以下、実施形態の空調制御履歴表示装置、空調制御履歴表示方法及びプログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、空調システム100の構成図である。空調システム100は、空調制御装置1と、運転装置2と、空調機3と、センサ4とを備える。空調制御装置1は、空調制御履歴表示装置の一例である。空調制御装置1は、空調効率が向上するように空調機3の運転を制御する。運転装置2は、空調制御装置1からの指示に従って、空調機3に運転制御信号を出力する。空調制御装置1と運転装置2とはLAN(Local Area Network)などの通信ネットワークにより接続される別の装置でもよく、空調制御装置1と運転装置2とは統合された1台の装置でもよい。
空調機3は、運転装置2からの運転制御信号に従って空調を行う。空調機3は、ビル用マルチエアコン30を備える。ビル用マルチエアコン30は、複数の空調系統を有する。各空調系統は、1台以上の室外機31と1台以上の室内機32とを有する。同図では、簡単のため各空調系統については室外機31と室内機32をそれぞれ1台ずつ示している。室内機32は、室外機31が生成した冷媒との熱交換により生成した冷風又は温風を空調対象のゾーンに給気する。
ビルなどの建物の各フロアは1以上のゾーンに区切られる。ゾーンは、消費電力量が取得できる範囲の空調対象の空間(エリア)である。1つのゾーンは、1以上の空調系統により空調が行われる。図1では、複数の空調系統により空調が行われる1つのゾーンについて示している。各ゾーンには1台以上のセンサ4が設置される。センサ4は、温度や湿度などを検出し、検出値を運転装置2に通知する。
空調制御装置1は、通常運転を行う場合、空調効率が向上するように空調機3の運転を管理する。そのため、空調制御装置1は、ゾーンごとの空調効率の計算に必要な情報を取得する。空調効率の計算に必要な情報は、例えば、外気温度、各空調系統の稼働/停止状態、冷暖房モード及び消費電力量、室内機32又はセンサ4が計測した室内温度、給気温度、室内湿度、給気湿度等の情報を含む。空調制御装置1は、これらの情報を情報収集元の機器から運転装置2を介して又は直接取得する。空調効率には、例えば、冷暖房平均エネルギー消費効率を示すCOP(Coefficient Of Performance、成績係数)を用いることができる。ゾーン毎のCOPは、ゾーン内の室内機32の冷房能力又は暖房能力の合計を、消費電力により除算して算出される。また、空調制御装置1は、輪番制御を行う。輪番制御とは、同一のゾーンに設けられた複数の空調系統のうち稼働又は停止させる一部の空調系統を、所定時間毎の制御周期で輪番的に順に切り替えることである。
空調制御装置1は、複数の空調系統それぞれの停止又は稼働、冷暖房モード、給気温度、送風量等を運転装置2に指示することにより、空調機3の運転を制御する。運転装置2は、ビルの管理者が入力した指示や、空調制御装置1からの指示に従って室外機31や室内機32へ運転制御信号を送信する。運転制御信号の例として、室外機31や室内機32へ発停を指示する信号、室外機31や室内機32における冷媒の流量を指示する信号、室内機32へ送風のためのファンの回転量を指示する信号等があるが、これらに限定されない。なお、輪番制御において空調系統を停止させる場合、その空調系統の室外機31は運転状態のままとし、室内機32を停止する。
空調制御装置1は、輪番制御を行う時間帯(以下、「輪番制御時間帯」と記載する)において、輪番制御運転と通常運転のいずれを行うかを以下のように判断する。
(1)空調制御装置1は、周期的に、輪番制御運転を行った場合のCOP(以下、「輪番制御運転COP」と記載)と、通常運転を行った場合のCOP(以下、「通常運転COP」と記載)とを推定する。空調制御装置1は、輪番制御運転COPの効率の方が良いと判断した場合には輪番制御運転を行い、通常運転COPの効率のほうが良いと判断した場合には通常運転を行う。
(2)空調制御装置1は、周期的に、輪番制御運転を行った場合の消費電力(以下、「輪番制御運転消費電力」と記載)と通常運転を行った場合の空調機の消費電力(以下、「通常運転消費電力」と記載)とを推定する。空調制御装置1は、輪番制御運転消費電力の方が低いと判断した場合には輪番制御運転を行い、通常運転消費電力の方が低いと判断した場合には通常運転を行う。
(3)空調制御装置1は、周期的に、室内温度の計測結果が閾値以下であると判断した場合に輪番制御運転を行い、室内温度の計測結果が閾値を超過していると判断した場合に通常運転を行う。閾値は、予め設定された値でもよく、空調の設定温度に基づいて得られる値でもよい。
(4)空調制御装置1は、周期的に、人間が感じる快適さを定量的な値で表す快適性指標を推定する。快適性指標は、例えば、PMV(予想平均温冷感申告、Predicted Mean Vote)である。空調制御装置1は、PMVが閾値以下であると判断した場合に輪番制御運転を行い、PMVが閾値を超過していると判断した場合に通常運転を行う。
(5)空調制御装置1は、当日に初めて空調機3又はビル用マルチエアコン30を立ち上げてから一定時間が経過するまでは通常運転を行う。
(6)空調制御装置1は、一部のデータが欠測していると判断した場合に通常運転を行う。例えば、空調制御装置1は、上記の(1)~(5)の制御を行うためのデータのいずれかが欠損していると判断した場合に通常運転とする。
なお、空調制御装置1は、上記の(1)~(6)のうち一部を行ってもよく、全てを行ってもよい。
図2は、空調制御装置1の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。空調制御装置1は、入力部11と、表示部12と、記憶部13と、通信部14と、処理部15とを備える。
入力部11は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部11は、ユーザの指示を空調制御装置1に入力する際にユーザによって操作される。入力部11は、入力装置を空調制御装置1に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、入力部11は、入力装置においてユーザの入力に応じて生成された入力信号を空調制御装置1に入力する。また、入力部11は、空調制御装置1とネットワークを介して接続されるコンピュータ端末からユーザの指示を受信してもよい。
表示部12は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部12は、画像表示装置を空調制御装置1に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、表示部12は、画面データを表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。また、表示部12は、空調制御装置1とネットワークを介して接続されるコンピュータ端末に画面データを表示するための信号を送信してもよい。
記憶部13は、空調設備データ、輪番制御オンオフデータ、輪番制御データ、輪番制御パターンデータ及び制御履歴データを含む各種データを記憶する。
空調設備データは、各ゾーンの空調設備を示す情報である。本実施形態では、空調設備は、空調系統である。輪番制御オンオフデータは、輪番制御がオンであるかオフであるかを示す。輪番制御オンオフデータは、輪番制御時間帯の開始時刻及び終了時刻を示してもよい。輪番制御オンオフデータは、ゾーン毎のデータでもよい。輪番制御データは、輪番制御の制御周期と、輪番制御運転から通常運転への切替の判断に用いる室内温度閾値及びPMV閾値とを示す。輪番制御パターンデータは、輪番制御の制御周期毎の制御パターンをゾーン別に示す。制御パターンは、ゾーン内の空調設備それぞれを稼働させるか停止させるかの設定を示す。
制御履歴データは、時刻と、ゾーンと、当該時刻における当該ゾーンの輪番制御状態及び空調系統稼働状態とを示す。輪番制御状態は、輪番制御の開始又は停止、輪番制御の開始から停止までの輪番制御時間帯において輪番制御運転を行ったか通常運転を行ったかを示す。空調系統稼働状態は、ゾーン内の各空調系統を稼働させたか停止させたかを示す。
通信部14は、ネットワークを介して運転装置2を含む他の装置とデータを送受信する。処理部15は、空調制御部151と、制御履歴生成部152と、表示制御部153とを備える。
空調制御部151は、輪番制御オンオフデータを参照し、輪番制御時間帯であるか否かを判定する。空調制御部151は、輪番制御時間帯ではないときには通常運転を行い、輪番制御時間帯においては輪番制御を行う。空調制御部151は、輪番制御を行う場合、輪番制御データが示す制御周期ごとに、輪番制御パターンデータが示す各ゾーンの制御パターンに従って、ゾーン内の複数の空調系統それぞれを運転又は停止するよう運転装置2に指示する。また、空調制御部151は、輪番制御時間帯において、上記の(1)~(6)の条件に従って、輪番制御運転から通常運転への切替を行う。制御履歴生成部152は、空調制御部151による輪番制御の履歴を示す制御履歴データを生成し、記憶部13に書き込む。
表示制御部153は、制御履歴データに基づいて輪番制御結果画面データを生成し、表示部12に表示する。輪番制御結果画面データは、輪番制御結果を表示する輪番制御結果画面の画面データである。輪番制御結果画面は、ゾーン毎に、輪番制御時間帯における輪番制御状態と各空調系統の空調系統稼働状態とを時間軸を揃えて表示する。表示制御部153は、現在時刻が属する時間帯から所定時間遡った時間帯までの輪番制御結果を示す輪番制御結果画面データを生成し、表示部12に表示する。表示制御部153は、入力部11により入力された時刻又は時間帯における輪番制御結果を示す輪番制御結果画面データを生成し、表示部12に表示してもよい。
図3は、空調設備データの例を示す図である。空調設備データは、ゾーンIDと、空調系統の系統番号及び名称と、ゾーンにおける各空調系統のレイアウトのデータとを含む。ゾーンIDは、ゾーンの識別情報である。系統番号は、ゾーンごとに空調系統に割り当てられた番号である。レイアウトは、ゾーンにおける各空調系統の設置位置を座標等で表す情報でもよく、画像(イメージ)で表す情報でもよい。
図4は、制御パターンデータを示す図である。制御パターンデータは、ゾーンID別の制御パターン番号及び制御パターンを含む。制御パターンは、各系統番号の空調系統を稼働(ON)するか、停止(OFF)するかを示す。制御パターンには、ゾーンID別に1から順に制御パターン番号が付与される。ゾーン別に、制御パターン番号が小さい順に、1制御周期に一つの制御パターンが実行される。最後の制御パターン番号の制御パターンが実行されると、次の制御周期では制御パターン番号1の制御パターンが実行される。
図5は、制御履歴データを示す図である。制御履歴データは、時刻と、ゾーンIDと、輪番制御状態と、空調系統稼働状態とを対応付けた情報である。同図では、ゾーンID=1についての制御履歴データを示しているが、異なるゾーンIDの制御履歴が含まれてもよい。空調系統稼働状態は、稼働空調系統番号及び停止空調系統番号の情報を含む。稼働空調系統番号は、稼働した空調系統の系統番号を示す。停止空調系統番号は、停止した空調系統の系統番号を示す。稼働空調系統番号及び停止空調系統番号に代えて、実行された制御パターン番号が設定されてもよい。輪番制御状態が通常運転である場合、通常運転理由が制御履歴データに設定される。通常運転理由は、輪番制御運転から通常運転への切替が行われた理由である。
輪番制御時間帯は、輪番制御オンの時刻から輪番制御オフの時刻までである。ただし、同図に示すように、輪番制御オンとなった時刻Ti以降に輪番制御オフが登録されていない場合は、時刻Tiから輪番制御時間帯が現在も継続していることを示す。
また、同一の系統番号が稼働空調系統番号に設定されている時間帯は、その系統番号の空調系統が稼働している時間帯(以下、稼働時間帯と記載)である。同様に、同一の系統番号が停止空調系統番号に設定されている時間帯は、その系統番号の空調系統が停止している時間帯(以下、停止時間帯と記載)である。例えば系統番号1の空調系統は、時刻T(i+1)から時刻T(i+4)まで、時刻T(i+5)から時刻T(i+6)までが稼働時間帯であり、時刻T(i+4)から時刻T(i+5)までが停止時間帯である。なお、輪番制御時間帯において、稼働時間帯以外を停止時間帯とみなす場合、制御履歴データに停止空調系統番号が含まれなくてもよい。
図6は、空調制御装置1が実行する輪番制御処理を示すフロー図である。記憶部13には、空調設備データ、輪番制御オンオフデータ、輪番制御データ及び輪番制御パターンデータが予め登録される。空調制御装置1の処理部15は、輪番制御データが示す制御周期ごとに、同図に示す輪番制御処理を実行する。
まず、空調制御部151は、未選択のゾーンを一つ選択する(ステップS10)。選択されたゾーンを選択ゾーンと記載する。空調制御部151は、輪番制御オンオフデータを参照し、現在時刻において輪番制御がオン(又は輪番制御時間帯)であるか否かを判断する(ステップS15)。
空調制御部151は、輪番制御がオフであると判断した場合(ステップS15:NO)、現在の制御周期においては、選択ゾーンを通常運転する(ステップS65)。制御履歴生成部152は、前回の制御周期において選択ゾーンが輪番制御時間帯であった場合、現在時刻を示す時刻情報と、選択ゾーンのゾーンIDと、輪番制御オフを示す輪番制御状態とを対応付けたレコードを制御履歴データに追加する。
空調制御部151は、輪番制御がオンであると判断した場合(ステップS15:YES)、輪番制御時間帯における最初の制御周期であるか否かを判定する(ステップS20)。空調制御部151は、最初の制御周期であると判定した場合(ステップS20:NO)、実行対象制御パターン番号を0に初期化する(ステップS25)。制御履歴生成部152は、現在時刻を示す時刻情報と、選択ゾーンのゾーンIDと、輪番制御オンを示す輪番制御状態とを設定したレコードを制御履歴データに追加する。
空調制御部151は、輪番制御時間帯における最初の制御周期ではないと判定した場合(ステップS20:YES)、又は、ステップS25の処理の後、選択ゾーンの当日の空調開始から所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS30)。この所定時間は、輪番制御データ等に含めて設定してもよい。空調制御部151は、当日の空調開始から所定時間が経過していないと判断した場合(ステップS30:NO)、現在の制御周期においては、選択ゾーンを通常運転する(ステップS65)。制御履歴生成部152は、現在時刻を示す時刻情報と、選択ゾーンのゾーンIDと、通常運転を示す輪番制御状態と、通常運転理由と、空調系統稼働状態とを対応付けたレコードを制御履歴データに追加する。制御履歴生成部152は、通常運転理由に、空調開始直後である旨と、空調開始からの経過時間とを設定する。
空調制御部151は、当日の空調開始から所定時間が経過していると判断した場合(ステップS30:YES)、選択ゾーンにおける現在の室内温度の情報を取得する。空調制御部151は、室内温度が輪番制御データに設定されている室内温度閾値以下であるか否かを判断する(ステップS35)。
空調制御部151は、選択ゾーンの室内温度が室内温度閾値を超えていると判断した場合(ステップS35:NO)、現在の制御周期においては、選択ゾーンを通常運転する(ステップS65)。制御履歴生成部152は、現在時刻を示す時刻情報と、選択ゾーンのゾーンIDと、通常運転を示す輪番制御状態と、通常運転理由と、空調系統稼働状態とを対応付けたレコードを制御履歴データに追加する。制御履歴生成部152は、通常運転理由に室内温度が閾値を超えている旨と、室内温度及び室内温度閾値とを設定する。
空調制御部151は、室内温度が室内温度閾値以下であると判断した場合(ステップS35:YES)、選択ゾーンの輪番制御運転COP及び通常運転COPを算出する。空調制御部151は、輪番制御運転COPが通常運転COP以上であるか否かを判断する(ステップS40)。
空調制御部151は、輪番制御運転COPが通常運転COP未満であると判断した場合(ステップS40:NO)、現在の制御周期においては、選択ゾーンを通常運転する(ステップS65)。制御履歴生成部152は、現在時刻を示す時刻情報と、選択ゾーンのゾーンIDと、通常運転を示す輪番制御状態と、通常運転理由と、空調系統稼働状態とを対応付けたレコードを制御履歴データに追加する。制御履歴生成部152は、通常運転理由に、輪番制御運転COPが通常運転COP未満である旨と、輪番制御運転COP及び通常運転COPとを設定する。
空調制御部151は、輪番制御運転COPが通常運転COP以上であると判断した場合(ステップS40:YES)、選択ゾーンの輪番制御運転消費電力及び通常運転消費電力を算出する。輪番制御運転消費電力及び通常運転消費電力は、例えば、現在の各空調系統の消費電力や過去の消費電力等に基づき任意の方法により算出される。空調制御部151は、輪番制御運転消費電力が通常運転消費電力以下であるか否かを判断する(ステップS45)。
空調制御部151は、輪番制御運転消費電力が通常運転消費電力より高いと判断した場合(ステップS45:NO)、現在の制御周期においては、選択ゾーンを通常運転する(ステップS65)。制御履歴生成部152は、現在時刻を示す時刻情報と、選択ゾーンのゾーンIDと、通常運転を示す輪番制御状態と、通常運転理由と、空調系統稼働状態とを対応付けたレコードを制御履歴データに追加する。制御履歴生成部152は、通常運転理由に、輪番制御運転消費電力が通常運転消費電力を超えている旨と、輪番制御運転消費電力及び通常運転消費電力を設定する。
空調制御部151は、輪番制御運転消費電力が通常運転消費電力以下であると判断した場合(ステップS45:YES)、選択ゾーンの室内温度や室内湿度などを用いて、選択ゾーンのPMVを算出する。空調制御部151は、算出したPMVが輪番制御データに設定されているPMV閾値以下であるか否かを判断する(ステップS50)。
空調制御部151は、選択ゾーンにおけるPMVがPMV閾値を超えると判断した場合(ステップS50:NO)、現在の制御周期においては、選択ゾーンを通常運転する(ステップS65)。制御履歴生成部152は、現在時刻を示す時刻情報と、選択ゾーンのゾーンIDと、通常運転を示す輪番制御状態と、常運転理由と、空調系統稼働状態とを対応付けたレコードを制御履歴データに追加する。制御履歴生成部152は、通常運転理由に、PMVがPMV閾値を超えている旨と、算出したPMV及びPMV閾値を設定する。
空調制御部151は、算出したPMVがPMV閾値以下であると判断した場合(ステップS50:YES)、現在の制御周期においては選択ゾーンを輪番制御運転すると判断する。そこで、空調制御部151は、選択ゾーンの実行対象制御パターン番号に1を加算して更新する(ステップS55)。
空調制御部151は、輪番制御パターンデータに設定されている選択ゾーンの制御パターンの中から、実行対象制御パターン番号に紐づけられた制御パターンを読み出す。なお、空調制御部151は、選択ゾーンの輪番制御パターンデータに設定されているパターン番号の上限より実行対象制御パターン番号が大きい場合、実行対象制御パターン番号を1とする。空調制御部151は、読み出した制御パターンに従って選択ゾーンの各空調系統を稼働又は停止するよう運転装置2に指示し、輪番制御運転を行う(ステップS60)。運転装置2は、空調制御装置1からの指示に従って選択ゾーンの各空調系統を稼働又は停止させる。制御履歴生成部152は、現在時刻を示す時刻情報と、選択ゾーンのゾーンIDと、輪番制御運転を示す輪番制御状態と、空調系統稼働状態とを対応付けたレコードを制御履歴データに追加する。
空調制御部151は、ステップS60において輪番制御運転を開始した後、又は、ステップS65において通常運転を開始した後、未選択のゾーンがあるか否かを判断する(ステップS70)。空調制御部151は、未選択のゾーンがあると判断した場合(ステップS70:YES)、ステップS10からの処理を繰り返す。そして、空調制御部151は、未選択のゾーンがないと判断した場合(ステップS70:NO)、図6の処理を終了する。
上記の処理により、輪番制御運転が中断し、通常運転への切替が行われた場合でも、稼働又は停止する空調系統が偏らないようにすることができる。
なお、空調制御部151は、選択ゾーンについてステップS15、S20、S30、S35、S40、S45、S50のいずれかの判断処理を行うために必要なデータを取得できなかった場合、通常運転を行うと判断する。制御履歴生成部152は、現在時刻を示す時刻情報と、選択ゾーンのゾーンIDと、通常運転を示す輪番制御状態と、データ欠測及び取得できなかったデータの種類を示す通常運転理由とを対応付けたレコードを制御履歴データに追加する。
なお、空調制御部151は、図6の輪番制御処理を輪番制御の制御周期よりも短い周期で実行してもよい。この場合、空調制御部151は、ステップS55の実行対象制御パターン番号の更新を、輪番制御の制御周期で実行する。あるいは、空調制御部151は、ステップS55の実行対象制御パターン番号を、その実行対象制御パターン番号による輪番制御運転を制御周期と同じ時間又はその時間の所定割合以上行った後に更新してもよい。例えば、輪番制御の制御周期を30分、図6の輪番制御処理の実行周期を10分とする。空調制御部151は、実行対象制御パターン番号1の制御パターンで10分間輪番制御運転を行った後、20分間通常運転を行った場合、実行対象制御パターン番号1の制御パターンでさらに20分間(制御周期の時間の50%以上で切替であれば10分間)輪番制御を行った後、実行制御パターン番号を2に更新する。
また、ステップS30、S35、S40、S45、S50の判断処理の順序を任意としてもよい。また、ステップS30、S35、S40、S45、S50それぞれの判断処理を行う周期を任意としてもよい。また、輪番制御データが、ステップS30、S35、S40、S45、S50の判断処理のうち、有効又は無効とする判断処理の情報をゾーン毎に含んでもよい。空調制御部151は、輪番制御データに有効が設定されている判断処理を行い、無効が設定されている判断処理を実行しない。
図7は、輪番制御結果画面500の表示例である。表示制御部153は、輪番制御結果画面500を表示させる輪番制御結果画面データを生成し、表示部12に表示する。表示制御部153は、例えば、入力部11により入力されたゾーンの輪番制御結果画面データを生成する。同図では、ゾーンに空調系統が4系統ある場合に、過去24時間分の輪番制御結果を、2時間単位の目盛で表示する例である。過去24時間分の結果を表示する場合、現在時刻又は入力された表示対象時刻がhh時mm分ならば、表示制御部153は、前日の{ceil(([hh]+1)/2)×2}時~{ceil(([hh]+1)/2)×2}時までを制御結果の表示対象とする。なお、ceil関数は、切捨てを示す関数である。表示制御部153は、輪番制御結果画面500を、輪番制御の制御周期又は制御周期よりも短い周期で更新する。
輪番制御状態表示領域A1は、輪番制御の実行結果を表示する行である。輪番制御状態表示領域A1の行には、輪番制御が実行された時間帯(輪番制御時間帯)に対応したバーB1が表示されている。輪番制御時間帯は、輪番制御オンから輪番制御オフまで又は現在時刻までの時間帯であり、制御履歴データを参照して得られる。同図では、前日の22:00~当日7:00は、始業時刻前などの理由により輪番制御時間帯ではないため、バー表示されていない。当日7:00~現在時刻21:00までは輪番制御時間帯であるため、輪番制御運転を実施していることをバーB1により示している。
空調設備稼働状態表示領域A2-i(iは1以上4以下の整数)は、系統番号iの空調系統の空調系統稼働状態を表示する行である。空調設備稼働状態表示領域A2-iの行には、輪番制御時間帯(バーB1)に対応したバーB2-iが表示されている。バーB2-iにおいて、系統番号iの空調系統の稼働時間帯に対応した領域と、停止時間帯に対応した領域とが異なる態様で表示される。例えば、系統番号1の空調系統Aの稼働時間帯に対応した領域B21は赤で、停止時間帯に対応した領域B22は緑で表示される。なお、領域B21と領域B22とを、異なる模様(パターン)としてもよい。各空調系統の稼働時間帯及び停止時間帯は、制御履歴データから得られる。
輪番制御状態表示領域A1及び空調設備稼働状態表示領域A2-1~A2-4は、同じ時間軸で並べられており、2時間単位のカラムに区切られている。表示制御部153は、現在時刻又は入力された時刻が含まれるカラムを最初のカラムとし、その最初のカラムから24時間遡った時刻に対応するカラムまでを表示する。現在時刻表示ラインLは、現在時刻を表す縦線である。
同図によって、系統番号1~4の空調系統間で、周期的かつ輪番的に停止する空調系統を切り替えていることが分かる。
図8は、輪番制御結果画面501の表示例である。表示制御部153は、輪番制御時間帯において通常運転に切り替わった時間がある場合、図7に示す輪番制御結果画面500に代えて、輪番制御結果画面501を表示させる輪番制御結果画面データを生成し、表示部12に表示する。輪番制御結果画面501では、輪番制御時間帯を表すバーB1において、輪番制御運転が行われた時間帯に対応した領域と、通常運転が行われた時間帯に対応した領域とが表示される。通常運転に対応した領域は、通常運転理由に応じて異なる態様で表示される。表示制御部153は、輪番制御運転が行われた時間帯と、通常運転が行われた時間帯及び通常運転理由を、制御履歴データから取得する。
バーB1内の領域B1-1は、輪番制御運転が行われた時間帯を表す領域である。バーB1内の領域B1-2は、輪番制御運転COPが通常運転COPよりも低いために通常運転が行われた時間帯を表す領域である。バーB1内の領域B1-3は、室内温度が室内温度閾値を超えたために通常運転が行われた時間帯を表す領域である。バーB1内の領域B1-4は、データ欠測のために通常運転が行われた時間帯を表す領域である。領域B1-1~B1-4はそれぞれ、異なる色や異なる塗りつぶしパターンなどで表示される。例えば、領域B1-1は青で、領域B1-2は桃色で、領域B1-3は橙色で、領域B1-4は灰色で表示される。
また、ユーザが通常運転が行われたことを示す領域B1-j(j=2~4)をマウスなどのポインティングデバイスで選択すると、表示制御部153は、制御履歴データの通常運転理由から得られる情報を表示する。
図9は、空調系統稼働状態表示画面502の表示例を示す。ユーザは、輪番制御結果画面500又は501において時刻に対応した箇所をマウスなどのポインティングデバイスで指定する。輪番制御結果画面500又は501により輪番制御結果を表示しているゾーンを表示対象ゾーン、指定された時刻を表示対象時刻と記載する。なお、ユーザは、表示対象ゾーン及び表示対象時刻を、キーボードなどで直接入力してもよい。表示制御部153は、表示対象ゾーンのレイアウト情報と、空調系統の系統番号及び名称とを空調設備データから読み出す。さらに、表示制御部153は、表示対象時刻において表示対象ゾーンの各空調系統が稼働していたか停止していたかを制御履歴データから読み出す。表示制御部153は、レイアウトデータに、各空調系統の名称と、各空調系統が稼働していたか停止していたかの情報を付加して表示する空調系統稼働状態表示画面502を生成し、表示部12に表示する。同図では、稼働していた空調系統の空調対象エリアと、停止していた空調系統の空調対象エリアとを異なる色で表示している。
なお、上記では、輪番制御によって稼働又は停止する空調設備を空調系統単位としているが、室内機単位としてもよく、同一の室外機に接続される室内機単位としてもよい。室内機単位の場合、空調設備データには、空調系統の系統番号及び名称に代えて、各室内機32の空調機番号及び名称が設定される。レイアウトデータは、ゾーンにおける室内機32のレイアウトを示す。また、制御パターンデータの制御パターンは、各室内機32を稼働させるか停止されるかの情報を示す。制御履歴データの空調系統稼働状態は、稼働させた室内機32の空調機番号及び停止させた室内機32の空調機番号を示す。
図10は、室内機単位の輪番制御を行ったときの輪番制御結果画面503の表示例を示す図である。同図では、ゾーンに室内機32が4台ある場合に、過去24時間分の輪番制御結果を、2時間単位の目盛で表示する例である。
輪番制御状態表示領域A1の表示は、輪番制御結果画面500又は輪番制御結果画面501と同様である。空調設備稼働状態表示領域A3-i(iは1以上4以下の整数)は、i台目の室内機32の空調機稼働状態を表示する行である。空調設備稼働状態表示領域A3-iの行には、輪番制御が実行された時間帯(輪番制御時間帯)に対応したバーB3-iが表示されている。バーB3-iにおいて、i台目の室内機32の稼働時間帯に対応した領域と、室内機32の停止時間帯に対応した領域とが異なる態様で表示される。例えば、i台目の室内機32の稼働時間帯に対応した領域B31は赤で、停止時間帯に対応した領域B32は緑で表示される。なお、領域B31と領域B32とを、異なる模様(パターン)としてもよい。各室内機32の稼働時間帯及び停止時間帯は、制御履歴データから得られる。
図11は、空調機稼働状態表示画面504の表示例を示す。表示制御部153は、図9に示す空調系統稼働状態表示画面502に代えて、同図に示す空調機稼働状態表示画面504を表示する。ユーザは、輪番制御結果画面503において表示対象時刻に対応した箇所をマウスなどのポインティングデバイスで指定するか、表示対象ゾーン及び表示対象時刻をキーボードなどで直接入力する。表示制御部153は、表示対象ゾーンのレイアウト情報と、室内機32の空調機番号及び名称とを空調設備データから読み出す。さらに、表示制御部153は、表示対象時刻において表示対象ゾーンの各室内機32が稼働していたか停止していたかを制御履歴データから読み出す。表示制御部153は、レイアウトデータに、各室内機32の名称と、各室内機32が稼働していたか停止していたかの情報を付加して表示する空調機稼働状態表示画面504を生成し、表示部12に表示する。同図では、稼働していた室内機32と、停止していた室内機32とを異なる色で表示している。
また、空調機3は、ビル用マルチエアコン30に加えて、1以上の外調機系統を備えてもよい。この場合、外調機系統を輪番制御の対象としてもよい。外調機系統は、1以上の外調機と1以上の給気口を有する。外調機は、ビル内に敷設されたダクトを介して、ゾーンに設けられた給気口から外気をゾーン内に給気し、ゾーン内の空気を外に排気することによって、ビル内を換気する。さらに、外調機は、冷媒との熱交換により生成した冷風を、各ゾーンにより給気する機能を有してもよい。
各ゾーンは、ビル用マルチエアコン30の1以上の空調系統と、1以上の外調機系統により空調が行われる。各ゾーンに設置されたセンサ4は、温度や湿度に加え、二酸化炭素濃度を検出し、検出値を運転装置2に通知する。空調制御装置1は、ビル用マルチエアコン30に上記と同様の制御を行い、さらに、各外調機系統の外調機の停止又は稼働、給気温度等を運転装置2に指示する。運転装置2は、空調制御装置1からの指示に従って上記と同様の運転制御信号をビル用マルチエアコン30に出力する。さらに、運転装置2は、外調機へ運転制御信号を送信する。この運転制御信号の例として、外調機へ発停を指示する信号、外調機における冷媒の流量を指示する信号、外調機へファンの回転量等を指示する信号等があるが、これらに限定されない。
空調設備データには、外調機系統の系統番号及び名称がさらに設定される。レイアウトデータは、ゾーンにおける給気口のレイアウトをさらに示す。また、制御パターンデータの各制御パターンは、各外調機系統を稼働させるか停止されるかの情報をさらに示す。制御履歴データの空調系統稼働状態は、稼働させた外調機系統の系統番号及び停止させた外調機系統の系統番号をさらに含む。
空調制御部151は、読み出した輪番制御パターンデータに従って輪番制御を行い、空調機3の空調系統及び外調機系統の稼働及び停止を運転装置2に指示する。なお、空調制御部151は、輪番制御パターンデータに従って一部の外調機系統を停止させているときに、対象ゾーンのセンサ4から閾値を超える二酸化炭素濃度の検出値を受信した場合、外調機系統の運転を輪番制御運転から通常運転に切替え、停止していた外調機の稼働を運転装置2に指示してもよい。
図12は、空調系統及び外調機系統を輪番制御対象としたときの輪番制御結果画面505の表示例を示す図である。同図では、ゾーンに4系統の空調系統及び2系統の外調機系統がある場合に、過去24時間分の輪番制御結果を、2時間単位の目盛で表示する例である。
輪番制御状態表示領域A1及び空調設備稼働状態表示領域A2-1~A2-4の表示は、輪番制御結果画面500又は501と同様である。空調設備稼働状態表示領域A4-j(j=1,2)の行には、輪番制御時間帯におけるj台目の外調機系統の稼働時間帯及び停止時間帯が表示される。輪番制御状態表示領域A1、空調設備稼働状態表示領域A2-1~A2-4、A4-1~A4-2は、同じ時間軸で並べて表示される。
図13は、外調機系統稼働状態表示画面506の表示例を示す。表示制御部153は、空調系統稼働状態表示画面502に加え、同図に示す外調機系統稼働状態表示画面506を表示部12に表示する。表示制御部153は、表示対象ゾーンのレイアウト情報と、外調機系統の番号及び名称を空調設備データから読み出す。さらに、表示制御部153は、表示対象時刻において表示対象ゾーンの各外調機系統が稼働していたか停止していたかを制御履歴データから読み出す。表示制御部153は、レイアウトデータに、各外調機系統の名称と、各外調機系統が稼働していたか停止していたかの情報を付加して表示する外調機系統稼働状態表示画面506を生成し、表示部12に表示する。同図では、稼働していた外調機系統の空調対象エリアと、停止していた外調機系統の空調対象エリアとを異なる色で表示している。
上述した実施形態によれば、空調制御履歴表示装置として動作する空調制御装置1は、記憶部13と、表示制御部153とを備える。記憶部13は、輪番制御が行われた時間帯である輪番制御時間帯と、輪番制御時間帯において輪番制御対象の複数の空調設備それぞれが稼働していた時間帯である稼働時間帯及び停止していた時間帯である停止時間帯とを示す制御履歴データを記憶する。表示制御部153は、輪番制御時間帯を表す輪番制御状態表示領域と、稼働時間帯及び停止時間帯を異なる態様で空調設備別に表示する空調設備稼働状態表示領域とを時間軸を揃えて表示させる画面を出力する。輪番制御の制御単位は、室外機及び室内機からなる空調系統、室内機、室外機、又は、外調機及び給気口を有する外調機系統である。
なお、制御履歴データは、輪番制御時間帯において輪番制御運転が行われた時間帯及び輪番制御運転が行われなかった時間帯の情報を含む。表示制御部153は、輪番制御運転が行われた時間帯を表す領域及び輪番制御運転が行われなかった時間帯を表す領域を輪番制御状態表示領域内に表示させる。
制御履歴データは、輪番制御運転が行われなかった時間帯と対応付けて、輪番制御運転が行われなかった理由の情報を含んでもよい。表示制御部153は、輪番制御運転が行われなかった時間帯を表す領域を、当該時間帯に対応付けられた理由に応じた態様で表示する。また、制御履歴データは、輪番制御運転が行われなかった理由に関する詳細情報をさらい含んでもよい。表示制御部153は、ユーザの入力に応じて詳細情報を表示する。
また、輪番制御状態表示領域及び空調設備稼働状態表示領域は、所定の時間単位のカラムに区切られている。表示制御部153は、現在時刻が含まれるカラムから所定時間分遡ったカラムまでに対応した時間を時間軸とする。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、表示制御部153を持つことにより、輪番制御の制御結果を、視認しやすく表示することができる。また、輪番制御運転から通常運転へ切替が行われた理由を、視認しやすく表示することができる。さらに、リアルタイムで輪番制御の制御結果を自動更新し、表示することができる。
上述した実施形態における空調制御装置1及び運転装置2の一部又は全ての機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、空調制御装置1及び運転装置2の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、空調制御装置1をネットワークに接続される複数のコンピュータ装置により実現してもよい。この場合、空調制御装置1の各機能部を、これら複数のコンピュータ装置のいずれにより実現するかは任意とするこができる。例えば、記憶部13と、表示制御部153とをそれぞれ異なるコンピュータ装置により実現し、空調制御部151及び制御履歴生成部152を、記憶部13を実現するコンピュータ装置、表示制御部153を実現するコンピュータ装置、又は、これらとは異なるコンピュータ装置により実現してもよい。また、同一の機能部を複数のコンピュータ装置により実現してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。