JP7180448B2 - ゴム組成物及びホース - Google Patents
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Description
・タルク、炭酸カルシウム等の白色フィラー(特許文献2,3)。しかし、白色フィラーは、カーボンブラックよりも高比重であるから、軽量化どころか、重量増加を招く。
・フライアッシュ等の中空フィラー(特許文献4)。中空フィラーは、カーボンブラックよりも低比重であるから、剛性の向上に加えて、軽量化も期待できる。しかし、中空フィラーのうち通常グレード品は混練・加工時に中空が破壊されて十分に軽量にならず、耐圧グレード品は中空が破壊されにくいが高コストである。
体積固有抵抗が5.0×105Ω・cm以上であり、比重が1.130以下であり、10%引張応力M10が0.30MPa以上であり、ホース成形用であるゴム組成物である。
[2]本発明のホースは、エチレン・αオレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム100質量部と、カーボンブラック60~80質量部と、瀝青炭粉砕物40~100質量部とを含有し、
体積固有抵抗が5.0×10 5 Ω・cm以上であり、比重が1.130以下であり、10%引張応力M 10 が0.30MPa以上であるゴム組成物からなるホースである。
瀝青炭粉砕物は、石炭の一種で高品位炭と呼ばれる瀝青炭(JIS M1002の石炭分類でB1、B2、C)を粉砕したものである。瀝青炭は、炭素をはっきりした結晶状態を示さない無定形炭素(厳密にはグラファイトの微細結晶を含む)として含み、他に硫黄、コールタール、ピッチ等の成分を含むものであるから、それを粉砕してなる瀝青炭粉砕物は導電性がきわめて低い(ほぼ絶縁性)。
また、瀝青炭粉砕物は、白色フィラーよりも顕著に低比重であり、カーボンブラックよりも低比重である。
よって、カーボンブラックを60~80質量部と減量し、瀝青炭粉砕物を40~100質量部添加すると、同一質量部の白色フィラーを添加した場合と比較して、効率的にフィラー体積分率を増加させ、相対的にカーボンブラック体積分率を低減させて、高体積固有抵抗とすることができるとともに、軽量化することができる。
瀝青炭粉砕物が40質量部よりも少ないと、体積固有抵抗及び/又は剛性が低下し、瀝青炭粉砕物が100質量部よりも多いと、破断強度が低下する。
αオレフィンとしては、特に限定されないが、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン等を例示でき、このなかでプロピレン又は1-ブテンが好ましく、特にプロピレンが好ましい。
非共役ジエンとしては、特に限定されないが、1,4-ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン等を例示できる。
カーボンブラックとしては、特に限定されず、一般的に知られているもの(市販品等)を適宜適用することができ、SRF、GPF、FEF、MAF、HAF、ISAF、SAF、FT、MT等を例示できる。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積は、特に限定されず、例えば12~148m2/gのものを用いることができ、、好ましくは27~49m2/gのものを用いることができる。る。窒素吸着比表面積はJIS K6217-7にて求められるものである。
瀝青炭粉砕物の配合量は、45~100質量部が好ましく、50~100質量部がより好ましい。
瀝青炭粉砕物の平均粒径は、特に限定されず、例えば0.01~100μmのものを用いることができ、好ましくは0.05~20μmのものを用いることができる。平均粒径はレーザー回折法(日機装社の装置名「マイクロトラックSPA150」)にて求められるものである。
瀝青炭粉砕物の比重は、1.6以下であり、好ましくは1.4以下のものを用いることができる。比重は、瀝青炭粉砕物をゲーリュサック型ピクノメーターに量りこみ、少量のベンゼンで浸漬してから、0.2~0.7kPaの真空下で気泡が出なくなるまで減圧脱気し、ピクノメーターにベンゼンを満たして30℃の恒温槽中に30分保持した後、秤量し求められるものである。
使用したゴムポリマーは、EPDM(エチレン-プロピレン-非共役ジエンゴム)である。
使用した瀝青炭粉砕物は、比重1.3~1.4、平均粒子径5.1μm、比表面積9m2/g、板状粒子、絶縁性のものである。
・JIS K6253に準拠しタイプAデュロメータを用いて硬さ試験を行い、硬さHAを測定した。
・JIS K6251に準じた引張試験(試験片はダンベル状5号形、引張速度は500mm/分)を行い、引張強さTB、伸びEB、10%引張応力M10、100%引張応力M100を測定した。
・比重を測定した。
・JIS K6271-1に準拠し、二重リング電極法により印加電圧1V、荷重4kgで体積固有抵抗値を測定した。試料はエタノールで表面を拭き、24時間標準状態で保管したものを使用した。
試料番号3のように、カーボンブラック60質量部であっても、瀝青炭粉砕物を50質量部配合したことにより、M10が0.3MPa以上となっている。
試料番号11のように、カーボンブラック80質量部であっても、瀝青炭粉砕物を50質量部配合したことにより、体積固有抵抗が5.0×105Ω・cm以上となっている。
試料番号13のように、カーボンブラック80質量部、瀝青炭粉砕物100質量部という高充填配合であっても、比重は1.130以下となっている。
試料番号2、6、10は、カーボンブラックを60~80質量部とし、フィラーとして瀝青炭粉砕物を35質量部配合した水準であるが、瀝青炭粉砕物が少なすぎることにより、試料番号2、6はM10が低く、試料番号10は体積固有抵抗が高い。
試料番号14~16は、カーボンブラックを90質量部とし、瀝青炭粉砕物を50~100質量部配合した水準であるが、カーボンブラックが多すぎることにより、体積固有抵抗が高く、試料番号7は比重も大きい。
試料番号17~22は、カーボンブラックを60~80質量部とし、フィラーとしてハードクレー又は炭酸カルシウムを配合した水準であるが、比重が大きい。
よって、試料番号1、2、6、10、14~22は、比較例として位置付けられる。
Claims (2)
- エチレン・αオレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム100質量部と、カーボンブラック60~80質量部と、瀝青炭粉砕物40~100質量部とを含有し、
体積固有抵抗が5.0×105Ω・cm以上であり、比重が1.130以下であり、10%引張応力M10が0.30MPa以上であり、ホース成形用であるゴム組成物。 - エチレン・αオレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム100質量部と、カーボンブラック60~80質量部と、瀝青炭粉砕物40~100質量部とを含有し、
体積固有抵抗が5.0×10 5 Ω・cm以上であり、比重が1.130以下であり、10%引張応力M 10 が0.30MPa以上であるゴム組成物からなるホース。
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