JP7180809B1 - 穴加工用の切削工具 - Google Patents

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【課題】複数種類の切削インサートを管理せずに済み、かつ、切削インサートをドリルヘッド(ボデー)に取り付ける際の取り付け間違いが起こらないようにする。【解決手段】切削インサート50は略矩形状であって少なくとも3種類の切れ刃51を有し、これらのうち少なくとも1種類の切れ刃51は当該切削インサート50がボデー10に平置きされた状態で使用される刃として形成され、少なくとも1種類の切れ刃51は当該切削インサート50がボデー10に縦置きされた状態で使用される刃として形成されている。切削工具1の複数の取付座11のそれぞれは、同一形状である切削インサート50のそれぞれが所定の姿勢の平置きまたは縦置きの状態でのみ取り付けられる形状に形成されている。複数の取付座11のうちもっとも外周寄りの取付座11Eは、切削インサート50が所定の姿勢の縦置きの状態でのみ取り付けられる形状に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、穴加工用の切削工具に関する。
従来、ワークに穴あけ加工をする際の工具として穴加工もできる切削工具が利用されている(例えば特許文献1~3等参照)。このような穴加工用の切削工具には、例えば、ドリルヘッド(切削工具のボデー)に平行四辺形の切削インサートを3つ平置きし、それぞれの切削インサートの切れ刃を外周刃・中心刃・中間刃として機能させる、といった構成のものがある(例えば特許文献4等参照)。
特開2001-212712号公報 国際公開WO2012/114848 特開2014-200898号公報 特開2003-236713号公報
しかし、平行四辺形の切削インサートを3つ平置きし、それぞれの切削インサートの切れ刃を外周刃・中心刃・中間刃として機能させるという上記のごとき従来の切削工具においては、外周刃・中心刃・中間刃に対してそれぞれ仕様の異なる切削インサートを搭載する仕様となっていることがある(引用文献4等参照)。その場合には、これらに対応した複数種類の切削インサートをユーザ側で用意しなければならず、これら複数種類の切削インサートを管理すること自体が煩雑となるばかりでなく、切削インサートをドリルヘッド(ボデー)に取り付ける際の取り付け間違いが起こり得るといった点で問題がある。
そこで、本発明は、複数種類の切削インサートを管理せずに済み、かつ、切削インサートをドリルヘッド(ボデー)に取り付ける際の取り付け間違いが起こらないようにした穴加工用の切削工具を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、切削インサートが取り付けられる複数の取付座をボデーに備えた穴加工用の切削工具であって、
切削インサートは略矩形状であって少なくとも3種類の切れ刃を有し、
これら切れ刃のうち少なくとも1種類の切れ刃は当該切削インサートがボデーに平置きされた状態で使用される刃として形成され、少なくとも1種類の切れ刃は当該切削インサートがボデーに縦置きされた状態で使用される刃として形成されていて、
複数の取付座のそれぞれは、同一形状である切削インサートのそれぞれが所定の姿勢の平置きまたは縦置きの状態でのみ取り付けられる形状に形成されていて、
複数の取付座のうちもっとも外周寄りの取付座は、切削インサートが所定の姿勢の縦置きの状態でのみ取り付けられる形状に形成されている、切削工具である。
上記のごとき切削工具は、同一の切削インサートによる複数枚刃の配列を可能とする。すなわち、この切削工具においては、複数種類(少なくとも3種類)の切れ刃を有する同一形状の切削インサートを採用することで、種類が異なる複数の切削インサートを管理する場合のような煩雑さを回避している。また、複数の取付座については、切削インサートのそれぞれが所定の姿勢の平置きまたは縦置きの状態でのみ取り付けられる形状に形成されていることから、切削インサートが所定の姿勢以外の状態で取り付けられることがない。したがって、切削インサートが同一形状(1種類)であるため別の種類の切削インサートを間違えて取り付けてしまうといったおそれがそもそもないことに加え、当該インサートを所定の姿勢以外の状態で取り付けてしまうおそれもなく、取付の際の間違いが起こらないようになっている。
また、一般的に、深穴加工用の切削工具においては、ドリルヘッド(ボデー)の外周に近づくにしたがって切れ刃に作用する負荷が大きくなり、しかも刃先の精度が求められるようにもなることから、外周刃の精度をよくするためにはより精度の高い切削インサートが要求されることがある。このような要求を満たすべく、例えばひし形の切削インサートを平置きとして外周刃として用いることが可能であるが、こうした場合、精度を出すために切れ刃の角度・内接円・ねじのM寸(呼び系)公差といった面でインサート製作上の検査工程が増え、コスト増加につながる場合がある。この点、上記のごとく、複数の取付座のうちもっとも外周寄りの取付座が、切削インサートが所定の姿勢の縦置きの状態でのみ取り付けられる形状に形成されており、切削インサートを縦置きにして外周刃として用いる本態様の切削工具によれば、刃先強度が強く、平置きに比べて刃先の精度が出しやすく、測定箇所が少なくて済む。このことから、本態様の切削工具によれば、平置きとした場合よりもインサート製作上の検査工程が増えるのを抑えることが可能となる。また、このように検査工程が増えるのを抑えることにより、それによるコスト低下を図ることが可能となる。
上記のごとき態様の切削工具において、切削インサートは、長辺と、該長辺に対向する対辺と、該対辺と長辺との間に位置する一対の側辺と、を有する略矩形状であり、少なくとも3種類の切れ刃のうち少なくとも1種類の切れ刃は側辺に形成された、平置き状態で使用される刃であり、少なくとも1種類の切れ刃は長辺に形成された、縦置き状態で使用される刃であってもよい。
上記のごとき切削工具において、切削インサートをボデーの取付座に取り付けるための取付穴が当該切削インサートに設けられていて、該取付穴の中心軸に沿って見た当該切削インサートの外形形状が略平行四辺形であってもよい。
上記のごとき切削工具において、複数の取付座がボデーの径方向に沿って設けられており、これら取付座に対し、切削インサートが所定の姿勢の平置きまたは縦置きの状態で取り付けられるようになっていてもよい。
上記のごとき切削工具は、当該切削工具の中心軸寄りの取付座に平置きの状態で取り付けられた切削インサートの切れ刃が中心刃として機能する構成であってもよい。
上記のごとき切削工具において、中心刃の傾斜方向と外周刃の傾斜方向が異なっていてもよい。
上記のごとき切削工具において、中心軸からの距離が外周寄りの取付座よりも小さく中心軸寄りの取付座よりも大きい位置に配置された中間取付座に切削インサートが縦置きの状態で取り付けられ、当該切削インサートの切れ刃が中間刃として機能する構成であってもよい。
上記のごとき切削工具における切削インサートとして、取付座の座面に当接するインサート底面と、座面に連なる壁面に当接するインサート側面との角度が鋭角となる形状のものが用いられていてもよい。
上記のごとき切削工具は、ボデーに取付座が3つ形成され、これら取付座が、同一形状である切削インサートのうちの2つが所定の姿勢で平置きの状態で取り付けられ、切削インサートのうちの1つが所定の姿勢で縦置きの状態で取り付けられる形状に形成されているものであってもよい。
本発明の一実施形態における切削工具を示す斜視図である。 図1に示した切削工具を別の角度から見た斜視図である。 本発明の一実施形態における切削インサートを示す斜視図である。 切削インサートの(A)正面図、(B)平面図、(C)底面図、(D)背面図、(E)左側面図、(F)右側面図である。 切削工具の先端部を拡大して示す図である。 図5中のVI-VI線における切削工具と切削インサートの断面構造を示す図である。 切削工具の側面図である。 切削工具をその中心軸に沿って先端部から見た図である。 図8中のIX-IX線における切削工具と切削インサートの断面構造を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る切削工具の好適な実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の切削工具1は、深穴加工に用いられる穴あけ工具(ドリル)として機能するものであり、中心軸10Xを中心に回転して被削材に穴あけ加工をする。当該切削工具1は切削インサート50が着脱可能な刃先交換式の工具であり、ドリルヘッド10に設けられた取付座11には切削インサート50が取り付けられる(図1等参照)。
ドリルヘッド10は、金属材料により形成された、切削工具1のボデーとなる棒形状の部材であり、当該切削工具1の中心軸10Xに沿って基端部10Bから先端部10Aに向け延伸した形状となっている(図1、図2等参照)。中心軸10Xは切削工具1の回転中心となる仮想の直線であり、ドリルヘッド10の中心を貫通している。本実施形態のドリルヘッド10には、取付座11、排出流路12が形成されている。ドリルヘッド10の側部(外周)にはガイドパッド20が取り付けられる(図2等参照)。
取付座11は、切削インサート50を取り付けるための座であり、ドリルヘッド10の先端部10Aに設けられている(図2等参照)。この取付座11に切削インサート50が取付ねじ60によって取り付けられる。本実施形態においては、ドリルヘッド10の先端部10Aに、中心軸10X寄りの取付座11A、外周寄りの取付座11E、中間取付座11Bという3つの取付座11を設けている(図1等参照)。これら3つの取付座11はすべて、同一形状の切削インサート50が所定の姿勢の平置きまたは縦置きの状態でのみ取り付けられるように、当該切削インサート50の形状に合わせて形成されている。より具体的には、取付座11の底面形状が切削インサート50の底面形状とほぼ一致するように形成されたり、取付座11の壁面の高さが切削インサート50の厚さとほぼ一致するように形成されたりすることでそれぞれの取付座11は当該切削インサート50の形状に合わせて形成されている。
なお、「平置き」「縦置き」という用語について本明細書では一般的な意味で用いているが、これらについて入念的に説明しておくとすれば以下のとおりである。すなわち、「平置き」とは、板状の切削インサート50の上下面(インサート底面56またはそれと反対の上面)を、ドリルヘッド10に形成された取付座11に当接させて切削インサート50を取り付ける方式のことであり、「縦置き」とは、板状の切削インサート50の側面を取付座11に当接させて切削インサート50を取り付ける方式のことである。これを本実施形態の切削工具1に照らしつつ別言するとすれば、「平置き」は、切削インサート50に取付ねじ60の取付穴55が設けられている場合には当該取付穴55や取付ねじ60の中心軸がドリルヘッド10の周方向(回転する方向)を向く状態で取り付けられた態様、または、板状であって各辺の長さよりも厚さが薄い形状であることが前提となる切削インサート50をその厚さ方向がドリルヘッド10の周方向(回転する方向)を向く状態で取り付けた態様をいい、「縦置き」は、切削インサート50に取付ねじ60の取付穴55が設けられている場合には当該取付穴55や取付ねじ60の中心軸がドリルヘッド10の中心軸10Xに沿った方向あるいはドリルヘッド10の径方向に沿った方向となる状態で取り付けられた態様、または、板状であって各辺の長さよりも厚さが薄い形状であることが前提となる切削インサート50をその厚さ方向がドリルヘッド10の中心軸10Xに沿った方向あるいはドリルヘッド10の径方向に沿った方向となる状態で取り付けた態様をいう。ちなみに、本実施形態では特に示していないが、「縦置き」のうち、取付穴55や取付ねじ60の中心軸がドリルヘッド10の径方向に沿った方向となる状態で切削インサート50を取り付ける態様の場合には、当該切削インサート50の上面と底面のコーナ部を丸めずに尖らせ、コーナ部を上面から底面に向かう稜線を切れ刃とする。
中心軸10X寄りの取付座11Aは、3つの取付座11のうちドリルヘッド10の内側に配置された取付座である(図1等参照)。この中心軸10X寄りの取付座11Aは、切削インサート50が所定の姿勢で平置きされ、当該切削インサート50の切れ刃51が中心刃として機能するように設けられている(図2等参照)。
外周寄りの取付座11Eは、3つの取付座11のうちドリルヘッド10の外側に配置された取付座である(図1等参照)。この外周寄りの取付座11Eは、切削インサート50が所定の姿勢で縦置きされ、当該切削インサート50の切れ刃51が外周刃として機能するように設けられている(図1等参照)。
中間取付座11Bは、中心軸10Xからの距離が外周寄りの取付座11Eよりも小さく、尚かつ中心軸10X寄りの取付座11Aよりも大きくなる位置に配置された取付座である(図1等参照)。この中間取付座11Bは、切削インサート50が所定の姿勢で縦置きされ、当該切削インサート50の切れ刃51が中間刃として機能するように設けられている(図2等参照)。ドリルヘッド10における中間取付座11Bの配置は特に限定されるものではない。一例として本実施形態では、中心軸10Xを挟んで外周寄りの取付座11Eとは反対となる側に、これら3つの取付座11が径方向に沿って並ぶように中間取付座11Bを配置している。
排出流路12は、当該切削工具1によって被削材に穴あけ加工をする際に生じる切りくずを排出するための流路である。本実施形態では、ドリルヘッド10の先端部10Aにて生じた切りくずを基端部10Bの方向へ誘導する曲面を有する中空状の排出流路12を当該ドリルヘッド10の内側に形成している。
ガイドパッド20は、切削インサート50により切削した被削材の穴の内壁面に当接してガイドとして機能する部材である。ガイドパッド20は、止めねじ22によってドリルヘッド10の側部(外周部)に取り付けられ固定される(図1等参照)。本実施形態では、ドリルヘッド10に2個のガイドパッド20を設けている(図2等参照)。
切削インサート50は、被削材を切削する刃を備えていて、取付穴55の中心軸55Xに沿って通した取付ねじ60によって取付座11に対し着脱可能な部材である。本実施形態では、上述した中心軸10X寄りの取付座11A、外周寄りの取付座11E、そして中間取付座11Bのいずれにも取り付けることができる同一かつ1種類の形状の切削インサート50を採用し、中心軸10X寄りの取付座11Aに取り付けた場合には中心刃として、外周寄りの取付座11Eに取り付けた場合には外周刃として、そして中間取付座11Bに取り付けた場合には中間刃として機能しうるようにしている。このように構成された切削インサート50の具体的な形状例を以下に説明する。
本実施形態の切削インサート50は、第一の辺(本明細書では便宜的に「長辺」という)53と、長辺53に対向する対辺54と、長辺53および対辺54の間に位置する一対の側辺52と、を有する略矩形状、より具体的には取付穴55がある面(ただし、取付座11に当接する面すなわちインサート底面56ではない側の面)から見た平面視において略矩形であり尚かつ正面視および側面視においても略平行四辺形となる形状となっている(図3、図4参照)。なお、図4においては、後述する中心刃51iの逃げ面がある面と対向する側から見た図を正面図、取付座11に当接する面(インサート底面56)を底面図とした図を示している。切削インサート50には、少なくとも1種類の切れ刃51は当該切削インサート50がドリルヘッド10に平置きされた状態で使用され、少なくとも1種類の切れ刃51は当該切削インサート50がドリルヘッド10に縦置きされた状態で使用される、少なくとも3種類の切れ刃51が形成されている。具体的には、例えば本実施形態の切削インサート50には、外周刃51oとして機能する切れ刃が対辺54に形成され(図4(A)、(B)等参照)、中心刃51iとして機能する切れ刃が図4中の背面側となる側辺52に形成され(図4(B)、(C)等参照)、中間刃51mとして機能する切れ刃が長辺53に形成されている(図4(A)、(E)等参照)。外周刃51oは、切削インサート50が外周寄りの取付座11Eに縦置き状態で取り付けられたときに切れ刃として機能し、中心刃51iは、切削インサート50が中心軸10X寄りの取付座11Aに平置き状態で取り付けられたときに切れ刃として機能し、中間刃51mは、切削インサート50が中間取付座11Bに縦置き状態で取り付けられたときに切れ刃として機能する(図1等参照)。
ここまで説明したとおり、本実施形態の切削工具1においては、同一形状の切削インサート50を複数配列することを可能とする切削インサート50およびドリルヘッド10を構成したことから、複数種類の切削インサートを管理する必要がない。また、同一形状の切削インサート50を取付座11に取り付けるにあたっては、各取付座(中心軸11X寄りの取付座11A、外周寄りの取付座11E、中間取付座11B)に当該切削インサート50を所定の姿勢でのみ平置きあるいは縦置きで取り付けることができる構造としたことも相まって、従来におけるような取り付け間違いが起こらないようになっている。また、ドリルヘッド10を製作する際の観点からすれば、各取付座11は向きなどが異なるにしても基本的な形状は切削インサート50に合わせて同様となるため、ドリルヘッド10を加工しやすくなるということもできる。また、ひとつの切削インサート50に3つの切れ刃51が設けられていることから、この点でも経済的である。
なお、本実施形態の切削工具1は、平置きの中心刃51iや縦置きの中間刃51mを構成する切削インサートとしてダブテール構造の切削インサート50を採用している。以下ではこの点について説明する(図5~図9参照)。
本実施形態では、取付座11の座面11sに当接するインサート底面56と、座面11sに連なる壁面11tに当接するインサート側面57との間の角度αが鋭角である、いわゆるダブテール構造の切削インサート50を採用している(図6参照)。このような切削インサート50を備えた用いた切削工具1は、切削加工時における切削インサート50の浮き上がりを抑止しやすい。
本実施形態の切削インサート50は略矩形状、より具体的には取付穴55がある面(ただし、取付座11に当接する面すなわちインサート底面56ではない側の面)から見た平面視において矩形であり尚かつ正面視および側面視において略平行四辺形となる形状となっている(図5、図6、図8、図9等参照)。切削インサート50には、少なくとも1種類の切れ刃51は当該切削インサート50がドリルヘッド10に平置きされた状態で使用され、少なくとも1種類の切れ刃51は当該切削インサート50がドリルヘッド10に縦置きされた状態で使用される、少なくとも3種類の切れ刃51が形成されている。例えば本実施形態のダブテール構造の切削インサート50には、外周刃51oとして機能する切れ刃、中間刃51mとして機能する切れ刃の他、中心刃51iとして機能する切れ刃が形成されている(図5、図6参照)。この中心刃51iは、切削インサート50が中心軸10X寄りの取付座11Aに平置き状態で取り付けられたときに切れ刃として機能する(図5等参照)。また、中間刃51mは、切削インサート50が中間取付座11Bに縦置き状態で取り付けられたときに切れ刃として機能する(図8、図9参照)。なお、中間取付座11Bに縦置き状態で取り付けられた切削インサート50もまたダブテール構造ではあるが、本実施形態における中間刃51mとしての切削インサート50に対しては、切削力(切削抵抗)の主分力を受ける方向には楔の作用が効かないので、浮き上がりを抑える効果が限定的となる場合がある。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
本発明は、穴加工用の切削工具とその切削インサートに適用して好適である。
1…(穴加工用の)切削工具
10…ドリルヘッド(ボデー)
10A…先端部
10B…基端部
10X…中心軸
11…取付座
11A…中心軸寄りの取付座
11B…中間取付座
11E…外周寄りの取付座
11s…取付座の座面
11t…座面に連なる壁面
12…排出流路
20…ガイドパッド
22…止めねじ
50…切削インサート
51…切れ刃
51i…中心刃(として機能する切削インサートの切れ刃)
51m…中間刃(として機能する切削インサートの切れ刃)
51o…外周刃(として機能する切削インサートの切れ刃)
52…側辺
53…長辺
54…対辺
55…取付穴
55X…中心軸
56…インサート底面
57…(取付座11の壁面に当接する)インサート側面
60…取付ねじ
101…切削工具
151,152,153…切削インサート
α…インサート底面とインサート側面との間の角度


Claims (7)

  1. 切削インサートが取り付けられる複数の取付座をボデーに備えた穴加工用の切削工具であって、
    前記切削インサートは複数の辺を有する略矩形状であって、互いに異なる前記辺のそれぞれに形成された少なくとも3種類の切れ刃を有し、
    これら切れ刃のうち少なくとも1種類の切れ刃は当該切削インサートが前記ボデーに平置きされた状態で使用される刃として形成され、少なくとも1種類の切れ刃は当該切削インサートが前記ボデーに縦置きされた状態で使用される刃として形成されていて、
    前記複数の取付座のそれぞれは、同一形状である前記切削インサートのそれぞれが所定の姿勢の平置きまたは縦置きの状態でのみ取り付けられる形状に形成されていて、
    前記複数の取付座のうちもっとも外周寄りの取付座は、前記切削インサートが所定の姿勢の縦置きの状態でのみ取り付けられる形状に形成されている、
    切削工具。
  2. 前記切削インサートは、長辺と、該長辺に対向する対辺と、該対辺と前記長辺との間に位置する一対の側辺と、を有する略矩形状であり、少なくとも3種類の前記切れ刃のうち少なくとも1種類の切れ刃は前記側辺に形成された、平置き状態で使用される刃であり、少なくとも1種類の切れ刃は前記長辺に形成された、縦置き状態で使用される刃である、請求項1に記載の切削工具。
  3. 前記切削インサートを前記ボデーの前記取付座に取り付けるための取付穴が当該切削インサートに設けられていて、該取付穴の中心軸に沿って見た当該切削インサートの外形形状が略平行四辺形である、請求項2に記載の切削工具。
  4. 複数の前記取付座が前記ボデーの径方向に沿って設けられており、これら取付座に対し、前記切削インサートが所定の姿勢の平置きまたは縦置きの状態で取り付けられる、請求項1に記載の切削工具。
  5. 当該切削工具の中心軸寄りの前記取付座に平置きの状態で取り付けられた前記切削インサートの切れ刃が中心刃として機能する構成である、請求項4に記載の切削工具。
  6. 前記中心軸からの距離が外周寄りの前記取付座よりも小さく中心軸寄りの前記取付座よりも大きい位置に配置された中間取付座に前記切削インサートが縦置きの状態で取り付けられ、当該切削インサートの切れ刃が中間刃として機能する構成である、請求項5に記載の切削工具。
  7. 前記切削インサートとして、前記取付座の座面に当接するインサート底面と、前記座面に連なる壁面に当接するインサート側面との角度が鋭角となる形状のものが用いられる、請求項1からのいずれか一項に記載の切削工具。
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