述した実施形態と同様である。
なお、燃料再生ガスが戻る位置については一例であり、第1燃料電池セルスタック66の上流であれば良い。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
電力系統42の系統電力としては、図示しない再生可能エネルギー発電で得られた余剰電力を用いてもよい。再生可能エネルギー発電として、一例として、太陽光発電、太陽熱発電、水力発電、風力発電、地熱発電、波力発電、温度差発電、バイオマス発電等を挙げることができるが、他のものであってもよい。これにより、再生可能エネルギー発電で得られた余剰電力を有効活用することができ、燃料電池用の燃料ガスの使用量を削減することもできる。
なお、系統電力が、直流電力の場合、図2に示す電力入出力制御装置16において、直流交流変換装置28、及び交流直流変換装置32は、不要となる。
制御部25は、系統電力からのデマンドレスポンスの要請(デマンドレスポンス信号DS1)に応じて、太陽光発電などの発電量が多く、電気供給量が過剰なときは系統電力を優先的に使用し、電気需要量が多いときは燃料ガスを優先的に使用して発電するように制御することもできる。
燃料電池12の発電量と燃料電池の燃料ガスの使用量とは相関があるので、電力のデマンドレスポンス要請に応じて燃料電池12の発電量と系統電力の使用量との調整をすることは、燃料ガスの使用量と系統電力の使用量とを調整することになる。
制御部25は、電力系統42の電気代、燃料ガスの価格に連動して、系統電力や分散型発電機で発電した電力を選択して使用してもよい。
例えば、制御部25に、分散型発電機(実施形態では燃料電池12)の単位電力量当たりのCO原単位(燃料使用量と発電量とから得られる)、電力系統42から送られた系統電力の単位電力量当たりのCO原単位とを入力し、制御部25で両者を比較してCO原単位が低い電力を優先的に電気式ヒートポンプ等に供給するように制御部25による制御をおこなってもよい。これにより、環境に対するCOの排出量を削減することができる。
また、制御部25に、分散型発電機(実施形態では燃料電池12)の単位電力量当たりの価格や単位流量当たりの燃料費と、系統電力の単位電力量当たりの価格とを入力し、両者を比較して価格が低い電力を優先的に電気式ヒートポンプ等に供給するように制御部25による制御を行ってもよい。これにより、低コストで電力を使用することができる。
上記実施形態では、分散型発電機として燃料電池を用いたが、本発明はこれに限らず、分散型発電機は、太陽光発電機等の燃料電池以外の発電機であってもよい。太陽光発電機の場合、直流対応の電気式ヒートポンプ14に直流電力を供給することができる。
上記実施形態では、電気式ヒートポンプ14で生成した温熱を温水の生成に用いたが、電気式ヒートポンプ14で生成した温熱、及び冷熱は、冷暖房等の他の用途に用いることもできる。
また、余剰の直流電力は、蓄電池に蓄電してもよい。
上記実施形態では、直流対応の電気式ヒートポンプ14を駆動したが、燃料電池12で発電された直流電力を交流電力に変換して電力入出力制御装置16は全て交流で制御し、交流対応の電気式ヒートポンプ14を交流電力で駆動してもよい。
10 ヒートポンプシステム
12 燃料電池(分散型発電機)
14 電気式ヒートポンプ
16 電力入出力制御装置
25 制御部(比較装置)
38 入出力装置(供給切替装置)
64 燃料再生部
66 第1燃料電池セルスタック(燃料電池セルスタック)
68 第2燃料電池セルスタック(燃料電池セルスタック)
P14 配管(供給部)

Claims (12)

  1. 電力を生成すると共に、排ガスを排出する燃料電池と、
    前記燃料電池で発電された前記電力、及び電力系統から供給される系統電力で駆動可能とされ、熱を生成する電気式ヒートポンプと、
    前記燃料電池、前記電力系統、及び前記電気式ヒートポンプに接続され、前記燃料電池、前記電力系統、及び前記電気式ヒートポンプとの間で前記電力、及び前記系統電力の入出力を制御する電力入出力制御装置と、
    一端から流体が流入し、他端から前記流体が排出される配管と、
    前記配管の中間部に設けられ、前記排ガスの熱で前記流体を加熱する上流側熱交換器と、
    前記配管の前記上流側熱交換器の下流側に設けられ、前記電気式ヒートポンプで生成された熱で前記流体を加熱する下流側熱交換器と、
    を備えたヒートポンプシステム。
  2. 電力を生成し、燃料極オフガスを排出する燃料電池と、
    前記燃料極オフガスを燃焼させて燃焼排ガスを排出する燃焼部と、
    前記燃料電池で発電された前記電力、及び電力系統から供給される系統電力で駆動可能とされ、熱を生成する電気式ヒートポンプと、
    前記燃料電池、前記電力系統、及び前記電気式ヒートポンプに接続され、前記燃料電池、前記電力系統、及び前記電気式ヒートポンプとの間で前記電力、及び前記系統電力の入出力を制御する電力入出力制御装置と、
    一端から流入した流体が、分岐部で第1配管と第2配管とに分かれて流れ、前記第1配管の他端部と前記第2配管の他端部から排出される配管と、
    前記第1配管に設けられ、前記燃焼排ガスの熱で前記流体を加熱する上流側第1熱交換器と、
    前記第1配管の前記上流側第1熱交換器の下流側に設けられ、前記電気式ヒートポンプで生成された熱で前記流体を加熱する下流側第1熱交換器と、
    前記第2配管に設けられ、前記燃料極オフガスの熱で前記流体を加熱する上流側第2熱交換器と、
    前記第2配管の前記上流側第2熱交換器の下流側に設けられ、前記電気式ヒートポンプで生成された熱で前記流体を加熱する下流側第2熱交換器と、
    を備えたヒートポンプシステム。
  3. 前記電力入出力制御装置は、前記燃料電池で発電された電力のうちの余剰電力分を、前記電力系統に逆潮する、
    請求項1または請求項2に記載のヒートポンプシステム。
  4. 前記電力入出力制御装置は、前記燃料電池で発電された電力のうちの余剰電力分を、前記電気式ヒートポンプを備えた需要家の前記電気式ヒートポンプ以外の電力使用機器に供給する、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載のヒートポンプシステム。
  5. 前記電力入出力制御装置は、前記電気式ヒートポンプの消費電力量が前記燃料電池の電力で不足する場合に、前記系統電力を前記電気式ヒートポンプに供給する、
    請求項1~請求項4の何れか1項に記載のヒートポンプシステム。
  6. 前記電力入出力制御装置は、前記燃料電池で発電された直流電力の余剰分をインバーターで交流に変換し、前記電力系統、及び前記需要家の少なくとも一方に供給する、請求項4、及び請求項4を引用する請求項5に記載のヒートポンプシステム。
  7. 前記電気式ヒートポンプは、直流電力で駆動される、請求項1~請求項6の何れか1項に記載のヒートポンプシステム。
  8. 前記燃料電池は、燃料ガスで発電を行ない、
    前記電力入出力制御装置は、電力のデマンドレスポンス要請に応じて、前記燃料ガス及び前記系統電力の使用量を調整する、
    請求項1~請求項7の何れか1項に記載のヒートポンプシステム。
  9. 前記燃料電池は、複数の燃料電池スタックからなる多段式の燃料電池であり、
    前記電気式ヒートポンプは、少なくとも1つ以上の前記燃料電池スタックから出力される電力にて駆動される、
    請求項1~請求項8の何れか1項に記載のヒートポンプシステム。
  10. 前記燃料電池は、水素を含み燃料極へ供給される燃料ガスと、空気極へ供給される酸化剤ガスと、により発電し、前記燃料極から燃料極オフガスを排出する燃料電池セルスタックを備えた燃料電池であり、
    前記燃料極から排出された前記燃料極オフガスの少なくとも一部を再生する燃料再生部と、
    前記燃料再生部から排出された再生燃料ガスを前記燃料電池セルスタックに供給する供給部と、
    を有している、請求項1~請求項9の何れか1項に記載のヒートポンプシステム。
  11. 前記電力入出力制御装置は、前記電力系統から供給される交流の前記系統電力を、交流対応の前記電力使用機器に供給する、請求項4を引用する請求項5~請求項10の何れか1項に記載のヒートポンプシステム。
  12. 電力入出力制御装置は、
    前記燃料電池で発電される電力のCO原単位と系統電力のCO原単位とを比較する比較装置と、
    前記比較に基づいて、前記電力、及び前記系統電力のうちのCO原単位が低い方を前記電気式ヒートポンプに供給する供給切替装置と、
    を有する、請求項1~請求項11の何れか1項に記載のヒートポンプシステム。
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