JP2004127047A - 環境調整機器の監視装置、監視プログラムおよび監視方法 - Google Patents

環境調整機器の監視装置、監視プログラムおよび監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、環境調整機器の運転時における異常の原因を迅速に調査することができる環境調整機器の監視装置、監視プログラムおよび監視方法を提供することにある。
【解決手段】環境調整機器の監視装置70,71は、環境情報表示手段91,161と環境調整機器情報表示手段92,162とを備える。環境情報表示手段91,161は、環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面300,301に表示する。そして、同監視画面300,301において実環境データを指定すると、環境調整機器情報表示手段92,162は、環境調整機器に関する情報を同監視画面300,301に表示する。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、環境調整機器の運転状態を監視する環境調整機器の監視装置、監視プログラムおよび監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機、冷蔵庫、冷凍庫および照明機器などの環境調整機器の運転状態を監視する場合に、図1に示すようなトレンドグラフが従来から用いられている(例えば、特許文献1参照。)。トレンドグラフとは、時間を横軸としてデータを表示するグラフをいう。
【0003】
例えば、空気調和機の運転状態の監視には、空気調和対象となる空間の温度を縦軸とするトレンドグラフが用いられるのが一般的である。そして、図2に示すように、このトレンドグラフには、空間の温度が正常に空気調和されているかが一見してわかるように、上限値と下限値とが表示されていることが多い。このため、異常を迅速に発見することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−7935号公報(第8−9項、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、異常が発見された場合、その原因を調査するために、その空気調和機に関する様々なデータを別途に調査する必要がある。この作業は、煩雑であり、かつ、時間がかかるという問題を有している。また、この問題は、先の冷蔵庫、冷凍庫および照明機器などの監視においても同様に起こると考えられる。
【0006】
本発明の課題は、環境調整機器の運転時における異常の原因を迅速に調査することができる環境調整機器の監視装置、監視プログラムおよび監視方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の環境調整機器の監視装置は、環境調整機器の運転状態を監視する環境調整機器の監視装置であって、環境情報表示手段と環境調整機器情報表示手段とを備える。環境情報表示手段は、環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面に表示する。なお、ここで、環境調整機器とは、空気調和機、冷蔵庫(コンビニエンスストアなどのショーケースを含む。)、冷凍庫および照明機器などをいう。また、環境とは、温度、湿度、不快指数、室内の明るさなどをいう。また、データは、表形式で表示されてもよいし、グラフ形式で表示されてもよい。そして、同監視画面において実環境データを指定すると、環境調整機器情報表示手段は、環境調整機器に関する情報を同監視画面に表示する。なお、環境調整機器に関する情報とは、設定値、機器内の動力部の運転データ、接点情報および省エネルギー制御のON/OFF情報などを含む。
【0008】
ここでは、環境情報表示手段が、環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面に表示する。このため、異常が発生すると、設定環境と実環境データとの間に差が生じる。なお、この差は、設定環境と実環境データとの比を利用して認識できる。また、グラフを用いて視覚的に認識することもできる。したがって、異常の発生を迅速に感知することができる。そして、同監視画面において実環境データを指定すると、環境調整機器情報表示手段が、環境調整機器に関する情報を同監視画面に表示する。このため、異常が発生すれば、迅速に環境調整機器の運転状態を調査することができる。
【0009】
請求項2に記載の環境調整機器の監視装置は、請求項1に記載の監視装置であって、環境情報表示手段は、監視画面において環境調整機器の設定環境に対して所定時間毎の実環境データを表示する。
ここでは、環境情報表示手段が、監視画面において環境調整機器の設定環境に対して所定時間毎の実環境データを表示する。このため、一定期間内の複数データを監視画面に表示することができる。
【0010】
請求項3に記載の環境調整機器の監視装置は、請求項1に記載の監視装置であって、環境情報表示手段は、監視画面において設定環境に対して実環境データを所定時間間隔でグラフにプロットする。
ここでは、環境情報表示手段が、監視画面において設定環境に対して実環境データを所定時間間隔でグラフにプロットする。このため、設定環境に対する実環境データを視覚的に認識できる。
【0011】
請求項4に記載の環境調整機器の監視装置は、請求項1から3のいずれかに記載の監視装置であって、実環境データ履歴表示手段をさらに備える。監視画面において実環境データを指定すると、実環境データ履歴表示手段は、実環境データの履歴を監視画面に表示する。
ここでは、監視画面において実環境データを指定すると、実環境データ履歴表示手段が、実環境データの履歴を同監視画面に表示する。このため、環境調整対象の実環境データの履歴を知ることができる。
【0012】
請求項5に記載の環境調整機器の監視装置は、請求項1から4のいずれかに記載の監視装置であって、環境調整場所情報表示手段をさらに備える。監視画面において実環境データを指定すると、環境調整場所情報表示手段は、環境調整場所に関する情報を監視画面に表示する。なお、環境調整場所に関する情報とは、ドアおよび窓の開閉もしくは人の有無を確認するための環境調整場所の映像データ、ドアセンサーデータ、窓センサーデータおよび照度センサーデータなどをいう。
【0013】
ここでは、監視画面において実環境データを指定すると、環境調整場所情報表示手段が、環境調整場所に関する情報を同監視画面に表示する。このため、環境調整場所の状況を知ることができる。
請求項6に記載の環境調整機器の監視装置は、請求項1から5のいずれかに記載の監視装置であって、異常データ判別手段と異常データ区別表示手段とをさらに備える。異常データ判別手段は、異常データを判別する。異常データ区別表示手段は、異常データを区別して表示する。なお、異常データの区別表示は、文字あるいはプロットなどの表示形態、例えば、色や形状などを変化させるなどして行われる。
【0014】
ここでは、異常データ判別手段が、異常データを判別する。そして、異常データ区別表示手段が、異常データを区別して表示する。このため、異常データを容易かつ迅速に発見できる。
請求項7に記載の環境調整機器の監視装置は、請求項6に記載の監視装置であって、異常原因表示手段をさらに備える。監視画面において異常データを指定すると、異常原因表示手段は、異常原因を表示する。
【0015】
ここでは、監視画面において異常データを指定すると、異常原因表示手段が、異常原因を表示する。このため、異常の原因を容易かつ迅速に知ることができる。
請求項8に記載の環境調整機器の監視プログラムは、環境調整機器の運転状態を監視する環境調整機器の監視プログラムであって、環境情報表示ルーチンと環境調整機器情報表示ルーチンとを備える。環境情報表示ルーチンは、環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面に表示する。そして、同監視画面において実環境データを指定すると、環境調整機器情報表示ルーチンは、環境調整機器に関する情報を同監視画面に表示する。
【0016】
ここでは、環境情報表示ルーチンが、環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面に表示する。このため、異常が発生すると、設定環境と実環境データとの間に差が生じる。したがって、異常の発生を迅速に感知することができる。そして、同監視画面において実環境データを指定すると、環境調整機器情報表示ルーチンが、環境調整機器に関する情報を同監視画面に表示する。このため、異常が発生すれば、迅速に環境調整機器の運転状態を調査することができる。
【0017】
請求項9に記載の環境調整機器の監視方法は、環境調整機器の運転状態を監視する環境調整機器の監視方法であって、環境情報表示ステップと環境調整機器情報表示ステップとを備える。環境情報表示ステップでは、環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面に表示する。そして、同監視画面において実環境データを指定すると、環境調整機器情報表示ステップでは、環境調整機器に関する情報を同監視画面に表示する。
【0018】
この監視方法を実施すると、環境表示ステップで、環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面に表示する。このため、異常が発生すると、設定環境と実環境データとの間に差が生じる。したがって、異常の発生を迅速に感知することができる。そして、同監視画面において実環境データを指定すると、環境調整機器情報表示ステップで、環境調整機器に関する情報を同監視画面に表示する。このため、異常が発生すれば、迅速に環境調整機器の運転状態を調査することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の監視装置70は、ビル40内で空気調和されている部屋30,31などの環境異常を迅速に発見し、また、異常の原因を迅速に調査することができる監視装置70である。
[監視対象とその監視対象を監視するための監視機器1,2,3,4,60とに関する説明]
第1実施形態に係る空気調和機の監視装置70の監視対象は、図3に示すビル40の事務所30および会議室31などの室温、部屋状態および空気調和機の運転状態である。
(1)事務所30および会議室31の室温の監視
このビルには、事務所30および会議室31などがある。これらの部屋30,31には、それぞれ室内機20a,20bが設置されている。
【0020】
ここでは、これら部屋30,31の室温を監視するために、室内機20a,20bに温度センサ10a,10bが取り付けられている。
(2)事務所30および会議室31の部屋状態の監視
事務所30および会議室31などの状態を監視するために、デジタル監視カメラ1、窓センサ2、ドアセンサ3および照度センサ4が設置されている。デジタル監視カメラ1は、部屋30,31などの映像を撮影する。窓センサ2は、窓の開閉を感知する。ドアセンサ3は、ドアの開閉を感知する。照度センサ4は、部屋の明るさを測定する。
(3)空気調和機の運転状態の監視
空気調和機は、室内機20a,20bと室外機50とから成る。室外機50は、ビル40屋上に設置されている。また、その室外機50は、事務所30および会議室31などに配置される室内機20a,20bに接続される。
【0021】
ここでは、室内機20a,20bの室内ファンの運転状態を監視する。
また、室外機50は制御管理装置60に接続されている。このため、室外機50に関するデータは、制御管理装置60から収集可能である。制御管理装置60は、機種情報管理部110、設置場所管理部111、スケジュール管理部112、圧縮機運転周波数制御部113、消費電力制御部114および膨張弁制御部115を備える。機種情報管理部110は、室外機50および室内機20a,20bの機種名および機種番号などを管理する。設置場所管理部111は、室内機20a,20bが設置されている部屋30,31と室外機50との対応関係およびその部屋30,31における室内機20a,20bの位置などを管理する。スケジュール管理部112は、省エネルギー制御スケジュールなどを管理する。圧縮機運転周波数制御部113は、圧縮機の運転周波数を測定して制御する。消費電力制御部114は、空気調和機の消費電力を測定して制御する。膨張弁制御部115は、膨張弁を制御する。
[空気調和機の監視装置70に関する説明]
第1実施形態において空気調和機の監視装置70は、コンピュータである。この監視装置70には、監視プログラム100がインストールされている。また、この監視装置70は、データベース80を有する。なお、監視装置70は管理室130に設置されている。
【0022】
監視プログラム100は、データ収集ルーチン90、部屋環境情報表示ルーチン91、空気調和機情報表示ルーチン92、室温履歴表示ルーチン93、部屋状態情報表示ルーチン94、異常データ判別ルーチン95および異常データ区別表示ルーチン96を備える。データ収集ルーチン90は、制御管理装置60、デジタル監視カメラ1、窓センサ2、ドアセンサ3および照度センサ4などから収集したデータをデータベース80に蓄積する。部屋環境情報表示ルーチン91は、事務所30および会議室31などにおける設定温度に対して実際の室温をグラフ上にプロットする。空気調和機情報表示ルーチン92は、室内機20a,20bの室内ファンおよび制御管理装置60から取得する空気調和機の動力部の運転状態を示すグラフを表示する。室温履歴表示ルーチン93は、事務所30および会議室31などにおける室温の履歴を表示する。部屋状態情報表示ルーチン94は、部屋の画像データ、部屋の明るさ、ドアの開閉状態および窓の開閉状態に関するデータなどを表示する。異常データ判別ルーチン95は、異常データを判別する。異常データ区別表示ルーチン96は、異常データを区別してグラフ200に表示する。
[空気調和機の監視装置60の接続形態に関する説明]
監視装置70は、制御管理装置60、デジタル監視カメラ1、窓センサ2、ドアセンサ3および照度センサ4に接続される。
[監視画面300]
第1実施形態に係る監視装置70の監視画面300に表示されるグラフ200を図4に示す。このグラフ200には、事務所30および会議室31などにおける設定温度に対して事務所30および会議室31などでの実際の室温が1分間隔でプロットされる。なお、1時間を経過したプロットは、監視画面300から順次消去される。グラフ200には、設定温度と実際の温度との比が1対1になる理想線210が表示される。そして、この理想線に対して0.5℃上の平行線220が上限値を示す。また、この理想線に対して0.5℃下の平行線221が下限値を示す。ここで、上限値と下限値との間にあるデータは、正常データとして白い丸記号でプロットされる。それ以外のデータは、異常データ判別ルーチンにより異常なデータと判別されて、異常データ区別表示ルーチンにより赤い四角記号でプロットされる。なお、最新のプロットは点滅表示される。したがって、最新のプロットを認識することができる。
[監視画面300の切り替え]
図4に示す監視画面300において点滅表示されている赤い四角記号プロットをクリックすると、図5に示す調査データ群140,141,142が表示される。
[プロットクリック後に切り替わった監視画面300]
監視画面300において最前面にある点滅表示されている赤い四角記号プロットをクリックしたときに表示される調査データ群140,141,142を図5に示した。調査データ群140,141,142は、第1セクション140、第2セクション141および第3セクション142に分類されて表示される。
【0023】
第1セクション140では、設定温度および実際の室温のトレンドグラフが表示される。なお、監視画面300でクリックされたプロットに対応する点は、黒いダイヤ形状のプロットで示される。ここでは、設定温度および実際の室温の履歴がトレンドグラフで表示される。このため、図4に示すように、設定が変更されたことによって監視画面300におけるグラフ200でのプロットが理想線210から乖離して一見異常のように見えることがあっても、その原因が設定温度の変更によるものであることが迅速に知ることができる。
【0024】
第2セクション141では、部屋30,31の名前、部屋30,31の窓の開閉状態に関するデータ、ドアの開閉状態に関するデータ、照度およびその部屋30,31の画像データが表示される。ここでは、プロットに関連する部屋30,31の名前が表示される。このため、どこで異常が発生しているのか迅速に知ることができる。また、部屋30,31の窓の開閉状態およびドアの開閉状態も併せて表示される。このため、窓の開閉やドアの開閉によって異常が起こったのかを迅速に知ることができる。さらに、部屋の照度および部屋の画像データも併せて表示される。このため、人の退出に伴う空気調和機の停止によって異常が起こったのかを迅速に知ることができる。
【0025】
第3セクション142では、室内ファンの回転数、圧縮機の運転周波数、消費電力および膨張弁の弁開度のトレンドグラフ、省エネルギー制御スケジュール並びに室外機50および室内機20a,20bの機種番号が表示される。ここでは、空気調和機の運転に必要な動力部のトレンドグラフが表示される。このため、空気調和機が故障した場合に、故障原因を迅速に調査することができる。また、室外機50および室内機20a,20bの機種番号も表示される。このため、空気調和機が故障した場合に、その機種に応じた修理の準備を迅速に行うことができる。
[監視装置70の特徴]
(1)
監視画面300においてグラフ200上に設定温度に対する実際の室温がプロットされるので、視覚的に異常を発見できる。
(2)
グラフ200のプロットをクリックすると、調査データ群140,141,142が現れるので、迅速かつ容易に異常の原因を調査することができる。
(3)
調査データ群の第2セクション141には、空気調和機の設置場所が表示されるので、異常が発生した場合に、どこで異常が発生しているのかを迅速に知ることができる。また調査データ群の第3セクション142には、室内機20a,20bおよび室外機50の識別情報が表示されるので、室内機20a,20bあるいは室外機50が故障した場合、修理しなければならない箇所の特定や修理に必要な準備などを迅速に行うことができる。
(4)
それぞれの部屋30,31には、デジタル監視カメラ1、窓センサ2、ドアセンサ3および照度センサ4が設置されている。このため、異常が起きた場合に、管理室130から現地30,31に行って人の有無、窓やドアの開閉状態などの確認をする必要がない。したがって、異常の原因調査を迅速に行うことができる。
<第1実施形態の変形例>
(1)監視画面300の第1変形例
第1実施形態に係るグラフ200では、設定値変更によるデータ異常とドアの開閉によるデータ異常とが同じ形態のプロットで表示されたが、これに代えて、図6に示すように、設定値変更によるデータ異常は赤い四角プロットで表示し、ドアの開閉によるデータ異常は青い四角プロットで表示してもよい。このように、異常原因が異なるときに表示形態を変化させると、監視画面300だけでその異常の原因を特定できる。
(2)監視画面300の第2変形例
第1実施形態に係るグラフ200では、設定変更によるデータを異常と見なしていたが、設定値変更によるデータの乖離は所定時間で解消されるので、これに代えて、設定値変更によるデータの乖離を異常とは見なさずに、図7に示すように、正常プロットとして表示してもよい。
(3)プロット方法
第1実施形態では、1時間を経過したプロットが順次消去されたが、これに代えて、1時間分のプロットだけを表示することとしてもよい(1時間ごとに全プロットを消去する。)。
<第1実施形態の拡張例>
第1実施形態では、監視画面300に表示されるプロットをクリックすると、調査データ群140,141,142が表示されるだけであった。しかし、監視プログラム100に異常原因表示ルーチンを加えることにより、監視画面300に表示されるプロットをクリックすると、図9に示すように、調査データ群140,141,142とともに異常原因の候補を表示するダイアログ150を表示させることができる。ここで、異常原因表示ルーチンの処理の流れを図8に示す。
[異常原因候補表示の流れ]
ステップS1では、所定時間内に設定が変更されたかを確認する。ステップS1の確認の結果、所定時間内に設定が変更されていた場合は、ステップS11で、「設定変更による異常です。」というメッセージをダイアログ150に表示する。ステップS1の確認の結果、所定時間内に設定が変更されていない場合は、ステップS2に移る。
【0026】
ステップS2では、ドアが開いているかを確認する。ステップS2の確認の結果、ドアが開いている場合は、ステップS12で、「ドアが開いています。」というメッセージをダイアログ150に表示する。ステップS2の確認の結果、ドアが開いていない場合は、ステップS3に移る。
ステップS3では、窓が開いているかを確認する。ステップS3の確認の結果、窓が開いている場合は、ステップS13で、「窓が開いています。」というメッセージをダイアログ150に表示する。ステップS3の確認の結果、窓が開いていない場合は、ステップS4に移る。
【0027】
ステップS4では、電気が消えているかを確認する。ステップS4の確認の結果、設定が変更されていた場合は、ステップS14で、「人がいません。」というメッセージをダイアログ150に表示する。ステップS4の確認の結果、電気が消えていない場合は、ステップS5に移る。
ステップS5では、時刻が省エネルギー制御中にあるかを確認する。ステップS5の確認の結果、設定が変更されていた場合は、ステップS15で、「省エネルギー制御中です。」というメッセージをダイアログ150に表示する。ステップS5の確認の結果、時刻が省エネルギー制御中にない場合は、ステップS6に移る。
【0028】
ステップS6では、室内ファンに異常があるかを確認する。ステップS6の確認の結果、室内ファンに異常がある場合は、ステップS16で、「室内ファン異常です。」というメッセージをダイアログ150に表示する。ステップS6の確認の結果、室内ファンに異常がない場合は、ステップS7に移る。
ステップS7では、消費電力に異常があるかを確認する。これは、消費電力制御部114から送信される情報に基づいて行われる。例えば、その情報に閾値を設けておくなどのことが考えられる。ステップS7の確認の結果、消費電力に異常がある場合は、ステップS17で、「室外機異常です。」というメッセージをダイアログ150に表示する。ステップS7の確認の結果、消費電力に異常がない場合は、ステップS8に移る。
【0029】
ステップS8では、圧縮機に異常があるかを確認する。これは、圧縮機運転周波数制御部113から送信される情報に基づいて行われる。例えば、その情報に閾値を設けておくなどのことが考えられる。ステップS8の確認の結果、圧縮機に異常がある場合は、ステップS18で、「圧縮機異常です。」というメッセージをダイアログ150に表示する。ステップS8の確認の結果、圧縮機に異常がない場合は、ステップS9に移る。
【0030】
ステップS9では、膨張弁に異常があるかを確認する。これは、膨張弁制御部115から送信される情報に基づいて行われる。例えば、その情報に閾値を設けておくなどのことが考えられる。ステップS9の確認の結果、膨張弁に異常がある場合は、ステップS19で、「膨張弁異常です。」というメッセージをダイアログ150に表示する。ステップS9の確認の結果、膨張弁に異常がない場合は、ステップS10に移る。
【0031】
ステップS10では、「原因特定できません。」というメッセージをダイアログ150に表示する。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るショーケースの監視装置71は、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗41に設置されるショーケース21a,21b,21c,21dの環境異常を迅速に発見し、また、異常の原因を迅速に調査することができる監視装置71である。
[監視対象とその監視対象を監視するための監視機器10a,10b,10c,10dとに関する説明]
第2実施形態に係るショーケース21a,21b,21c,21dの監視装置71が監視を行う対象は、図10に示すショーケース21a,21b,21c,21dの庫内温度並びにショーケース21a,21b,21c,21dおよび室外機51の運転状況である。
(1)ショーケース21a,21b,21c,21dの庫内温度の監視
ここでは、ショーケース21a,21b,21c,21dの庫内温度を監視するために、庫内に温度センサ10a,10b,10c,10dが取り付けられている。
(2)ショーケース21a,21b,21c,21dおよび室外機51の運転状態の監視
ショーケース21a,21b,21c,21dは、室外機51に接続される。
【0032】
ここでは、ショーケース21a,21b,21c,21dのファンの運転状態を監視する。
また、室外機51は制御管理装置61に接続されている。このため、室外機51に関するデータは、制御管理装置61から収集可能である。制御監視装置61は、機種情報管理部180、設置位置管理部181、スケジュール管理部182、圧縮機運転周波数制御部183、消費電力制御部184および膨張弁制御部185を備える。機種情報管理部180は、ショーケース21a,21b,21c,21dの機種名および機種番号などを管理する。設置位置管理部181は、店舗内におけるショーケース21a,21b,21c,21dの位置などを管理する。スケジュール管理部182は、除霜運転スケジュールなどを管理する。圧縮機運転周波数制御部183は、圧縮機の運転周波数を測定して制御する。消費電力制御部184は、ショーケース21a,21b,21c,21dの室外機51の消費電力を測定して制御する。膨張弁制御部185は、膨張弁を制御する。
[ショーケース21a,21b,21c,21dの監視装置71に関する説明]
第2実施形態においてショーケース21a,21b,21c,21dの監視装置71は、コンピュータである。この監視装置71には、監視プログラム170がインストールされている。また、監視装置71は、データベース81を有する。なお、監視装置71は管理室131に設置されている。
【0033】
監視プログラム170は、データ収集ルーチン160、庫内環境情報表示ルーチン161、ショーケース情報表示ルーチン162、庫内温度履歴表示ルーチン163、異常データ判別ルーチン164および異常データ区別表示ルーチン165を備える。データ収集ルーチン160は、制御管理装置61から収集したデータをデータベース81に蓄積する。庫内環境情報表示ルーチン161は、ショーケース21a,21b,21c,21dの設定温度に対して実際の庫内温度をグラフ上にプロットする。ショーケース情報表示ルーチン162は、ショーケース21a,21b,21c,21dのファンおよび制御管理装置61から取得する動力部の運転状態を示すグラフを表示する。庫内温度履歴表示ルーチン163は、庫内温度の履歴を表示する。異常データ判別ルーチン164は、異常データを判別する。異常データ区別表示ルーチン165は、異常データを区別してグラフ200に表示する。
[ショーケースの監視装置の接続形態に関する説明]
監視装置71は、制御管理装置61に接続される。
[監視画面301]
第2実施形態に係る監視装置の監視画面301に通常表示されるグラフ200を図11に示す。このグラフ200には、ショーケース21a,21b,21c,21dの設定温度に対して庫内温度が1分間隔でプロットされる。なお、プロットは、1時間単位で行われる。グラフ200には、設定温度と実際の庫内温度との比が1対1になる理想線210が表示される。そして、この理想線210に対して0.5℃上の平行線220が上限値を示す。また、この理想線に対して0.5℃下の平行線221が下限値を示す。ここで、上限値と下限値との間にあるデータは、正常データとして白い丸記号でプロットされる。それ以外のデータは、異常データ判別ルーチンにより、異常なデータと判別され、異常データ区別表示ルーチンにより、赤い四角記号でプロットされる。なお、ここで、最新のプロットは、点滅表示される。したがって、最新のプロットを認識することができる。
[監視画面301の切り替え]
図11に示す監視画面301において点滅表示されている赤い四角記号プロットをクリックすると、図12に示すような調査データ群190,191,192,193が表示される。なお、ここでは、そのプロットが表示された15分前からの調査データ群190,191,192,193が表示される。
[プロットクリック後に切り替わった監視画面301]
監視画面301において点滅表示されている赤い四角記号プロットをクリックしたときに表示される調査データ群190,191,192,193を図12に示した。調査データ群190,191,192,193は、第1セクション190、第2セクション192、第3セクション193および第4セクション191に分類されて表示される。
【0034】
第1セクション190では、設定温度および庫内温度のトレンドグラフと除霜運転スケジュールとが表示される。なお、監視画面300でクリックされたプロットに対応する点は、黒いダイヤ形状のプロットで示される。ここでは、設定温度および庫内温度のトレンドグラフに除霜運転スケジュールが併せて表示される。このため、除霜運転によって異常データが表示された場合は、これらのグラフから異常の原因が除霜運転によるものであることが迅速に分かる。
【0035】
第2セクション192では、ショーケース21a,21b,21c,21dのファンの回転数、圧縮機の運転周波数、消費電力および膨張弁の弁開度のトレンドグラフが表示される。このため、ショーケース21a,21b,21c,21dが故障などした場合に、ショーケース21a,21b,21c,21dおよび室外機51の故障の原因を迅速に調査できる。
【0036】
第3セクション193では、ショーケース21a,21b,21c,21dの設置位置が表示される。このため、ショーケース21a,21b,21c,21dが故障などした場合に、迅速にその現場に行くことできる。また、ショーケース21a,21b,21c,21dおよび室外機51の機種番号も併せて表示される。このため、その修理に特化した作業などがある場合、その準備を迅速に行うことができる。
【0037】
第4セクション191では、ショーケース21a,21b,21c,21dの運転能力を確認するための外気温度−運転電力のグラフが表示される。外気温度とショーケース21a,21b,21c,21dの運転電力とは比例関係にある。プロットがこの関係から乖離していれば、ショーケース21a,21b,21c,21dの能力が不足していることを知ることができる。また、そのプロットの乖離の程度からどのくらい能力が不足しているのかを予想することができる。
[監視装置の特徴]
調査データ群の第4セクション191では、ショーケース21a,21b,21c,21dの運転能力を確認するためのグラフが表示される。このため、異常が発生した場合、ショーケース21a,21b,21c,21dが能力不足であるかを確認することができる。また、プロットの乖離の程度からどのくらい能力不足であるかを予想することができる。また、運転能力が徐々に落ちていくような傾向を前もって発見できたときには、それが重大な問題になる前に対応することができる。
<第2実施形態の変形例>
(1)監視画面301の第1変形例
第2実施形態では、除霜運転によるデータ異常と圧縮機によるデータ異常とが同じ形態のプロットで表示されたが、これに代えて、除霜運転によるデータ異常は赤い四角プロットで表示し、圧縮機異常によるデータ異常は青い四角プロットで表示してもよい。このように、異常原因が異なるときに表示形態を変化させると、監視画面301だけでその異常の原因を特定できる。
(2)監視画面301の第2変形例
第2実施形態では、除霜運転によるデータを異常と見なしていたが、除霜運転によるデータの乖離は所定時間で解消されるので、これに代えて、除霜運転によるデータの乖離を異常とは見なさずに、正常プロットとして表示してもよい。
【0038】
【発明の効果】
請求項1に係る環境調整機器の監視装置では、環境情報表示手段が、環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面に表示する。このため、異常が発生すると、設定環境と実環境データとの間に差が生じる。したがって、異常の発生を迅速に感知することができる。そして、同監視画面において実環境データを指定すると、環境調整機器情報表示手段が、環境調整機器に関する情報を同監視画面に表示する。このため、異常が発生すれば、迅速に環境調整機器の運転状態を調査することができる。
【0039】
請求項2に係る環境調整機器の監視装置では、環境情報表示手段が、監視画面において環境調整機器の設定環境に対して所定時間毎の実環境データを表示する。このため、一定期間内の複数データを監視画面に表示することができる。
請求項3に係る環境調整機器の監視装置では、環境情報表示手段が、監視画面において設定環境に対して実環境データを所定時間間隔でグラフにプロットする。このため、設定環境に対する実環境データを視覚的に認識できる。
【0040】
請求項4に係る環境調整機器の監視装置では、監視画面において実環境データを指定すると、実環境データ履歴表示手段が、実環境データの履歴を同監視画面に表示する。このため、環境調整対象の実環境データの履歴を知ることができる。
請求項5に係る環境調整機器の監視装置では、監視画面において実環境データを指定すると、環境調整場所情報表示手段が、環境調整場所に関する情報を同監視画面に表示する。このため、環境調整場所の状況を知ることができる。
【0041】
請求項6に係る環境調整機器の監視装置では、異常データ判別手段が、異常データを判別する。そして、異常データ区別表示手段が、異常データを区別して表示する。このため、異常データを容易かつ迅速に発見できる。
請求項7に係る環境調整機器の監視装置では、監視画面において異常データを指定すると、異常原因表示手段が、異常原因を表示する。このため、異常の原因を容易かつ迅速に知ることができる。
【0042】
請求項8に係る環境調整機器の監視プログラムでは、環境情報表示ルーチンが、環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面に表示する。このため、異常が発生すると、設定環境と実環境データとの間に差が生じる。したがって、異常の発生を迅速に感知することができる。そして、同監視画面において実環境データを指定すると、環境調整機器情報表示ルーチンが、環境調整機器に関する情報を同監視画面に表示する。このため、異常が発生すれば、迅速に環境調整機器の運転状態を調査することができる。
【0043】
請求項9に係る環境調整機器の監視方法を実施すると、環境表示ステップで、環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面に表示する。このため、異常が発生すると、設定環境と実環境データとの間に差が生じる。したがって、異常の発生を迅速に感知することができる。そして、同監視画面において実環境データを指定すると、環境調整機器情報表示ステップで、環境調整機器に関する情報を同監視画面に表示する。このため、異常が発生すれば、迅速に環境調整機器の運転状態を調査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の監視画面に表示されるトレンドグラフ
【図2】上限値および下限値を視覚化したトレンドグラフ
【図3】第1実施形態に係る監視装置の使用形態を示すブロック図
【図4】第1実施形態に係る監視装置の監視画面に表示される通常表示されるグラフ
【図5】第1実施形態に係る監視装置の切り替え画面に表示される調査データ群
【図6】第1実施形態の第1変形例に係る監視画面に表示される通常表示されるグラフ
【図7】第1実施形態の第2変形例に係る監視画面に表示される通常表示されるグラフ
【図8】第1実施形態の拡張例に係る異常原因表示ルーチンの処理の流れを示す図
【図9】第1実施形態の拡張例に係る切り替え画面に表示される調査データ群
【図10】第2実施形態に係る監視装置の使用形態を示すブロック図
【図11】第2実施形態に係る監視装置の監視画面に表示される通常表示されるグラフ
【図12】第2実施形態に係る監視装置の切り替え監視画面に表示される調査データ群
【符号の説明】
1  デジタル監視カメラ
2  窓センサ
3  ドアセンサ
4  照度センサ
10a,10b,10c,10d  温度センサ
20a,20b  室内機
21a,21b,21c,21d  ショーケース
30  事務所
31  会議室
40  ビル
41  店舗
50,51  室外機
60,61  制御管理装置
70,71  監視装置
80,81  データベース
90,160  データ収集ルーチン
91  部屋環境情報表示ルーチン
92  空気調和機情報表示ルーチン
93  室温履歴表示ルーチン
94  部屋状態情報表示ルーチン
95,164  異常データ判別ルーチン
96,165  異常データ区別表示ルーチン
100,170  監視プログラム
110  機種情報管理部
111  設置場所管理部
112  スケジュール管理部
113,183  圧縮機運転周波数制御部
114,184  消費電力管理部
115,185  膨張弁制御部
130,131  管理室
140  第1セクション表示
141  第2セクション表示
142  第3セクション表示
150  ダイアログ
161  庫内環境情報表示ルーチン
162  ショーケース情報表示ルーチン
163  庫内温度履歴表示ルーチン
180  機種情報管理部
181  設置位置管理部
182  スケジュール管理部
190  第1セクション表示
191  第4セクション表示
192  第2セクション表示
193  第3セクション表示
200  (通常表示される)グラフ
210  理想線
220  上限を表す線
221  下限を表す線
300  画面

Claims (9)

  1. 環境調整機器の運転状態を監視する環境調整機器の監視装置(70,71)であって、
    前記環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面(300,301)に表示する環境情報表示手段(91,161)と、
    前記監視画面(300,301)において前記実環境データを指定すると、前記環境調整機器に関する情報を前記監視画面(300,301)に表示する環境調整機器情報表示手段(92,162)と、
    を備える、環境調整機器の監視装置(70,71)。
  2. 前記環境情報表示手段(91,161)は、前記監視画面(300,301)において前記設定環境に対して所定時間毎の実環境データを表示する、
    請求項1に記載の環境調整機器の監視装置(70,71)。
  3. 記環境情報表示手段(91,161)は、前記監視画面(300,301)において前記設定環境に対して実環境データを所定時間間隔でグラフ(200)にプロットする、
    請求項1に記載の環境調整機器の監視装置(70,71)。
  4. 前記監視画面(300,301)において前記実環境データを指定すると、前記実環境データの履歴を監視画面(300,301)に表示する実環境データ履歴表示手段(93,163)をさらに備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の環境調整機器の監視装置(70,71)。
  5. 前記監視画面(300)において前記実環境データを指定すると、環境調整場所に関する情報を監視画面(300)に表示する環境調整場所情報表示手段(94)をさらに備える、
    請求項1から4のいずれかに記載の環境調整機器の監視装置(70)。
  6. 異常データを判別する異常データ判別手段(95,164)と、
    前記異常データを区別して表示する異常データ区別表示手段(96,165)と、
    をさらに備える、
    請求項1から5のいずれかに記載の環境調整機器の監視装置(70,71)。
  7. 前記監視画面(300、301)において前記異常データを指定すると、異常原因を表示する異常原因表示手段(150)をさらに備える、
    請求項6に記載の環境調整機器の監視装置(70,71)。
  8. 環境調整機器の運転状態を監視する環境調整機器の監視プログラム(100,170)であって、
    前記環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面(300,301)に表示する環境情報表示ルーチン(91,161)と、
    前記監視画面(300,301)において前記実環境データを指定すると、前記環境調整機器に関する情報を前記監視画面(300,301)に表示する環境調整機器情報表示ルーチン(92,162)と、
    を備える、環境調整機器の監視プログラム(100,170)。
  9. 環境調整機器の運転状態を監視する環境調整機器の監視方法であって、
    前記環境調整機器の設定環境に対して実環境データを監視画面(300,301)に表示する環境情報表示ステップと、
    前記監視画面(300,301)において前記実環境データを指定すると、前記環境調整機器に関する情報を前記監視画面(300,301)に表示する環境調整機器情報表示ステップと、
    を備える、環境調整機器の監視方法。
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