JP7174783B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、スタック部材とスタック部材を収容するスタックケースとを備えている。スタック部材は、複数の発電セルが互いに積層されたセル積層体と、セル積層体における複数の発電セルの積層方向の両端に設けられた第1ターミナル部材及び第2ターミナル部材とを有する。
第1ターミナル部材は、第1電力導出部材を介してスタックケースの上部に設けられた電装ユニットに電気的に接続される。第2ターミナル部材は、第2電力導出部材を介して電装ユニットに電気的に接続される。
例えば、特許文献1に開示されているように、スタックケースの上壁部には、第1電力導出部材が挿通する第1貫通孔と、第2電力導出部材が挿通する第2貫通孔とが形成されている。第2貫通孔は、第1貫通孔よりも第2ターミナル部材側に位置している。
特開2019-175719号公報
ところで、スタック部材は、例えば、スタックケース内で、第1ターミナル部材、複数の発電セル及び第2ターミナル部材を積層して第2ターミナル部材側から第1ターミナル部材に向かって圧縮荷重を付与することによって形成される。
そうすると、複数の発電セルの組立公差と各発電セルの寸法公差とによって、第1ターミナル部材に対する第2ターミナル部材の積層方向の位置がばらつく。つまり、第2電力導出部材と第2貫通孔とが積層方向に位置ずれし易くなる。そのため、第2電力導出部材を第2貫通孔に確実に挿通させることができないことがある。なお、第1貫通孔と第2貫通孔のそれぞれの積層方向の長さを予め大きく設定すると、上壁部の剛性が低下するという問題がある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、第1ターミナル部材に対して第2ターミナル部材が積層方向に位置ずれした場合であっても、スタックケースの剛性の低下を抑えつつ第2電力導出部材を第2貫通孔に確実に挿通させることができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、複数の発電セルが互いに積層されたセル積層体と前記セル積層体の両端に設けられた第1ターミナル部材及び第2ターミナル部材とを有するスタック部材と、前記スタック部材を収容するスタックケースとを備えた燃料電池システムであって、前記第1ターミナル部材に電気的に接続された第1電力導出部材と、前記第2ターミナル部材に電気的に接続された第2電力導出部材と、を備え、前記スタックケースの上壁部には、前記第1電力導出部材が挿通する第1貫通孔と、前記第2電力導出部材が挿通する第2貫通孔と、が形成され、前記複数の発電セルの積層方向に沿った前記第2貫通孔の長さは、前記積層方向に沿った前記第1貫通孔の長さよりも長い、燃料電池システムである。
本発明によれば、積層方向に沿った第2貫通孔の長さが積層方向に沿った第1貫通孔の長さよりも長いため、第2電力導出部材と第2貫通孔との積層方向の位置ずれを第2貫通孔によって吸収することができる。これにより、第1ターミナル部材に対して第2ターミナル部材が積層方向に位置ずれした場合であっても、第2電力導出部材を第2貫通孔に確実に挿通させることができる。また、積層方向に沿った第1貫通孔の長さが必要以上に長くならないため、スタックケースの剛性の低下を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの縦断面図である。 図1のII-II線に沿った横断面図である。 図1のIII-III線に沿った一部省略断面図である。 図1のセル積層体の分解斜視図である。 図4のV-V線に沿った断面図である。 図4の接合セパレータを第2セパレータ部材側から見た平面図である。 図1のケース部材を上方から見た平面説明図である。 図1の第1電力導出部材と第2電力導出部材の拡大断面説明図である。 図1の燃料電池システムの製造方法の説明図である。 第2電力導出部材と第2貫通孔との位置ずれの説明図である。
以下、本発明に係る燃料電池システムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示す燃料電池システム10は、例えば、図示しない燃料電池電気自動車(燃料電池車両)に搭載されるものである。図1~図3において、燃料電池システム10は、燃料電池スタック12、燃料電池用補機14及び電装ユニット16を備える。
燃料電池スタック12は、スタック部材18と、スタック部材18を収容するケースユニット20とを備える。スタック部材18は、複数の発電セル21が互いに積層されたセル積層体22を有する。燃料電池スタック12は、複数の発電セル21の積層方向(矢印A方向)が水平になるように配置される。以下の説明では、複数の発電セル21の積層方向を単に「積層方向」ということがある。
図1において、セル積層体22の積層方向の一端(矢印A1方向の端)には、第1ターミナル部材24a、第1絶縁プレート26aが外方(矢印A1方向)に向かって順次配設されている。セル積層体22の積層方向の他端(矢印A2方向の端)には、第2ターミナル部材24b、第2絶縁プレート26bが外方(矢印A2方向)に向かって順次配設されている。スタック部材18は、セル積層体22、第1ターミナル部材24a、第1絶縁プレート26a、第2ターミナル部材24b及び第2絶縁プレート26bを含む。
第1ターミナル部材24a及び第2ターミナル部材24bの各々は、各発電セル21で発電された電力を集電するためのものであって、プレート状(四角板状)に形成されている。第1ターミナル部材24a及び第2ターミナル部材24bの各々は、純銅、銅合金、純アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性を有する金属材料により構成されている。
第1ターミナル部材24aは、第1絶縁プレート26aの内面(矢印A2方向の面)に形成された第1凹部28aに配設されている。第1ターミナル部材24aは、積層方向の一方の端(矢印A1方向の端)に位置する発電セル21に対して電気的に接触している。第1ターミナル部材24aの積層方向に沿った厚さは、発電セル21の厚さよりも厚い。
第2ターミナル部材24bは、第2絶縁プレート26bの内面(矢印A1方向の面)に形成された第2凹部28bに配設されている。第2ターミナル部材24bは、積層方向の他方の端(矢印A2方向の端)に位置する発電セル21に対して電気的に接触している。第2ターミナル部材24bの積層方向に沿った厚さは、発電セル21の厚さよりも厚い。第1ターミナル部材24a及び第2ターミナル部材24bの形状及び大きさは、適宜設定可能である。
第1絶縁プレート26a及び第2絶縁プレート26bの各々は、例えば、電気絶縁性を有する樹脂材料により四角形状に形成されている。
図4に示すように、発電セル21は、横長の長方形状を有する。発電セル21は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体(以下、「樹脂枠付きMEA30」という)と、樹脂枠付きMEA30の両側に配設された第1セパレータ部材32及び第2セパレータ部材34とを有する。
第1セパレータ部材32及び第2セパレータ部材34は、金属薄板、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、或いはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板の断面を波形にプレス成形して構成される。第1セパレータ部材32と第2セパレータ部材34とは、図示しない複数の接合ラインにより互いに接合されて接合セパレータ33を形成する。
樹脂枠付きMEA30は、電解質膜・電極構造体(以下、「MEA36」という)と、MEA36の外周部に接合されるとともに該外周部を周回する樹脂枠部材38(樹脂枠部、樹脂フィルム)とを備える。
図5において、MEA36は、電解質膜40と、電解質膜40の一方の面40aに設けられたカソード電極42と、電解質膜40の他方の面40bに設けられたアノード電極44とを有する。電解質膜40は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜40は、アノード電極44及びアノード電極44に挟持される。電解質膜40は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。
図4に示すように、各発電セル21の長辺方向の一端縁部(矢印B1方向の端縁部)には、酸化剤ガス供給連通孔46a、冷却媒体供給連通孔48a、燃料ガス排出連通孔50bが設けられている。酸化剤ガス供給連通孔46a、冷却媒体供給連通孔48a、燃料ガス排出連通孔50bは、発電セル21の短辺方向(矢印C方向)に配列して設けられている。
酸化剤ガス供給連通孔46aには、一方の反応ガスである酸化剤ガス(例えば、酸素含有ガス)が矢印A2方向に向かって流通する。冷却媒体供給連通孔48aには、冷却媒体(例えば、純水、エチレングリコール、オイル等)が矢印A2方向に向かって流通する。燃料ガス排出連通孔50bには、他方の反応ガスである燃料ガス(例えば、水素含有ガス)が矢印A1方向に向かって流通する。
各発電セル21の長辺方向の他端縁部(矢印B2方向の端縁部)には、燃料ガス供給連通孔50a、冷却媒体排出連通孔48b、酸化剤ガス排出連通孔46bが設けられている。燃料ガス供給連通孔50a、冷却媒体排出連通孔48b、酸化剤ガス排出連通孔46bは、矢印C方向に配列して設けられている。
燃料ガス供給連通孔50aには、燃料ガスが矢印A2方向に向かって流通する。冷却媒体排出連通孔48bには、冷却媒体が矢印A1方向に向かって流通する。酸化剤ガス排出連通孔46bには、酸化剤ガスが矢印A1方向に向かって流通する。
上述した連通孔(酸化剤ガス供給連通孔46a等)の配置、形状及び大きさは、本実施形態に限定されるものではなく、要求される仕様に応じて、適宜設定すればよい。
図2及び図4に示すように、第1セパレータ部材32は、金属板状の第1セパレータ本体52を備える。第1セパレータ本体52の樹脂枠付きMEA30に向かう面(以下、「表面52a」という。)には、発電セル21の長辺方向(矢印B方向)に延在する酸化剤ガス流路54(反応ガス流路)が設けられる。酸化剤ガス流路54は、酸化剤ガス供給連通孔46aと酸化剤ガス排出連通孔46bとに流体的に連通する。酸化剤ガス流路54は、カソード電極42に反応ガスである酸化剤ガスを供給する。
第1セパレータ本体52の表面52aには、反応ガス(酸化剤ガス若しくは燃料ガス)又は冷却媒体である流体の漏出を防止するための第1シール部56が設けられている。第1シール部56は、樹脂枠部材38の一方の面38aに押し付けられている(図5参照)。第1シール部56は、セパレータ厚さ方向(矢印A方向)から見て、直線状に延在している。ただし、第1シール部56は、セパレータ厚さ方向から見て、波状に延在してもよい。
第1シール部56は、複数の連通孔(酸化剤ガス供給連通孔46a等)を個別に囲む複数の第1連通孔シール部60と、第1セパレータ本体52の外周部に設けられた第1流路シール部58とを有する。
図5に示すように、第1シール部56は、プレス成形により、樹脂枠付きMEA30に向かって突出するように第1セパレータ本体52に一体成形された第1シールビード部62と、第1シールビード部62に設けられた第1樹脂材64とを有する。第1シールビード部62は、矢印A方向の圧縮荷重によって弾性変形する。
図4及び図6に示すように、第2セパレータ部材34は、金属板状の第2セパレータ本体66を備える。第2セパレータ本体66の樹脂枠付きMEA30に向かう面(以下、「表面66a」という。)には、発電セル21の長辺方向(矢印B方向)に延在する燃料ガス流路68(反応ガス流路)が設けられる。燃料ガス流路68は、燃料ガス供給連通孔50aと燃料ガス排出連通孔50bとに流体的に連通する。燃料ガス流路68は、アノード電極44に反応ガスである燃料ガスを供給する。
第2セパレータ本体66の表面66aには、反応ガス(酸化剤ガス若しくは燃料ガス)又は冷却媒体である流体の漏出を防止するための第2シール部70が設けられている。第2シール部70は、樹脂枠部材38の他方の面38bに押し付けられている(図5参照)。第2シール部70は、セパレータ厚さ方向(矢印A方向)から見て、直線状に延在している。ただし、第2シール部70は、セパレータ厚さ方向から見て、波状に延在してもよい。
第2シール部70は、複数の発電セル21の積層方向(矢印A方向)から見て、第1シール部56に重なるように配置されている。第2シール部70は、複数の連通孔(酸化剤ガス供給連通孔46a等)を個別に囲む複数の第2連通孔シール部74と、第2セパレータ本体66の外周部に設けられた第2流路シール部72とを有する。
図5に示すように、第2シール部70は、プレス成形により、樹脂枠付きMEA30に向かって突出するように第2セパレータ本体66に一体成形された第2シールビード部76と、第2シールビード部76に設けられた第2樹脂材78とを有する。第2シールビード部76は、矢印A方向の圧縮荷重によって弾性変形する。
図4において、互いに接合される第1セパレータ本体52の裏面52bと第2セパレータ本体66の裏面66bとの間には、冷却媒体供給連通孔48aと冷却媒体排出連通孔48bとに流体的に連通する冷却媒体流路80が形成される。冷却媒体流路80は、酸化剤ガス流路54が形成された第1セパレータ本体52の裏面形状と、燃料ガス流路68が形成された第2セパレータ本体66の裏面形状とが重なり合って形成される。
図2~図4及び図6に示すように、各発電セル21には、燃料電池スタック12に矢印B方向の外部荷重が作用した際に、当該外部荷重を受けるための4つの荷重受け部82(第1荷重受け部82a、第2荷重受け部82b、第3荷重受け部82c及び第4荷重受け部82d)が設けられている。
各荷重受け部82は、発電セル21から外方に突出するように発電セル21の外縁部に接合されている。各荷重受け部82には、燃料電池スタック12の製造時(発電セル21の積層時)に発電セル21を面方向に位置決めするための図示しないロッドが挿通される位置決め孔88が形成されている。
図2及び図4において、第1荷重受け部82aは、第1セパレータ本体52の下端部から下方(矢印C1方向)に突出するように第1セパレータ本体52に設けられている。第1荷重受け部82aは、第1セパレータ本体52の長辺方向(幅方向、矢印B方向)の中央よりも矢印B2方向にずれて位置している。
第2荷重受け部82bは、第1セパレータ本体52の上端部から上方(矢印C2方向)に突出するように第1セパレータ本体52に設けられている。第2荷重受け部82bは、第1セパレータ本体52の長辺方向の中央よりも矢印B1方向にずれて位置している。
図4及び図6において、第3荷重受け部82cは、第2セパレータ本体66の下端部から下方に突出するように第2セパレータ本体66に設けられている。第3荷重受け部82cは、第2セパレータ本体66の長辺方向(幅方向、矢印B方向)の中央よりも矢印B2方向にずれて位置している。第3荷重受け部82cは、第1荷重受け部82aに対向している。
第4荷重受け部82dは、第2セパレータ本体66の上端部から上方に突出するように第2セパレータ本体66に設けられている。第4荷重受け部82dは、第2セパレータ本体66の長辺方向の中央よりも矢印B1方向にずれて位置している。第4荷重受け部82dは、第2荷重受け部82bに対向している。
図1に示すように、ケースユニット20は、矢印A方向と直交する方向から見て矩形状であり、その長辺が矢印A方向に沿って延在する。ケースユニット20は、スタック部材18を収納するスタック収納空間S1を形成するスタックケース90と、燃料電池用補機14を収納する補機収納空間S2を形成する補機ケース92とを備える。スタックケース90と補機ケース92とは、矢印A方向に隣接している。換言すれば、補機ケース92は、スタックケース90の矢印A1方向に位置している。
スタックケース90は、スタック部材18の外周面を覆う四角筒状の周壁ケース94と、周壁ケース94の一端(矢印A1方向の端)に配設された第1エンドプレート部96と、周壁ケース94の他端(矢印A2方向の端)に配設された第2エンドプレート部98とを含む。すなわち、スタック収納空間S1は、周壁ケース94、第1エンドプレート部96及び第2エンドプレート部98によって形成される。
図1~図3において、周壁ケース94は、下壁部94aと、下壁部94aから上方に突出した一対の側壁部94b、94cと、一対の側壁部94b、94cの突出端を互いに連結する上壁部94dとを有する。図2において、下壁部94aの内面には、上方に向かって突出した第1支持部100が設けられている。第1支持部100は、周壁ケース94の全長に亘って矢印A方向に延在している。第1支持部100の突出端には、第1荷重受け部82a及び第3荷重受け部82cを収容する第1溝部102が形成されている。第1溝部102は、矢印A方向に沿って延在している。
第1支持部100には、第1荷重受け部82a及び第3荷重受け部82cに矢印B方向に対向する第1支持面104が設けられている。燃料電池スタック12に矢印B方向の外部荷重が作用した際に、第1荷重受け部82a及び第3荷重受け部82cが第1支持面104に接触することにより、複数の発電セル21の矢印B方向の位置ずれが抑制される。
図2に示すように、上壁部94dは、第2荷重受け部82b及び第4荷重受け部82dを上方から覆う第1部位106と、第1部位106の外面(上面)よりも下方(矢印C1方向)に位置する第2部位108と、第1部位106及び第2部位108を互いに連結する連結部110とを含む。
第2部位108は、第1部位106に対して矢印B2方向に位置している。第1部位106、第2部位108及び連結部110の各々は、周壁部154の矢印A方向の全長に亘って延在している(図7参照)。連結部110は、第1部位106から第2部位108に向かって下方に傾斜するように延びている。連結部110は、発電セル21の矢印B方向の中央の上方に位置する。第1部位106の内面とセル積層体22の外面(接合セパレータ33の上端)との間隔L1は、第2部位108の内面とセル積層体22の外面(接合セパレータ33の上端)との間隔L2よりも広い。
図2及び図3において、第1部位106の内面には、下方に向かって突出した第2支持部112が設けられている。第2支持部112は、周壁ケース94の全長に亘って矢印A方向に延在している。第2支持部112の突出端には、第2荷重受け部82b及び第4荷重受け部82dを収容する第2溝部114が形成されている。第2溝部114は、矢印A方向に沿って延在している。
第2支持部112には、第2荷重受け部82b及び第4荷重受け部82dに矢印B方向に対向する第2支持面116が設けられている。燃料電池スタック12に矢印B方向の外部荷重が作用した際に、第2荷重受け部82b及び第4荷重受け部82dが第2支持面116に接触することにより、複数の発電セル21の矢印B方向の位置ずれが抑制される。
図1及び図7に示すように、第1部位106には、第1貫通孔118と第2貫通孔120とが形成されている。第1貫通孔118は、スタック部材18の長手方向(矢印A方向)の中央よりも第1ターミナル部材24a側(補機ケース92側、矢印A1方向)に位置する。第2貫通孔120は、スタック部材18の長手方向の中央よりも第2ターミナル部材24b側(矢印A2方向)に位置する。すなわち、第2貫通孔120は、第1貫通孔118よりも第2ターミナル部材24b側に位置する。
図7において、第1貫通孔118及び第2貫通孔120は、発電セル21の矢印B方向の中央よりも矢印B1方向に位置する。第1貫通孔118は、真円形状に形成されている。第2貫通孔120は、積層方向(矢印A方向)に延在した長孔である。具体的に、第2貫通孔120は、積層方向に延びた矩形状の中央孔部122と、中央孔部122の矢印A方向の両端に連通する2つの端孔部124とを含む。各端孔部124は、半円形状に形成されている。つまり、第2貫通孔120は、積層方向(矢印A方向)の両端が円弧状に湾曲している。
積層方向に沿った第2貫通孔120の長さL3は、第1貫通孔118の積層方向に沿った長さL4(第1貫通孔118の直径)よりも長い。第2貫通孔120(中央孔部122)の矢印B方向に沿った長さL5は、第1貫通孔118の矢印B方向に沿った長さL6(第1貫通孔118の直径)と同じである。第1貫通孔118の中心P1と第2貫通孔120の中心P2とは、矢印A方向に沿って延在した単一直線La上に位置する。
第1貫通孔118及び第2貫通孔120の形状は、適宜設定可能である。第1貫通孔118は、真円形状に限定されず、矢印A方向に沿って延在した長孔(第2貫通孔120と同様の形状)であってもよい。この場合であっても、積層方向に沿った第2貫通孔120の長さL3は、積層方向に沿った第1貫通孔118の長L4さよりも長い。第1貫通孔118及び第2貫通孔120の各々は、積層方向に沿って延在した楕円形状であってもよい。第1貫通孔118の矢印B方向に沿った長さL6と第2貫通孔120の矢印B方向に沿った長さL5とは、互いに異なってもよい。第1貫通孔118の中心P1と第2貫通孔120の中心P2とは、矢印A方向に沿って延在した単一直線La上に位置していなくてもよい。
図1に示すように、第1エンドプレート部96は、周壁ケース94の一端側の第1開口部130を閉塞するように周壁ケース94に図示しないボルトにより接合される。第1エンドプレート部96と周壁ケース94との間には、第1開口部130の外周に沿って、弾性材料からなる環状のシール部材132が介装されている。
第2エンドプレート部98は、周壁ケース94の他端側の第2開口部134を閉塞するように周壁ケース94にボルト136により接合される。第2エンドプレート部98と周壁ケース94との間には、第2開口部134の外周に沿って、弾性材料からなる環状のシール部材138が介装されている。第2エンドプレート部98をボルト136によって周壁ケース94に締め付けることにより、セル積層体22には圧縮荷重が付与される。第2エンドプレート部98と第2絶縁プレート26bとの間には、板状のシム139が設けられる。シム139の厚さ(枚数)により圧縮荷重が調整され、第2ターミナル部材24bの位置が積層方向に変化する。
補機ケース92は、補機収納空間S2に収容された燃料電池用補機14を保護するための保護ケースである。燃料電池用補機14としては、例えば、図示しない気液分離器、インジェクタ、エジェクタ、燃料ガスポンプ、バルブ類等が挙げられる。補機ケース92は、矢印A1方向が開口した箱型の第1ケース部材140と、矢印A2方向が開口した箱型の第2ケース部材142とをボルト部材143によって互いに接合することにより形成される。
第1エンドプレート部96は、スタックケース90の壁部と補機ケース92の壁部の両方を兼ねている。換言すると、第1エンドプレート部96は、スタック収納空間S1と補機収納空間S2との隔壁である。
図1及び図2において、電装ユニット16は、スタックケース90の上壁部94dの外面に設けられている。電装ユニット16は、電装ユニット本体144と、電装ユニット本体144を収容する電装ケース146とを有する。電装ユニット本体144は、コンタクタ(開閉器)、燃料電池スタック12で発電された電力の電圧をコントロールするためのコントロールユニット等を含む。また、電装ユニット本体144は、第1孔143aが形成された第1端子部145aと、第2孔143bが形成された第2端子部145bとを含む(図8参照)。
電装ケース146は、上方が開放したケース本体148と、ケース本体148の上方の開口部を塞ぐカバー部150とを備える。ケース本体148は、底壁部152と、底壁部152の外周部から上方に延出した周壁部154とを含む。底壁部152は、スタックケース90の第1部位106の外面(上面)に設けられた第1底壁部156と、スタックケース90の第2部位108の外面(上面)に設けられた第2底壁部158と、第1底壁部156と第2底壁部158とを互いに連結する壁部160とを有する。
図1及び図8に示すように、第1底壁部156には、第1貫通孔118に連通する第1連通孔162と、第2貫通孔120に連通する第2連通孔164とが貫通形成されている。第1連通孔162は、第1貫通孔118と同じ大きさ及び同じ形状に形成されている。第1連通孔162の中心は、上方から見て第1貫通孔118の中心P1に重なる位置又は近接する位置にある。第2連通孔164は、第2貫通孔120と同じ大きさ及び同じ形状に形成されている。第2連通孔164の中心は、上方から見て第2貫通孔120の中心P2に重なる位置又は近接する位置にある。
第1連通孔162は、第1貫通孔118よりも大きく形成されてもよい。また、第2連通孔164は、第2貫通孔120よりも大きく形成されてもよい。
図8に示すように、燃料電池スタック12は、各発電セル21で発電した電力を電装ユニット16に取り出すための第1電力導出部材170a及び第2電力導出部材170bを備える。
第1電力導出部材170aは、第1ターミナル部材24aと電装ユニット本体144の第1端子部145aとを互いに電気的に接続する。第1電力導出部材170aは、第1導体部172aと第1接続部174aとを有する。
第1導体部172aは、帯状に形成されたバスバーである。第1導体部172aは、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン又はこれらを主成分とする金属によって構成されている。第1導体部172aは、L字状の一体成形品であり、上下方向(矢印C方向)に延在した第1固定部176aと、積層方向(矢印A方向)に延在した第1延在部178aとを有する。
第1固定部176aの一端部(下端部)は、ろう付け、加締め、溶接又はねじ止め等により、第1ターミナル部材24aに対して電気的に接続されている。第1固定部176aの他端部(上端部)は、第1絶縁プレート26a(セル積層体22)よりも上方に位置している。
第1固定部176aは、第1固定部176aの他端部からセル積層体22が位置する側(矢印A2方向)に延出している。第1延在部178aは、上壁部94dの第1部位106とセル積層体22との間の空間S3に位置している。換言すれば、第1延在部178aは、セル積層体22及び第1部位106の両方に対して離間している。
図2及び図3において、第1延在部178aは、第2支持部112に対して矢印B2方向に隣接している。第1延在部178aは、第2支持部112に対して離間している。
図8において、第1延在部178aには、第1接続部174aを取り付けるための第1取付孔180aが1つだけ貫通形成されている。第1接続部174aは、第1導体部172aの第1取付孔180aに対して移動不能な状態で固定される。第1接続部174aは、第1接続部本体182aと第1締結部材184aとを有する。
第1接続部本体182aは、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン又はこれらを主成分とする金属によって構成されている。第1接続部本体182aは、円筒状に形成されている。第1接続部本体182aは、横断面が円形状の外周面を有する。第1接続部本体182aは、第1貫通孔118と第1連通孔162とを挿通するように上下方向に延在している。第1接続部本体182aの一端面は、第1延在部178aの上面に接触している。第1接続部本体182aの他端面は、第1端子部145aの下面に接触している。
図7において、第1接続部本体182aの外径D1は、第1貫通孔118の長さL4、L6よりも小さい。すなわち、第1接続部本体182aと第1貫通孔118を形成する内面との間には、電気絶縁性を確保することができるようにクリアランスが形成されている。
図8に示すように、第1締結部材184aは、第1導体部172aと第1端子部145aとを互いにねじ締結する。具体的に、第1締結部材184aは、第1延在部178aに固着された第1固定ナット186aと、第1固定ナット186aに螺合することにより第1端子部145aを下方に締め付ける第1ボルト部188aとを有する。
第1固定ナット186aは、例えば、第1延在部178aの下面に溶接等によって固着されている。第1ボルト部188aは、第1ボルト本体190aと、第1ボルト本体190aに設けられた第1押圧部192aとを含む。第1ボルト本体190aは、第1延在部178aの第1取付孔180aと、第1接続部本体182aの内孔と、第1端子部145aの第1孔143aとを挿通するように上下方向に延在している。
第1ボルト本体190aの一端部には、第1固定ナット186aの雌ねじ部194aに螺合する雄ねじ部196aが形成されている。第1ボルト本体190aの他端部には、第1押圧部192aに形成された雌ねじ部198aに螺合する雄ねじ部200aが形成されている。第1押圧部192aの外径は、第1端子部145aの第1孔143aの直径(孔径)よりも大きい。つまり、第1押圧部192aは、第1端子部145aの上面に当接する。
第2電力導出部材170bは、第2ターミナル部材24bと電装ユニット本体144の第2端子部145bとを互いに電気的に接続する。第2電力導出部材170bは、第2導体部172bと第2接続部174bとを有する。
第2導体部172bは、帯状に形成されたバスバーである。第2導体部172bは、上述した第1導体部172aと同様の材料によって構成されている。第2導体部172bは、L字状の一体成形品であり、上下方向(矢印C方向)に延在した第2固定部176bと、積層方向(矢印A方向)に延在した第2延在部178bとを有する。
第2固定部176bの一端部(下端部)は、ろう付け、加締め、溶接又はねじ止め等により、第2ターミナル部材24bに対して電気的に接続されている。第2固定部176bの他端部(上端部)は、第2絶縁プレート26b(セル積層体22)よりも上方に位置している。
第2延在部178bは、第2固定部176bの他端部からセル積層体22が位置する側(矢印A1方向)に延出している。第2延在部178bは、上壁部94dの第1部位106とセル積層体22との間の空間S3に位置している。換言すれば、第2延在部178bは、セル積層体22及び第1部位106の両方に対して離間している。
図2及び図3において、第2延在部178bは、第2支持部112に対して矢印B2方向に隣接している。第2延在部178bは、第2支持部112に対して離間している。
図8において、第2延在部178bには、第2接続部174bを取り付けるための第2取付孔180bが1つだけ貫通形成されている。第2接続部174bは、第2導体部172bの第2取付孔180b(取付部位)に対して移動不能な状態で固定される。第2接続部174bは、第2接続部本体182bと第2締結部材184bとを有する。
第2接続部本体182bは、上述した第1接続部本体182aと同様の材料によって構成される。第2接続部本体182bは、円筒状に形成されている。第2接続部本体182bは、横断面が円形状の外周面を有する。第2接続部本体182bは、第2貫通孔120と第2連通孔164とを挿通するように上下方向に延在している。第2接続部本体182bの一端面は、第2延在部178bの上面に接触している。第2接続部本体182bの他端面は、第2端子部145bの下面に接触している。
図7において、第2接続部本体182bの外径D2は、第1接続部本体182aの外径D1と同じ大きさであり、第2貫通孔120の長さL3、L5よりも小さい。すなわち、第2接続部本体182bと第2貫通孔120を形成する内面との間には、電気絶縁性を確保することができるようにクリアランスが形成されている。
図8に示すように、第2締結部材184bは、第2導体部172bと第2端子部145bとを互いにねじ締結する。具体的に、第2締結部材184bは、第2延在部178bに固着された第2固定ナット186bと、第2固定ナット186bに螺合することにより第2端子部145bを下方に締め付ける第2ボルト部188bとを有する。
第2固定ナット186bは、例えば、第2延在部178bの下面に溶接等によって固着されている。第2ボルト部188bは、第2ボルト本体190bと、第2ボルト本体190bに設けられた第2押圧部192bとを含む。第2ボルト本体190bは、第2延在部178bの第2取付孔180bと、第2接続部本体182bの内孔と、第2端子部145bの第2孔143bとを挿通するように上下方向に延在している。
第2ボルト本体190bの一端部には、第2固定ナット186bの雌ねじ部194bに螺合する雄ねじ部196bが形成されている。第2ボルト本体190bの他端部には、第2押圧部192bに形成された雌ねじ部198bに螺合する雄ねじ部200bが形成されている。第2押圧部192bの外径は、第2端子部145bの第2孔143bの直径(孔径)よりも大きい。つまり、第2押圧部192bは、第2端子部145bの上面に当接する。
このように構成される燃料電池スタック12の動作について、以下に説明する。
まず、酸化剤ガスは、図4に示すように、酸化剤ガス供給連通孔46aから第1セパレータ部材32の酸化剤ガス流路54に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路54に沿って矢印B方向に移動し、MEA36のカソード電極42に供給される。
一方、燃料ガスは、図4及び図6に示すように、燃料ガス供給連通孔50aから第2セパレータ部材34の燃料ガス流路68に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路68に沿って矢印B方向に移動し、MEA36のアノード電極44に供給される。
従って、各MEA36では、カソード電極42に供給される酸化剤ガスと、アノード電極44に供給される燃料ガスとが、第1電極触媒層及び第2電極触媒層内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
次いで、カソード電極42に供給されて消費された酸化剤ガスは、図4に示すように、酸化剤ガス排出連通孔46bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極44に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔50bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体供給連通孔48aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ部材32と第2セパレータ部材34との間に形成された冷却媒体流路80に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、MEA36を冷却した後、冷却媒体排出連通孔48bから排出される。
次に、本実施形態に係る燃料電池システム10の製造方法について説明する。
図9に示すように、燃料電池スタック12の製造方法では、周壁ケース94の一端に第1エンドプレート部96(第1ケース部材140のみ)を固定する。そして、第1エンドプレート部96のうち周壁ケース94とは反対側の面97を鉛直下方に向けた状態で第1ケース部材140を支持台300にセットする。
その後、第1絶縁プレート26a、第1ターミナル部材24a、複数の発電セル21(セル積層体22)、第2ターミナル部材24b、第2絶縁プレート26b及びシム139を、周壁ケース94内に順次積層してスタック部材18を形成する。そして、周壁ケース94の他端に第2エンドプレート部98をボルト136によって締結する。この際、第2エンドプレート部98は、第2絶縁プレート26bをセル積層体22に向かって押圧する。これにより、セル積層体22には、圧縮荷重が付与されることになる。
続いて、第1ケース部材140に対して燃料電池用補機14を固定し、燃料電池用補機14を覆うように第2ケース部材142を第1ケース部材140に取り付ける。これにより、燃料電池スタック12の製造が完了する。続いて、燃料電池スタック12のスタックケース90の上壁部94dに電装ユニット16を取り付ける。
具体的に、第1貫通孔118の上に第1連通孔162が位置するとともに第2貫通孔120の上に第2連通孔164が位置するように、電装ケース146のケース本体148をスタックケース90の上壁部94dに固定する。次いで、第1接続部174aによって第1導体部172aと第1端子部145aとを互いに連結するとともに第2接続部174bによって第2導体部172bと第2端子部145bとを互いに連結する。その後、カバー部150をケース本体148に取り付けることにより、本実施形態の燃料電池システム10の製造が完了する。
この場合、本実施形態に係る燃料電池スタック12は、以下の効果を奏する。
上述したように製造される燃料電池スタック12では、複数の発電セル21の組立公差と各発電セル21の寸法公差とによって、第1ターミナル部材24aに対する第2ターミナル部材24bの積層方向の位置がばらつく。なお、複数の発電セル21の組立公差には、各発電セル21の積層方向の弾性変形量(第1シール部56及び第2シール部70の弾性変形量)の差を含む。
そのため、図10に示すように、第2導体部172bの第2取付孔180bと第2貫通孔120とが積層方向に位置ずれし易くなる。つまり、第2接続部本体182b(第2電力導出部材170b)と第2貫通孔120とが積層方向に位置ずれし易くなる。換言すれば、第2接続部本体182bが第2貫通孔120の中心P2に対して矢印A1方向又は矢印A2方向に位置ずれし易くなる。
しかしながら、本実施形態において、積層方向に沿った第2貫通孔120の長さL3は、積層方向に沿った第1貫通孔118の長さL4よりも長い。そのため、第2電力導出部材170b(第2接続部174b)と第2貫通孔120との積層方向の位置ずれを第2貫通孔120によって吸収することができる。これにより、第1ターミナル部材24aに対して第2ターミナル部材24bが積層方向に位置ずれした場合であっても、第2電力導出部材170b(第2接続部174b)を第2貫通孔120に確実に挿通させることができる。また、積層方向に沿った第1貫通孔118の長さL4が必要以上に長くならないため、スタックケース90の剛性の低下を抑えることができる。
スタックケース90の第1ターミナル部材24aが位置する側の端部には、燃料電池用補機14を保護するための補機ケース92が設けられている。
このような構成によれば、補機ケース92側を基準として発電セル21を積層することができる。
第2電力導出部材170bは、スタックケース90内に位置するとともに第2ターミナル部材24bに電気的に接続された第2導体部172bと、第2導体部172bに電気的に接続されるとともに第2貫通孔120に挿通するように上下方向に延在した第2接続部174bとを含む。
このような構成によれば、スタックケース90内にスタック部材18を配置した後で、スタックケース90の外側から第2接続部174bを第2導体部172bに対して接続することができる。
第2接続部174bは、横断面が円形状の外周面を有し、第2貫通孔120は、上方から見て積層方向の両端が円弧状に湾曲している。
このような構成によれば、第2接続部174bと第2貫通孔120を形成する内面との接触(地絡)を効果的に抑えることができる。
第2貫通孔120は、積層方向に延在した矩形状の中央孔部122と、中央孔の両端に連通する半円形状の端孔部124とを含む。
このような構成によれば、第2貫通孔120を積層方向と直交する矢印B方向に必要以上に広げることなく第2貫通孔120を積層方向に長く形成することができる。
複数の発電セル21の各々には、上方に突出した荷重受け部82が設けられている。上壁部94dは、荷重受け部82の上方に位置する第1部位106と、第1部位106の外面よりも下方に位置する第2部位108と、第1部位106及び第2部位108を互いに連結する連結部110とを有する。第1部位106には、第1貫通孔118及び第2貫通孔120が形成され、第1電力導出部材170a(第1導体部172a)と第2電力導出部材170b(第2導体部172b)とは、第1部位106とセル積層体22との間の空間に配置されている。
このような構成によれば、第2部位108の上方のスペースを有効活用することができる。
第2部位108の外面には、第1電力導出部材170a及び第2電力導出部材170bが電気的に接続された電装ユニット16が配置されている。
このような構成によれば、スタックケース90と電装ユニット16とを合わせた高さ寸法を比較的小さく抑えることができる。これにより、燃料電池システム10の小型化を図ることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
以上の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記実施形態は、複数の発電セル(21)が互いに積層されたセル積層体(22)と前記セル積層体の両端に設けられた第1ターミナル部材(24a)及び第2ターミナル部材(24b)とを有するスタック部材(18)と、前記スタック部材を収容するスタックケース(90)とを備えた燃料電池システム(10)であって、前記第1ターミナル部材に電気的に接続された第1電力導出部材(170a)と、前記第2ターミナル部材に電気的に接続された第2電力導出部材(170b)と、を備え、前記スタックケースの上壁部(94d)には、前記第1電力導出部材が挿通する第1貫通孔(118)と、前記第2電力導出部材が挿通する第2貫通孔(120)と、が形成され、前記複数の発電セルの積層方向に沿った前記第2貫通孔の長さ(L3)は、前記積層方向に沿った前記第1貫通孔の長さ(L4)よりも長い、燃料電池システムを開示している。
上記の燃料電池システムにおいて、前記スタックケースの前記第1ターミナル部材が位置する側の端部には、燃料電池用補機(14)を保護するための補機ケース(92)が設けられてもよい。
上記の燃料電池システムにおいて、前記第2電力導出部材は、前記スタックケース内に位置するとともに前記第2ターミナル部材に電気的に接続された導体部(172b)と、前記導体部に電気的に接続されるとともに前記第2貫通孔に挿通するように上下方向に延在した接続部(174b)と、を含んでもよい。
上記の燃料電池システムにおいて、前記接続部は、横断面が円形状の外周面を有し、前記第2貫通孔は、上方から見て前記積層方向の両端が円弧状に湾曲してもよい。
上記の燃料電池システムにおいて、前記第2貫通孔は、前記積層方向に延在した矩形状の中央孔部(122)と、前記中央孔部の両端に連通する半円形状の端孔部(124)と、を含んでもよい。
上記の燃料電池システムにおいて、前記第1貫通孔の中心(P1)と前記第2貫通孔の中心(P2)とは、前記積層方向に沿って延在した単一直線(La)上に位置してもよい。
上記の燃料電池システムにおいて、前記第1貫通孔の前記積層方向に直交する方向の長さ(L6)は、前記第2貫通孔の前記積層方向に直交する方向の長さ(L5)と同じであってもよい。
上記の燃料電池システムにおいて、前記複数の発電セルの各々には、上方に突出した荷重受け部(82)が設けられ、前記上壁部は、前記荷重受け部の上方に位置する第1部位(106)と、前記第1部位の外面よりも下方に位置する第2部位(108)と、前記第1部位及び前記第2部位を互いに連結する連結部(110)と、を有し、前記第1部位には、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔が形成され、前記第1電力導出部材と前記第2電力導出部材とは、前記第1部位と前記セル積層体との間の空間(S3)に配置されてもよい。
上記の燃料電池システムにおいて、前記第2部位の外面には、前記第1電力導出部材及び前記第2電力導出部材が電気的に接続された電装ユニット(16)が配置されてもよい。
上記の燃料電池システムにおいて、前記第1貫通孔は、真円形状に形成されてもよい。
10…燃料電池システム 14…燃料電池用補機
16…電装ユニット 18…スタック部材
21…発電セル 22…セル積層体
24a…第1ターミナル部材 24b…第2ターミナル部材
82…荷重受け部 90…スタックケース
92…補機ケース 94d…上壁部
106…第1部位 108…第2部位
110…連結部 118…第1貫通孔
120…第2貫通孔 122…中央孔部
124…端孔部 170a…第1電力導出部材
170b…第2電力導出部材 172b…第2導体部(導体部)
174b…第2接続部(接続部)

Claims (10)

  1. 複数の発電セルが互いに積層されたセル積層体と前記セル積層体の両端に設けられた第1ターミナル部材及び第2ターミナル部材とを有するスタック部材と、前記スタック部材を収容するスタックケースとを備えた燃料電池システムであって、
    前記第1ターミナル部材に電気的に接続された第1電力導出部材と、
    前記第2ターミナル部材に電気的に接続された第2電力導出部材と、を備え、
    前記スタックケースの上壁部には、
    前記第1電力導出部材が挿通する第1貫通孔と、
    前記第2電力導出部材が挿通する第2貫通孔と、が形成され、
    前記複数の発電セルの積層方向に沿った前記第2貫通孔の長さは、前記積層方向に沿った前記第1貫通孔の長さよりも長い、燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムであって、
    前記スタックケースの前記第1ターミナル部材が位置する側の端部には、燃料電池用補機を保護するための補機ケースが設けられている、燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池システムであって、
    前記第2電力導出部材は、
    前記スタックケース内に位置するとともに前記第2ターミナル部材に電気的に接続された導体部と、
    前記導体部に電気的に接続されるとともに前記第2貫通孔に挿通するように上下方向に延在した接続部と、を含む、燃料電池システム。
  4. 請求項3記載の燃料電池システムであって、
    前記接続部は、横断面が円形状の外周面を有し、
    前記第2貫通孔は、上方から見て前記積層方向の両端が円弧状に湾曲している、燃料電池システム。
  5. 請求項4記載の燃料電池システムであって、
    前記第2貫通孔は、
    前記積層方向に延在した矩形状の中央孔部と、
    前記中央孔部の両端に連通する半円形状の端孔部と、を含む、燃料電池システム。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記第1貫通孔の中心と前記第2貫通孔の中心とは、前記積層方向に沿って延在した単一直線上に位置する、燃料電池システム。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記第1貫通孔の前記積層方向に直交する方向の長さは、前記第2貫通孔の前記積層方向に直交する方向の長さと同じである、燃料電池システム。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記複数の発電セルの各々には、上方に突出した荷重受け部が設けられ、
    前記上壁部は、
    前記荷重受け部の上方に位置する第1部位と、
    前記第1部位の外面よりも下方に位置する第2部位と、
    前記第1部位及び前記第2部位を互いに連結する連結部と、を有し、
    前記第1部位には、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔が形成され、
    前記第1電力導出部材と前記第2電力導出部材とは、前記第1部位と前記セル積層体との間の空間に配置されている、燃料電池システム。
  9. 請求項8記載の燃料電池システムであって、
    前記第2部位の外面には、前記第1電力導出部材及び前記第2電力導出部材が電気的に接続された電装ユニットが配置されている、燃料電池システム。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記第1貫通孔は、真円形状に形成されている、燃料電池システム。
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