JP2018020715A - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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謙二 吉田
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謙二 吉田
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Abstract

【課題】イグニッションスイッチからの信号によらずに、セルフシャットオフ処理に移行できるようにする。【解決手段】イグニッションスイッチからの信号を監視する監視機能に異常が発生した場合において(ステップS1)、CAN通信が途絶したこと(ステップS2)に加え、エンジンが停止していることが検出されて(ステップS3)からエンジン停止状態が第2の所定時間継続したときに(ステップS4)、イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判定する。その後、電源を遮断する終了処理(セルフシャットオフ処理)を実行する(ステップS5)。【選択図】図3

Description

本発明は、セルフシャットオフ機能を備えた車両用電子制御装置に関する。
セルフシャットオフ機能を備えた車両用電子制御装置において、内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、イグニッションスイッチのオン状態からオフ状態への切り替わりを検知してから所定時間経過後に電源を遮断する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2004−189055号公報
ここで、従来の車両用電子制御装置では、イグニッションスイッチのオン状態からオフ状態への切り替わりを検知するために、イグニッションスイッチからの信号を監視している。しかしながら、この監視機能に異常が生じた場合、イグニッションスイッチのオン状態からオフ状態への切り替わりを検知することができなくなるおそれがあった。そのため、実際にはイグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わっていてもセルフシャットオフ処理に移行できず、無駄な電力を消費してしまう。
そこで、本発明は、イグニッションスイッチからの信号によらずに、セルフシャットオフ処理に移行することのできる車両用電子制御装置を提供することを目的とする。
そのため、車両用電子制御装置は、外部機器からの信号を入力する入力手段と、前記外部機器からの信号の有無に基づいてイグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判定されてから所定時間経過後に電源を遮断するセルフシャットオフ手段と、を含む。
本発明によれば、イグニッションスイッチからの信号によらずに、セルフシャットオフ処理に移行することができる。
実施形態における内燃機関の一例を示すシステム構成図である。 車両用電子制御装置の一例を示すブロック図である。 車両用電子制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、実施形態における内燃機関の一例を示す。
内燃機関(エンジン)100の吸気ダクト102には、内燃機関の吸入空気量QAを検出する吸入空気量センサ104が設けられている。
吸気バルブ106は、各気筒の燃焼室108の吸気口を開閉する。吸気バルブ106の上流側の吸気ポート102aには、気筒毎に燃料噴射弁110が配置されている。
尚、図1に示す内燃機関100は、燃料噴射弁110が吸気ポート102a内に燃料を噴射する、いわゆるポート噴射式内燃機関であるが、燃料噴射弁110が燃焼室108内に直接燃料を噴射する、いわゆる筒内噴射式内燃機関とすることができる。
燃料噴射弁110から噴射された燃料は、吸気バルブ106を介して燃焼室108内に空気とともに吸引され、点火プラグ112による火花点火によって着火燃焼する。そして、燃焼による圧力がピストン114をクランクシャフト116に向けて押し下げることで、クランクシャフト116を回転駆動する。
また、排気バルブ118は、燃焼室108の排気口を開閉する。そして、排気バルブ118が開くことで、燃焼室108内の排ガスが排気管120に排出される。
排気管120には、三元触媒等を含む触媒コンバータ122が設置されている。排気管120を通過する排気は、触媒コンバータ122によって浄化される。
吸気バルブ106は、クランクシャフト116によって回転駆動される吸気カムシャフト124の回転に伴って開動作する。また、排気バルブ118は、クランクシャフト116によって回転駆動される排気カムシャフト126の回転に伴って開動作する。
可変バルブタイミング装置(以下、「VTC(Valve Timing Control)」とする)128は、例えば、アクチュエータとしての電動モータ130によってクランクシャフト116に対する吸気カムシャフト124の相対回転位相角を変化させることで、吸気バルブ106のバルブ作動角の位相、すなわち、吸気バルブ106のバルブタイミングを連続的に進角方向及び遅角方向に変化させる。
なお、VTC128としては、例えば特開2013−227919号公報に開示される機構のものを採用することができる。また、VTC128は電動式の機構に限定されるものではなく、油圧式や電磁式などの公知の機構を適宜採用することができる。
気筒毎に設けた点火プラグ112のそれぞれには、点火プラグ112に点火エネルギーを供給する点火モジュール132が設けられている。点火モジュール132は、点火コイル及び点火コイルへの通電を制御するパワートランジスタを有している。
制御ユニットとしては、VTC128の駆動を制御するVTCコントロールモジュール200と、燃料噴射弁110や点火モジュール132などを制御するエンジンコントロールモジュール(以下、「ECM(Engine Control Module)」とする)202と、が設けられている。ここで、VTCコントロールモジュール200が、車両用電子制御装置の一例として挙げられる。また、ECM202が、他の制御装置の一例として挙げられる。
VTCコントロールモジュール200は、ECM202と信号を送受信可能に接続されている。具体的には、VTCコントロールモジュール200とECM202とは、CAN(Controller Area Network)204を介して相互にデータ転送を行えるなど、相互に通信可能に構成されている。ただし、これに限るものではなく、VTCコントロールモジュール200とECM202とは、LIN(Local Interconnect Network)、FlexRay(登録商標)、MOST(Media Oriented System Transport)(登録商標)などのネットワークを介して相互に通信可能に構成されていてもよい。
エンジン100の運転状態を検出する各種センサとしては、吸入空気量センサ104の他、クランク角センサ206、カム角センサ208、モータ回転角センサ210、アクセル開度センサ212、水温センサ214、空燃比センサ216、などが設けられている。
クランク角センサ206は、クランクシャフト116の回転角信号POSを出力する。
カム角センサ208は、吸気カムシャフト124の回転角信号CAMを出力する。
モータ回転角センサ210は、アクチュエータである電動モータ130の回転角信号MASを出力する。
アクセル開度センサ212は、アクセルペダル218の踏み込み量、換言すればアクセル開度ACCを検出する。
水温センサ214は、内燃機関100の冷却水の温度TWを検出する。
空燃比センサ216は、触媒コンバータ122の上流側の排気管120に設置され、排気中の酸素濃度に基づいて空燃比AFを検出する。
VTCコントロールモジュール200及びECM202は、上記の各種センサの検出信号や、エンジン100の運転及び停止のメインスイッチであるイグニッションスイッチ(IGNSW)220のオン/オフ信号などに基づいて各種制御処理を実施する。
図2は、VTCコントロールモジュール200及びECM202の一例を示すブロック図である。
VTCコントロールモジュール200は、各種の制御プログラムを実行する処理装置であるCPU200Aと、制御プログラムなどが格納されるROM(Read Only Memory)(図示省略)と、一時的な記憶領域となるRAM(Random Access Memory)(図示省略)と、CAN通信回路200Bと、入力回路200Cと、電源回路200Dと、指令信号出力回路200Eと、電圧変換回路200Fと、モータ駆動回路200Gと、を含む。
CAN通信回路200Bは、CAN204を介してECM202などの外部機器と通信するための回路である。ここで、CAN通信回路200Bが、入力手段の一例として挙げられる。
入力回路200Cは、各種センサやスイッチからの検出信号をA/D(Analog to Digital)変換してCPU200Aに出力するための回路である。ここで、入力回路200Cが、入力手段の一例として挙げられる。
電源回路200Dには、第1のダイオード222を介して車載バッテリ224からの電源電圧VBATT(例えば、12ボルト)が常時供給される。また、電源回路200Dには、イグニッションスイッチ220がオン状態のときに、第2のダイオード226を介して車載バッテリ224からの電圧VIGN(例えば、12ボルト)が供給されるようになっている。電源回路200Dは、電圧VIGNが供給されると、電源電圧VBATTをCPU200Aに適した電圧VCC(例えば、5ボルト)に変換し、CPU200Aに対して電圧VCCを供給する。CPU200Aは、電圧VCCが供給されることによって起動する。また、電圧VIGNは指令信号出力回路200E及び電圧変換回路200Fにも供給される。
指令信号出力回路200Eは、所定の条件を満たしたときに、電源回路200Dに対して、CPU200Aへの電圧VCCの供給を停止するための指令信号を出力する。
電圧変換回路200Fは、電圧VIGNを所定電圧Vm(例えば、約2ボルト)に変換してCPU200Aに供給するものであって、CPU200Aと共にイグニッションスイッチ220からの信号を監視する監視機能を構成している。
モータ駆動回路200Gは、電動モータ130を駆動するためのインバータである。
一方、ECM202は、VTCコントロールモジュール200と同様に、CPU(図示省略)、ROM(図示省略)、RAM(図示省略)、CAN通信回路(図示省略)、入力回路(図示省略)及び電源回路(図示省略)等を含む。
ECM202のCPUは、イグニッションスイッチ220がオン状態となると起動し、ROMから制御プログラムを読み出してこれを実行することで、吸入空気量センサ104、アクセル開度センサ212、水温センサ214及び空燃比センサ216などの検出信号に基づいてエンジン100の運転状態を検出し、検出した機関運転状態に基づいて燃料噴射弁110や点火モジュール132などを制御する。
また、ECM202のCPUは、機関運転状態に応じて、VTC128の目標位相角を演算する。そして、ECM202のCPUは、CAN204を介して、目標位相角をVTCコントロールモジュール200のCAN通信回路200Bに送信する。
VTCコントロールモジュール200のCPU200Aは、前記目標位相角を受信すると、クランク角センサ206、カム角センサ208及びモータ回転角センサ210の検出信号に基づく実際の回転位相角が目標位相角に近づくように電動モータ130を駆動する操作量を演算する。そして、CPU200Aは、操作量に基づく信号をモータ駆動回路200Gに出力することによって、電動モータ130を駆動する。これにより、吸気バルブタイミングは、クランクシャフト116に対する吸気カムシャフト124の相対回転位相角が目標位相角に近づくようにフィードバック制御される。
以下、VTCコントロールモジュール200の終了処理について説明する。
電圧変換回路200Fを含む監視機能が正常である場合において、運転者のキー操作によりイグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態となると、電圧Vmが所定電圧以下となる。したがって、CPU200Aは、電圧変換回路200Fからの電圧Vmに基づいてイグニッションスイッチ220からの信号を監視することにより、イグニッションスイッチ220のオン状態からオフ状態への切り替わりを検知することができる。
CPU200Aは、電圧Vmに基づいてイグニッションスイッチ220のオン状態からオフ状態への切り替わりを検知すると、設定された時間(第1の所定時間)内に学習値等のデータをROMに書き込んで保存する。CPU200Aは、第1の所定時間経過後、指令信号出力回路200Eに対しセルフシャットオフ(S−SHUT)信号を出力する。
ここで、イグニッションスイッチ220がオフ状態であれば、指令信号出力回路200Eに供給される電圧VIGNは0ボルトとなる。指令信号出力回路200Eは、供給される電圧VIGNが0ボルトとなって、且つS−SHUT信号を入力したときに、所定の条件を満たし、電源回路200Dに対して指令信号を出力する。
電源回路200Dは、前記指令信号を入力すると、CPU200Aに対する電圧VCCの供給を停止し、これによりCPU200Aの電源が遮断される。このように、監視機能が正常である場合においては、VTCコントロールモジュール200のCPU200A、電源回路200D、指令信号出力回路200E及び電圧変換回路200Fが協働することにより、イグニッションスイッチ220のオン状態からオフ状態への切り替わりを検知してから第1の所定時間経過後に電源を遮断するセルフシャットオフ処理が実行される。
一方、ECM202においても、VTCコントロールモジュール200と同様に、イグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わると、設定された時間内に学習値等のデータを保存した後、電源が遮断される。
ここで、イグニッションスイッチ220からの信号を監視する監視機能に異常が発生した場合、VTCコントロールモジュール200のCPU200Aは、イグニッションスイッチ220のオン状態からオフ状態への切り替わりを正確に検知することができなくなるおそれがあった。この場合、CPU200Aは、実際にはイグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わっていてもS−SHUT信号を出力することができない。したがって、CPU200Aは、セルフシャットオフ処理に移行することができず、無駄な電力を消費してしまう。
また、監視機能に異常が発生した後、すぐにCPU200Aの電源を強制的に遮断して電動モータ130を停止するなどのフェールセーフ処理を実行すると、学習値等のデータを保存することができないだけでなく、車両の走行中や再始動時において最適なバルブタイミング制御を実行することができない。このため、エンジン出力の低下や燃費及び排気性能の悪化等により、走行性能が悪化してしまう。
そこで、監視機能に異常が発生した場合において、VTCコントロールモジュール200のCPU200Aは、外部機器の一例としての、ECM202、クランク角センサ206、カム角センサ208からの信号に基づいてエンジン100の運転状態を判定する。
そして、CPU200Aは、エンジン100の運転状態に基づいてエンジン100が停止していると判定すると、イグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わったと判定する。その後、CPU200Aは、第1の所定時間経過後、指令信号出力回路200Eに対してS−SHUT信号を出力する。これにより、VTCコントロールモジュール200は、電圧変換回路200Fからの電圧Vm、すなわち、イグニッションスイッチ220からの信号によらず、セルフシャットオフ処理に移行することができる。
図3は、VTCコントロールモジュール200のCPU200Aが実行する処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU200Aが起動したときから開始され、所定時間毎に実行される。
ステップS1では、CPU200Aは、監視機能に異常が発生したか否かを判定する。異常判定は、CPU200Aが、電圧変換回路200Fからの電圧VmをA/D変換し、変換後の値と異常判定用の閾値の上限値又は下限値とを比較するなど、CPU200Aにおける公知の自己診断機能を用いて実行される。そして、CPU200Aは、異常が発生したと判定すると、処理をステップS2に進める。一方、CPU200Aは、異常が発生していないと判定すると、処理をステップS6に進める。
ステップS2では、CPU200Aは、VTCコントロールモジュール200とECM202との通信が途絶えたか否かを判定する。具体的には、ECM202からの目標位相角の送信が所定時間途切れているか否かに基づいてCAN通信の途絶(ECM202からの信号の有無)を判定することができる。但し、これに限るものではなく、通信途絶は、CAN通信回路200BからECM202に対して信号を送信し、この信号に対して応答があるか否かに基づいて判定するなど、公知の種々の方法を適宜選択してもよい。そして、CPU200Aは、通信が途絶したと判定すると、処理をステップS3に進める。一方、CPU200Aは、通信が途絶していないと判定すると、処理をステップS6に進める。
ステップS3では、CPU200Aは、エンジン100が停止しているか否かを判定する。具体的には、CPU200Aは、少なくともクランク角センサ206の検出値に基づいて、エンジン100の回転数を算出し、エンジン100が回転していないときに、エンジン100が停止していると判定する。但し、これに限るものではなく、CPU200Aは、クランク角センサ206及びカム角センサ208からの信号が変化しない場合に、エンジン100が停止していると判定してもよい。したがって、VTCコントロールモジュール200のCPU200Aが、外部機器(ECM202、又は少なくともクランク角センサ206)からの信号の有無に基づいてイグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わったか否かを判定する判定手段の一例として挙げられる。また、エンジン停止中は車載バッテリ224からの電源電圧VBATTが低くなることから、検出手段として電源電圧VBATTを監視する監視部を設け、電源電圧VBATTが所定値以下となったときにエンジン100が停止していると判定するようにしてもよい。そして、CPU200Aは、エンジン100が停止していると判定すると、処理をステップS4に進める。一方、CPU200Aは、エンジン100が停止していないと判定すると、処理をステップS6に進める。
ここで、イグニッションスイッチ220がオフ状態であればエンジン100が停止しているため、ECM202は、電源が遮断されており、VTCコントロールモジュール200との通信(例えば、目標位相角の送信)を実行しない。すなわち、VTCコントロールモジュール200とECM202とのCAN通信が途絶していれば、イグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わっている(エンジン100が停止している)可能性が高い。しかしながら、ステップS2において判定された通信途絶は、CAN通信回路200B等の異常や何らかの要因により一時的に発生した可能性もある。このため、ステップS3では、ステップS2で判定された通信途絶がイグニッションスイッチ220のオン状態からオフ状態への切り替わりによるものであるか否かを判定するために、エンジン100が停止しているか否かを判定する。これにより、イグニッションスイッチ220のオン状態からオフ状態への切り替わったか否かの判定精度を向上させることができる。
ステップS4では、CPU200Aは、ステップS3においてエンジン100が停止していることが検出されてからエンジン停止状態が第2の所定時間継続したか否かを判定する。第2の所定時間は、アイドルストップ機能を有する車両において、アイドルストップ機能によってエンジンが停止され続ける最大の時間として設定されるものであり、例えば、2〜3分程度に設定される。そして、CPU200Aは、エンジン停止状態が第2の所定時間継続したと判定すると、処理をステップS5に進める。この場合、ステップS3において判定されたエンジン100の停止はアイドルストップ機能によるものではないことからイグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わったとみなすことができる。一方、CPU200Aは、エンジン停止状態が第2の所定時間継続していない、すなわち、第2の所定時間内にエンジン100が始動したと判定すると、処理をステップS6に進める。
ステップS5では、CPU200Aは、セルフシャットオフ処理を実行する。すなわち、CPU200Aは、第1の所定時間内に学習値等のデータをROMに保存した後、指令信号出力回路200Eに対し、S−SHUT信号を出力する。そして、指令信号出力回路200Eに供給される電圧VIGNが実際に0ボルトであれば、指令信号出力回路200Eは、所定の条件を満たし、電源回路200Dに対して指令信号を出力する。その後、電源回路200Dは、CPU200Aに対する電圧VCCの供給を遮断する。したがって、VTCコントロールモジュール200のCPU200A及びこれと協働する電源回路200D及び指令信号出力回路200Eが、CPU200Aによりイグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わったと判定されてから第1の所定時間経過後に電源を遮断するセルフシャットオフ処理手段の一例として挙げられる。
一方、処理がステップS1からステップS6に進んだ場合は、CPU200Aは、通常処理として、ECM202から送信された目標位相角に基づいてバルブタイミング制御を実行し、処理を終了させる。また、CPU200Aは、イグニッションスイッチ220のオン状態からオフ状態への切り替わりを検知したときには、通常処理として、セルフシャットオフ処理に移行し、処理を終了させる。
処理がステップS2からステップS6に進んだ場合は、VTCコントロールモジュール200は、ECM202と通信していることから、イグニッションスイッチ220がオン状態であるとみなすことができる。したがって、CPU200Aは、通常処理として、ECM202から送信された目標位相角に基づいてバルブタイミング制御を実行し、処理を終了させる。
処理がステップS3からステップS6に進んだ場合、エンジン100は回転しているため、ステップS2において判定された通信途絶は、CAN通信回路200B等の異常や何らかの要因により一時的に発生したものであり、イグニッションスイッチ220がオン状態であるとみなすことができる。したがって、CPU200Aは、通常処理として、再度ECM202と通信を行い、送信された目標位相角に基づいてバルブタイミング制御を実行し、処理を終了させる。
処理がステップS4からステップS6に進んだ場合、ステップS3において判定されたエンジン100の停止は、アイドルストップ機能によるものであるとみなすことができる。したがって、CPU200Aは、通常処理として、エンジン再始動時におけるバルブタイミング制御を実行し、処理を終了させる。
以上示した実施形態において、エンジン100の運転状態に基づいて、イグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わったか否かが判定される。これにより、VTCコントロールモジュール200は、監視機能に異常が発生している場合、イグニッションスイッチ220からの信号によらずに、セルフシャットオフ処理に移行することができるので、無駄な電力消費を抑制することができる。
また、以上示した実施形態においてステップS3及びS4の判定を省略してもよい。すなわち、ECM202との通信が途絶した(ECM202からの信号がない)場合に、イグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わったと判定するようにしてもよい。
しかし、ECM202からの信号がない状況は、上述したようにCAN通信回路200B等の異常や何らかの要因により一時的に発生した場合もあることから、ステップS3の判定を加え、ステップS4の判定のみを省略してもよい。すなわち、ECM202からの信号がないことに加え、エンジン100の運転状態を検出可能な検出手段によりエンジン100が停止していることが検出されたときに、イグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わったと判定するようにしてもよい。これにより、イグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わったか否かの判定精度を向上させることができる。
また、ステップS4の判定、すなわち、エンジン100が停止していることが検出されてからエンジン停止状態が第2の所定時間継続したか否かの判定を加えることで、イグニッションスイッチ220がオン状態からオフ状態に切り替わったか否かの判定精度を更に向上させることができる。
また、ステップS4の判定を加えることで、エンジン停止が車両のアイドルストップ機能によるものであるとみなすことができる。これにより、アイドルストップ機能を有する車両などにおいて、VTCコントロールモジュール200のCPU200Aの電源が不必要に遮断されることを抑制することができる。
また、以上示した実施形態によれば、例えば、車両走行中やアイドルストップ中においてVTC128の電動モータ130の駆動を強制的に停止するなどのフェールセーフ処理の実行が抑制されるので、車両の走行性能を可能な限り保持することができる。
また、以上示した実施形態において、車両用電子制御装置の一例として、VTCコントロールモジュール200を用いて説明したが、これに限るものではない。
なお、VTCコントロールモジュール200は、例えば、ピストンの上死点位置を変更することで内燃機関100の圧縮比を可変とする可変圧縮比(VCR(Variable Compression Ratio))装置などの他のシステムにおける制御装置と協調して制御を実行することがある。このような他のシステムにおいては、当該他のシステムにおける制御装置がイグニッションスイッチ220のオン状態又はオフ状態をCAN通信などによって検知する場合がある。そして、当該CAN通信が途絶してイグニッションスイッチ220のオン状態又はオフ状態を検知することができない場合であっても、VTCコントロールモジュール200とのCAN通信が正常に行われている場合には、VTCコントロールモジュール200におけるイグニッションスイッチ220のオン・オフ状態の判定結果を、他のシステムにおける制御装置に送信して認識させることができる。これにより、他のシステムにおける不要なフェールセーフ処理が抑制されて、上述の協調制御を可能な限り実行することができる。
ここで、上述した実施形態から把握し得る技術的思想について、以下に記載する。
(1)車両用電子制御装置は、外部機器からの信号を入力する入力手段と、前記外部機器からの信号の有無に基づいてイグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判定されてから第1の所定時間経過後に電源を遮断するセルフシャットオフ手段と、を含む。
(2)前記外部機器は、信号を送受信可能に接続された他の制御装置を含み、前記判定手段は、前記他の制御装置からの信号がない場合に、前記イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判定する。
(3)前記外部機器は、エンジンの運転状態を検出可能な検出手段を含み、前記判定手段は、前記他の制御装置からの信号がないことに加え、前記検出手段によりエンジンが停止していることが検出されたときに、前記イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判定する。
(4)前記判定手段は、前記エンジンが停止していることが検出されてからエンジン停止状態が第2の所定時間継続したときに、前記イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判定する。
(5)前記第2の所定時間は、アイドルストップ機能を有する車両において、前記アイドルストップ機能によって前記エンジンが停止され続ける最大の時間として設定される。
(6)前記エンジンの運転状態を検出可能な検出手段は、クランクシャフトの回転角信号を出力するクランク角センサを少なくとも含む。
100 内燃機関(エンジン)
200 VTCコントロールモジュール(車両用電子制御装置)
200A CPU
200B CAN通信回路
200C 入力回路
200D 電源回路
200E 指令信号出力回路
202 ECM(他の制御装置)
204 CAN
206 クランク角センサ
208 カム角センサ
220 イグニッションスイッチ

Claims (4)

  1. 外部機器からの信号を入力する入力手段と、
    前記外部機器からの信号の有無に基づいてイグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判定されてから第1の所定時間経過後に電源を遮断するセルフシャットオフ手段と、
    を含む、車両用電子制御装置。
  2. 前記外部機器は、信号を送受信可能に接続された他の制御装置を含み、
    前記判定手段は、前記他の制御装置からの信号がない場合に、前記イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判定する、請求項1に記載の車両用電子制御装置。
  3. 前記外部機器は、エンジンの運転状態を検出可能な検出手段を含み、
    前記判定手段は、前記他の制御装置からの信号がないことに加え、前記検出手段によりエンジンが停止していることが検出されたときに、前記イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判定する、請求項2に記載の車両用電子制御装置。
  4. 前記判定手段は、前記エンジンが停止していることが検出されてからエンジン停止状態が第2の所定時間継続したときに、前記イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わったと判定する、請求項3に記載の車両用電子制御装置。
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