JP7180797B1 - 車載装置、車外システム、制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

車載装置、車外システム、制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

車両に搭載される車載装置であって、電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、を含む制御ユニットと、前記データを車外システムに送信する通信部と、前記電源回路の電力供給を制御する第2制御部と、を含む通信ユニットと、を備え、前記第2制御部は、所定の遮断条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を遮断する遮断制御と、前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を一時的に許容する一時通電制御と、を実行する、車載装置。

Description

本開示は、車載装置、車外システム、制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
車載装置と車外のシステムとの間でデータを送受信する技術が知られている。例えば、特許文献1には、広い駐車場において自車の駐車位置がわからなくなったときに、運転者が携帯電話からセンタに電話し、センタが運転者からの要求に応じて運転者所有の車両の遠隔操作(例えば、車両のライトを点滅させる操作)を行う技術が開示されている。また、特許文献2には、車載器が家庭内に設置されたパーソナルコンピュータから音楽データをダウンロードする技術が開示されている。
特開2005-94092号公報 特開2007-150741号公報
本開示の車載装置は、車両に搭載される車載装置であって、電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、を含む制御ユニットと、前記データを車外システムに送信する通信部と、前記電源回路の電力供給を制御する第2制御部と、を含む通信ユニットと、を備え、前記第2制御部は、所定の遮断条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を遮断する遮断制御と、前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を一時的に許容する一時通電制御と、を実行する、車載装置である。
本開示の車外システムは、車両に搭載される車載装置を遠隔制御する車外システムであって、前記車載装置と通信する車外通信部と、前記車載装置を遠隔制御する制御メッセージを生成して前記車外通信部に出力する車外制御部と、を備え、前記車載装置は、電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、を含む制御ユニットと、前記データを車外システムに送信する通信部と、前記電源回路の電力供給を制御する第2制御部と、を含む通信ユニットと、を有し、前記制御メッセージは、所定の遮断条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を遮断する遮断指令と、前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を一時的に許容する一時通電指令と、を含む、車外システムである。
本開示の制御方法は、車両に搭載される車載装置の制御方法であって、前記車載装置は、電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、を含む制御ユニットと、前記データを車外システムに送信する通信ユニットと、を有し、所定の遮断条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を遮断する第1ステップと、前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を一時的に許容する第2ステップと、を備える、制御方法である。
本開示のコンピュータプログラムは、車両に搭載される車載装置の制御に用いられるコンピュータプログラムであって、前記車載装置は、電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、を含む制御ユニットと、前記データを車外システムに送信する通信ユニットと、を有し、コンピュータに、所定の遮断条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を遮断する第1ステップと、前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を一時的に許容する第2ステップと、を実行させる、コンピュータプログラムである。
図1は、実施形態に係る制御システムの概略的な構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態に係る制御方法の一例を示すフローチャートである。 図3は、実施形態に係る制御方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、実施形態に係る制御方法の一例を説明するタイミング図である。 図5は、制御方法の変形例を説明するタイミング図である。 図6は、変形例に係る制御システムの概略的な構成を示すブロック図である。 図7は、変形例に係る制御方法を示すフローチャートである。 図8は、変形例に係る制御ユニットを概略的に示すブロック図である。
[発明が解決しようとする課題]
エンジンが停止している車両において、車載装置が車外のシステムとデータを送受信する場合、車載装置による車両のバッテリ消費を抑制する必要がある。この課題について、特許文献1では、車両がセンタから遠隔操作内容を含むサービス要求信号を受信した際に、エンジンの始動に必要なバッテリ容量が残っていない場合には、車両において遠隔操作を行わず、車両からセンタへサービス拒否通知を送信することで、バッテリの消費を抑制している。また、特許文献1では、車両において遠隔操作中にバッテリ容量が所定値以下になった際に、遠隔操作を強制的に終了することで、バッテリの消費を抑制している。
また、特許文献2では、家庭内のパーソナルコンピュータからパケットが着信されるまで車載器を待機状態とし、当該パケットの着信後に車載器を起動する。そして、車載器はパーソナルコンピュータから車載器内に無い差分のデータのみをダウンロードすることでパーソナルコンピュータとデータの同期を行い、ダウンロードが完了すると車載器とバッテリとを遮断して車載器への電力供給を完全に停止させることで、バッテリの消費を抑制している。
特許文献1、2は、いずれも車外のシステムから車載装置へデータ(サービス要求信号、音楽データ)を単発的に送信する技術に関する。一方で、近年、停車中の車両の状態を車外システムから継続的に監視するニーズが高まってきている。例えば、カーシェアリングサービスにおいて、停車中の車両のバッテリ残量等の監視が必要となる場合がある。車載装置から車外のシステムへ継続的にデータを送信する場合にも、車両のバッテリ消費を抑制する必要がある。
本開示は、このような事情を鑑みてなされたものであり、車載装置から車外システムへ継続的にデータを送信する場合に、車両のバッテリ消費を抑制する技術を提供することを目的とする。
[発明の効果]
本開示によれば、車載装置から車外システムへ継続的にデータを送信する場合に、車両のバッテリ消費を抑制することができる。
[本開示の実施形態の説明]
本開示の実施形態には、その要旨として、以下の構成が含まれる。
(1)本開示の車載装置は、車両に搭載される車載装置であって、電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、を含む制御ユニットと、前記データを車外システムに送信する通信部と、前記電源回路の電力供給を制御する第2制御部と、を含む通信ユニットと、を備え、前記第2制御部は、所定の遮断条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を遮断する遮断制御と、前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を一時的に許容する一時通電制御と、を実行する、車載装置である。
第2制御部は、通電条件が成立する度に、第1制御部への電力供給を一時的に許容する。そして、第1制御部は電力供給を受けて、通信ユニットへデータを間欠的に出力する。一時通電制御の後、電源回路は再び遮断されるため、車載装置から車外システムへ継続的にデータを送信しつつ、バッテリの消費を抑制することができる。
(2)前記遮断条件は、前記車両のエンジン及び電動モータのうちの少なくとも一方が停止している停止状態が所定時間継続したことを含んでもよい。
このように構成することで、第2制御部は、車両が使用されていないことを判定することができる。
(3)前記通電条件は、前記停止状態が所定時間継続したこと、及び前記車外システムから送信された所定の指示を前記通信部が受信したこと、のうちのすくなくともひとつを含んでもよい。
このように構成することで、第2制御部は、車両が使用されていないこと、又は、車両に関するデータを車外システムに送信すべきことを判定することができる。
(4)前記第2制御部は、前記車両の振動を検知する振動センサの検知信号に基づいて、前記車両の振動が所定値未満である場合に前記停止状態であると判定してもよい。
このように構成することで、第2制御部は、車外システムからの指示を待つことなく、車両が停止状態であることを自動的に判定することができる。
(5)前記電源回路からの電力供給により、前記車両の状態を計測して、前記第1制御部へ前記データを出力するセンサをさらに備えてもよく、前記遮断制御において、前記第2制御部は前記センサへの電力供給を遮断してもよく、前記一時通電制御において、前記第2制御部は前記センサへの電力供給を一時的に許容してもよい。
第1制御部と共通の電源回路によってセンサへ電力を供給することで、車載装置の構成をより簡素化できるとともに、遮断状態におけるバッテリの消費をより抑制することができる。
(6)前記常時電源から前記電源回路を介さず供給される電力により動作するセンサをさらに備えてもよく、前記センサは、前記車両の状態を計測して、前記第1制御部へ前記データを出力する計測部と、前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、前記データに基づいて判定される所定の第2の通電条件の成立に応じて、前記電源回路による前記第1制御部への電力供給を許容する第3制御部と、を備えてもよい。
このように構成することで、センサに含まれる第3制御部が第2の通電条件の成立を判定することで電源回路を通電状態に切り替えるため、電源回路が通電状態となる回数を減らすことができる。これにより、バッテリの消費をより抑制することができる。
(7)前記第2の通電条件は、前記計測データの値が所定のしきい値を超えたこと、前記計測データの値が所定のしきい値を下回ったこと、及び前記センサの記憶部に蓄積される前記計測データが所定量を超えたこと、のうちの少なくともひとつを含んでもよい。
このように構成することで、車両内のメンテナンスを行う必要性が高い場合、又は、検知信号を出力する必要性が高い場合に限って、電源回路を通電状態とすることができる。これにより、電源回路が通電状態となる回数をより減らすことができる。
(8)前記センサは、前記バッテリの残量、前記車両内のにおい、前記車両内の温度及び前記車両内の照度のうちの少なくともひとつを計測してもよい。
このように構成することで、車両のメンテナンスの要否判断に必要な情報をセンサによって取得することができる。
(9)前記通信ユニットには、前記常時電源から前記電源回路を介さずに電力が供給され、前記第2制御部は、前記遮断条件の成立に応じて、前記通信ユニットを前記通信ユニットの少なくとも一部の機能が低減している省電力状態にする省電力制御を実行する。
通信ユニットを間欠的に省電力状態とすることで、バッテリの消費をより抑制することができる。
(10)本開示の車外システムは、車両に搭載される車載装置を遠隔制御する車外システムであって、前記車載装置と通信する車外通信部と、前記車載装置を遠隔制御する制御メッセージを生成して前記車外通信部に出力する車外制御部と、を備え、前記車載装置は、電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、を含む制御ユニットと、前記データを車外システムに送信する通信部と、前記電源回路の電力供給を制御する第2制御部と、を含む通信ユニットと、を有し、前記制御メッセージは、所定の遮断条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を遮断する遮断指令と、前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を一時的に許容する一時通電指令と、を含む、車外システムである。
本開示の車外システムでは、車外制御部が遮断条件及び通電条件の成立又は非成立を判定し、車外制御部が電源回路を制御するための制御メッセージを出力する。これにより、電源回路を間欠的に通電状態とすることができるため、バッテリの消費を抑制することができる。さらに、車外システムの車外制御部が電源回路を制御するため、車載装置側での演算処理をより少なくすることができ、バッテリの消費をより抑制することができる。
(11)前記遮断条件は、前記車両のエンジン及び電動モータのうちの少なくとも一方が停止している停止状態が所定時間継続したことを含み、前記車外制御部は、前記車両の振動を検知する振動センサの検知信号に基づいて、前記車両の振動が所定値未満である場合に前記停止状態であると判定してもよい。
このように構成することで、車外制御部が振動センサの検知信号に基づいて停止状態を判定するため、車載装置側での演算処理をより少なくすることができ、バッテリの消費をより抑制することができる。
(12)本開示の制御方法は、車両に搭載される車載装置の制御方法であって、前記車載装置は、電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、を含む制御ユニットと、前記データを車外システムに送信する通信ユニットと、を有し、所定の遮断条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を遮断する第1ステップと、前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を一時的に許容する第2ステップと、を備える、制御方法である。
このように構成することで、通電条件が成立する度に、第1制御部への電力供給が一時的に許容され、第1制御部は電力供給を受けて(すなわち間欠的に)、通信ユニットへデータを出力する。第2ステップの後、電源回路は再び遮断されるため、車載装置から車外システムへ継続的にデータを送信しつつ、バッテリの消費を抑制することができる。
(13)本開示のコンピュータプログラムは、車両に搭載される車載装置の制御に用いられるコンピュータプログラムであって、前記車載装置は、電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、を含む制御ユニットと、前記データを車外システムに送信する通信ユニットと、を有し、コンピュータに、所定の遮断条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を遮断する第1ステップと、前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を一時的に許容する第2ステップと、を実行させる、コンピュータプログラムである。
このように構成することで、通電条件が成立する度に、第1制御部への電力供給が一時的に許容され、第1制御部は電力供給を受けて(すなわち間欠的に)、通信ユニットへデータを出力する。第2ステップの後、電源回路は再び遮断されるため、車載装置から車外システムへ継続的にデータを送信しつつ、バッテリの消費を抑制することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
《制御システムの構成》
図1は、本実施形態に係る制御システム1の概略的な構成を示すブロック図である。図1において、各構成を接続する太線は給電線を示し、各構成を接続する細線は信号線を示している。
制御システム1は、車載装置100と、車外システム200と、を備える。車載装置100は車両V1に搭載されている装置であり、車外システム200は車両V1とは異なる場所に設置されているシステムである。車外システム200は、例えば車両V1に提供するサービスを管理する管理センタに設置されている。車載装置100と車外システム200はネットワークN1を介して無線により通信可能となっている。
車両V1は、例えば自動車である。本実施形態では、車両V1としてカーシェアリングサービスに供されている自動車を例に挙げて説明するが、本開示の車両V1の用途は特に限定されない。例えば、車両V1は冷凍庫又は冷蔵庫を搭載した物流に用いられる車両(配送車)であってもよい。
自動車のカーシェアリングを行う場合、前の利用者の利用状況に応じて、次の利用者が車両V1を利用するまでの合間に、車両V1のメンテナンスが必要となる場合がある。例えば、次の利用者が車両V1を利用するまでの間に車両V1のバッテリ残量がエンジンを始動できないほどにまで減少すると、次の利用者にサービスを提供できなくなる。このため、次の利用者が車両V1を利用するまでの間に、車両V1のバッテリ充電が必要か否かを判断するために、車両V1のバッテリ残量を継続的に監視する必要がある。
また、例えば、車両V1内にタバコや食品のにおいが残留している場合、当該においが次の利用者に不快感を与えるおそれがある。車両V1内の消臭を行う方法としては、例えば前の利用者の利用後、次の利用者が利用するまでの間に車両V1の空気清浄機能付きのエアコンディショナを作動させる事が考えられる。エアコンディショナ等の車載機器が動作すると、車両V1のバッテリを大量に消費し、車両V1の燃費も低下するため、このような車載機器の作動は必要最低限とすることが好ましい。
例えば、前の利用者の利用直後には不快感を与えるほどのにおいが車両V1内に残っていたとしても、経時的ににおいが減少して、次の利用者が車両V1を利用する頃には不快感を与える状態ではなくなる場合がある。このような場合、エアコンディショナ等の車載機器の作動は不要となる。
反対に、前の利用者の利用直後には不快感を与えるほどのにおいが車両V1内に残っていないとしても、例えば夏場で車両V1内が高温多湿となることによりシートからにおいが染み出すことで経時的ににおいが増加し、次の利用者が車両V1を利用する頃には不快感を与えるほどのにおいとなっている場合がある。このような場合、エアコンディショナ等の車載機器の作動が必要となる。
このように、車両V1のバッテリ残量、におい等、経時的に変化する状態に基づいて、車両V1のメンテナンスの要否を判断するために、本実施形態の制御システム1では、車両V1にセンシング用途の車載装置100を設置する。そして、車載装置100から車外システム200へ継続的に車両V1の状態を計測した計測データを送信することで、車外システム200により車両V1の状態を監視する。
ここで、車載装置100も動作時にバッテリを消費する。このため、本実施形態では、車載装置100から車外システム200へ継続的に車両V1の状態を計測した計測データを送信する場合に、車載装置100による車両V1のバッテリ消費を抑制するための制御システム1を提案する。
《車両について》
車両V1は、ガソリン自動車を例に挙げて説明するが、電気自動車であってもよい。車両V1には、車載装置100の他に、エンジン51と、バッテリ52と、常時電源53と、第1ECU(Electronic Control Unit)54と、第2ECU55とが搭載されている。エンジン51は、ガソリン等を用いた内燃系のエンジンであり、発電機を介してバッテリ52と接続している。バッテリ52は、エンジン51の動作中において、適宜充電される。なお、車両V1が電気自動車の場合、エンジン51に代えて電動モータが設けられ、バッテリ52は電動モータを駆動するための他のバッテリ(図示省略)から適宜充電される。また、ハイブリット車の場合には、エンジン51と電動モータの両方が設けられている。
常時電源53は、エンジン51の停止中においてもバッテリ52から電力が供給される電源であり、バッテリ52と電気的に接続されている。常時電源53は、例えばOBD2(On Board Dragnosis 2nd generation)のコネクタから取得された電源である。なお、常時電源53は、バッテリ52の端子に直接配線を接続させることで、バッテリ52から直接取得された電源であってもよい。
第1ECU54は、車両V1の状態を監視するために車両V1に従来より設置されている既設センサ(図示省略)と接続し、当該既設センサから出力された出力値をデジタル変換して後述の制御ユニット10に送信する。すなわち、第1ECU54は、認知系のECUである。本実施形態の既設センサは、例えばバッテリ残量を計測するセンサであるが、ガソリン等の燃料残量を検知するセンサであってもよい。
第2ECU55は、車両V1の状態を変化させる他の車載装置(図示省略)と接続し、後述の制御ユニット10から出力された信号に基づいて当該車載装置を作動させる。すなわち、第2ECU55は、操作系のECUである。当該車載装置は、例えば車両V1内の温度、湿度及びにおいの少なくともひとつを変化させる空気清浄機能付きのエアコンディショナである。本実施形態では、2個のECU54,55を代表的に説明するが、車両V1に搭載されるECUの数は特に限定されない。
《車載装置の構成》
車載装置100は、例えば後付けの装置であり、制御システム1のユーザが車両V1を車両メーカーから購入した後に、車両V1に取り付けられる。車載装置100は、制御ユニット10と、通信ユニット20とを備える。制御ユニット10と通信ユニット20は、同じ筐体内に格納されていてもよいし、それぞれ別々の筐体に格納されていてもよい。制御ユニット10と通信ユニット20には、常時電源53からそれぞれ電力が供給される。
《制御ユニットの構成》
制御ユニット10は、第1制御部11と、電源回路12と、センサ13とを有する。第1制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部(図示省略)に記憶されたプログラムに基づいて各種の演算及び処理を実行することで、後述の各種の機能を実現する。なお、第1制御部11は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路であってもよい。
電源回路12は、常時電源53から第1制御部11へ電力を供給する回路である。電源回路12は、例えば直流変換回路(DC-DCコンバータ)を含み、常時電源53の電圧(例えば、12V)を第1制御部11に適合する電圧(例えば、3.3V)に変換して、第1制御部11へ変換後の電力を供給する。電源回路12は、センサ13にも変換後の電力を供給する。
電源回路12の状態は、常時電源53から第1制御部11及びセンサ13へ電力を供給する通電状態と、常時電源53から第1制御部11及びセンサ13へ電力を供給しない遮断状態とに切り替え可能となっている。遮断状態では、常時電源53から第1制御部11及びセンサ13へ電力が供給されないため、バッテリ52の消費が抑制される。電源回路12の状態は、通信ユニット20に含まれる後述の第2制御部21の指令に基づいて切り替えられる。
センサ13は、車両V1の状態(におい、温度、湿度、照度、バッテリ残量等)を計測して、計測データを生成する。当該計測データは、センサ13から第1制御部11に出力される。すなわち、センサ13により、車両V1のメンテナンスの要否判断に必要な情報を取得することができる。本実施形態のセンサ13は、車両V1のタバコ等のにおいを計測するセンサであり、例えば半導体ガスセンサである。なお、センサ13は、車両V1内の温度を計測する温度センサ、車両V1内の湿度を計測する湿度センサ、車両V1内の照度を計測する照度センサ、又はバッテリ52の残量を計測するセンサを含んでもよい。
《通信ユニットの構成》
通信ユニット20は、例えばTCU(Telematics Communication Unit)である。通信ユニット20は、第2制御部21と、記憶部22と、通信部23と、振動センサ24と、GPS受信機25と、読取部26とを有する。これらの各部21~26は、例えばバスB1により互いに通信可能に設けられている。
第2制御部21は、例えばCPUであり、記憶部22に記憶されたプログラムP1に基づいて各種の演算及び処理を実行することで後述の各種の機能を実現する。なお、第2制御部21は、例えばFPGA等の集積回路であってもよい。
記憶部22は、揮発性メモリ(Volatile Memory)27と、不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)28とを有し、各種のデータを記憶する。例えば揮発性メモリ27は、例えばRAM(Random Access Memory)である。不揮発性メモリ28は、例えばフラッシュメモリである。
通信部23は、LTE(Long Term Evolution)又は3G等の通信規格に従って、ネットワークN1を介して車外システム200の後述の車外通信部210と無線通信を行う通信インターフェースである。
振動センサ24は、車両V1の振動を検知して、検知信号を生成する。当該検知信号は、第2制御部21に出力される。振動センサ24は、例えばジャイロセンサである。
GPS受信機25は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波に基づいて車両V1の位置情報を生成し、当該位置情報を第2制御部21に出力する。GPS受信機25は、例えば所定の周期ごとに車両V1の位置情報を生成及び出力する。なお、通信ユニット20は、GPS受信機25に代えて、他のGNSS(Global navigation satellite system)に関する受信機を有してもよい。
読取部26は、コンピュータが読取り可能な記録媒体M1から情報を読み取る。記録媒体M1は、例えばCD、DVD等の光学ディスク又はUSBフラッシュドライブである。読取部26は、例えば光学ドライブ又はUSB端子である。記録媒体M1にはプログラムP1が記録されており、記録媒体M1を読取部26に読み取らせることで、プログラムP1は、記憶部22の不揮発性メモリ28に記憶される。
通信ユニット20の状態は、通信ユニット20が通常の動作を行う通常状態と、通信ユニット20の少なくとも一部の機能が低減している省電力状態(例えば、スリープ状態)とに切り替え可能となっている。通信ユニット20の状態は、第2制御部21の指令に基づいて切り替えられる。
省電力状態では、例えば通信部23とGPS受信機25の機能が低減又は停止している。例えば、通常状態において通信部23が車外通信部210と第1時間T1おきに通信を行っている場合、省電力状態において通信部23は第1時間T1よりも長い第2時間T2おきに通信を行う(T1<T2)。すなわち、省電力状態の方が、通常状態よりも通信部23の通信頻度が少ないため、通信部23による電力の消費が抑制される。
同様に、省電力状態の場合には、GPS受信機25が車両V1の位置を取得して位置情報を第2制御部21に出力する頻度を通常状態よりも低下させる。これにより、GPS受信機25による電力の消費が抑制される。なお、省電力状態において、第2制御部21の機能を低減させてもよい。
《車外システムの構成》
車外システム200は、例えば管理センタに設置されたサーバである。車外システム200は、車外通信部210と、車外制御部220と、車外記憶部230とを備える。車外通信部210は、LTE又は3G等の通信規格に従って、ネットワークN1を介して通信部23と無線通信を行う通信インターフェースである。
車外制御部220は、例えばCPU又はGPU(Grafhics Processing Unit)であり、所定のプログラムに基づいて各種の演算及び処理を実行することで、後述の各種の機能を実現する。
車外記憶部230は、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置である。車外記憶部230には、例えば車両V1の利用者に関する情報(例えば、車両V1の予約日時、利用者のID情報)が記憶されている。
《制御システムにおける制御方法》
図2及び図3は、制御システム1における制御方法の一例を説明するフローチャートである。図3は、図2のフローチャートの続きを示している。図2及び図3のフローチャートは、通信ユニット20の動作手順を記載している。
図4は、制御システム1における制御方法の一例を説明するタイミング図である。図4の第1段目はエンジン51の状態を示し、第2段目は電源回路12の状態を示し、第3段目は通信ユニット20の状態を示し、第4段目は第1制御部11から通信ユニット20へ出力されるデータを示している。
以下、実施形態に係る制御方法の一例を図1から図4を適宜参照して説明する。実施形態に係る制御方法は、通信ユニット20の第2制御部21(コンピュータ)が記憶部22からプログラムP1を読み取って各種の演算及び処理を実行することで実現される。
はじめに、時刻t0において車載装置100の電源がON状態となる(ステップST101)。車載装置100は、例えば、車両V1のエンジン51が始動したことをトリガーとして自動的にON状態となる。ON状態では、常時電源53から制御ユニット10及び通信ユニット20に電力が供給される。
図4では、エンジン51が時刻t0から時刻t1まで使用状態であり、時刻t1から時刻t7まで停止状態であり、時刻t7から再び使用状態となる例を挙げて説明する。例えば、カーシェアリングサービスに供されている車両V1の利用者は時刻t0から車両V1の利用を開始し、時刻t1において所定の駐車場にてエンジン51を停止させて車両V1から降車する。そして、時刻t7(例えば時刻t1の1日~数日後)において車両V1の次の利用者が車両V1に乗車して、エンジン51を始動させる。
電源回路12は、常時には通電状態とされる。すなわち、車載装置100がON状態となり、常時電源53から電源回路12へ電力の供給が行われると、電源回路12は電圧を第1制御部11及びセンサ13に適合する電圧に変換して、第1制御部11及びセンサ13に電力の供給を行う。通信ユニット20は、常時には通常状態とされる。
次に、第2制御部21は、予め設定された遮断条件が成立するか否かを監視する(ステップST102)。遮断条件は、例えば車両V1のエンジン51が停止している「停止状態」が所定時間継続したことである。
まず第2制御部21は、振動センサ24の検知信号に基づいて、エンジン51が「停止状態」である否かを判定する。具体的には、第2制御部21は、車両V1の振動が所定値未満である場合に、「停止状態」であると判定する。続いて、第2制御部21は、この「停止状態」が所定時間を超えて継続する場合に、遮断条件が成立すると判定する。
第2制御部21において、遮断条件の成立が判定されない場合(ステップST102の「NO」のルート)、すなわち車両V1の振動が所定値以上であり、エンジン51が使用中であると考えられる場合、電源回路12を通電状態のまま維持する。そして、第2制御部21は、第1制御部11に対して、第1要求信号を送信する。第1要求信号は、第1制御部11から通信ユニット20へ車両V1の状態に関する第1のデータ(以下、「第1車両データD1」と称する。)を出力するように要求する信号である。
第1車両データD1は、例えばセンサ13から取得される車両V1内のにおいの計測データと、第1ECU54から取得されるバッテリ52の残量の計測データと、を含む。なお、第1車両データD1は、例えば車両V1内の温度、湿度又は照度の計測データを含んでいてもよい。また、車両V1のエンジン51が使用中である間に監視する必要性が低い計測データ(例えば、車両V1内のにおい)は、第1車両データD1に含めなくてもよい。
第1要求信号に基づいて、第1制御部11が第1車両データD1を通信ユニット20に出力することで、通信ユニット20は第1車両データD1を取得する(ステップST103)。続いて、通信ユニット20は、第1車両データD1を車外システム200に送信する(ステップST104)。具体的には、通信部23がネットワークN1を介して車外通信部210へ第1車両データD1を送信する。車外通信部210に受信された第1車両データD1は、車外記憶部230に記憶される。その後、第2制御部21は、遮断条件が成立するか否かを引き続き監視する(ステップST102)。
遮断条件が成立しない場合、すなわち、エンジン51が使用中である間は、第2制御部21はステップST102~ST104を繰り返し実行する。これにより、第1車両データD1が車載装置100から周期的に(例えば数秒に1回の周期で)車外システム200へ送信される。
エンジン51が時刻t1に停止状態になったまま(すなわち、車両V1の振動が所定値未満である状態のまま)所定時間が経過すると、第2制御部21は遮断条件が成立したと判定し(ステップST102の「YES」のルート)、電源回路12へ遮断信号を出力して、時刻t2において電源回路12を通電状態から遮断状態に切り替える遮断制御を行う(ステップST105、本開示の「第1ステップ」)。これにより、電源回路12から第1制御部11及びセンサ13への電力の供給が停止するため、バッテリ52の消費が抑制される。
続いて、第2制御部21は、時刻t2において通信ユニット20の状態を通常状態から省電力状態に切り替える省電力制御を行う(ステップST106)。具体的には、第2制御部21は、通信ユニット20の各部(例えば通信部23及びGPS受信機25)に指令を行い、当該各部の機能を低減させる。これにより、通信ユニット20が使用する電力が低減するため、バッテリ52の消費がより一層に抑制される。
第2制御部21は、通信ユニット20を省電力状態に切り替えた後、時刻t2から時刻t3までの所定時間X1だけ待機する(ステップST107)。その間、第2制御部21は、予め設定された通電条件が成立するか否かを監視する(ステップST108)。通電条件は、車両V1のエンジン51が停止している「停止状態」が所定時間継続したことである。
第2制御部21は、ステップST102と同様に、振動センサ24の検知信号に基づいて、エンジン51が停止状態である否かを判定し、停止状態である場合には当該停止状態が所定時間X1の間継続するか否かを判定する。これにより、第2制御部21は、車外システム200からの指示を待つことなく、車両V1が使用されていないことを自動的に判定することができる。
エンジン51は、所定時間X1(時刻t2から時刻t3)の間も停止した状態のまま維持されているため、第2制御部21は通電条件の成立を判定する(ステップST108の「YES」のルート)。そして、第2制御部21は、時刻t3において通信ユニット20の状態を省電力状態から通常状態に切り替える(ステップST109)。具体的には、第2制御部21は、通信ユニット20の各部(例えば通信部23及びGPS受信機25)に指令を行い、当該各部の機能を通常時の状態にまで復帰させる。
また、第2制御部21は、時刻t3において電源回路12へ通電信号を出力して、電源回路12を遮断状態から通電状態に切り替える(ステップST110)。これにより、電源回路12から第1制御部11及びセンサ13へ電力が供給される。
そして、第2制御部21は、第1制御部11に対して、第2要求信号を送信する。第2要求信号は、センサ13及び第1ECU54から第1制御部11に出力された車両V1の状態に関する第2のデータ(以下、「第2車両データD2」と称する。)を通信ユニット20に出力するように要求する信号である。
第2車両データD2は、第1車両データD1と同じ種類の計測データを含んでもよいし、第1車両データD1と異なる種類の計測データを含んでもよい。第2車両データD2は、例えばセンサ13から取得される車両V1内のにおいの計測データと、第1ECU54から取得されるバッテリ52の残量の計測データと、を含む。
なお、第2車両データD2は、車両V1のエンジン51が停止中である間に監視する必要性が高い計測データ(例えば、車両V1内のにおいの計測データ)のみを含んでいてもよい。このようにエンジン51の停止中に送信される第2車両データD2のデータ量をより少なくすることで、第2車両データD2の出力に掛かる電力を削減し、バッテリ52の消費を抑制することができる。
第2要求信号に基づいて、第1制御部11が第2車両データD2を通信ユニット20に出力することで、通信ユニット20は第2車両データD2を取得する(ステップST111)。続いて、通信ユニット20は、第2車両データD2を車外システム200に送信する(ステップST112)。具体的には、通信部23がネットワークN1を介して車外通信部210へ第2車両データD2を送信する。車外通信部210に受信された第2車両データD2は、車外記憶部230に記憶される。
次に、第2制御部21は、車外システム200から完了信号を受信したか否かを監視する(ステップST113)。車外通信部210に第2車両データD2が受信されると、車外制御部220は第2車両データD2の受信が完了したことを第2制御部21に伝えるための完了信号を出力する。完了信号は、車外通信部210からネットワークN1を介して通信部23に受信され、バスB1を通って第2制御部21に入力される。
第2制御部21は、所定時間が経過しても完了信号が第2制御部21に入力されない場合(ステップST113の「NO」のルート)、第2車両データD2を車外システム200に再度送信し(ステップST112)、再び車外システム200から完了信号を受信したか否かを監視する(ステップST113)。このように、第2制御部21は、完了信号が入力されるまで、ステップST112、ST113を繰り返す。
なお、制御方法において、ステップST113が省略されてもよい。この場合、車外システム200に第2車両データD2が受信されたか否かを確認することができないため、より確実に第2車両データD2を車外システム200に受信させるために、ステップST112において通信部23は第2車両データD2を複数回(例えば、3回)送信してもよい。
第2制御部21に完了信号が入力された場合(ステップST113の「YES」のルート)、第2制御部21は、終了条件が成立しているか否かを判定する(ステップST114)。終了条件は、例えば、バッテリ52の残量が所定値未満となっていること、又は、第2制御部21が完了信号を所定回数を超えて受信したことである。
終了条件が成立していない場合(ステップST114の「NO」のルート)、第2制御部21は電源回路12へ遮断信号を出力して、電源回路12を通電状態から遮断状態に切り替える(ステップST115)。図4の例では、第2制御部21は時刻t4において電源回路12を遮断状態に切り替える。これにより、電源回路12から第1制御部11及びセンサ13への電力の供給が停止する。
続いて、第2制御部21は、時刻t4において通信ユニット20の状態を通常状態から省電力状態に切り替える(ステップST116)。その後、ステップS107に戻り、第2制御部21は所定時間X1(時刻t4から時刻t5)だけ待機した後、その間に通電条件が成立するか否かを判定する(ステップS108)。
図4の例では、時刻t4から時刻t5までの間もエンジン51は停止した状態のままであるため、通電条件が成立し、通信ユニット20は再度ステップST109~ST116を繰り返す。
すなわち、第2制御部21が時刻t5において通信ユニット20を通常状態に、電源回路12を通電状態に、それぞれ切り替え(ステップST109,ST110)、第1制御部11から第2車両データD2を取得して車外システム200に送信する(ステップST111,ST112)。そして、第2制御部21は車外システム200から完了信号を受信した後、終了条件が成立していない場合には、時刻t6において電源回路12を遮断状態に、通信ユニット20を省電力状態に、それぞれ切り替え、再び所定時間X1だけ待機する(ステップST113~ST116、ST107)。
このように、第2制御部21は、遮断条件の成立により第1制御部11に電力が供給されない期間中に、通電条件の成立に応じて、電源回路12の状態を一時的に通電状態に切り替えた後に(ステップST110)、再び遮断状態に切り替える(ST115)という「一時通電制御」を行う。すなわち、第2制御部21は、当該期間中に、通電条件の成立に応じて、電源回路12から第1制御部11への電力供給を一時的に許容する。
図4の例において、一時通電制御は、時刻t2から時刻t3、及び時刻t5から時刻t6において一時的に電源回路12を通電状態とし、その後に電源回路12を遮断状態とする制御である。一時通電制御は、通電条件が成立する度に、所定時間X1を挟んで間欠的に繰り返される。
第1制御部11は、一時通電制御において電源回路12の状態が通電状態である際に、第2制御部21からの第2要求信号に基づいて、通信ユニット20へ第2車両データD2を出力する(ステップST111)。一時通電制御は間欠的に行われるため、第1制御部11による第2車両データD2の出力も所定時間X1以上の時間を空けて間欠的に行われる。所定時間X1の間は電源回路12は遮断状態とされるため、車載装置100から車外システム200へ継続的に第2車両データD2を送信しつつ、バッテリ52の消費を抑制することができる。
また、第2制御部21は、一時通電制御を行う場合に、通信ユニット20の状態を一時的に通常状態に切り替えた後に(ステップST109)、再び省電力状態に切り替える(ステップST116)という「一時復帰制御」を行う。図4の例において、一時復帰動作は、時刻t2から時刻t3、及び時刻t5から時刻t6において一時的に通信ユニット20を通常状態とし、その後に通信ユニット20を省電力状態とする制御である。一時復帰制御は、一時通電制御が行われる度に、所定時間X1を挟んで間欠的に繰り返される。
通信部23は、一時復帰制御において通信ユニット20の状態が通常状態である際に、車外システム200へ第2車両データD2を送信する(ステップST112)。一時復帰制御は間欠的に行われるため、通信部23による第2車両データD2の送信も所定時間X1以上の時間を空けて間欠的に行われる。所定時間X1の間は通信ユニット20は省電力状態とされるため、車載装置100から車外システム200へ継続的に第2車両データD2を送信しつつ、バッテリ52の消費をより抑制することができる。
通信ユニット20は、通電条件が成立しなくなるまで、又は、終了条件が成立するまで、ステップST107~ST116を繰り返す。図4の例では、時刻t7においてエンジン51が始動し、その後エンジン51は使用されている状態が継続する。この場合、第2制御部21は、通電条件の不成立を判定し(ステップST108の「NO」のルート)、続いて第2制御部21は遮断条件が成立しているか否かを監視する(ステップST117)。
ステップST117の遮断条件は、ステップST102の遮断条件(停止状態が所定時間継続したこと)と同じでもよいし、当該条件に加え、車両V1のエンジン51が始動していないことを含んでもよい。例えば、エンジン51が始動すると、車両V1のイグニッション電源(図示省略)に電力が供給されるため、当該電力供給の有無をセンサ(図示省略)により監視することで、車両V1のエンジン51の始動を検知してもよい。この場合、エンジン51の始動を検知すると、第2制御部21はステップST117の遮断条件が不成立であると判定する。
第2制御部21が遮断条件の成立を判定した場合(ステップST117の「YES」のルート)、第2制御部21はステップST107に戻って、所定時間X1だけ待機する。第2制御部21が遮断条件の不成立を判定した場合(ステップST117の「NO」のルート)、第2制御部21はステップST101に戻って、車載装置100を通常のON状態とする。すなわち、第2制御部21は、時刻t8において、電源回路12を通電状態に切り替えるとともに、通信ユニット20を通常状態に切り替える。
そして、時刻t8以降はエンジン51は使用状態のままであるため、遮断条件の不成立が継続し、通信ユニット20はステップST102~ST104を繰り返す。このように、遮断条件が不成立となると、通信ユニット20は第2車両データD2を間欠的に送信するステップST107~ST116のループから脱して、第1車両データD1を所定時間X1よりも短い周期で送信するステップST102~ST104のループに戻る。
また、第2制御部21は、ステップST107~ST116のループ中に、ステップST114において終了条件が成立していると判定した場合(ステップST114の「YES」のルート)、車載装置100をOFF状態にする(ステップST118)。すなわち、電源回路12を遮断状態に切り替えた後に、常時電源53から通信ユニット20への電力供給を遮断する。これにより、車載装置100によるバッテリ52の消費をほぼゼロにする。
通信ユニット20は、前回の利用者が車両V1を降車してから、次の利用者が車両V1を利用するまでの間(時刻t1から時刻t7までの間)、第2車両データD2を間欠的に車外システム200へ送信することで、バッテリ52の消費を抑制しつつ、車両V1の監視を継続させる。しかしながら、時刻t1から時刻t7までの期間が異常に長いと、第2車両データD2の間欠送信によってバッテリ52が次の利用者が乗車する頃にエンジン51を始動できない程度にまで消費されるおそれがある。
このため、第2制御部21は、予め設定された終了条件により、第2車両データD2を間欠的に送信するステップST107~ST116のループを継続可能か否かを判定する。例えば、バッテリ52の残量が所定値(例えば、エンジン51の始動に必要なバッテリ52の残量に所定のマージンを加えた値)未満である場合、第2制御部21は終了条件が成立したと判定する。
また、第2車両データD2の内容によっては、前回の利用者が車両V1を降車した後、しばらく第2車両データD2の送信を繰り返せば足り、次の利用者が車両V1を利用する直前まで第2車両データD2の送信を続ける必要性が低い場合もある。
このような場合、例えば終了条件を、第2制御部21がステップST113における完了信号を所定回数(例えば、10回)を超えて受信したことに設定する。そして、第2制御部21は、ステップST107~ST116のループを所定回数繰り返し(すなわち、第2車両データD2が所定回数だけ車外システム200に受信され)、次にステップST113を実行した後、終了条件が成立したと判定して車載装置100をOFF状態にする。これにより、必要以上にバッテリ52が消費されることを防止することができる。
《車外システムによる車両のメンテナンス》
以上の制御方法により、車外システム200は、停止中の車両V1から、第2車両データD2を間欠的に継続して受信することができる。車外システム200の車外制御部220は、第2車両データD2に基づいて、必要に応じて車両V1のメンテナンスを行う。以下、車両V1メンテナンスの例を説明する。
《バッテリ充電について》
車外制御部220は、第2車両データD2に基づいて、車両V1のバッテリ52の充電が必要であると判断した場合には、その旨の報知を行う。車外システム200の車外記憶部230には、車両V1の次の利用者の予約日時(例えば、時刻t7)が記憶されている。車外制御部220は、上記のステップST107~ST116のループにより車載装置100から間欠的に送信される第2車両データD2に基づいて、バッテリ52の残量を監視する。
そして、車外制御部220は、バッテリの残量が当該予約日時までにエンジン51を始動できないほどにまで減少することが予測された場合には、予約日時が到達する前に車外システム200の表示部(図示省略)に車両V1のバッテリ52を充電すべき旨の表示を出力する。制御システム1のユーザ(カーシェアリングサービスの提供者)は、当該表示を確認すると、車両V1のバッテリ52を充電するために、現地へバッテリ52を充電する作業者を派遣する。
《車両内の消臭について》
車外制御部220は、第2車両データD2に基づいて、車両V1内の消臭が必要であると判断した場合には、車載装置100へ制御指令を送信して車両V1の消臭を行う。車外制御部220は、上記のステップST107~ST116のループにより車載装置100から間欠的に送信される第2車両データD2に基づいて、車両V1内のにおいを監視する。
そして、車外制御部220は、当該予約日時の所定時間前(例えば、30分前)に次の利用者に不快感を与えるほどのにおいが車両V1に残っていることを検出した場合には、空気清浄機能付きのエアコンディショナを作動させる制御指令を出力する。当該制御指令は、車外通信部210、ネットワークN1及び通信部23を経由して、第2制御部21に入力される。第2制御部21は、当該制御指令に基づいて、電源回路12を通電状態に切り替えて、第1制御部11へ当該制御指令を出力する。
第1制御部11は、当該制御指令に基づいて、第2ECU55を制御する。そして、第2ECU55は空気清浄機能付きのエアコンディショナを作動させ、次の利用者が車両V1を利用する直前に、車両V1内のにおいを低減させる。
車外制御部220は、当該予約日時の所定時間前(例えば、30分前)に次の利用者に不快感を与えるほどのにおいが車両V1に残っていない場合には、当該制御指令を出力しない。このように空気清浄機能付きのエアコンディショナの作動を必要な場合に限定することで、利用者に不快感を与える事態を防ぎつつ、バッテリ52の消費を抑制することができる。
《変形例》
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は前述した形態以外にも種々の変更を行うことが可能である。以下、本開示の実施形態に係る変形例について説明する。以下の変形例において、実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
《制御方法の変形例》
図5は、制御システム1における制御方法の変形例を説明するタイミング図である。上記の実施形態では、ステップST105において電源回路12を遮断状態に切り替えた後、通電条件の成立に応じて、電源回路12の一時通電制御を行うとともに(ステップST110,ST115)、通信ユニット20の一時復帰制御を行う(ステップST109,ST116)。
すなわち、通信ユニット20は、電源回路12が一時通電制御を行うごとに、毎回、一時復帰制御を行う(一時通電制御と一時復帰制御とが一対一のセットとなっている)。そして、一時通電制御の都度、第2制御部21は第1制御部11から第2車両データD2を取得し(ステップST111)、一時復帰制御の都度、第2制御部21は第2車両データD2を通信部23を介して車外システム200に送信する(ステップST112)。
ここで、バッテリ52の消費をより抑制するためには、通信ユニット20の省電力状態をより長くすることが好適である。また、バッテリ52の消費をより抑制するためには、第1制御部11から第2制御部21への第2車両データD2の出力頻度を減らすこと、及び、第2制御部21から車外システム200への第2車両データD2の送信頻度を減らすことも好適である。
そこで、図5に示すように、変形例に係る通信ユニット20は、電源回路12が一時通電制御を所定回数(図5の例では、2回)行うごとに、1回、一時復帰制御を行う。すなわち、1回目の一時通電制御の際(時刻t3から時刻t4)、第2制御部21は通信ユニット20を通常状態に切り替えずに、省電力状態のまま維持する。
そして、1回目の一時通電制御の際に、第1制御部11はセンサ13及び第1ECU54からそれぞれ計測データを取得するものの、当該計測データを含む第2車両データD2を第2制御部21には出力しない。この場合、第2車両データD2は制御ユニット10の記憶部(図示省略)に格納される。このため、変形例に係る1回目のステップST107~ST116のループ(図2及び図3)では、ステップST109,ST111~ST113,ST116が省略される。
次に、2回目の一時通電制御の際(時刻t5から時刻t6)、通信ユニット20はステップST107~ST116のループを省略せずに実行する。そして、ステップST111において、第1制御部11は、今回(2回目)の一時通電制御の際に取得した第2車両データD2に加えて、前回(1回目)の一時通電制御の際に取得した第2車両データD2も第2制御部21へ出力する。また、ステップST112では、通信部23から車外システム200には一時通電制御2回分の第2車両データD2が送信される。
このように、複数回の一時通電制御ごとに1回だけ一時復帰制御を行い、その間に取得された第2車両データD2をまとめて出力及び送信することで、バッテリ52の消費をより抑制することができる。
《制御ユニットの変形例》
図6は、変形例に係る制御システム1aの概略的な構成を示すブロック図である。上記の実施形態では、センサ13は第1制御部11と共通の電源回路12から電力が供給され、電源回路12が遮断状態になるとセンサ13への電力供給も停止する。これに対し、本変形例の制御システム1aに含まれる制御ユニット10aでは、センサ30は第1制御部11とは異なる電源回路14から電力供給され、電源回路12が遮断状態になってもセンサ30への電力供給は継続される。すなわち、変形例に係るセンサ30は、電源回路12を介さずに、常時電源53から電力が供給される。
上記の実施形態では、ステップST108において通信ユニット20の第2制御部21が通電条件の成立を判定することで電源回路12を通電状態に切り替えるが、本変形例では、センサ30自身が第2の通電条件の成立を判定することで電源回路12を通電状態に切り替える。本変形例では、電源回路12が通電状態となる回数を減らすことで、バッテリ52の消費を抑制する。
センサ30は、計測部31と、記憶部32と、第3制御部33とを備える。計測部31は、車両V1の状態を計測して、計測データを生成する。当該計測データは、第1制御部11に出力される。記憶部32は、当該計測データを記憶する。当該計測データは、計測部31から第1制御部11に直接出力されてもよいし、計測部31から記憶部32に出力されて記憶部32に一時的に記憶された後、記憶部32から第1制御部11に出力されてもよい。
第3制御部33は、例えばCPUであり、記憶部32に予め記憶されたプログラムに基づいて各種の演算及び処理を行うことで、後述の各種の機能を実現する。なお、第3制御部33は、例えばFPGA等の集積回路であってもよい。
図7は、制御システム1aにおける制御方法の一例を説明するフローチャートである。図7のフローチャートでは、左側の列に通信ユニット20の動作手順を、右側の列に制御ユニット10の動作手順を記載している。図7のフローチャートでは、上記の実施形態(図2及び図3)と共通するステップについては適宜記載を省略している。
車載装置100は、ステップST101からステップST107まで、上記の実施形態と同様に動作する。すなわち、第2制御部21によって電源回路12が遮断状態に切り替えられ、通信ユニット20が省電力状態に切り替えられた後、第2制御部21は所定時間X1だけ待機する。そして、第2制御部21は予め設定された通電条件が成立するか否かを監視する(ステップST108)。
本変形例の通電条件は、例えば、車外システム200から送信された一時通電制御を行う旨の所定の指示を通信部23が受信したことである。当該所定の指示は、例えば車外システム200の入力部(図示省略)に制御システム1aのユーザが所定の入力を行うことで、車外システム200から通信ユニット20の通信部23へ送信される。当該所定の指示が通信部23により受信されることにより、第2制御部21は、車両V1の計測データを車外システム200に送信すべきタイミングであることを知ることができる。
通信部23が車外システム200からの所定の指示を受信すると、第2制御部21は通電条件が成立したと判定して(ステップST108の「YES」のルート)、上記の実施形態と同様にステップST109以降に進み、一時通電制御を行う。通信部23が車外システム200から所定の指示を受信していない場合、第2制御部21は通電条件が成立していないと判定して(ステップST108の「NO」のルート)、ステップST109を実行せずに、ステップST201に進む。
電源回路12はステップST105において遮断状態に切り替えられているが、センサ30は電源回路12とは異なる電源回路14を経由して常時電源53から電力を供給されているため、電源回路12が遮断状態にあってもセンサ30の各部31~33は動作することができる。
すなわち、計測部31は継続的に車両V1の状態を計測して計測データを生成する。ここで、電源回路12が遮断状態であるため、第1制御部11は動作していない。このため、計測部31は当該計測データを記憶部32に出力して、第1制御部11が動作していない間、当該計測データを記憶部32に蓄積させる。
ステップST201では、センサ30の第3制御部33が、予め設定された第2の通電条件が成立するか否かを監視する。第3制御部33が第2の通電条件が成立したと判定した場合(ステップST201の「YES」のルート)、第3制御部33は通電指示を含む信号を電源回路12に出力して、電源回路12を遮断状態から通電状態に切り替える(ステップST202)。そして、電源回路12が通電状態となり、第1制御部11に電力が供給された後、センサ30は記憶部32に蓄積された当該計測データを第1制御部11に出力し、第1制御部11は当該計測データを含む第2車両データD2を通信ユニット20に出力する(ステップST203)。
第2の通電条件は、当該計測データに基づいて、成立又は非成立が判定される条件である。具体的には、第2の通電条件は、当該計測データの値が所定のしきい値を超えたこと、当該計測データの値が所定のしきい値を下回ったこと、又は記憶部32に蓄積される当該計測データが所定量を超えたこと、を含む。
例えば、計測部31が車両V1内のにおいを計測する場合、当該計測データの値(においの強さ)が所定のしきい値を超えると、車両V1内の消臭を行う必要性が高くなる。このため、当該計測データの値が所定のしきい値を超えた場合に、第3制御部33は第2の通電条件が成立したと判定して、電源回路12を通電状態に切り替え、当該計測データを第1制御部11に出力する。この場合、電源回路12が通電状態になるのは、車外システム200から所定の指示がなされる場合を除き、当該計測データの値が所定のしきい値を超えた場合(消臭の必要性が高い場合)に限られる。このため、電源回路12が通電状態となる回数をより減らすことができ、バッテリ52の消費をより抑制することができる。
また、計測部31がバッテリ52の残量を計測する場合、当該計測データの値(残量)が所定のしきい値を下回ると、バッテリ52の充電を行う必要性が高くなる。このため、当該計測データの値が所定のしきい値を下回った場合に、第3制御部33は第2の通電条件が成立したと判定して、電源回路12を通電状態に切り替え、当該計測データを第1制御部11に出力する。この場合も、電源回路12が通電状態となる回数をより減らすことができるため、バッテリ52の消費をより抑制することができる。
また、記憶部32に蓄積された計測データのデータ量が、記憶部32の容量を超えると、次に記憶部32に記憶される計測データによって過去の計測データが上書きされる。計測データの履歴に基づいて車両V1の状態を監視したい場合など、最新の計測データだけでなく過去の計測データをも取得する必要性が高い場合には、記憶部32における上書きが生じる前に計測データを第1制御部11に出力する必要がある。
このため、記憶部32に蓄積される計測データが所定量(例えば、記憶部32の容量から所定のマージンを引いた量)を超えた場合に、第3制御部33は第2の通電条件が成立したと判定して、電源回路12を通電状態に切り替え、当該計測データを第1制御部11に出力する。この場合も、計測部31が周期的に計測する複数回分の計測データをまとめて第1制御部11に出力するため、電源回路12が通電状態となる回数をより減らすことができる。
続いて、通信ユニット20は、第2車両データD2を第1制御部11から取得し(ステップST204)、これをトリガーに第2制御部21は通信ユニット20を省電力状態から通常状態に切り替える(ステップST205)。その後、通信部23は、上記の実施形態と同様に、第2車両データD2を車外システム200に送信する(ステップST112)。以降、通信ユニット20は、上記の実施形態と同様に、ステップST113~ST116を実行してステップST107に戻る。
第2制御部21は、ステップST202において第3制御部33により通電状態に切り替えられた電源回路12を、ステップST115において遮断状態に切り替える。すなわち、電源回路12は、上記の実施形態と同様に、第1制御部11が第2車両データD2を出力するために一時的に通電状態となり、その後は遮断状態となるので、バッテリ52の消費を抑制することができる。なお、ステップST115では、第2制御部21ではなく第3制御部33が電源回路12に指令を行うことで、電源回路12を遮断状態に切り替えてもよい。
本変形例では、センサ30の第3制御部33が、検知信号に基づいて第2の通電条件の成立を判定して電源回路12を遮断状態から通電状態に切り替えるため、車両V1の状態に応じて電源回路12を通電状態にする回数をより少なくすることができる。これにより、第1制御部11によるバッテリ52の消費を抑制することができる。
《車外システムによる車載装置の制御》
上記の実施形態では、振動センサ24の検知信号に基づいて、第2制御部21が遮断条件及び通電条件の成立又は非成立を判定する(ステップST102,ST108,ST117)。ここで、バッテリ52の消費を抑えるためには、車載装置100における演算処理をより少なくすることが好適である。このため、本変形例では、第2制御部21ではなく車外システム200の車外制御部220が遮断条件及び通電条件の成立又は非成立を判定し、車外制御部220が電源回路12の状態を切り替えるための制御メッセージを車外通信部210を介して車載装置100へ送信する。すなわち、本変形例では、車外システム200が車載装置100を遠隔制御することで、電源回路12の状態を切り替える。
本変形例では、上記の実施形態のステップST102,ST105~ST110,ST113~ST116における各種の制御を第2制御部21に代わって車外制御部220が行う。具体的には、車載装置100の電源がON状態になると、振動センサ24は周期的に検知信号を通信部23を介して車外システム200に送信する。
そして、車外制御部220は、振動センサ24の検知信号に基づいて、予め設定された遮断条件が成立するか否かを監視する(ステップST102)。遮断条件は、例えば、上記の実施形態と同様に、エンジン51の停止状態が所定時間継続したことである。
車外制御部220は、遮断条件が成立する場合に、電源回路12を遮断状態に切り替え(ステップST105)、通信ユニット20を省電力状態に切り替える(ステップST106)。具体的には、車外制御部220は、電源回路12を遮断状態に切り替える遮断指令と、通信ユニット20を省電力状態に切り替える省電力指令と、を含む制御メッセージを車外通信部210に出力する。そして、車外通信部210が当該制御メッセージを通信ユニット20に送信する。第2制御部22は、遮断指令に基づいて電源回路12を遮断状態に切り替えた後、省電力指令に基づいて通信ユニット20を省電力状態に切り替える。
車外制御部220は、遮断条件の成立により電源回路12から第1制御部11への電力供給がなされない期間中に、通電条件が成立する度に(ステップST108)、電源回路12を一時的に通電状態に切り替えた後(ステップST110)、再び遮断状態に切り替える(ステップST115)ための一時通電指令を含む制御メッセージを車外通信部210に出力する。すなわち、車外制御部220は、当該期間中に、通電条件の成立に応じて、電源回路12から第1制御部11への電力供給を一時的に許容する一時通電指令を含む制御メッセージを車外制御部210に出力する。
車外通信部210は、当該制御メッセージを通信ユニット20に送信する。通電条件は、例えば、上記の実施形態と同様に、エンジン51の停止状態が所定時間継続したことである。
車載装置100側では、上記の実施形態と同様に、電源回路12が通電状態となった際に、通信ユニット20が第2車両データD2を第1制御部11から取得し(ステップST111)、通信ユニット20は第2車両データD2を車外システム200に送信する(ステップST112)。そして、車外通信部210は、第2車両データD2を、通信ユニット20から受信する。
本変形例では、第2制御部21に代わって車外制御部220が遮断条件及び通電条件の成立又は非成立を判定するため、車載装置100における演算処理がより少なくなり、バッテリ52の消費をより抑えることができる。
《所定時間の変形例》
上記の実施形態のステップST107において、第2制御部21が待機する所定時間X1は一定である。このため、図4に示すように、通電条件が成立する度に、電源回路12は定期的に通電状態となる。しかしながら、所定時間X1は一定であることは必須ではない。
例えば、ステップST107の回数を重ねるごとに、所定時間X1を徐々に長くしてもよい。すなわち、n回目のステップST107の所定時間X1よりも、(n+1)回目のステップST107の所定時間X1を長くしてもよい。また、時刻が次の利用者の予約日時に近づくにつれて、所定時間X1を徐々に短くしてもよい。
《記憶部の使い分け》
通信ユニット20は、第1制御部11から第1車両データD1を取得した後、通信部23から第1車両データD1を送信するまでの間、第1車両データD1を記憶部22に記憶する。このとき、第1車両データD1の内容に応じて、第1車両データD1の格納先を分けてもよい。
例えば、第1車両データD1のうち車両V1の前回の利用者に関するデータ(走行履歴等)は、揮発性メモリ27に格納する。揮発性メモリ27に格納されたデータは、車載装置100がOFF状態となって通信ユニット20への電力供給が停止すれば消滅する。このため、悪意のある次の利用者によって車両V1から前回の利用者に関する個人的なデータが引き抜かれることを防止することができる。
また、第1車両データD1のうち車両V1のステータスとして継続的に保存する必要性が高いデータ(燃料情報、ギアポジション情報、サイドブレーキ情報等)は、不揮発性メモリ28に格納する。不揮発性メモリ28に格納されたデータは、車載装置100がOFF状態となった後も消滅しない。なお、第2車両データD2についても同様に、内容に応じて格納先を分けてもよい。
《通信ユニットの死活監視1》
通信ユニット20が省電力状態になると、通信部23の通信頻度が低下する。この場合、車外システム200は、通信ユニット20が省電力状態であるために通信ユニット20と通信できないのか、通信ユニット20が何らかの障害(例えば、故障)によりネットワークN1と接続できないために通信ユニット20と通信できないのかを区別する必要がある。すなわち、車外システム200による通信ユニット20の死活監視を行う必要がある。
本変形例において、第2制御部21は、例えばステップST106,ST116において通信ユニット20を通常状態から省電力状態に切り替える際に、車外システム200へ省電力信号を送信する。車外システム200は、省電力信号を受信することで、通信ユニット20が省電力状態にあることを認識することができる。これにより、車外システム200は、省電力信号を受信しておらず、かつ通信ユニット20と通信できない場合に、通信ユニット20に何らかの障害があることを認識することができる。
《通信ユニットの死活監視2》
車外システム200がGPS受信機25に定期的にアクセスすることで、通信ユニット20の死活監視を行ってもよい。この場合、GPS受信機25は、省電力状態において完全に機能を停止させず、例えば通常状態よりも長い周期によりGPS衛星から電波を受信して位置情報を生成する。車外システム200は、通信ユニット20の死活監視のために、GPS受信機25から位置情報を取得し、例えば当該位置情報に含まれる更新日時に基づいて、通信ユニット20が正しく機能しているか否かを判定する。
《電源回路の変形例》
図8は、変形例に係る制御ユニット10bを概略的に示すブロック図である。図8では、主に上記の実施形態と相違する構成を記載し、その他の構成については省略している。
上記の実施形態において、常時電源53と第1制御部11との間には、常時電源53の電圧(例えば12V)を第1制御部11用の電圧(例えば3.3V)に変換する1個の電源回路12が介在する。しかしながら、常時電源53と第1制御部11との間には、2個以上の電源回路が介在してもよい。
例えば、バッテリ52の電圧が24Vと高圧である場合(車両V1が大型車両の場合など)には、図8に示すように、常時電源53の24Vの電圧を12Vに降圧する電源回路15が、電源回路12と常時電源53の間に追加されてもよい。この場合、通信ユニット20は、電源回路15から電力を供給されてもよい。第2制御部21は、上記の実施形態と同様に電源回路12を通電状態と遮断状態とに切り替え、電源回路15は常時通電状態とされる。
また、図6の変形例のようにセンサ30が電源回路12とは別の電源回路14から電力を供給される場合には、電源回路15は電源回路14と常時電源53との間に追加される。すなわち、電源回路15は、電源回路12,14及び通信ユニット20に電力を供給するように構成してもよい。
《車両が電動モータを有する場合の変形例》
上記の実施形態の第2制御部21は、ステップST102において、予め設定された遮断条件が成立するか否かを監視する。ここで、遮断条件は、例えば車両V1のエンジン51が停止している「停止状態」が所定時間継続したことである。
車両V1が電気自動車であって、電動モータを有する場合、遮断条件は、例えば車両V1の電動モータが停止している「停止状態」が所定時間継続したことを含んでもよい。また、車両V1がハイブリッド車であって、エンジンと電動モータを有する場合、遮断条件は、例えば車両V1のエンジンと電動モータの両方が停止している「停止状態」が所定時間継続したことを含んでもよい。これら場合、第2制御部21は、振動センサ24の検知信号に基づいて、電動モータが「停止状態」であるか否かを判定する。
《その他》
なお、上記の実施形態及び各種の変形例については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。また、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 制御システム
1a 制御システム
100 車載装置
10 制御ユニット
10a 制御ユニット
10b 制御ユニット
11 第1制御部
12 電源回路
13 センサ
14 電源回路
15 電源回路
20 通信ユニット
21 第2制御部
22 記憶部
23 通信部
24 振動センサ
25 GPS受信機
26 読取部
27 揮発性メモリ
28 不揮発性メモリ
30 センサ
31 計測部
32 記憶部
33 第3制御部
51 エンジン
52 バッテリ
53 常時電源
55 第2ECU
54 第1ECU
200 車外システム
210 車外通信部
220 車外制御部
230 車外記憶部
V1 車両
N1 ネットワーク
B1 バス
P1 プログラム
M1 記録媒体
T1 第1時間
T2 第2時間
D1 第1車両データ
D2 第2車両データ
X1 所定時間
t1 時刻
t2 時刻
t3 時刻
t4 時刻
t5 時刻
t6 時刻
t7 時刻
t8 時刻

Claims (12)

  1. 車両に搭載される車載装置であって、
    常時電源から供給される電力を変圧する電源回路と、
    前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、
    前記常時電源から前記電源回路を介さずに電力が供給される通信ユニットと、
    を備え、
    前記通信ユニットは、
    前記データを車外システムに送信する通信部と、
    前記電源回路の電力供給を制御する第2制御部と、
    含み
    前記第2制御部は、
    所定の遮断条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を遮断する遮断制御と、
    前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を一時的に許容して前記データを前記通信ユニットに出力した後に、再び前記第1制御部への電力供給を遮断する一時通電制御と、
    を実行し、
    前記一時通電制御は、前記通電条件が成立している場合に、所定時間を挟んで間欠的に複数回繰り返され
    前記第2制御部は、
    前記遮断条件の成立に応じて、前記通信ユニットを通常状態から前記通信ユニットの少なくとも一部の機能が前記通常状態よりも低減している省電力状態にする省電力制御と、
    複数回の前記一時通電制御ごとに1回だけ、前記通信ユニットを前記省電力状態から前記通常状態にして前記通信ユニットに出力された前記データを前記車外システムに送信する一時復帰制御と、
    を実行する、車載装置。
  2. 前記遮断条件は、前記車両のエンジン及び電動モータのうちの少なくとも一方が停止している停止状態が所定時間継続したことを含む、
    請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記通電条件は、前記停止状態が所定時間継続したことを含む、
    請求項2に記載の車載装置。
  4. 前記第2制御部は、前記車両の振動を検知する振動センサの検知信号に基づいて、前記車両の振動が所定値未満である場合に前記停止状態であると判定する、
    請求項2又は請求項3に記載の車載装置。
  5. 前記電源回路からの電力供給により、前記車両の状態を計測して、前記第1制御部へ前記データを出力するセンサをさらに備え、
    前記遮断制御において、前記第2制御部は前記センサへの電力供給を遮断し、
    前記一時通電制御において、前記第2制御部は前記センサへの電力供給を一時的に許容した後に、再び前記センサへの電力供給を遮断する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車載装置。
  6. 前記常時電源から前記電源回路を介さず供給される電力により動作するセンサをさらに備え、
    前記センサは、
    前記車両の状態を計測して、前記第1制御部へ前記データを出力する計測部と、
    前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、前記データに基づいて判定される所定の第2の通電条件の成立に応じて、前記電源回路による前記第1制御部への電力供給を許容する第3制御部と、
    を備える、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車載装置。
  7. 前記第2の通電条件は、前記センサの記憶部に蓄積される前記データが所定量を超えたことを含む、
    請求項6に記載の車載装置。
  8. 前記センサは、前記車両内のにおい、前記車両内の温度及び前記車両内の照度のうちの少なくともひとつを計測する、
    請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の車載装置。
  9. 車両に搭載される車載装置を遠隔制御する車外システムであって、
    前記車載装置と通信する車外通信部と、
    前記車載装置を遠隔制御する制御メッセージを生成して前記車外通信部に出力する車外制御部と、
    を備え、
    前記車載装置は、常時電源から供給される電力を変圧する電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、前記常時電源から前記電源回路を介さずに電力が供給される通信ユニットと、を有し、
    前記通信ユニットは、前記データを車外システムに送信する通信部と、前記電源回路の電力供給を制御する第2制御部と、を含み
    前記制御メッセージは、
    所定の遮断条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を遮断する遮断指令と、
    前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記第1制御部への電力供給を一時的に許容して前記データを前記通信ユニットに出力した後に、再び前記第1制御部への電力供給を遮断する一時通電指令と、
    を含み、
    前記一時通電指令は、前記通電条件が成立している場合に、所定時間を挟んで間欠的に複数回繰り返され
    前記制御メッセージは、
    前記遮断条件の成立に応じて、前記通信ユニットを通常状態から前記通信ユニットの少なくとも一部の機能が前記通常状態よりも低減している省電力状態にする省電力指令と、
    複数回の前記一時通電指令ごとに1回だけ、前記通信ユニットを前記省電力状態から前記通常状態にして前記通信ユニットに出力された前記データを前記車外システムに送信させる一時復帰指令と、
    を含む、車外システム。
  10. 前記遮断条件は、前記車両のエンジン及び電動モータのうちの少なくとも一方が停止している停止状態が所定時間継続したことを含み、
    前記車外制御部は、前記車両の振動を検知する振動センサの検知信号に基づいて、前記車両の振動が所定値未満である場合に前記停止状態であると判定する、
    請求項に記載の車外システム。
  11. 車両に搭載される車載装置の制御方法であって、
    前記車載装置は、常時電源から供給される電力を変圧する電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、前記常時電源から前記電源回路を介さずに電力が供給される通信ユニットと、を有し、前記通信ユニットは、前記データを車外システムに送信する通信部と、前記電源回路の電力供給を制御する第2制御部と、含み
    所定の遮断条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を遮断する第1ステップと、
    前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を一時的に許容して前記データを前記通信ユニットに出力した後に、再び前記第1制御部への電力供給を遮断する一時通電制御を、所定時間を挟んで間欠的に複数回繰り返す第2ステップと、
    前記遮断条件の成立に応じて、前記通信ユニットを通常状態から前記通信ユニットの少なくとも一部の機能が前記通常状態よりも低減している省電力状態にする第3ステップと、
    複数回の前記一時通電制御ごとに1回だけ、前記通信ユニットを前記省電力状態から前記通常状態にして前記通信ユニットに出力された前記データを前記車外システムに送信する第4ステップと、
    を備える、制御方法。
  12. 車両に搭載される車載装置の制御に用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記車載装置は、常時電源から供給される電力を変圧する電源回路と、前記電源回路からの電力供給により前記車両の状態を計測したデータを出力する第1制御部と、前記常時電源から前記電源回路を介さずに電力が供給される通信ユニットと、を有し、前記通信ユニットは、前記データを車外システムに送信する通信部と、前記電源回路の電力供給を制御する第2制御部と、含み
    コンピュータに、
    所定の遮断条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を遮断する第1ステップと、
    前記遮断条件の成立により前記第1制御部に電力が供給されない期間中に、所定の通電条件の成立に応じて、前記電源回路から前記第1制御部への電力供給を一時的に許容して前記データを前記通信ユニットに出力した後に、再び前記第1制御部への電力供給を遮断する一時通電制御を、所定時間を挟んで間欠的に複数回繰り返す第2ステップと、
    前記遮断条件の成立に応じて、前記通信ユニットを通常状態から前記通信ユニットの少なくとも一部の機能が前記通常状態よりも低減している省電力状態にする第3ステップと、
    複数回の前記一時通電制御ごとに1回だけ、前記通信ユニットを前記省電力状態から前記通常状態にして前記通信ユニットに出力された前記データを前記車外システムに送信する第4ステップと、
    を実行させる、コンピュータプログラム。
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