JP7179411B2 - パッケージデバイスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パッケージデバイスの製造方法に関する。
CSP(Chip Size Package)やQFN(Quad Flat Non-leaded Package)等のパッケージ技術では、複数のデバイスが樹脂等で封止されたパッケージ基板を分割予定ライン(ストリート)に沿って分割する。これにより、各デバイスに対応する複数のパッケージデバイス(パッケージデバイスチップ)が得られる。
上述のようなパッケージ基板を分割する際には、複数の砥粒が樹脂によって固定された環状の切削ブレード(レジンボンドブレード)を使用することが多い。その場合には、高速に回転させた切削ブレードを分割予定ラインに沿ってパッケージ基板に切り込ませることで、このパッケージ基板を切断、分割して複数のパッケージデバイスを製造することになる。
ところで、パッケージ基板の分割予定ラインと重なる領域には、通常、各パッケージデバイスの電極となる金属層が設けられている。そのため、切削ブレードを分割予定ラインに沿ってパッケージ基板に切り込ませると、金属層も同時に切断され、パッケージデバイスの端部には、金属層でなる電極が露出する(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-114145号公報
しかしながら、複数の砥粒が樹脂によって固定された一般的な切削ブレードを用いてパッケージ基板を切断、分割すると、この切削ブレードによって金属層が引き延ばされ、隣接する2つの電極の間隔が小さくなってしまう可能性が高い。そうすると、電極の短絡等の問題も発生し易くなる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、隣接する2つの電極の間隔を適切に確保し易いパッケージデバイスの製造方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、パッケージデバイスの電極となる金属層が分割予定ラインと重なる領域に設けられたパッケージ基板を該分割予定ラインに沿って分割することで、複数の該パッケージデバイスを製造するパッケージデバイスの製造方法であって、該パッケージ基板をチャックテーブルで保持する保持工程と、該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板に、一対の側面と外周面とを有する環状の切削ブレードを回転させながら切り込ませて、該パッケージ基板を該分割予定ラインに沿って分割することで、それぞれが電極を備える複数の該パッケージデバイスを形成する分割工程と、を備え、該切削ブレードが備える該一対の側面の該外周面側の領域には、該切削ブレードの径方向に沿う2本以上16本以下の溝が一方の側面から他方の側面まで貫通する態様で形成されており、該溝の該径方向に対して垂直な方向の長さは、0.05mm以上0.50mm以下(0.50mmの場合を除く)であるパッケージデバイスの製造方法が提供される。
上述した本発明の一態様において、前記切削ブレードは、複数の砥粒が樹脂によって固定された環状のレジンボンドブレードであることが好ましい。
また、上述した本発明の一態様において、前記溝の前記径方向における長さは、未使用の前記切削ブレードの刃先出し量をa、前記パッケージ基板の厚みをbとして、a-b以上であることが好ましい。
本発明の一態様に係るパッケージデバイスの製造方法では、側面の外周面側の領域に径方向に沿う溝を有する切削ブレードをパッケージ基板に切り込ませてパッケージデバイスを製造するので、切削ブレードを切り込ませる際に金属層が引き延ばされ難くなり、また、金属層の引き延ばされた部分も除去され易くなる。よって、パッケージデバイスにおいて隣接する2つの電極の間隔を適切に確保し易くなる。
切削装置の構成例を示す斜視図である。 図2(A)は、パッケージ基板の構成例を示す平面図であり、図2(B)は、パッケージ基板の構成例を示す底面図である。 図3(A)は、チャックテーブルの構成例を示す平面図であり、図3(B)は、チャックテーブルの構成例を示す断面図である。 切削ユニットの構成例を示す分解斜視図である。 切削ブレードの構成例を示す側面図である。 図6(A)は、パッケージ基板をチャックテーブルで保持する様子を示す断面図であり、図6(B)は、パッケージ基板を分割する様子を示す断面図である。 図7(A)は、パッケージデバイスの構成例を示す平面図であり、図7(B)は、パッケージデバイスの構成例を示す側面図であり、図7(C)は、図7(B)の一部を拡大した側面図である。 切削ブレードに形成される溝の第1長さと、パッケージデバイスにおいて隣接する2つの電極の間隔との関係を示すグラフである。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るパッケージデバイスの製造方法で使用される切削装置2の構成例を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、切削装置2は、各構造を支持する基台4を備えている。
基台4の上面には、X軸方向(前後方向、加工送り方向)に長い開口4aが形成されている。この開口4a内には、ボールねじ式のX軸移動機構8が配置されている。X軸移動機構8は、X軸移動テーブル(不図示)を備えており、このX軸移動テーブルをX軸方向に移動させる。なお、このX軸移動機構8及びX軸移動テーブルの上部は、テーブルカバー8a及び蛇腹状カバー8bによって覆われている。
X軸移動テーブル上には、パッケージ基板11を吸引、保持するためのチャックテーブル10が、テーブルカバー8aから露出する態様で配置されている。図2(A)は、このチャックテーブル10によって吸引、保持されるパッケージ基板11の構成例を示す平面図であり、図2(B)は、パッケージ基板11の構成例を示す底面図である。
図2(A)及び図2(B)に示すように、パッケージ基板11は、平面視で矩形状に形成された枠体13を含む。枠体13は、例えば、42アロイ(鉄とニッケルとの合金)や銅等の金属で主に構成されており、複数のデバイス領域15(本実施形態では、3個のデバイス領域15)と、各デバイス領域15を囲む外周余剰領域17と、を有している。
各デバイス領域15は、交差する複数の分割予定ライン(ストリート)19でさらに複数の領域(本実施形態では、48個の領域)に区画されており、各領域には、IC(Integrated Circuit)やLED(Light Emitting Diode)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等のデバイス(デバイスチップ)(不図示)が配置されている。
また、枠体13の裏面13b側には、複数のデバイスを封止するための樹脂層21が設けられている。樹脂層21は、所定の厚みに形成されており、例えば、枠体13の裏面13bから僅かに突出している。この樹脂層21によって、各デバイス領域15の裏面13b側全体が覆われている。
図2(A)に示すように、枠体13の表面13a側には、各デバイスに対応する複数のステージ23が設けられている。各ステージ23の周囲(平面視で分割予定ライン19と重なる領域)には、例えば、樹脂等によって互いに絶縁された状態の複数の金属層25(図7(A)等参照)が配置されている。各金属層25の一部が、後述するパッケージデバイス(パッケージデバイスチップ)1の電極27となる(図7(A)等参照)。
このパッケージ基板11は、例えば、枠体13の裏面13b側から各ステージ23にデバイスを配置し、各デバイスの電極と、ステージ23の周囲に配置された金属層25とを金属ワイヤー(不図示)等で接続した後に、裏面13b側を樹脂層21で封止することによって得られる。
パッケージ基板11を分割予定ライン19に沿って切断、分割することで、樹脂によって封止された複数のパッケージデバイス1が完成する。なお、本実施形態では、平面視で矩形状のパッケージ基板11を例示しているが、パッケージ基板11の形状、構造、大きさ、材質等に制限はない。
図1に示すように、チャックテーブル10は、複数の流路を内部に有するテーブルベース12を備えている。このテーブルベース12は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、Z軸方向(鉛直方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転する。テーブルベース12の上面12aには、パッケージ基板11に対応する保持部材14が取り外し可能に装着される。
図3(A)は、チャックテーブル10(特に、保持部材14)の構成例を示す平面図であり、図3(B)は、チャックテーブル10の構成例を示す断面図である。なお、図3(B)では、一部の構成要素を機能ブロック等で示している。図3(A)及び図3(B)に示すように、保持部材14は、平面視で矩形状の平板であり、その上面は、パッケージ基板11を吸引、保持するための保持面14aになっている。
保持部材14の保持面14a側には、パッケージ基板11の分割予定ライン19に対応する切削ブレード用逃げ溝14cが形成されている。切削ブレード用逃げ溝14cの上端は、保持面14aに開口している。この切削ブレード用逃げ溝14cにより、保持面14aは、分割後のパッケージ基板11に対応する複数の領域に区画される。
切削ブレード用逃げ溝14cの幅は、例えば、後述する切削ブレード50(図1等)の幅より広く、切削ブレード用逃げ溝14cの深さは、例えば、切削ブレード50の最大の切り込み深さより深い。そのため、パッケージ基板11を分割予定ライン19に沿って切削する際に切削ブレード50を十分に深く切り込ませても、保持部材14と切削ブレード50とが接触することはない。
切削ブレード用逃げ溝14cによって区画された各領域には、保持部材14を上下に貫通して保持面14aに開口する吸引孔14dが形成されている。図3(B)に示すように、テーブルベース12の上面12a側の中央部分には、第1流路12bの一端側が開口しており、テーブルベース12の上面12aに保持部材14を載せると、各吸引孔14dは、第1流路12bに接続される。
第1流路12bの他端側は、バルブ16aを介して吸引源18に接続されている。そのため、テーブルベース12の上面12aに載せられた保持部材14の保持面14aにパッケージ基板11を重ねてバルブ16aを開けば、吸引源18の負圧をパッケージ基板11に作用させて、このパッケージ基板11をチャックテーブル10によって吸引、保持できる。なお、バルブ16aを開く前には、パッケージ基板11の分割予定ライン19を切削ブレード用逃げ溝14cに合わせておく。
テーブルベース12の外周部分には、保持部材14をテーブルベース12に装着するための第2流路12cの一端側が開口している。この第2流路12cの他端側は、バルブ16bを介して吸引源18に接続されている。そのため、テーブルベース12の上面12aに保持部材14の下面14bを接触させて、図3(B)に示すようにバルブ16bを開けば、吸引源18の負圧を保持部材14の下面14bに作用させて、保持部材14をテーブルベース12の上面12aに固定できる。
保持部材14は、加工時にパッケージ基板11の振動を抑制できる柔軟な材料で構成されることが望ましい。このような材料としては、例えば、ウレタンゴム、ニトリルゴム、エチレンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、アクリルゴム、多硫化ゴム等が挙げられる。ただし、保持部材14は、他の材料で構成されても良い。
図1に示すように、基台4の上面には、門型の支持構造20が開口4aを跨ぐように配置されている。支持構造20の前面上部には、切削ユニット移動機構22が設けられている。切削ユニット移動機構22は、支持構造20の前面に配置されY軸方向(左右方向、割り出し送り方向)に平行な一対のY軸ガイドレール24を備えている。
Y軸ガイドレール24には、切削ユニット移動機構22を構成するY軸移動プレート26がスライド可能に取り付けられている。Y軸移動プレート26の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール24に平行なY軸ボールねじ28が螺合されている。
Y軸ボールねじ28の一端部には、Y軸パルスモータ(不図示)が連結されている。Y軸パルスモータでY軸ボールねじ28を回転させれば、Y軸移動プレート26は、Y軸ガイドレール24に沿ってY軸方向に移動する。Y軸移動プレート26の表面(前面)には、Z軸方向(鉛直方向)に平行な一対のZ軸ガイドレール30が設けられている。Z軸ガイドレール30には、Z軸移動プレート32がスライド可能に取り付けられている。
Z軸移動プレート32の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール30に平行なZ軸ボールねじ34が螺合されている。Z軸ボールねじ34の一端部には、Z軸パルスモータ36が連結されている。Z軸パルスモータ36でZ軸ボールねじ34を回転させれば、Z軸移動プレート32は、Z軸ガイドレール30に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動プレート32の下部には、パッケージ基板11を切削加工するための切削ユニット38が設けられている。図4は、切削ユニット38の構成例を示す分解斜視図である。図4に示すように、切削ユニット38は、筒状に構成されたスピンドルハウジング40を備えている。
スピンドルハウジング40の内側の空間には、Y軸方向に平行な回転軸となるスピンドル42が収容されている。このスピンドル42の一端部は、スピンドルハウジング40の外部に露出している。また、スピンドル42の一端部には、ブレードマウンタ44が固定されている。
ブレードマウンタ44は、円盤状のフランジ部46と、フランジ部46の中央部分から突出する円柱状のボス部48とを含んでおり、切削ブレード50は、このブレードマウンタ44に装着される。なお、ボス部48の先端部分の外周面には、ねじ山が形成されている。
図5は、切削ブレード50の構成例を示す側面図である。切削ブレード50は、例えば、ダイヤモンド等の複数の砥粒が樹脂によって固定されたワッシャータイプのレジンボンドブレードであり、一対の側面50a,50bと、外周面50cと、を有する環状に形成されている。
つまり、切削ブレード50の中央部には、一方の側面50aから他方の側面50bまで貫通する開口50dが設けられている。そのため、例えば、ブレードマウンタ44のボス部48を切削ブレード50の側面50b側から開口50dに挿入することで、切削ブレード50をブレードマウンタ44に装着できる。なお、切削ブレード50をブレードマウンタ44に装着した状態では、フランジ部46の一部に切削ブレード50の側面50bが接触する。
切削ブレード50の一対の側面50a,50bの外周面50c側の領域には、切削ブレード50の径方向に沿う1又は複数(本実施形態では8)の溝50eがそれぞれ形成されている。各溝50eの先端は、外周面50cに達している。そのため、この溝50eが存在しない場合に比べて、切削ブレード50をパッケージ基板11に切り込ませる際に金属層25が引き延ばされ難くなる。また、金属層25が引き延ばされたとしても、この溝50eによって引き延ばされた部分が除去され易くなる。
本実施形態において、溝50eは、一方の側面50aから他方の側面50bまで貫通する態様で形成されている。すなわち、側面50a側の溝50eと側面50b側の溝50eとは、一体に形成されている。ただし、溝50eは、上述の効果が発揮されるように、少なくとも側面50a,50bのそれぞれに露出する態様で形成されていれば良い。すなわち、溝50eは、必ずしも一方の側面50aから他方の側面50bまで貫通していなくて良い。
切削ブレード50に形成される溝50eの数や、溝50eの配置、切削ブレード50の周方向(径方向に対して垂直な方向)における溝50eの長さ(第1長さ)L1、切削ブレード50の径方向における溝50eの長さ(第2長さ)L2、等の条件に特段の制限はない。ただし、隣接する2つの電極27の間隔が小さくなり過ぎないように金属層25を加工するには、例えば、溝50eの数を2本以上、溝50eの第1長さL1を0.5mm以下にすることが望ましい。
一方で、溝50eの数を32本以上にすると、得られる効果に対して、溝50eの形成に要するコストが大きくなり過ぎてしまう。また、溝50eの第1長さL1の最小値は、現状では0.05mm程度である。これらを考慮すると、溝50eの数を2本以上16本以下(32本未満)にすることが望ましく、溝50eの第1長さL1を0.05mm以上0.5mm以下にすることが望ましい。
なお、第1長さL1が0.15mm以上の溝50eは、例えば、切削ブレード50となるベースのブレードに他のブレードを切り込ませることによって形成される。また、第1長さL1が0.15mm未満の溝50eは、例えば、切削ブレード50となるベースのブレードをレーザービームで加工することによって形成される。ただし、溝50eを形成する方法に特段の制限はない。
この溝50eの配置は、切削ブレード50の重心と回転軸とが重なるように設定されることが望ましい。このようにすれば、切削ブレード50を回転させる際の偏心等の問題が生じなくなる。例えば、全ての溝50eを同一の形状、大きさに形成するのであれば、複数の溝50eを切削ブレード50の周方向に沿って等間隔に配置することで、切削ブレード50の重心を回転軸に重ねることができる。また、この点からも、切削ブレード50に形成される溝50eの数を2本以上にすることが望ましい。
第2長さL2は、例えば、切削ブレード50の刃先出し量(ブレードマウンタ44に装着された状態の切削ブレード50の外周縁からフランジ部46の外周縁までの距離)やパッケージ基板11の厚み等に合わせて決定できる。例えば、未使用の切削ブレード50の刃先出し量がa(例えば、4mm)で、パッケージ基板11の厚みがb(例えば、1mm)であれば、第2長さL2をa-b(例えば、3mm)以上にすると良い。
この場合、例えば、パッケージ基板11を切削できる最小の刃先出し量になるまで切削ブレード50が摩耗したとしても、溝50eは切削ブレード50に残る。そのため、切削ブレード50が使用の限界を迎えるまで、溝50eによる効果を継続的に得ることができる。ただし、第2長さL2はこれに限定されず、任意の値に設定できる。
ブレードマウンタ44に切削ブレード50が装着された状態で、ボス部48には、円環状の固定フランジ52が装着される。固定フランジ52の中央部には、開口52aが形成されており、ボス部48は、この開口52aに挿入される。なお、固定フランジ52をボス部48に装着すると、固定フランジ52の一部に切削ブレード50の側面50aが接触する。
ボス部48に固定フランジ52が装着された状態で、ボス部48の先端部分には、円環状の固定ナット54が装着される。固定ナット54には、開口54aが設けられており、この開口54aを規定する内周面には、ボス部48のねじ山に対応するねじ溝が形成されている。そのため、ボス部48の先端部分に円環状の固定ナット54を締め込めば、ブレードマウンタ44のフランジ部46と固定フランジ52とによって切削ブレード50が挟持される。
切削ユニット38に隣接する位置には、図1に示すように、チャックテーブル10によって吸引、保持されるパッケージ基板11の上面側を撮像するための撮像ユニット56が設けられている。そのため、切削ユニット移動機構22で、Y軸移動プレート26をY軸方向に移動させれば、切削ユニット38及び撮像ユニット56は割り出し送りされ、Z軸移動プレート32をZ軸方向に移動させれば、切削ユニット38及び撮像ユニット56は昇降する。
本実施形態に係るパッケージデバイスの製造方法では、まず、上述した切削装置2のチャックテーブル10でパッケージ基板11を保持する保持工程を行う。図6(A)は、パッケージ基板11をチャックテーブル10で保持する様子を示す断面図である。図6(A)に示すように、この保持工程では、まず、保持部材14の保持面14aにパッケージ基板11を載せる。この時、パッケージ基板11の分割予定ライン19を切削ブレード用逃げ溝14cに合わせる。
次に、バルブ16aを開いて、吸引源18の負圧をパッケージ基板11に作用させる。これにより、パッケージ基板11は、チャックテーブル10によって吸引、保持される。なお、パッケージ基板11は、例えば、枠体13の表面13a側が上方に露出するようにチャックテーブル10に吸引、保持されるが、枠体13の裏面13b側を上方に露出させても良い。
保持工程の後には、パッケージ基板11を分割予定ライン19に沿って分割することで、それぞれが電極27を備える複数のパッケージデバイス1を形成する分割工程を行う。図6(B)は、パッケージ基板11を分割する様子を示す断面図である。この分割工程では、まず、チャックテーブル10を回転させて、パッケージ基板11に設定されている任意の分割予定ライン19を切削装置2のX軸方向に対して平行にする。
また、チャックテーブル10と切削ユニット38とを相対的に移動させて、切削ブレード50を、加工の対象となる任意の分割予定ライン19の延長線上に合わせる。その後、図6(B)に示すように、回転させた切削ブレード50の下端をチャックテーブル10の保持面14aより低い位置まで下降させて、チャックテーブル10を加工送り方向に移動させる。
これにより、対象の分割予定ライン19に沿って切削ブレード50をパッケージ基板11に切り込ませ、このパッケージ基板11を対象の分割予定ライン19に沿って切断、分割できる。なお、この動作は、全ての分割予定ライン19に沿ってパッケージ基板11が切断、分割されるまで繰り返し行われる。パッケージ基板11の外周余剰領域17に相当する部分には、吸引源18の負圧が作用しないので、この部分は、例えば、パッケージ基板11の切断に伴いチャックテーブル10上から除去される。
全ての分割予定ライン19に沿ってパッケージ基板11が切断、分割され、複数のパッケージデバイス1が形成されると、分割工程は終了する。図7(A)は、本実施形態において製造されるパッケージデバイス1の構成例を示す平面図であり、図7(B)は、パッケージデバイス1の構成例を示す側面図であり、図7(C)は、図7(B)の一部を拡大した側面図である。
上述したように、パッケージ基板11のステージ23の周囲(分割予定ライン19を含む領域)には、複数の金属層25が形成されている。よって、このパッケージ基板11を分割予定ライン19に沿って切断すると、図7(A)、図7(B)及び図7(C)に示すように、分割予定ライン19上の複数の金属層25も切断され、各パッケージデバイス1の電極27が形成される。
本実施形態では、側面50a,50bの外周面50c側の領域に径方向に沿う溝50eを有する切削ブレード50をパッケージ基板11に切り込ませるので、この溝50eによって、切削ブレード50の側面50a,50bと金属層25との接触が断続的になる。これにより、切削ブレード50の側面50a,50bから金属層25に作用する力が緩和され、切削ブレード50を切り込ませる際に金属層25が引き延ばされ難くなる。
また、仮に、切削ブレード50の側面50a,50bによって金属層25が引き延ばされてバリ等と呼ばれる突起が発生したとしても、溝50eによる僅かな段差によって、この突起が除去され易くなる。よって、パッケージデバイス1において隣接する2つの電極27の間隔d(図7(c))を適切に確保し易い。
次に、切削ブレード50に形成される溝50eの第1長さL1と、パッケージデバイス1において隣接する2つの電極27の間隔dとの関係を確認するために行った実験について説明する。この実験では、溝50eの第1長さL1のみが異なる複数の切削ブレード50を用意し、各切削ブレード50用いてパッケージ基板11を切断、分割して形成されるパッケージデバイス1の2つの電極27の間隔dを確認した。
なお、各切削ブレード50には、第1長さL1が等しい8本の溝50eを形成した。すなわち、同じ切削ブレード50に形成される複数の溝50eの第1長さL1を全て等しくした。また、比較例として、溝50eが形成されていない従来の切削ブレードを用いてパッケージ基板11を切断、分割し、形成されるパッケージデバイス1の2つの電極27の間隔dを確認した。
図8は、切削ブレード50に形成される溝50eの第1長さL1と、パッケージデバイス1において隣接する2つの電極27の間隔dとの関係を示すグラフである。図8に示すように、溝50eの第1長さL1が1mmの切削ブレード50を用いる場合には、溝50eが形成されていない従来の切削ブレードを用いる場合(溝無し)より2つの電極27の間隔dが小さくなった。
一方で、溝50eの第1長さL1が0.5mm以下の切削ブレード50を用いる場合には、溝50eが形成されていない従来の切削ブレードを用いる場合(溝無し)に比べて2つの電極27の間隔dが大きくなった。特に、溝50eの第1長さL1が0.25mm以下の場合には、2つの電極27の間隔dを十分に大きくできることが確認された。このように、溝50eの第1長さL1は、0.5mm以下に設定されることが望ましく、0.25mm以下に設定されることがより望ましい。
なお、本発明は、上述した実施形態の記載に制限されず種々変更して実施可能である。例えば、実施形態では、切削ブレード50として、複数の砥粒が樹脂によって固定されたワッシャータイプのレジンボンドブレードを使用しているが、本発明で使用される切削ブレードの種類に特段の制限はない。例えば、複数の砥粒が金属によって固定されたメタルボンドブレード等を用いても良い。また、切り刃が基台に固定された、いわゆるハブタイプの切削ブレードを用いることもできる。
その他、実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 パッケージデバイス
11 パッケージ基板
13 枠体
13a 表面
13b 裏面
15 デバイス領域
17 外周余剰領域
19 分割予定ライン(ストリート)
21 樹脂層
23 ステージ
25 金属層
27 電極
d 間隔
2 切削装置
4 基台
4a 開口
8 X軸移動機構
8a テーブルカバー
8b 蛇腹状カバー
10 チャックテーブル
12 テーブルベース
12a 上面
12b 第1流路
12c 第2流路
14 保持部材
14a 保持面
14b 下面
14c 切削ブレード用逃げ溝
14d 吸引孔
16a,16b バルブ
18 吸引源
20 支持構造
22 切削ユニット移動機構
24 Y軸ガイドレール
26 Y軸移動プレート
28 Y軸ボールねじ
30 Z軸ガイドレール
32 Z軸移動プレート
34 Z軸ボールねじ
36 Z軸パルスモータ
38 切削ユニット
40 スピンドルハウジング
42 スピンドル
44 ブレードマウンタ
46 フランジ部
48 ボス部
50 切削ブレード
50a,50b 側面
50c 外周面
50d 開口
50e 溝
L1 長さ(第1長さ)
L2 長さ(第2長さ)
52 固定フランジ
52a 開口
54 固定ナット
54a 開口
56 撮像ユニット

Claims (3)

  1. パッケージデバイスの電極となる金属層が分割予定ラインと重なる領域に設けられたパッケージ基板を該分割予定ラインに沿って分割することで、複数の該パッケージデバイスを製造するパッケージデバイスの製造方法であって、
    該パッケージ基板をチャックテーブルで保持する保持工程と、
    該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板に、一対の側面と外周面とを有する環状の切削ブレードを回転させながら切り込ませて、該パッケージ基板を該分割予定ラインに沿って分割することで、それぞれが電極を備える複数の該パッケージデバイスを形成する分割工程と、を備え、
    該切削ブレードが備える該一対の側面の該外周面側の領域には、該切削ブレードの径方向に沿う2本以上16本以下の溝が一方の側面から他方の側面まで貫通する態様で形成されており、
    該溝の該径方向に対して垂直な方向の長さは、0.05mm以上0.50mm以下(0.50mmの場合を除く)であることを特徴とするパッケージデバイスの製造方法。
  2. 前記切削ブレードは、複数の砥粒が樹脂によって固定された環状のレジンボンドブレードであることを特徴とする請求項1に記載のパッケージデバイスの製造方法。
  3. 前記溝の前記径方向における長さは、未使用の前記切削ブレードの刃先出し量をa、前記パッケージ基板の厚みをbとして、a-b以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパッケージデバイスの製造方法。
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