JP7179313B2 - スライス肉盛付装置 - Google Patents

スライス肉盛付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7179313B2
JP7179313B2 JP2018148150A JP2018148150A JP7179313B2 JP 7179313 B2 JP7179313 B2 JP 7179313B2 JP 2018148150 A JP2018148150 A JP 2018148150A JP 2018148150 A JP2018148150 A JP 2018148150A JP 7179313 B2 JP7179313 B2 JP 7179313B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
meat
conveying
piece
conveying device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018148150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020023336A (ja
Inventor
一志 越智
伸司 牧野
秀明 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Career Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Career Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Career Industry Co Ltd filed Critical Nippon Career Industry Co Ltd
Priority to JP2018148150A priority Critical patent/JP7179313B2/ja
Publication of JP2020023336A publication Critical patent/JP2020023336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7179313B2 publication Critical patent/JP7179313B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)
  • De-Stacking Of Articles (AREA)
  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Description

特許法第30条第2項適用 平成30年6月12日~15日に開催された展示会「FOOMA JAPAN2018」にて公開
本発明は、食肉を加工処理してトレーに盛り付けするスライス肉盛付装置に関する。
食肉ブロックをスライス肉片にカットすると共に、カットしたスライス肉片をトレーに自動的に盛り付ける食肉加工盛付装置が従来から提供されており、例えば、下記特許文献1~3に開示されている。
食肉加工盛付装置は、肉片搬送装置により肉片が搬送されてくる盛付位置に、トレー供給装置により正確にトレーを順次供給する必要がある。従来は、肉片搬送装置とトレー供給装置とを一体に固定した構造としたり、別体の肉片搬送装置とトレー供給装置とを正確に位置決めしたりすることで、トレーを盛付位置に正確に供給していた。
特開2011-115931号公報 特開平7-285096号公報 特開2006-78469号公報
しかし、食肉店では、高度な衛生管理が求められ、食肉加工盛付装置は通常毎日洗浄、消毒することが求められる。また、食肉加工盛付装置は、軟弱な生肉を対象とした複雑な装置構成であるため、保守点検や不具合対応のためのメンテナンスも必要である。
このため、肉片搬送装置とトレー供給装置とを一体に固定した構造の場合には、肉片搬送装置とトレー供給装置により囲まれた盛付位置や、肉片搬送装置とスライサーとの間へ手が届きにくく、これらの作業に手間がかかった。
また、肉片搬送装置とトレー供給装置とを別体とし、相対的に移動自在にすれば、盛付位置等を容易に開放でき、メンテナンス作業等は容易になるが、作業後に再度トレーを盛付位置に正確に供給するためには、トレー供給装置を高さ方向及び水平方向の双方において正確な稼働位置に復帰させる必要があり、このような原点復帰作業を頻繁に行うとなると、作業負担が大きく、正確な盛付等の作業精度の維持も困難である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、盛付位置を容易に開放できると共に、稼働位置に容易に原点復帰できるスライス肉盛付装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係るスライス肉盛付装置は、機台と、食肉スライサーがスライスした肉片をトレーへの盛付位置へ搬送する肉片搬送装置と、前記トレーを前記盛付位置へと供給するトレー供給装置と、を備えるスライス肉盛付装置において、前記肉片搬送装置は、前記機台に対して前記肉片の搬送方向にスライド可能に設置され、前記トレー供給装置は、前記トレーを前記盛付位置へと順次搬送するトレー搬送装置を備え、前記トレー搬送装置を、前記盛付位置へ前記トレーを供給する稼働位置と、前記稼働位置から退去して、前記肉片搬送装置の前記盛付位置方向へのスライドを可能とする退去位置と、の間で回動自在に軸支する鉛直な回動軸をさらに備え、前記トレー供給装置は、前記トレー搬送装置に供給する前記トレーを積層した積層トレーを収納する積層トレー補給装置と、前記積層トレー補給装置から前記トレーを順次取り出して前記トレー搬送装置に受け渡すトレー取出装置と、を備え、前記回動軸は前記積層トレー補給装置に固定されており、前記トレー搬送装置は、前記積層トレー補給装置に対して回動自在に軸支されていることを特徴とする。
また、本発明に係るスライス肉盛付装置は、機台と、食肉スライサーがスライスした肉片をトレーへの盛付位置へ搬送する肉片搬送装置と、前記トレーを前記盛付位置へと供給するトレー供給装置と、を備えるスライス肉盛付装置において、前記肉片搬送装置は、前記機台に対して前記肉片の搬送方向にスライド可能に設置され、前記トレー供給装置は、前記トレーを前記盛付位置へと順次搬送するトレー搬送装置を備え、前記トレー搬送装置を、前記盛付位置へ前記トレーを供給する稼働位置と、前記稼働位置から退去して、前記肉片搬送装置の前記盛付位置方向へのスライドを可能とする退去位置と、の間で回動自在に軸支する鉛直な回動軸をさらに備え、前記トレー供給装置は、前記トレー搬送装置に供給する前記トレーを積層した積層トレーを収納する積層トレー補給装置と、前記積層トレー補給装置から前記トレーを順次取り出して前記トレー搬送装置に受け渡すトレー取出装置と、を備え、前記回動軸は前記機台に固定されており、前記トレー搬送装置、前記積層トレー補給装置及び前記トレー取出装置は、前記機台に対して、一体に回動自在に軸支されていることを特徴とする。
本発明に係るスライス肉盛付装置によれば、トレー搬送装置を退去位置に回動させることで、盛付位置を容易に開放でき、スライス肉片搬送装置をスライドさせることが可能となり、洗浄作業やメンテナンスを容易に行うことができると共に、トレー搬送装置を稼働位置に回動させるだけで、容易に原点復帰させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る食肉加工盛付装置の稼働時の正面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る食肉加工盛付装置の稼働時の側面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る食肉加工盛付装置の稼働時の平面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る食肉加工盛付装置の一部模式断面図である。 図5は、本発明の実施形態に係るトレー供給装置の構成を示す模式正面図である。 図6は、本発明の実施形態に係るトレー供給装置の構成を示す模式側面図である。 図7は、本発明の実施形態に係るトレー供給装置の構成素示す模式平面図である。 図8は、本発明の実施形態に係るスライス肉片のトレーへの盛り付け処理を説明するための模式図である。 図9は、本発明の実施形態に係る食肉加工盛付装置のメンテナンス時の正面図である。 図10は、本発明の実施形態に係る食肉加工盛付装置のメンテナンス時の側面図である。 図11は、本発明の実施形態に係る食肉加工盛付装置のメンテナンス時の平面図である。 図12は、本発明の実施形態の変形例に係る食肉加工盛付装置の稼働時の正面図である。 図13は、本発明の実施形態の変形例に係る食肉加工盛付装置の稼働時の側面図である。 図14は、本発明の実施形態の変形例に係る食肉加工盛付装置の稼働時の平面図である。 図15は、本発明の実施形態の変形例に係る食肉加工盛付装置のメンテナンス時の平面図である。
以下、図1~図11を参照しながら、本発明の実施形態に係る食肉加工盛付装置(スライス肉盛付装置)について説明する。本実施形態では、食肉ブロックMをスライスし、このスライス肉片mを折り畳んだ状態で一部重なった鱗列状にトレーtに盛り付ける場合を例に挙げて説明する。
食肉加工盛付装置1は、機台5と、食肉ブロックMをスライス肉片mにスライスする食肉スライサー10と、スライス肉片mを食肉スライサー10からトレーtへの盛付位置へと搬送する肉片搬送装置20と、盛付位置に順次トレーtを供給するトレー供給装置50とを備えている。
食肉スライサー10は、食肉ブロックMを収納する肉箱11と、肉箱11を上下に揺動させるための揺動機構15と、食肉ブロックMをスライス肉片mにカットするためのバンドナイフ17とを備えている。
図4に示すように、肉箱11は、その出口に設置された食肉ブロックMの当て板12を備えており、当て板12の位置を食肉ブロックMの移送方向に調整することで、バンドナイフ17によりカットされるスライス肉片mの肉厚を調整することができる。バンドナイフ17は、2つのプーリー18に張架されて周回している。
肉片搬送装置20は、回転体21と、折り畳み部材22と、肉片搬送用ベルトコンベア25と、剥離ローラー35とを備えている(図4参照)。また、ベルトコンベア25は、シャトルコンベアであり、コンベア終端部シャトル機構40を備えている。
回転体21は、表面に多数の突起が形成された円筒形状であり、食肉スライサー10の下流端に近接して設置されている。回転体21は、その円筒表面にスライス肉片mを1枚ずつ保持して、下流側のベルトコンベア25上へと搬送する。
折り畳み部材22は、スライス肉片mの搬送方向に直交する水平回動軸回りに揺動する櫛部材であり、回転体21の表面に保持されているスライス肉片mの先端側半分を下方から掬ってベルトコンベア25上に半分に折り曲げながら受け渡す揺動動作を繰り返す。
ベルトコンベア25は、無端ベルト26と、無端ベルト26を張架する複数のローラー(駆動ローラー、従動ローラー)28とを備えている。ここで、本実施形態では、図4に示すように、折り畳まれた肉片は前後に重畳した状態、すなわち、鱗列に並んだ状態で、無端ベルト26上に順次所定の枚数ずつ置かれて、盛付位置へと搬送される。
また、食肉スライサー10によるスライスや、肉片搬送装置20によるスライス肉片mの搬送は、二列平行して行われており(図2及び図3参照)、盛付位置での盛り付けは2つのトレーtに対して同時に行われる。
剥離ローラー35は、ベルトコンベア25の終端部に近接して設置された、ベルトコンベア25と同じ回転方向に回転駆動される駆動ローラーである。剥離ローラー35は、ベルトコンベア25の終端部に搬送されてきたスライス肉片mの裏面に無端ベルト26から離れる方向に回転しながら接触することで、スライス肉片mをベルトコンベア25から確実に剥離させる。
コンベア終端部シャトル機構40は、トレーtへの盛付位置において、スライス肉片mをトレーt上に適切に盛り付けるように、適宜、ベルトコンベア25の終端部を剥離ローラー35と一体にスライス肉片mの搬送方向にスライドさせる。
コンベア終端部シャトル機構40は、終端部に位置するローラー28である終端部ローラー41と、これに追随するテンションローラー42と、図示しないスライド手段とを備え、スライド手段により終端部ローラー41とテンションローラー42とが一体に水平に往復スライドされる。
また、肉片搬送装置20は、機台5により、スライス肉片mの搬送方向に水平にスライド自在に支持されており、食肉スライサー10によりカットされたスライス肉片mを盛付位置まで搬送する搬送位置と、食肉スライサー10の終端部を開放する退去位置との間でスライド自在である。
具体的には、肉片搬送装置20は、機台5に水平に設置されたレールにより、上記搬送位置と退去位置との間で移動するように、移動の向き、範囲が規制されて支持されている。図1の肉片搬送装置20は搬送位置に位置し、図9の肉片搬送装置20は退去位置に位置している。
図5~図7に示すように、トレー供給装置50は、積層トレー補給装置51と、トレー取出装置70と、トレー搬送装置75とを備える。積層トレー補給装置51には、トレーtが積み重ねられた積層トレーTが収納されており、トレー取出装置70は、積層トレー補給装置51からトレーtを1つずつ取り出してトレー搬送装置75に渡し、トレー搬送装置75は、トレーtを盛付位置へと順次搬送する。
積層トレー補給装置51は、積層トレーTを収納する受棚52と、積層トレーTを受棚52のトレー取出位置52aへ向けて順次横送りする横送り部材54と、トレー取出位置52aに隣接する積層トレーTを、トレー底面に垂直な軸回りに90°回転させながらトレー取出位置52aに送る積層トレー回転部材57と、積層トレー回転部材57により回転させられる積層トレーTの底部を支える積層トレー底面受け部材59とを備える。
受棚52は、複数本の積層トレーTを並べて収納可能であり、積層トレーTを鉛直方向に対して所定の角度(本実施形態では30°程度)傾斜した姿勢で収納している。受棚52のトレー取出位置52aでは、受棚52の他の収納場所よりも一段低い位置に積層トレーTが収納されるように、トレー取出位置52aの取出位置トレー底縁部支持部材52bは、受棚52の他の場所の底部よりも一段低く設置されている。
横送り部材54は、トレー取出位置52aへ補給するための補給用の積層トレーTをトレー取出位置52aへ向けて水平に搬送する装置であり、水平方向にスライド駆動されるパドル55を備えている。このパドル55が、補給用の積層トレーTの側面に接触して水平方向に押すことで、積層トレーTがトレー取出位置52aへと水平に横送りされる。パドル55は、積層トレーTに接触する突出姿勢と、積層トレーTに接触しない退去姿勢との間で切り換え自在である。
積層トレー回転部材57は、積層トレーTの隣接する2つの側面を支持する積層トレー保持部材58を備える。この積層トレー保持部材58は、図7に示すように、待機位置と補給位置との間で90°回動自在である。
待機位置にある積層トレー保持部材58は、横送り部材54の横送り終端部に位置しており、待機位置から補給位置(トレー取出位置52a)へトレー底面に垂直な軸回りに90°回動することで、横送り部材54の終端部に位置する積層トレーTを回動させながらトレー取出位置52aへと補給する。
積層トレー底面受け部材59は、積層トレー回転部材57により積層トレーTを90°回転させる際に、積層トレーTの底面に接触して下から支持する部材であり、積層トレー保持部材58の回動軸と同軸回りに待機位置と補給位置との間で90°回動自在である。
上述したように、トレー取出位置52aでの積層トレーTの収納位置は、横送り部材54により横送りされる区間よりも一段低く構成されている。よって、積層トレー回転部材57によりトレー取出位置52aへ送られた積層トレーTは、トレー取出位置52aにおいて積層トレー底面受け部材59が退去した後、取出位置トレー底縁部支持部材52bに接触する収納位置まで自重により落下する。
このように、段差を設けることで、トレー取出位置52aに所定の数のトレーtからなる積層トレーTが残ったまま、次の積層トレーTをトレー取出位置52aへ補給することができ、トレー取出位置52aのトレーtが空となり、盛付位置へトレーtが供給できなくなることを確実に防止できる。
なお、トレー取出位置52aに位置する積層トレーTの高さが、積層トレー回転部材57による次の積層トレーTの補給が可能になる高さまで下がったことを検知する図示しないセンサーが設置されており、トレー取出位置52aに収納されている積層トレーTの高さが所定の高さまで下がると、積層トレー回転部材57の駆動により、次の積層トレーTがトレー取出位置52aへと補給される。
トレー取出装置70は、取出アーム71を備えており、取出アーム71の先端には、トレーtの底面を吸着保持するための吸引部72が設置されている。取出アーム71は、トレー取出位置52aに収納されている積層トレーTの最下位のトレーtの底面に吸引部72を吸着させてから取出アーム71を移動させることで、トレーtを積層トレー補給装置51から取り出し、トレー搬送装置75の上流部分まで移送させる。
なお、取出位置トレー底縁部支持部材52bは、トレー取出位置52aに位置する積層トレーTが自重により落下することはないが、トレー取出装置70により所定の力以上でトレーtが下方に引っ張られると、最下位のトレーtのみが抜け出せるように構成されている。
トレー取出装置70は、トレー搬送装置75へのトレーtの移送後、吸引部72の吸引を停止することで、トレーtをトレー搬送装置75へ受け渡す。トレー取出装置70がこの移送動作を繰り返すことで、トレー取出位置52aに収納されている積層トレーTの最下位から1つずつトレーtが取り出され、順次トレー搬送装置75へと渡される。
トレー搬送装置75は、トレー搬送用チェーンコンベアであり、トレー搬送チェーン76と、駆動スプロケットを含む、トレー搬送チェーン76を張架する複数のスプロケット78と、盛付位置に位置するトレーtを所定の高さに持ち上げるためのリフト部材79とを備えている。
トレー搬送チェーン76は、トレーtの後壁に接触して搬送方向に押すために所定の間隔で設置されたトレー係止片77を備えている。トレー搬送装置75は、トレー取出装置70から受け取ったトレーtをトレー係止片77により押すことで盛付位置へと順次搬送する。
また、図4に示すように、トレー搬送装置75は、盛り付けが良好に行われるように、盛付位置において、肉片搬送装置20の伸びた状態のベルトコンベア25の終端部の下方に潜り込むように設置されており、搬送されるトレーtもベルトコンベア25の下方に潜り込むように搬送される。
リフト部材79は、図2に破線で示すように、盛付位置に位置する2つのトレーtを所定の高さ持ち上げてベルトコンベア25に近付けることで、ベルトコンベア25の終端部から順次落下する鱗列状態のスライス肉片mを整列させた状態で確実にトレーt内に収納する。
ここで、トレー搬送装置75は、肉片搬送装置20における盛付位置である肉片搬送用のベルトコンベア25の終端部を開放可能なように、鉛直な回動軸80により、回動自在に支持されている。
具体的には、トレー搬送装置75は、盛付位置にトレーtを供給して盛り付けを行う稼働位置(図3参照)と、稼働位置から退去して肉片搬送装置20の盛付位置付近を開放する退去位置(図11参照)との間で90°回動自在に軸支されている。トレー搬送装置75が退去位置に移動すると、肉片搬送装置20の下流側が開放され、肉片搬送装置20が上記退去位置へとスライド可能となる。
回動軸80は、脚60により設置床上に自立して設置された積層トレー補給装置51(トレー取出装置70を含む)に対して固定して設置されており、トレー搬送装置75は、回動軸80により積層トレー補給装置51に対して回動自在に軸支されている。また、トレー搬送装置75は、回動軸80によってのみ支持されており、設置床に接触する脚や部材を備えていない。もちろん、回動軸80の設置位置は適宜変更可能であり、トレー供給装置50の設置床に対して固定されて設置された部分に適宜設置することができる。
食肉店では、高度な衛生管理が求められ、食肉加工盛付装置は通常毎日洗浄、消毒することが求められるため、肉片搬送用ベルトコンベア25の終端部に位置するトレー搬送装置75を退去させてベルトコンベア25の下流側を容易に開放させることができれば、さらに、肉片搬送装置20を下流側に移動させて食肉スライサー10の下流側を開放することもでき、食肉加工盛付装置1の洗浄、消毒等の作業を容易に行うことが可能となる。
また、トレー搬送装置75が回動軸80のみによって支持される構成であれば、トレー搬送装置75の下部と床の間には全体にわたって隙間が形成されるので、トレー搬送装置75を下方から洗浄、消毒する作業や、床面の洗浄、消毒作業を容易に行うことができる。
また、食肉加工盛付装置1の洗浄、消毒後にトレー搬送装置75を稼働位置に戻す際にもトレー搬送装置75を回動軸80回りに回動させるだけで、元の稼働位置に正確に原点復帰させることができ、再度盛付位置への正確なトレーtの供給が可能となる。
ここで、回動軸80は中空の筒構造であり、トレー搬送装置75の駆動部材へ電力を供給するための電気配線85は、中空の回動軸80内を通るように設置されている(図1及び図2参照)。これにより、トレー搬送装置75を回動させる際に、吊られて回動する電気配線85の移動領域を最小限に抑え、回動に伴って電気配線85が他の部材に絡まったりするのを防ぐことができる。
また、回動軸80は、稼働位置にあるトレー搬送装置75を一時的に回動しないように固定しておく回動固定部材である留め金具(例えば、タキゲン製造株式会社製のあおりファスナー)81(図1及び図2参照)を備えている。留め金具81は、トレー搬送装置75を機台5に対して連結固定することで回動しないように固定する。留め金具81による固定を解除すれば、トレー搬送装置75は回動軸80回りに回動自在となる。
以上、食肉加工盛付装置1の構成について説明したが、続いて、食肉加工盛付装置1における食肉の加工、盛付処理の流れについて説明する。本実施形態では、食肉のスライス、肉片の搬送、トレーへの盛付を平行に二列で行っており、下記処理も二列で並行して行われている。
まず、食肉ブロックMを肉箱11に設置し、食肉加工盛付装置1を作動させると、肉箱11が上下に揺動することで、バンドナイフ17により食肉ブロックMが所定の厚みのスライス肉片mにカットされる。
カットされたスライス肉片mは、肉片搬送装置20において、半分に折り曲げられてから重ねられ、所定の長さの鱗列状態となってベルトコンベア25上を盛付位置へと順次搬送される。
一方、トレー供給装置50は、積層トレー補給装置51のトレー取出位置52aに位置する積層トレーTの最下位のトレーtをトレー取出装置70により順次1つずつ取り出して、トレー搬送装置75に渡す。
トレー搬送装置75は、受け取ったトレーtを一列で盛付位置へと順次搬送する。鱗列状態のスライス肉片mは、二列で搬送されてくるため、盛り付けの際には、盛付位置に2つずつトレーtが供給される。
スライス肉片mが盛付位置に搬送されてくると、リフト部材79が盛付位置の2つのトレーtを上方に持ち上げると共に、コンベア終端部シャトル機構40により、ベルトコンベア25の終端部が上流側へスライドし、鱗列状態のスライス肉片mがトレーtに良好に盛り付けられる。
一日の加工盛付作業の終了後には、食肉加工盛付装置1の洗浄、消毒作業が行われる。作業にあたっては、まず、トレー搬送装置75を回動軸80回りに90°回動させ、稼働位置から退去位置へと移動させる(図9~図11参照)。
そうすると、肉片搬送装置20の下流側が開放されるため、さらに、肉片搬送装置20を搬送位置から退去位置へと下流側に移動させる。これにより、食肉スライサー10の下流側が開放され、食肉スライサー10と肉片搬送装置20との間にメンテナンス空間が確保されるため、メンテナンス作業や洗浄、消毒作業の負担を大幅に低下させることができる。
また、肉片搬送装置20及びトレー搬送装置75が共に退去位置に位置するときには、肉片搬送装置20の全体が開放されると共に、稼働位置にあるトレー搬送装置75の肉片搬送装置20側の側面も開放されるため、肉片mの落下やトレーtの詰まり等への不具合対応を含むメンテナンス作業や、洗浄、消毒作業等を格段に楽に行うことができる。
作業終了後は、肉片搬送装置20を搬送位置にスライドさせて戻すと共に、トレー搬送装置75を回動軸80回りに回動させて稼働位置に戻すだけで、容易に原点復帰させることができ、再度、トレーtの盛付位置への正確な供給が可能となる。
続いて、本実施形態の変形例について、図12~図15を参照しながら説明する。本変形例に係る食肉加工盛付装置2は、トレー供給装置50の構成の一部が上記実施形態に係る食肉加工盛付装置1と異なるが、その他の構成は同じであるため、異なる部分を中心に説明する。
食肉加工盛付装置2は、食肉スライサー10と、肉片搬送装置20と、トレー供給装置50’とを備える。上記実施形態に係るトレー供給装置50は、自立型であり、積層トレー補給装置51(トレー取出装置70を含む)が脚60を備えて自立して床面に設置され、トレー搬送装置75のみが回動自在に軸支されていたが、本変形例に係るトレー供給装置50’は、トレー供給装置50’全体が回動軸80’に軸支されている。
回動軸80’は、機台5に固定設置されており、積層トレー補給装置51’、トレー取出装置70’及びトレー搬送装置75’は、一体となって回動軸80’により食肉スライサー10に対して回動自在に軸支されている。
積層トレー補給装置51’とトレー搬送装置75’は、盛り付けを行う稼働時、平面視においてL字型に直交しており、稼働位置(図12~図14参照)から退去する際にもL字型のまま退去し、肉片搬送装置20の終端部を開放する(図15参照)。
また、本変形例においては、トレー供給装置50’は約60°回動自在に支持されている。図15に示すように、トレー供給装置50’が稼働位置から60°回動して退去位置に位置すると、肉片搬送装置20の下流側が開放され、肉片搬送装置20が退去位置へとスライド可能となる。
また、本変形例においては、トレー供給装置50’は回動軸80’のみによって支持されており、設置床に接触する脚や部材を備えていない。もちろん、トレー供給装置50’のトレー搬送装置75’以外の部分に設置床と接触する支持材を設けても良い。
本変形例によれば、上記実施形態と同様の作用効果を備えると共に、トレー供給装置50’全体が回動軸80’のみによって軸支されており、トレー供給装置50’の下部と床の間に広く隙間が形成されるので、床面の洗浄や消毒作業をより容易に行うことができる。
以上、変形例も含めて本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、食肉加工盛付装置を構成する各部材の形状やサイズは適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、食肉のスライス、肉片の搬送、トレーへの盛付を平行に二列で行っているが、もちろん、一列で行っても良いし、三列以上で平行に行っても良い。また、上記実施形態では、スライス肉片を鱗列状態でトレーに盛り付けているが、折り曲げずに重ねたり、重ねずに1つずつ盛り付けたりするなど、盛り付け方は適宜変更できるのは言うまでもない。
また、上記実施形態では、トレー搬送装置の回動軸やトレー供給装置の回動軸を単軸としたが、リンク機構等の複数の軸からなる回動軸としても良い。また、上記実施形態では、積層トレー補給装置が横送り部材を備え、積層トレーを自動でトレー取出位置へと補給しているが、横送り部材を設けず、積層トレーを手でトレー取出位置に補給するようにしても良い。
1,2 食肉加工盛付装置
5 機台
10 食肉スライサー
11 肉箱
12 当て板
15 揺動機構
17 バンドナイフ
18 プーリー
20 肉片搬送装置
21 回転体
22 折り畳み部材
25 ベルトコンベア
26 無端ベルト
28 ローラー
35 剥離ローラー
40 コンベア終端部シャトル機構
41 終端部ローラー
42 テンションローラー
50 トレー供給装置
51 積層トレー補給装置
52 受棚
52a トレー取出位置
52b 取出位置トレー底縁部支持部材
54 横送り部材
55 パドル
57 積層トレー回転部材
58 積層トレー保持部材
59 積層トレー底面受け部材
60 脚
70 トレー取出装置
71 取出アーム
72 吸引部
75 トレー搬送装置
76 トレー搬送チェーン
77 トレー係止片
78 スプロケット
79 リフト部材
80 回動軸
81 留め金具
85 電気配線

Claims (5)

  1. 機台と、食肉スライサーがスライスした肉片をトレーへの盛付位置へ搬送する肉片搬送装置と、前記トレーを前記盛付位置へと供給するトレー供給装置と、を備えるスライス肉盛付装置において、
    前記肉片搬送装置は、前記機台に対して前記肉片の搬送方向にスライド可能に設置され、
    前記トレー供給装置は、前記トレーを前記盛付位置へと順次搬送するトレー搬送装置を備え、
    前記トレー搬送装置を、前記盛付位置へ前記トレーを供給する稼働位置と、前記稼働位置から退去して、前記肉片搬送装置の前記盛付位置方向へのスライドを可能とする退去位置と、の間で回動自在に軸支する鉛直な回動軸をさらに備え、
    前記トレー供給装置は、前記トレー搬送装置に供給する前記トレーを積層した積層トレーを収納する積層トレー補給装置と、前記積層トレー補給装置から前記トレーを順次取り出して前記トレー搬送装置に受け渡すトレー取出装置と、を備え、
    前記回動軸は前記積層トレー補給装置に固定されており、前記トレー搬送装置は、前記積層トレー補給装置に対して回動自在に軸支されてい ることを特徴とするスライス肉盛付装置。
  2. 機台と、食肉スライサーがスライスした肉片をトレーへの盛付位置へ搬送する肉片搬送装置と、前記トレーを前記盛付位置へと供給するトレー供給装置と、を備えるスライス肉盛付装置において、
    前記肉片搬送装置は、前記機台に対して前記肉片の搬送方向にスライド可能に設置され、
    前記トレー供給装置は、前記トレーを前記盛付位置へと順次搬送するトレー搬送装置を備え、
    前記トレー搬送装置を、前記盛付位置へ前記トレーを供給する稼働位置と、前記稼働位置から退去して、前記肉片搬送装置の前記盛付位置方向へのスライドを可能とする退去位置と、の間で回動自在に軸支する鉛直な回動軸をさらに備え、
    前記トレー供給装置は、前記トレー搬送装置に供給する前記トレーを積層した積層トレーを収納する積層トレー補給装置と、前記積層トレー補給装置から前記トレーを順次取り出して前記トレー搬送装置に受け渡すトレー取出装置と、を備え、
    前記回動軸は前記機台に固定されており、前記トレー搬送装置、前記積層トレー補給装置及び前記トレー取出装置は、前記機台に対して、一体に回動自在に軸支されてい ることを特徴とするスライス肉盛付装置。
  3. 前記肉片搬送装置は、前記肉片を搬送する搬送位置と、前記搬送位置から退去して前記食肉スライサーの下流側を開放する退去位置と、の間で機台に対して前記肉片の搬送方向に水平にスライド自在に設置されており、
    前記トレー搬送装置が前記退去位置に位置するときに、前記肉片搬送装置が前記退去位置にスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスライス肉盛付装置。
  4. 前記回動軸は、前記稼働位置にある前記トレー搬送装置を回動しないように固定しておく回動固定部材を備えることを特徴とする請求項1から3何れか1項記載のスライス肉盛付装置。
  5. 前記積層トレー補給装置は、トレー取出位置に順次積層トレーを横送りする横送り部材を備え、
    前記トレー供給装置は、前記積層トレー補給装置のトレー取出位置に収納された前記積層トレーの高さが所定の高さまで下がったことを検知するセンサーを備えており、前記センサーがこの所定の高さまで下がったことを検知すると、前記横送り部材により次の前記積層トレーを前記トレー取出位置に補給することを特徴とする請求項1から4何れか1項記載のスライス肉盛付装置。
JP2018148150A 2018-08-07 2018-08-07 スライス肉盛付装置 Active JP7179313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018148150A JP7179313B2 (ja) 2018-08-07 2018-08-07 スライス肉盛付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018148150A JP7179313B2 (ja) 2018-08-07 2018-08-07 スライス肉盛付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020023336A JP2020023336A (ja) 2020-02-13
JP7179313B2 true JP7179313B2 (ja) 2022-11-29

Family

ID=69619290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018148150A Active JP7179313B2 (ja) 2018-08-07 2018-08-07 スライス肉盛付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7179313B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003294767A (ja) 2002-03-29 2003-10-15 Aloka Co Ltd 検体前処理システム
US20110162496A1 (en) 2009-11-12 2011-07-07 Uwe Reifenhaeuser Method and device for cutting a bone containing material string into slices
JP2011218537A (ja) 2010-04-12 2011-11-04 Nihon Career Ind Co Ltd 食肉スライサーおよび食肉スライス方法
JP2012240190A (ja) 2011-05-13 2012-12-10 Nihon Career Ind Co Ltd 食肉スライサー
JP2014037047A (ja) 2012-08-20 2014-02-27 Nihon Career Ind Co Ltd 食肉スライサーにおける肉片のトレー盛付方法
JP2015221679A (ja) 2014-05-23 2015-12-10 株式会社北村鉄工所 トレー自動供給装置、容器搬送システム
JP2017013876A (ja) 2015-07-03 2017-01-19 株式会社日立製作所 ラベル貼付装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003294767A (ja) 2002-03-29 2003-10-15 Aloka Co Ltd 検体前処理システム
US20110162496A1 (en) 2009-11-12 2011-07-07 Uwe Reifenhaeuser Method and device for cutting a bone containing material string into slices
JP2011218537A (ja) 2010-04-12 2011-11-04 Nihon Career Ind Co Ltd 食肉スライサーおよび食肉スライス方法
JP2012240190A (ja) 2011-05-13 2012-12-10 Nihon Career Ind Co Ltd 食肉スライサー
JP2014037047A (ja) 2012-08-20 2014-02-27 Nihon Career Ind Co Ltd 食肉スライサーにおける肉片のトレー盛付方法
JP2015221679A (ja) 2014-05-23 2015-12-10 株式会社北村鉄工所 トレー自動供給装置、容器搬送システム
JP2017013876A (ja) 2015-07-03 2017-01-19 株式会社日立製作所 ラベル貼付装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020023336A (ja) 2020-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6618956B2 (ja) 食品収容方法と食品収容装置
EP3362385B1 (en) Apparatus for receiving and transporting a stream of eggs
BRPI1013198B1 (pt) equipamento e método para cortar fatias de um alimento e carregá-las em uma superfície transportadora, e instalação de tratamento que inclui o citado equipamento
US20090057098A1 (en) Article distribution apparatus
JP7179313B2 (ja) スライス肉盛付装置
JP5288562B2 (ja) 食肉スライサー
JP2011161622A (ja) スライス肉片の移送装置
JPS6042127B2 (ja) 卵をコンベヤ−に移送する装置
JP5716236B2 (ja) 食肉スライサー
JP2008247511A (ja) スライス食パン分割搬出装置
EP3265410A1 (en) Tray stack dispenser
JP2019064808A (ja) スライス肉のトレー盛付装置
JP2014141327A (ja) 皿取出し装置
JP5046082B2 (ja) 選別装置
JP5319155B2 (ja) 物品仕分け装置
JPH03256814A (ja) 果菜物整列箱詰装置
JP2020062150A (ja) 搬送装置およびそれを備えた被搬送体処理装置
JP2014213311A (ja) 果菜自動選別箱詰め装置
JP6008295B2 (ja) 食肉スライサーにおける肉片のトレー盛付装置
JPH11622A (ja) 果物類の選別装置
JP7253188B2 (ja) 食肉包装用トレーの搬送装置
JPS63281939A (ja) 段ボ−ル箱の自動開梱切り出し装置
JP2008007282A (ja) スライス食パン分割搬出装置
JP2007204235A (ja) 果菜選別装置
JP3663307B2 (ja) 農産物載せ替え装置

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20180813

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7179313

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150