JP7179185B2 - 医薬の製造おける単環式β-ラクタム化合物の使用 - Google Patents

医薬の製造おける単環式β-ラクタム化合物の使用 Download PDF

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Description

本出願は以下の優先権を主張する:
CN201811549551.8であり、出願日は2018年12月18日である。
本発明は製薬分野における式(I)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩の使用に関する。
公衆衛生の専門家や当局は一般に、薬剤耐性菌の出現と蔓延は21世紀の主な公衆衛生問題の1つであると思っている。抗菌薬耐性の頻度と深刻な感染症との関係は驚くべき速度で増加している。病院での病原体への耐性は益々一般的になり、それが特に不安を呼び起こしている。米国で毎年発生する200万件を超える院内感染のうち、50~60%は抗生物質耐性菌が原因である。一般的に使用される抗菌薬に対する高い耐性率は、院内感染に関連する罹患率、死亡率及びコストを増加させる。不治の院内感染で死亡する患者の数は増え続けており、現在、薬剤耐性菌による死亡者数は世界中で毎年70万人に達し、新しい治療薬又は治療方法が開発されない場合、この数は2050年にあると1,000万人に増加することが見込まれる(非特許文献1)。多剤耐性グラム陰性菌(腸内細菌科及び非発酵菌を含む)によって引き起こされる感染症に利用可能な治療オプションは非常に限られ、さらに深刻なのは、製薬業界の研究開発パイプラインには、細菌の耐性を突破できる化合物がほとんど含まれていないことである(非特許文献2)。
過去数十年にわたって、非常に成功し、忍容性の高いβ-ラクタム抗生物質は、グラム陰性菌によって引き起こされる感染症の治療の主な基盤となっている。その中でも、第3世代のセファロスポリン、カルバペネム及び単環式ラクタムは、グラム陰性菌による感染症の治療に広く使用されている。しかしながら、益々多くのラクタマーゼ及び他の薬物耐性機序の出現は、これらのサブクラスにおける現在の化合物の中期的利用可能性を深刻に危険にさらしていて、特に拡張スペクトルラクタマーゼ(ESBLs)及びカルバペネマーゼは薬剤耐性の重要な原動力であるため、薬剤耐性を突破できる新しいβ-ラクタム抗生物質によりギャップを埋める必要がある。
アズトレオナムは、FDAが承認した世界で唯一の単環式β-ラクタムであり、日本市場のみで販売されている2番目の類似体(チゲモナム)であり、単環式β-ラクタム抗生物質の価値はあまり認識されていない(非特許文献3)。一方、細菌の耐性はアズトレオナムの透過性を悪化させ、流出効果を高め、静菌スペクトルを低下させる。細菌に対する単環式β-ラクタムの浸透性を高めるために、Basilea(特許文献1)、Naeja Pharmaceuticals(特許文献2)及びSquibb&Sons(特許文献3~5)には、鉄担体の捕集系が単環β-ラクタム分子に導入されていることが開示されている。最近、ファイザーでは、N1位にスルホニルアミノカルボニルである活性化基を有する単環式β-ラクタムに関する研究活動が再開されている(特許文献6)。さらに、特許文献7では、Basileaは単環式β-ラクタムとカルバペネムを使用する併用治療法を説明した。AiCuris(特許文献8)とNovartis(特許文献9)は、それぞれアズトレオナム(Aztreonam)分子の置換基で活性を改善するための研究を報告し、化合物の構造式は、以下の通りであり、その中で、A基はアミジノ基とグアニジノ基が連結されている芳香環構造である。Novartis(特許文献10)には、また、その中の一つの化合物の塩の特許を報道し、これらの化合物は現在、前臨床又は臨床開発段階にある。
Figure 0007179185000001
国際公開第2007/065288号 国際公開第2002/022613号 モントセラト特許第5290929号明細書 欧州特許第531976号明細書 欧州特許第484881号明細書 国際公開第2010/070523号 国際公開第2008/116813号 国際公開第2013/110643号 国際公開第2015/148379号 国際公開第2017/050218号
Nature、2017、543、15 Clin.Inf.Dis.、2009、48、1~12 Rev.Infect.Dis.、1985、7、579~593
本発明は肺炎を治療する医薬の製造における式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
Figure 0007179185000002
本発明の幾つかの実施の態様において、前記使用であって、ここで、前記肺炎は緑膿菌の感染によって引き起こされる。
本発明は、又、活性成分としての治療有効量の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩、及び1つ又は複数の薬学的に許容される賦形剤及び/又は薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記組成物であって、ここで、前記賦形剤は表面安定剤、溶解補助剤、緩衝液、光遮断剤、結合剤、崩壊剤又は潤滑剤である。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記組成物であって、ここで、前記表面安定剤は両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤、或いはそれらの組み合わせを含む。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記組成物であって、ここで、前記医薬組成物は経口投与に使用される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記組成物であって、ここで、前記医薬組成物は錠剤、カプセルである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記組成物であって、ここで、前記医薬組成物は注射製剤又は吸入製剤の形態である。
本発明は、又、肺炎を治療する医薬の製造における前記組成物の使用を提供する。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記組成物の使用であって、ここで、前記肺炎はグラム陰性菌の感染によって引き起こされる。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記組成物の使用であって、ここで、前記肺炎は緑膿菌の感染によって引き起こされる。
本発明の化合物は、グラム陰性菌に対する抗菌活性が良好であり、特に緑膿菌に対する抗菌活性は有意である。
肺部が緑膿菌により感染した免疫抑制マウスに投与治療した後の肺の細菌量を示す図である。
(定義と説明)
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を有する。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されていない限り、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその活性成分を指す。本明細書で用いられる用語「薬学的に許容される」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学的判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織と接触して使用することに適し、過剰な毒性、刺激性、アレルギー反応又は他の問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩で、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アンモニア又はマグネシウムの塩あるいは類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩及び有機酸塩、さらにアミノ酸(たとえばアルギニンなど)の塩、及びグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、前記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などを含み、前記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、ベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸などの類似の酸を含む(Berge et al.,“Pharmaceutical Salts”,Journal of Pharmaceutical Science 66:1~19(1977)を参照)。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
好ましくは、塩を従来の方法で塩基又は酸と接触させ、次いで親化合物を単離し、それにより中性化合物を再生する。化合物の親の形と塩の形とは、極性溶媒への溶解度などの特定の物理的特性がさまざま異なっている。
本願明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の誘導体に属す。親化合物は、酸又は塩基による塩形成によって修飾される。薬学的に許容される塩の例には、アミンなどの塩基の無機酸又は有機酸塩、カルボン酸などの酸基のアルカリ金属又は有機塩などが含まれるが、これらに限定されない。薬学的に許容される塩には、親化合物の従来の非毒性塩又は第四級アンモニウム塩、例えば非毒性無機又は有機酸から形成される塩が含まれる。従来の非毒性塩には、無機酸及び有機酸に由来するものが含まれるが、これらに限定されない。前記無機酸及び有機酸は、2-アセトキシ安息香酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、炭酸水素塩、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトース、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素、ヒドロキシル、ヒドロキシナフタレン、イセチオン酸、乳酸、乳糖、ドデシルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、ポリガラクタルアルデヒド、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、酢酸、コハク酸、スルファミン酸、p-アミノベンゼンスルホン酸、硫酸、タンニン、酒石酸及びp-トルエンスルホン酸から選ばれる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒あるいは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論量の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又はアセトニトリルなどの非水性溶媒が好ましい。
塩形態に加えて、本発明により提供される化合物は、プロドラッグ形態でも存在する。本願明細書に記載の化合物のプロドラッグは、生理学的条件下で容易に化学変化を受けて、本発明の化合物を変換する。さらに、プロドラッグは、インビボ環境において化学的又は生化学的方法によって本発明の化合物に変換され得る。
本発明の特定の化合物は、水和形態を含む非溶媒和形態又は溶媒和形態で存在し得る。一般的に言えば、溶媒和形態は非溶媒和形態と同等であり、本発明の範囲に含まれる。
本発明の特定の化合物は、不斉炭素原子(光学中心)又は二重結合を有し得る。ラセミ化合物、ジアステレオマー、幾何異性体及び個々の異性体は、本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、楔形実線結合
Figure 0007179185000003
及び楔形点線結合
Figure 0007179185000004
で一つの立体中心の絶対配置を、波線
Figure 0007179185000005
で楔形実線結合
Figure 0007179185000006
又は楔形点線結合
Figure 0007179185000007
を、棒状実線結合
Figure 0007179185000008
及び棒状点線結合
Figure 0007179185000009
で立体中心の相対配置を表す。本願明細書に記載されている化合物がオレフィン二重結合又は他の幾何学的に不斉中心を含む場合、特に説明しない限り、E、Z幾何異性体とも含まれる。同様に、すべての互変異性形態は、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、全てのこのような化合物を想定し、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又は非エナンチオマーを多く含有する混合物を含み、全てのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
光学活性な(R)-及び(S)-異性体並びにD及びL異性体は、キラル合成又はキラル試薬又は他の通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つのエナンチオマーを得るには、不斉合成又はキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、その中で、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて純粋な所要のエナンチオマーを提供する。或いは、分子に塩基性官能基(例えばアミノ基)又は酸性官能基(例えばカルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、更に本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離されたエナンチオマーを得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(例えばアミンからカルバミン酸塩を生成させる)と併用する。
本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つ又は複数の原子に、非天然の比率の原子同位元素が含まれてもよい。例えば、三重水素(H)、ヨウ素-125(125I)又はC-14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。本発明の化合物の全ての同位元素の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
用語「薬学的に許容される担体」とは本発明の有効量の活性物質を送達することができ、活性物質の生物活性を干渉せず、かつ宿主又は患者に毒・副作用がない任意の製剤又は担体溶媒を指し、代表的な担体は水、油、野菜やミネラル、クリームベース、洗剤ベース、軟膏ベースなどを含む。これらのベースは懸濁剤、増粘剤、皮膚透過促進剤などを含む。これらの製剤は、化粧品分野又は局部医薬分野の技術者に周知である。担体に関する他の情報については、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st Ed.,Lippincott,Williams&Wilkins(2005)参照可能であり、この文献の内容は、引用の形で本願明細書に組み込まれる。
「賦形剤」という用語は一般に、有効な医薬組成物を配制するのに必要な担体、希釈剤及び/又は溶媒を指す。
薬物又は薬学的活性剤について、用語「有効量」又は「治療有効量」とは毒性がなく期待の効果が得られる薬物又は薬剤の充分な使用量を指する。本発明における経口投与剤形について、組成物における一つの活性物質の「有効量」とは、当該組成物におけるもう一つの活性物質と併用する時、期待の効果に必要な使用量を指する。有効量の確定は人によるが、被投与者の年齢及び基本状況、そして具体的な活性物質で決まり、特定のケースにおける適切な有効量は当業者が通常の試験によって決めてもよい。
用語「活性成分」、「治療剤」、「活性物質」又は「活性剤」とは、化学的実体で、有効に目的の障害、疾患又は病症を治療することができる。
本発明に使用される溶媒は市販品として入手可能である。
本発明は下記略号を使用する:
aqは水を表し;minは分を表し;FAはギ酸を表し;m-CPBAは3-クロロペルオキシ安息香酸を表し;eqは当量、等量を表し;DCCはN,N′-ジシクロヘキシルカルボジイミドを表し;DCMはジクロロメタンを表し;PEは石油エーテルを表し;DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを表し;DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを表し;BH・SMeはボランジメチルスルフィドを表し;DMSOはジメチルスルホキシドを表し;EtOAcは酢酸エチルを表し;EtOHはエタノールを表し;MeOHはメタノールを表し;Cbzはベンジルオキシカルボニルを表し、アミンの保護基の一つであり;Bocはtert-ブトキシカルボニルを表し、アミンの保護基の一つであり;HOAcは酢酸を表し;ACNはアセトニトリルを表し;BHはシアノ水素化ホウ素ナトリウムであり;r.t.は室温を表し;THFはテトラヒドロフランを表し;BocOは二炭酸ジ-tert-ブチルを表し;TFAはトリフルオロ酢酸を表し;DIPEAはジイソプロピルエチルアミンを表し;SOClは塩化チオニルを表し;iPrOHは2-プロパノールを表し;mpは融点を表し;LDAはリチウムジイソプロピルアミドを表し;TEMPOは2,2,6,6-テトラメチルピペリジン1-オキシルフリーラジカル又は2,2,6,6-テトラメチルピペリジンオキシドを表し;NaClOは次亜塩素酸ナトリウムを表し;NaClOは亜塩素酸ナトリウムを表し;HOBtは1-ヒドロキシベンゾトリアゾールを表し;psiはポンド/平方インチを表し;DMF・SOは三酸化硫黄N,N-ジメチルホルムアミドを表し;KHPOはリン酸二水素カリウムを表し;BuHSOはテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩を表し;PPhはトリフェニルホスフィンを表し;NHNH・HOはヒドラジンを表し;DPPFは1,1‘-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンを表し;Pd(dba)はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を表し;MICは最小発育阻止濃度を表し;DMAPは4-ジメチルアミノピリジンを表し;BnBrはベンジルブロミドを表し;Hは過酸化水素を表す。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明を限定するものではない。本明細書は本発明を詳細に説明し、その具体的な実施例も開示し、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、本発明の具体的な実施例に様々な変更及び改善を加えることができることは、当業者には明らかである。
中間体A1の合成:
Figure 0007179185000010
Figure 0007179185000011
工程1:化合物A1_1(100.00g、642.76mmol、1.00eq)をTHF(1.50L)に添加した後、トリエチルアミン(136.59g、1.35mol、187.10mL、2.10eq)を添加し、得られた混合物を0℃に冷却させた後、当該温度でBocO(154.31g、707.03mmol、162.43mL、1.10eq)のTHF(500.00mL)溶液を滴下し、10℃に昇温させ、当該温度で10時間攪拌した後、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(300mL)を添加し、酢酸エチル(500mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して化合物A1_2を得た。
H NMR(400MHz、CDCl) δ(ppm):5.51(br s、1H)、4.46~4.31(m、1H)、4.03~3.86(m、2H)、3.83~3.72(m、3H)、2.64(br s、1H)、1.46(s、9H)。
工程2:A1_2をTHF(2000mL)に溶解させ、-50℃に冷却させて10分間攪拌した後、-50℃で20分を経てMeMgBr(3M、638.59mL、6.00eq)を滴下した。得られた混合物を25℃で60分間攪拌した後、0℃で希塩酸(2000mL、0.5M)を添加して反応混合物をクエンチングさせ、その後、得られた混合物を酢酸エチル(500mL×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物を石油エーテル/酢酸エチル(70mL、10/1)で攪拌して洗浄した後、カラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=10/1~1/1(v/v))で精製して化合物A1_3を得た。
H NMR(400MHz、CDCl) δ(ppm):5.41~5.23(m、1H)、3.96(br d、J=11.2Hz、1H)、3.79~3.70(m、1H)、3.40(br d、J=8.3Hz、1H)、2.53~2.39(m、2H)、1.39(s、9H)、1.28(s、3H)、1.18(s、3H)。
工程3:A1_3(30g、136.81mmol、1.00eq)をリン酸ナトリウム緩衝液(540.00mL、0.7M、2.76eq)及びアセトニトリル(300mL)の混合溶液に溶解させた後、TEMPO(2.15g、13.68mmol、0.10eq)を添加し、35℃で攪拌しながらNaClO(81.47g、5.47mmol、67.33mL、純度:0.5%、0.04eq)及びNaClO(98.99g、1.09mol、8.00eq)の水(300mL)溶液を滴下した。得られた混合物を35℃で12時間攪拌した後、室温に冷却させ、クエン酸(10g)を添加した。得られた混合物を酢酸エチル(500mL×4)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた粗生成物に炭酸ナトリウム水溶液(300mL、2M)を添加した後、酢酸エチル(200mL×2)で洗浄した。水層を0℃に冷却させた後、希塩酸(1M)でpHを3.0に調節した。その後、水溶液に塩化ナトリウを飽和するまで添加し、得られた混合物を酢酸エチル(500mL×4)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物A1_4を得た。
H NMR(400MHz、CDCl) δ(ppm):5.42(br d、J=7.8Hz、H)、4.18(br d、J=8.4Hz、1H)、1.39(s、9H)、1.30(s、3H)、1.22(s、3H)。
工程4:A1_4(48g、205.78mmol、1.00eq)をDMF(700mL)に溶解させた後、DCC(84.92g、411.56mmol、83.25mL、2.00eq)及びHOBt(55.61g、411.56mmol、2eq)を添加し、10℃で0.5時間攪拌した後、O-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(39.41g、246.93mmol、1.20eq)及び炭酸水素ナトリウム水溶液(69.15g、823.11mmol、32.01mL、4eq)を添加した。得られた混合物を10℃で1.5時間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。組成生物を水(400mL)で希釈し、酢酸エチル(500mL×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を減圧濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=6/1~3/1(v/v))で精製して化合物A1_5を得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ(ppm):11.06(s、1H)、7.45~7.32(m、5H)、6.45(br d、J=9.2Hz、1H)、4.80(d、J=2.6Hz、2H)、4.65(s、1H)、4.04(d、J=7.0Hz、1H)、3.77(br d、J=9.2Hz、1H)、1.40(s、9H)、1.11(s、3H)、1.08(s、3H);
LC-MS(ESI)m/z:283(M-56+1)。
工程5:A1_5(57g、168.44mmol、1eq)をピリジン(600mL)に溶解させ、55℃で12時間攪拌した後、三酸化硫黄ピリジン(187.67g、1.18mol、7eq)を添加した。その後、反応混合物を減圧濃縮し、得られた固体を酢酸エチル(800mL)に溶解させた。0℃で固体に炭酸カリウム水溶液(816.94mL、2M、9.7eq)を滴下し、得られた混合物を100℃で2時間攪拌した。その後、反応を室温に冷却させ、酢酸エチル(400mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=12/1~9/1(v/v))で精製して化合物A1_6を得た。
H NMR(400MHz、CDCl) δ(ppm):7.41(br d、J=1.0Hz、5H)、5.02~4.97(m、2H)、4.32(d、J=6.7Hz、1H)、1.50~1.43(m、9H)、1.34(s、3H)、1.11(s、3H);
LC-MS(ESI)m/z:321.1(M+1)。
工程6:A1_6(31g、96.76mmol、1.00eq)をメタノール(620mL)に溶解させ、窒素ガスの雰囲気でPd/C(3g、10%)を添加した後、反応バイアルを窒素ガスで3回置換した。その後、20℃で水素ガスで充填し、50psiの雰囲気で1時間反応させた後、反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物A1_7を得た。
工程7:A1_7(22g、95.54mmol、1.00eq)のDMF(220mL)溶液にDMF・SO(17.56g、114.65mmol、1.2eq)を添加した。混合物を0℃で1時間攪拌した後、飽和KHPO(200mL)で希釈した。得られた混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、10℃で20分を経て合わせた水層にBuHSO(38.93g、114.65mmol、1.20eq)を添加し、得られた水相をEtOAc(350mL×4)で抽出した。有機相を合わせ、濾液を減圧濃縮して化合物A1_8を得た。
工程8:A1_8(68g、123.24mmol、1.00eq)をトリフルオロ酢酸(300mL)に添加した後、混合物を15℃の窒素ガスで4時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(350mL)で希釈し、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物A1を得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ(ppm):8.79(br s、3H)、4.18(br s、1H)、1.46~1.38(m、6H)。
中間体A2の合成:
Figure 0007179185000012
Figure 0007179185000013
工程1:20℃でA2_1(7g、53.35mmol、7.54mL、1eq)のTHF(70mL)溶液にゆっくりとBOC-ONB(29.80g、106.69mmol、2eq)及びEtN(11.34g、112.03mmol、15.59mL、2.1eq)のTHF(330mL)溶液を滴下し、得られた混合物を20℃で11時間攪拌した。反応混合物を濾過した後、濾液を減圧濃縮し、得られた残留物を炭酸カリウム溶液(100mL、2M)で希釈し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、減圧濃縮して化合物A2_2を得た。
工程2:0℃でA2_2(15g、45.26mmol、1eq)のMeOH(150mL)溶液にBrCN(7.86g、74.21mmol、5.46mL、1.64eq)及び酢酸ナトリウム(7.43g、90.51mmol、2eq)を添加し、混合物を室温で2時間攪拌した後、飽和炭酸ナトリウムの飽和水溶液(300mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機相を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=5/1~1/1)で精製して化合物A2_3を得た。
工程3:化合物A2_3(4.2g、11.78mmol、1eq)及びピラゾールの塩酸塩(1.23g、11.78mmol、1eq)をそれぞれTHF(40mL)に添加し、窒素ガスで3回置換した後、混合物を75℃で12時間撹拌して反応させた。反応を室温に冷却させた後、酢酸エチル(100mL)で希釈し、その後、濾過し、ケーキを収集し、乾燥させた後、化合物A2_4を得た。
LCMS(ESI)m/z:425.4(M+1)。
工程4:0℃で化合物0℃(2.1g、4.56mmol、1eq)のDCM(20mL)溶液にTFAA(765.41mg、3.64mmol、506.89μL、0.8eq)及びトリエチルアミン(1.01g、10.02mmol、1.39mL、2.2eq)を添加し、混合物を0℃で20分間撹拌した後、水(20mL)で希釈し、得られた混合物をDCM(50mL×2)で抽出し、有機層を合わせ、減圧濃縮して化合物A2を得た。
中間体A3の合成:
Figure 0007179185000014
Figure 0007179185000015
工程1:化合物A3_1を1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロパン-2-オール(10.16g、43.06mmol、10eq)及びDCM(20mL)の混合溶液に添加し、反応物を室温で45分間撹拌(20~25℃)した後、減圧濃縮して化合物A3を得た。
実施例1 式(I)で表される化合物の製造
Figure 0007179185000016
Figure 0007179185000017
Figure 0007179185000018
Figure 0007179185000019
工程1:化合物1_1(29g、128.30mmol、1eq)のTHF(300mL)溶液にBH・SMe(10M、38.49mL、3eq)を添加した。混合物を80℃で12時間反応させた後、0℃に冷却させ、メタノール(100mL)でクエンチングさせた。その後、希塩酸(90mL、1M)を添加し、80℃で1時間撹拌し、溶媒を除去するために減圧濃縮した。残留物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(150mL×2)で抽出した。その後、水層を水酸化ナトリウム水溶液(1M)でpH=10~11に調節し、得られた水相を更に酢酸エチル(150mL×2)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して化合物1_2を得た。
工程2:化合物1_2(6g、30.29mmol、1eq)のジクロロメタン(50mL)溶液にBocO(6.61g、30.29mmol、6.96mL、1eq)及びトリエチルアミン(6.13g、60.59mmol、8.43mL、2eq)を添加した。溶媒を除去するために混合物を20℃で12時間減圧濃縮した。残留物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機層を合わせて減圧濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10/1(v/v))で精製して化合物1_3を得た。
工程3:化合物1_3(9g、30.18mmol、1eq)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビス(1,3,2-ジオキサボラン)(15.33g、60.37mmol、2eq)のDMSO(150mL)溶液にPd(dppf)Cl・CHCl(2.46g、3.02mmol、0.1eq)及び酢酸カリウム(11.85g、120.73mmol、4eq)を添加した。混合物を窒素ガスで3回置換した後、90℃で12時間攪拌した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層を濾過し、濾液を減圧濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~20/1(v/v))で精製して化合物1_4を得た。
工程4:化合物1_4(11g、31.86mmol、1eq)のTHF(100mL)溶液にH(86.69g、764.69mmol、73.47mL、純度:30%、24eq)及び酢酸(9.95g、165.68mmol、9.48mL、5.2eq)を添加した。混合物を20℃で12時間攪拌した後飽和炭酸ナトリウム(30mL)でクエンチングさせ、得られた混合物を水(10mL)で希釈した後、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機層を合わせて減圧濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=15/1~7/1(v/v))で精製して化合物1_5を得た。LC-MS(ESI)m/z:180(M-56+1)。H NMR(400MHz、DMSO-d) δ(ppm):7.09(t、J=6.3Hz、1H)、6.72~6.65(m、2H)、4.47(br t、J=12.7Hz、4H)、1.45(s、9H)。
工程5:中間体1_5(6.8g、26.69mmol、1eq)、エチルオキシラン-2-カルボキシレート(7.75g、66.72mmol、2.5eq)、4Åモレキュラーシーブ(8g)のMTBE(10mL)溶液に触媒A3(673.34mg、800.64μmol、0.03eq)を添加し、混合物を窒素ガスで3回置換した後、20℃で12時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、濾過し、濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=6/1~3/1(v/v))で精製して化合物1_6を得た。
工程6:0℃で化合物1_6(6.3g、17.32mmol、1eq)のDCM(20mL)溶液にTFA(14.88g、130.51mmol、9.66mL、7.53eq)を添加し、混合物を20℃で1時間攪拌した後、減圧濃縮して化合物1_7のトリフルオロ酢酸塩を得た。
工程7:中間体A2(3.8g、7.30mmol、1eq)のDMF(30mL)溶液にトリエチルアミン(2.95g、29.20mmol、4.06mL、4eq)及び化合物1_7のトリフルオロ酢酸塩(5.33g、14.60mmol、2eq)を添加した。混合物を45℃で2時間攪拌した後、減圧濃縮してDMFを除去し、残留物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して残留物を得、カラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=1/1~0/1)で精製して化合物1_8を得た。LCMS(ESI)m/z:704.4(M+1)。
工程8:化合物1_8(3.3g、4.50mmol、1eq)のMeOH(20mL)溶液にNaOH(378.39mg、9.46mmol、2.1eq)を添加した。混合物を20℃で17時間攪拌した後、希塩酸(2M)で反応混合物をpH=3~4に調節し、減圧濃縮した後、残留物をメタノール(20mL)で希釈し、溶解させ、その後、濾過し、減圧濃縮し化合物1_9を得た。LCMS(ESI)m/z:580.5(M+1)。
工程9:化合物1_9(2g、3.45mmol、1eq)のMeOH(20mL)溶液にジフェニルジアゾメタン(1.34g、6.90mmol、2eq)を添加した。混合物を20℃で12時間攪拌した後、減圧濃縮し、残留物を水(20mL)で希釈した後、DCM(40mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濾過し、減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=20/1~10/1(v/v))で精製して化合物1_10を得た。LCMS(ESI)m/z:746.5(M+1)。
工程10:0℃で化合物1_10(1.2g、1.42mmol、1eq)及び2-ヒドロキシイソインドリン-1,3-ジオン(278.65mg、1.71mmol、1.2eq)のTHF(12mL)溶液にPPh(560.04mg、2.14mmol、1.5eq)及びDIAD(431.75mg、2.14mmol、415.15μL、1.5当量)を添加した。混合物を20℃で1時間攪拌した後、減圧濃縮してTHFを除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/EtOH=20/1~10/1(v/v))で精製して化合物1_11を得た。LCMS(ESI)m/z:891.5(M+1)。
工程11:化合物1_11(1g、1.10mmol、1eq)のEtOH(10mL)溶液にNHNH・HO(77.95mg、1.32mmol、75.68μL、純度:85%、1.2eq)を添加した。混合物を20℃で30分攪拌した後、濾過し、減圧濃縮し、残留物を水(10mL)で希釈し、DCM(20mL)で抽出し、有機層を合わせて無水硫酸アンモニウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して化合物1_12を得た。LCMS(ESIm/z:761.5(M+1)。
工程12:化合物1_12(900mg、1.00mmol、1eq)のDCM(5mL)及びEtOH(5mL)溶液に中間体A2(416.01mg、1.00mmol、1eq)を添加し、20℃で混合物を窒素ガスで1時間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=20/1~10/1(v/v))で精製して化合物1_13を得た。LCMS(ESI)m/z:1157.7(M+1)。
工程13:化合物1_13(200mg、163.39μmol、1eq)のDMF(2mL)溶液にN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(41.24mg、326.77μmol、2eq)及びHOBt(44.15mg、326.77μmol、2eq)を添加した。混合物を20℃で1時間攪拌した後、中間体A1(48.08mg、228.74μmol、1.4eq)及びNaHCO(54.90mg、653.55μmol、25.42μL、4eq)を添加し、20℃で11時間攪拌した。反応混合物を水(8mL)で希釈した後、濾過し、固体を収集して化合物1_14を得た。LCMS(ESI)m/z:1350.2(M+1)。
工程14:0℃で化合物1_14(220mg、163.01μmol、1eq)のDCM(1mL)溶液にTFA(1.54g、13.51mmol、1mL、82.85eq)を添加し、1時間攪拌した。反応液を石油エーテル/酢酸エチル(10mL、4/1)で希釈した後、濾過し、固体を収集し、分取HPLC(TFA、カラム:Phenomenex Synergi C18 150mm×25mm×10μm;移動相:[水(0.1%のTFA)-アセトニトリル];アセトニトリル%:1%~30%、9分)で精製して得化合物(I)を得た。
H NMR(400MHz、DO) δ=7.23(d、J=8.4Hz、1H)、7.10(s、1H)、6.93~6.85(m、2H)、5.19(dd、J=2.0、5.7Hz、1H)、4.87~4.76(m、4H)、4.64(s、1H)、4.54~4.48(m、1H)、4.44~4.37(m、1H)、3.43(br t、J=7.3Hz、4H)、3.04~2.91(m、4H)、1.98(quin、J=7.6Hz、4H)、1.41(s、3H)、0.97(s、3H)ppm;LCMS(ESI)m/z:741.3(M+1)。
実験例1:マウスの緑膿菌による肺部感染に対する式(I)で表される化合物の実験
1.実験株
緑膿菌PA14。
2.試験薬剤
(1)試験化合物:式(I)で表される化合物
(2)参照化合物:AiCuris特許WO2018065636の参照化合物I-g、(大連メイルンバイオテック株式会社製)。
Figure 0007179185000020
3.培地
ミューラーヒントン寒天培地(MHA)及びTSA培地、いずれもBD社から購入した。
4.実験動物
CD-1(ICR)マウスは、北京バイタルリバーラボラトリーアニマルテクノロジー株式会社から提供され、体重は23~27gであり、7週齢、メス、合計46匹のマウスである。
5.実験方法
(1)シクロホスファミドの腹腔内注射により免疫抑制マウスを形成させた。
46匹のマウスに1日目、4日目にシクロホスファミド150mg/kgを腹腔内注射して、免疫抑制マウスを形成させた。
(2)実験の群分け
本実験は七つの群を設置し、それぞれ式(I)で表される化合物の高、中、低投与量群、化合物I-gの高、中投与量群、アズトレオナム群及びモデル群であり、群あたり6匹の動物であり、残りの4匹の動物は、肺部感染の2時間後に肺組織を取って細菌数をカウントした。群分けの詳細は以下の表を参照できる。
Figure 0007179185000021
(3)緑膿菌による肺部感染
50μLの細菌溶液(2×10CFU)をマウスの気道に注射した。感染の2時間後、頸椎脱臼により、4つのモデル群マウスを殺処分した。
(4)投与
感染の2時間後、群に応じて投与し、2時間、4時間、6時間及び8時間目に1回、計4回腹腔内注射した。
(5)細菌数測定
感染の24時間後、頸椎脱臼により、各群のマウスを殺処分し、無菌操作で肺組織と腎臓組織を採取し、滅菌した組織ホモジネートチューブに入れ、秤量し、適量の生理食塩水(NS)を添加し、ホモジナイザーで1分間均質化させ、モデル群の動物の肺組織を10、10、10倍に希釈し、各投与群の肺組織を10、100倍に希釈し、モデル群の動物の腎臓組織を10、10、10倍に希釈し、各投与群の動物の肺組織を10倍に希釈し、TSAプレートにスクリューコーターでコーティングし、37℃で一晩インキュベートし、コロニーカウンターでCFUをカウントした。
(6)体重
試験開始の後、毎日体重を測定し、体重の変化を記録した。
(7)データの処理
Graphpad Prismマッピングソフトウェアを使用して、肺組織CFUのスキャッタグラムを作成した。SPSS19.0ソフトウェアを使用してCFUと体重の平均値を統計し、分散分析により群間の差を分析した。
6.実験結果
(1)免疫抑制マウスの肺部が緑膿菌に感染された後の細菌負荷
シクロホスファミドを2回腹腔内注射した4匹の免疫抑制マウスの肺に緑膿菌PA14を約1.06×10CFU感染させ、2時間後、肺組織を採取して均質化し、細菌をカウントし、マウスの細菌負荷を計算し、この範囲で、平均負荷が5.10×10CFUであった。
(2)体重変化:各群の動物の体重は表2を参照できる。
Figure 0007179185000022
(3)投与後のマウスの肺組織細菌負荷
感染の2時間、4時間、6時間及び8時間後、式(I)で表される化合物、化合物I-g及びアズトレオナムを腹腔内注射し、24時間後に動物を殺処分し、無菌操作で肺組織を採取し、生理食塩水(NS)に浸入させ、組織を均質化し、適切に希釈した後50μLを取ってTSAプレートで均一に塗布し、37℃のインキュベーターで一晩培養し、コロニー数をカウントし、希釈比に基づいてmlあたりのCFUに換算し、次に細菌負荷の対数値を基数10で計算し、各群はその平均数と標準偏差を比較し、結果を表3と図1に示した。モデル群の24時間の細菌負荷は1.06×10CFUから3.34×10CFUに増加し(細菌負荷のLOG10は8.14である)、各投与群の細菌負荷はモデル群の細菌負荷よりも有意に低く、基本的に除去され、式(I)で表される化合物の高、中、低投与量群は完全にクリアされた。
結論:
式(I)で表される化合物は、シクロホスファミドによって引き起こされる免疫抑制マウスにおける肺緑膿菌感染に対して生体内治療効果を有し、肺組織の細菌負荷を有意に減少させ、肺に感染した緑膿菌を排除した。その中で、式(I)で表される化合物の低投与量下で、肺に感染した緑膿菌を完全に排除することができた。又、投与群の動物の体重は有意に変化せず、式(I)で表される化合物の安全性が良好であることを示した。
Figure 0007179185000023

Claims (8)

  1. (I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含む肺炎治療用医薬組成物
    Figure 0007179185000024
  2. 前記肺炎は緑膿菌の感染によって引き起こされることを特徴とする、請求項1に記載の肺炎治療用医薬組成物
  3. つ又は複数の薬学的に許容される賦形剤及び/又は薬学的に許容される担体を含む請求項1に記載の肺炎治療用医薬組成物。
  4. 前記賦形剤は表面安定剤、溶解補助剤、緩衝液、光遮断剤、結合剤、崩壊剤又は潤滑剤であることを特徴とする、請求項3に記載の肺炎治療用医薬組成物。
  5. 前記表面安定剤は両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤、又はそれらの組み合わせを含むことを特徴とする、請求項4に記載の肺炎治療用医薬組成物。
  6. 前記肺炎治療用医薬組成物は経口投与に使用されることを特徴とする、請求項3~5のいずれか1項に記載の肺炎治療用医薬組成物。
  7. 前記肺炎治療用医薬組成物は錠剤、カプセルであることを特徴とする、請求項6に記載の肺炎治療用医薬組成物。
  8. 前記肺炎治療用医薬組成物は注射製剤又は吸入製剤の形態であることを特徴とする、請求項3~5のいずれか1項に記載の肺炎治療用医薬組成物。
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