JP7171340B2 - アダプタ装置、カメラシステム、制御方法、プログラム - Google Patents

アダプタ装置、カメラシステム、制御方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、レンズ装置と撮像装置の間に装着されるアダプタ装置に関する。
種々のレンズ交換型カメラシステムが知られており、レンズ装置と撮像装置本体の間で行われる通信も種々提案されている。
特許文献1には、クロック同期式シリアル通信方式と調歩同期式シリアル通信方式に対応し、通信方式を切り換えながら通信を行うことのできるレンズ交換式カメラシステムが記載されている。
また、レンズ装置と撮像装置の間に装着され、あるレンズ交換型カメラシステムにおけるレンズ装置と他のレンズ交換型カメラシステムの撮像装置の間で通信を適切に成立させるようなアダプタ装置が知られている。このアダプタ装置は、直接接続されることが想定されていないレンズ装置と撮像装置の組み合わせにおいて、適切に通信を成立させようとするものである。
さらに、レンズ交換型カメラシステムでは、レンズの電力状態が切り替え可能に構成される場合がある。特許文献2には、撮像装置と定常的に通信を行っている第1の電力状態(アクティブ状態)と、撮像装置と通信を行なわず第1の電力状態よりも消費電力の少ない第2の電力状態(スリープ状態)とを切り換え可能なレンズ装置が記載されている。特許文献2には、レンズ装置の電力状態を切り替えは撮像装置から送信される命令によって行われることが記載されている。
特許第5517486号公報 特開2014-235449号公報
複数の通信方式での通信が可能で電力状態を切り替え可能なレンズ装置が、上述したアダプタ装置を介して撮像装置に接続されている場合について考える。
この場合、レンズ装置に対する電力状態の切り替え命令(コマンド)は、アダプタ装置に中継されて撮像装置からレンズ装置に送信される。すなわち、撮像装置から送信されたコマンドはアダプタ装置内で変換されてレンズ装置に伝えられる。この時、撮像装置とアダプタ装置の間の通信、レンズ装置とアダプタ装置の間の通信、アダプタ装置でのコマンドの変換の何れかでノイズ等の影響が生じた結果、撮像装置が指示していないにも関わらずレンズ装置の電力状態が切り替わってしまうおそれがある。
このようにレンズ装置において不測の電力状態の切り替えが起こると、以後の通信において通信相手との通信方式が不整合となってしまい、適切に通信を行えなくなってしまうことがある。
本発明の目的は、電力状態を切り替えることができ複数の通信方式に対応しているレンズ装置とそれに装着されるアダプタ装置との間での通信を適切に成立させることである。
本発明のアダプタ装置は、撮像装置とレンズ装置の間に取り外し可能に装着され、前記撮像装置および前記レンズ装置と通信可能なアダプタ装置であって、前記レンズ装置と複数の通信方式で通信が可能であって、前記レンズ装置との通信を制御する通信部と、前記レンズ装置の起動時の通信として行われる初期通信での通信方式である第1の通信方式に対応した第1の設定と、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に対応した第2の設定との間で前記アダプタ装置の通信設定を切り替える設定部と、を有し、前記レンズ装置は、前記アダプタ装置と通信可能な第1の電力状態と、前記第1の電力状態よりも消費電力の小さな第2の電力状態と、の間で電力状態の切り替えが可能であり、前記アダプタ装置の通信設定が前記第2の設定である場合、前記設定部は前記アダプタ装置の通信設定を前記第1の設定に切り替え、前記通信部は前記レンズ装置の電力状態を前記第1の電力状態から前記第2の電力状態に切り替えるための信号を前記第1の通信方式で前記レンズ装置に送信することを特徴とする。
本発明によれば、電力状態を切り替えることができ複数の通信方式に対応しているレンズ装置とそれに装着されるアダプタ装置との間での通信を適切に成立させることが可能となる。
撮像装置、アダプタ装置、レンズ装置から成るカメラシステムの構成を示すブロック図である。 アダプタ装置とレンズ装置の間の通信回路を示す概略図である。 クロック同期シリアル通信方式で通信を行う際の通信波形を示す概略図である。 調歩同期式シリアル通信方式で通信を行う際の通信波形を示す概略図である。 アダプタ装置とレンズ装置の間で行われる通信の通信方式を決定する際のフローを説明するフローチャートである。 通信方式を切り替える際の通信波形を示す概略図である。 スリープ命令を受信した場合にレンズ装置で行われる処理を説明するフローチャートである。 アダプタ装置がスリープ命令を送信する際に撮像装置において行われる処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本実施例のカメラシステムは、レンズ装置としての交換レンズと、撮像装置としてのカメラ本体と、交換レンズとカメラ本体の間に装着されるアダプタ装置と、から成る。また、交換レンズ、カメラ本体、アダプタ装置は、それぞれ通信部を有しており、通信部を介して制御命令や内部情報の伝送を行うことができる。
ただし、本実施例のカメラシステムにおける交換レンズとカメラ本体は、本来直接接続されることが想定されていないものであり、交換レンズにおける通信プロトコルとカメラ本体における通信プロトコルは異なっている。通信プロトコルとは、データのやり取りの手順を取り決めたものである。
すなわち、本実施例のカメラシステムにおけるアダプタ装置は、交換レンズおよびカメラ本体と通信が可能であり、交換レンズとカメラ本体との間での信号のやりとりを適切に成立させる機能を有する。ゆえに、本実施例のアダプタ装置の通信部は、カメラ本体とのカメラ本体側の通信プロトコル(以下、カメラ側プロトコルと呼ぶ)での通信と、交換レンズとの交換レンズ側の通信プロトコル(以下、レンズ側プロトコルと呼ぶ)での通信が可能である。
なお、カメラ側プロトコルによる通信は、本来、本実施例のカメラ本体に接続されることが想定された本実施例の交換レンズとは異なる交換レンズとの間で行われる通信である。また、レンズ側プロトコルによる通信は、本来、本実施例の交換レンズと接続されることが想定された本実施例のカメラ本体とは異なるカメラ本体との間で行われる通信のプロトコルである。
本実施例において、レンズ側プロトコルは複数の通信方式(同期方式)に対応するように構成されている。レンズ側プロトコルにおいて通信が開始されると、交換レンズが対応している通信方式に関する情報を交換レンズからアダプタ装置に送信させる初期通信が行われる。なお、レンズ側プロトコルでの通信が開始されるタイミングは、交換レンズの接続が完了したタイミングやカメラ本体の電源がONになったタイミングを含んで良い。その後、通信データの種類や通信目的やタイミングに応じて、アダプタ装置と交換レンズはそれぞれが対応している通信方式の中から最適な通信方式を選択して通信を行う。
また本実施例の交換レンズは、アダプタ装置から信号を受信することに応じて、第1の電力状態と、第1の電力状態よりも消費電力の少ない第2の電力状態との間で交換レンズの電力状態を切り替えることができる。本実施例において、第1の電力状態は交換レンズがアダプタ装置と通信可能な動作状態であり、第2の電力状態は交換レンズがアダプタ装置と通信を行わない所謂スリープ状態である。
本実施例において、交換レンズの電力状態を第2の電力状態から第1の電力状態に切り替えさせるためのスリープ解除命令は、初期通信時と同じ通信方式(以下、第1の通信方式と称する)でアダプタ装置から交換レンズに送信される。これは、初期通信はレンズ側プロトコルにおける通信の成立が保障された通信方式で行われるためである。
ここで、仮に交換レンズが第1の通信方式とは異なる第2の通信方式でアダプタ装置と通信を行っている時に交換レンズの電力状態を切り替えることができるように構成されていた場合について考える。この場合、第2の通信方式でアダプタ装置と通信を行っている時に第2の電力状態に移行した交換レンズは、第1の通信方式でアダプタ装置から送信されるスリープ解除命令を適切に受信する必要がある。そのため、第2の電力状態に切り替わる際に、交換レンズは通信設定を第2の通信方式に対応した設定から第1の通信方式に対応した設定に切り替えるように構成される必要がある。
しかしながら、このような構成の交換レンズでは、第2の通信方式でアダプタ装置と通信している時に、アダプタ装置がスリープ命令を送信するべきタイミングでない時にノイズの影響等によって第2の電力状態となってしまうと、次のような課題が生じる。
ノイズの影響などによって交換レンズが第2の電力状態となってしまった場合、アダプタ装置は交換レンズに対してスリープ命令を送信していないため、アダプタ装置における通信設定は第2の通信方式に対応した設定のまま変化しない。
一方、交換レンズは、第2の電力状態に切り替わる際に通信設定を第1の通信方式に対応した設定に切り替える。したがって、アダプタ装置と交換レンズの間で通信設定に不整合が生じてしまい、アダプタ装置と交換レンズはこれ以降の通信を適切に行うことができなくなってしまう。
そこで、本実施例のカメラシステムでは、交換レンズは第2の通信方式に対応した通信設定となっている場合には、第1の電力状態から第2の電力状態へ切り替えを行わないようにしている。また、アダプタ装置は第2の通信方式に対応した通信設定となっている場合、通信方式を第1の通信方式に切り替えた後に電力状態の切り替えるための命令を交換レンズに送信する。
これによって、不測のタイミングで交換レンズが第2の電力状態となってしまった場合においても通信が破たんすることを防ぐことができるため、交換レンズとアダプタ装置との間での通信を適切に成立させることが可能となる。
まず、本実施例のカメラシステムの構成について述べる。図1に本実施例のカメラシステム1本体の構成を示す。図1は、交換レンズ100がカメラ本体300にアダプタ装置200を介して取り外し可能に装着された状態を示している。
交換レンズ100とアダプタ装置200は結合機構であるマウント150を介して機械的および電気的に接続されている。交換レンズ100は、マウント150に設けられた不図示の電源端子を介して電力の供給を受ける。この電力は、カメラ本体300から供給される。これにより、後述する各種アクチュエータやレンズマイクロコンピュータ(以下、レンズマイコンという)111の動作が可能となる。また、交換レンズ100とアダプタ装置200は、マウント150に設けられた通信端子を介して相互に通信を行う。
交換レンズ100は、撮像光学系を有する。撮像光学系は、被写体OBJ側から順に、フィールドレンズ101と、変倍を行う変倍レンズ102と、光量を調節する絞りユニット128と、像振れ補正レンズ103と、焦点調節を行うフォーカスレンズ104とを含む。
変倍レンズ102とフォーカスレンズ104はそれぞれ、レンズ保持枠105、106により保持されている。レンズ保持枠105、106は、不図示のガイド軸により図中に破線で示した光軸に沿う方向に移動可能にガイドされており、それぞれステッピングモータ107、108によって光軸に沿う方向に駆動される。ステッピングモータ107、108はそれぞれ、駆動パルスに同期して変倍レンズ102およびフォーカスレンズ104を移動させる。
像振れ補正レンズ103は、撮像光学系の光軸に直交する方向に移動することで、手振れ等に起因する像振れを低減する。
レンズマイコン111は、交換レンズ100内の各部の動作を制御するレンズ制御部である。レンズマイコン111は、通信インタフェース(I/F)回路112a(図2に示す)を介してデータを送受信するレンズデータ送受信部112bを備えるレンズ通信部112を有する。レンズマイコン111は、アダプタ装置200から受信した制御コマンドに対応するレンズ制御を行ったり、アダプタ装置200からのデータ送信要求に対応するレンズデータをアダプタ装置200に送信したりする。レンズデータは、交換レンズ100の光学情報や、交換レンズ100に固有の特性情報(レンズID)などを含む。
また、レンズマイコン111は、制御コマンドのうち変倍やフォーカシングに関するコマンドに応答してズーム駆動回路119およびフォーカス駆動回路120に駆動信号を出力してステッピングモータ107、108を駆動させる。これにより、変倍レンズ102による変倍動作を制御するズーム処理やフォーカスレンズ104による焦点調節動作を制御するオートフォーカス処理を行う。
絞りユニット128は、絞り羽根128a、128bを備えて構成される。絞り羽根128a、128bの状態は、ホール素子115により検出され、増幅回路122およびA/D変換回路123を介してレンズマイコン111に入力される。レンズマイコン111は、A/D変換回路123からの入力信号に基づいて絞り駆動回路121に駆動信号を出力して絞りアクチュエータ127を駆動させる。これにより、絞りユニット128による光量調節動作を制御する。
さらに、レンズマイコン111は、交換レンズ100内に設けられた振動ジャイロ等の不図示の振れセンサにより検出された振れに応じて、防振駆動回路125を介して防振アクチュエータ126を駆動する。これにより、像振れ補正レンズ103のシフト動作を制御する防振処理が行われる。
また、レンズマイコン111は、交換レンズ100の電力状態を制御する電力制御部113を有する。電力制御部は第1の電力状態と、第1の電力状態よりも消費電力の小さな第2の電力状態とを切り替える。交換レンズ100が第1の電力状態である場合、レンズマイコン111はアクティブ状態となっており、アダプタ装置200と定常的に通信を行う。交換レンズ100が第2の電力状態である場合、レンズマイコン111はスリープ状態となっている。この場合、レンズマイコン111はアダプタ装置200から第1の電力状態に切り替えるための指示が送信されるまで待機する。
電力制御部113による電力の制御は、レンズマイコン111がアダプタ装置200から所定の制御コマンドを受信することに応じて行われる。なお、第1の電力状態から第2の電力状態への切り替えについては、レンズマイコン111がアダプタ装置200から所定の制御コマンドを受信していないときに、電力制御部113が自発的に切り替えを行っても良い。
また、レンズマイコン111はアダプタ装置200と行われる通信の通信方式に応じてレンズ通信部112の通信設定を切り替える第1の設定部としてのレンズ側設定部114を有する。
アダプタ装置200は結合機構であるマウント250を介してカメラ本体300と機械的および電気的に接続されている。アダプタ装置200は、マウント250に設けられた不図示の電源端子を介してカメラ本体300から電力の供給を受ける。
アダプタ装置200はアダプタマイクロコンピュータ(以下、アダプタマイコンという)を有する。アダプタマイコン205は、通信インタフェース(I/F)回路208a(図2に示す)を介してデータを送受信するアダプタデータ送受信部208bを備えるアダプタ通信部208を有する。アダプタデータ送受信部208bとレンズデータ送受信部112bは接続されている。アダプタ通信部208はレンズ側プロトコルで制御コマンドをレンズマイコン111に送信したり、レンズマイコン111から送信されたデータを受信したりすることができる。
なお、アダプタデータ送受信部208bは後述するカメラデータ送受信部308bにも接続されている。アダプタ通信部208はカメラ側プロトコルでカメラ通信部308から送信された制御コマンドを受信したり、カメラ通信部308にデータを送信したりすることができる。
また、アダプタ通信部208は、カメラ本体300から送信された第1の信号を、アダプタ装置200と交換レンズ100との間で行われるレンズ側プロトコルによる通信における第2の信号に変換して交換レンズ100に送信する機能を有する。
カメラ本体300は、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子301と、A/D変換回路302と、信号処理回路303と、記録部304と、カメラマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンという)305と、表示部306とを有する。
撮像素子301は、交換レンズ100内の撮像光学系により形成された被写体像を光電変換して電気信号(アナログ信号)を出力する。A/D変換回路302は、撮像素子301からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。信号処理回路303は、A/D変換回路302からのデジタル信号に対して各種画像処理を行って映像信号を生成する。
また、信号処理回路303は、映像信号から被写体像のコントラスト状態、つまり撮像光学系の焦点状態を示すフォーカス情報や露出状態を表す輝度情報も生成する。信号処理回路303は、映像信号を表示部306に出力し、表示部306は映像信号を画角やピント状態等の確認に用いられるライブビュー画像として表示する。
カメラ制御部としてのカメラマイコン305は、不図示の撮像指示スイッチおよび各種設定スイッチ等のカメラ操作部材からの入力に応じてカメラ本体300の制御を行う。また、カメラマイコン305は、通信インタフェース(I/F)回路を介してデータを送受信するカメラデータ送受信部308bを備えるカメラ通信部308を有し、種々の制御コマンドをカメラ側プロトコルでアダプタマイコン205に送信する。
次に、本実施例のカメラシステム1における通信について述べる。
本実施例のカメラシステム1では、上述のように、カメラ本体300とアダプタ装置200、交換レンズ100とアダプタ装置200は相互に通信が可能である。本実施例のカメラシステム1において、交換レンズ100は、アダプタ装置200を介したカメラ本体300からの指示に基づいて制御される。
カメラ本体300が交換レンズ100を制御するための一連の基本的な通信の流れについて説明する。
まずカメラ本体300は、交換レンズ100を制御するための制御コマンドをカメラ側プロトコルでアダプタ装置200に送信する。アダプタ装置200は、カメラ本体300からの制御コマンドを処理し、レンズ側プロトコルにおける同等の制御コマンドを生成する。そして、アダプタ装置200は交換レンズ100に対して、生成した制御コマンドをレンズ側プロトコルで送信する。
交換レンズ100はアダプタ装置200からの制御コマンドを受けとると、当該制御コマンドに応答するためのデータを生成し、レンズ側プロトコルでアダプタ装置200に送信する。アダプタ装置200は、交換レンズ100から受信したデータを処理し、カメラ側プロトコルにおける同等のデータを生成する。そして、アダプタ装置200は、生成したデータをカメラ本体300に、カメラ側プロトコルで送信する。
本実施例において、カメラ側プロトコルは特に限定されない。
一方、レンズ側プロトコルは、少なくとも2種類の通信方式を含んで構成される。次に、アダプタ装置200と交換レンズ100との間で行われる通信について述べる。
図2は、アダプタ装置200と交換レンズ100との間で構成される通信回路の概略図である。アダプタマイコン205は、レンズマイコン111との間で行われる通信の通信方式を管理する機能と、レンズマイコン111に対して送信要求等の通知を行う機能とを有する。また、レンズマイコン111は、レンズデータを生成する機能とレンズデータを送信する機能とを有する。
アダプタマイコン205とレンズマイコン111は、マウント150に設けられた通信端子と、それぞれに設けられた通信インタフェース回路208a、112aを介して通信を行う。
本実施例では、アダプタマイコン205とレンズマイコン111は、3つのチャネル(通信ライン)を用いて、3線式のクロック同期式シリアル通信方式の通信及び3線式の調歩同期式シリアル通信方式の通信を行う。以下では、3線式のクロック同期式シリアル通信方式を通信方式Aと称し、3線式の調歩同期式シリアル通信方式を通信方式Bと称する。
上記3つのチャネルのうちの1つは、通信方式Aではクロックチャネルとなり、通信方式Bでは送信要求チャネルとなる通知チャネルである。他の2つのチャネルのうち1つは、レンズマイコン111からアダプタマイコン205へのレンズデータ送信に用いられる第1のデータ通信チャネルである。もう1つのチャネルは、アダプタマイコン205からレンズマイコン111へのアダプタデータ送信に用いられる第2のデータ通信チャネルである。
第1のデータ通信チャネルでレンズマイコン111からアダプタマイコン205に信号として送信されるレンズデータをレンズデータ信号DLCという。また、第2のデータ通信チャネルでアダプタマイコン205からレンズマイコン111に信号として送信されるアダプタデータをアダプタデータ信号DCLという。
まず、通信方式Aでの通信について説明する。通信方式Aでは、通信マスタとしてのアダプタマイコン205から通信スレーブとしてのレンズマイコン111にクロック信号LCLKがクロックチャネルを介して出力される。アダプタデータ信号DCLは、アダプタマイコン205からレンズマイコン111への制御コマンドや送信要求コマンド等を含む。一方、レンズデータ信号DLCは、クロック信号LCLKに同期してレンズマイコン111からアダプタマイコン205に送信される様々なデータを含む。アダプタマイコン205とレンズマイコン111は、共通のクロック信号LCLKに同期して相互かつ同時に送受信を行う全二重通信方式(フルデュープレックス方式)で通信可能である。
図3(A)~(C)には、通信方式Aにおけるアダプタマイコン205とレンズマイコン111との間でやり取りされる信号の波形を示している。
図3(A)は、最小通信単位である1フレームの信号波形を示している。まず、アダプタマイコン205は、8周期のクロックパルスを1組とするクロック信号LCLKを出力するとともに、クロック信号LCLKに同期してレンズマイコン111に対してアダプタデータ信号DCLを送信する。これと同時に、アダプタマイコン205は、クロック信号LCLKに同期してレンズマイコン111から出力されたレンズデータ信号DLCを受信する。
このようにして、レンズマイコン111とアダプタマイコン205との間で1組のクロック信号LCLKに同期して1バイト(8ビット)のデータが送受信される。この1バイトのデータ送受信の期間をデータフレームと呼ぶ。この1バイトのデータの送受信後に、レンズマイコン111がアダプタマイコン205に対して通信待機要求BUSYを通知する信号(以下、BUSY信号という)を送信し、これにより通信待機期間が挿入される。この通信待機期間をBUSYフレームと呼び、BUSYフレームを受信している間、アダプタマイコン205は通信待機状態となる。そして、データフレームとBUSYフレーム期間とを1組とする通信単位が1フレームとなる。なお、通信状況により、BUSYフレームが付加されない場合もあるが、この場合はデータフレームのみで1フレームが構成される。
図3(B)は、アダプタマイコン205がレンズマイコン111にデータの送信を要求するコマンドCMD1を送信し、これに対応する2バイトのレンズデータDT1(DT1a、DT1b)をレンズマイコン111から受信するときの信号波形を示している。図3(B)では、「コマンドCMD1」に応じてデータ通信が実行される例を示している。
アダプタマイコン205とレンズマイコン111との間では、予め複数種類のコマンドのそれぞれに対応するレンズデータDTの種類とバイト数が決められている。通信マスタであるアダプタマイコン205が、特定のコマンドをレンズマイコン111に送信すると、レンズマイコン111は該コマンドに対応するレンズデータバイト数の情報に基づいて必要なクロック数をアダプタマイコン205に送信する。また、コマンドCMD1に対するレンズマイコン111の処理には、各フレームのクロック信号LCLKにBUSY信号を重畳することが含まれており、データフレーム間には上述したBUSYフレームが挿入される。
コマンドCMD1では、アダプタマイコン205はクロック信号LCLKをレンズマイコン111に送信し、さらにレンズデータDT1の送信を要求するコマンドCMD1をアダプタデータ信号DCLとしてレンズマイコン111に送信する。このフレームでのレンズデータ信号DLCは無効データとして扱われる。
続いて、アダプタマイコン205は、クロックチャネルでクロック信号LCLKを8周期だけ出力した後にアダプタマイコン側(アダプタ装置側)のクロックチャネルを出力設定から入力設定に切り替える。レンズマイコン111は、アダプタマイコン側のクロックチャネルの切り替えが完了すると、レンズマイコン111側(交換レンズ側)のクロックチャネルを入力設定から出力設定に切り替える。そして、レンズマイコン111は、通信待機要求BUSYをアダプタマイコン205に通知するために、クロックチャネルの電圧レベルをLowにする。これにより、クロックチャネルにBUSY信号を重畳する。アダプタマイコン205は、通信待機要求BUSYが通知されている期間はクロックチャネルの入力設定を維持し、レンズマイコン111への通信を停止する。
レンズマイコン111は、通信待機要求BUSYの通知期間中にコマンドCMD1に対応するレンズデータDT1を生成する。そして、レンズデータDT1を次のフレームのレンズデータ信号DLCとして送信する準備が完了すると、レンズマイコン側のクロックチャネルの信号レベルをHighに切り替え、通信待機要求BUSYを解除する。
アダプタマイコン205は、通信待機要求BUSYの解除を認識すると、1フレームのクロック信号LCLKをレンズマイコン111に送信することでレンズマイコン111からレンズデータDT1aを受信する。アダプタマイコン205とレンズマイコン111が上記と同様の動作を繰り返すことで、アダプタマイコン205はレンズマイコン111からレンズデータDT1bを受信する。
図3(C)は、アダプタマイコン205がレンズマイコン111にデータの送信を要求するコマンドCMD2を送信し、これに対応する3バイトのレンズデータDT2(DT2a~DT2c)をレンズマイコン111から受信するときの信号波形を示している。図3(C)では、コマンドCMD2に応じてデータ通信が実行される例を示している。このコマンドCMD2でのコマンドCMD2に対するレンズマイコン111の処理には、1フレーム目にのみクロックチャネルにBUSY信号を重畳することが含まれる。すなわち、レンズマイコン111は、続く2フレーム目から4フレーム目にはBUSY信号を重畳しない。
これにより、2フレーム目から4フレーム目までのフレーム間にBUSYフレームが挿入されず、フレーム間の待機期間を短くすることが可能である。ただし、BUSYフレームを挿入しない期間は、レンズマイコン111がアダプタマイコン205に対して通信待機要求を送ることができない。このため、これによる通信の破綻が生じないように、送信するデータ数や送信間隔、レンズマイコン111内での通信処理の優先順位等を決定しておく必要がある。
次に、通信方式Bでの通信について説明する。図4には、通信方式Bにおいてアダプタマイコン205とレンズマイコン111との間でやり取りされる通信信号の波形を示している。
通信方式Bにおいて、送信要求チャネルは、通信マスタであるアダプタマイコン205から通信スレーブとしてのレンズマイコン111へのレンズデータの送信要求等の通知に用いられる。送信要求チャネルでの通知は該送信要求チャネルでの信号のレベル(電圧レベル)をHigh(第1のレベル)とLow(第2のレベル)との間で切り替えることで行う。以下の説明では、通信方式Bにおいて送信要求チャネルに供給される信号を送信要求信号RTSという。
第1のデータ通信チャネルは、通信方式Aと同様に、レンズマイコン111からアダプタマイコン205への各種データを含むレンズデータ信号DLCの送信に用いられる。第2のデータ通信チャネルも、通信方式Aと同様に、アダプタマイコン205からレンズマイコン111への制御コマンドや送信要求コマンド等を含むアダプタデータ信号DCLの送信に用いられる。
通信方式Bでは、通信方式Aと異なり、アダプタマイコン205とレンズマイコン111は、共通のクロック信号に同期してデータの送受信を行うのではなく、予め通信速度を設定し、この設定に基づいた通信ビットレートで送受信を行う。通信ビットレートとは、1秒間に転送することができるデータ量を示し、単位はbps(bit per second)で表される。
なお、本実施例では、この通信方式Bにおいても、通信方式Aと同様に、アダプタマイコン205とレンズマイコン111は相互に送受信を行う全二重通信方式(フルデュープレックス方式)で通信を行う。
図4(A)は最小通信単位である1フレームの信号波形を示している。1フレームのデータフォーマットの内訳は、アダプタデータ信号DCLとレンズデータ信号DLCでは一部異なる部分がある。
まずレンズデータ信号DLCのデータフォーマットについて説明する。1フレームのレンズデータ信号DLCは、前半のデータフレームとこれに続くBUSYフレームとにより構成されている。レンズデータ信号DLCは、データ送信を行っていない状態では信号レベルはHighに維持されている。
レンズマイコン111は、レンズデータ信号DLCの1フレームの送信開始をアダプタマイコン205に通知するため、レンズデータ信号DLCの電圧レベルを1ビット期間の間LOWとする。この1ビット期間をスタートビットSTと呼び、スタートビットSTからデータフレームが開始される。続いて、レンズマイコン111は、スタートビットSTに続く2ビット目から9ビット目までの8ビット期間で1バイトのレンズデータを送信する。
データのビット配列はMSB(Most Significant Bit)ファーストフォーマットとして、最上位のデータD7から始まり、順にデータD6、データD5と続き、最下位のデータD0で終了する。そして、レンズマイコン111は、10ビット目に1ビットのパリティー情報(PA)を付加し、1フレームの最後を示すストップビットSPの期間、レンズデータ信号DLCの電圧レベルをHighとする。これにより、スタートビットSTから開始されたデータフレームが終了する。なお、パリティー情報は1ビットである必要はなく、複数のビットのパリティー情報が付加されても良い。また、パリティー情報は必須ではなく、パリティー情報が付加されないフォーマットとしても良い。
続いて、図中の「DLC(BUSY有)」に示すように、レンズマイコン111は、ストップビットSPの後にBUSYフレームを付加する。BUSYフレームは、通信方式Aと同様に、レンズマイコン111からアダプタマイコン205に通知する通信待機要求BUSYの期間を表す。レンズマイコン111は、通信待機要求BUSYを解除するまでレンズデータ信号DLCの信号レベルをLowに保持する。
一方、レンズマイコン111からアダプタマイコン205への通信待機要求BUSYの通知が不要な場合がある。この場合のために、図中の「DLC(BUSY無)」に示すように、BUSYフレーム(以下、BUSY通知ともいう)を付加せずに1フレームを構成するデータフォーマットも設けられている。つまり、レンズデータ信号DLCのデータフォーマットとしては、レンズマイコン側の処理状況に応じてBUSY通知を付加したものと付加しないものとを選択することができる。
アダプタマイコン205が行うBUSY通知の有無の識別方法について説明する。図4(A)の「DLC(BUSY無)」に示す信号波形および「DLC(BUSY有)」に示す信号波形には、B1とB2というビット位置が含まれている。アダプタマイコン205は、これらB1とB2のいずれかのビット位置をBUSY通知の有無を識別するBUSY識別位置Pとして選択する。このように本実施例では、BUSY識別位置PをB1とB2のビット位置から選択するデータフォーマットを採用する。これにより、レンズマイコン111の処理性能によってレンズデータ信号DLCのデータフレーム送信後にBUSY通知(DLCのLow)が確定するまでの処理時間が異なる課題に対処することができる。
BUSY識別位置PをB1のビット位置とするかB2のビット位置とするかは、通信方式Bでの通信を行う前にアダプタマイコン205とレンズマイコン111との間で通信により決定する。なお、BUSY識別位置PをB1とB2のビット位置のいずれかに固定する必要はなく、アダプタマイコン205、レンズマイコン111の処理能力に応じて変更してもよい。なお、BUSY識別位置Pは、B1やB2に限らず、ストップビットSPよりも後の所定位置に設定することができる。
ここで、通信方式Aにおいてクロック信号LCLKに付加されたBUSYフレームが、通信方式Bではレンズデータ信号DLCに付加されるデータフォーマットとした理由について説明する。
通信方式Aでは、通信マスタであるアダプタマイコン205が出力するクロック信号LCLKと通信スレーブであるレンズマイコン111が出力するBUSY信号とを同一のクロックチャネルでやり取りする必要がある。このため、アダプタマイコン205とレンズマイコン111の出力同士の衝突を時分割方式で防止している。つまり、クロックチャネルにおけるアダプタマイコン205とレンズマイコン111の出力可能期間を適宜割り当てることで出力同士の衝突を防ぐことができる。
ただし、この時分割方式では、アダプタマイコン205とレンズマイコン111の出力同士の衝突を確実に防ぐ必要がある。このため、アダプタマイコン205が8パルスのクロック信号LCLKの出力を完了した時点からレンズマイコン111がBUSY信号の出力を許容される時点までの間に、両マイコン205、111の出力が禁止される一定の出力禁止期間が挿入される。この出力禁止期間はアダプタマイコン205とレンズマイコン111が通信できない通信無効期間となるため、実効的な通信速度を低下させる原因となる。
このような課題を解決するために、通信方式Bでは、レンズマイコン111の専用出力チャネルである第1のデータ通信チャネルでのレンズデータ信号DLCにレンズマイコン111からのBUSYフレームを付加するデータフォーマットを採用している。
なお、アダプタデータ信号DCLのデータフレームの仕様はレンズデータ信号DLCと共通である。ただし、アダプタデータ信号DCLは、レンズデータ信号DLCとは異なり、BUSYフレームの付加が禁止されている。
次に、アダプタマイコン205とレンズマイコン111との間での通信方式Bでの通信の手順について説明する。まず、アダプタマイコン205は、レンズマイコン111との通信を開始するイベントが発生すると、送信要求信号RTSの電圧レベルをLowにする(以下、送信要求信号RTSをアサートするという)ことで、レンズマイコン111に対して通信要求を通知する。ここでいうイベントとは、例えば、ユーザが不図示のレリーズスイッチを操作することを意味する。
レンズマイコン111は、送信要求信号RTSの電圧レベルがLowに変化したことにより通信要求を検出すると、アダプタマイコン205に送信するレンズデータ信号DLCの生成処理を行う。そして、該レンズデータ信号DLCの送信準備が整うと、第1のデータ通信チャネルを介して1フレームのレンズデータ信号DLCの送信を開始する。ここで、レンズマイコン111は、送信要求信号RTSの電圧レベルがLowとなった時点から、アダプタマイコン205とレンズマイコン111との間で相互に設定した設定時間内にレンズデータ信号DLCの送信を開始する。
すなわち、通信方式Bでは、送信要求信号RTSの電圧レベルがLowとなった時点からレンズデータ信号DLCの送信が開始されるまでの間に、送信するレンズデータを確定させればよい。通信方式Aのように、最初のクロックパルスが入力される時点までに送信するレンズデータを確定させておく必要があるといった厳しい制約がないため、レンズデータ信号DLCの送信を開始するタイミングに自由度を持たせることができる。
次にアダプタマイコン205は、レンズマイコン111から受信したレンズデータ信号DLCのデータフレームの先頭に付加されたスタートビットSTの検出に応じて、送信要求信号RTSの電圧レベルをHighに戻す(以下、ネゲートするという)。これにより、送信要求を解除するとともに第2の通信チャネルでのアダプタデータ信号DCLの送信を開始する。なお、送信要求信号RTSのネゲートとアダプタデータ信号DCLの送信開始はどちらが先であってもよく、レンズデータ信号DLCのデータフレームの受信が完了するまでにこれらを行えばよい。
レンズデータ信号DLCのデータフレームを送信したレンズマイコン111は、アダプタマイコン205に通信待機要求BUSYを通知する必要がある場合には、レンズデータ信号DLCにBUSYフレームを付加する。アダプタマイコン205は、通信待機要求BUSYの通知の有無を監視しており、通信待機要求BUSYが通知されている間は次の送信要求のために送信要求信号RTSをアサートすることが禁止される。
レンズマイコン111は、通信待機要求BUSYによりアダプタマイコン205からの通信を待機させている期間に必要な処理を実行し、次の通信準備が整った後に通信待機要求BUSYを解除する。アダプタマイコン205は、通信待機要求BUSYが解除され、かつアダプタデータ信号DCLのデータフレームの送信が完了したことを条件に、次の送信要求のために送信要求信号RTSをアサートすることが許可される。
このように、本実施例では、アダプタマイコン205での通信開始イベントがトリガとなって送信要求信号RTSがアサートされたことに応じて、レンズマイコン111がアダプタマイコン205にレンズデータ信号DLCのデータフレームの送信を開始する。そして、アダプタマイコン205は、レンズデータ信号DLCのスタートビットSTを検出することに応じて、アダプタデータ信号DCLのデータフレームのレンズマイコン111への送信を開始する。
ここでレンズマイコン111は、必要に応じて通信待機要求BUSYのためにレンズデータ信号DLCのデータフレームの後にBUSYフレームを付加し、その後、通信待機要求BUSYを解除することで1フレームの通信処理が完了する。この通信処理により、アダプタマイコン205とレンズマイコン111との間で相互に1バイトの通信データが送受信される。
図4(B)は、図4(A)の「DLC(BUSY有)」に示すデータフォーマットで連続的に通信を行う場合の信号波形を示している。レンズマイコン111からの通信待機要求BUSY(BUSYフレーム)は、第1のデータ通信チャネルでレンズデータ信号DLCを用いて通知され、通信待機要求BUSYが解除された後に次の通信が開始される。図4(B)に示したCMD1は、アダプタマイコン205からレンズマイコン111にアダプタデータ信号DCLとして送信される送信要求コマンドを示す。レンズマイコン111は、このコマンドCMD1を受信することに応じて、該コマンドCMD1に対応する2バイトのレンズデータ信号DT1(DT1a,DT1b)をアダプタマイコン205に送信する。
また、図4(C)の例では、最初に「BUSY有」のデータフォーマットで通信を行い、その後に「BUSY無」のデータフォーマットで通信を行う。CMD2は、アダプタマイコン205からレンズマイコン111にアダプタデータ信号DCLとして送信される制御コマンドと送信要求コマンドを示す。なお、図では制御コマンドと送信要求コマンドを1フレームで送信する場合を示しているが、制御コマンドと送信要求コマンドを別々のフレームで送信してもよい。レンズマイコン111は、コマンドCMD2のうち制御コマンドを受信することに応じてデータフォーマットを「BUSY有」から「BUSY無」に切り替える。そして、レンズマイコン111は、コマンドCMD2のうち送信要求コマンドを受信することに応じて、該送信要求コマンドに対応する3バイトのレンズデータ信号DT2(DT2a~DT2c)をアダプタマイコン205に送信する。
次に、図5を用いて、アダプタマイコン205とレンズマイコン111の間で行われる通信の通信方式を決定する手順について説明する。アダプタマイコン205及びレンズマイコン111は、コンピュータプログラムである通信制御プログラムに従って、図5に示す通信制御を行う。なお図中の「S」はステップを意味する。
まず、カメラ本体300にアダプタ装置200を介して交換レンズ100が装着されると、S100およびS200において、アダプタマイコン205及びレンズマイコン111は、通信フォーマットを、通信の成立が保障された初期通信フォーマットに設定する。「通信フォーマット」とは、通信方式とデータフォーマットの組み合わせで定められる通信の仕様である。本実施例では、初期通信フォーマットにおける通信方式として、通信方式Aを用いる。すなわち、本実施例において通信方式Aは第1の通信方式に相当し、通信方式Bは第2の通信方式に相当する。
次に、アダプタ装置200と交換レンズ100は、それぞれの対応している通信方式を送受信する初期通信を行う。初期通信とは、交換レンズ100の起動時の通信として行われる通信である。初期通信は、例えば、カメラ本体300の電源をONにしたときや、カメラ本体300にアダプタ装置200を介して交換レンズ100が装着された時に行われる。
まず、S101において、アダプタマイコン205は、アダプタ装置200において対応可能な通信フォーマットを表すアダプタ識別情報をレンズマイコン111に送信し、レンズマイコン111はアダプタ識別情報を取得する。また、S202において、レンズマイコン111は、交換レンズ100において対応可能な通信フォーマットを表すレンズ識別情報をアダプタマイコン205に送信し、アダプタマイコン205はレンズ識別情報を受信する。
ここで、「識別情報」には、通信方式Aに加えて通信方式Bにも対応しているのかを示す情報や、対応可能な通信ビットレートの範囲を示す情報が含まれる。BUSY識別位置Pを示す情報も識別情報に含まれる。
アダプタマイコン205は、S102においてレンズ識別情報を受信する。レンズマイコン111は、S201においてアダプタ識別情報を受信する。ここで、図5のフローチャートでは、アダプタ識別情報が送信された後にレンズ識別情報が送信されているが、レンズ識別情報が送信された後にアダプタ識別情報が送信されるようにしてもよい。
続いて、S103、S203において、以降の通信における通信フォーマットの設定が行われる。具体的には、アダプタ装置200に装着された交換レンズが通信方式Bによって通信可能である場合には、アダプタマイコン205とレンズマイコン111は通信方式を通信方式Aから通信方式Bに変更する。また、アダプタマイコン205とレンズマイコン111は、互いに対応可能な範囲で最速のレートを通信ビットレートとして決定する。また、互いに対応可能なBUSY識別位置のうちストップビットSPから最も近い位置をBUSY識別位置に設定する。
続いて、通信方式Aから通信方式Bへの切り替え手順について図6を用いて説明する。図6は、通信方式Aから通信方式Bへの切り替え前後にアダプタマイコン205とレンズマイコン111の間でやりとりされる通信信号の波形を示している。通信方式Aから通信方式Bへの切り替えにおいて、アダプタマイコン205は、アダプタ側設定部206によって、アダプタ通信部208の通信設定を通信方式Aに対応した設定から通信方式Bに対応した設定に変更する。同様に、レンズマイコン111は、レンズ側設定部114によって、レンズ通信部112の通信設定を通信方式Aに対応した第1の設定から通信方式Bに対応した第2の設定に変更する。
図6中に示した切り替えタイミングXにおいて、アダプタマイコン205とレンズマイコン111における通信設定の切り替えが完了し、以降は、通信方式Bでの通信が行われる。これまでに説明したように、通知チャネルは、通信方式Aではクロックチャネルとして機能し、通信方式Bでは送信要求チャネルとして機能する。
本実施例では、通信方式Aにおいて通信スレーブであるレンズマイコン111が、通信マスタであるアダプタマイコン205よりも先に第2の設定への変更を行う。
通信方式の切り替えは、アダプタマイコン205からの指示により行われる。アダプタマイコン205は、通信方式Aでの通信により、通信方式Aから通信方式Bへの切り替え通知を第2のデータ通信チャネルを介してレンズマイコン111に送信する。この切り替え通知は、データフレームの中に含まれる。切り替え通知を受けたレンズマイコン111は、クロックチャネルにBUSY信号を重畳することにより、通信待機要求BUSYをアダプタマイコン205に通知する。そして、アダプタマイコン205に通信待機要求BUSYを通知している間に、レンズ側設定部114によってレンズ通信部112の通信設定を第1の設定から、第2の設定に変更する。
レンズマイコン111における通信方式の切り替えが完了すると、レンズマイコン111は通信待機要求BUSYを解除することで、通信方式の切り替えが完了したことをアダプタマイコン205に対して通知する完了通知を行う。その後、レンズマイコン111は通信方式Bでの送信要求信号RTSの通知の有無を監視する。
アダプタマイコン205は、通信待機要求BUSYが解除されると、アダプタ側設定部206によって、アダプタ通信部208の通信設定を第1の通信方式に対応した設定から、第2の通信方式に対応した設定に変更する。その後、通信方式Bにおける通信イベントの発生の有無を監視する。アダプタマイコン205における通信方式Bへの切り替えが完了するタイミングは、図6に示した切り替えタイミングXとなる。切り替えタイミングX以降は、図4で説明したように、通信方式Bでのデータ通信が実行される。
以上説明したように、本発明では、通信スレーブとしてのレンズマイコン111が通信マスタとしてのアダプタマイコン205よりも先に第1の設定から第2の設定への変更を行う構成としている。レンズマイコン111がすぐに第2の設定への変更を実行できるか否かが不明であるため、アダプタマイコン205は、レンズマイコン111での第2の設定への変更を確認した上で、第1の設定から第2の設定への変更を実行する。
レンズマイコン111での第2の設定への変更が実行されたことを確認することなく、アダプタマイコン205での第2の設定への変更を実行すると、交換レンズ100とアダプタ装置200の通信方式が異なって両者間の通信が破綻するおそれがある。本発明では、レンズマイコン111での第2の設定への変更を確認した上で、アダプタマイコン205が第1の設定から第2の設定への変更を実行することで、上述した事態の発生を防ぐことができる。
また、レンズマイコン111は、アダプタマイコン205に通信待機要求BUSYを通知している間に、レンズマイコン111の通信設定を第1の設定から第2の設定に変更する。これにより、アダプタマイコン205からクロック信号CLKが出力されることのない状態で通信設定の変更を実行することができ、アダプタマイコン205とレンズマイコン111の間で通信の衝突が起きる事態を回避することができる。
なお、レンズマイコン111は、通信方式Aから通信方式Bへの切り替え通知に応じて必ずしも通信方式の切り替えを行う必要はなく、通信方式の切り替えを拒否することができるようにしても良い。例えば、アダプタマイコン205からの切り替え通知を受信した後に、第1のデータ通信チャネルを介して通信方式の切り替えを拒否することを示す通知を送信する。これを受信したアダプタマイコン205は、通信設定を変更することなく、通信方式Aにおけるレンズマイコン111との通信を継続することができる。これにより、レンズマイコン111が第2の設定への変更をすぐに実行できない場合に、アダプタマイコン205が、第1の設定から第2の設定への変更を実行した直後に再度第1の設定への変更を実行しなければならない事態を回避することができる。
次に、交換レンズ100における電力状態の切り替えについて説明する。本実施例の交換レンズ100は、前述したように、アダプタマイコン205から所定の信号を受信することに応じて第1の電力状態と、第1の電力状態よりも消費電力の小さな第2の電力状態とを切り替えることができる。
図7は、第1の電力状態から第2の電力状態に移行させるためのコマンド(スリープ命令)をアダプタ装置200から交換レンズ100が受信した際の処理を表すフローチャートである。なお、図7に示した処理方法は、交換レンズ100が第1の電力状態である状態からスタートする。
S300において、交換レンズ100はアダプタ装置からスリープ命令を受信する。S300において交換レンズ100が受信したスリープ命令は、アダプタ装置200から送信されたスリープ命令ではない信号がノイズ等の影響を受けた結果スリープ命令として交換レンズ100に処理されてしまう信号を含む。
次に、S301において、交換レンズ100における現在の通信設定が、第1の通信方式である通信方式Aに対応する第1の設定であるか否かを確認する。現在の通信設定が第1の設定である場合、S302に進み、電力制御部113は交換レンズ100の電力状態を第1の電力状態から第2の電力状態に切り替える。
一方、S301において、現在の通信設定が第1の設定ではないと判断された場合、S303に進む。S303では、電力制御部113は交換レンズの電力状態を第1の電力状態のままにする。すなわち、現在の通信設定が第2の通信方式である通信方式Bに対応する第2の設定である場合、交換レンズ100はS300において受信したスリープ命令を無視して第1の電力状態を維持する。
これにより、通信方式Bでの通信中に、通信ラインへのノイズ等によってアダプタ装置がスリープ命令を送信していないにも関わらず交換レンズ100が第2の電力状態となってしまうことを防止することができる。このため、通信方式Bによる通信を適切に継続することができる。
なお、通信方式Aでの通信中に、通信ラインへのノイズ等によってアダプタ装置がスリープ命令を送信していないにも関わらず交換レンズ100が第2の電力状態となってしまうことも考えられる。しかしながら、前述のように、本実施例のアダプタ装置200は第1の通信方式である通信方式Aでスリープ解除命令を送信するように構成されている。このため、通信方式Aでアダプタ装置から送信された信号を受信することに応じて第2の電力状態から第1の電力状態に切り替えるように交換レンズの電力状態を電力制御部113によって制御することで、通信方式Aによる通信を適切に継続することができる。例えば、交換レンズ100をクロック信号LCLKの立下りをトリガとして第2の電力状態から第1の電力状態に切り替えれば良い。
次に、アダプタ装置200から交換レンズ100に対してスリープ命令を送信する際のフローについて説明する。
図8は、スリープ命令をアダプタ装置200から交換レンズ100に送信する際の処理を表すフローチャートである。なお、図8に示した処理方法は、アダプタ装置200において交換レンズ100を第1の電力状態から第2の電力状態に移行させるイベントが発生した状態からスタートする。交換レンズ100を第2の電力状態に移行させるイベントとは、カメラ本体300からアダプタ装置200に、交換レンズをスリープ状態にするためのコマンドがカメラ側プロトコルで送信されることを含む。
まず、S400において、アダプタ装置200の現在の通信設定が第2の通信方式である通信方式Bに対応する設定であるか否かを確認する。現在の通信設定が第1の通信方式に対応した設定である場合、S403に進み、アダプタ装置200は交換レンズ100に対してスリープ命令を送信する。
一方、S400において、アダプタ装置200の現在の通信設定が第2の通信方式に対応した設定であると判断された場合、S401に進む。この場合、アダプタ装置200と交換レンズ100における通信設定は、共に第2の通信方式である通信方式Bに対応する設定となっている。このとき、アダプタ装置200は交換レンズ100に対してスリープ命令を送信することはせず、まずアダプタ装置200と交換レンズ100の通信設定を第1の設定に変更する。
S401において、アダプタ装置200は交換レンズ100の通信設定を第1の設定に変更させるための命令を第2の通信方式で交換レンズ100に送信する。
次に、S402において、アダプタ装置200における通信設定を第1の通信方式に対応した設定に変更する。本実施例において、S402は、アダプタマイコン205が通信方式の切り替えが完了したことを通知する完了通知をレンズマイコン111から受信したことに応じて行われる。S401およびS402によって、アダプタ装置200と交換レンズ100の通信設定はともに第1の通信方式に対応した設定となり、これ以降は通信方式Aでの通信が成立する。
その後、S403に進み、アダプタ装置200は交換レンズ100に対して通信方式Aでスリープ命令を送信する。
これによって、交換レンズ100と通信方式Bで通信している際に交換レンズ100を第1の電力状態から第2の電力状態に移行させるイベントが発生した場合に、交換レンズ100の電力状態を適切に切り替えることができる。
以上述べたように、本実施例のカメラシステムでは、通信設定が第2の設定となっている場合には交換レンズ100の電力状態の切り替えを行わないようしている。このように交換レンズ100の電力状態を制御することで、ノイズの影響等に起因して通信が破たんしてしまうことを抑制ことができる。これにより、交換レンズ100とそれに装着されるアダプタ装置200との間での通信を適切に成立させることが可能となる。
なお、交換レンズ100と同様に、アダプタ装置200も電力状態を切り替えることができるように構成されていても良い。すなわち、アダプタ装置200は、カメラ本体300と通信可能な第3の電力状態と、第3の電力状態よりも消費電力の小さな第4の電力状態(スリープ状態)との間で電力状態を切り替え可能に構成されていても良い。
ただし、本実施例のカメラシステム1におけるアダプタ装置200は、本来直接接続されることが想定されていなかった交換レンズ100とカメラ本体300を接続するためのものである。それゆえ、カメラ本体300は本実施例のようなアダプタ装置200が装着されることも想定されていない。このため、通常カメラ本体はアダプタ装置に対するスリープ命令は有していない。
したがって、アダプタ装置200は、交換レンズ100の電力状態を第1の電力状態から第2の電力状態に切り替えるための信号を送信した後に、自らの電力状態を第3の電力状態から第4の電力状態に電力状態を切り替えることが好ましい。これにより、アダプタ装置200における消費電力を低減することができる。
以上説明した実施例は代表的な例に過ぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
100 交換レンズ
200 アダプタ装置
208 通信部
206 設定部
300 カメラ本体(撮像装置)

Claims (13)

  1. 撮像装置とレンズ装置の間に取り外し可能に装着され、前記撮像装置および前記レンズ装置と通信可能なアダプタ装置であって、
    前記レンズ装置と複数の通信方式で通信が可能であって、前記レンズ装置との通信を制御する通信部と、
    前記レンズ装置の起動時の通信として行われる初期通信での通信方式である第1の通信方式に対応した第1の設定と、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に対応した第2の設定との間で前記アダプタ装置の通信設定を切り替える設定部と、
    を有し、
    前記レンズ装置は、前記アダプタ装置と通信可能な第1の電力状態と、前記第1の電力状態よりも消費電力の小さな第2の電力状態と、の間で電力状態の切り替えが可能であり、
    前記アダプタ装置の通信設定が前記第2の設定である場合、前記設定部は前記アダプタ装置の通信設定を前記第1の設定に切り替え、前記通信部は前記レンズ装置の電力状態を前記第1の電力状態から前記第2の電力状態に切り替えるための信号を前記第1の通信方式で前記レンズ装置に送信することを特徴とするアダプタ装置。
  2. 前記レンズ装置は、前記レンズ装置の通信設定が前記第2の通信方式に対応した設定である場合には、前記第1の電力状態から前記第2の電力状態への切り替えを行わないことを特徴とする請求項1に記載のアダプタ装置。
  3. 前記アダプタ装置の通信設定が前記第2の設定である場合に前記レンズ装置の電力状態を前記第1の電力状態から前記第2の電力状態に切り替えるための信号を前記レンズ装置に送信するのに際し、
    前記通信部は、前記レンズ装置の通信設定を第1の通信方式に対応した設定に切り替えさせる信号を送信し、
    前記設定部は、前記レンズ装置から前記レンズ装置における通信設定の切り替えが完了したことを通知する信号を受信したことに応じて、前記アダプタ装置の通信設定を前記第1の設定に切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載のアダプタ装置。
  4. 前記アダプタ装置は、前記撮像装置と通信可能な第3の電力状態と前記第3の電力状態よりも消費電力の小さな第4の電力状態とを切り替え可能に構成されており、
    前記アダプタ装置は、前記レンズ装置に対して、前記レンズ装置の電力状態を前記第1の電力状態から前記第2の電力状態に切り替えるための信号を送信した後に、前記第3の電力状態から前記第4の電力状態に電力状態を切り替えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のアダプタ装置。
  5. 前記アダプタ装置は、前記レンズ装置の電力状態を前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に切り替えるための信号を、前記第1の通信方式で前記レンズ装置に送信することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のアダプタ装置。
  6. 前記アダプタ装置と前記レンズ装置との間で行われる通信の通信プロトコルは、前記アダプタ装置と前記撮像装置との間で行われる通信の通信プロトコルとは異なることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のアダプタ装置。
  7. 前記通信部は、前記撮像装置から送信された第1の信号を、前記アダプタ装置と前記レンズ装置との間で行われる通信における第2の信号に変換して前記レンズ装置に送信することを特徴とする請求項に記載のアダプタ装置。
  8. 前記アダプタ装置と前記レンズ装置との間の通信は、
    通知に用いられる通知チャネルと、
    前記レンズ装置から前記アダプタ装置へのデータ送信に用いられる第1のデータ通信チャネルと、
    前記アダプタ装置から前記レンズ装置へのデータ送信に用いられる第2のデータ通信チャネルと、を用いて行われ、
    前記第1の通信方式はクロック信号と同期したクロック同期式の通信方式であり、前記第2の通信方式は調歩同期式の通信方式であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のアダプタ装置。
  9. 通信設定が前記第1の設定である場合、前記アダプタ装置から前記レンズ装置へのデータ送信が行われないようにするための通信待機要求は前記通知チャネルを介して前記レンズ装置から前記アダプタ装置へ通知され、
    通信設定が前記第2の設定である場合、前記通信待機要求は前記第1のデータ通信チャネルを介して前記レンズ装置から前記アダプタ装置へ通知されることを特徴とする請求項に記載のアダプタ装置。
  10. 前記アダプタ装置における通信設定が前記第1の通信方式に対応した設定である場合、前記アダプタ装置は前記通知チャネルを介して前記クロック信号を前記レンズ装置に送信し、
    前記アダプタ装置における通信設定が前記第2の通信方式に対応した設定である場合、前記アダプタ装置は前記レンズ装置から前記アダプタ装置への通信を要求する送信要求信号を、前記通知チャネルを介して前記レンズ装置に送信することを特徴とする請求項またはに記載のアダプタ装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載のアダプタ装置と、
    前記アダプタ装置に装着され、前記アダプタ装置と通信可能なレンズ装置と、
    前記アダプタ装置に装着され、前記アダプタ装置と通信可能な撮像装置と、
    を有することを特徴とするカメラシステム。
  12. 撮像装置と、レンズ装置と、前記撮像装置および前記レンズ装置の間に取り外し可能に装着され前記撮像装置および前記レンズ装置と通信可能なアダプタ装置から成るカメラシステムの制御方法であって、
    前記レンズ装置は、前記アダプタ装置と通信可能な第1の電力状態と、前記第1の電力状態よりも消費電力の小さな第2の電力状態と、の間で電力状態の切り替えが可能であり、
    前記レンズ装置と前記アダプタ装置は、前記レンズ装置の起動時の通信として行われる初期通信での通信方式である第1の通信方式での通信と、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式での通信が可能であり、
    前記レンズ装置と前記アダプタ装置が前記第2の通信方式で通信を行っている場合に前記レンズ装置と前記アダプタ装置との間で行われる通信の通信方式を第1の通信方式に切り替えるステップと、
    前記レンズ装置の電力状態を前記第1の電力状態から前記第2の電力状態に切り替えるための信号を前記第1の通信方式で前記レンズ装置に前記アダプタ装置から送信するステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  13. 請求項12に記載の制御方法を前記アダプタ装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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